●リゾート船で夏を満喫
スペースシップワールド。
水着コンテストの会場である超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』を始めとして、観光産業の発達したリゾート船があちこちに点在している。
ともすれば精神が逼迫しかねない宇宙船暮らしをより楽しく過ごそうと努力した結果、先人のスペースノイドたちはかつての地球の自然にも負けない風光明媚な海岸を創り出したのだった。
スペースシップ『ユーノー』。
かつて、銀河帝国攻略戦において猟兵たちに救われたのをきっかけとして解放軍へ参加したこの船にも、船内と意識させない広さのリゾート地があった。
ミラーで取り入れた太陽光が燦々と降り注ぎ、コバルトブルーの海と白く眩しい砂浜を楽しめる。
海岸の他にも、ボートで沖へ漕ぎ出せば椰子の木が1本生えたきりの小島へ辿り着けるし、海岸線を辿っていけば釣りに最適な磯も沢山ある。
船釣りがしたければ専用の釣り船を貸し出してくれるし、川で泳ぎたい場合は近くの山へ登れば良い。
海で泳ぐか、砂浜で遊ぶか、釣りに興じるか、小島で漂流気分を味わうかはあなた次第。
せっかく誂えた新しい水着を、コンテスト以外でもぜひフル活用して欲しい。
「海って色んな遊び方があるわよね。砂の城を築いたり、綺麗な貝殻を拾い集めたり……。うふふ、もし誘ってもらえたら私も遠慮なくお邪魔するわね♪」
掻巻・褥(家庭内女神様・f16422)は楽しそうに説明を終えた。
雨都瑣枝
ご覧くださりありがとうございます、雨都です。
シトネの水着をお披露目しつつ、リゾートのお誘いです。
こっちはシトネが同行可能です。クルトンを連れていきたい場合は『目に眩しい砂浜と水着』をどうぞ。
このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。ご了承くださいませ。
👑は5つ。
プレイングは面白いもの勝ちです。
面白いもの勝ちです。
気がついた時にはリプレイがあっさり完結しているかもしれません。ご容赦くださいませ。
●グリモア猟兵について
何分戦闘のないシナリオですので、転送係の若妻もお声かけあらば馳せ参じます。
文字数圧迫されるのが気になる場合は、プレイング冒頭に褥と一文字書いていただければ、褥を伴う合図と判断いたします。
皆様のプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
第1章 日常
『猟兵達の夏休み』
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POW : 海で思いっきり遊ぶ
SPD : 釣りや素潜りに勤しむ
WIZ : 砂浜でセンスを発揮する
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ジャスパー・ジャンブルジョルト
イカした水着姿(クリーム色のサーフパンツ)を周りの連中に披露しつつ、磯釣りってやつに挑戦してみるぜ。
可愛いケットシー娘たちのハートを釣り上げたことは何度もあるが、おさかな相手の釣りは初めてだな。大物が釣れたら、褥にもお裾分けしてやんよ。旦那や倅に刺身でも振る舞ってやんな。
さあ、いくぜ。まずは釣り針に生き餌を……って、キモッ!? 無理無理無理無理無理! 俺、こういうウネウネネチョネチョしたのは生理的に無理ぃ!
誰か代わりに餌を付けてくれよ! いや、付けるところをわざわざ見せなくていいから! ふにゃあぁぁぁーっ!
(大騒ぎの末、結局ルアーで釣る。釣果はお任せ)
※煮るな焼くなとご自由に扱ってください。
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宇宙船ユーノーの海水浴場。
「可愛いケットシー娘たちのハートを釣り上げたことは何度もあるが、おさかな相手の釣りは初めてだな」
ジャスパー・ジャンブルジョルト(JJ・f08532)は、本人曰くのイカした水着姿を周りの連中へ見せつけつつ、いそいそと磯へ向かって歩いていた。
ちなみに彼の水着は、クリーム色のサーフパンツ。
日頃被っているテンガロンハットや、毛先を結んでいるFlos Lactisと同系色なだけあって、ジャスパーの灰——銀色の毛並みによく似合っていた。
「ま、大物が釣れたら、褥にもお裾分けしてやんよ。旦那や倅に刺身でも振る舞ってやんな」
陸釣りの経験は豊富だと自称するだけあって、褥へ大見得切るのも実に様になっているジャスパー。
「ありがとうJJさん。魚大好きエンパイアっ子だから、2人とも喜ぶわ」
褥に見送られて磯へ辿り着くと、早速バケツの中から生き餌を取り出した。
「さあ、いくぜ。まずは釣り針に生き餌を……」
が、しかし。
「って、キモッ!?」
赤くヌメヌメと細長いイトミミズを見るなり、顔面蒼白になって狼狽え出した。
「無理無理無理無理無理! 俺、こういうウネウネネチョネチョしたのは生理的に無理ぃ!」
と、誰にともなく断固拒否の姿勢を主張する様は、情けない以外の何物でもない。
タフでクールでダンディな放浪剣士は一体どこへ行ったのか。
「誰か代わりに餌を付けてくれよ!」
まるでお風呂へ無理やり入れられた猫のように悲愴な顔でテンパりにゃんこが懇願すると、
「あ、私やろっか?」
後からついてきていた褥が、釣り針へイトミミズをあっさりとぶっ刺してくれた。
「あ、ごめん終わっちゃった。もっかいやるわねー」
「いや、付けるところをわざわざ見せなくていいから!」
「え、釣り針への刺し方がわからないんじゃないの?」
何やら誤解されていたようで、褥はイトミミズを刺すのが難しいならオキアミやコマセはどうだとジャスパーが気を失いかねない提案をどんどんしてくる。
「ふにゃあぁぁぁーっ!」
恐怖に駆られたジャスパーは一頻り大騒ぎした末、結局ルアー釣りに落ち着いた。
「お? お?」
シケにもめげずにルアーを流していると、ガツンと強いアタリが来て、暫しのバトルを経て、無事ランディングに成功。
「おおーっ!」
魚網に入ったのは白黒の縞も美しい立派なイシダイ。
エサ釣りですら難しく危険なイシダイ釣りをビギナーズラックかルアーでこなし、男の面目を充分に施したジャスパーだった。
大成功
🔵🔵🔵
神代・凶津
今回は紅葉の嬢ちゃん達(f14466)とバカンスにきたぜ。
(宙に浮くサングラスかけた鬼面)
青い空、青い海、いい所だぜ。
(視線を後ろに向けるといつもと全く変わらない巫女服の相棒)
・・・嘘だろ相棒ッ!?
水着どうした!?星がなかった?星って何!?
ま、まあこんないい所に来たんだしスイカ割りとかどうよ。
まずは紅葉の嬢ちゃんからか。
ってぎゃあー!!?危ねぇ!?
「・・・こういうのは割りと得意。」
お、おおやる気だな相棒。んじゃ、お手並み拝見だな。
ああ~、空振りして割れなかったな相棒・・
「・・・割れ、千刃桜花」
相棒ーーー!!?
(スイカはこの後皆で美味しくいただきました。)
【アドリブ歓迎】
山路・紅葉
🐰お姉様や凶津君(f11808)と遊びに来たよっ
🐺ま、たまにはいいでしょ…最近、普通の依頼でも遊んでるような気がしなくもないけど
🐰気にしない気にしない、遊ぶぞー!
🐰着替え手間取っちゃった、凶津君荷物の見張りありがとうっ
お姉様の水着はどんなのかな
ってお姉様!?
🐰き、気を取り直してスイカ割りしようっ
あ、お姉様、私先にやりますね
(目隠しにぐるぐると回されて)
あわわ…えっと…えいっ(怪力(Lv72)全開で振り下ろす、近くには凶津が)
🐺ちょ、ちょっと!(織子(黒犬)が咥えて回避)
🐰え、あ!ごめん、大丈夫っ!?
うぅ…はい、お姉様の番ですね、回しまーす
…お姉様!?
その後(大食い)
※アドリブ歓迎
●砂浜に飛び散る赤
宇宙船ユーノーの海岸。
「着いたー! 今日はいっぱいバカンス楽しもうね凶津君!」
山路・紅葉(白い兎と黒い犬・f14466)は、うきうきと足取り軽く砂浜へ駆け出して、後ろを漂う鬼の仮面へ振り返る。
「おうよ。青い空、青い海、いい所だぜ」
サングラスをかけた鬼の仮面——神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)も、感慨深そうに頷いた。
「ま、たまにはいいでしょ……最近、普通の依頼でも遊んでるような気がしなくもないけど」
そう紅葉の肩をやれやれと竦めながら呟くのは、彼女の中に埋め込まれたという人工UDC刻印兵器『黒犬』らしい。通称織子。
「気にしない気にしない、遊ぶぞー!」
苦労人気質な織子の寛容を一言で切り捨てて、紅葉が水着を手に更衣室へと向かう。
「凶津君、荷物見ててくれる?」
「おう」
紅葉を見送ってから、凶津はもう1人の女子も着替えにいくのだろうと後ろへ視線をやるが。
「……嘘だろ相棒ッ!?」
そこには、いつもと全く変わらない——即ちこのカンカン照りの夏空の下でも長い袖と袴の巫女服を着込んだ——凶津の宿主兼相棒・桜の姿があった。
「水着どうした!?」
「……」
「星がなかった? 星って何!?」
世知辛い会話が繰り広げられる中、黒い紐ビキニで健康的なお色気を振りまきつつ、紅葉が戻ってきた。
「凶津君荷物の見張りありがとうっ。お姉様の水着はどんなのかな……」
何せ、戻ってきて最初に目に入ったのが、炎天下の中で今しもぶっ倒れそうな巫女少女である。
「ってお姉様!?」
紅葉が驚き慌てるのも当然だろう。
「ま、まあこんないい所に来たんだしスイカ割りとかどうよ」
「う、うん。き、気を取り直してスイカ割りしようっ」
すぐさま、海に入らなくても楽しめる遊びを提案して場を取りなす凶津へ、紅葉が一も二もなく頷く。
「あ、お姉様、私先にやりますね」
目隠しを終えれば、桜に勢いよくぐるぐると横回転させられた。
「あわわ……えっと……えいっ」
方向感覚を失っても尚、怪力を全身全霊で発揮して棒を振り下ろす紅葉。
正面には凶津が浮いているなど露知らず……。
「ってぎゃあー!!? 危ねぇ!?」
「ちょ、ちょっと!」
思わず身の内から織子が飛び出し、凶津を咥えてダッシュ。
夏の惨劇『鬼画面バラバラ殺害事件』を回避してくれた。
「え、あ! ごめん、大丈夫っ!?」
悲愴な絶叫に紅葉自身もびっくりして、凶津を気遣う。
「……こういうのは割と得意」
すると、恐怖で張りつめた空気を変えようとしてか、普段無口な桜が棒を手にした。
「お、おおやる気だな相棒。んじゃ、お手並み拝見だな」
「うぅ……はい、お姉様の番ですね、回しまーす」
凶津は珍しく饒舌な相棒の姿に感心し、紅葉も未だ申し訳なさそうにしつつ、素直に桜を回し始める。
——すとん。
だが、桜の棒は残念ながら空を切って砂地を叩いた。
「ああ~、空振りして割れなかったな相棒……」
凶津が残念がった、その瞬間。
「……割れ、千刃桜花」
突如、無銘の妖刀が無数の桜の花びらに変わって、スイカのみならず周囲の物全てを親の仇とばかりに切り刻んだ。
ビキビキバシバシ……バキャッ!!
「相棒ーーー!!?」
「……お姉様!?」
スイカの運命や推して知るべし——とはいえ、大切な食べ物を遊びで無駄にするような猟兵たちではない。
あくまでも、
『スイカはこの後皆で美味しくいただきました(主に紅葉が)』
だそうな。
大成功
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