寛永三方ヶ原の戦い~戦へ向けての士気高揚
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徳川・家光の予想通り、やはり信長軍は『武田信玄の復活』を目論んでいたようだ。
しかし、猟兵達は儀式魔術【Q】の成功によってこれに先んじて行動する事ができる。
「幸い、まだ武田信玄は復活していないわ」
掻巻・褥(家庭内女神様・f16422)が、集まった猟兵たちを前に説明を始める。
「現在は『武田二十四将』と呼ばれるかつての配下とその軍勢がオブリビオンとして蘇って、かつて徳川・織田軍を破った『三方ヶ原』へ集まって信玄公を蘇らせようとしているの」
敵軍の規模の大きさを考えれば、普段のようにテレポートした少数精鋭の猟兵だけで事に当たるのは望ましくない。
「家光公の号令によって、既に三方ヶ原へは侍たちの軍勢が集結しているけど、彼らは恐るべき『甲斐の虎』復活に怯んでもいるわ……」
そのため、まずは彼ら侍たちを鼓舞するなどして、戦える状況を作るのが急務である。
「力に自信があるなら、陣頭へ立って力を見せつけるのはどうかしら。徳川軍の戦意高揚へ一役買えると思うわ」
機敏にてきぱきと動ける心積もりがあるなら、兵士1人1人への細やかな配慮や事前準備によって、士気を上昇させると良いだろう。
「知識や頭の回転の速さに自信があるなら、ぜひ弁舌爽やかな演説や説得をして、徳川軍のやる気を引き出してね。期待しているわ」
褥は屈託のない笑顔で、転送する猟兵たちを見送る。
徳川軍の戦意高揚に成功したら、いよいよ武田軍へ向けて軍を進め、戦へ突入するだろう。
その時は、多くの雑兵は侍たちに任せて、猟兵たちは敵陣深くへと切り込み、敵将の首を討ち取るべく奮戦して欲しい。
雨都瑣枝
ご覧くださりありがとうございます、雨都です。
今回のシナリオは、冒険→集団戦→ボス戦です。
●第1章について
三方ヶ原で武田軍と戦う徳川軍の士気をあげて、戦の準備をしましょう。
徳川軍は家柄だけで武士になった者も多く、実力不足は否めません。
加えて『神君家康公が負けた軍勢に勝てるわけが無い』と気持ちの上で既に負けてしまっています。
●第2章と第3章について
第2章は敵将を守る『直属護衛部隊』との戦いとなります。
集団敵のユーベルコードをよくお確かめの上、殲滅頑張ってください。
第3章はいよいよ敵将との対決です。
武田の軍勢を率いる敵将、誰なのかお楽しみにお待ちください。
●第2章と第3章のプレイング受付開始について
冒頭に事態の変転や敵さん登場シーンの文章を挟みます。
それが載ったらプレイング受付開始となります。
皆様のプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
第1章 冒険
『三方ヶ原の徳川軍』
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POW : 陣頭に立って力を見せつける事で、徳川軍の戦意を高揚させます
SPD : 兵士一人一人への細やかな配慮や事前準備によって、士気を上昇させます
WIZ : 演説や説得によって、徳川軍のやる気を引き出します
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竹城・落葉
【POWで判定】
いよいよ、我の故郷であるサムライエンパイアで、敵側の動きがあったようだな。何としてでも、武田信玄の復活は阻止しなければなるまい。だが、まずは徳川軍の戦意を高揚させねばな。
我は名物竹城を手に持ち、凛とした佇まいで無表情かつ無言のまま、彼らの陣頭に立つぞ。そして、『支柱一閃』を発動し、敵や障害物を切り伏せて行こう。その際、自身が元武将であること、かつての職場がオブリビオンに滅ぼされたこと、だが諸君にはまだ守るべきものが存在することを伝えるぞ。そのまま、各陣頭を回って行こう。
……今度こそ、元武将として人々を守る。その想いを胸に、戦場を駆けよう。
*アドリブ&共闘、歓迎です
中村・裕美
WIZ
「……伝説の武将……それよりもまずは目の前の状況が……気が重い』
武士の方々の士気向上は裕美には荷が重いので、社交担当のシルヴァーナに人格をチェンジ
優雅なお嬢様然として、武士たちへと演説を行う。戦場へ殿方を送る姫の如くの装いと立ち振舞を意識しますわ
「確かに、武田軍に徳川は破れましたわ。だからこその好機なのです」
「今の世にすでに武田はなく、汚辱をそそぐ機会が失われていたというのに、向こうから首を持ってきてくれたのです。今を逃す手はありませんわ」
過去のお名を返上できるチャンスをアピールして鼓舞してみますの
「今の世は徳川の世であることを、過去の亡霊に知らしめてくださいまし」
●
三方ヶ原の徳川陣営。
凛とした佇まいで陣頭へ進み出るのは竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)。
熨斗目花色の着物がすっきりと切り揃えられた黒髪や涼やかな目元によく似合う、剣豪の女性。
(「何としてでも、武田信玄の復活は阻止しなければなるまい……」)
落葉は、無言のまま腰に提げていた名物竹城を手に取り、無表情を崩さずにキッと虚空を睨む。
その刹那。
——ザンッ!!
侍たちが鍛錬の為に立てていた巻き藁を、一瞬で斬り飛ばしてみせた。
「おぉ……!」
「凄まじい手練れだ……」
一瞬呆気に取られるも、これだけの技の使い手が共に戦ってくれる事へ興奮を隠せない侍たち。
「……我もかつては貴様らと同じ武将であった」
そんな彼らを前にして、落葉——否、アンディが重い口を開いた。
「以前の職場——仕官した先がオブリビオンに滅ぼされた。だが、諸君にはまだ守るべきものがあるだろう」
「守るべきもの……」
侍たちが口々に呟いてざわつく。
「貴様らが士気に乏しいのは己が為に戦っているからではないか? 守るべきもの……大切な他人の為ならば幾らでも必死になれる筈だ」
懇々と説くアンディの言葉に、侍の1人がハッと表情を変えた。
「んだ……今ここでおらがおっ死んだら、故郷で帰りを待っとるおっ母が独りになっちまうだ……」
「儂も、つい先頃ややこが生まれて……儂が死んだら嬶と子どもは……」
年嵩の侍もそう洩らして表情を引き締める。
「この御仁の言う通りだ。余りに相手が強大だからって尻込みしてちゃいけねぇ。上様のお為だけでなく、家族の為に生きて帰らねぇとな!」
「おう!!」
冷淡で寡黙なアンディだが、彼の故郷サムライエンパイアの人々を守りたいという熱意は侍たちにも伝わり、彼らの結束を固める。
一方。
この日の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は、優雅なお嬢様然とした格好で武士たちの前へ現れた。
それもそのはず、今の裕美の表へ出ているのは社交的なシルヴァーナの人格。
「確かに、武田軍に徳川は破れましたわ。だからこその好機なのです」
しゃなりしゃなりと歩くシルヴァーナの立ち振る舞いと艶やかな装いは、まるで戦場へ殿方を送る姫の如く——普段のコミュ症全開な裕美とは比べるべくもないお上品さだ。
ちなみに当の裕美は、
「……伝説の武将……それよりもまずは目の前の状況が……気が重い」
と、ここの侍よりよっぽど緊張しては顔面蒼白を通り越して土気色、到底説得などできる状態になかったので、シルヴァーナへ人格をチェンジしたのだった。
「今の世へ既に武田はなく、汚辱をそそぐ機会が失われていたというのに、向こうから首を持ってきてくれたのです。此れを逃す手はありませんわ」
シルヴァーナは裕美のコミュ症を補って余りあるほど話術に長け、過去の汚名を返上できるチャンスだと猛アピールして、侍たちを鼓舞してみせた。
「今の世は徳川の世であることを、過去の亡霊に知らしめてくださいまし」
「おう、やってやろうぜ!!」
孤高の剣客アンディの静かな発破や、婉然と微笑むシルヴァーナの鼓舞へ感化されて、徳川軍勢はかなり活気を取り戻した。
(「……今度こそ、元武将として人々を守る」)
それらを見届けたアンディは揺るぎない想いを胸に、他の陣へ向かって歩き出すのだった。
大成功
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ルベル・ノウフィル
wiz
さて、皆様は敵勢に怯んでおられる
敵の強きを知る者でございますナ
さて、皆様は自軍の実力を誇大せず自覚なさる者
さて、ここに揃いしは猟兵の一団
その力、選ばれし者の呼び名にふさわしき陣容
さて、兵は率いる将の格と率いられる兵の心根ひとつで如何様にもその力を増しまして
さて、戦とは天運と策により天秤傾くもの
我らに予知という名の天運あり
猟兵と言う名の名将あり
先手撃ち攻める我らには敵の甲斐の虎復活の策見抜き破らんとする対抗の策持ちて実行に移すものなり
敵を知り、己を知る兵たちよ
ならば百戦危うからず
奮い立たれよ、我らの旗のもとに勝利導くは汝らの意気ありてこそ
共に駆けようではございませんか、未来得るための戦場を
オーキッド・シュライン
≪心情≫
・久々の身内がいない依頼ですわね。これならばツッコミも振り回されるのも無縁。伸び伸びとさせていただきましょうか。とはいえ、今回は中々大変な依頼みたいですわね。わたくしのできることをやっていきませんと。
・新兵の支援ですか。まあ初陣は誰でも緊張しますものね
≪支援≫
・取りあえずUCで何か閃かないかと思いつつ、そうですわね。料理とかコミュ力を活かしながら新兵の方を応援しましょう。腹が減っては戦はできぬとも言いますしね
・わたくしも一緒に戦いますのでと言いながら、少しでも不安やパニックにならないように気をつけたいですわ。極度に平静を欠くと危ないですしね。ですが適度の緊張感も必要。中々難しいですわね
大総・統
フハハハ!我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!
ほう。これほどの軍が集まると意味もなく突撃号令を命じたくなるものだ
物見遊山気分の大総統は徳川軍へ演説します
かつての家康公の敗北は敵大将の存在だ
そう、此度の一戦に於いて甲斐の虎と呼ばれし武田信玄はまだいない!
故に全ては諸君らの槍働きに掛かっている!
だが安心せよ!この地には東昭神君よりも偉大なる神!
私がいるぞ!!
徳川軍を催眠術や言いくるめをも踏まえて【混沌ト魅惑ノ咆哮】で戦闘力を強化しています。半信半疑な徳川軍もいるかもしれないので、そこは強化された者たちを利用して、現世利益と口コミで伝搬させます
さぁ、行け!逝って散ってくるのだ!!
アルテミス・カリスト
WIZ
「徳川家康を打ち破った武田軍ですか。
確かに強敵ですが、精神で負けていては勝てる戦も勝てなくなります!」
ここは正義の騎士として、侍のみなさんを激励して鼓舞しましょう。
「いいですか、今も昔も、戦というものは最後まで戦い抜く意志を持つものが勝つのです。
そして、その戦い抜く意志の源となるものは、守るべきものの存在です!」
敵の武田軍はオブリビオン。
もはや守るべきものを持たない存在です。
それに対して徳川軍の皆さんには、
帰る場所と帰りを待っていてくれる人達がいるはず。
「皆さん、守るべき人々のことを思い浮かべて、
勇気を奮い立たせてください!
そうすれば、絶対に負けることはありません!」
●
三方ヶ原の徳川軍勢、落葉たちがいたのとは別の一角。
「さて、皆様は敵勢に怯んでおられる……まさに敵の強きを知る者でございますナ」
ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は、集められた徳川軍の武士たちへ向かって、彼の持ち味の人懐っこさを最大限発揮。
「さて、皆様は自軍の実力を誇大せず自覚なさる者」
まずは柔らかい物言いで彼らの警戒心と緊張感を解きにかかっていた。
「さて、ここに揃いしは猟兵の一団」
と、自分と共に転送されてきた仲間を、丁寧に開いた手で指し示すルベル。
「その力、選ばれし者の呼び名にふさわしき陣容」
それを聞いた侍たちが、おお……と感嘆の声を上げた。
何分、自身の能力に自信を失っている者ばかりである故、ルベルが紹介した猟兵たちという『自分より遥かに高い戦闘力を誇る兵士』を知る事で、素直に安心感を得たのだろう。
「皆様、ご心配には及びませんわよ。わたくしも一緒に戦いますので」
そこで、ルベルに紹介されたオーキッド・シュライン(絢爛なる豪火・f15793)が、何やら大鍋からせっせとお椀へ汁物をよそいながら侍たちへ声をかけた。
「さあどうぞ。すいとんを作りましたの。これを召し上がりながらルベル様のお話に耳を傾けてくださいませ。腹が減っては戦はできぬとも言いますしね」
どうやら必要以上に緊張して腹を空かせている侍たちの為に、オーキッドは料理の腕を活かして炊き出しを始めた模様。
(「ああ……久々の身内がいない依頼ですわね。これならばツッコミも振り回されるのも無縁。伸び伸びとさせていただきましょうか」)
勇猛果敢な戦巫女や鯱を啓蒙する女神から解放された安堵感から、実に晴れやかな心持ちで
すいとん生地を千切っていたオーキッド。
(「……とはいえ、今回はなかなか大変な依頼みたいですわね。わたくしのできることをやっていきませんと」)
羽目を外してばかりもいられないと内心気を引き締めつつ、皮を剥いた人参などの野菜とすいとんをたっぷり出汁を張った大鍋でぐつぐつ煮込んでいた。
「ん、旨い!」
「ほっとする味だ……」
すいとんを食べた侍たちは、その味に戦を前にした緊張感を暫し忘れて、嬉しそうに舌鼓を打つ。
(「まあ初陣は誰でも緊張しますものね。ですが適度の緊張感も必要。なかなか難しいですわね……」)
侍たちが不安に駆られたりパニックに陥ったりしないか案じながら、オーキッドは追加のすいとん作りに精を出した。
「フハハハ! 我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!」
一方、大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)は、いつもの自己紹介から演説を始める。
「ほう。これほどの軍が集まると意味もなく突撃号令を命じたくなるものだ」
結社員2人と違ってすっかり物見遊山気分の統だけに、気軽に恐ろしい事を言うと、苦労人気質のオーキッドなどは内心ヒヤヒヤしたものだ。
「かつての家康公が敗北したのは、敵大将の存在によるところが大きい」
それでも一応は神様らしく真面目に語り出す統。
「そう、此度の一戦に於いて甲斐の虎と呼ばれし武田信玄はまだいない!」
自信満々の断定口調が効いたのか、思わず引きこまれるように耳を傾ける侍たち。
「故に全ては諸君らの槍働きに掛かっている!」
しかも、彼らは自分で気づかない内に統の洗脳を受けていた。
「だが安心せよ! この地には東昭神君よりも偉大なる神! 私がいるぞ!!」
えらく大きく出たが、そんな大放言も『混沌ト魅惑ノ咆哮』の思考誘導効果によって、侍たちへ違和感なく受け入れられた。
「あれが猟兵の神さんか」
「現人神って初めて見た……」
統の演説に半信半疑な者がいる反面、彼を有難がって手を合わせる者もいるから、次第に大衆心理も働いて統の信奉者は増えると思われる。
「さぁ、行け! 逝って散ってくるのだ!!」
神特有の傲慢さでもって、統は兵士をまるで捨て駒のように言ってのけた。
とはいえ、彼の弁舌へ共感した者には戦闘力増強効果が発動するのだから、やはり頼もしい存在に違いはない。
他方。
「いいですか、今も昔も、戦というものは最後まで戦い抜く意志を持つ者が勝つのです」
アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は、侍たちへ散れと命じた統と対照的に、生きて勝利を収めよと熱い根性論を展開する。
(「徳川家康を打ち破った武田軍ですか……確かに強敵ですが、精神で負けていては勝てる戦も勝てなくなります!」)
正義の騎士として、徳川軍の侍たちを鼓舞して勇気づけたいというアルテミスの意思は硬い。
「そして、その戦い抜く意志の源となるものは、守るべきものの存在です!」
アンディと同じ論旨に、先の演説を聞いていた者たちが力強く頷く。
「敵の武田軍はオブリビオン。もはや守るべきものを持たない存在です」
そこが彼らの弱点だと断じるアルテミス。
「対して、徳川軍の皆さんには、帰る場所と帰りを待っていてくれる人達がいるはず」
侍たちが一斉に頷いた。
「皆さん、守るべき人々のことを思い浮かべて、勇気を奮い立たせてください! そうすれば、絶対に負けることはありません!」
アルテミスの真摯な呼びかけは功を奏して、
「そうだな。息子の為なら何だってできらぁ」
「俺も嫁の為に気張るとするか」
侍たちの声音に、さっきまでは無かった覇気が戻っていた。
「さて、兵は率いる将の格と率いられる兵の心根ひとつで如何様にもその力を増しまして」
後を引き取ったルベルが、猟兵ばかりに前線を任せっぱなしにしていても戦には勝てない、としっかり釘を刺す。
ここに集った全員の心意気が勝敗を左右するのだと。
それだけに、名君家光公の元で皆が発奮すれば破れぬ敵軍など無いと激励している。
「さて、戦とは天運と策により天秤傾くもの……。我らに予知という名の天運あり」
ルベルは続ける。
「猟兵と言う名の名将あり」
侍たちが湧き立った。
「先手打ち攻める我らには敵の甲斐の虎復活の策見抜き破らんとする対抗の策ありて実行に移すものなり」
此度の戦いは敵の動きを読んだ上での作戦、勝機は天運へ委ねるより遥かに高いと。
「敵を知り、己を知る兵たちよ。ならば百戦危うからず」
日頃の天然ドジっ子属性をかなぐり捨てて、舌の回りも滑らかに熱弁を振るうルベルに、段々感化されていく侍たち。
「奮い立たれよ、我らの旗のもとに勝利導くは汝らの意気ありてこそ」
現に、彼らの表情は、オリュンポスの面々が陣営へ到着した時よりもずっと、力強い決意に引き締まっていた。
「共に駆けようではございませんか、未来得るための戦場を」
「おおおおおおーーっ!!」
三方ヶ原に地鳴りのような気炎が木霊する。
今ならどんな大軍勢にも負ける気がしない——士気軒高に燃える侍たちの目からは、そんな気概が看てとれた。
大成功
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緋神・美麗
イリスさん(f02397)と参加 POW
まずは兵士の士気を上げないと勝てるものも勝てないわね。徳川軍に味方する猟兵の力を見せつけて士気向上を図るわね。
出来るだけ多くの兵士に見えるように舞台を整えてイリスさんと必勝祈願も兼ねた剣舞を行う。一般兵にもわかるよう手加減しつつ大立ち回りを演じ、その後雷天使降臨を使用して速度を抑えつつ飛翔し、ライトニングセイバーを掲げて「勝利の天使は徳川軍にあり!皆、私達に続きなさい!」 と徳川軍を鼓舞する。
イリス・ウィルター
【緋神(f01866)】と参加
私たちは問題なくても、周りの士気が低ければ勝てるものも勝てないか
ここは一つ、力を見せてみるとしようか
緋神と二人で猟兵の力を見せつけるために、戦勝祈願の剣舞を行う。
出来るだけ多くの人に見てもらえるように舞台を整え、月牙を使用して剣舞する。手加減しつつ、大きく立ち回るように舞を行ってから、月牙を掲げ「勝利は私たちのものだ!皆、私達に続け!」と軍を鼓舞する
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オリュンポスの面々が演説していたのと同じ頃。
「私たちは問題なくても、周りの士気が低ければ勝てるものも勝てないか」
「そうね。徳川軍に味方する猟兵の力ってものを見せつけましょう」
イリス・ウィルター(刀の技を磨くもの・f02397)と緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)は、互いに力を合わせてせっせと舞台を設営していた。
戦勝祈願も兼ねた剣舞の舞台である。
何せ家光が実戦経験関係なく戦力を必死に掻き集めただけあって、人数だけならかなり大所帯の徳川軍。
彼ら全員に観てもらえるような大きな舞台を作るとなると、それだけでそこそこの時間を要した。
「へー、こりゃ立派な舞台だなぁ」
「何だ何だ、何が始まるんだ?」
「奉納の儀式とか?」
だが、時間と労力に見合うだけの立派な舞台が完成すれば、自然と侍たちの関心も集められた。
「……行くぞ」
侍たちに充分注目されたのを肌で感じながら、イリスは愛用しているサムライブレイド、月牙をすらりと抜き払う。
切れ長の瞳や藍染の羽織袴から男性と間違われる事もしばしばなイリスだから、月牙を構えて剣舞を披露する様も、その大きな立ち回りが迫力満点。
月牙の鋭い切れ味はイリス自身よく知っている為、ただの舞踊とはいえ一般人の寄せ集めである徳川軍の侍たちにも2人の動きが捉えられるように、イリスは加減して踊り続けた。
一方の美麗も、イリスに合わせてライトニングセイバーを振り翳し、勇壮ながら華麗な剣舞を踊り出す。
そして、 物質化させて生み出した雷を衣装や翼に纏わせると、雷で生成された光の翼を広げて、ライトニングセイバーを手にしたままふわりと速度を抑えて飛び上がった。
まるで本物の天使のような美麗の姿に、圧倒されて息を呑む侍たち。
「勝利は私たちのものだ! 皆、私達に続け!」
「勝利の天使は徳川軍にあり! 皆、私達に続きなさい!」
イリスは月牙を、美麗はライトニングセイバーを高々と掲げて、侍たちを鼓舞する。
「おぉぉぉぉぉっ!!」
元より縁起を担ぐ事が好きなエンパイアの人間である侍たちは、戦勝祈願の剣舞に大層勇気づけられたようだ。
大成功
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第2章 集団戦
『兵器百般』
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POW : 騒霊カミヤドリ
【纏っている妖気の色が血のような赤】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ひとりでに動く武器
【念動力で浮遊すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【自身が持つ武器としての機能】で攻撃する。
WIZ : 武器の知恵
技能名「【武器攻撃】【武器受け】【戦闘知識】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
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●合戦開始
猟兵たちの尽力によって士気の高まった徳川軍は、家光の号令を受けて、遂に武田軍へと合戦を仕掛けた。
奮い立った侍たちは、武田二十四将の配下のオブリビオン相手にももはや怯む事なく、果敢に攻め入っている。
猟兵たちは、彼らが多くの雑兵を抑え込んでいる間に全速前進、武田二十四将の首を取るべく、敵陣深くへ突き進んでいく。
馬上で刀同士がぶつかり合い、長槍や弓矢が乱れ飛ぶ中、猟兵たちは不自然な動きをする武器の存在に気づいた。
武田軍の陣形へ切り込めば切り込むほど、刀や弓矢、槍といった武器の群れが意志を持つかのように自立した動きで進路を妨害してくるのだ。
『兵器百般』——どうやら奴らは武田二十四将の側近くに配備された、直属護衛部隊であるらしい。
奴らを全滅させない限り、武田二十四将の1人へ戦いを仕掛けるどころか、相見える事すら難しいだろう。
ウィルトス・ユビキタス
担い手の存在しない武具ほど厄介なものはないな。
だが武田二十四将を討つためには、ここで足止めをされる訳にはいかない。一気に焼き払うぞ。
前方の味方に一声掛けて後退させ、味方を巻き込まないように【エレメンタル・コード】で炎属性の津波を起こして敵を一掃する。
イリス・ウィルター
【緋神(f01866)さん】と参加
あれが直属の護衛部隊か、意思があるのかどうかはともかくとして、動く武具とはな。
さて、前衛として戦うとしよう。後方の敵は任せた。
知識があろうとも、生命力を啜るこれをどう防ぐ?
私が前衛、緋神さんが後衛で戦闘。
味方もいる乱戦状態なので、剣刃一閃を主に使って戦う。
残像を使用して素早く動いて、自分に狙いを向けさせた上で
妖刀:紅葉姫で生命力吸引と二回攻撃、傷口をえぐる、捨て身の一撃を使用しつつ攻撃。
緋神さんに攻撃がいけば、かばいに行く
緋神・美麗
イリスさん(f02397)と参加
まさか武具がオブリビオンとはねぇ。ヤドリガミみたいなものかしらね。とりあえず全部潰して先を急ぐわよ。
イリスさんを前衛、私が後衛のフォーメーションで突撃
出撃可変式極光砲を攻撃回数重視で使用し周囲の弓矢など長距離レンジの武具を優先して潰していく
「私がいる以上遠距離からの攻撃なんてさせないわよ」
範囲攻撃・誘導弾・衝撃波も付与して弾幕を張る感じで敵をなぎ倒していく
●
合戦場と化した三方ヶ原。
「担い手の存在しない武具ほど厄介なものはないな」
ウィルトス・ユビキタス(武闘派デスクワーカー・f01772)は、
魔法で織られたローブと言い、余裕のある方表情や思慮深い光を湛えた瞳と言い、一見理知的に見えるガジェッティアの青年。
しかし、実のところは難しい問題に直面しても殴りながら考える性質な上に、殴った結果大体手遅れになってごり押しするしかなくなるとらしい。
「だが武田二十四将を討つためには、ここで足止めをされる訳にはいかない。一気に焼き払うぞ」
そう決意を固めたウィルトスは、ひとまず前方の味方らへ一声かける。
「巻き添えを喰わないように退がっていろ」
彼らが粗方後退し終えたタイミングを見計らって、味方を巻き込まぬように注意を払いながらエレメンタル・コードを発動。
ゴォォ——!!
燃え盛る炎を津波の如く流動させて武器の群れへとおっ被せ、奴らを一気に焼き尽くした。
同じ頃。
「あれが直属の護衛部隊か、意思があるのかどうかはともかくとして、動く武具とはな」
イリス・ウィルターは、己が身体そのものを武器に徳川兵へ応戦する兵器百般を見て、いささか驚いた面持ちだ。
「さて、後方の敵は任せた」
それでも浮遊する刀や槍へ突撃する足は緩めず、緋神・美麗へ言い置いて前へ出るイリス。
「知識があろうとも、生命力を啜るこれをどう防ぐ?」
これ見よがしに妖刀:紅葉姫を振り翳し、残像を増やしながら素早く動いて、わざと奴らの注意を引いてみせる。
刀や槍たちがまんまとイリスへ飛びかかってきたところで、微かに輝く紅色の刃を閃かせ、
——ガキィン!!
捨て身すら覚悟した剣戟を浴びせて、木の柄の槍や弓のみならず、金物である筈の刀まで難なく切断してみせた。
跳ね飛ばされた武器たちは見た目に違わぬ深手へ加えて、触れた刃を通して生命力をイリスに吸い取られていた為、地面へ落ちたきり二度と動かなかった。
一方。
「まさか武具がオブリビオンとはねぇ。ヤドリガミみたいなものかしらね」
後衛を任された美麗は、妙なところで兵器百般に感心していた。
人型になるヤドリガミよりは単体でも動けるヒーローマスクの方が近いかもしれない。
「とりあえず全部潰して先を急ぐわよ」
美麗は出撃可変式極光砲——という名の電球へ、己がサイキックエナジーを込めて出力調整。
「私がいる以上遠距離からの攻撃なんてさせないわよ」
そのまま攻撃回数を増やすべく光を徐々に解き放つと、弓矢や長槍といった長距離レンジの武具へ向けて、集中的に極光を浴びせた。
光の放射される範囲は広く、まるで弾幕を張られたかのように、弓矢や槍たちは射程内へ入ると強い衝撃に見舞われ、バッタバッタと地面へ墜落していく。
中には、いかに大打撃を受けても理性を失った為に痛みを感じず、妖気が血の色に染まりながら美麗へ突き刺さらんと飛んできた槍もいたが。
「大丈夫か?」
すかさずイリスが美麗の前へ飛び出し、彼女の代わりに赤い槍を背中に食らって事なきを得た。
成功
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愛野・黒子
「んー早くうごくと攻撃されるのかー ならー、とりあえずわたしが別れてうごこー。せるふおとりさくせんだー」
騒霊カミヤドリに対抗するように、スライム錬金術を使用します。
作ったスライムにできるだけ早く動いて貰い、囮になって貰います。セルフ囮作戦とは言っていますが、もちろん他の猟兵や兵士がいる時は、そちらを庇に囮になるようにように動きます。
黒子自身は、ゆっくり動き、射程に入ったら攻撃します。
また、可能そうならば、スライムはそのまま刀や槍を覆います。
アドリブ・他キャラとの絡みOKです。
中村・裕美
「……もう一つの人格とはいえ……恥ずかしかったわ」
などと言いつつもやることはきっちりやる。
エレクトロレギオンに電脳魔術で迷彩を施し【目立たない】ようにしてから、まずは敵の動きや地形等の【情報収集】を予め行っておき、【地形の利用】ができるよう、情報を流す。自分に作戦指揮はできないが、そういうのが得意な人がうまく使ってくれるだろう
「……相手が武芸に通じるならば……武芸で戦うことはしない。……戦術とは……そういうこと」
あとは味方の攻撃に合わせて潜ませたレギオンで【だまし討ち】したりなどで味方を支援射撃
ついでに敵将の位置などを調べられたら、そこまでの最短距離にいる敵を【範囲攻撃】して道を開きたい。
竹城・落葉
【POWで判定】
では、奴らの陣地へ仕掛けるとしよう。我とて元武将、荒事には慣れている。だが、武田二十四将の元へ行くには、直属護衛部隊の『兵器百般』を倒さねばならぬようだ。敵の元へ赴くため、奴らを倒すとしよう。
我は『極術一閃』を発動。殺意を込めた視線で奴らを見つめることによって切断するぞ。相手はどうやら、速く動く物を無差別攻撃するようだな。ならば、全く動かないままに攻撃をすれば、相手も対応できまい。
この戦いは、元武将として決して負けられぬ。敵を倒すためにも、貴様らには骸の海へ還って貰おう!
*アドリブ&共闘、歓迎です
●
他方。
「んー早くうごくと攻撃されるのかー」
愛野・黒子(ブラックタールのゴッドペインター・f13343)は、今しも目にした騒霊カミヤドリを警戒してか、むむむと眉間に皺を寄せて思案顔。
「ならー、とりあえずわたしが別れてうごこー。せるふおとりさくせんだー」
そして思いついた対抗策を実行すべく、スライム錬金術を発動した。
「いってらっしゃーい」
ぼとっと地面に落ちた黒子の体の一部——即ち約450gのブラックタールを、スライムのような球形へ整え、囮として操り始めたのだ。
——ズブッ! ドスドスッ!!
黒子曰くのセルフ囮作戦は功を奏して、妖気血の赤に染まった兵器百般が、こぞって高速移動する黒いスライムへ集中攻撃を仕掛ける。
これはこれで黒子自身も身を切られた訳だから痛い筈なのだが、彼女はそんなそぶりなど一切見せず、ゆっくりと弓矢や長槍の近くへ移動する。
黒いスライムが刺さった弓矢を覆い尽くして反撃する傍ら、黒子も刀へバケツ一杯の塗料をぶちまけて浴びせた。
続いて。
「……もう一つの人格とはいえ……恥ずかしかったわ」
中村・裕美は、シルヴァーナが大勢の人の前でぶち上げた声を思い出して、羞恥に悶えていたが。
それと同時にエレクトロレギオンへ電脳魔術の迷彩を施して目立たなく繕うと、武田の陣営へ向かって飛ばし、いかに地形を利用できるか情報を集めた。
たとえ作戦指揮ができなくとも得た情報を味方間で共有さえしておけば、指揮官タイプな人が上手く利用してくれるだろうと考えての事だ。
「……相手が武芸に通じるならば……武芸で戦うことはしない。……戦術とは……そういうこと」
したり顔で呟く裕美。
また、他の猟兵が武器たちへ攻撃するタイミングに合わせて別方向からレギオンに騙し討ちをさせたり、味方の援護射撃も忘れなかった。
「それにしてもこの護衛たち、敵将の位置を教えてくれているのは有難いけど、撹乱を狙って誰もいない場所を守っていたりしないわよね……?」
兵器百般へレギオンで範囲攻撃をかましながら、念の為に敵将の位置も探るべきだろうかと裕美は瓶底眼鏡の奥で思案した。
さて。
「では、奴らの陣地へ仕掛けるか」
と、流石に緊張感を感じさせない自然体で、単身武田陣営へ乗り込んでいくのは竹城・落葉——正確には副人格のアンディ。
「我とて元武将、荒事には慣れている。敵の元へ赴くため、奴らを倒すとしよう」
颯爽と戦場を駆け抜けたのち、アンディは視界へ兵器百般が入った瞬間、ぴたりと足を停める。
(「相手はどうやら、速く動く物を無差別攻撃するようだな」)
そして、自らは静止したまま極術一閃を発動。
「ならば、全く動かぬままに攻撃をすれば、相手も対応できまい」
明確に殺意が滲み出る視線で奴らをキッと睨みつけ、視界に入った武器たちを次々と手を触れずに切断した。
「この戦いは、元武将として決して負けられぬ」
空中に浮遊していた刀や槍たちが、突然見えない力で真っ二つに斬られ、ガラガラと地面へ激突する様は、相手が無機物故か妙な爽快感がある。
「敵将を討つためにも、貴様らには骸の海へ還って貰おう!」
アンディは猛々しく吼えて、倒れた同胞の穴を埋めようとわらわら集まってくる兵器百般へ、さらにキツい目線で攻撃を続けた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ルベル・ノウフィル
【遠足】
UC:火翔でオーキッド殿と一緒に空に飛翔して戦いますね。
やはりここで活きてくるのは早業でしょうか
大総統殿のご支援を受けまして、
「ここは僕にお任せくださいませ!」
とオーラ防御で身を守りながら味方の攻撃支援をいたします
地上でアルテミス殿が多数に囲まれ過ぎるようだったりビッグ殿がお守りする後方に敵が流れ過ぎた際は彩花を投げましょう
間引きでございます
負けフラグとか言われてますが僕今日は真面目でございます
向こうも念動力で浮遊するようですが僕も念動力を扱いますので、相殺を試み
味方の一般兵の被害を減らすよう身を呈して守りますね
それにしてもオーキッド殿は華麗に空を舞われますナ
お速い、お速い
オーキッド・シュライン
【遠足】・ではルベルさんと一緒に空を抑えましょう。「胡蝶の舞について来られますか?ルベルさん」
・五行思想には火剋金と言うものがあります。
金は火に弱い。わたくしの炎はかなり有効な筈
・UCを使い空中戦。飛んでくる武器を見切り、細剣武器受けして叩き落としつつ、カウンターで弾き飛ばしますわ。飛ばす方向は紅いオーラを纏った武具。敵味方の識別が付かないようですので同士討ちが狙えるでしょう
・空中からのブラスターの早撃ちでどんどん数を減らしましょう
・空を舞いながら微小な蘭の花弁を振りまき、ある程度ばら撒いたら一気に着火して大爆発で一網打尽ですわ
「わたくしの蘭火で一斉爆破します。敵を1か所に纏めて下さいませ」
アルテミス・カリスト
【遠足】
「邪悪なオブリビオン武田信玄は
正義の騎士アルテミスが復活させません!」
大剣を構え、徳川軍の先陣を切って敵陣に突撃しましょう!
「敵将さえ打ち取れば、この戦も決着するはずです!
それまで、一般の侍の皆さん、耐えてくださいね……!」
敵の雑兵は侍の皆さんに任せるしかないですが、
主力のオブリビオンは我々猟兵が撃破しなければなりません。
「動く武具!?
こんなオブリビオンがいるということは
敵将はこの先ですね!」
【騎士剣術】による大剣捌きで、刀や槍のオブリビオンをなぎ払いましょう。
「血のような妖気……
こんなオブリビオンを放置はできません!」
剣とは正義の心で振るうもの。
邪悪な剣は正義の騎士として破壊します!
●
猟兵たちが兵器百般へ戦いを仕掛けるのと時を同じくして。
「やはりここで活きてくるのは早業でしょうか」
オリュンポス社員——ルベル・ノウフィルとオーキッド・シュラインも、後方支援に徹する大総・統に見送られながら、武田陣営の中心へと向かう。
2人が取った手段は空中戦。
「胡蝶の舞について来られますか? ルベルさん」
揚羽蝶の羽根を生やした魔人へ華麗に変身したオーキッドが、真紅の瞳で流し目をくれながら、ふわりと空へ舞い上がる。
「おお、オーキッド殿は華麗に空を舞われますナ。お速い、お速い」
ルベルも真昼の月の加護を受けし不死鳥騎士へと変身し、燃え盛る揚羽に負けず劣らず眩い火精霊の翼を広げて飛び立つ。
「負けフラグとか言われてますが僕今日は真面目でございます」
そう意気込んで宙空より投げつけるは彩花——死霊の無念怨念が籠められた手製の札。
念動力によって操られた彩花は吸い込まれるように刀や長槍、弓矢へ向かって降り注ぎ、鋭い刃となって奴らを斬り裂いた。
「わたくしも負けていられませんわね」
オーキッドも飛んでくる武具を俊敏に見切って、フレイムフェンサー カトレアの刀身で叩き落としたり、野球のように力強く弾き返していく。
しかも、飛ばす方向は紅いオーラを纏った武具の群れ。
何せ理性を失った奴らである。
その射程範囲へ仲間を全力で吹っ飛ばせば、高速へ反応して敵味方の識別なく無差別攻撃を行い、同士討ちへ持ち込めると踏んだのだ。
彼女の狙いは功を奏して、打ち返された刀が地面へ突き刺さる直前、妖気纏いし長槍が奴へ衝突、互いに身体が砕けて自滅した。
一方。
「邪悪なオブリビオン武田信玄は、正義の騎士アルテミスが復活させません!」
2人と違って飛行手段を持たないアルテミス・カリストは、地道に戦場を駆けていた。
「敵将さえ打ち取れば、この戦も決着するはずです!」
騎士の大剣を構え、徳川軍の先陣を切って敵陣へ突撃する様は、普段よく恥ずかしい目に遭っているとは思えないほど頼もしい。
「それまで、一般の侍の皆さん、耐えてくださいね……!」
雑兵と必死に戦っている侍たちの為にも、主力のオブリビオンは我々猟兵が撃破しなければ——と気負うアルテミス。
「動く武具!? こんなオブリビオンがいるということは、敵将はこの先ですね!」
兵器百般が視界に入るなり、騎士剣術の基礎をしっかりとなぞった大剣捌きを披露して、刀や槍たちをバッサバッサと薙ぎ払った。
「血のような妖気……こんなオブリビオンを放置はできません!」
アルテミスが奮戦するその上方では、
「ここは僕にお任せくださいませ!」
10倍の威力に強化された弓に次々矢を射かけられるも、オーラ防御で身を守るルベルがいた。
「間引きでございます」
弓矢を相手どる間にも地上へ彩花を投げつけて、アルテミスを支援するのも忘れない。
「ありがとうございますルベルさん!」
血に染まった刀と大剣で切り結び、礼を言うアルテミス。
「剣とは正義の心で振るうもの。邪悪な剣は正義の騎士として破壊します!」
空と地上、双方向から攻めるオリュンポスの面々は、先に兵器百般の数をごっそり減らしてくれた猟兵たちのお陰もあって、浮遊する武具相手に余裕ある立ち回りを演じた。
「金は火に弱い。即ちわたくしの炎はかなり有効な筈」
オーキッドは五行思想の火剋金を説きながら、インフェルノブラスター・デンドロビウムの早撃ちでどんどん敵の数を減らしていく。
「わたくしの蘭火で一斉爆破します。敵を1か所に纏めて下さいませ」
そして流麗に飛翔したまま微小な蘭の花弁を振りまき、兵器百般が固まっている所へある程度降らせてから一気に着火。
ドドドドドド——!!
大爆発を起こして、もはや一網打尽に兵器百般を仕留めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ビッグ・サン
【遠足】
「いいですね~、死体が増えてきたじゃないですか」
戦場を見てビッグがいい笑顔で言った。
ネクロマンサーのビッグにとって死体が増えるのは、そのまま戦力が増すことになる
ビッグが呪文を唱えると、死体が立ち上がり、再び武器をもって戦う。
武田も徳川も関係ない、死体であればいい
身体に染み付いた技で、防御など気にせず戦う
槍の一突きで死んだ兵が、何度刺されようと気にせず襲ってくる
夏場のいい怪談になりそうだ
『ゾンビ対武田軍』
なぜか脳裏にオーガが人をさらうという「アサイラム」が浮かぶ
「いや~はっはっはっはは。どうです大総統。なかなか見ものですよ」
戦場から離れた場所で双眼鏡を片手にビッグが楽しそうに言った
他方。
「いいですね~、死体が増えてきたじゃないですか」
戦場の端から全体を俯瞰して、ビッグ・サン(永遠を求める研究者・f06449)がやたらイイ笑顔でのたまった。
炎の波紋のような色合いと形が特徴的な、ヒーローマスクの男性で、普段はミドルエイジの商家の旦那っぽい人物に取り憑いている。
ちなみにネクロマンサーのビッグにとって、死体が増えるのはそのまま戦力増強に繋がる為、良くも悪くも素直に喜ばしいと呟いたのだ。
「ちょっと手伝ってもらいましょうか♪」
ビッグが楽しそうに呪文を唱えると、徳川軍、武田軍双方の死体がふらふら立ち上がる。
そして再び武器を手に戦いを始めた。
(「武田も徳川も関係ない、死体であればいい」)
徳川軍の侍は、例え腹に槍が刺さっていようとも構わずに、土気色の顔で幽鬼のように突撃を仕掛ける。
槍の一突きで死んだ筈の兵が、何度刺されようと気にせず襲ってくる様は、オブリビオンにとってもなかなかに恐怖を煽られる筈だ。
(「夏場のいい怪談になりそうだ」)
『ゾンビ対武田軍』——タイトルを考えて悦に入る一方、何故か脳裏にオウガが召喚した人々の故郷を指す単語『アサイラム』がよぎるビッグ。
「いや~はっはっはっはは。どうです大総統。なかなか見ものですよ」
双眼鏡を顔から離さず、ビッグは楽しそうな声を上げた。
苦戦
🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『戦国武将』
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POW : 合戦具足
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【自分の城の一部もしくは武者鎧】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 乱世斬
【日本刀による衝撃波を伴う斬撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 戦国兵団
【自分に従う兵士達】の霊を召喚する。これは【火縄銃】や【弓矢】で攻撃する能力を持つ。
👑7
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●彼のもの、武田四天王
合戦において、自ら先陣を切って敵軍へ攻め入り、みすみす大将首を敵方へくれてやるチャンスを与える武将など、まずいないだろう。
武田二十四将が一人に数えられ、また武田四天王の一角でもある板垣信方も、じっと武田陣営の中心部に篭り、陣頭指揮すら控えて刻々と移り変わる戦況の変化をただ窺っていた。
信方は武田家家臣団の筆頭格であり、信玄の父信虎の時代から宿将として仕えていた、武田軍においては古参中の古参。
更には少年時代の信玄の教育係でもあり、信玄へ君主としての心構えを教えたのが彼である。
そんな来し方を思えば、オブリビオンとなって蘇ってまで信玄公の復活を願う信方の執念の深さも窺い知れよう。
「兵器百般がやられたか……」
エンパイア独特の脇立や前立が立派な兜を被り、豪奢な当世具足に身を包んで、苦虫を噛み潰した面になる信方。
「石垣にもなれぬ妖怪変化など、情けをかける価値もなし」
諏訪郡代板垣信方、今出陣す。
竹城・落葉
【POWで判定】
板垣信方か。その名は元武将という役職上、よく知っている。強者とお見受けするが、我も負けてはいられんのでな。若造がベテランに立ち向かうなど可笑しいと思うかもしれぬが、僭越ながら、貴様の首を打ち取らせて貰う。
我は名物竹城を持ち『支柱一閃』で切りつけるぞ。相手の攻撃は【残像】で避け、【早業】と【2回攻撃】にて目にも止まらぬ速さで次々に切りつけていくぞ。無表情で冷酷な雰囲気を持って戦うぞ。
我は貴殿の活躍ぶりを書物で読んだりして知っている。その活動は尊敬にも値するが、貴殿はオブリビオンと化してしまった。せめて、骸の海で安らかに眠るがいい。
*アドリブ&共闘、歓迎です
●対峙
三方ヶ原。
「板垣信方か。その名は元武将という役職上、よく知っている」
竹城・落葉は、ついに敵将信方の姿を捉えるも、平静を崩さずに名物竹城を構えた。
「強者とお見受けするが、我も負けてはいられんのでな」
アンディが剣客らしい静かな物言いで四天王を挑発する。
「小童が。まだまだ青いな」
信方は含み笑いすると同時に、着ていた武者鎧を身の内に取り込むようにして合体、突然巨大化を始めた。
「若造がベテランに立ち向かうなど可笑しいと思うかもしれぬが、僭越ながら、貴様の首を討ち取らせて貰う」
すっかり機械仕掛けの巨大絡繰と化した信方の具足が、一気に踏み潰さんとしてくるのを間一髪、残像を生んで避けるアンディ。
「……っ」
否、避けきれずに背中へ鈍器で殴られるような衝撃が走ったが、彼特有の無表情と冷酷な雰囲気は、どんな事態に直面しても解ける事がない。
「我は貴殿の活躍ぶりを書物で読んだりして知っている」
反撃とばかりに名物竹城が目にも止まらぬ速さで空を切る。
「その生涯は尊敬にも値するが、貴殿はオブリビオンと化してしまった」
2度3度と腰の草摺を貫いて抉る早業に、信方の表情が歪む。巨大化したせいで機敏に避けられないのかもしれない。
「おのれ……! 武田家への最後のご奉公、邪魔立てはさせぬ」
「せめて、骸の海で安らかに眠るがいい」
背中の痛みを押し殺して、不敵に言い放つアンディ。名物竹城が再び唸りを上げて、信方へ襲いかかった。
成功
🔵🔵🔴
緋神・美麗
イリスさん(f02397)と参加・後衛担当
相手は武田四天王の板垣かぁ。相手にとって不足なしね。ところで合体してロボットって色々おかしくない?
イリスさんが板垣に接近するのをフォローするべく出力可変式極光砲を攻撃回数重視で使用して弾幕を張って注意を引く。誘導弾・衝撃波で板垣の目を狙って相手の視界を奪うよう努める。
「こっちよデカブツ!大きくなれば勝てるとでも思ってるのならあまあまもいい所よ」
イリスさんの核への攻撃に合わせて出力可変式極光砲の威力重視の一撃を叩き込む
「とっておきのダメ押しってね。遠慮せずに受け取ってね」
イリス・ウィルター
【緋神(f01866)】と参加
武田四天王、板垣信方が相手とはな。相手にとって不足なし
合体してロボは色々おかしいな
過去を生きたあんたに未来を食い物にさせるわけにはいかない
命を啜れ、紅葉姫
私が前衛で、緋神が後衛で戦闘を行う。
緋神が気を引いているうちに、戦闘知識で相手の行動を予想しながら、忍び足で近づき、妖刀で切りかかる。 その際、生命力吸収、二回攻撃、傷口をえぐる、捨て身の一撃も使用する。 つかず、離れず、ヒット&アウェイで戦う。
合体したら、まずは斬りつけられる関節部を狙い、体勢を崩させた後、戦闘知識で核となる部分を予測し、破壊していく。
同じ頃。
「武田四天王、板垣信方が相手とはな。相手にとって不足なし」
イリス・ウィルターは、信方を前にして強者と刀を交える昂揚感を覚えていたが、
「武田四天王の板垣かぁ。ところで合体してロボットって色々おかしくない?」
「確かに合体してロボは色々おかしいな」
ふと、緋神・美麗が屈託なく首を傾げるので、何だか毒気を抜かれた気分になった。
「ふん、何人来ようと同じ事じゃ。人は城、我とて城なり……!」
信方は生前自分が諏訪郡代を務めた上原城の屋根瓦を取り出し、ついに城そのものとの合体を果たす。
すると、上原城から手足が生えた、全長3m強の異様な見た目に変貌した。
「こっちよデカブツ! 大きくなれば勝てるとでも思ってるのならあまあまもいい所よ」
と、敢えて挑発して合戦具足へ注意を向けさせるのは美麗。
例の電球へ攻撃回数重視でサイキックエナジーをガンガン込めて、信方の目へダメージを与えるべく眩い光を放った。
「過去を生きたあんたに未来を食い物にさせるわけにはいかない ——命を啜れ、紅葉姫 」
気を取り直し、後方の美麗が作ってくれた隙を逃さず、忍び足になって合戦具足へ肉薄するイリス。
戦闘知識を総動員して信方の反応を予測しながら、合戦具足の膝の関節部分を狙って妖刀:紅葉姫を振り降ろし、斬りかかった。
ザクッ!
紅の刃が既に深く刻まれていた傷を抉り、刀身を通してイリスへ生命力を吸い取らせる。
「ぐぅっ」
視界を奪われた衝撃冷めやらぬのもあり、体勢を崩して膝をつく合戦具足。
「今だ」
イリスは捨て身の一撃を見舞うべく合戦具足の懐へ飛び込み、上原城の天守閣目掛けて斬りかかった。
「とっておきのダメ押しってね。遠慮せずに受け取ってね」
美麗も戦友と息を合わせて、出力可変式極光砲を威力重視でぶっ放すと、見た目から推察できる合戦具足の弱点、城の天守閣を焼き尽くした。
「晴信様より賜りし諏訪郡を、おのれよくも……!」
変身を解いた信方が、怒りに目を血走らせる。
傷ついた兜の中の頭には火傷、膝には刀による深手を負っていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
中村・裕美
「……武将の作法に……従うつもりはないわ」
敵から100m以上離れた、敵の射程外の場所から、空間に【ハッキング】を仕掛けて【ステルスボム】で爆撃。こちらの射程は2km以上ある
正確に敵を爆撃できるよう、翼型センサーを展開して敵の位置を【情報収集】し【早業】で高速の座標指定をして爆破する。
サムライエンパイアでは同じ歴史を辿るがどうかわからないが、UDCアースで同名の武将の子孫は加賀や土佐、様々な場所に散ってはいるし、明治の頃には板垣退助なんて有名人も子孫にいた
「……子孫殺しとか……寝覚めの悪いことは……させられないでしょ」
シーザー・ゴールドマン
【POW】
ほう、板垣信方。なかなかの有名人が出て来たね。
歴戦の勇将。君がオブリビオンでなければ語らいたいところだが……
詮無き事だね。消えて貰おう。
『ウルクの黎明』を発動。オド(オーラ防御)を活性化して飛翔。
オーラセイバーを剛柔自在な剣術で振るって攻撃。
(先制攻撃×怪力×鎧砕き)(フェイント×2回攻撃×鎧無視攻撃)など
大技はオーラセイバーから繰り出される衝撃波(衝撃波×属性攻撃:斬)
敵の攻撃は見切って回避して、同時にカウンターを入れる。
(第六感×見切り×空中戦→カウンター)
歴史上の勇将といえどオブリビオンとなってしまっては世界への害でしかない。
哀れではあるね。
愛野・黒子
「むー、ゆーれいがじゃまだなー こうげき効くのかなー でも、たぶん武器はほんとうにあるんだよねー よーし武器めがけてこうげきだー!」
戦国兵団に対抗するようにグラフィティスプラッシュを使用します。
恐らく物理的にあるであろう武器やそれを持っている霊にめがけて塗料をぶっかけます。もし、霊には当たらなくても、その分地面を塗っていきます。
一方で。
「むー、ゆーれいがじゃまだなー こうげき効くのかなー」
愛野・黒子は、信方が自身と共に出陣させた戦国兵団を見やって、眉をひそめた。
「でも、たぶん武器はほんとうにあるんだよねー」
「お屋形様の為に!」
弓弦を引き絞って矢を射かけてくる幽霊たち。
「よーし武器めがけてこうげきだー!」
どばしゃぁぁぁん!
万が一幽霊に塗料が効かなくても武器なら染まるだろうと予測して、バケツをひっくり返して盛大に塗料をぶっかける黒子。
実際はユーベルコード故に兵士の幽霊にも塗料は充分な威力を発揮して、戦国兵団の広範囲へダメージを与えた。
他方。
「ほう、板垣信方。なかなかの有名人が出て来たね」
武田家の重鎮たる武将と対面して、素直に感嘆するのは、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)。
着込んだスーツの鮮やかな真紅にも負けない神秘的な美貌を誇る、ダンピールの偉丈夫だ。
「歴戦の勇将。君がオブリビオンでなければ語らいたいところだが……詮無き事だね。消えて貰おう」
シーザーは敵将に対しても明朗闊達な態度を崩さぬまま、全身から輝く真紅のオーラを噴き出す。
そしてオーラに包まれた身体が自らの魔力によって強化されるのを感じながら、素早く飛翔した。
「儂に虚仮威しなど通じぬわ」
信方は武者鎧と再び融合を果たし、合戦具足となってシーザーへ斬りかかる。
「歴史上の勇将といえどオブリビオンとなってしまっては世界への害でしかない」
シーザーは咄嗟に働かせた第六感によって信方の太刀筋を見切り、空中でも難なく白刃を避けてみせた。
「哀れではあるね」
そして、反撃とばかりにオーラセイバーを剛柔自在な剣術を繰り出す。
正眼の構えから斬りつけると見せかけてフェイントを仕掛ける反面、
「鋭ッ!」
武者鎧すら貫く怪力を刀身へ乗せて、ズバッと袈裟懸けを連続して放った。
「……雑兵如きに儂が……いかなる敵でも侮ってはならぬか……」
歯噛みする信方へ、オーラセイバーから射出された衝撃波が襲った。
続いて。
「……武将の作法に……従うつもりはないわ」
中村・裕美は、信方がいる戦場から100m以上離れた場所に陣取っていた。
明らかに射程外だろうと思える場所から、空間へハッキングを仕掛け、ステルスボムで爆撃を仕掛けるつもりなのだ。
(「大丈夫……こちらの射程は2km以上ある」)
約2.1kmも離れながら、自らの視界にしっかり合戦具足を捉えてほくそ笑む裕美。
それでも念には念を入れ、正確に敵を爆撃できるよう翼型センサーを展開。
合戦具足の位置情報を収集して早業で座標指定をしてから、爆破に及んだ。
ドォォォォン!!
「サムライエンパイアでは同じ歴史を辿るがどうかわからないけど、UDCアースでの板垣信方の子孫は加賀や土佐、様々な場所に散っていて、明治の頃には板垣退助なんて有名人も子孫にいたのよね……」
轟々と火の手があがる、本物よりずっと小さい上原城を遠目に眺めて、裕美は呟く。
「……子孫殺しとか……寝覚めの悪いことは……させられないでしょ」
自分の起こした爆破が信方へのトドメになれば良いと、願いながら。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
オーキッド・シュライン
【遠足】≪心情≫・武田四天王の1人ですか。中々の大物でしょうね。まあ、オブリビオンとして化けて出たならば地獄の業火で燃やすまでですけど・では豪火絢爛に焼き尽くしていきましょう≪戦闘≫・UCを使い飛翔。空中から攻めますわ。上からの視点を活かして味方の サポートを行います。上空から空中戦。残像が見えるほどのダッシュで空中移動をしつつ地獄の炎をブラスターで撃ち込みます・敵の攻撃を見切り細剣で武器受けしながら凌ぎつつ、極小の蘭火をばら撒きますわ・合体してロボになった後に、今までばら撒いていた蘭の火を一斉起爆して内部からロボを焼き尽くしますわ「こう見えても破壊工作はお手の物なんですのよ。おーっほっほ!」
ルベル・ノウフィル
【遠足】
名のあるお方と剣を合わせる機会は嬉しいです
お相手願いましょう
UC:魂の凌駕
真の姿は今回人型で、妖刀・墨染を使用
僕も男でございます、正々堂々いざ勝負!
念動力も彩花も封印です
僕は小回りの利く身、低く地を駆け、巨大な敵の予備動作に注目して避け、避けながら刀を入れて傷を与えていきます
仲間への攻撃はオーラ防御と盾でダメ軽減しつつ庇いましょう
最後は捨て身の一撃で鎧無視攻撃を叩きこみます
固い防御鎧を誇る方の防御を貫いてみせるのが僕の趣味でございます
「上様のために!」
この一言、言ったらなんか良さげじゃないです?
敵将討ちしのちは一般兵に
皆で掴んだ勝利だと告げましょう
我らが組織を今後ともよしなに
僕真面目!
ビッグ・サン
「さて、私はオリュンポスのおぜん立てのために動きますかね」
竜の牙をふんだんに使って、竜牙兵をたくさん作り大総統の進む道に赤いじゅうたんを引いたり、紙吹雪を舞わせたり、太鼓や鐘を鳴らしてオリュンポスの大総統が来たということを知らしめましょう
他のメンバーの活躍にも「あれはオリュンポス四天王の…」「まさに彼女こそオリュンポスの…」などとサクラのゴーストを戦場に配置して言わせておきましょう。
大総統を守りつつ、ある程度応援が終わり戦争も片が付き始めたら、あとは使えそうは死体集めでもしておきましょう。
大将の死体が手に入れば、強いゾンビが作れそうですからね~
大総・統
【遠足】
フハハハ!
ほう。従う兵がいるとは、やはり曲がりなりにも武将というわけか。
だが、我が軍勢は死をも恐れぬ軍団よ!
総大将が不在の軍とやらが如何に脆いか教えてやろう!!
味方の戦闘支援の為、敵UCである戦国兵団の召喚に対して【十二神ノ軍勢】を召喚することで対抗します。
基本的に、味方が敵将を討てるように、兵団相手に軍勢をぶつけて抑えておきます。果報は寝て待てとも言う。ならば、ちょっとどこからか用意された豪華な椅子に座して味方の戦果しておきます。
オリュンポス大総統が命じる!
団員諸君よ!
私を守れ!!
そして、見事敵将を討ち取り、組織の威光を示して見せよ!!
フハハハ!勝者には熟成生ハムを褒美に与えるぞ!
アルテミス・カリスト
【遠足】
「敵は武田二十四将が一人、板垣信方ですか!」
……えーっと、UDCアースの歴史やサムライエンパイアには詳しくないのですが
とりあえず二十四将というのは強そうです!
「ですが、この正義の騎士アルテミスは負けません!」
大剣を構えて、敵将(名前忘れた)に言い放ちます。
「なぜなら、二十四将など、二十四人いて、ようやく一人前!
一方、私はオリュンポス三騎士の一人と呼ばれる者。
その実力差は……えっと、1、2、……12倍です!」(注:計算違い
12倍の実力差が籠もった【騎士剣術】をお見舞いしましょう!
例え具足と合体しても、12倍の実力差は覆りませんっ!
その細い日本刀と私の大剣、どちらが上か勝負ですっ!
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さて。
「名のあるお方と剣を合わせる機会は嬉しいです。お相手願いましょう」
ルベル・ノウフィルは、広く名の知れた武将である信方と戦えるとあって、いささか興奮気味な口調であった。
「魂果てても此度のご奉公だけは成し遂げねばならぬ……」
信方は緒戦の冷静さはすっかり失った様子で、上原城の調度品と何度目かの合体を果たす。
それに対抗してか、妖刀・墨染を構えると同時に、人型を保ったまま真の姿へ変化するルベル。
「僕も男でございます、正々堂々いざ勝負!」
宣言通り、念動力も彩花も封印して、低い姿勢で地を駆け、合戦具足へ最接近した。
「堅い鎧を誇る方の防御を貫いてみせるのが僕の趣味でございます」
合戦具足の踏みつけをすんでのところで避けて、ルベルはズブリと墨染を突き入れて着実に傷を増やしていく。
「上様のために!」
さらには、決して少なくない死霊を全身に纏いながら、捨て身の姿勢で鎧などものともしない剣戟を叩き込んだ。
「がはっ!」
上原城の石垣を一太刀で斬り崩されて、痛みに苦しみもがく合戦具足。
(「この一言、言ったらなんか良さげじゃないです?」)
冷たい刀身より伝わる手応え以上に、決めゼリフを言えた事へ満足そうなルベルだ。
その傍ら。
「敵は武田二十四将が一人、板垣信方ですか!」
アルテミス・カリストは、他の仲間同様に歴史に名を残す人物の登場へ感嘆してみせたが、
「……えーっと、UDCアースの歴史やサムライエンパイアには詳しくないのですが、とりあえず二十四将というのは強そうです!」
実のところ、武田二十四将についてあまり理解はしてなさそうだったりする。
「ですが、この正義の騎士アルテミスは負けません!」
ともあれ、アルテミスは愛用の騎士の大剣を構えて、力強く言い放つ。
「なぜなら、二十四将など、二十四人いて、ようやく一人前! 一方、私はオリュンポス三騎士の一人と呼ばれる者。その実力差は……」
更には信方を懸命に挑発しようとするものの、それはそれで自分たち三騎士も『三人いてようやく一人前』と言っているのも同じとは気づかない。
「えっと、1、2……12倍です!」
しかも計算間違いである。
もしオーキッドが地上にいたならば、
『それを言うなら8倍ですわお馬鹿さん!』
と青い顔でツッコんでいたに違いない。
「例え具足と合体しても、12倍の実力差は覆りませんっ!」
ちっとも間違いに気づかないまま、合戦具足へ戦いを挑むアルテミス。
「その細い日本刀と私の大剣、どちらが上か勝負ですっ!」
「小癪な!」
ガキィン!!
例え武田二十四将を知らなくても、例え簡単な計算を間違えても、信方の刀と切り結ぶアルテミスの剣術の腕は本物である。
一方。
「さて、私はオリュンポスのおぜん立てのために動きますかね」
相変わらず、大総・統と共に戦場の端の端に控えていたのはビッグ・サン。
早速竜の牙をふんだんに使ってクリエイト・ゴーレムを発動。ビッグ曰く竜牙兵を沢山創ったものの、
「さあさあ、大総統様のおなりですよ。カーペットはまっすぐ、皺にならないように。紙吹雪は少しずつ撒いてすぐ無くならないようにね」
何故だか彼らへ命ずるのは、統の進む道へ赤い絨毯を敷いて紙吹雪を舞わせたり、鼓笛隊のように太鼓や鐘を鳴らさせるという、一見戦闘とはかけ離れた行動。
「オリュンポスの大総統が来たということを知らしめましょう」
とはいえ、ビッグの呟きを良いように解釈すれば、家光公がおおっぴらに姿を現さない今、徳川軍を指揮する大総統の健在をアピールして兵の士気を保つ——そんな目的なのかもしれない。
「ほう。従う兵がいるとは、やはり曲がりなりにも武将というわけか。だが、我が軍勢は死をも恐れぬ軍団よ!」
現に、統は上機嫌でレッドカーペットを歩き——戦闘中にやたら余裕のある行動だが、彼への敵軍からの攻撃はやはり竜牙兵たちが身を呈して庇った——信方の戦国兵団へ妙なライバル心を燃やしている。
「フハハハ! 総大将が不在の軍とやらが如何に脆いか教えてやろう!!」
と、武器を手に向かってくる幽霊兵士たちに対して、統も召喚したオリュンポス戦闘指揮官及びオリュンポス戦闘大隊をぶつけて、抑え役に回った。
「果報は寝て待てとも言う」
ビッグがどこからか用意した豪華な椅子に悠々と座して、味方が戦果を挙げるのを待つ大総統。
ちなみに、下手すると一般人にも劣る運動能力と触れ回っている統だが、今戦っている十二神ノ軍勢も召喚者たる彼と同じ戦闘能力である為、実はそれなりの底力を発揮できるのだと仲間からは内心見直されたかもしれない。
「オリュンポス大総統が命じる! 団員諸君よ! 私を守れ!! そして、見事敵将を討ち取り、組織の威光を示して見せよ!!」
それでも召喚中動けなくなる事へ胡座をかいて、統はひとりだけ高みの見物と洒落込みながら檄を飛ばした。
他方。
「武田四天王の1人ですか。なかなかの大物でしょうね」
オーキッド・シュラインは、変わらず揚羽蝶の羽根で空中へ飛翔したまま、上から攻撃を仕掛けるつもりらしい。
「まあ、オブリビオンとして化けて出たならば地獄の業火で燃やすまでですけど」
俯瞰できる強みを活かして仲間をサポートすべく、残像ができるほどの速さで飛び回りながら、インフェルノブラスター・デンドロビウムの照準を定めるオーキッド。
「では豪火絢爛に焼き尽くしていきましょう」 盛大に地獄の炎を連射すれば、狙い通りに合戦具足の気を上空へと逸らせた。
「火攻めか……煩わしいものよ」
合戦具足が殴りかかる拳はフレイムフェンサー カトレアの細い刀身で器用に凌ぎつつ、オーキッドは再度極小の蘭火を敵将の頭上から降り注がせた。
ゴォオォォォ——!
一斉起爆して内部から合戦具足を焼き尽くせば、ミニスケールの上原城は何度目かの業火に包まれる。
「こう見えても破壊工作はお手の物なんですのよ。おーっほっほ!」
勝利を確信したオーキッドの高笑いが、戦場に響いた。
「無念……再び晴信様の姿を仰ぐ事が……叶わぬ……とは」
合戦具足は燃え盛ったまま地面へ頽れて、そのまま鎮火を待たずに消え失せた。骸の海へ還ったのだろう。
●
三方ヶ原に集まった猟兵たちの奮戦の甲斐あって、ついに板垣信方を討ち倒すことができた。
「板垣信方討ち取ったり。これぞ皆で掴んだ勝利でございますナ。我らが組織を今後ともよしなに」
(「僕真面目!」)
ルベルは、共に戦ってくれた徳川軍の侍たちへしかつめらしく戦の終わりを告げていたが、
「フハハハ! 勝者には熟成生ハムを褒美に与えるぞ!」
その真面目さをまぜっ返すのが彼の上司、統だった。
何故熟成生ハムかというと、秘密結社オリュンポス内でタイムリーに流行っている食材だからである。
その辺り、良くも悪くも神様らしい思考回路の統だが、部下の好みを汲んであげる優しさは持ち合わせているらしい。
「ん……何だ、これは?」
ふと、落葉——アンディが合戦具足の倒れていた所へ巻物が落ちているのに気づく。
「どうした?」
イリスと美麗も異変を察してか駆け寄ってきた。
「いかがなさいまして?」
ふわりと地面へ降り立つのはオーキッド。
「なになに?」
目を輝かせる黒子の隣には、音もなく近づく裕美の姿。
アンディが拾い上げた巻物には『第六天魔軍将図』と墨痕鮮やかな文字が。
どうやら、信長軍に集う『偉人武将軍団』の名前が記されているようだ。
「ほう……」
思わぬ収穫にシーザーが唸り、猟兵たちは顔を見合わせた。
成功
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