9
海月の視界

#スペースシップワールド #【Q】 #お祭り2019 #夏休み


●電子海月は太古の海の夢を見るか
 果敢無げなそのヴェールを気ままに踊らせれば。
 後を追うように、リボンが揺れる。
 ふわり、回って。
 ゆらり、揺蕩う。
 それはいつか見た、夢だった。

●くらげ×クラゲ×海月
「君達は、クラゲは好きかな?」
 グリモアベースの片隅。白い長髪を二つに結った月華が、猟兵達へ向けてそう切り出した。その手には、何かのチラシがぺらりと掲げられている。
 それはどうやら、スペースシップワールドのビーチリゾート船の物のようだ。
『クラゲたちと共に、夢の様な時間を』
 チラシには、そう謳い文句が書かれている。一体どういう意味なのかと誰かが首を捻れば、「それはだね」と月華は説明を始める。

 先日の水着コンテストで、スペースシップワールドには観光産業の発達したリゾート船が沢山存在するのは知っての通りだろう。
 今回月華が手に持っていたチラシは、そのリゾート船の一つである『ジェリーフィッシュ号』のものだった。
 そこでは、水中であろうと、陸であろうと。ホログラムのクラゲたちが、至る所で気ままに漂っているのだという。
「そう。ホロだから、刺されたりする心配はないよ。触れる事も出来ないけれど」
 船内はクラゲたちがよく見える様にと夜を模し、灯りはぽつぽつと点在する程度。
 空へと昇るクラゲにつられて見上げたならば、そこには月が輝き星の帯が横切っているという。
「そうそう、ビーチから離れたエリアにはフードコートもあるよ。クラゲとか、星とかをモチーフにした食べ物があるみたい」
 月華が指差すチラシの一部分には、海の家の様な建物が載っていた。
 しっかりとした灯りがあるのが見えたので、闇鍋みたいになる事はないようだ。
 そこにはクラゲを模した生クリームたっぷりふわふわケーキや、金箔の星の浮くブルーアイスティー等……他にもあるという。
「泳いでいても、歩いていても。そこかしこでクラゲが舞っているなんて、まるで夢の中みたいな世界だと思わないかい? もしよければ、気分転換にどうかな?」
 そう言って。月華は猟兵達に誘いを掛けるのだった。


雪月キリカ
 お目にとめて頂き有難うございます。
 はじめまして、もしくはまたお会いしました。ひたすらにクラゲが漂う映像を眺め続けたい雪月です。

 ※このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。
 その点をご了承の上、ご参加くださいませ。

 リゾート船の内部は、夜の浜辺でそこかしこでクラゲが舞っている感じだとイメージしていただいて構いません。
 クラゲは指先に乗りそうな大きさから、手のひらに乗りそうな大きさまでふよふよしています。
 たまに人間大のクラゲが、のっそりとビーチ内を泳いでいるかもしれません。

 フードコートメニューは、ご自身でお考えになっても、雪月お任せで投げるでも、どちらでも可能です。
 メニューの一例はOPに記載した他には、クラゲゼリーの浮かぶソーダや、星空レアチーズケーキ等もあります。

 それでは良識の範囲内で、お好きなようにお過ごしください。
 お声掛けが無い限り、月華は隅っこでぼんやりとクラゲを眺めています。
58




第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りに勤しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 ゆら、ゆらり。
 ふわり、ゆらり。

 月の見守る夜闇に包まれ、静かな波音の響くそのビーチでは、クラゲたちが淡く光を放ちながら、気ままに漂っていた。
 月に導かれる様に天へとふわり舞い上がるクラゲもいれば、水中が恋しくなったかの様にゆらり下降するクラゲもいる。
 浜辺を歩けばのんびりと横切りに来たり、ひたすらに風に流されている様なクラゲも見るだろう。
 幻想的な光景に、思わずホログラムだということを忘れてしまいそうだ。

 海岸から少し離れた場所に、光があふれている建物があるのが見える。あの建物の内部がフードコートになっているのだ。
 標の様に点在する灯りに導かれたならば、ちりんちりんと涼しげな音がだんだんと聞こえてくる。
 その音の主は入口で揺られる風鈴のものだ。風鈴はクラゲの形をしていて。クラゲに対するこだわりが伺える。
 その入口をくぐれば。丸テーブルに椅子の並ぶエリアや、座布団並ぶ座敷エリアが見える。
 食事の注文は奥に見えるカウンターで受け付けていて、電子パネルのメニュー一覧から選び、受け取る形式だ。
 勿論、此処でもクラゲは漂っている。
 そしてホログラムという特性から、いきなりドリンク等から浮かび上がって来ることがあるみたいだ。
ティア・ツヴィス
わぁ!船の中にクラゲが沢山泳いでいるなんて、面白いねぇ。
折角綺麗な景色が楽しめる筈なのに、今日も『僕』の出番か…
ちょっと勿体無い気もするけれど、まぁ良いや。
『わたし』の分まで思い出が作れる様に、沢山遊ぼうっと!

海に来てまずする事といえば、泳ぐこと!
水着の貸出が出来たら借りたい所だけど、無くても動きやすい服装に着替えていこう
クラゲ達と一緒に遊びたいけど、本当は危ない子達なんでしょ?…えっ、ホログラムなの!?

沢山泳いだら、ちょっとお腹が空いてきちゃったな…
フードコートのメニューもいっぱいで、どれを食べようかすっごく迷う…!
あっ、店員さん!この中でおすすめのメニューを2つ分、教えてくれないかなぁ。



「わぁ! 船の中にクラゲが沢山泳いでいるなんて、面白いねぇ」
 船内を泳ぐクラゲたちを目の前にして、ティア(カルーセル・f20916)は青藍の瞳を輝かせる。
 月が見守り星が輝くビーチには、白いヴェールを忙しなく動かし泳いでいるクラゲも居れば、のんびりと流されるように漂っているクラゲも居た。
 折角、幻想的で綺麗な景色が楽しめる筈なのだが、今日も『僕』の出番。
 それは少々、勿体ない気がするけれども。『わたし』の分まで思い出が作れるように、沢山遊べば良い。『僕』であるティアはそう思考を切り替えると、ビーチの方に視線を向ける。
 ビーチに来てまずする事と言えば、泳ぐこと。
 水着は船内の案内所で貸し出してもらった。その時の説明で、クラゲはホログラムであるから無害だという事は聞いている。つまり遠慮なく、クラゲたちと共に水中を泳げるという事だ。
 ティアは小走りに人工の海へと向かうと、満足するまでクラゲたちと共に水の中で過ごす。其処ではクラゲたちはティアと共に泳ぐ友となり、照らし出す灯りともなった。

 ……さて。充分に体を動かした後というのは、どうしても空腹を避けることは難しい。
 何かを注文しようと思い、フードコートのカウンターまでやって来たティア。だが電子パネルに映し出されるメニューはどれも目を惹き、迷ってしまっていた。
 自分ではどうしても決められない……ならば店員にお任せして注文すれば良いのだと、はっと思いつく。
「あっ、店員さん! この中でおすすめのメニューを二つ分、教えてくれないかなぁ」
 そして。少しの待ち時間の後にティアに差し出されたのは、クラゲ型クッキーの詰め合わせと、クラゲ型ゼリーの浮かぶ青いソーダだった。
 礼を述べてティアがそれらを受け取った際。ホロのクラゲが悪戯するように、ふわりとソーダから顔を覗かせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シビラ・レーヴェンス
神坂露(f19223)に誘われ同行。フリル水着にパーカーを羽織る。

故郷が極地だったから泳げない。泳げれば気持ちがいいだろうな。
…どこかで練習してみようかな…。露抜きで。教えてくれる者…いないな。
ん。気分を変えて…。
波に足を取られないように注意しながら波打ち際を歩くとしよう。
海中の生物というのも面白いものだな。一度現物もみてみたい。
クラゲが興味深かったから海洋生物をゴーグルで調べる為に休憩する。

そういえば露と来ていたんだったな。忘れていた。
「…飲み物はいいが…私を何だと思っている…」
厳密に私は吸血鬼ではないし誤った知識なのだな。まあ飲むが。
確かに少し小腹がすいたな。露に食堂へ誘われ腰を上げる。


神坂・露
レーちゃん(f14377)と一緒。
白と青のストライプオフショルダービキニ。

んもぅ。レーちゃんったら一人でどこか行っちゃうんだから。
探すのに高い所から…あ。レーちゃん浜辺を歩いてるv
喉か湧いちゃったしなにか飲み物を。
「空中にクラゲって、不思議よね♪」
ってレーちゃんに声掛けて飲み物渡すわ。トマトジュース。
「え? 吸血鬼って血かトマトジュースが主食でしょう?」
なんだか呆れられてる。あれ?違うの?
レーちゃんから話かけられて返事。
「ん? クラゲ? 知っているわよ。旅人だもの♪」
ふふん!れーちゃんよりも世界みてるのよ、って。
「クラゲって…同じように綺麗よ」
お腹が鳴ったからフードコートいきましょって誘うわ。



 シビラ(ダンピールの電脳魔術士・f14377)は寄せては返す波を、静かに眺めていた。
 パーカーを羽織っている為に解り辛いが、その下にはふんわりフリルの水着が隠されている。
 だが、海に入ろうとはしなかった。故郷が極寒の地だった故に、泳ぐ機会というのが全く無かったシビラは、泳ぎ方を知らなかったからだ。
 泳ぐことが出来たならば、気持ち良いだろうなとシビラは思う。
 ――何処かで練習してみようかな……。
 誰か教えてくれる存在が居ないかと、くるり、辺りを見回してみるも。人の気配は無く、クラゲたちがゆらりと漂っているだけだった。
 小さな溜息が月明かりの下に響く。
 シビラは気分を変えると、波に足を取られないように気を付けながら、波打ち際を歩き出した。

 一方。白と青のオフショルダーのビキニ姿で、露(ヤドリガミの精霊術士・f19223)は一人でふらりと何処かへ行ってしまったシビラを探していた。その腕には小さなビニルバッグが提げられている。
 ――んもぅ。レーちゃんったら、一人でどこか行っちゃうんだから。
 頬を膨らませ、ビーチを臨める小高い丘の上から探してみれば。クラゲたちの漂う浜辺を歩いているシビラを、視界に捉えることが出来た。
「あ。レーちゃん浜辺を歩いてる」
 思わず笑みが零れる露。きっと、海岸沿いを辿ればすぐに会える。
 ビニルバッグに二本の缶が在るのを確認した後、露は丘を駆け下りる。

 視界はまた、波打ち際へと戻って。
 シビラは少し休憩をと、丁度よく設置されていたベンチに腰掛けていた。
 波打ち際を歩いていた際には、沢山のクラゲに会えた。いつか一度、現物も見てみたいと思いを抱く。
 他にもどのような生物が存在するかを調べる為、ゴーグルから電脳世界を展開させようとしたその時、背後から声を掛けられた。それは、聞き慣れた声だった。
「空中にクラゲって、不思議よね♪」
 振り返れば、其処にはクラゲに囲まれながら、笑顔で缶を差し出している露が居た。その缶にはトマトのイラストが描かれている。
 そこでシビラは、露と共にこのリゾート船へと訪れていた事を思い出す。すっかりそれを忘れていた。
「飲み物はいいが……私を何だと思っている……」
 厳密には吸血鬼ではないし、それは誤った知識なのだなと小言を零しながらも、シビラは缶を受け取る。
「え? 吸血鬼って血かトマトジュースが主食でしょう?」
 そう言って、シビラの隣に腰掛ける露。しかしシビラから答えのかわりに呆れ気味の視線を投げかけられ、「あれ? 違うの?」と、小首を傾げた。
 少しの静寂を挟み、シビラはそれはもういいと首を振って。クラゲのことを知っているのかと露に問いかければ、露はその問いに自信を持って答える。
「ん? クラゲ? 知っているわよ。旅人だもの♪」
 レーちゃんよりも世界みてるのよ。と、胸を張ると、そこにふわりとクラゲが舞い降りて来た。
「クラゲって……同じように綺麗よ」
 舞い降りて来たクラゲを優しく見つめながら。それが何かとは、もしくは誰かとは、はっきりとは紡がない露。そして話題を逸らすように、フードコートに行きましょと、誘いを掛ける。
「……確かに少し、小腹がすいたな」
 シビラは紡がれなかったそれについては特に気にせず、フードコートへの誘いに頷く。
 二人はベンチから腰を上げると。灯りを辿り、フードコートへ向かい歩き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
本当、至る所にクラゲまみれ(指で突こうとしホログラムを貫通しつつ)
ふわふわとしてて綺麗ね
星の海を流れる海月…って言うとロマンチックな感じがするわね?

こうクラゲと星をビーチベッドに寝転んで
ぼーっと眺めてリラクゼーションね
たまにはこういうのも悪くないわ…


お腹が空いてきたらフードコートへ
アイスティーと後はなにか軽食をいただこうかしら?


アドリブやアレンジOK



「本当、至る所にクラゲまみれ……けれども、ふわふわとして綺麗ね」
 リゾート船内を気ままに漂うクラゲたちを目にして、ヘスティア(SkyFish団船長・f04572)は目を丸くさせる。
 目の前を通り過ぎようとしたクラゲを、指で突こうとすれば。その指は何の感触も捉えずに、ただ宙を切った。
 クラゲ達はホログラムの存在。そのことを分かってはいたが、突いてみたかったのだ。

 今日のヘスティアは、海賊業はお休みだ。一人の女の子として、気分転換にこのリゾート船へとやってきた。
 浜辺に並ぶビーチベッドのひとつに、こてんと寝転んだならば。視界に広がるのは天の川と、気ままに空を舞うクラゲたち。
「たまにはこういうのも悪くないわ……」
 星の海を流れる海月……と言えば、ロマンチックな感じがする。
 そういえばこの広い宇宙には『クラゲ星雲』という、クラゲと似た形の星雲があるのだっけ……と、思考の森を散策している内に、ヘスティアは微睡みの湖へと足を踏み入れてしまった。

 ゆっくりと微睡みから覚めた時。そこには変わらず輝き続ける星と、ゆらゆらと揺蕩うクラゲたちが居た。
 目をこすりながら身を起こし、そのまま少しの間ぼんやりとして……気がついてしまった。
 ……お腹が空いてしまったという事に。
 それを満たす為、ヘスティアはビーチベッドから腰をあげると、フードコートへ向かって歩き始める。
 注文するのは金箔の星の浮くブルーアイスティーと、クラゲと星の形の砂糖菓子のトッピングがされたレアチーズケーキにしよう。そんな事を考えながら、クラゲたちの中を進んで行くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

法月・フェリス
旦那さんの法月・志蓮とデート。
呼び方は志蓮

クラゲを見ながらお散歩デート。
2人で写真を撮ったり、美味しい料理をあーんってしてあげたりと結婚から1年以上経っていても0距離のまま。

いじわるされてちょっぴり拗ねてみたり、電脳魔術師の力で志蓮の周りにクラゲを増やして驚かせてみたり、全力でデートを楽しむよ。
二人きりになれる場所があったら、ロマンチックだね。クラゲを愛でつつ、志蓮に好きだよって囁いてみようかな。

お土産も売ってるかな?
とっても素敵だったから、クラゲのぬいぐるみとか、ホログラムの機械があったら買っていこうかな。


法月・志蓮
法月・フェリスと夫婦で参加。
フェリスのことはフェリと呼ぶ。

フードコートで暗くても食べ歩きできそうなモノを頼み、フェリと腕を組んで寄り添って散歩デートをしよう
食べ物はフェリにあーんしてもらって食べようかな。お返しに頭を撫でて……おっと間違えたクラゲだったわ。なんてやったり、
逆にクラゲをつんつん突くフリしてわざとフェリをつんつんしたりしてイチャイチャしながら遊ぶぞ!
二人きりの場所でされるフェリの愛の囁きにはハグとキスで応えよう。俺も好きだよ、って言葉と一緒にな。

帰りにお土産覗くのいいな!
いいものあったら家に飾ろうか。



 漂うクラゲに囲まれ、寄り添い歩く二つの影が見える。
 それは、志蓮(スナイプ・シューター・f02407)とフェリス(ムーンドロップ・スポッチャー・f02380)のものだった。
 結ばれてから一年以上経っていても、まだまだゼロ距離のラブラブな二人。
 二人はクラゲを眺めながらお散歩デートをする為に、このリゾート船へと訪れたのだ。
 腕を組み歩くその仲睦まじい様子は、見ている側が顔を赤くしてしまう程である。
「志蓮、あーんってして?」
 フェリスから志蓮へと差し出たのは、『くらげ焼き』という菓子だ。たい焼きのクラゲ型バージョンと言えば、分かりやすいだろう。たい焼きと少し違うのは、皮が白くもちもちとしていることか。
 これならば暗くても食べ歩きやすいと、フードコートで予め購入しておいたものである。因みに中身は甘いカスタードクリームだ。
「ん、あーん」
 志蓮は満面の笑みで、差し出されたくらげ焼きを頬張る。
 フェリスに差し出されたならば、何倍も甘くなるというもの。本当に嫁が可愛すぎて生きるのが幸せすぎる。
 くらげ焼きのお返しにと、フェリスの頭を撫でようと志蓮は手を伸ばす。だがその手は、フェリスのすぐ隣に浮かんでいたホログラムのクラゲを撫でていた。
「……おっと間違えた。クラゲだったわ」
 悪戯っぽく笑う志蓮。しかし愛しい人からされた意地悪に、フェリスはちょっぴり拗ねてしまう。
 それはわざとだというのはわかっているけれど。そんなにクラゲを撫でたいならば、撫でればいいとフェリスは電脳魔術師の能力を行使する。
 すると突然、志蓮の周囲を漂うクラゲが増殖して。あっという間に志蓮はクラゲ塗れになってしまった。
 けれども志蓮は笑顔のまま、クラゲをつつくフリをしてフェリスの頬をつんつんとつつく。
 それは裏返すならば。志蓮はクラゲ塗れになろうと、フェリスを見失わないという事。

 波打ち際を少し歩いた後、辺りを見回せば。クラゲたちがふわふわと漂っているだけで、人の気配は無く二人きりの空間となっていた。
 フェリスは指先でクラゲを撫で、愛でながら。それを志蓮へと囁く。
「志蓮、好きだよ」
 その囁きを聞いた志蓮の返事は、決まっている。
「俺も好きだよ、フェリ」
 唇を重ね合わせるとともに、フェリスを強く抱きしめる志蓮。
 それを見ていたのは、星とクラゲたちだけだった。

 二人は帰りに、何か良いものはないかと土産何処に立ち寄って。
 そこでクラゲぬいぐるみや、クラゲ型の風鈴、クラゲを映す小さな投影機など……袋いっぱいのクラゲを連れ帰ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジュリア・ホワイト
心結さんと参加だよ
無論水着着用さ

「今日はお姫様のエスコート役だからね。どこまでもお供するとも」
ああ、叶うなら手をつないで行きたいな
誰かと手をつないで旅するというのは、列車には難しいからね

クラゲをまじまじと見るのは初めてだけど、なかなかかわいらしいじゃないか
それでいて、動物と言おうにもやや不可思議な姿だ。見ていて飽きない
「あたりを漂うクラゲの間を縫って歩けるとはね、確かにこれは幻想的な風景だね?」

ジェリーフィッシュ号の散策を終えたらスイーツを食べに行くんだったよね
ボクも甘いものは大好きだとも
「ああ、これなんか綺麗だね。クラゲ型ナタデココ入りのゼリー。ボクはこれにしようかな」

アドリブ歓迎


音海・心結
ジュリアと参加なのです
水コンのJCを着用して参加するのです
アレンジ可

たくさんのくらげさんと戯れられるなんて、
この機会逃すわけにはいかないのですっ!
ジュリア、一緒に……エスコート?
みゆ、お姫様になっちゃうのですよーっ

わわわ
くらげさんたちがいっぱいいるのですっ
陸にいるくらげさんたちを見て、
テンションMAXのみゆ
でも触れないのですよねぇ

大きなくらげさんから、小さなくらげさん
どれもみんな、かわゆいのです
ずっと見ていられるのです
こうゆうのを幸せとゆうのでしょうか?
えへへ

次はくらげさんイメージのご飯を食べにゆきましょうっ
みゆは甘いものが食べたいのですが、
ジュリアは何にするのですか?
(頼んだものはお任せ)



 沢山のクラゲたちと戯れられるこの機会。逃すわけにはいかないと、心結(ゆるりふわふわ・f04636)はジュリア(白い蒸気と黒い鋼・f17335)を伴い、リゾート船へ訪れていた。
「わわわ、くらげさんたちがいっぱいいるのですっ」
 心結は真白色のドレスタイプの水着を身に纏い、クラゲ達のように、フリルとレースを舞わせていた。陸でもふわふわと舞っているクラゲたちを瞳に捉えて、心結のテンションはMAXゲージを振り切っている。
 一方のジュリアは、スポーティな青いセパレートタイプの水着だ。何かあってもすぐに対応できる様にか、機能性重視である。
「ジュリア、一緒に……」
 早く早くとジュリアを急かす心結。
「今日はお姫様のエスコート役だからね。どこまでもお供するとも」
 ジュリアは微笑みながらそう言って。そしてもし叶うなら、手を繋いで行きたい旨も伝える。
 黒き鋼の身であったならば、叶えるのは難しい願いであった。しかしヒトの身を得た現在なら、叶えることの出来る願いだ。
「……エスコート? ……みゆ、お姫様になっちゃうのですよーっ」
 ほんの少しの間を空かせて。その言葉を理解した心結は、顔を赤らめる。その手はしっかり、ジュリアへ向けて差し出されていた。

 ふわりふわりとクラゲの漂う浜辺を、心結とジュリアは手を繋ぎ散策していた。
「あたりを漂うクラゲの間を縫って歩けるとはね、確かにこれは幻想的な風景だね?」
 ジュリアはすぐ近くを漂うクラゲをまじまじと見つめる。見るのは初めてだが、中々可愛らしい。それでいて、動物と言おうにもやや不可思議なその姿は……見ていて飽きない。
「大きなくらげさんから、小さなくらげさん。どれもみんな、かわゆいのです」
 心結は指先で、目の前に浮かぶ小さなクラゲをちょこんとつつこうとした。しかしその指には、何の感触も返ってこなかった。
 そう、クラゲたちはホログラム。故に触れることは出来ない。それについてはほんの少し、残念ではあるけれど……。
 だけど、ずっと見ていられる。
「こうゆうのを、幸せとゆうのでしょうか?」
 ぽつり、そう零して。
 心結はにかむと、次はくらげさんイメージのご飯を食べにゆきましょうと、ジュリアの手を引く。

「みゆは甘いものが食べたいのですが、ジュリアは何にするのですか?」
 フードコートに向かった二人はどれを注文しようかと、メニューの映る電子パネルを覗き込んでいた。
「ああ、これなんか綺麗だね。クラゲ型ナタデココ入りのゼリー。ボクはこれにしようかな」
 それはどれだろうと、心結が少し身を乗り出してみれば。ジュリアが指差す先には、ブルーハワイ味の青いゼリーの中に、クラゲ型のナタデココが浮かんでいる写真があった。
 その際に、ゼリーの直ぐ近くに載っていたスイーツの写真が心結の目を惹いた。直感的にこれにしようと決める。
「じゃあ、みゆはこれにするのですよ」
 心結が選んだそれは、ベリーと生クリームの添えられた、クラゲ型のパンケーキだった。
 それらを注文し、受け取ると。二人は椅子に腰かけて、スイーツタイムを楽しむのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

亜儀流野・珠
クラゲがあちこちに…面白いなこれは!
(触れようとするが触れず)…よくできてるものだ。
ずっと眺めていたいが、まずは腹ごしらえだな!

メニューも随分と凝っていて見てるだけで楽しい!
…が、なかなか決められん!一回で全制覇と言う訳にもいかんしな…。
…ん、月華…よし月華のお勧めで行ってみようか!
幻想的でカロリー高めなクラゲ系を頼む!
何となくクラゲ好きそうだしな月華。実際好きなのか?海の生き物は何が好きだ?ああ、見るなら、という意味だが。食べる方でもいいぞ!

食事を目で舌で楽しんだ後は…体動かすか!
「風渡り」で空を泳ぐクラゲを鑑賞しつつ空中散歩と行こうか!
月華もどうだ?行くなら抱き抱えて連れていけるぞ?



「クラゲがあちこちに……面白いなこれは!」
 辺りを漂うクラゲたちを見て、これはよく出来ているものだと、手を伸ばして触れようとする珠(狐の恩返し・f01686)。しかしクラゲはホログラムなので触れることは出来なかった。
 この不思議な光景をずっと眺めていたい所だが、先ずは腹ごしらえだなとクラゲたちの間を縫うように、フードコートへと向かう。
 その途中。珠は浜辺で体育座りをしてぼんやりクラゲを眺めていた月華を見つけると、声を掛けてフードコートに連行する。

「メニューも随分と凝っていて、見てるだけで楽しい!」
 珠は笑顔で電子パネルをスワイプし、メニューを捲る。しかし、先ほどからずっとそれを繰り返していた。色々と目移りをしてしまって、中々決められないのだ。一回で全制覇……と言う訳にもいかない。ならばここは……。
「……よし、月華のお勧めで行ってみようか!」
 それを聞いた月華は、特に表情を変えるでもなく「えー」と呟く。困っているのかいないのか、それはわからない。
 幻想的でカロリー高めなクラゲ系を頼むと珠に言われた月華は、適当にパネルをスワイプする。
 そして選んだのは『おおきなクラゲのミルクプリン・フルーツ大量添え』だった。
 カロリー高めイコール、物量多め。ということらしい。幻想的は何処かに消えた。
 作るのに少し時間が掛かるという事で、その間二人は他愛ない事を話して時間を潰す。 
 その際珠に、海の生き物は何が好きだと問われて、月華は少し首を傾げる。
「ああ、見るなら、という意味だが。食べる方でもいいぞ!」
「やっぱりクラゲ……かな。それと、プリンが完成したみたいだよ?」
 店員から差し出されていたトレイには、小玉スイカ程の大きさのミルクプリンが揺れていた。

 食事を目と舌で楽しんだ後は、空中散歩でもするかと珠は思い付く。『風渡り』を使えば、月を目指すクラゲを追いかけることも出来るかもしれない。
「月華もどうだ? 行くなら抱き抱えて連れていけるぞ?」
「いや、それは丁重にお断りするよ」
 珠の誘いに対して、月華は淡々と断りを入れる。単純に、食事の後は大人しくしていたいからという理由からだった。


 ――思い思いに過ごす時間は、大切な記憶となる。
 いつか。こんなこともあったと、思い出して笑う日が来るだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月01日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#【Q】
🔒
#お祭り2019
🔒
#夏休み


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト