きらびやかなシャンデリア。黄金と宝石の彩る調度品。
優美な佇まいをしたボーイが年代物のワインを注ぎ、見せびらかすように金歯を剥き出しにして笑う男が。あるいは、豪奢なドレスを纏った女が叫ぶ。
「ショウ・ダウン!」
金髪の女ディーラーはカードを伏せた。ハートの8からクイーンでのストレイト・フラッシュ。対する男の手はフルハウス。ディーラーの勝利だ。男の目の前から、最後のチップが消えてゆく。
「おや、チップがもうないようですね」
「ま、待ってくれ。も、もう少し、もう少しだけ!」
「いいえ」
黒服の男たちが音もなく現れ、哀れな敗者を引っ立てた。
「はじめにご了承いただいたはずです」
男は激しく抵抗するも、黒服たちはとんでもない腕力だ。到底かなわず、引きずられるように奥へと連行されてゆく。
「……命まで賭ける、とね」
勝負を眺めていた観客たちは歓声をあげる。ここでは、他人の敗北と破滅こそ最大の娯楽なのだ。
違法賭博豪華客船『デザイア』。
夜毎密かに饗宴催されるその船は、静かに昏き海を行く。
「仕事の時間だ」
グリモア猟兵、イリス・シキモリ(f13325)は告げる。
「お前たち、賭博は好きか?結構。ぴったりの案件だ。心して聞くがいい」
事件現場はUDCアース。首都にほど近いK県の港で、近頃奇妙な客船が入港するようになった。……船名は『デザイア』。1500人まで搭乗可能な大型客船だ。
船の内部は巨大なカジノとなっており、行われているのは違法賭博である。裏に非合法暴力団体の存在も確認されている。
「我々は警察ではない。ただのシノギなら専門職に任せておくべき案件だが……今回の場合は、バックについた組織が邪教に関わっている疑いが強い」
事実、この船に関わったと思われる人々が次々と謎の失踪を遂げているのだ。
「調査によれば、負けが込んで借り入れたチップの返済が果たせなくなった客は別室に連れていかれ、二度と戻ってはこないということだ。よくある話だろう。サメの餌にでもされているか、……贄にでもなったか」
というわけで。イリスは説明を続ける。
「お前たちには客として乗船し、カジノを調査してもらう。船内には死ぬべきではない人間も少なくはない。いきなり武器を抜くんじゃないぞ」
イリスの提示する手段は3つ。ひとつは、密かに実地を調査して『別室』に潜入する。あるいは、イカサマや何かしらの手段、または正攻法で目立つほどの大勝ち・大敗をしてわざと『別室』に招かれる。もしくは話を聞いて回り、情報収集をする。
他にもなにかテが思いついたら、やってみてもいい。イリスは頷いた。内部に潜入できれば船を運営している非合法暴力団体とやり合うことになるだろう。警戒を怠るな、と彼女は付け加えた。
「入船の手配はこちらでしておく。ドレスコードはしっかりな。怪しまれないように振る舞え」
説明は以上だ。イリスは言葉を打ち切り、転送の準備を開始した。
無限宇宙人 カノー星人
ごきげんよう、イェーガー。カノー星人です。
我々カノー星人の新たな侵略作戦を開始いたしました。
ぜひ、お楽しみください。
この度も、あなた方と共に旅路をゆけることに感謝いたします。
第1章 冒険
『金、もしくは命を賭けて』
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POW : 賭博場内を探索し、手掛かりを探す
SPD : 客として潜入、賭博でイカサマを仕掛ける
WIZ : 客として潜入、怪しげな相手を見繕い誘導尋問をする
👑11
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紅狼・ノア
*アドリブ・絡み大歓迎
えっ賭博⁉…やったー‼
実は、僕ギャンブルが大好きなんだよねぇ。
ん、ガキが何言ってんだって? あのねぇ、これでも今まで『負けた』事は、ないんだよ…一度もね。
まず、子供がうろついている時点でアウトだよねぇ。
誰が付いてもらった方がいいよね(誰が居るかな?)
客として潜入し賭博をやってきます!
最初は、楽しみたいから…初心者のフリして、お得意の『イカサマ』で勝つ。
十分楽しんたら、最後はワザと派手にイカサマ負けでもしようかな。
(賭博で引き付けてる間、お仲間さんが情報取集や探索をしてもらう)
イカサマ?してないよ。
逆に貴方がイカサマしてるよね?…嘘、バレバレだよ(黒笑)
八上・玖寂
賭博自体は好きでも嫌いでもないです。
でも、賭博が好きな人の相手してあげると喜ぶじゃないですか。つまり社交の手段ですね。
灰色のタキシードを着込み、入船。
【礼儀作法】も違法作業も得意分野のつもりですので、ご心配なく。
【目立たない】と【忍び足】でこっそりと【情報収集】しましょうか。
スタッフや乗船客の目をやり過ごしつつ、
船内を歩き回ったり観察したりしながら『別室』を探します。
監視や適当な相手がいれば【言いくるめ】や【誘惑】もいいかもしれませんね。
タイミングが合えば『別室』へ連れていかれる人の後ろを付いていくとか。
同族の破滅を楽しむというのは何と言いますか、明日は我が身とは思わない人たちなんだな、と。
イヴ・シュプリーム
心情:リスクを冒してまでお金をもとめるなんて……私には理解できないわ……(魔法で生成できるため金に興味がない)
けど……仕事はきちんとこなしてみせるわ……
行動:黒を基調としたゴシックドレス姿で乗船、【礼儀作法】も忘れずに
その後ホールデムのテーブルにつきます
「今さら見た目を気にするの……? それとも……子供に負けるのが怖いのかしら……?」
そして【楽園ヘノ道標】を使用
他プレイヤーの心を読んだ上で、確実に勝てる手が来た場合は<魔法:精神感応>の【催眠術】によって他のプレイヤーのベットを引き出した上でオールインをコール
大勝ちして別室潜入を目標とします
(アドリブ等歓迎)
「やったー!カジノだよ!」
紅狼・ノア(f18562)はきらびやかな船内の光景に胸を踊らせる。ポーカー・テーブルの喝采。ルーレットは回りながらからころと陽気に歌い、スロットマシンは甲高く悲鳴をあげる。趣味の悪い金箔張りの女神像が見下ろす豪奢な賭博場。そこに猟兵たちはいた。
「お嬢さん。少し落ち着いて」
八上・玖寂(f00033)は静かに語りかける。ノアの生育歴は森生まれのワイルドライフだ。建前上は紳士的な社交場とされておりドレスコード規定を要求されるこの場において、年齢的な部分も含めて彼女は目立つ。玖寂はそっとフォローに入った。グレイのタキシードを見事に着こなした玖寂は荒事慣れした静かな威圧感も手伝い、用心棒や付き人めいた雰囲気を醸し出す。
「ええ……。わかっているわ、玖寂……」
イヴ・シュプリーム(f13592)もそこに並び頷いた。黒を基調としたゴシックドレス。美しく豪奢なフリルの意匠に彼女の金髪がよく映える。3人は『非合法ななにかに関わる団体所属者の娘たちと付き人』といった取り合わせであると偽装することに成功していた。
「僕、ギャンブルが大好きなんだよねぇ」
「……私には理解できないわ」
だけど、今日は仕事だから。イヴはポーカー・テーブルに視線を向ける。
「社交の手段としては有用ですよ。相手をすることができますから」
淡々と言う玖寂は2人をポーカー・テーブルへと送り届ける。涼やかな仕草で一礼をし、「では後ほど」と声をかけて一旦その場を離れた。ノアとイヴはそれぞれ別のテーブルにつく。
「おや……。お嬢さんたち、来るところを間違えてはいませんか?」
金髪の女ディーラーは、緩やかに口の端を歪めながら2人へと視線をやる。
見くびっている、とノアは思った。……だから、盤面を引っ掻き回して遊んでやろう、と決め込む。
「初心者だからね。おてやわらかに?」
「おいおい、テーマパークと間違えているンじゃないかァ?」
イヴのテーブルに座る恰幅のいい男が酒臭い吐息とともに嘲笑う。だが、つとめて冷静に。イヴはその男へ静かに視線を返した。
「盤上においては大人も子供も関係ない……。今さら見た目を気にするの……?それとも……子供に負けるのが怖いのかしら……?」
うっすらと口の端を吊り上げ、イヴは悠然と微笑んでみせる。
「……気に入ったぞ、小娘。どこのお嬢様か知らんが、俺に逆らえないようにしてやる。おい、チップを出せ!」
挑発に乗った男は借入れを宣言。テーブル上に数百枚単位でチップが載せられる!
「くく。面白くなってきたじゃん」
ノアはその様子を横目で見やり、心底愉快そうに笑う。
金髪の女ディーラーは緩やかに微笑んだ。
「さぁ、では始めましょう。今宵はいちだんと可愛らしいお客様をお迎えしての一夜でございます。……しかしてこの場は奈落と紙一重。踏み外せば還ることまかりなりません。……そう。時には命も賭けていただきます。お覚悟はよろしいでしょうか?」
口上を並べ立て、ディーラーはカードの束を手に取った。
「いいとも。そういうスリルは大歓迎さ」
「ええ……。やるわ」
こうして2人は勝負へと挑む。
一方、玖寂は2人が盤上の戦いで会場の目を引いている間に船内の調査に向かっていた。スタッフや乗船客の目をやり過ごしつつ、船内を歩き回り『別室』を探す。
「それにしても」
同族の破滅を楽しむというのは、なんというか。明日は我が身とは思わない人たちなんだな、と彼は思う。だからといって、死ぬべきだとも思わないが。
「……なんでしょう」
探索の最中、甲板に出た玖寂は海面になにかの影を見つける。……船から少しの距離を置いて、付かず離れずついてきている『それ』は――否。夜の闇に紛れ、その正体を見定めることは難しかった。
「……」
今回の案件に何か関係するものか、と考えつつも玖寂は船内へと戻り、そして怪しげな扉を見つける。だが、そこは黒服の男たちが詰めており、潜入は難しい状況だ。――ノアとイヴはうまくやっているだろうか。彼は一旦探索を打ち切り、賭博場へと向けて踵を返した。
「なんなの、この子
……!?」
「い、っひ」
ノアと女ディーラーの勝負は、有り体に言ってしまえばイカサマの応酬であった。
ディーラーが手札を仕込めば、ノアは密やかにそれをすり替え役を崩す。小娘だと侮ったのがディーラーの失策だった。ノアの前には大量のチップが集められている。
「言ってなかったけどさ」
ノアは笑う。
「これでも今まで『負けた』事は、ないんだよ……一度もね」
「貴女、随分と『お上手』ね。手先も、爪を隠すのも」
「さー?なんのことかな……っと」
最後の勝負だ。ラストショウ・ダウン。そしてここで開示されるハンドは……『ブタ』と『ストレイト・フラッシュ』!
「なに
……!?」
「あーあ!ははは!負けちゃったな!チップ、全部持ってっちゃってよ!」
楽しめたよ、とノアは笑う。
「一体どういう
……!?」
「さーぁね。おっと、そろそろあっちの卓も決着かな?」
ノアが視線を向けた先では、イヴが手を開示するところであった。テキサス・ホールデム。10人まで参加が可能なポーカーの一種である。彼女はこの盤面を完全に制圧していた。
「レイズ……するでしょう」
「アー……ハイ……」
イヴがその瞳を瞬かせば、同卓についた男が言われるがままにベットする。イヴは容赦なく技能とユーベルコードを用いていた。【楽園ヘノ道標】は他者の思考を電気信号として読み取り、言わば考えを見通す技だ。彼女はそれを応用し、場を全て見通していた。
「オールイン」
「ば、馬鹿な……!馬鹿な!!どんなイカサマだ!?」
恰幅のいい男が悲鳴をあげる。この小娘が何か仕掛けているのは間違いない。だが、ただの人間である彼には何一つ見抜くことができない!
「……ショウ・ダウン」
クイーンのフォーオブアカインド。イヴの勝利が確定する。
「……これで、どう?」
「ははは。そっちもやるねぇ」
異様な負け方と異常な勝ち方をした2人に、勝負を見守っていたギャラリーは喝采も嘲笑もできず無言で見守ることしかできない。
「随分“やらかした”みたいですね」
ここで玖寂が2人に合流し、それに続くように黒服の男たちが賭博場へと駆けつけた。
「……お客様方。少々、別室でお話をよろしいでしょうか」
男たちが告げる。
……ここまでは3人の狙い通りだ。彼らは抵抗することなく、唖然とする客たちやディーラーを尻目に『別室』へと向かうのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
クレア・フォースフェンサー
任務、了解しました。
邪教、いや、オブリビオンが関わっている可能性があるのならば、見過ごすことはできません。
裏で糸引く者を引きずり出し、滅びを与えましょう。
賭け事に負ければ別室に案内して貰えるとのことですが、それではあまり面白くありませんね。
この船の皆さんに、少し胃が痛む思いをしてもらいしょう。
種銭はUDCが用意してくれるでしょうから、客としてダイスゲームに参加し、スロットやカードを普通にプレイして楽しみます。
負けが込んできたら、ルーレットに移り、【サイコキネシス】を用いてゆっくりじっくり勝たせてもらいます。
えぇ、ディーラーどころか、支配人の顔が真っ青になるくらいに。
黒木・摩那
客として潜入します。
着慣れないドレスやヒールを窮屈に思いながらも、
普段見ない、豪華な世界に興味津々であったり。
でも、ちゃんと依頼は進めますよ。
ここは賭博船ですから、正当に賭博で勝負しましょう。
ルーレットで勝負!
スマートグラスのセンサーで収集したデータ【情報収集】から、
ボールの行く先を算出し、あとは【第六感】も駆使して、
ルーレットの制圧を試みます。
ボールが際どいところに行ったときは【念動力】で修正します。
ルーレットを制圧できたら、
ここのルーレットじゃ物足りない、命を燃やせるぐらい熱いところはないの?
と『別室』へ案内するように要求します。
3人の猟兵がポーカー・テーブルで騒ぎを起こしているその頃、別のコーナーにおいてもまた異変が起こっていた。
「……レッド。ナイン」
「ふふ、また当たりました」
「奇遇ね。私もよ」
からりと音が鳴り、白い玉が落ちる。ルーレット・ゲームのテーブルは今、奇妙な緊張感に覆われていた。
クレア・フォースフェンサー(f09175)は静かに盤面を見遣った。ここは欲望の坩堝だ。張り詰めた空気の中に彼女は独特の狂気を感じ取る。邪教……いや、オブリビオンが関わっている案件特有の雰囲気だ。人間が“狂わされて”いる。この状況、裏で糸引く者を見過ごすことはできない。
クレアは先程までカジノの様子を見回りながら――折角の機会でもある。すこしばかり楽しんでいた。スロットマシンやクラップス・ゲームでじりじりとチップを減らしていたところだ。だが、このルーレットの卓についてからは、彼女の“ツキ”は変わった。
一方、黒木・摩那(f06233)ははじめからルーレットでの勝負に決め打ってこの賭博場に挑戦していた。ドレスコードに合わせた豪奢な衣装や高いヒールは彼女にとって随分窮屈に感じるが、この席から見える光景は実に面白い。煌びやかでありながら、薄皮一枚隔てた向こうにはどす黒く浅ましい欲望が渦巻いている。ぎらつく視線。ひりつく空気。各種センサー搭載型のウェアラブル端末、眼鏡に偽装したスマートグラス『ガリレオ』のレンズ越しに彼女は鉄火場を渡る。
2人は既にルーレットのテーブルを支配していた。山のように積まれたチップがそれを何より雄弁に物語る。
「この船の皆さんにも、少し胃が痛む思いをしてもらいしょう」
「ええ。“制圧”しましょう」
クレアと摩那は密かに視線を交わし合い、頷きあった。
「それで、次の勝負はまだですか?」
「あ……ええ、は、はい」
「どうしました?顔色が悪いみたいですが?」
2人はディーラーを促し、次の勝負の開始を要求する。荒い呼吸。ディーラーは震える手でルーレットを回す。0と00を含む計38の数字をもつアメリカン・スタイルのウィールである。
「ベット」
「同じく」
途端、2人はベット用のシート上へチップを差し出した。――賭ける先は、グリーン。00の位置へ。揃ってストレートアップ。一点賭けだ。的中すれば配当倍率は32倍。彼女たちは既に膨大なチップを積み上げている。これが決まればとんでもない額になる。賭場が傾くのではないか。周囲の視線も、このテーブルに集中した。
からり。投入されたボールがルーレットの上を回る。玉が落ちるまでの数十秒。永遠にも感じられる刹那。無数の瞳が盤上を転げる玉の行く末を見守る。
クレアは横目でちらと摩那の横顔を見遣る。摩那は瞳だけを頷くように動かして合図。即興のコンビネーションだ。サイコキネシス。念動力。触れることなく物質に干渉する超常のチカラを2人は使う。――要は、証明不能のイカサマだ。彼女たちはこれでこの盤面を制圧していたのだ。そしてこの勝負は、“とどめの一撃”である。
あくまでしぜんに。そうであると悟られぬよう、ごく普通の動き方だと言わんばかりに。2人は慎重にボールの軌道を操る。
からり。そして運命は決した。
「落ちましたね」
「ディーラー。宣言してもらえる?」
「あ……あ……!」
あり得ない。あり得ないはずだ。ここに雇われたディーラーは卓越した技術を持ち、狙った目にボールを放り込むことすら可能だと豪語する凄腕でもあった。だからこそ、静止したボールが入った位置を見て彼は絶句する。
「代わりに言ってあげましょうか」
「グリーン。ダブルオー」
それは死神の宣告に等しい。
だが、それはディーラーにとってだけではない。“勝ちすぎ”た彼女たちの背後には、既に黒服の男たちが迫っていたのだ。
「来ましたね」
クレアがその姿を見やる。
「今頃、支配人なんかも顔が真っ青になってる頃でしょう」
その分、別の手で回収を図るのだろうけど。
「上等ね。……ねえ、ここのルーレットじゃ物足りないわ。命を燃やせるぐらい熱いところはないの?」
摩那は黒服の男たちへと挑発するように笑みを向けた。男たちは僅かにたじろぐが、すぐに佇まいを直し、口を開く。
「では、お二人とも『別室』へご案内します」
狙い通りだ。2人は顔を見合わせてから頷きあい、周囲の観戦していた客達にも優美に一礼をすると、黒服たちの先導に従って『別室』へと向かった。
成功
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信楽・黒鴉
デザイア……。成る程、欲望の船とは上手いネーミングだ。
それにしてもスーツなんて袖通すのは何年ぶりでしょうか。
誰かの葬式でいっぺん着たっきりですね。
おっと失敬、それはロン…… 違った、エースのファイブカードです。
すみませんねえ。
SPD
ポーカーゲームに興じ、【コミュ力】を活かして相手を【言いくるめ】て【時間を稼ぎ】ながら、要所要所で【目立たない】ように挙動を見せぬ【盗み攻撃】の早業でカードを入れ替え、ありえないくらいのバカヅキで大きな手を幾つも作ることで、別室に招かれることにする。
別室で襲われるような事があれば【カウンター】からの【咄嗟の一撃】で相手の武器を奪い取って昏倒させる。
アドリブ等歓迎です
鏡島・嵐
判定:【SPD】
賭博かぁ。……「人生は賭けの連続」なんてこと嘯いた奴も居るらしいけど、正直おれはゴメンだな。
まあ、オブリビオン絡みじゃしょうがねえ、やってやるか。
《残されし十二番目の贈り物》で〈第六感〉〈野生の勘〉を強化して、とにかくカンで渡り合ってみる。運まではコントロール出来ねえから、これだけで勝てるってわけじゃねえけどな。
張るべき時に大きく張るってのがおれの方針なんで、ここぞって言う時にはがっつり張るようにする。
大勝ちしてもすってんてんになっても、どっちにしろ目論見通りだしな。
他に参加する仲間がいるってんなら、それとなくコンビ打ちを仕掛けてみるのもいいかもな。
レイ・キャスケット
ギャンブルかぁ、興味はあるけど年齢的な問題でやったことはないんだよね
事前におおまかなルールは調べてきたからビギナーズラックが通用するかどうかは神のみぞ知るってところだね
衣装は膝が見える程度の薄ピンク色のフィッシュテールスカートなドレスで白いファーを肩からかけて、どっからどう見ても純朴そうな少女の装い
と、初心者丸出しだけど実は事前準備はイカサマの練習が大半
『挑発』で意識を逸らして『物を隠す』と『フェイント』をうまく織り交ぜて
とはいえ付け焼刃がプロ相手にどこまで通用するかは…神ならぬ女神さまぞ知るってところかな?
最近女神さまに嫌われがちだけど、はてさて
「『人生は賭けの連続』なんてこと嘯いた奴も居るらしいけど……正直おれはゴメンだな」
「いえ。問題はありませんよ。要は、“賭け”なければいいんです」
「賭けない……?」
信楽・黒鴉(f14026)と鏡島・嵐(f03812)は着慣れないスーツのジャケットの袖を直しながら、賭場を見遣る。
「絶対に勝つなら、賭けではないでしょう?」
「……なるほどね」
イカサマか。嵐は合点がいく。大勝ちでも大負けでも目論見通りではあるが。
「どうせなら勝った方が楽しい。だよね?」
レイ・キャスケット(f09183)が後ろから2人の背中を叩いて話に加わる。
「その話、ボクもノらせてよ」
ドレスの裾を揺らしながら、面白がるように彼女は笑った。
「レイズしよ、レイズ!ここは攻めるしかないよ!」
「あ、ああ!張っていく」
「おや、それは怖い……。僕はフォールドです」
3人はポーカー・テーブルで勝負を挑んでいた。黒鴉と嵐が席につき、レイは嵐の横に付き添うかたちだ。傍目からは嵐は明らかに勝負慣れしていないように見え、それを煽り立てるレイが更に素人らしさを加速させていた。カモにできるだろうと見込んだ同卓のギャンブラーたちがぎらぎらと目を輝かせる。
「へへ……俺はレイズだ」
「……フォールド」
「コールするぞ」
参加者たちがゲームを進めている間、レイは密かに黒鴉と通じる。目を盗み、目にも留まらぬ早業で。彼らは密やかにカードのすり替えを行う――レイはこの船に挑むための下準備として、イカサマの練習を重ねてきていたのだ。
「では、よろしいですね」
「ああ!」
ギャンブルの素人、という風情を醸し出し――実際に素人の嵐は、自信に満ちた顔でショウ・ダウン。その隣で密やかに黒鴉とレイはほくそ笑み、そしてショウ・ダウン。開かれた嵐の手はジャックのフォーオブアカインド!レイと黒鴉の指先により『作られた』ハンドだ。決着がつき、嵐の前にチップが集められる。
「なに……!」
「ふ、フン!ビギナーズラックだ!」
ざわめくテーブル。参加者の男が吐き捨てるように言いながらディーラーへと次の勝負の開始を要求する。
「……デザイア。成る程、欲望の船とは上手いネーミングだ」
客たちのぎらつく瞳を見渡しながら、黒鴉は独りごちた。
かくして盤上の流れは3人がイニシアチブを握る。
素人臭く打ち、勝ったり負けたりする嵐。面白がるように煽るレイ。2人の取り合わせは他の参加者を上手く煽り、盤面の空気を温めた。そしてその間隙を縫うように黒鴉が強烈な役を繰り出しての勝利を重ねる。その上で、嵐は慎重な一面も見せた。嵐は勝負において素人だが、戦場で鍛えた『カン』がある。リスクを避けるのに役立つその感覚は不必要なダメージを減らし、3人の打ち筋を安定させた。総合的に見れば、既に3人の手には卓上のチップの大半が集まっていた。
「……」
「そろそろ目立ちすぎましたか」
「とはいえ、作戦通りだろ」
「じゃあ、お開きにしようかな」
3人はポーカー・テーブルを囲むように集まりだした黒服の男たちを目に留め、頷きあう。
「おっと失敬、それはロン……違った、エースのファイブカードです」
「なんだと!?」
最後の大勝負。にや、と口の端を吊り上げながら黒鴉が盤面を制圧する。最後のチップまで搾り取ったところで、その背後には黒服の男たちが迫っていた。
「お客様方」
「ああ、『別室』ですね?」
「……おわかりなら、話が早い」
「ああ。いつ呼んでくれるかと思ってたくらいだしな」
「はいはい。それじゃ、大人しくついていくとしよっか」
3人は男たちに先導されながら、席を立つ。嵐は少し緊張した面持ちで。レイは振り返って楽しかったよ、などと笑いかける余裕すら見せ、一方黒鴉は油断ない佇まいで密やかに警戒を強めながら――こうして、舞台は華やかな賭場より、その裏側へと移る。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 冒険
『猟兵VS組織暴力』
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POW : 鉄砲玉としてカチコミを仕掛ける。ドスやチャカを用意するのもいいね。
SPD : シャウトを叫び、相手をビビらせる。折角だから思いっきりなりきろう。
WIZ : 金銭や利権をチラつかせ買収する。口約束なので後で反故にしても構わない。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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違法賭博客船『デザイア』。
船の下部、船底に近い側のエリアは船倉のあったスペースを改造してつくられているのか、広めの空間にオフィスめいたデスクやキャビネット。革張りのソファに低いテーブルなどが置かれた『事務所』のような空間となっている。それをパーテーションなどでいくつかの小部屋に区切って使っているのだ。そこそこの居住性がありそうな間取りであった。――この空間全体に漂う異様な血腥ささえ気にならなければ、という条件つきだが。
呼び出された猟兵たちが集められた『別室』と呼ばれる部屋も、この『事務所』の中にある。
会議室のような、何組かのテーブルと椅子が備えられたやや広めの部屋であった。
「……バレてない、と思ってたかい」
煙草に火をつけながら猟兵たちへと不敵な笑みを向けるのは、周りを非合法な銃火器で武装した黒服たちで固めた、仕立ての良いピンストライプのスーツに身を包んだ目つきの悪い細身の男である。
「お前ら、この俺の仕切る賭場に何の用で来た?サツか?探偵か?公安か?……くく。どれでも構いやしねえ」
お前ら、と男が声をあげる。応じて、黒服たちが銃のセイフティを外した。
「鰐口さん、こいつらは」
「いつも通りだ。捧げる。下ごしらえしとけ」
「わかりました」
鰐口と呼ばれた男は薄っすら笑いながらパーテーションで仕切られた通路へと出る。残った黒服の男たちは銃を構え、猟兵たちへと向けた。
……彼らは明らかに非合法暴力団体である。容赦はいらない。猟兵たちよ、戦いの準備だ!
クレア・フォースフェンサー
私達が猟兵だとは気付いていない、いえ、猟兵という存在自体を知らないようにも見えますね。
しかし、先程の“捧げる”という言葉。
何か超常的なものに関わっているということは、自覚しているのかもしれません。
念のため、何に“捧げる”のかは尋ねておきましょう。<催眠術、コミュ力>
UDC怪物を知っているのなら、御愁傷様です。
この者達の記憶を操作するような手間をUDC組織に取らせる必要はありません。
銃を構えてきたということは、防音はしっかりしているのでしょう。
彼らが手にしている銃器を操り、心臓を狙い撃ちます。<念動力、範囲攻撃、スナイパー>
もし、知らないのなら、足を撃ち抜く程度にとどめておきます。
黒木・摩那
てっきり別室でもうひと勝負かと思ったんですが。
残念です。
さて、ここで提案です。
降伏するならば早い方が得ですよ。
今ならばサービスで独房を選べます。
もちろん、力で勝負するのであれば、お相手しますよ。
銃の弾は【念動力】を使って、軌道を反らして外します。
次にヨーヨー『コメット』を使って、銃を弾き飛ばします
【武器落とし】【先制攻撃】【なぎ払い】【衝撃波】。
最後にヨーヨーのワイヤーを絡めた相手に
UC【サイキッククブラスト】を叩き込んで、順次拘束していきます。
「てっきり別室でもうひと勝負かと思ったんですが……残念です」
黒木・摩那(f06233)は眉根に皺を寄せながら、冷静に状況へと対応する。
「なんだと?」
黒服たちは訝しんだ。この状況においてそんな口を利けるとは。カタギではないであろうことを彼らは察する。
「私達が猟兵だとは気付いていない、いえ、猟兵という存在自体を知らないようにも見えますね」
クレア・フォースフェンサー(f09175)は密やかに摩那へと耳打ちした。どうも、男たちは一般人を相手にしているつもりでいるらしい。
「ある意味幸せというかなんというか……いえ、ですが手順は踏みましょう」
摩那は鋭く男たちへと視線をやり、す、と息を吸う。
「ここで提案です。降伏するならば早い方が得ですよ」
降伏勧告である。
「馬鹿なことを!」
「へへ、お嬢ちゃん。『勝てる』気でいるのかい」
「ええ」
しゅ、っ。しならせるように腕を振るう。ドレスの袖口から覗いたのは――ヨーヨーだ!
「今ならばサービスで独房を選べますが――もちろん、力で勝負するのであれば、お相手しますよ」
「ふざけるなよ、そんなおもちゃで――ぐえッ!!」
銃を構えようとした男の腕が手首から異様な音をたてて捻じ曲がる。
「な、なんだ!?」
「不思議がることはないでしょう」
クレアである。……念動力だ。屈強な成人男性の腕力よりもなお強いその力が、男の腕をひねり上げている。【サイコキネシス】だ。
「あなた方も知っているのではないですか。超常の存在を」
人間を、“捧げる”とは。先ほどの鰐口という男の言葉は到底聞き捨てならぬものだ。――おそらく、UDCに関わる何かであろうことは間違いない。
「こいつら……!」
9ミリ弾を装填する自動拳銃の銃口を、男たちは焦りながら2人へと向ける。
「そうはいきません」
「ぐあッ!!」
ぎゅる、と音を立てて摩那のヨーヨー、『コメット』が疾る。銃を持つ男の手元をしたたかに打ち、弾き飛ばした。
「てめえ!」
ぱァん!乾いた銃声。激昂した男が引き鉄を引いたのだ。しかし、その弾丸が届くことはない。
「観念してはどうですか」
摩那の強力な念動力が彼女に向かう弾丸の軌道を逸らしているのだ。冷静に彼女は対処する。ぱち、と空気の爆ぜる音がした。ぱち。ぱち。ばり、ッ!ばちばちと電光が迸る。【サイキックブラスト】!
「く、くそ!こいつらまともじゃねえぞ!」
「今更ですか」
閃光。室内が膨大な光量で満ちる。光が収まったとき、部屋の中の黒服たちは全員が電流による麻痺で無力化されていた。
「では、話を聞かせてもらいましょう」
クレアは男たちの中から適当な1人の前に屈み込むと、視線を合わせる。
「……気分はいかがですか」
「最悪だ」
「でしょうね。……では、喋ってもらいます。“捧げる”とは、何にですか?」
彼女は男の瞳の内を見透かすように覗き込みながら尋ねる。
返答次第によっては、始末する必要もあるとクレアは考えていた。
「……鰐口さんは、『わだつみ』だって言ってる」
「海神?」
「よくは知らねえ……。俺たちは、鰐口さんの言う通りにやってるだけだ。“いる”のはわかるが、詳しくはわからねえ。ただ、そいつがいるから、俺たちは海の上じゃ無敵で、誰も手を出せねえんだって」
「間違いありませんね」
「ええ」
UDCに類するものが関わっているのは間違いないと猟兵たちは見立てる。
彼女たちは室内の黒服を縛り上げ拘束すると、速やかに次の行動を開始した。即ち、この事務所の制圧である。そしてこの事件の裏に潜むUDCを打倒しなくてはならない。
さあ、反撃の時間だ!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
信楽・黒鴉
POW
【コミュ力】を活かしてぐだぐだとくっちゃべりつつ、悠々と【目立たない】所作で距離を詰め、【盗み攻撃】にて相手の銃やらポン刀をスリとる。
さあ、戦いだ! ザッケンナコラー! スッゾコラー!
「……何時も思うんですけどね。どうして持ってる道具で相手を『殺す事まで』しか考えてないんでしょうね、あんたらは」
「だってそうでしょう? 一方的な殺戮になるって信じ切ってるんですもん」
「なんで考えねェかなあ……。持ってる道具でどう『殺し合う』かとか、どう『殺されるか』とか」
「ああ、失敬。ただくっちゃべってるだけだと芸もないかと思ったんで、適当にスらせて頂きました」
「……要するにアレだ。遅ェーんだってーの」
レイ・キャスケット
ねぇねぇ、さっきのおじさまクールにかっこいいい台詞吐いて出ていったけどさ、的外れも良いところだよねぇ?
『別室』に御呼ばれするのにバレてもバレなくてもどっちでもいいし、何よりも……
女子供も混ざった怪しい集団への警戒が雑過ぎるんだよね
と【挑発】しながら【高速詠唱】先手必勝ってカンジで赤い≪可能性の鍵≫を銃身に向けて放ち引き金をロック
力技で制圧しようとしてきたら青い鍵で反応速度と身体能力を活性化して手加減カウンターを叩き込むね
あー、なんていうの?おじ様たちの業界でいうところの「カタギには手を出すつもりはないから」安心していいよってやつ?
命は取らないし過剰に粛清しそうな人が居たら止めに入るね
鏡島・嵐
判定:【WIZ】
ま、待てよ、人殺しはいけないんだぞっ……!
……なんて一般道徳言って聞くような連中じゃねえのはわかってるけど、つい口には出しちまうかな。
戦うんは怖ぇし、命を奪う気は無ぇけど、黙ってやられるつもりも無ぇぞ。
《幻想虚構・星霊顕現》を使用して、強烈な閃光を放つ+船内にいる普通の人間が立っていられない程度の大波を起こして、黒服どもを混乱させる。眩しくて目が見えない、平衡感覚も狂ってるなら銃なんて撃てたもんじゃねえだろ。
おれは揺れが収まるまでは床にへばりついてやり過ごしながら、〈第六感〉を働かせつつ〈武器落とし〉〈目潰し〉を仕掛けて黒服どもを無力化していく。終わったらUCは解除するかな。
「てめェら!!」
パーテーションで仕切られた通路へと飛び出した猟兵たちを見咎めるように、チャカやヤッパで武装した男たちがばたばたと足音をたてて集まりだす。
「集まってきたねー」
挟み撃ちのように前後を塞がれるも、レイ・キャスケット(f09183)はむしろ面白がるように笑う。
「ナマ言いやがって、痛い目見ねェとわからねえようだな!」
「ま、待てよ、人殺しはいけないんだぞっ……!」
鏡島・嵐(f03812)は男達の殺気立った雰囲気にたじろぐ様子を見せながら、どう出る、と尋ねるようにちらと横目で仲間達を見た。
「はは」
襲い来る男達の姿を見やりながら、信楽・黒鴉(f14026)は笑う。
「……何時も思うんですけどね。どうして持ってる道具で相手を『殺す事まで』しか考えてないんでしょうね、あんたらは」
「何を……」
黒鴉は言葉を紡ぎながら、静かな足取りで男たちに向かう。あまりに堂々とした所作に黒服たちは気圧された。
「だってそうでしょう?一方的な殺戮になるって信じ切ってるんですもん」
指先が踊る。黒鴉は素早く手近な黒服へと間合いを詰めると腕を掴み、鮮やかな所作で長ドスを奪い取ると同時に一閃。【秘剣・借刀殺人】。しゃ、と滑らかな金属音とともに裂かれた男の胸元がたちまち血の色に染まる。
「ぎ……!」
「なんで考えねェかなあ……。持ってる道具でどう『殺し合う』かとか、どう『殺されるか』とか」
「て、てめえ!」
「おっと」
通路の先の男達が銃を向けるが、黒鴉は今しがた斬った男を掴み上げ盾にする。
「怪しい集団への警戒が雑過ぎるんだよね」
ここでレイが一歩進み出た。それと同時に口の中で素早く呪文を唱える。高速詠唱による術式構築。そして彼女が指先を向ければ、魔力によって構築された無数の鍵が虚空より飛び出した!
「な、なんだありゃァ!?」
「このガキ、妙なトリックを……!」
「残念。トリックじゃないんだ!」
悪戯(Trick)は嫌いじゃないけどね、と短く呟きながらレイは『鍵』を飛ばす。それはユーベルコード、【可能性の鍵】である。鍵は可能性を閉ざす。『施錠』という概念だ。放たれた赤い鍵は黒服の手元の銃に突き刺さる。これで『閉ざされた』。
「な……!バカな!」
銃の引き鉄はまるで溶接でもされたかのように微動だにしない。男の目が驚愕に見開かれる。
「閉じちゃったからね。もう撃てないよ」
「ど、どういう……」
「ああ、失敬」
「ぐあッ!!」
ざ、ッ。再び白刃が閃いた。黒鴉である。血飛沫が散って、黒服がまた1人血溜まりに沈む。
「遅ェーんだってーの」
黒鴉は酷薄に笑い、剣をかざす。剣鬼たる彼にとって、戦場は死合の場に他ならない。戦いの末に命が終わることとて、当然の――
「だめだ、殺すな!」
そこに割り込むのは嵐だ。黒鴉の肩に手をかけ、制止する。
「戦うんは怖ぇ。……痛いのも怖いのも嫌だし、敵だって命を奪う気は無ぇ」
「ボクも、殺したくないっていうのには同意見かな」
「……」
2人黒鴉の視線が交錯する――そして、僅かな沈黙の後に。
「わかりました」
黒鴉は血振りの動作の後、通路の奥へと向き直る。
「ですが、すぐに追加がきますよ」
「おれがやる」
「ボク、手当やっとくね。止血くらいならできると思う」
レイは事務所内の適当なところにあった布を掴んでびりりと裂いた。簡易的な包帯がわりに倒れた男達の傷口を縛り、最低限の止血措置を施す。
「……なんで、こんな、真似」
息も絶え絶えになりながら男が尋ねた。
「あー……なんていうの?おじ様たちの業界でいうところの『カタギには手を出すつもりはないから』……ってやつ?」
まァ、もう手は出しちゃってるんだけど。レイは苦笑いしながら包帯がわりの布をぎゅ、と縛る。何もしないよりはマシでしょ、と笑ったところで――がくん、と。船が突然に大きく揺れた。
「Linking to the Material, generate archetype code:X……!」
嵐のユーベルコードだ。彼は一度甲板まで出ると、そこで術式を構築した。【幻想虚構・星霊顕現】。シャーマンである彼は霊的存在と意識を繋げ、嵐を呼ぶ。局地的な時化引き起こしながら、彼は再度船内へと向かった。――船はぐらぐらと揺れる。乗り物酔いには辛い、というレベルの話ではなく、普通の人間であれば立っていることすらままならない大波が船を襲っているのだ。そこかしこで次々とものが倒れる音や悲鳴があがる。
「よし……!」
嵐は突入した部屋で突然の揺れに困惑している男達を見つけると一発叩き込んで昏倒させ、手際よく縛って拘束。無力化していった。
「そちらの首尾は」
「ああ、いい感じだ。そっちは?」
「かなりの人数を黙らせたはずです」
「じゃあ、あとはあのおじさま……鰐口さん、だっけ?あの人を捕まえれば一件落着かな?」
揺れがおさまる頃に3人は再度合流して状況を確認し合う。
「ですが、裏で糸を引くUDC怪物がいるのは間違いありません」
「ああ。それなら、そいつを引きずり出してやっつける!」
「うんうん。ここまできたらやることは単純だね!」
方策は決まっている。この船を仕切り、UDC怪物と繋がっているであろう男――鰐口の確保と、UDCの撃滅だ。3人は頷きあい、そして再び駆け出した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
八上・玖寂
捧げるというのは、あれにですかね。
さっき海で見たよく分からない影。
しかし、わざわざこんな事務所でバラしてるんですか?掃除が大変そうですね。
まあそれはさておき。
こちらも物理的な手段に出ていいような雰囲気ですかね。
【先制攻撃】【クイックドロウ】で一発適当に撃ち込んでから
『灰徒、無音にして影を踏む』で隠密しつつ
暗器でさくさく暗殺していきましょうか。
今まで殺していたのか、生かしたまま無力化していたのかは知りませんが、
金に困った一般人であれば、射撃のいい的になったことでしょう。
しかし我々はそうはいかないかと。
※相手の生死には興味がないようです(味方が不殺の方針ならそれに従います)
※徒手格闘も出来ます
イヴ・シュプリーム
心情:はぁ……(ため息)
随分と……血気盛んなのね……
私達は貴方達を捕まえに来た訳じゃなくて、その背後の……聞く耳は持たないようね……
どうしても口を割らないというのなら……やむを得ないわね……
戦術:一応、【コミュ力、言いくるめ】での説得を試みます
決裂した場合は【先制攻撃】で選択UCを使用。【範囲攻撃、催眠術、精神攻撃、恐怖を与える】により、ヤクザ1度に幻覚を感じさせます。
「警告は……したわよ……?」
幻覚については五感全てに作用させ、内容は『それぞれが最も恐怖しているもの』とします。(細部はアドリブで)
たっぷりと幻覚を見せたあと、改めて【情報収集】を行います
「さて……インタビューの時間よ……?」
紅狼・ノア
*アドリブ・絡み歓迎
いや~楽しかった♪
賭博の次は狩りねぇ(目を光らせている)
ん?サツ?探偵?公安?…クス、違うよ~
賭博を楽しんでるだけのただの「お客さん」だよ~
ただの客の僕らに銃を向けるって事は…どんな結果が出ても恨まないでよ
これは正当防衛なんだから(ニコ)
さでカチコミしますか
【オーラ防御】と【第六感】を駆使し死角からの攻撃を防ぐよ
あっ武器持ち込めなかったから無い…まぁいっか目の前にあるから(ニヤり)
敵の武器を【盗み攻撃】し武器持ってない仲間に渡す
僕は、銃よりナイフがいいな
「ねぇ、ヤッちゃダメ?…ダメかぁ、でも腕一本や病院送りはいいよね?」
okなら【部位破壊】どこにしようか?
楽しませてね!
「ブッ殺してやる……!」
「くそ、どこの連中だ!」
状況は進み、趨勢は決まりつつあった。しかしその最中でも盤面を把握していない連中が、往生際も悪く抵抗を続けている。
「はぁ……」
イヴ・シュプリーム(f13592)は通路の向こうからやってくる男たちを見ながら、短くため息をついた。
「随分と……血気盛んなのね……。私達は貴方達を捕まえに来た訳じゃなくて、その背後の……」
「ダオラーッ!!」
「生意気なガキどもが!!」
「……聞く耳は持たないようね」
「こうなってしまえば、こちらも物理的な手段に出ていいような雰囲気ですかね」
八上・玖寂(f00033)は手袋の口をすこし引っ張り、短い呼吸をするとその直後にジャケットの内側から銃を抜き放つ。先制のクイックドロウ。よく使い込まれた愛銃は手足の延長線上にあるかのように馴染む。指先を向けるのとほぼ同時に放たれた銃弾が黒服の肩口を撃ち抜いた。
「やむを得ないわね……」
「うんうん。賭博の次は狩りねぇ」
一方で紅狼・ノア(f18562)は、この状況を楽しんですらいる。先のギャンブルは実に面白かった。……ここからも、楽しめそうだ。ノアは床面を蹴立て疾駆。パーテーションの簡素な壁を蹴り壊せばその向こうから悲鳴。適当な作りにしてるから悪いのさ!キャビネットの下敷きになって呻く男のジャケットをまさぐりノアはナイフを一本拝借。
「あちらは実にお元気なことで」
「そうね……やりすぎないと……いいのだけど……」
玖寂とイヴは慎重に事務所内の探索を進める。この事件の核心を抑えているのは間違いなく鰐口という男だ。迷子にならないように玖寂がノアを呼んでから、3人は先へと進んだ。
「……ちッ。とんでもないのを引き当てちまったらしいな。大外れじゃねえか」
違法賭博豪華客船『デザイア』貨物区域あらため『事務所』後部。猟兵たちの活躍により、船の支配人鰐口は数名の手駒を連れてそこまで追い詰められていた。
「もう、終わりよ……。抵抗をやめて、すべて、話しなさい……これ以上は……手加減、しない、わ」
「やれやれ……。一体何者だい。あんたたち」
どこの組織の者だと鰐口は問う。
「サツ、探偵、公安……クス、ぜーんぶ違うよぉ」
からかうようにノアは笑う。
「賭博を楽しんでるだけのただの『お客さん』だよ~」
「ただの客がこんな大立ち回りするか!」
黒服が銃を抜く。だが、その刹那に玖寂は一気に踏み込んで距離を詰めた。
「今まで殺していたのか、生かしたまま無力化していたのかは知りませんが」
接近と同時、鞭のように跳ね上がる腕先が銃を持つ腕を弾いた。更に距離を詰め、膝蹴りを男の腹に叩き込む。
「しかし我々はそうはいかないかと」
「……ちィ!」
鰐口は懐から銃を抜く。しかし、それをイヴは見咎めた。【囚ワレル心身】。彼女はユーベルコードを起動する。
「……警告は……したわよ……?」
それは精神に干渉し、対象へと幻を見せるものだ。鰐口が引き鉄に指をかけるよりも速く、イヴの瞳から放たれる精神感応波が男たちを呑み込む。
「ぐ
……!!」
「あ、あ、ああああああ、や、やめろ、やめ、く、くるなァ!」
「ひ……!」
男たちは瞬く間に恐慌状態へと陥る。いかに非合法の世界に生きていたとて、彼らはただの人間だ。猟兵の技の前では抵抗することもままならない。
「……」
イヴは一旦幻覚を閉じる。精神を揺さぶる程度であれば、このくらいで十分だ。恐怖に包まれ戦意を失った男たちへと、彼女は向き直る。
「さて……インタビューの時間よ……?」
「ここまでやりたい放題したんです。今更逃れられるとは思わないでください」
玖寂は周囲を見渡した。鰐口たちが逃げ込んだこの空間は、どうやら『作業場』でもあった様子である。そこかしこに血の色が染み付き、ひどく血腥い現場だった。おそらく、ここで『処理』したものを“捧げて”いたのだろう。
「俺は、“あれ”を鎮めてたんだ……!あ、“あれ”が、腹を空かせて陸にでも上がってきてみろ、どんな恐ろしいことになるか!お前たちに想像できるか!」
「“あれ”?」
ノアが首を傾ぐ。
「……“あれ”ですかね」
玖寂には思い当たるものがあった。先程海で見た影……この船の近くに潜んでいるその何者かに、鰐口は贄を捧げていたのだろう。
「あれ……って、なに」
「……」
「ええー。喋らない気~?ねぇ、ヤッちゃダメ?」
「……だめ、よ」
「ダメかぁ、でも腕一本や病院送りはいいよね?」
ノアがナイフを構えた、その時である。
がぁん、ッ!!
――なにかが船に激突する音が強烈に響き渡る!激しく揺さぶられる船体に、そこかしこから悲鳴が上がった!
「なに……?」
「ああ、ああ、ああ!来ちまった。来ちまった!!あいつが、あいつが腹を空かせてきちまったんだ!このままじゃ全員喰われちまう!そして、そ、そして、だ、誰も捧げなくなりゃ、あいつは、あいつはきっと陸に向かう!!」
鰐口はひどく取り乱しながらその場を逃れようとし、しかし、恐怖のあまりに震える身体は思うように動かない。その間も、重たく強靭ななにかが激突する音は何度もなんども響き、船の壁面がひしゃげた。そして、ついに――
「“あれ”が、……あいつが、来るッッ!!」
船の外装を食い破り、“それ”が姿を見せる!
成功
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第3章 ボス戦
『サメ』
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POW : サメは潜航する
【地形に姿を隠した状態からの不意打ち】が命中した対象に対し、高威力高命中の【噛み付き】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : サメは飛行する
全身を【任意の属性】で覆い、自身の【サメ力(ちから)】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ : サメは仲間を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【の任意の属性のサメ】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
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ガオオオオオオオオンッ!!
船の船体を食い破り、引き裂いた鉄材の割れ目を更にこじ開けその姿を見せたのは――サメだ!!
しかし、それは単なる野生動物のサメではない。あきらかにまともな生命体の範疇にいない、悍ましいプレッシャーを纏う存在である。それは魚類でありながら、高度な知性体であるかのように猟兵たちと鰐口たちを順に見た。知性の兆しが見えるその仕草は、“それ”こそが人智を超えた領域の存在、即ちUDCでありオブリビオンであることを如実に示している。
ガオオオオオオオオンッ!!
そして、吼える。
残酷な皇帝のように、傲慢な圧政者のように。贄を捧げる務めを果たさぬ愚昧な“餌”どもに怒りをぶつけるように咆哮する!
猟兵たちよ、武具を構え、ユーベルコードを起動せよ。
数多の命を消し去ったこの昏き海の支配者を、ここで屠るのだ!
黒木・摩那
今回のオブリビオンはサメですか!
海だけでなく、空まで飛んでくるなんて、
すごい強そうです。
あのアゴに噛まれたら、ひとたまりもありませんから、
それだけは当たるわけにはいきません。
ルーンソードを使います。
UC【偃月招雷】で剣を帯電して、攻撃します
【属性攻撃】【破魔】【衝撃波】。
サメが潜航した場合は、スマートグラスのセンサーで
位置をロストしないよう追跡します。
それでも深く潜航する場合は【第六感】で対応します。
小型のサメは【念動力】を使いつつ、止めたり、
逆に加速して壁にぶつけたりして、移動を妨害します。
サメはおとなしくサバでも食べてればいいんです。
クレア・フォースフェンサー
なるほど、オブリビオンの被害が拡大しないように生贄を捧げて鎮めていたということですか。
UDC組織の情報網がもう少し強固であれば、もっと早くに私達が来ることができていたかもしれません。
黒服の「自分達は海では無敵だ」という台詞からは共生関係にあったようにも思えますが、その辺りのことはUDC組織に任せます。私の役目はこのオブリビオンを屠ることです。
知覚デバイスをフル稼働させ、周囲の状況を確認し、敵の不意討ちを躱し、又は<オーラ防御>で被害を減らします。
敵は任意の属性を纏えるようです。それならば、これ見よがしに力を込めた炎の弓矢をUCで作り出し、対抗属性を纏うことによる油断もろとも討ち滅ぼします。
ガオオオオオオオオンッ!!
サメが吼える。
メガロドンという古代の生命がいる。全長10メートル以上と推定され、現生最大の魚類であるジンベエザメを超える巨大なサメだ。
今、猟兵たちに相対している敵はそれそのものではなかったが、しかし、大きさという点についてはそれに匹敵していた。
「ああ、ああ、ああ!くそ、くそくそくそ!せっかく“制御”できてたのに!」
腰を抜かした鰐口が震えながら叫んだ。サメはぎょろりと視線を巡らせ、ゆっくりと彼の方向へ“泳ぐ”。
それこそこのサメという生命が尋常ならざる存在である証明だ。即ちこれは間違いなくUDCであり、オブリビオンである。
「今回のオブリビオンはサメですか!」
黒木・摩那(f06233)は剣を抜き放つ。魔法剣『緋月絢爛』。船内の照明を照り返し、刀身に刻まれたルーンの印がきらめく。
「なるほど、オブリビオンの被害が拡大しないように生贄を捧げて鎮めていたということですか」
クレア・フォースフェンサー(f09175)もまたフォースの力を発現させる。光は刃を成し、邪悪を断ち切る光の剣と化した。
「UDC組織の情報網がもう少し強固であれば、もっと早くに私達が来ることができていたかもしれませんね」
「かもしれません。ですが、今は!」
「はい。私の役目はこのオブリビオンを屠ることです」
2人は襲いくるサメと鰐口の間の動線を塞ぐように飛び込んだ。激突!正面から鼻先にそれぞれの武具を叩き込みその動きを牽制!押しとどめる!
ガオオオオオオオオンッ!
突然の反撃に困惑するも、サメは態勢を立て直し再度襲撃を掛ける!血に塗れた顎門を開き、数多の命を喰らったその牙を見せつけるようにしながら突貫!
「あんなのに噛まれたら、ひとたまりもありませんね」
摩那は素早く床面を蹴り、横飛びに回避しつつクレアとアイコンタクト。意図を掴んだクレアは後退しながら鰐口の襟首を引っ掴んでサメの軌道から逃れる!
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……帯電完了」
サメの歯を躱しながら摩那は指先を剣の刀身に触れ、サイキックの力を流し込んだ。ばち、と電光の爆ぜる音。彼女の刃は光を帯びる。【偃月招雷】!
「はあッ!」
閃光!爆ぜる光が稲妻となり、すれ違いざまに叩き込む!電光!斬撃!サメの表皮が激しい電流に灼かれながら裂かれ、悲鳴をあげる!脅威を認識したサメは即座に飛び出し、壁に新たな穴を開けながら船外へと飛び出した。
「逃れましたか」
「不意打ちをする気かもしれませんね。警戒しましょう」
摩那はスマートグラスのレンズ越しに周囲を見渡す。音響、熱感知……大丈夫。センサーはサメの影を捉えている。クレアもまた知覚デバイスで敵影を追っていた。
「だ、だめだ……ここで全員死ぬ、死んじまうんだ……!」
「随分怯えていますね。共生関係にあったとばかり思っていたのですが」
油断なく鮫の影を追いながら、クレアは黒服の「自分達は海では無敵だ」という台詞を思い出す。上手く利用していたのだとばかり思っていたが。
「ああ、ああ、そうさ。“捧げて”さえいりゃあいつは満足してたんだ。へ、へへ。そして、あいつがいりゃァ俺たちの縄張りには誰も手出しできねえ……」
「……はずだった、ということですね」
現実はこの有様だ。供物を欲し狂乱したサメは暴れまわりながら船を攻撃している。またしても船が揺れた。
「どれにせよ、あなた達があの怪物に関わっていた以上、UDC組織による措置を受けてもらいます」
「それにもまずこの場を切り抜けてからですね。来ますよ!」
摩那のスマートグラスが敵の接近を捉えた。否、サメとはまた別の、もっと小型の敵影!【サメは仲間を呼ぶ】!1匹や2匹ではきかない。10、20、30……まだ増える!そして呼び出されたサメの群れは宙を泳ぎまわりながら船体に開けられた穴から侵入!
「まるでサメの嵐ですね……!」
摩那は精神を研ぎ澄ます。念動力!放たれた強烈な思念波が物理的な衝撃と化してサメの群れを迎撃!小型である分小サメたちは脆い。10体近くが一撃で爆ぜる!
「討ち漏らすわけにはいきませんね。討ち滅ぼします」
一方、クレアはフォースウエポンに新たなイメージを流し込む。光刃を弓矢の形へと変異させ、そして光を放つ!【能力無効】は敵のユーベルコードを叩き潰す力だ。光の矢は拡散しながら小サメの群れを消し去っていく!しかし、全滅まで至らない。2人に迎撃されながら残った小サメが僅かだが存在している。そして、それらは上を目指そうとしている様子が見えた。……賭場の客を狙っている!
「想定より多いですね……!船内に散られると厄介です。掃討に回りましょう」
「わかりました。私達なら探知できますからね。後詰めに回りましょう。……それにしても。まったく!サメはおとなしくサバでも食べてればいいものを!」
2人は方策を切り替える。一旦小サメの駆逐に手を回し、他の猟兵たちに本体の対応を任せる方針だ。よろしくお願いします、と挨拶を交わしながら、彼女たちは残った小サメの掃討に移るのだった!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
紅狼・ノア
おぉ!デッカイ『サメ』!美味そう‼(ジュルリ)
よーし狩るぞー‼捕まえたら何にしようかな~定番の丸焼き?シンプルに刺身とか?あと照り焼きにフライ、煮つけもいいね♪
どうやって食ってやろう…
にしても厄介だなぁ、サメの行動範囲が広すぎる。
何処から攻撃して来るが予想不可…【第六感】を使いサメの位置を感知。
不意打ちでも自慢のスピードで避けるよ。
飛ぶのも逃げられるのも困るから邪魔な所を【部位破壊】しようか(ニコ)
鈍くなった所を一斉に重い一撃を食らわせよ?
【シーブズ・ギャンビット】を【二回攻撃】しようか?
二回も一撃を食らったらさすがに響くじゃない?
終わったらサメパーティーだぁ‼
八上・玖寂
サメですね。……サメですね?
債務者は比喩でも何でもなく本当にサメの餌にされてたんですね……。
まあ鋼鉄を食い破ってくるわけですから、勿論普通のサメではないのですが。
では、掃除しましょうか。
地形で遮蔽を取られるのが厄介ですね……。
ひとまず『万天を断つ無明の星』を使用して武装を強化。
【見切り】と【第六感】で潜航する相手を読みつつ、
【破壊工作】【罠使い】で糸を張って待ち伏せするような形で攻撃。
最近のサメは空を飛んだり増えたり陸上を歩いたり、多種多様ですね。
これも進化、なんでしょうか。
イヴ・シュプリーム
心情:これが……サメ……!?
地球のサメは……海だけじゃなく……地面に潜ったり空を飛ぶという噂は……本当だったのね……!?
これは……油断ならない相手だわ……!
(本人は大真面目です)
戦術:船への被害を減らすため、【空中戦】によって飛行
少し離れた(他の猟兵と連携が可能な程度)の位置に【おびき寄せ】ます
そして【創造スル御手】により《高圧酸素ボンベ》を作成し、サメの口中に【念動力】を使い投下
その後、<魔導弾>の【一斉発射】と【スナイパー】により《高圧酸素ボンベ》を撃ち抜き、サメの口中で爆発させることを狙います
「……Smile you, Son of a……」
「下品な言葉だったわ……」
(アドリブ等歓迎)
ガオオオオオオオオンッ!!
「これが……サメ
……!?」
イヴ・シュプリーム(f13592)は驚愕する。
「おぉ!デッカイ『サメ』!」
紅狼・ノア(f18562)は狩猟本能を疼かせた。
「サメですね。……サメですね?」
八上・玖寂(f00033)は二度見した。
「債務者は比喩でも何でもなく本当にサメの餌にされてたんですね……」
3人は船倉から外へ飛び出したサメを追い、甲板で戦闘態勢を整えていた。水面から飛沫をたてて跳ね飛び、宙を舞うサメがそのまま空を駆けるように猟兵たちへと向かってやってくる!
「地球のサメは……海だけじゃなく……地面に潜ったり空を飛ぶという噂は……本当だったのね
……!?」
「いえ、あれはまっとうなサメではないので……」
「でも美味そう!」
喋りながらではあるが3人はそれぞれ迎撃体制を整える。まずイヴが生体魔導炉を駆動させ、サイキックによって自重を支えながら欄干を蹴立てて飛び出した。エネルギー操作による飛行である。
「こっち、で……引きつける……」
「お気をつけて。敵は鋼鉄を食い破ってくるような相手。普通のサメではありません」
「ああやって飛ばれると厄介だなぁ、サメの行動範囲が広すぎるよ!」
こっちにも飛べるメンバーがいて助かったよ、とノアはイヴの姿を見上げる。彼女は今まさに空中でサメと激突するところだった。
「収束……これで」
空中戦!空を泳ぎイヴへと突貫するサメの巨体を躱しながら、彼女は掌にエネルギーを収束させ、精製した魔力弾を放つ。ばぁん!サメの表皮で弾丸が爆ぜた!閃光と衝撃に苦悶するサメ。しかしすぐに態勢を立て直し、イヴへと再度襲撃をかける!
「こちらに誘導してください」
「サメ漁だー!捕まえてサメパーティにしよう!」
「わかったわ……」
その間に迎撃準備を整えていた玖寂とノアは船の上層部でイヴを呼ぶ。イヴは虚空を蹴立てて下降。一度船上へと降り立つ。
「油断ならない相手だわ……!」
「いけるいける!どうやって食ってやろう……」
「気を抜けば食われるのはこちらですよ」
「あは!わかってるって!」
3人が見上げた先の空からは急降下して襲いかかるサメの巨影!だが、猟兵たちは回避機動をとらない。なぜならば。
「かかりましたね。……では、掃除しましょうか」
急制動!サメの動きが、空中で止まる!困惑するように吼えたサメはそのまま中空で激しく暴れ出した。
――【万天を断つ無明の星】。玖寂のユーベルコードである。彼の仕込み暗器のひとつ、『銀影』はいわゆる鋼糸と言われる糸状の武具だ。彼はこれをユーベルコードによって不可視化し船上の構造物の間に張り巡らせることでかすみ網めいたワイヤートラップを構築していたのである。糸に絡め取られたサメは全身を糸で傷つけられながらも逃れようともがく!
「よーし、狩りのはじまりだ!」
暴れるサメへと向かってノアは跳躍した。二本のダガーを抜き放ち、サメの横腹に突き立てる!糸で手を切らないように注意を払いつつ、クライマーが断崖に打ち込んだピッケルを手掛かりにするようにダガーの柄を基点としてノアは更に身を捻りジャンプ。サメの背まで上り詰めた。
「フカヒレいただきだね!」
着地と同時に放つ斬閃!振るわれる刃が鋭くサメの背鰭を薙ぐ!だが一撃ではまだ足りない。二撃!背鰭が根元から断ち切られ、飛んだ!それだけで成人男性の身長と変わらないほどの巨大さだ。ノアはこれを回収しながら船上の床面へと再度着地!
「最近のサメは空を飛んだり増えたり陸上を歩いたり、多種多様ですが……」
「ええ……危険……だわ……」
玖寂の脳裏をよぎるのは先日うっかり見てしまったサメモチーフの映画作品である。サメ映画なら仕方ないね。話を戻そう。玖寂は更に銀影の糸を繰り、サメを逃さぬように束縛を強化する。そして、イヴはユーベルコード【創造スル御手】を起動!生物でなければ大抵のものは作り出すことができる便利な能力だ。彼女はサメの激突で砕けた船の外装を素材に、念動力によって物体を変化させる。完成したのは高圧の酸素ボンベだ。
「なるほど」
意図を察した玖寂は銀影の糸を手繰る。映画でも見た覚えのある展開だ。ほんの僅かにサメの口元を緩めた。咆哮!サメは悶えながらずらり牙の並んだ口腔を開く!念動集中!イヴはそこにめがけて作り出したボンベを浮かべ、放り込んだ!
「……Smile you, Son of a……」
呟く言葉と共に、イヴは手の中に収束したエネルギーから魔法弾を精製し、そして撃ち込む!
――爆発!炸裂!サメの口内でボンベが激しい熱と閃光と共に甚大な爆発を起こす!
「レディが口にする言葉としては少々」
なお、イヴの最後の台詞は玖寂が遮った。
「……そうね。下品な言葉だったわ……」
爆風に髪をなびかせながら、イヴは爆炎を見上げる。映画ならこれで怪物が退治されてエンディングに入るのだろうが――
「危ない!まだくるよ!」
炎の中から現れる敵影を一番に察知したノアが警告を告げる!3人は散開して回避!猟兵たちのいた場所をえぐり取るように焦げ跡を残したサメが甲板を喰らう!そしてすぐさま反転。手負いの状態を深刻に捉えてか、サメは再び水面へ飛び込んでゆく。
「しぶとい……わね……」
「これも進化、なんでしょうか」
猟兵たちはその姿を追いながら、改めて武具を構え直す。
かなり大きなダメージを与えられたはずだ。状況は大きく動いている。戦いの決着も近いだろう。
「ちぇー。サメパーティはおあずけみたいだねぇ」
そんな最中、ノアの呟きだけがちょっと呑気だった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
信楽・黒鴉
ハハハ。なんと、ラストの相手がサメとはねえ。
……まさかコイツも殺すな、なんて事ァ言われませんよねえ……?
生憎チェーンソーはありませんが……こっちもなかなかクールな斬れ味です。
三枚に卸してやりますよ。
サメ映画の〆は大団円にしとかなくっちゃねえ。
SPD
飛行能力に対抗するべく、UC禍魔異太刀にて高速移動と遠距離攻撃能力を獲得。
緩急をつけた【ダッシュ】と【残像】を織り交ぜた移動術にて敵を幻惑しつつ、風刃と妖刀の【2回攻撃】で【傷口をえぐる】ように攻め立てていく。
飛んでくる攻撃は敵の【殺気】を【見切り】、回避していく。
アドリブ・他猟兵様との絡み、歓迎致します。
レイ・キャスケット
いやぁ、生贄を捧げるくらいだからもっと禍々しいナニカかと思ってたらどストレートにサメとはね
とはいえここ水中じゃないし、普通のサメじゃないのはわかるけど…うん
って、早速サメの大量出産! じゃなくて召喚ですね、はい
焼きサメの三枚おろしに処理してあげるよってブランクソードに炎の魔力を籠めて切りつけたら突然の爆発(爆破属性のサメ)
本体は船体を食い破るし召喚鮫にまで所かまわず爆破されたら船沈んじゃうよ!
≪可能性の鍵≫で爆破のトリガーをロックしつつ迎撃消滅を狙うね
あと本体にも局所麻酔をかけるように静止の力を籠めた鍵の群れを放つよ
一本一本の力は強くないけど重ね掛け【全力魔法】で「開いた口が塞がらない」状態に
鏡島・嵐
判定:【WIZ】
……ッ、確かにすげえ圧を感じる……!
正直向こうの得意なフィールドで戦うんはいつも以上に怖ぇけど、猟兵としてはこんなのを陸に揚げるわけにもいかねえよな……!
《笛吹き男の凱歌》で自分や味方を強化しつつ、〈援護射撃〉や〈鼓舞〉も併用してサポートに徹する。
小型の仲間を呼ばれたらそいつらはなるべくおれが引き受けて、他の味方が本体を叩くのに専念できるようにする。〈目潰し〉や〈フェイント〉で怯ませながら、数を減らして邪魔されないようにしてえな。
向こうの攻撃は〈敵を盾にする〉ことで反撃と兼ねるとか、〈第六感〉〈見切り〉で躱すことを念頭に置いて防いでいく。
違法賭博船『デザイア』甲板後部。
「……ッ、すげえ圧を感じる……!」
水面にさざめく気配を感じ取り、鏡島・嵐(f03812)は歯噛みする。敵は強大で、しかも手負いだ。傷を負った獣は生存本能と闘争心が激しく刺激され、危険度がきわめて高いことは広く知られている。海面越しでもサメの放つ殺気が伝わってくるような錯覚に襲われ、嵐は眉根をゆがめた。
「いやぁ、生贄を捧げるくらいだからもっと禍々しいナニカかと思ってたら」
「ハハハ。なんと、ラストの相手がサメとはねえ」
レイ・キャスケット(f09183)と信楽・黒鴉(f14026)はそれぞれに得物を抜く。
「……まさかコイツも殺すな、なんて事ァ言われませんよねえ……?」
「まさか!」
「言わない言わない!」
「それはどうも」
刃渡三尺。稚児切の銘をもつ剣を抜き放ち、黒鴉は昏い水面を見下ろす。
「あんなのを陸に揚げるわけにもいかねえよな……!」
嵐は懐から仮面を引っ張り出す。それは触媒だ。嵐はそれを通じて精神を集中し、彼は呼びかける。楽器を携えた異界の道化師。それは虚空からぽんと音を立てて飛び出した。【笛吹き男の凱歌】!
「ラッテンフェンガー!よろしく頼む。……2人とも、耳を塞ぐなよ?」
『いぇいっ!』
じゃんッ!現れた道化はくるりと回転しながら芝居掛かったお辞儀をひとつ。それでは一曲奏でさせていただきます。緊迫感を煽りつつ戦いの場を盛り上げようというイカしたナンバーだ。
「お、BGM!いいねー!」
「なるほど、そういうのもあるんですね」
レイは手にしたブランクソードに魔法の力を流し入れながら音楽に耳を傾ける。指先の隅々まで力が滾る感覚だ。準備は万端!
ガオオオオオオオオンッ!
咆哮!ざ、ばぁッ!!巨大な水柱があがる!水中からサメの巨躯が飛び出したのだ!
「出ましたね。生憎チェーンソーはありませんが……こっちもなかなかクールな斬れ味です。三枚に卸してやりますよ」
黒鴉はユーベルコード【禍魔異太刀】を起動する。長く深く息を吐き出しながら、彼は床面を蹴って飛び出した。風を纏った黒鴉は空を駆け襲い来る巨大なサメに対峙する!
「よし、それじゃあこっちも……」
「待て、なんかくるぞ!」
一方船上の2人は攻撃の準備を整えたところで気付く。海面が泡立つように波打っているのだ。嫌な予感がした。水柱!1つや2つではない。無数に水音をたてて水中からミサイルめいて飛び出して来るのは小型のサメの群れである!【サメは仲間を呼ぶ】!
「わあ!すごい出てきた!サメの大量出産!?じゃなくて召喚ですね、はい」
「こっわ!なにあれ!」
飛び出した小サメは二手に別れた!片方は船体に激突!そして爆散!もう一方は空を泳ぎ黒鴉へと向かう!
「いま爆発したんだけどあれ!?」
「むう……!あれは[爆発]属性のサメね!」
「なに爆発属性って!?」
ばぁんッ!船体の表面で小サメが次々を爆ぜる!更に空中では小サメの群れが黒鴉に追い縋り至近で爆発を繰り返した!黒鴉は巧みに空中を機動し致命傷を避けていくが、そこに本体のサメが襲来!
「そうはいかねぇッ!!」
ダッシュ!黒鴉は垂直落下軌道でサメの進路を逃れ間一髪で躱し、態勢を整える。だがそこへ再び小サメたちが追い縋った!剣を振るい風の刃を放つが、とにかく数が多い。更に本体のサメが反転し再び迫る!黒鴉はまたも回避機動。このままではジリ貧だ。
「分かれよう!ボクは船に来る方を叩くから、嵐くんはあっちの援護に回って!」
レイはその様子を見上げながら叫んだ。炎の力を宿したブランクソードを構えながら船に向かい来る小サメの群れへと視線を向ける。
「わかった、そっちも気をつけて!」
頷きながら嵐は身を翻し、船上の構造物を駆け上りながら道化の仮面を掲げる!
「ほらほら!こっちを見ろッ!ラッテンフェンガー、派手に鳴らして連中の耳を引きつけるんだ!」
『あーいよぉ!』
じゃーんッ!嵐の傍で道化が激しく弦楽器を掻き鳴らす。同時に嵐はスリングショットを取り出して構え、上方に向けて次々に放った!パァン!命中の衝撃に小サメが数匹爆発!邪魔する敵の存在に気づいた小サメの群れは嵐へと狙いを変える!
「よし、こっち見た!こっち来た!めっちゃいっぱい来た!!こわい!!」
「助かりました!」
「ああ!こっちは任せて、本体叩くのに集中してくれ!」
嵐は後退しながらスリングショットで弾を撃ち出し、小サメの群れから逃れていく。一方、レイは術式を構築し【可能性の鍵】を起動。撃ち放った無数の鍵を小サメの群れに向けて放っていた。『爆発』という事象に鍵をかけるのだ。
「ところかまわず爆破されたら船沈んじゃうからね!」
爆破を封じられたサメの群れは次にレイへと押し寄せる。レイは手にしたブランクソードをかざし、小サメたちを迎撃!
「こっちは大丈夫だよ!」
ユーベルコードによって呼び出された小サメは数こそ多いものの、一撃叩き込めば霧散する程度の戦力だ。撃退に専念すれば対処はそこまで困難ではない。船上を飛び回しながらレイは剣を振るい、次々とサメの群れを撃ち落としていく。
「そっち、とどめよろしくー!」
「ええ、わかっています!」
一方、サメ本体と空中戦を繰り広げていた黒鴉は舞うように機動し、敵を翻弄しながら側面や背面を取り風の刃と剣の斬閃で傷を刻んでゆく!
ガオオオオオオオオンッ!
ここまでの交錯で甚大なダメージを負っていたサメは、黒鴉に叩き込まれたダメージによって既に力尽きる寸前であった。命乞いめいた咆哮が響き渡る!
「いいや、もう終いさ。映画の〆は大団円にしとかなくっちゃねえ」
だが、容赦する理由など一片たりとも存在しない。黒鴉は確りと敵の姿を見据えると刀の柄を握り直し――
「我が太刀は 雷火の如く空を裂き 颶風斬り分け血を啜る」
断つ、ッ!!
最後の一撃を叩き込まれたサメは断末魔のような咆哮とともに力を失い、ユーベルコードを失ったその身体は吸い込まれるようにゆっくりと水面へ落ちていく。
ばぁん、ッ!
最後にひときわ大きな水柱が激しくあがった。――そうして、数多の命を喰らったオブリビオンは、昏き海に消えてゆく。
あとにはただ、静寂ばかりが残った。
日が昇る。
戦いの痕跡が色濃く残り、もはや沈没寸前だった違法賭博船『デザイア』はなんとか無事に最寄りの港へと帰港することに成功する。そこで待ち構えていた警察とUDC組織のエージェント達が船内の客たちや鰐口たちを確保していった。
こうして、猟兵たちの活躍でまたひとつ事件が幕を閉じる。
しかし、またどこかで新たなサメ映画が――もとい、UDC絡みの事件が起きるであろう。
人々の平和と安全を守るため、猟兵たちは戦い続ける。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴