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エンパイアウォー④~杯を満たすは幼き竜の血

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー


「よぉ猟兵。ちょいとこれから戦場に出かけねぇか?」
 グリモアベースにてエコリアチ・ヤエ(悪魔の呼び声・f00287)は猟兵へと声をかける。
「今サムライエンパイアの世界で戦争が始まったのは知ってるか」
 寛永三方ヶ原の戦いに勝利し、武田信玄の復活を阻止した猟兵達。その際『第六天魔軍将図』というものを手に入れていた。
 この『第六天魔軍将図』に記された名前は8つ。武田信玄を除いた残りの勢力は、サムライエンパイアを征服せんと一大攻勢をしかけてきているのだ。
 サムライエンパイアを統制している徳川幕府はこれを防ぐため諸藩からの援軍もあわせ幕府軍10万を招集。幕府の総力をあげて織田信長を撃破すべく動き出し始めていた。
 織田信長を撃破する為に徳川幕府軍の勢力は是が非でも必要となるのだが、その軍の行進が阻害されそうになる予知が見えてた。
 戦争に勝利するためには猟兵たちにはこの件を処理し、徳川幕府軍が無事に島原へとたどり着けるよう協力する必要があるのだ。
「今回向かってもらいたいのはサムライエンパイアにある富士の樹海だ」
 そこでは魔軍将の一人である侵略渡来人コルテスが太陽神ケツァルコアトルの力を引き出すため配下たちに太陽神の儀式というものを執り行わせている。
 この儀式が完成されてしまうと富士山が噴火してしまうという大惨事が招かれてしまう。
 大災害が起こってしまうと噴火により徳川幕府軍は2割以上の人員を災害救助や復興支援の為に割かなければならなくなるのだ。
「コルテスの配下は富士の樹海の何処かに儀式場を築き上げている」
 今回向かってもらう先のコルテス配下は狂皇后・朱華。人の皮を剥ぎ、衣服に仕立て着込む残虐非道な皇后の姿をしたオブリビオンだ。
「儀式場の中心でケツァルコアトルの子供と思われる幼い竜を殺し、その血を聖杯に注いで祈ることで儀式は完成されてしまう」
 このオブリビオンだが、竜の皮を剥ぎながら殺そうとしているらしい。
「なかなか血生臭い戦場となるが、よろしく頼むぜ」
 エコリアチは転送ゲートを展開し、猟兵たちを送り出し始めるのであった。


鬼騎
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 戦争のシナリオとなります。場所は富士の樹海。
 血生臭い話となりますのでご了承のうえ、ご参加お待ちしております。
 敵の注意をしっかり引き付けることができれば竜の子供を助け出すことも可能です。
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第1章 ボス戦 『狂皇后・朱華』

POW   :    華の覚醒
【曼殊沙華のような紅の瞳】に覚醒して【一層の狂気】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    華の啼き聲
【咆哮や嘲笑】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    華の再生
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【大百足】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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ヨナルデ・パズトーリ
『動物使い』で呼んだ『動物と話す』事で情報を集めた敵の痕跡を元に『野生の
勘』によって『見切り』『追跡』

敵発見後『暗殺』技能を活かし『目立たない』様に樹上に潜み隙を伺う

UC発動後すぐ『怪力』の『鎧無視攻撃』で子竜を持つ手に『先制攻撃』

間髪入れず『高速詠唱』で『呪詛』のこもった『全力魔法』をぶち込み更に
『怪力』により振るわれる斧の『鎧無視攻撃』の『なぎ払い』

敵の攻撃は『オーラ防御』で防ぎつつ『カウンター』で『全力魔法』


妾が言う事は一つ
その童の親は妾、テスカトリポカの好敵手にして兄にして伴侶たるケツァル
コアトルと同じ名を持つ者!
其れに対する非道は妾への怒りを受けると知るが良い・・・!

疾く滅びよ下郎!


逢坂・明
マレーク(f09171)と

……なんですって。竜の血ですって?
そんな血腥い儀式で得る未来なんて、ろくなもんじゃないわ!
ぶっ潰してやりましょう!

儀式場までの道は「視力」と「暗視」で進み
儀式場へとたどり着いたら
あたしは敵の足止め及び注意のひきつけに回るわ
「存在感」「威厳」「言いくるめ」を使って
「おびき寄せ」て注意を引きつつ「挑発」する
目的はマレークなど竜の救出を目的とする人の支援のための「時間稼ぎ」よ
マレークたちが標的になりそうになったら「誘導弾」でこちらに注意を向けさせる

戦闘になったら、「鼓舞」を乗せた【サウンド・オブ・パワー】で歌うわ
攻撃を受けそうになったら「オーラ防御」と「耐性」で耐えるつもり


マレーク・グランシャール
逢坂・明(f12275)と共に

ドラゴニアンである俺にとって竜は眷属
残虐な手段で殺めようとするならばなおのこと止めに行かねばなるまい
必ず敵の手から竜を奪い返す

俺が道に迷わぬよう友が贈ってくれた【泉照焔】の導きで敵の元へ
さすがミレナリィドール、メイが惹き付けてくれている間に忍び足や迷彩の技能を駆使してこっそり竜を奪取

戦闘が派生したら槍を手に応戦
メイの歌声が俺に勇気を与え闘争心を増幅させてくれるだろう
俺の怒りの槍を受けるがいい
敵の動きを見切り、残像とフェイントで躱したら【碧血竜槍】を槍投げ
【流星蒼槍】の双頭竜と【魔槍雷帝】の雷で追撃

竜を無事助けられたらメイに礼を
ありがとう、お前がいてくれて心強かった


紗我楽・万鬼
キナ臭いですねぇ
血生臭くなる前にやっちまいましょうね!

嗚呼あゝ居やしたね外道皇后が
注意引きつけるならド派手にいきやしょうや
ねぇ御犬様!

千破夜の獄炎を迷いなく皇后にぶつけましょ
問題ありませんよ御犬様の炎はあっしの意の儘
火で炙るのは敵と儀式場のみ
森や竜の子供は一切燃えませんし熱い思いもしやせんよ!
非道な女を燃やして意識を此方に、でも動けませんでしょ?
赤々燃えた火に照らされたお前さんの影に千破夜が取り憑きましたからね!
例え大百足が来ようとも同じく燃やして影を拘束しやしょうか

後はひたすら屠るのみ
禍々しい槍振り回して大立ち回り致しますよ!
嗚、子供さん拘束されてるなら敵を影縛りしてる間に開放しましょうかね


ゼット・ドラグ
「俺は竜は殺すが剥ぐだの仕立てるだのはしねえな。えげつねえ奴だな」
まぁ、今回は竜を助ける側なんだが仕方ない。今回はコルテスが気に入らないから守ってやるぜ。
まずは敵を探さないといけないかな。なぁに、竜の匂いは嗅ぎ慣れてるから何とでもなるだろう。血が好きなようだから血の匂いや痕跡があるかもしれないしな。
戦闘になったら、【竜を殺す百の刃】を片手斧の二刀流に変え、豪快に斬りかかる。
「血が好きなら俺とたっぷり流し合おうぜ!」
相手は変身系の強化ユーベルコードか。それなら俺は不死身のユーベルコードで対抗してやろう。死んだら攻撃力を重視した強化で暴風のごとき攻めで吹き飛ばしてやるぜ!


アンノット・リアルハート
OK、注意を引けばいいのね
それじゃあ……思いっきり暴れさせてもらいましょう!

ユーベルコードを使って!地面を!!限界重量分持ち上げる!!!
樹海ってことは木の根がしっかり張られてるから、持ち上げても崩れることはないでしょう
後はそれを振り回して周囲をまとめて凪ぎ払います
儀式場を滅茶苦茶にされれば相手は出てこらざるをえないはず
行動をしっかりと見て、瞳が紅くなったら【カウンター】と【早業】で持ち上げた地面を叩き付けてやりましょう
そして私が暴れて【時間稼ぎ】をしている間に【メタルハート・ベーゼン】を自動【操縦】させて竜の子供の救出を狙います


ジョン・フラワー
【花喰】
頼りにしてるよ、口数の多いアリス!

やあお嬢さん! 素敵な趣味をお持ちだね!
どう? 僕とお花畑でいいことしない?
だってご覧? 僕ったらとっても魅力的だもの!
キミに似合う花も選ぶよ! 素敵な時間過ごさない?

ダメかい? 最近ふられっぱなしだな!
じゃあ不思議の国の伝統的なアレをお見せしようじゃないか!
アリスの奇襲に乗っかって急接近
咆哮はオオカミの遠吠えでチャラにならないかい? わおーん!
おーっと手が滑った! 許しておくれ口数の多いアリス!
はさみ持ってると滑りやすいんだ!

伝統的なアレってやつはね!
お腹開いて石詰めて縫うやつさ
でも動いてちゃ上手く切れないよ!
腕の見せ所ってやつ? よーしがんばるよ!


八津崎・くくり
【花喰】
君も腕を振るってくれたまえよ、オオカミ君

ああ、匂いが濃くてくらくらしそうだ
さっさと元を断ってやろう

オオカミ君がいつもの調子で話しかけている裏から
UC使用で一気に距離を詰める
美味しそうな竜じゃないか、私にもわけてくれたまえ
可能なら子竜を奪取して逃がす

巨大なナイフとフォーク、それからUDCの噛み付きも駆使して戦闘
オオカミ君はうまい事合わせて――おおっとォ!?
即席チームならこんなものだろう、でも覚えていたまえよ!

咆哮には木や岩を壁にできないか試み
場合によってはオオカミ君を盾に

小腹が空いて来たらUCにさらなる加速を乗せて、斬りかかる

いい加減に観念したまえよ。ああ、でも――

――不味そうね、あなた



●日の届かぬ樹海にて
 ここは富士の樹海。まだ日中だというのに生い茂る木々によって太陽の光は地を歩く猟兵たちには届かない。
 鬱蒼とし薄暗い森を歩く幼い少女の姿。竜の子を助けるため敵の居場所を探し歩くヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)だ。
「――ふむ、ご苦労だ」
 ヨナルデが話かけるのは手近に居て呼び寄せることに成功したカラスだ。偵察要員としてこのうえなく優秀だ。
「嗚呼あゝなんとも。辺り一帯、随分きな臭いですねぇ」
 いつの間にかヨナルデに合流し行動をともにしていた紗我楽・万鬼(楽園乃鬼・f18596)は口元を抑えケラケラと笑う。血生臭くなる前に片が付けられればいいですねぇなどとあれこれ語りながら、敵の痕跡を見つけだし、それを指し示す。
 しばし痕跡を辿り先へとすすめば、別のルートから痕跡を辿ってきたゼット・ドラグ(竜殺し・f03370)と合流した。
「まだ血の匂いは無いようだが、かすかに竜の匂いが辺りにまじり始めたな」
 いつもは竜を殺す立場であるゼット。しかし今回は第六天魔軍将の一人コルテスが気に入らないため、竜を守る立場としてこの場に立っている。
 それにしても竜の皮を剥いだり仕立てたりなどというのは随分えげつないことをするオブリビオンだとゼットは思う。
 ここに集った猟兵たちが集めた痕跡が指し示す先の摺り合わせを行いながら、猟兵たちは富士の樹海を進んでいった。

 樹海を進んでいった中。木々に囲まれたちょっとした広い空間が現れる。そこには丸い祭壇が設置され、中央にはキュゥと鳴き鎖の拘束から逃れようとする幼い竜の姿。ここが件の太陽神の力を引き出すために儀式を執り行うための場所のようだ。
 祭壇の横で狂皇后・朱華が皮を剥ぐための刃物を研いでいる音が竜の鳴き声と共にあたりに響いていた。
 ふいに朱華のその手が止まる。朱華が送った視線の先にはいつの間にか猟兵たちが立っていた。
 マレーク・グランシャール(黒曜飢竜・f09171)の泉照焔の灯りのもと痕跡を辿っていた一行とヨナルデたちは合流し、総勢8名もの猟兵がこの場に揃う。
 マレークは竜の子の無事を遠目から確認する。ドラゴニアンであるマレークにとって竜とは眷属。まだ助けられる段階だ。必ず助け出すため、戦闘前から気合が入る。
 立ち並ぶ猟兵たちの中でも逢坂・明(絢爛エイヴィヒカイト・f12275)とジョン・フラワー(まごころ・f19496)が積極的に前へと進み、朱華へと声をかけ始めた。
「血腥い儀式で得る未来なんて、ろくなもんじゃないわ! そうは思わないの!?」
「やあお嬢さん! 僕とお花畑でいいことしない?」
 二人のそれは朱華の意識を引くための囮。だが朱華はそのようなことはどうでも良いとばかりに不気味な笑みを浮かべ猟兵たちを見据えていた。
「邪魔をしにきたか、徳川の味方どもめ。全員血祭りにあげ、竜の血と一緒に祭壇へと捧げてくれるわ」
「ふん、そうおとなしくやられるとでも。それにしてもお腹が空いてるのよ。なんならその竜を私にも分けてくれたまえ」
 巨大なナイフとフォークの武器、喰と逸を構え八津崎・くくり(虫食む心音・f13839)は言い放つ。分けてくれというのは冗談ではあるが、腹が空いているのは事実。くくりの髪に宿るUDCが鋭い牙をむき出しにし吠える。
「竜も助けて、敵も倒すってことで。思いっきり暴れさせてもらいましょう!」
 アンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)の声を皮切りに猟兵たちは一斉に地を蹴り動き始めた。
「面倒くさいから派手に行くよ!!」
 そう言うとアンノットはふいに地面を掴んだのであった。

●太陽神の儀式場
 アンノットは思い切り地面を掴むと、驚くことに地面を持ち上げ始めた。
 メキメキと音を立てながら周りに生える木々をも巻き込み持ち上がる地面。張り巡らされる木の根により地面の崩壊自体は免れているが、隆起する地面は祭壇をも巻き込み戦場の地形を変えていく。
「わずらわしい猟兵どもめっ!」
 朱華は一層の狂気を孕みその黒い瞳を曼殊沙華のような紅色へと染め上げる。爆発的に増大する戦闘能力だが、猟兵もただ黙ってみているわけではない。
「皆、敵の企みをぶっ潰してやりましょうね! いくよ!」
 明は攻撃が自分へと流れてきても耐えられるよう身体にはオーラを纏い、大地を踏みしめ身体に力を入れる。そして明は味方を鼓舞しながらその歌声を響かせた。敵が能力を上げてくるならばこちらも上げていくまでということだ。
 広場に響き渡る歌声は猟兵全員へと力を漲らせていく。
 ゼットは己の身体に漲る力を感じ、これならばと竜を殺す百の刃を手に取った。剣の形をしていたそれはパズルのように組み変わり2本の片手斧へと変化する。
「さあ血が好きなら俺とたっぷり流し合おうぜ!」
 ゼットは死亡しても何度でも復活するドラゴンの呪いを身にまといながら朱華へと飛びかかっていく。
 飛び散る火花。朱華は手にする鋏と煙管でゼットの攻撃を受け止めていくが、ゼットは傷を追うことを恐れずどんどんと攻め入っていく。
 朱華は反撃の機会を伺っていたが突如真横に感じた気配にその場を飛び退いた。
「おっと、そんなに動いてちゃうまく切れないじゃないかっ! 仕方ない口数の多いアリスはよろしく!」
 ジョンが手にする大ぶりの鋏は朱華が飛び退きざまに髪の一部を斬り落とす。しかしこれが本命の攻撃というわけではない。
「私だけに任せず君も腕を振るってくれたまえよ、オオカミ君」
 それはジョンの陰から接近し一気に飛び出したくくりだ。空腹というスパイスにより一層キレを増したくくりの動きは飛び退いた朱華を容易に捉える。
「ちぃ!」
 くくりの巨大なナイフとフォークを振るい朱華を急襲。その背後から再びジョンが迫りくる、が。
「おおっとォ!?」
「おーっと手が滑った! 許しておくれ口数の多いアリス!」
「君、あとで覚えていたまえよ!」
 鋏を持っていると手が滑りやすいなどという言い訳を述べる。ジョンの鋏は仲間を巻き込もうとしつつも朱華を複数回捉え、切りつけた。しかしその傷の深さには満足しない。なぜならジョンは腹を切り裂き石を詰めて縫う、伝統的なあれそれをしたかったからだ。
 オブリビオンと猟兵たちの力は拮抗する。しかし情勢が動くのはこの後すぐのことであった。

●幼き竜を助けて
 チャリ。チャリ。広場に聞こえた金属音。それは鎖が外された音。
 祭壇を見ればマレークが竜の子を解放し、アンノットが操る空飛ぶ箒であるメタルハート・ベーゼンへと乗せようとしている状態であった。
 他の猟兵たちが朱華の相手をしている間マレークはひっそりと忍び、人知れず竜の子を解放すべく動いていたのだ。
「貴様っ! それは許さんぞぉ! はぁああああ!!」
 朱華は激憤し竜の子を奪い返そうと咆哮を放つ。咆哮は衝撃波となり周囲に存在するもの全てへと襲いかからんとするが、ヨナルデがそれを防ぐためすぐさま動いた。
「ケツァルコアトルの名を汚そうとする者には等しく妾への怒りを受けると知るが良い下郎め……!」
 テスカトリポカの好敵手にして兄にして伴侶たるケツァルコアトル。その名はヨナルデにとって特別なものなのだ。
 ヨナルデは全力を込めた呪詛入りの魔力を一気に解き放ち、朱華が放った咆哮の衝撃波を相殺する。
 攻撃が届かずとも前へ進もうとする朱華の足を止めたのは万鬼であった。
「お前さんはあっしと、御犬様としばし遊びましょ!」
 万鬼が召喚するは獄炎を纏う大型の黒犬、千破夜。
「なにっ!」
「動けませんでしょ。火炙りと参りましょうや」
 千破夜は豪炎を放つと同時に火に照らされる朱華の影へと一瞬で潜り込み、影より本体である朱華の身体をその場に縛り付け身動きを封じていたのだ。朱華の動きを封じつつ、その身体へと炎を回していく。
「ァアアアアア!!!」
 器用に操られる炎は辺りの草木へは飛び火せず、朱華の身体を焼き尽くそうとさらに威力を増す。
 炎に炙られる朱華へととどめを刺さんと動いたのは箒に竜を託し終え武器を手にしたマレークだ。
「俺の怒りの槍を受けるがいい」
 マレークは手にしていた碧玉が嵌めた優美な見目をした碧血竜槍を朱華へと投擲。ユーベルコード流星蒼槍と同時に、もう一本の蒼い稲妻を纏った魔槍雷帝からも稲妻を放てば朱華は悲鳴を上げる間もなく炭と化し、倒れ伏したのであった。

●後片付けまでしっかりと
 朱華を倒し終わった猟兵たち。
 アンノットは持ち上げ歪ませた地面をなるべくたいらになるようならし、ヨナルデは植物などを手入れし手伝っていた。
 ゼットと万鬼は儀式場となっていたこの場に飾られた祭具などを片っ端から燃やしていく。
「口数の多いアリスは珍しく静かじゃないか」
「――煩い。……お腹が空いただけ。あれは不味そうだったし」
 あれ、とは朱華のことである。ジョンとくくりはわちゃわちゃとしながらも祭壇を徹底的に破壊する。
 箒に預け安全な場所へと誘導されていた竜の子に関しては明とマレークが安否を確認しに行っていた。
「助けられてよかったわね」
「ありがとうメイ。お前がいてくれて心強かった」
 こうして富士の樹海にて行われようとしていた儀式の一つは猟兵たちの手によって見事阻止されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月07日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠伍島・是清です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト