「紅茶の用意は~?」
「OK!お菓子の用意は?」
「OK!お空の機嫌は?」
「本日は晴天なり!」
晴れ渡る青空の下、広々とした平原でお茶会の準備をする愉快な仲間達。楽しそうに準備をする彼らの元に日傘をさして近づく黒い女性。
「私も参加してもよろしいかしら?」
「少し変わったオブリビオンを発見したです」
ラモート・アンゲルスはグリモアベースで猟兵達に説明するが、猟兵達にとっては首を傾げるしかなかった。何せオブリビオン自体、世界によって異なり多種多様であるからだ。それゆえに少し変わったと言われてもどう変わっているのかまるでピンと来ない。
「今回のオブリビオンはアリスラビリンスにて出現した、オウガの一種です。そのオウガは他のオウガ同様アリスを襲うですが、その防衛は難しく困難を極めるです。代わりにそのオウガはお茶会が好きなようで、愉快な仲間たちが開くお茶会に参加しては襲う事無く立ち去るそうで今回はそのお茶会に参加するタイミングで討滅するのをお願いするです」
ラモート・アンゲルスの説明の説明を受けて一部の猟兵は納得する。基本的に各世界の住人とオブリビオンは敵対しているが、部分的に住人と仲の良いオブリビオンは存在が確認しているからだ。今回もその一ケースの一つで、このオブリビオンはアリスと敵対し、愉快な仲間たちとは共栄している。とはいえ、アリスを襲っている以上猟兵として見過ごすわけにはいかない。
覚悟を決めて準備を始める猟兵たちにラモート・アンゲルスは最後に一言を添える。
「ただ、問題のオブリビオンが現れるお茶会がどこで開かれるのかが分かってないのでそこから探してほしいです……」
劇団劇作家
劇団劇作家です。初のアリスラビリンスのシナリオになります。
第一章でお目当てのお茶会を見つけ出し、第二章でお茶会に参加、第三章でボス戦となります。二章のタイミングで多分オブリビオン混じってる……多分。
敵と入り混じる愉快なお茶会。面白そうですね、はい。
それでは楽しんでいただけたらなと思います。それでは行ってらっしゃい。
第1章 日常
『水鏡の卵』
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POW : 高いところを探す
SPD : 広い範囲を探す
WIZ : こまごましたところを探す
👑5
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レイ・キャスケット
【POW】
お茶会好きなってキマFの怪人に通じるフランクさはあるよね
オフを狙う騙し討ちみたいな感じがして多少の罪悪感はあるけど倒すべき対象なのは変わらないから、うん
とはいっても特に探す当てもなく闇雲に探すのは非効率的すぎるよね
出来れば塔や高い建物、無かったら大きな樹の上とかの意識を離しても安全そうな高いところを捜して登って《魔導受容体》で最低限の知覚だけを残し脳内処理出来る程度の無理のない広範囲に生命反応索敵
お茶会を開催していそうな複数の反応が集まる場所を探すね
あ、そうそう、せっかくお茶会に参加しようって依頼なんだからお持たせは上級品を用意してきたよ(中身は開けてからのお楽しみ)
ナギツ・イツマイ
オウガと喋れる機会なんて滅多にないだろうからね。楽しみだよ。
しかし、招待されてないお茶会に出会う事は難しいね。
ここは一計。
踊ろうじゃないか。
流しの曲芸師にでも扮して、愉快な仲間たちに触れこもう。
鈴の声と借りて
愉快なダンスのはじまりさ。
お茶会を開いているひとたちに愉快な騒ぎが届くといいね。
玉虫色の飾り天秤を担いで、跳んで、跳ねて。
空中で転んでも、私の分銅たちは優秀なはずだから、そのままお手玉して、笑いを誘ってくれるはず。
着地だけは無理をしても綺麗に決めよう。なんとなく様になって見えるからね。はじめと終わりが大切、あとは心の向くままに。
アドリブ大好き
ああ、いつもの茶室も持って行こう。
オウガが現れるお茶会に興味を持ち依頼に参加したレイとナギツ。いつどこで行われるか分からないお茶会の手がかりは依頼したグリモア猟兵の情報のみ。ここから目的のお茶会を見つけ出さなければならない。
「ボクは遠くのモノを感じ取ることが出来るんだけど、そうしようとすると目の前とかがおろそかになるから見守ってくれるかな?」
「う、うん。私に出来るなら……いいよ。それが終わったら私の方の協力お願いできるかな?」
「いいよ。それじゃあ……あの木の上でしてくるから、下で見張っててね!」
レイは辺りを見渡して大きな木を見つけると慣れた手つきで登り深く深呼吸するとUC【魔導受容体】を発動すると身体の感覚を失う代わりに周囲にあるモノを手に取るように感じてくる。
(ん~?近くに一応町はあるのかなー?あっちは……あっ!オブビリオン!近くにアリスもいる!)
他の世界とは違い日常的にオブリビオンが存在するアリスラビリンス。他の世界と違うというのは新鮮であったが、
「危ない!!」
「へっ?」
レイが気が付いた時には身体は木から落ちていた。
「あだっ!あたた……」
「大丈夫だよね?頭から落ちなかったのが幸いだけど……」
「あ、うん……怪我はしてないけど……あーあ……」
レイは起き上がって自分の身体やら持ち物を確認すると、せっかく大枚をはたいて買った手土産が潰れて台無しになってしまっていた。
逆にこれのおかげで助かったのだが、まあ仕方がない。
「折角買ったのに……これ高かったんだよ……」
「うん……ドンマイ……」
ナギツが落ち込むレイを慰めた後、二人は先ほどレイが見つけた街に向かう。一応レイの小さな怪我等の手当を済ませたあと、路上でいくらかスペースのある場所を見つけると、ナギツは道具を目の付くところに置き飾り天秤を担ぐ。
「何するの?」
「踊るんだよ。愉快な仲間たちと触れ合って情報が入れば良し、目的のお茶会の人達の耳に入ってお呼ばれされればなおよしってね」
「なるほど!それならボクは観客として盛り上げればいいんだよね」
「そうゆう事。それじゃあ行くよ。『面幸せ』」
ナギツはUC【重石合】を発動して、二十個強のロケット分銅を召喚し、ナギツとロケット分銅たちは楽しそうに踊り始める。
その踊りはレイを含め近くにいた愉快な仲間たちの興味を引き、見ている者を楽しませるものだった。
ナギツがフィニッシュの着地を決めたときには、ナギツの周りにレイを含めた観客と拍手でいっぱいだった。
二人はお駄賃と情報をもらうと次の街に向かった。
苦戦
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十六夜・夜叉
シビラ・レーヴェンス(f14377)といく。
お茶会、つまり宴だな!?
宴ということは、場所がないとできないぞ。
「シビラ、広い範囲を探そう。どこかに宴ができるようなスペースがあるはずだ」
刀としての基準で話す。
探す際は平原を走り回る。
シビラが大変そうなら抱えあげて走ってやってもいいぞ?
「なにか見かけたら教えてくれ、止まるからな」
スピードだけならある程度あるからな
足元の花を必要以上に潰さないように気を使いつつ、走り抜けるぞ
「ここにもお茶会参加希望の娘がいるぞー」
どこともしれぬオブリビオンに声をかけつつ走って草原をめぐる
シビラ・レーヴェンス
▲十六夜(f17265)と同行する。
オブリビオンの中にも無粋ではない者もいるんだな。
…面白い。広いな…世界は。本では得られないモノがある。
十六夜と共に平原を駆け会場を探す。広範囲を想定しておこう。
高所から一望可能な所があれば簡単に探せそうだが。ふむ…。
見当がつきそうにない。しらみつぶしに探すしか手がなさそうだ。
出来うる限り遠くを見渡しつつ駆ける。見つけられれば良いが。
平原で何が置いてある感じがしたら十六夜に声をかけてそちらに向かう。
疲労することはないとは思うが疲れたら十六夜に助けてもらおう。
抱きかかえられた、な。…ふむ。背負うでもよかったのだが…問題ない。
「ああ。すまないな。頼む」
「お茶会、つまり宴だな!?宴ということは、場所がないとできないぞ」
「……面白い。広いな……世界は。本では得られないモノがある」
お茶会=宴と解釈する十六夜と変わり種オブリビオンに興味を持ったシビラ。十六夜の考えで二人で草原を走り回ることにする。
「シビラ、広い範囲を探そう。どこかに宴ができるようなスペースがあるはずだ」
「疲れたら頼む……」
「ああ、シビラが大変そうなら抱えあげて走ってやってもいいぞ?」
「うん……」
二人は今現在のアリスラビリンスの地図を確認し、草原と言う草原を片っ端から走り回る。草原と言ってもその姿は国によって多種多様で数があるためそう簡単に見つかるモノではない。草原を走りながら、シビラは十六夜の考えが気になり話しかける。
「それにしても十六夜。何で草原でお茶会が行われると思ったんだ?」
「ん?ああ。その理由はいくつかある。まず、オブリビオン自体暴れる気がないにしても街に現れるのは躊躇すると思ったことがまず一つだ。その二に森の中とかだと隠れる場所があるからな。お茶会を楽しんでいたらオブリビオンに遭遇しましたなんてシャレにならないだろ?」
「ああ、うん……でも今回は遭遇しちゃってるわけだけだが……」
「まあそれは……そうだな。そして三つめは……私が草原であって欲しいと思っているからだ!戦いは色んな場所でやって来たが障害物があると戦いづらいからな!あっははははあ!」
「三つ目が一番で他は後付けじゃないのか?……」
高らかに笑う十六夜にシビラは呆れため息をつくしかなかった。
数時間後、走り疲れたシビラを十六夜が抱き抱えて十数番目の草原を走り回っていると、
「十六夜!ストップ!ストップ!」
「ん?何か見かけたのか?」
シビラの声に十六夜は走るのを止め、少し来た道を戻る。
「なぁ、あそこにいるのって……」
シビラは草原ある方向を指差し、十六夜もその方向を向き目を凝らして見てみる。
「愉快な仲間たちに……人?あんな黒い恰好で暑くないのか?」
「それ……私にも刺さるんだが……」
「あ、悪い悪い……とりあえず愉快な仲間たちの方はグリモア猟兵が言ってたのとマッチするな。……おーい!ここにもお茶会参加希望の娘達がいるぞー!!」
「躊躇ないなお前は!」
お茶会を楽しんでいる者達に大声で参加をしようとする十六夜とそれについて突っ込みをするシビラ。二人は目的のお茶会を見つけることが出来た。あと少しすれば他の猟兵もここに集まるだろう。
成功
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第2章 日常
『愉快なお茶会』
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POW : 素敵なものを大いに食べて飲んで、お腹いっぱいになる
SPD : お茶会のお菓子や軽食を自分で用意し、差し入れる
WIZ : 謎かけや言葉遊びなど、テーブルを囲みながらのちょっとした遊戯を楽しむ
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数少ない手がかりから何とかして目的のお茶会を見つけ出した猟兵達。問題のオブリビオンは猟兵ガ現れても驚く素振りも見せず平然としており、猟兵たちの参加を許可した愉快な仲間たちはオブリビオンを一介のアリスか猟兵だと思って気づいて無いようだ。
オブリビオンは新たな茶会の客に囁く。
「ここではないとある世界では戦よりもお茶の時間を優先するだとか。ならば今牙を剥くのは無粋でありましょう。お互いが何であろうとも今はお茶会を楽しみましょうか」
ナギツ・イツマイ
謎かけね、昔、ヒトヤスミって芸人に教わったよ、変わった芸名だよね。
さて、一息、火と息。
黒い人を、私の茶室に誘ってみよう。
茶室の中では立場は関係ない、と言われているよ。
この世界に珍しい、抹茶でも一服、どうかな?
質問したいこともある。
まず、茶筅の清らかな声と共に
「微笑みを返してくれるだけでいいよ」と前置
そして、鹿威しの竹を割るような声を借りて
「貴女は狼であるか」
微笑みには色々な種類があるからね
肯定、喜び、否定、諦観、誇り、怒り。
どんな微笑みが帰ってくるか楽しみだ。
何も起こらないかもしれないけど、やってみよう。
後はおしゃべりでもしようか、世界の秘密もいいけど世間話も大切。
なに、普通のチャノミバナシさ
十六夜・夜叉
シビラ・レーヴェンス(f14377)といく。
「なるほど、確かに宴での抜刀は無粋だな。」
自らの理解のままお茶会に参加するぞ
宴だ。つまり、出ているものを大いに呑み喰らうことだ!
「シビラ、何を警戒している。旨いぞ?」
貴重な甘味がたくさんだ!
「お茶?お茶にも種類があるのはさすがに私も知っているが、どういう差なんだ?そもそも私の知っている茶は緑色だがなっ」
オブリビオンに絡むぞ
宴の席だからな。敵味方などは関係ない。
ただ興味を持ったままに聞くのみだ
シビラ・レーヴェンス
十六夜(f17265)と出席。
「ほう。そんな世界があるのだな。一度行きたいものだ」
ふむ。とても弁えているお方のようだが警戒はする。
そして確かに茶会に敵意は不作法だ。さりげなく行う。
あからさまなことはしない。一挙手一投足は観察させてもらおう。
(【呪詛耐性】【狂気耐性】【毒耐性】【演技】【オーラ防御】使用)
着席時は軽く会釈。十六夜の隣いい。
「ああ、楽しもう」十六夜の言葉に応える。
十六夜の明るさと純粋さはこういう場合にとても助かるな。
私だけでは折角の茶会が壊れてしまうだろう。それは失礼だ。
遊戯は…ふむ。いつも一人で読書をしつつ飲んでいたからな…。
余計なことはせずに私は黙々と茶を楽しもう。腹は程々に。
茶会の参加を許可されて参加するナギツ、十六夜、シビラ。三人ともオブリビオンの意思を汲み、戦闘を始めず静かにお茶会の席に着く。
「お茶って何があるんだ?色々種類があるのは知っているが、、どういう差なんだ?そもそも私の知っている茶は緑色だがなっ」
話を最初に切り出したのは十六夜で、彼女は並べられたお菓子に目を輝かせて手をつけ始める。
「食べて食べて―。この日のために作ったんだー。それにしても緑のお茶って聞いた事ないなー」
「緑のお茶ですか。私もまた聞きで聞いただけで実物は見たことありませんね」
お茶会を開いた愉快な仲間たちの一人が皆にお茶菓子を勧めながら十六夜の話を持ち、オブリビオンもそれに食いついてきた。
「緑茶のことかな?奇遇だね。抹茶で良ければ振る舞おうと持って来たんだ。それと茶室も持って来たんだけど良ければみんなを招待していいかな?」
返してきたのはナギツ。彼もまた十六夜と同じ文化圏なだけあって理解が早く、抹茶の存在にオブリビオンも食いついてくる。
「抹茶というのですか。なるほど。飲んでみたいですがせっかく準備してくださった方たちにも申し訳ないですね」
「それもそうだね。少し狭いけれどもみんなは入れなくはないから君たちもどうかな?もちろん君たちにも良ければ振る舞うし、そこでお茶会を続けても構わないさ」
ナギツは愉快な仲間たちに話を振ると、愉快な仲間たちは興味ありげな返事を返して来た。
「主宰の方たちは良いようですね。そちらの方はどうかしら?」
「私はいいぞ!飲むのは久々だからな!」
「私も賛成だな。その方が楽だ」
十六夜は騒げれば何でもよかったこと、シビラは周囲の警戒が楽という判断から同意し、その反応にナギツはホッとした。
「みんな同意のようだね。良かった。ではいくよ。私が詠唱したらこの天秤に触れてほしい。いくよ?『火と息』」
ナギツがUC【一息】を発動し、各自が玉虫色の飾り天秤に触れる。触れた者の視界が先ほどまでいた草原から重なり合う無限茶室に変わっており、皆驚きながらも互いの邪魔にならないように座る。
皆が座ったところをナギツは確認し話し始める。
「みんな来たかな?茶室の中では立場は関係ない、と言われているよ。この世界に珍しい、抹茶でも一服、どうぞ」
ナギツは慣れた手つきで茶を立て配る。茶道では回し飲みをしたりするが、それを嫌がると思って茶碗を複数取り出して一杯一杯丁寧に茶をたてて抹茶を配った。
茶を立てる仕草はこの世界の住人にとってかなり新鮮なようで愉快な仲間たちも含めオブリビオンも興味津々で見ていた。
自分の分の抹茶が来ると各自で飲み始める。十六夜は少し慣れた様子だが、他の反応は様々で人によってはかなり苦手な反応を示した。
オブリビオンはそこら辺大人なのか、いやな顔一つせず飲み終えて感謝の辞を述べるあたり猟兵たちに淑女という印象を強く見せつけたであろう。
結果的にお茶は各自が飲みたいものを飲む事となり、和風の茶室の中でナギツは抹茶を飲みながらマイペースに、十六夜は色んな紅茶を試飲しながら茶菓子を食べ、シビラは茶も茶菓子もあまり口にせずオブリビオンを監視してそれぞれがそれぞれなりに茶会を楽しむ事となった。
成功
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第3章 ボス戦
『黒百合の女王・ミスト』
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POW : 私の愛しき騎士とメイド達、私の声に答えて
戦闘用の、自身と同じ強さの【レベル×5の剣や槍で戦う騎士】と【レベル×5の魔法や飛び道具で戦うメイド】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : 私の狐達から逃げられるかしら?
【伸縮自在の髪の狐達の噛みつき】が命中した対象に対し、高威力高命中の【扇による一閃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : さぁ遠慮せず、食べて飲んで楽しみましょう?
【メイド達が用意するお茶やお菓子】を給仕している間、戦場にいるメイド達が用意するお茶やお菓子を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
👑11
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オブリビオン、愉快な仲間たちとの茶会を争いごとなく終えた猟兵たち。
茶会を主宰してくれた愉快な仲間たちを見送った後、双方ともに対峙する。
「私、争い事は苦手ですからこそこそとしていたのですけども――」
愉快な仲間たちがいなくなった途端、猟兵たちに殺意をむき出しにするオウガ、黒百合の女王・ミスト。
「今後どうせ、被害が増えぬよう私の事を触れ回るおつもりでしょう?そんな事されたら飢え死んでしまいますわ」
お茶会の間押し殺していたであろう殺意は先ほどの時とは同じ存在であるとは思えないほど凶悪でどす黒い。
「ですから――このまま死んでくださる?」
十六夜・夜叉
シビラ・レーヴェンス(f14377)といくぞ
「さっきは茶を飲みあった仲だが、戦闘となったなら致し方あるまい!!」
UC【降魔化身法】を使用し、自らに悪鬼を宿して強化する
できる限り呪縛は避けたいところだな
「いくぞ、シビラ!」
敵の攻撃をできる限りよけつつ殴りかかるぞ
シビラが敵を寄せてくれるなら、その隙も狙っていくぞ
敵が増えたら、こちらもUC【錬成カミヤドリ】で装備している手裏剣を錬成して本体に向けて飛ばしてとりあえず攻撃を与えることを重視するぞ
もちろんその間も私本体は殴りかかるが、もしも敵がシビラを狙うようなら手裏剣は敵本体を、私はシビラの周りの敵を遠ざけるべく動こう!
シビラ・レーヴェンス
十六夜(f17265)と共闘。
このオブリビオンとはあまりコトは構えたくないものだ。
できればこのまま立ち去って戴きたいが…。
「…やれやれ、だ」
十六夜の攻めのタイミングに合わせ【影手】で女王を掴んで引き寄せる。
引き寄せる先は基本的に十六夜の所だ。女王の体制を崩すだけでもいい。
十六夜自身の攻撃軌道を【影手】で変えてよう。試すだけでも行う。
私も【影手】で攻撃。対象は女王だ。
相手する者が増えるのは面倒だ。それに給仕(メイド)は厄介だ。
召喚した給仕(メイド)が消えれば厄介な行動阻害攻撃はできまい?
緊急回避の手段としても【影手】を使用する。
私の緊急回避は難しくとも味方の緊急回避はできるだろう。上手く使う。
「さっきは茶を飲みあった仲だが、戦闘となったなら致し方あるまい!!」
「コトは構えたくないもの……だったんだがな……」
本性を露わにしたオブリビオンに対して戦闘態勢に入る十六夜とシビラ。
その空気は賑やかだったお茶会の時と打って変わって殺伐とした雰囲気にある。
十六夜はUC【降魔化身法】で悪鬼を宿し、ミストもUC【私の愛しき騎士とメイド達、私の声に答えて】を発動しミストの前には騎士とメイドの集団が形成された。
「いくぞ、シビラ!」
「……やれやれ、だ」
十六夜が先陣をきって突撃する。狙うは敵将ミストの首。周りの敵に構う気など十六夜にはさらさらない。
「お茶会の時もそうですけど、あなたって表裏なさそうですよね」
「それがどうした!」
「そうゆう単純な子って愛らしくって――首は残して後で眺めているのよね」
「くっ!敵が!」
ミストの意思で動く騎士団が十六夜の視界を覆い隠すように襲い掛かる。
「っ!十六夜!そいつらは陽動だ!」
「何!?うがっ!」
シビラがミストの思惑を見破り叫ぶが、十六夜は行動に移す前にミストのUC【私の狐達から逃げられるかしら?】による髪の狐に噛みつかれ捕らえられてしまう。
「くっそ……」
「そうね。あなたは後でじっくり食べようかしら」
ミストは閉じた扇子を構え髪の毛で十六夜を手繰り寄せていくが、
「させない『Lasă orice…』」
「うぉお!」
「きゃっ!」
シビラが何かを唱えると、十六夜は見えない何かに全身を掴まれ引っ張られる。ミストも十六夜を離してはいないため可愛い悲鳴をこぼす。
「助かった。シビラ」
「まだだ、さっさと髪を斬れ」
「あっ!おう!」
シビラの助言で十六夜は自身に噛みついた髪の毛を斬り裂き難を逃れる。
「くっ、おのれ……」
ミストもほうもUCが不発に終わり苦虫を潰したような表情を浮かべた。
「いきなり敵の首は無理か……」
「それは……そうだな」
十六夜は武器を構えなおし敵を見据える。
二人を阻むは騎士団とメイド集団。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
秋月・信子
・Pow
本来であればただのお茶会が好きなこの世界の住人
ですが、相手はこの世界に迷い込んだ人間…アリスを襲い喰らい糧にするオウガ、オブリブオンであるのならば…これ以上犠牲者を生み出す前に討つしかありませんね
まずは…召喚された騎士団とメイド達をどうにかしませんと
騎士団とメイド達の影を利用させて貰い【影の流砂】を展開
勿論すべて引きずり込めませんが…黒百合の女王を護るように配置している集団に狙いを絞らせて頂きます
ですが、あくまでもこれは陽動です
本当の狙いは…女王への【狙撃】
影の底なし沼に引きずり込まれ、また抵抗している集団の僅かな合間を狙い、姿を表した女王にボルトアクションライフルで魔弾を撃ち込みます
「これ以上犠牲者を生み出す前に討つしかありませんね」
お茶会に現れたオブリビオンを討つために救援に駆け付けた秋月。彼女は銃を構えてミストに挑む。
「あらあら可愛らしい猟兵のお嬢さんね」
ミストは秋月の存在に気付くとUC【私の愛しき騎士とメイド達、私の声に答えて】を発動し、騎士団とメイドたちで守りを固める。相手が強そうでなくとも油断しない、ミストが長い間猟兵に討滅されずに済んだ理由の一つだ。
「『影の触手よ…影の中へ引きずり込みなさい』」
「なっ……!」
だがそれは、秋月に対しては悪手だった。
秋月のUC【影の流砂】によって騎士団とメイドたちの影から無数の手が伸びて来て彼らを掴むと影の底に引きずり込んでいく。
影の底などそもそもあるのか誰も知らない。それは術者である秋月さえも。
「うぐっ!離しなさい!」
騎士団やメイドたちがずぶずぶと沈んでいく中、ミストだけは抵抗し沈むのを耐えていた。ミストは仮にもボスクラスのオブリビオン、これくらいで倒せないことは想定済みだ。
「やはり残っていますね」
秋月はそう言うと魔弾を装填したボルトアクションライフルを構えミストに向けて発砲した。
成功
🔵🔵🔴
源・ヨーコ
アリスを喰らうのであれば、結局は分かり合えぬ仲。
お茶会は楽しかったっすけど、それとこれとは話が別っすね。きっちり方を付けさせてもらうっすよ!
〇POW
間合いを詰めて、近接戦を挑むっす。
まだ余裕がありそうっすから、[2回攻撃]で手数を増やし、連撃で女王を消耗させるっす。
騎士やメイドが召喚されたら、相手を切り替えて増えた方を攻撃。隙があれば女王に向けて【ブレイズフレイム】で攻撃を試みるっす。
「お茶会は楽しかったっすけど、それとこれとは話が別っすね。きっちり方を付けさせてもらうっすよ!」
「ええ。あなたたちは何としてでも片付けさせてもらうわ」
先ほどまで一緒に茶と話を交わした者同士だが、源もミストも戦いに無関係な
愉快な仲間達が去るやいなや気持ちを切り替え、目つきを変えた。
「さっさと終わらせるっす!」
源が得意な戦闘スタイルは接近戦。ミストめがけて一直線に駆け走る。
「茶会は耐えてたけど近づこうとしないでくれるかしら?」
接近を試みる源の目の前にミストのUC【私の愛しき騎士とメイド達、私の声に答えて】の騎士とメイド集団が現れ行く手を阻む。
「くっ!数が多いっす!」
源はUC【ブレイズフレイム】で斬りかかった騎士にカウンターを喰らわせていくが、メイドまでは手が回らずメイドも片付けた頃には既にボロボロであった。
「醜いわね……」
「うくっ……おりゃ!」
源はミストに蔑まれながらも渾身の一撃を加えた後すぐさま撤退した。
苦戦
🔵🔴🔴
神樹・桜花(サポート)
性質:如何なる時も微笑を浮かべ、或いは無表情で、淡々としている。たとえ肉の身を切り裂かれようとも理性的に振る舞う。
基本的に効率を重視しているが、倫理的に問題のある行動はなるべく避ける(それ以外に選択肢が無い場合はその限りではない)。
UC『幽冥の瞳』詳細
視覚、或いは脳など神経中枢器官を持つ対象に有効。対象に「意図的に視線を合わせる」こと、または対象を一定時間「注視する」ことで発動。対象にとって最悪の悪夢を見せ、桜花もその内容を視る。
UC『識喰らう影身の鳥』詳細
自身の影を鳥の形に変え、敵の影を喰らう事で精神へ潜り込み、啄み食い荒らす。
設定したUCを状況に応じて使用する
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、28歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ヘンペル・トリックボックス(サポート)
「ヘンペルと申します、しがない紳士です。お茶のついでにちょっとしたマジックでも……如何ですかな?」
【設定】
UC偽身符で作られた、本物そっくりの式神です。
【イメージ】
のらりくらりと現れる、紳士姿の胡散臭い奇術師です。胡散臭いの延長線上で、符術も使います。
【性格】
常に礼儀正しい姿勢ではいますが、要所要所でしれっとボケを入れる剽軽モノ。放っておくと延々戯言を垂れ流します。
【行動理念】
『誰かの笑顔のために』行動します。水面下で老体に鞭打って頑張るタイプです。
【好き/嫌い】
笑顔、のんびり、甘いもの/作り笑い、不実、紳士的でない行動
【その他】
ノリは良い方です。感覚で動かしていただいて結構です。
「お茶はおわってしまいましたかな?」
「まだ終わってはいないわ。参加するならどうぞ」
諸事情によりお茶会に参加するのが遅れたヘンペル。目的のオブリビオンがいる場所になんとか着いたものの、話に聞いていた愉快な仲間達は既にいなくなっており、オブリビオンのミストとミストと対峙する神樹と諏訪野の姿しかなかった。
「それは良かった。お二人方もよろしいですかな?」
ヘンペルの誘いに対し神樹は微笑みを返し諏訪野は不服を示さず快く同意する。
猟兵の意見が揃ったことをミストは確認するとUC【さぁ遠慮せず、食べて飲んで楽しみましょう?】を発動する。
何処からともなくメイドたちが現れテーブルと椅子を人数分用意すると、テーブルにテーブルクロスが敷かれ、中央に茶菓子が席の前には取り皿とフォークそしてソーサラーの上に乗せられたカップが用意された。
「それではお茶会を始めましょう?さあ座って」
猟兵の三人はミストの誘いに従って席に着く。
「さてと……お茶会はこれでお終いにしましょうか」
お茶会が始まってから数十分経った頃、ミストが三人にお茶会の終わりを持ちかける。四人はヘンペルの手品、諏訪野の旅の話を交えてお茶会の間歓談し、気が付けばお菓子が無くなり、ミストが用意したお茶もなくなってしまったからであった。
(腹の探りが少しはと思ったのだけど……)
ミストは猟兵たちがお茶会の間に探りを入れてきたり命を狙ってくるかと警戒をしていたのだが、三人はそのような様子もなくお茶会を楽しんでいた。猟兵側もミストのユーベルコードについて詳細を聞いているため、下手に手を出せば機動力を奪われるためお茶会の間は手を出さない事をそれぞれ心の中で決めていた。
そしてお茶会が終われば――猟兵とオブリビオンの間であればやることは一つ。
「それでは皆さん。始めましょうか」
ミストはあっさりと頭を切り替える。むしろ変わってはいないのだが。ミストはUC【私の愛しき騎士とメイド達、私の声に答えて】を発動し、ミスト好みのメイドと騎士で守りを固める。
「『集いて唸れや獣の式。散れや羽ばたけ禽の式。囲め囲め、いついつ出遣る──』」
対抗する猟兵のうち、ヘンペルがUC【式群招来・獣聚鳥散陣】を発動し猟兵側の戦力を増やし対抗する。
神樹は桜色の太刀を引き抜いて先陣を切り、邪魔するものを次から次へと切り伏せていく。
「それでは始めましょうか!」
諏訪野はスーパークラッシャ―を構え、ヘンペルは式神たちの操作に集中し突撃する神樹を援護する。
「くっ……ミストさんの従者たちは手ごわいです」
神樹は次から次へとメイドや騎士を斬っていくが、残ったメイドが斬られたメイドと騎士を癒し、癒すメイドを斬ろうにも他の騎士がそれを防ぐ。
また、ヘンペルの式神もミストのユーベルコードとは違いやられるとそれまでであるため数が減っていく。
結果猟兵たちは攻めてはいるものの先には進めず、戦況は悪化していた。
「このままではまずいですね。どうしたものでしょうか」
ヘンペルも式神が減ったため自分も武器を構え応戦するが、元々が老体長くは持たない。諏訪野は状況の悪化に何かを閃き、戦いながら話しかける。
「ヘンペル。この場を頼む」
「諏訪野さん、何かお考えで?」
「ああ!」
諏訪野は自信強く答えると、神樹に向かって走り出す。
「神樹!俺を上に!」
神樹は軽く諏訪野に目線を送って頷き一言返す。
「前に……飛んで!」
神樹は素早く走りこんで来る諏訪野の後ろに回りこむ。諏訪野も神樹の指示に従い、軽く跳躍する。神樹は宙に浮いた諏訪野をの足裏に思いっきり蹴りを加え、諏訪野を空に蹴り飛ばす。竜巻の如き蹴りで飛んだ諏訪野はメイドと騎士の壁を越え主格のミストを視覚と射程内に捉えた。
「いっけえええええ!『これでとどめだ、決めるぜ!』」
諏訪野は空中でUC【スーパーフィニッシュ】を発動し、ミストに彼女のユーベルコードもろとも弾丸か光弾の雨を降らせる。
「きゃあ!しまった!」
ミストが被弾したことによりユーベルコードが解除され、猟兵三人を苦しめていた騎士やメイドが消えていく。
「だがこの程度では!」
「終わりです」
ミストが声のする方に向こうとするとその先には誰もおらず、気づけば雨のように降る弾丸がゆっくりとなるなか視界に捉えたのは逆さまに映る神樹の姿だった。
「え……?」
ミストは自分の身に何が起こったのか理解が追いつかないまま、首は地に着くことなく消えていった。
成功
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