鏡よ鏡! ~極彩色のアリスハント~
●今日も鏡を覗く時計ウサギ
「鏡よ鏡、今日もかわいいアリスがいないかしら?」
すると、さっそく鏡は何かを映し出す。
気怠げな態度のまま、視線を鏡に向ける。
道に迷った、一人のアリスを映し出す。
『……みんな、どこいっちゃったのかな?』
アリスは、不安げな表情で極彩色の迷路を彷徨っている。
他の仲間がいたようだが、はぐれてしまったらしい。
ひょっとすると、先に自分の扉を見つけて帰ったのかも?
いやいや、すでにオウガたちの犠牲になったのかも?
……ともあれ、彼女は迷宮の中に一人。
目に痛いほどの赤い薔薇には茨の棘があり、カラフルなキノコはちょっとでも触れると毒の胞子を飛ばす。色とりどりの鳥や蝶は、肉食をついばみ、血をすする。
そんな危険なただ中にいるが、まだ自分の身に迫る本当の危機を知らないでいる。
「ううん♪ いいわいいわ、こういうおどおどして怯えた感じの子、好きよ」
怯えるアリスの姿に、気怠げだった時計ウサギは俄然興味を惹かれたのである。
このまま、地獄迷宮の花や動植物の犠牲になる前に、自分たちで頂いてしまおう。
それが、このアリスにとっても幸せなのだと、身勝手な結論に及ぶ。
「せっかくだし、楽しい狩りにしなきゃね。……トランプ兵さぁん!」
時計ウサギが号令をかけると、屈強な身体を鎧に包んだトランプの巨人が集合した。
久々の獲物の登場である、歓喜に身を震わせて凶暴な欲望を滾らせている。
「地獄迷宮に、アリスちゃんが迷い込んだのよ。これ、。私、アリスちゃんのおめめもらうから、残った分はみんなで山分けね」
時計ウサギが言うと、トランプの巨人たちが鼻息荒く奇声を張り上げた。
獲物を狩る興奮に沸き立った。
楽しい楽しい、アリスハントの時間である。
●迷い込んだアリスを探せ
こちらはグリモアベース。堂崎・獣明(整備係・f15021)が、予知された状況を猟兵たちに伝える。
「アリスラビリンスで、迷宮に迷い込んだアリスの危機が予知された。こいつを狙って、オウガたちが動き出している。迷宮の中からオウガより先に見つけ出して、保護してやってくれ」
オウガに見つかったら、捕食される。
しかし、この迷宮もまたアリスを捜索する猟兵にとって危険なものとなる。
「アリスラビリンスってのは、見た目に反して危険で厄介なところだ。騙されれて罠や毒にやられないよう、気をつけていってくれよ」
丹藤武敏
どうも、丹藤武敏です。
初めましての方は初めまして。そうでない方はまたよろしくお願いします。
現在『ゲーマーズ・フィールド』誌で「第六猟兵シナリオマスター体験記」という記事を連載中です。
新たな世界が公開されたので、さっそく自分も挑戦しようと筆を取りました。
迷宮をさまようアリスを、オウガたちより先に見つけ出し、守ってあげてください。
第一章は、極彩色の迷宮の中をアリスを探すことになります。二章、三章で戦闘です。
それでは、どーんといらっしゃってください。
第1章 冒険
『麗しき地獄迷宮』
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POW : 立ちはだかる茨も引き千切り進む。
SPD : 罠をひとつひとつ解除しつつ、慎重に進む。
WIZ : 毒花を魔法で燃やし尽くして進む。
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鶴来・桐葉
おうおう、ここがアリスラビリンスねえ…なんか俺ぁ場違い感もするようなメルヘンチックな場所だなあ…まあなんにせよ初めての所だ!観光がてらアリスってお嬢ちゃんも助けるかねぇ
【作戦】茨を剣刃一閃で退けて進むぜ!罠とかあったら【見切り】と【盾受け】、【武器受け】で防御していくぜ!アリスを見かけたら【コミュ力】を利用するか。「大丈夫かい?嬢ちゃん。安心しろ。俺は味方だぜ。」
フィン・スターニス
見た目に反して、随分と危険な世界ですね。
何が起こるか、全く読めませんし、
早急に迷いこんだ方に合流し、保護をしないとです。
第一災禍・赤の灼熱を発動させ、
自身の周囲に展開、待機させ、
必要に応じて、危険な植物へ放ち、焼きながら進みましょう。
焼却と並行して、
探し人の痕跡を探し、情報収集も行いながら追跡します。
ガルシア・リデル
ここがアリスがいる迷宮か。
まぁ何でもいい。奴らを、オウガをこの手で滅ぼせるのならな。
立ち塞がる茨を大剣を振るい薙ぎ払う。
例え、身体が傷付いても関係ねえ。突っ込むぞ。
「まだるっこしいな……燃えろ!」
【ブレイズフレイム】を使用、傷口から地獄の炎が噴きあがり茨も罠も毒花も何もかも燃やし尽くしてやる。
「こんなもんか」
ある程度燃やして周囲が綺麗になったら、自分の意思で鎮火させる。迷宮ごと火事になってアリスが巻き込まれても困るしな。
「さてと、こんだけ派手に動けば見逃すわけには行かないだろう」
アリスや他の猟兵たちにオウガの目がいかない様、囮になるようにここからも派手に行くぞ。
「さぁ、出てこい。オウガ!」
「おうおう、ここがアリスラビリンスねえ……なんか俺ぁ場違い感もするようなメルヘンチックな場所だなあ……」
「まぁ何でもいい。奴らを、オウガをこの手で滅ぼせるのならな」
地獄迷宮にやってきた鶴来・桐葉(サイキック剣豪・f02011)とガルシア・リデル(地獄の銀狼・f19526)が、周囲を見渡して呟く。
「まあ、なんにせよ初めての所だ! 観光がてらアリスってお嬢ちゃんも助けるかねぇ」
桐葉は刀を抜く。ガルシアも巨大な鉄塊剣を抜く。
極彩色の下張りを薙ぎ払おうというのである。
切り払われると、真っ赤な薔薇は茨で絡め取ろうと蔓を伸ばし、カラフルなキノコは毒の胞子を撒いた。
「まだるっこしいな……燃えろ!」
少々の傷なら、構わず進むガルシアである。
その傷口からは地獄の炎が噴き上がり、罠も毒化も焼き払っていく。
「なるほど、見た目に反してずいぶんとと危険な世界ですね。何が起こるか、まったく読めませんし、早急に迷いこんだ方に合流し、保護をしないとです」
切り払い、焼き払って進む二人に続き、フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)もユーベルコード【第一災禍・赤の灼熱(エーアスト・ユーベル・ロート・グルート)】の炎によって、危険な植物を焼き払う。
「クエエエエエエエエエッ!!」
炎を放たれると、森は一斉にざわめきを上げる。
可愛らしい小鳥だと思っていても、その鋭いくちばしは皮膚を破り血をすするためのものである。桐葉は、矢のように飛来する小鳥を飛燕のごとき太刀筋で斬った。
リスや山猫たちですら、小さな武器や防具で身を固めている。
猿は吹き矢を飛ばし、蔦は足下から絡め取ろうとする。
これらをユーベルコード【剣刃一閃】の技で切り落としていく。
「こんなもんか」
「……だな」
ガルシアと桐葉が周囲一帯の危険な森をきれいに焼き払い、切り払い、一定の見通しを確保する。これで当面、三人分の安全は確保された。
炎は、ガルシアの意思で鎮火した。
迷宮ごと焼き払ってしまっては、アリスが巻き込まれる可能性もある。
「さてと、こんだけ派手に動けば見逃すわけには行かないだろう」
ガルシアは、すでにオウガたちとの戦いに備えている。
全身に炎のような入れ墨を入れた人狼だが、オウガたちに滅ぼされた国の王子であり、その報仇を望むゆえに気が逸るのだ。
「おや、これは……?」
フィンが何かを見つける。
顔を隠しているが、素顔を見られるのが恥ずかしいという理由なので、常人以上の知覚能力はあるのだ。
落ちていたのは、赤い宝石の入ったブローチ。アリスの落とし物だろう。
つまりは、この先に狙われているアリスがいる。
「こちらです、お二人とも。アリスはこの先です。オウガの足跡も見当たりませんから、アリスはまだ無事なのです」
「おお、やるじゃねえか。――おおい、安心しろ。俺は味方だぜ!」
桐葉は、森の先に向かって声をかけた。
のんびりした笑顔とその声を聞けば、アリスもきっと警戒心を解くだろう。
成功
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鷹畑・海夜
『SPD』判定
罠だらけの世界ねぇ。
いろいろ調べて記録したい所だけどぉ、
まずは人捜し、頑張っちゃうわよぉ♪
「アリス」の足跡を探しましょ♪
地面についた足跡とか、木の幹に目印、とか、
人が通った後を調べながら進むわねぇ。
巻き付いてくる茨は『フック付きワイヤー』で上に回避して
そのまま飛び越えるわぁ。
毒キノコは予め『WristBand Shield』を展開しといてぇ、
なるべく触らないよう、避けながら進むわねぇ。
鳥とか蝶は『折り畳み式ナイフ』で切り裂いてあげるわぁ。
アドリブ・共闘歓迎よぉ♪
中村・裕美
「……アリスラビリンス……理不尽な世界ね」
世界の、オウガ達の都合で理不尽に呼び出され、理不尽に殺される。こういう世界の有り様は気に入らないが、人と喋るのが苦手なので、そこまで口には出さない。
エレクトレギオンを召喚し、周囲に飛ばし【情報収集】する。捜査対象のアリスや他の無害な生き物がいないことを確認したら、【範囲攻撃】で毒花や有害な動物を焼き払う
「……焼き払いなさい……レギオン達」
毒花の毒が燃えてこちらに飛んでくるかもしれないが【毒耐性】で耐える
「……徹夜続きで……エナジードリンク漬けだった時に比べれば……大したことない」
他に一緒に猟兵がいたら「……毒……注意して」くらいは言っておく
「罠だらけの世界ねぇ。いろいろ調べて記録したいところだけどぉ、まずは人捜し、頑張っちゃうわよぉ♪」
鷹畑・海夜(蒐集科学狙撃者・f06819)にとって、このアリスラビリンスの光景は好奇心がうずいて仕方がないところである。
しかし、今回は海夜は猟兵としてやってきたのだ。
その調査は後回しでもいいと判断し、今は哀れなアリスを捜さねばならない。
まずは、足跡の調査。野外でのトラッキングの基本だ。
伏せている草などは、慎重に調べることで、倒れる方向でその足跡を残した主の進行方向までも掴める。
「……アリスラビリンス……理不尽な世界ね」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)も、アリスラビリンスの極彩色の光景の只中で、警戒の姿勢を保つ。
オウガたちの都合で理不尽にアサイラムから呼び出され、理不尽に殺される。
そういう世界のあり方はまったくもって気に入らないが、人との会話が苦手な裕美はあえて口にだすことはない。
「……毒……注意して」
ただ、短く警告はする。
「ああ、うん。こっちも足跡探すからぁ。でも、ちょっと面倒よねぇ」
「……じゃ、焼き払う。エレクトレギオンを召喚するから……」
「あっ、ちょっと待ってねぇ」
海夜は、フック付きワイヤーでそのまま上に退避しする。
ユーベルコード【エレクトロレギオン】で小型機械兵器を召喚し、調査と毒性植物の植物への対処を行う。
「……焼き払いなさい……レギオンたち」
まずは範囲で焼き払う、単純ながら有効な対処方法だ。
ワイヤーを利用して樹上に避難した海夜は、襲ってくる小動物、毒キノコを折りたたみ式ナイフで斬り払った。
「派手にやるわねぇ」
「……徹夜続きで……エナジードリンク漬けだった時に比べれば……このくらい大したことない」
徹夜での研究は、海夜にも覚えがある。
一帯を焼き払ったことで、アリスのものと思しき足跡も発見できた。
森の奥に逃げ込んでいるようだ、オウガたちに先んじて確保しなければならない。
大成功
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第2章 集団戦
『トランプの巨人』
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POW : 巨人の剣
単純で重い【剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : トランプ兵団
レベル×1体の、【胴体になっているトランプのカード】に1と刻印された戦闘用【トランプ兵】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : バインドカード
【召喚した巨大なトランプのカード】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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というわけで、怯えるアリスは猟兵たちの探索の成果によって見つかった。
「た、助けてください……!」
余程心細かったのだろうか、猟兵たちが見つけると涙目ですがりついてくる。
危険な森の中ををさまよったのだから、当然といえば当然だ。
幸いなことに、彼女は幸運に特化したユーベルコードが使えるせいか、今のところ傷ひとつない。しかし、その幸運もいつまでも続くわけではないだろう。
「み、見つけた! アリスだぁ! うおおおお、誰ににも渡すもんか!」
いきり立ったトランプの巨人たちが押し寄せる。
彼らから、アリスを守らなくてはならない。
フィン・スターニス
何とか先に見つける事ができましたか
アリスさんには、後ろに居て貰いましょう
その前に、拾っていたブローチを返しておきます
大事な物かもしれませんし
ついでに、式神『守護天使』も発動させ、呼び出したフワモコ毛玉の半数をアリスさんにの傍に待機させます
この子達が、危険や怖い者から庇ってくれます
もう暫く我慢していて下さいね
残りの毛玉は、自由に応援や支援をして貰います
攻撃は弓での狙撃を主軸に、
接近されたらグラップルで対応
敵からの攻撃は、第六感と見切りで回避を試みます
攻撃は鎧無視攻撃で、装甲の隙間を狙ったり、衝撃波での内部破壊を試みましょう
ガルシア・リデル
助けを求めるアリスに目をやり、背中の大剣に手をかける。
「……わかった。オレ達の後ろに下がってろ」
アリスの少女を庇うように立ち塞がる。
「オウガの私兵どもが……全部、ブッ潰してやる」
巨人の剣に対しては、大地のルーンが刻まれた身の丈ほどの大剣『グランドエッジ』で【武器受け】する。衝撃を【怪力】で受け止めて出血しながら、その傷口から【ブレイズフレイム】による地獄の炎を噴き上がらせてぶっ飛ばす。
「油断したな?」
トランプ兵団に対しては、大剣で【薙ぎ払い】【怪力】で纏めて吹っ飛ばす。
「目障りなんだよ!」
バインドカードは【視力】【聞き耳】【第六感】で【見切り】【ダッシュ】【残像】で素早く回避する。
「無駄だ!」
鶴来・桐葉
【心情】おいおい、ペラッペラなトランプの兵士が来るのかと思いきや斬り甲斐のある巨人共が来やがったな!待ってなお嬢ちゃん!そいつら全員たたっきってやるからよ!
【作戦】真の姿となり(イェカ参照)敵に立ち向かう。トランプの攻撃は【見切り】と【残像】、剣の攻撃には【盾受け】と【武器受け】、【怪力】で受けるぜ!そしてサイコソードで攻撃力を高くした刀で【二回攻撃】だ!
見つけたアリスの前に立つ、猟兵たち。
「た、助けて……」
「……わかった。オレたちの後ろに下がってろ」
ガルシア・リデルは、大剣を抜いてアリスを背にし、トランプの巨人たちの前に立ち塞がった。
数がどれほどいようが、問題ではない。
もはや、戦う意志の問題だ。
「さっ、これを」
「ありがとうございます!」
フィン・スターニスは、見つけたブローチをアリスに手渡した。
やはり、大切なもののようだ。
フィンも、アリスの前に立った。
ユーベルコード【式神『守護天使』(マモリノテンシ)】によって、白い羽毛の生えた毛玉を多数喚び出す。
こう見えて、この毛玉たちはフィンが守護天使である。
このフワモコの毛玉のうち、半数をアリスを庇うのを任せる。
もう半分は、応援と支援に回ってもらった。
「トランプ兵と言ったらペッラペラなのがくると思っていきや、斬り甲斐のある巨人どもがやってきやがったな!」
鶴来・桐葉は、やってきたトランプの巨人たちに怯えるアリスの頭に、ぽんと手を乗せて笑った。
「待ってなお嬢ちゃん! そいつら全員たたっきってやるからよ!」
「う、うん……」
事もなげに言ってのける桐葉は、少女にとって頼もしげに映る。
不敵に笑ったのち、きりりとした顔立ちに変わって正眼に構えるのが真の姿。
刃の冴えとともに、切っ先に念の力も宿った。
「横取りする気かああああああぁぁぁぁぁぁっ!!」
アリスを前にして欲望の猛りを露わにするトランプ兵は、まずは桐葉に迫った。
数体が一斉に剣にてかかるも、力任せの斬撃など見切るのはたやすい。最低限の動きでかわすと、続いてやってくる斬撃は受け止める。
体格には大きな差があるが、それをものともしない怪力で弾き返す。
一閃、二閃、袈裟に斬って止まらず逆に斬り上げる。
ユーベルコード【サイコソード】の前には、鎧も巨体も紙のごとしであった。
「オウガの私兵どもが……全部、ブッ潰してやる」
ガルシアが構えるのは、ルーンが刻まれた身の丈ほどの大剣グランドエッジ。
アリスを狩ろうと殺到するトランプの巨人たちを、その大剣を経てのようにして受け止める。
暴れる巨人たちを止めながら、身から血を噴く。
だが、その血は地獄の炎となって周囲の巨人たちを焼いていった。
ガルシアのユーベルコード【ブレイズフレイム】である。
「油断したな? 目障りなんだよ!」
そのまま力で薙ぎ払い、まとめて巨人たちを吹き飛ばした。
トランプ巨人も反撃し、ガルシアのユーベルコードを封じようとするが、大剣を構えながらも見切り、すばやく駆けることで開始する。
「無駄だ!」
「ぐっ、貴様ら……!」
ガルシアと桐葉がトランプの巨人たちを食い止めているうちに、その足下を白い毛玉たちが走り回る。
気を取られているうちに、フィンは遠距離から鎧の隙間の狙って矢を撃ち込む。
その矢に込められた衝撃波が、内部からトランプ兵を破壊していった。
成功
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鷹畑・海夜
あらあら、強そうな相手ねぇ。
アナタの相手は「狙撃者」に任せるわねぇ。
(以下、第3人格「狙撃者」に切替。機械的に淡々と語る感じで)
切替完了。これより迎撃する。
初手から「ユーベルコードの使用を承認」する。
ユーベルコード【瞬殺光射嵐】での攻撃を行う。
使用後は、後方で熱線銃による味方の援護を行う。
必要なら至近距離での射撃も辞さない。
(アドリブ・共闘・会話歓迎)
中村・裕美
アリスの保護はできた様子。ならば、自分はアリスとコミュニケーションを取る必要はないだろう。アリスの元いた世界の特定や扉の探索も厄介事が終わってからでいいだろう
「……まずは……敵の排除」
マテリアルクラッカーで現実空間に【ハッキング】を仕掛け、見えない爆弾を設置して爆破
「……座標補足完了……爆破」
トランプ兵団を出されようが【高速詠唱】【早業】で次々に座標を補足して【範囲攻撃】で爆破する
敵がこちらに攻撃するのも予想して【罠使い】でも自分の周囲に爆弾を設置して対策は怠らない
「……ソリティア……フリーセル……トランプの扱いは……得意のつもりよ」
一人用のゲームしか言っていないことには言及してはならない
「あらあら、強そうな相手ねぇ」
「……まずは……敵の排除」
鷹畑・海夜、中村・裕美ともに、アリスを他の猟兵たちに任せ、敵を排除することを選択した。
アリスの確保に成功した以上は、すみやかなるクリアリングが必要だ。
「そうねぇ。アイツらの相手は“狙撃者”に任せるわねぇ」
海夜が言うや否や、その表情と雰囲気ががらりと変わる。
まるで別人になったようであるが、そのとおり第三人格の“狙撃者”に切り替わったのである。
「切替完了、これより迎撃する」
機械のように感情のこもらない声であった。
手にした銃で淡々と照準し、ユーベルコード【瞬殺光射嵐】の発射体勢に移行する。
一方、裕美は現実世界にハッキングを仕掛け、見えない爆弾を設置するとともに“狙撃者”となった海夜に敵の位置、風向き、気温などの諸元情報を送る。
狙撃を成功させるためには、優秀な観測手が必要不可欠だ。
「……狙撃……OK」
「第一目標捕捉、成功。第二目標捕捉、成功――」
裕美の合図で、“狙撃手”は次々にトランプの巨人たちを狙撃していく。
「そ、狙撃手だ! 狙撃手がいるぞ!」
「ちくしょう、アリスを横取りする気か! 一旦避難しろ」
トランプの巨人たちは、狙撃から逃れようと身を隠せる場所を探す。
巨体の彼らが隠れられそうな場所など、そう多くはない。
なんとか木々の茂みに身を隠したが、その瞬間であった。
「……座標補足完了……爆破」
裕美が爆破を敢行する。爆炎が巨人たちを包み、さらに毒の胞子も撒き散らした。
彼女の【ステルスボム】は、2km弱の範囲までに見えない爆弾を設置可能なのだ。
狙撃を避けようと物陰に逃げ込むが、その行動も完全に予測の範疇にあった。
歯車が噛み合った感のある二人である。
「……ふう、こんな感じ? 裕美ちゃんもやるないのぉ」
「……ソリティア……フリーセル……トランプの扱いは……得意のつもりよ」
“狙撃者”から切り替わった海夜が今までどおりの人格に戻り、裕美もなかなか気の利いた言葉を返した。
しかし、すべて一人用のトランプ遊びである。ここに言及してはならない。
成功
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シノリア・サイサリス
きゃあああ!!何、ここ……私は……なんでここにいるの!??
トランプの巨人の前に表れ叫び声を上げながら逃げ出し、アリス達の代わりの囮になる。
彼女は望んでいないが。
そして、逃げ疲れ、追い詰められた時に死への恐怖と絶望感でUCが発動。
漆黒の騎士達が目の前に現れ彼女を護るようにトランプの巨人へと立ち向かう。
もう、追われることなんてないと思っていたのに……!いや、誰か助けてっ
……!!!
ここから出してお願い……!
「きゃあああ!! 何、ここ……? 私は……なんでここにいるの???」
シノリア・サイサリス(極上の餌であり、最悪の疑似餌・f20030)が気がつくと、目に痛いほど極彩色なメルヒェンの光景で、巨人たちが狙撃やらトラップやらで撃破されていた。
何が起こっているかさっぱりだが、命を守るために逃げなければならない。
「新しいアリスだァァァァ!!」
やられっぱなしのトランプの巨人たちであったが、シノリアの登場に歓喜の声を上げて追い回す。
このアリスラリビンスという世界では、彼女は絶好の標的であり獲物であり、賞品なのだ。
「もう、追われることなんてないと思っていたのに……! いや、誰か助けてっ
……!!!」
切なるシノリアの願いであった。
しかし、追い回された彼女の恐怖と絶望感が最高潮に満ちたとき――。
ユーベルコード【狙われた乙女、護る騎士(カノジョノヤクワリ)】が発動する。
シノリアを守る、漆黒の騎士十名が光とともに顕現したのである。
「Order,Escort Her Majesty!!」
巨人たちの前に立ちはだかった騎士たちは、一斉に抜剣して敬礼する。
押し寄せる外敵を、あっという間に返り討ちにしていった。
大成功
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第3章 ボス戦
『狂える時計ウサギ』
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POW : サディスティック・メルヘン
いま戦っている対象に有効な【メルヘンチックな装飾の拷問具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : フェイタル・ショータイム
【時間を一時的に止め、敵の死角】から【急所への攻撃】を放ち、【耐え難い苦痛】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : レディース&ジェントルマン
戦闘力のない【悪意に満ちた観客】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【敵に対する嘲笑やブーイング】によって武器や防具がパワーアップする。
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「ちょっとぉ、トランプ兵さんたち役立たずじゃないの」
呆れたように言う、狂える時計ウサギの女王。
猟兵たちの出現に、たいへんご立腹である。
しかし、これはこれで独り占めの絶好の機会であることも確か。
王者の狩りというのは、獲物を探し回って狩るものではない。
みずからの前に追い立てられた獲物を狩るものなのだ。
「ちょっとぉ、トランプ兵さんたち役立たずじゃないの」
呆れたように言う、狂える時計ウサギの女王。
猟兵たちの出現に、たいへんご立腹である。
しかし、これはこれで独り占めの絶好の機会であることも確か。
王者の狩りというのは、獲物を探し回って狩るものではない。
みずからの前に追い立てられた獲物を狩るものなのだ。
フィン・スターニス
今回の事件の黒幕登場ですか。
探す手間が省けましたね。
アリスさんを無事に元の世界に還す為にも、
ここで倒させて頂きます。
アリスさんを後ろにかばう様な形で位置取り、
他の方への支援を行います。
オーラ防御で全身を護りながら、白の祝福を発動。
私自身は動けなくなりますが、
この場にいるのは私だけではありません。
他の猟兵の方へ付与するのは、再生の祝福。
どの様な傷を受けようと、
直ぐに治療されるでしょう。
敵からの攻撃に対し、一応は対策をします。
武器を念動力で傍らに待機させ、
拷問具等の攻撃に対し、
槍投げ、又は投擲と誘導弾、カウンターで半自動での迎撃。
なぎ払い、吹き飛ばします。
「今回の事件の黒幕登場ですか。探す手間が省けましたね」
「あら、言うじゃないの。まだちびっ子さんなのにねえ」
気だるげな表情で、フィン・スターニスを眺める女王気取りの時計ウサギである。
アリスを庇うために進んで、その前に立つ。
「アリスさんを無事に元の世界に還す為にも、ここで倒させて頂きます」
「そんなこと言って逆らうなんて。悪いけど、お仕置きさせてもらうわね」
時計ウサギは、ユーベルコード【サディスティック・メルヘン】を発動する。
フィンを囲むように現れた鉄の壁が、彼女を閉じ込めるように組み上がっていく。
「知ってるぅ? これリッサの鉄棺っていうの。あなたのこと、ぎゅうううって絞っちゃうからね」
この拷問具は、鉄の棺に人間を閉じ込め、キリキリとハンドルを回し、数日かけて押し潰していくという残忍極まるものだ。
しかし、フィンはユーベルコード【白の祝福(ヴァイス・ゼーゲン)】を発動して対抗する。
ガコン! という音とともに鉄の棺が吹っ飛ぶ。
オーラに守られたフィンが、無傷のままで現れた。
彼女自身行動はできないが、祈りによって白い光が周囲に満ちる。
同時に、時計ウサギには驚愕の表情が浮かんだ。
大成功
🔵🔵🔵
アイム・スティック
狂った時計ウサギか。
狂気から解放出来ぬのなら、
倒してしまうのが、一番良いか。
かつてのこの世界の同胞よ、
私はスティック族の戦士、アイム。
全力で相手をさせて貰おう。
戦闘開始と共にスティック・アンカーと怪力で拘束。
びったんびったんで振り回す。
勢い良く振り回した後は、遠心力も使い放り投げ、
ダイノジ・ブラストを放射する
行くぞ!スティック族の秘技、
これがダイノジ・ブラストた!
敵の拷問具だが、私に有効なものとは何だろうか?
気にはなるが、当たる訳にもいかないな。
全力で回避を試みよう。
ガルシア・リデル
グランドエッジを荒々しく構え
「……やっと、出やがったな」
【ダッシュ】で突進する。
「てめぇら、オウガは皆殺しだ!」
拷問具を呼び出したら
絡みつくものなら空いてる手で抜いたフレイムソードに地獄の炎を纏わせて【属性攻撃】【なぎ払い】で焼き切る。
「小細工でオレが止められると思うなよ!」
巨大なものならグランドエッジの【武器受け】で受け止め【怪力】【鎧砕き】で粉砕。
「目障りなんだよ!」
時間止めは【視力】で捉えていた敵が視界から消えた瞬間【聞き耳】【第六感】で察知し【残像】や【ジャンプ】で回避して【クイックドロウ】で抜いた魔銃で【見切り】【スナイパー】【呪殺弾】で的確に反撃する。
「悪いが、チェックメイトだ」
鶴来・桐葉
【心情】おお良い女だねぇ。そして、立派な物をお持ちで(胸元を思わず見ながら)…だが、趣味は悪いみてぇだな。アリスのお嬢ちゃんはやらせねえぜ!
【作戦】仲間と連携。敵の拷問具や急所攻撃は【残像】と【見切り】、【武器受け】で対処だ。「いい女だが、心は良くねえな。」と不適に笑いつつサイコソードで攻撃力を増した刀で【二回攻撃】だぜ!
アドリブ歓迎
中村・裕美
「……いよいよ……性悪ウサギの……登場ね」
コイツを倒せば、アリスの安全は取り替えず確保される。言葉で安心させるよりも、まずは倒そう。
時間停止の攻撃対策は【激痛耐性】で痛みに耐え、カウンター気味にドラゴンランスで突く……という作戦はブラフ
しかし、一緒に戦っている海夜さんは自分と似ているところがあるとふと思う。特に、別の人格が中にいるところとか
本当の狙いはこちらに攻撃の意識を向け、その隙に【オルタナティブ・ダブル】でこっそり呼んだ副人格・シルヴァーナの惨殺ナイフで切り裂くという【だまし討ち】
「はしたない真似をしてしまって御免遊ばせ」
裕美は違った印象の、お嬢様然とした態度で容赦なく切り刻む
鷹畑・海夜
(第1人格「蒐集家」で応戦)
オレの出番だな。
狩る側のウサギってわけか。
たまには狩られる側に回ってみたらどうだ?
電脳ゴーグルで、ウサギの前に電脳世界展開。
ほんの少しだけ、混乱させるぜ。
ウサギが気を取られている隙に、
フック付きワイヤーで死角に回り込んで、
折り畳み式ナイフで斬りつけるぜ。
「よそ見してんなよ、オバサン」と挑発してみるか。
ウサギがこっちに「敵意」を向けたら、
【禁断召喚・呪殺人形】、発動するぜ!
「新技、試させてもらうぜ」
アドリブ・共闘・会話歓迎だぜ!
「……いよいよ……性悪ウサギの……登場ね」
このアリスハントの主催者である時計ウサギが現れると、中村・裕美の顔つきと雰囲気が今までのものから変わっていった。
彼女も、鷹畑・海夜と同じく多重人格者である。
「オレの出番だな。狩る側のウサギってわけか。たまには狩られる側に回ってみたらどうだ?」
時計ウサギに、また違った口調と顔で言う海夜も第一人格の“蒐集家”に切り替わっている。
「あなたたち、さっきまでとはずいぶん違うわねえ……」
そのはずである。
中村・裕美はシルヴァーナとして。
鷹畑・海夜は“蒐集家”として。
人格が切り替わると、戦い方まで変わるのだ。
裕美も、分厚い眼鏡越しにちらりと海夜に視線を送る。
(……似ている……)
ふとそう思ったのだ。
「まあ、いいわ。――【フェイタル・ショータイム】」
時計ウサギがユーベルコードを使用する。
時を止め、その死角から打つ技だ。狙ったのは、シルヴァーナとなった裕美である。
ドラゴンランスでのカウンターを避けようとする。
しかし、電子の海では意思は電気信号となり、ナノ秒単位でコマンドが飛び交う。
止まったときの中でも、意識は光速となるのだ。
電脳世界が展開され、時計ウサギの意識をわずが2秒だけそらした。
「よそ見してんなよ、オバサン」
この挑発に反応が返って来るまでに、“蒐集家”はフック付きワイヤーで逆に死角に回り込み、折りたたみナイフで斬りつける。
同時に、惨殺ナイフがウサギの片耳を切り裂く。
そして、時は動き出す。
「わたしのお耳が!?」
「はしたない真似をしてしまって御免遊ばせ」
片耳を弄び、ナイフ飽きたように切り刻んでしまう。
「……やっと、出やがった。てめぇら、オウガは皆殺しだ!」
大剣グランドエッジを荒々しく構え、ガルシア・リデルが突進する。
「ひっ、野蛮な
……!?」
時計ウサギは、茨鞭でガルシアを拘束しようとするが、フレイムソードで焼き払い、お構いなしで突っ込んでくる。
「いい女だが、心は良くねえな」
などと、鶴来・桐葉は時計ウサギの美貌を値踏みしていた。
とくに、大きな胸元はよい。
しかし、趣味は悪い。
アリスを守るためにも、茨鞭を焼き払って突進するガルシアに続いて進む。
「ええい、来るな!」
桐葉に対して、鉤爪付きロープが蛇のように迫るが、瞬間的に残像を引いて代わり、刀で弾き落とす。
そしてユーベルコード【サイコソード】による二段斬り。
致命傷を躱したかに見えた時計ウサギであったが、もう一方の片耳を斬り落とされてしまったのだ。
ハッとする時計ウサギと、不敵に笑う桐葉である。
「狂った時計ウサギか。狂気から解放出来ぬのなら倒してしまうのが、一番良いか」
この極彩色の迷宮に、新たな猟兵が出現する。
まん丸い球の頭に、棒そのものの身体。
いわゆる棒人間である。
「かつてのこの世界の同胞よ、私はスティック族の戦士、アイム。全力で相手をさせて貰おう」
棒人間は、戦士の作法とばかりに名乗りを上げる。
彼こそは、オウガと戦うスティック族の戦士、アイム・スティック(力持ちの棒人間・f19797)である。
この簡素極まりない外見だが、膂力においては一族随一である。
その棒状の腕が、ぐんと伸びる。
スティックアンカーである。
「離しなさいよ!?」
「いいや、離さない。報いを受けてもらう」
アイムは、そのまま怪力で時計ウサギを軽々と持ち上げ、容赦なく叩きつけた。
何かカエルが潰れたような悲鳴が上がる。
反応がなくなったところで、飛び上があってダイノジブラストを発射する。
だが、すんでのところで躱した。
そして向けられる怒りの表情。
目は爛々と赤く輝き、凶暴な怒りに彩られている。
「てんめえええええっ! やってくれやがったなぁ!!」
時計ウサギはブチ切れていた。
ユーベルコード【びったんびったん】は、彼女に大きなダメージとプライドの崩壊をもたらしたのだ。
「もう許さねえ! あらゆる苦痛を与えてやるううう!」
あらゆる拷問具が具現化し、猟兵たちを襲う。
苦痛の梨、スコットランドの靴、親指潰し器、異端者のフォーク、スペインの蜘蛛……。
しかし、アイムは棒人間特有の身軽さでひょいひょい躱していく。
そして、それをものともしないガルシア・リデル。
受けた傷は、リッサの鉄棺より脱したフィン・スターニスのオーラが癒やす。
これで、存分に戦える。
「……小細工でオレが止められると思うなよ!」
ガルシアは息を荒げる時計ウサギに向けて雄叫びを上げると、全身から炎を噴き出した。ユーベルコード【ブレイズフレイム】の生み出した炎によって、拷問具をまるごと焼却していく。
「ちょっと、なにそれ? きゃああああああっ!」
燃える炎は、時計ウサギもあったという間に飲み込み、灰へと変えていく。
「悪いが、チェックメイトだ」
女王を取ってのチェックメイト。
極彩色のアリスハントは、アリスを守った猟兵側の勝利に終わったのである。
大成功
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