エンパイアウォー⑤～子から右回り
「さて、どうもまだお金は足りない上に、まだ埋蔵金があるみたいだし……どんどん行くよ」
と真白が再び声をかける。
「とりあえずおさらいから。幕府は軍勢を集めるのと一緒に、兵糧とかの補給物資を買おうとしたんだ。でも、それら全部が天井知らずに高騰しちゃってるんだって。原因は相手の魔軍将の一人、日野富子。その大量の個人資産で買い占めをしてきたんだ。このままだと十分な戦いが出来ない。だから、家康公が残した徳川埋蔵金を使おうって話になってるんだ」
それで、と続ける真白。
「ただ、その埋蔵金は謎を解かないと手に入れられないようになってるんだ。前回は掘る場所が問題だったけど、今回は場所に問題があったんだ。これなんだけど……」
と地図を見せる。そこには、中央に一本、その周りに円形になるように、まるで時計のように十二本の柱が立っていた。
「で、この柱一本一本に何かスイッチみたいなのが有って、全部のスイッチが同じ方向を向いてるんだって。それで、地図に書かれているのがこれなんだけど……」
中央の柱を中とし、入力する為のからくりが向いている方を南とし、北を子として、右回りに進むとする。
一つ目、亥丑中午、酉卯。
二つ目、戌寅、酉卯、子午、中申、中辰。
三つ目、亥戌申中、子中未、辰寅丑巳。
四つ目、子午、戌寅卯辰申酉戌、酉卯。
この順番に押せ。ただし、二回以内に正解を導け。
「なんだかよく分からないけど、こんな問題。そもそもこんな仕組みどうやって作ったんだか……」
うーん、と考える真白。
「まあ、考えてもしょうがないか。問題の有る場所までは転送するから、あとはよろしくね」
と、話してる間に転送準備が完了したようだ。さあ、謎を解け！
みらつば
えっと、えーっと……どうも、みらつばです。
今回は物資補給の為に謎を解いて、埋蔵金を掘り当てて頂きます。ただし、二回以内に掘り当てないととても悪い事が起きそうです。埋蔵金が消える、とか。
答えは一つだけです。四文字で答えてください。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
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リンゴ・スターアップル
【WIZ】
子と12のボタン？
丸くなってる？
あ！ それ、ここで教えてもらったやつかな！
１２の動物さんが丸くなってるの！猫さんだけ仲間外れなんだよね？
えーと、教えられた通り並べて、書いてある通りに……あれれ？すごーい！
書いてある通りに動いたのを
上から見たら、『子』って文字になったよ！
そっか、これがネズミさんなんだね！
じゃあ同じように辿って上から見ると……『未』『卯』『申』。
ひつじさん、ウサギさん、サルさんだね！
だから、一番北にあるネズミさんを１つ目にして、右回りに数えていけば、『１つ目』『8つ目』『4つ目』『9つ目』の順番に押していけばいいんだね☆
お宝はUCで仲間の皆と運ぶよ☆
ルトルファス・ルーテルガイト
…この文字、エンパイアの…動物を使った『十二支』
（子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥）だな。
…そして北が「子」となると、こういう並びか？
（北）
子
亥 丑
戌 寅
酉 中 卯
申 辰
未 巳
午
（南）
…此処を基に…四つの暗号を『線でつなげて』『向いている方（南）から眺めれば』。
（『UC』でラーヴァを召喚し、ラーヴァが赤糸でなぞると）
…ん、『一二支と同じ文字』になる様だ。
一つ目：『子』
二つ目：『未』
三つ目：『卯』
四つ目：『申』
…後は「この順番に押せ」なのだから、見えた文字と
『時計並びになった１２支の位置と同じボタンを押せば』いい。
答：『子未卯申』
城田・紗希
えっと……方角を十二支で示すやつだよね？ウシトラとか、ないのかな？
……まぁいっか。
4つの問題は、順番にスイッチを辿ると「子未卯申」になる。
……という訳で、最北、未…だから南の一つ西、卯…東、申……最西の1つ南、で押せばいいんだよね？
……押すんだっけ、レバー倒すんだっけ？
「多分だけど、これ、だよね？」
「そうみたいだな」
「この謎を解けば良いのよね！」
と、やってきたのは紗希、ルトルファス、リンゴの三人だ。
「子と12のボタン？ それでいて丸くなってる？ あ！ それ、もしかしてここで教えてもらったやつかな！」
「…この文字、エンパイアの…動物を使った、十二支、というやつだな？」
「１２の動物さんが丸くなってるの！ 猫さんだけ仲間外れなんだよね？」
サムライエンパイアで使われる十二支。つまりこの十二本の柱は、十二支を表しているのだ。……まあ、此処までは大丈夫だろう。
ちなみに猫が仲間はずれ、とは十二支についての話の一つで、猫がネズミに騙され、十二支に入れなかった、というものだ。
「えっと……つまり、方角を十二支で示すやつだよね？ ウシトラとか、ないのかな？」
「謎としてもっと分かりにくくする為だろ、ともかく北から子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥……だな？」
「えーと、その通りに並べて……もしかして、この順番に辿れば良いのかな！」
「なら、こうやって、こうやって……」
「……分かりづらいな。よし、手伝ってもらうか……ラーヴァ！」
と言うと、ルトルファスの隣に精霊のラーヴァが現れる。
「この順番になぞってくれ」
「おー、便利……」
と、赤い糸で一つ目の通りになぞっていくと。
「……ん、これは……」
「すごーい！ 上から見たら、子って文字になったよ！」
「子……つまりは北、か。」
「じゃあ、同じように辿って行けば良いんだね？」
「ふむ、じゃあ二つ目は……未、か」
「それで、三つ目は……かなり難しいけど、卯、だよね？」
「最後は……申、って事は、ひつじさん、ウサギさん、サルさんだね！」
と、簡単に解いていく三人。
「後は、この順番に押せ、なのだから……見えた文字と同じ、時計並びになった十二支の位置と同じボタンを押せばいい訳だな？」
「じゃあ、ネズミさんを１つ目にして、右回りに数えていけば、１つ目、8つ目、4つ目、9つ目の順番に押していけばいいんだね☆」
「つまりは、子……は最北、未……だから南の一つ西、卯……東で、申……は、最西の1つ南、この順番で押せばいいんだよね？」
「じゃぁ、押すね！」
と、リンゴが順番通りにボタンを押していく。すると、真ん中の柱が動き出して……。
「……開いたな」
「……開いたね、って事は、この中に……」
そこを覗いてみると。そこにはいくつかの箱が。
「わぁ、中身はなんだろう？ 開けてみるよ！」
とリンゴが一つ開けてみれば、中には大量の御宝が。
「これが埋蔵金か……とにかく、急いで運ぶとしようか」
「私に任せて！ みんなー、集まれー！」
リンゴが呼んだのは、陽気な小人たち。これだけ人数が居れば、運ぶのも容易いだろう。
「私も運ぶね！」
「さてと、俺も運ぶとするか。ラーヴァも手伝ってくれ」
どんどん運ばれていく埋蔵金達。この埋蔵金のお陰で、補強もどんどん進むだろう。やったね！
大成功
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