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エンカウントⅠ

#ヒーローズアース


●グリモアベース
「やあ、どうもこんにちは」
 ウィルバー・グリーズマン(ウィザードもどき・f18719)は魔本を読みながら、周囲にいた猟兵達へと話し掛ける。
「はい、いつもの様に予知ですよ。今回はヒーローズアースの依頼になります」
 ウィルバーは椅子に座ると、説明を始める。

「平和な町にオブリビオンが大量発生します。で、倒します。以上です」
 物凄い簡潔だった。
「詳しく話せば、かつて亡くなった警察官や企業戦士がオブリビオンとなって復活するのです。過去ではヒーローに近い存在でしたが……今ではただ破壊を振り撒くオブリビオンに過ぎません。見付けたら早急に撃退して下さい」
 かつての正義も今や世界の敵。
 悲しい事だが、これが現実。
「戦闘場所は町の中になりますが、注意点として絶対に『市民へ事前の避難や警戒活動を促す』事は行わない様にお願いします。予知が狂って、この町の代わりに別の町が襲われますので」
 オブリビオンを確実に倒せるのがこのタイミング。
 住民よりも猟兵を優先して狙うので、見晴らしの良い場所で戦えば安全らしい。
「まあ、ちょっとしたヒーローショーになりそうですよね。ヒーローズアースでは割とよくある事ですので、混乱もそう起こらないと思います」

「向こうに着いたら、とりあえず腹ごしらえでもどうぞ。勝手ながら、バイキングを予約して置きましたので……料金については気にしなくて良いですよ」
 つまりはタダ。好きに食べていい。
 それを食べ終える頃には、町が攻撃されるだろう。
 食べずに町を散策するのもいいが、注意点は守って欲しいとの事。
「ちなみに、敵がどんな相手なのかを調べるのも良いですが、ヒーロじゃありませんからね……かなり難しいと思います」
 不可能ではないが、相当な情報量が必要かも知れない。

「それでは、どうぞよろしくお願い致しますよ」
 そう言ってウィルバーは、猟兵達を件のバイキングの近くへと送るのだった。


小強欲
 こんにちは、小強欲と申します。
 詳しい内容はOPの通り、注意点は守って下さいませ。

 一章ではバイキング料理。タダです。
 二章、三章では警察と企業戦士のオブリビオン。

 それでは、楽しいプレイングをお待ちしております。
35




第1章 日常 『バイキング料理を楽しもう!』

POW   :    気合で好きなだけ食べる

SPD   :    素早く食べて素早く消化のループ

WIZ   :    カロリーを魔力に変換していっぱい食べる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
アリア・ミッチェル
ふん...?まぁ下手に動かなきゃいいんだろ......?あたしは街が攻撃される後に動くのは嫌だからねぇ。勝手に探索でもさせてもらうよっ。

【行動】
あまり目立たないように歩いて街を探索してみるよ。
言われずとも、注意はしっかり守るさ。

見晴らしのいい場所をいくつか見つけておく。
人が集まっている所とかも確認できたらいいねぇ。

【アドリブOK】



「ふん……?まぁ下手に動かなきゃいいんだろ?」
 アリア・ミッチェル(Fighting women・f19177)は、目の前のバイキングには関心を示していなかった。
 それよりも町が攻撃された後に動くのは嫌だと感じ、好きに探索する心構えだ。
「さて、まずは良い戦闘場所を見つけないとねぇ」
 アリアはその場から離れて、探索を始める。

 歩き続けること数分。
 遠くに行き過ぎると襲撃範囲から外れる可能性があるので、近辺を探索していたアリアは、幾つかの見晴らしが良く戦闘場所に適した地点を見付けた。
 空き地、小さな公園に、大きな十字路。
「……この駐車場も悪くないねぇ」
 それほど大きい町ではないが、探してみれば結構ある物だ。
 どの地点もバイキングからそう離れていない距離。
 十字路に関しては、バイキングからの距離が非常に近い。
 人通りもそれほど多くはなく、住宅や店などの避難場所も多い。
 戦いが始まれば一般人はすぐに隠れるので、これならば安心して戦えるだろう。

「さて、あたしは今の内に隠れとくとしようかね……」
 オブリビオンの襲撃を待ち、物陰に潜むアリア。
 果たして、何処の地点にオブリビオンを誘き出すのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニトロ・トリニィ
POWを選択

おぉー、食べ放題!
いいね!
色々種類も豊富だし、食べ飽きる事はなさそうだ!

【行動】
《バウンドボディ》で物理的に胃を大きくして、悔いを残さないようにとにかく沢山食べようかな!

うーん、程々にしないとこの後の戦闘に響きそうなんだよね…
でも… まぁ、その時はその時さ!
それに、僕の体に宿る炎の力で… なんかこう、燃やしてもいいかもね。

それにしても、視線を感じる…
… 僕はフードファイターじゃないよ。

アドリブ歓迎です!



「おぉー、食べ放題!いいね!」
 ニトロ・トリニィ(楽観的な自称旅人・f07375)は、目の前にある様々な種類の料理に瞳を輝かせていた。
(「色々種類も豊富だし、食べ飽きる事はなさそうだ!」)
 店の規模も大きく、平日であるのにも関わらず多くの人が居る。
 このバイキングは、この町が誇る名店の一つなのだ。
「うーん……程々にしないとこの後の戦闘に響きそうなんだよね」
 腹八分に医者いらずと言う言葉もある。何事も程々が一番。
「でも……まぁ、その時はその時さ!」
 だがニトロはそんなの関係ない!と言いそうな勢いで食べまくろうと決意。
 いざとなれば、自分の体に宿る炎でカロリーを燃やせば良い。
 そんな事を思って、まずは洋食を食べに向かって行く。

 胃をバウンドボディで弾力性のあるバウンドモードに変えて、限界まで詰めて行く。
 恐ろしい程のスピードで洋食コーナーの料理が消える……。
 かと思いきや、それと同じかそれ以上の速さで追加される料理。
「おお……」
 思わず感嘆の声を上げるニトロ。
 事前に凄い食べる人が来るかも知れないと伝えられていたらしく、対応が間に合っているのだ。
(「これなら幾らでも行けそうだね!」)
 次々に料理を食べ続けるニトロ。
 そんなニトロの周囲からは、「大食いタレント?」だとか「有名人かな?」等の声が聞こえる。
「……ぼ、僕はフードファイターじゃないよ!」
 それが大食い選手的な意味なのか、ジョブ的な意味なのかは置いといて、否定はして置くニトロ。
 そんな周囲からの視線はあまり気にしない事にして、ニトロは更に腹ごしらえを続けて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

尾崎・ナオ
ええ~っ、バイキングとか、超気が利くぅうう。ウィルバーさん、ありがと!

バイキングの楽しい所はさぁ、沢山ある中から好きな物選ぶって事だと思うんだよねぇ。あれも美味しそう、これも美味しそうってぐるぐる回るの。でもそんな量食べれないから、全種類ちょこーっとずつ取ってみたりしてね。あ、デザートは別腹です☆

なぁんてバイキングを楽しみながら、周囲を色々観察しよっか。何を隠そう、ナオちゃんヒーローズアース初上陸!あ、でも知識あるよ、UDCアースで漫画読んできたから。あれでしょ?正義のヒーロー。まあナオちゃん、どっちかっていうとダークヒーローのが好きなんだけどね。信念を持ったヴィランとかもっと好き。あ、ダメ?



「ええ~っ、バイキングとか、超気が利くぅうう!」
 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)は、今頃はベースでインスタント麺を食べているであろうウィルバーに感謝しつつ、バイキングの料理に目を輝かせていた。
「どーれにしようかなっ☆」
 和洋中は勿論、様々な国の料理が揃っており、どれも素晴らしいと評判の料理。
 あれも美味しそう、これも食べたい。
 好きなのを食べれば良いのだが、悩む物は悩む。
 そんな風にバイキングの醍醐味を味わいながら、皿に料理を盛り付けて行く。
「でも、そんな量食べれないからな~」
 豊富にある料理を食べ尽くす等、到底無理な話だ。
 なので、全種類の料理を少量ずつ取って味わうのを目標に、店を回る事にする。

 暫くして、大皿に各国の様々な料理を乗せたナオが席に着く。
「もうちょっとだったんだけどなぁ……」
 ナオは惜しくも全種類を乗せる事ができなかったが、店の料理の大半を皿に乗せる事に成功。
 それでいて料理同士がくっついたりせず、意外にも芸術性の高い一皿が完成した。
「さ~て、頂きますっ!」
 いい笑顔で手を合わせ、食事を始める。

 ナオは料理に舌鼓を打ちつつ、新聞を読んでいた。
 時折周囲を見回しながら、UDCアースとは異なる部分を探したりもする。
 初めて訪れたヒーローズアースに興味津々の様子だ。
「おっ、面白い記事!」
 銀行強盗を行った悪党達を、再起不能になるまで痛め付けたヒーローが責任問題に問われる記事だ。
 所謂、ダークヒーローという物だろう。
「いいね~容赦が無いのは凄くいい……!」
 実は信念のあるヴィランの方が好きだったりするが、口に出すのはアレなので黙って置いた。
 新聞を読み進めながら、料理を楽しむ。
 そして食後はデザート……無論、別腹だ。
 ナオは最初のヒーローズアースを限界まで満喫するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フロッシュ・フェローチェス
先ずはタンパク質だな。鶏肉が良い……あれ好きなんだ。
照り焼き、タンドリー、塩胡椒、バジルとレモン、激辛――は苦手だからパス。
ささみもあるんだね、取っとくか。あ、玉子焼き。GET。

炭水化物はあるかな?
甘口カレーにチャーハン、お寿司。
ラーメン各種に、そば、うどん。

忘れちゃいけないのが野菜だよな。
ホウレンソウの和え物に、ドレッシングとブロッコリー、海藻サラダに、小ぶりなトマト。
っと、レタスも勿論GET。

デザートだって外さない。
ケーキはショートもチョコもチーズも抹茶も。プリンやゼリーも盛るよ。
アイスはあるかな……。

それじゃあいただきます――っとご馳走様。
さて、次行こう――さあUCで加速だ!

※アドリブ可



「先ずはタンパク質だな」
 フロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)は腹が減っていた。
 周囲の料理を見て、タンパク質の高い物……最初に選んだのは鶏肉だ。
 照り焼き、タンドリーチキン……調味料も別々に掛かって用意されている。
 唐辛子と煮込んである鶏鍋は、辛いのが苦手なフロッシュはパスした。
「おっ、ささみもあるんだね。取っとくか」
 すぐ隣の玉子焼きも一緒に取って、フロッシュは次々と皿に乗せていく。

「炭水化物はあるかな?」
 勿論ある。世界各国に存在する米料理、麺料理、パン類も。
 中には、お目に掛かる事が珍しいとされる料理も多数。
「カレーにチャーハン……あ、寿司もあるのか」
 この場所は日本ではないが、普通にある。しかも美味い。
 辛口カレーは先程の理由で避けつつ、甘口のカレーをサフランライスに乗せる。
 味を楽しめる様に、ナンを持っていく等の工夫もした。
 そして、忘れてはならないのが野菜。
「へぇ、ドレッシングも豊富だね」
 基本的な物から見た事のない物まで、五十を超えるドレッシングがある。
 生野菜から温野菜まで、手当たり次第に皿へ盛り付けるフロッシュ。
「ケーキ……もかなり種類があるねぇ」
 普通のケーキがあると思えば、本当にケーキかと思う程に変な形をした物もある。
 プリンやゼリー、ムース等の種類も多い。
 これが小さな町にあるバイキングとは、にわかには信じ難いが、現実である。
 アイスも取って行くが、食べてる間に溶けないだろうか……。
 フロッシュは席に付いて、大量の料理を前に手を合わせる。
「それじゃあいただきます――っとご馳走様」
 一瞬にして食べ切った。
 アイスの事などは気にする必要もなかった様だ。一体どうやって食べたのだろう。
 周囲の客も困惑している様子だ。
「さて、次行こう――さあ加速だ!」
 他の客の迷惑にならない程度にユーベルコードで加速しつつ、次の料理を盛り付けに行くフロッシュだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セット・サンダークラップ
ルーク・アルカード(f06946)さんと同行
アドリブ歓迎っす

POW、好きなものを好きなだけ食べるっすー!
お肉と・・・パンと・・・お魚と・・・お肉と・・・お肉とー。
目移りしている時にルークさんにしっぽを引っ張られたら顔を下に向けて視線を合わせて、言いたいことを読み取るっす。
了解っすー! とお皿を自分とルークさんの分の二枚を持って、ルークさんの食べたいものをひょいひょいっと取ってあげるっす。おいしいっす? よかったっす!

食後はコーヒーをいただいて気分をしゃっきりさせるっす。


ルーク・アルカード
セット(f05234)のお兄さんと一緒

・判定
POW

・心情
これ、本当に全部好きなのを好きなだけ食べても良いの?
お肉と甘いのいっぱい食べたいな。
……お野菜はいいや。

・行動
取って欲しい料理があったら、セットのお兄さんの尻尾を引っ張ってアピール。
食べたい料理を指さしてお皿を渡します。
基本的にお肉とデザート。
ハンバーグ、唐揚げ、エビフライ、カレー大好きです。
野菜が入ってる場合は、野菜をセットのお兄さんにプレゼント。

お肉を好きなだけ食べたら、デザートはたらふく食べます。

・他
野菜きらい。ダメ絶対



「……これ、本当に全部好きなのを好きなだけ食べても良いの?」
 店内をきょろきょろと見回すのは、ルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)。
 その様子を見て、セット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)は笑う。
「好きなものを好きなだけ食べるっすー!」
 大きな皿を持って、料理達の元へと向かう二人。

 セットがまず見たのは肉料理。そして肉、肉、肉……ついでにパン、魚。
「いいっすねぇ、このハンバーグとか香りからして凄いっすよ……」
 湧き出そうな涎を抑えつつ、まずはどれを取ろうかと考えるセット。
 不意に尻尾が引っ張られる。
「おっ?」
 後ろを向くと、ルークが無言で何かをアピールしていた。
 セットは少し屈んで視線を合わせると、じっと見詰める。
「どうしたっすか、ルークさん?」
 ルークはマフラーに顔を少し埋めながら、先程のハンバーグを指差す。
 セットはニコッと笑うと、ルークから皿を受け取った。
「了解っすー!」
 二つの皿を持って、きびきびとした動きで料理を取りに行くセット。
 まずはハンバーグ。次は何を取ろうか、と考える。
(「ここは……やっぱり肉っすよね!」)
 唐揚げや生姜焼き、スペアリブやステーキ。
 色々と皿に盛っていると、またもや尻尾を引っ張られる。
「っとと」
 振り向くと、ルークが凄い勢いで首を振っている。
 手元のトングの先を見ると、それはロールキャベツ。ルークの嫌いな野菜だ。
「い、一応これも肉が入ってるっすよ?」
「……駄目、絶対」
 そう言いながらも、ルークは凄い勢いで首を振る。
 勢いに圧されたのか、ロールキャベツは自分の皿に乗せた。
 そしてルークは別の料理を指差す。
「おっ、カレーっすか!オレも食べるっす!」
 小走りで甘口のカレーを取りに行くセット。
 そうして暫くの間、二人は料理を取り続けた。

 肉、肉、デザート、肉、肉、デザート、カレー、肉……。
 とても偏っているが、食欲が唆られそうな料理の山。
 そして、一心不乱にそれを食べているルーク。
 ルーク程では無いが、セットもかなりの量を食べている。
「おいしいっす?」
 セットはルークを見て、料理の味について聞いてみる。
 言葉の代わりに、目を輝かせて、凄い勢いで頷くルーク。
「よかったっす!」
 ルークの様子を見て、セットも嬉しそうにしている。

 その後、コーヒーを飲んで気分をしゃっきりとさせたセット。
 ルークはまだまだ足りないと、デザートに手を付けていた。
 そうして、二人は穏やかな時間を過ごして行く。

 しかし、戦いの時はすぐそこまで近付いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ダーティーポリス』

POW   :    動くな、止まれ
【銃弾】が命中した対象を爆破し、更に互いを【手錠】で繋ぐ。
SPD   :    命をかけて全うする
【仲間と共鳴する咆哮により暴走状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    我々には覚悟があるのだ
【絶対的な忠誠心】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
👑11
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 唐突に響くパトカーのサイレン。
 外を見れば数匹の警官。ただし犬の警官だが。
 此方を銃で照準を定めて、一人の警官が拡声器で呼び掛ける。

「大人しく出て来い、猟兵。今ならば楽に処理してやるぞ」

 当然だが殺さない選択肢はない様だ。
 とは言え、それは此方も同じ事。
 何方が上なのか、しっかりと分からせてやろう。
 まだ食べてる途中だった人は、邪魔した報いを与えよう。
アリア・ミッチェル
なんだいなんだい?急に騒がしくなったじゃないか。もうオブリビオン共のご登場ってことかい...?
なんだ、犬じゃないか...、それにしても変わった犬種だねぇ.......ちょっとした冗談だよ。

【行動WIZ】
多分バレてはいないはずだからどこか見つかりずらい場所に身を潜めるよ。
援護したいけどねぇ...あまり派手なのは得策じゃないね。
頼りないが、まぁ試しに使ってみるか。
UC「エレクトロレギオン」を発動。
まぁ、数打ちゃ当たるだろ。
いいかいお前達、敵の足を狙うんだよ。
これで少しでも奴らの気を引くことが出来りゃ上出来だね。

【アドリブOK】



「なんだいなんだい?急に騒がしくなったじゃないか。もうオブリビオン共のご登場ってことかい……?」
 アリア・ミッチェル(Fighting women・f19177)は物陰より、店の前に集まっているオブリビオンを観察していた。
 思っていたよりも早い、ついでに数も多い。
 気付かれては居ない様なので、更に観察を続ける。
「なんだ、犬じゃないか……それにしても変わった犬種だねぇ」
 犬種はドーベルマン。彼等はダーティーポリスと呼ばれるオブリビオンだ。
 警備犬として優秀な犬だが、彼等もそうなのだろうか。

 身を潜めて、ダーディポリスを補足。
「さて、あまり頼りないが試しに使ってみるか」
 アリアは小型の戦闘用機械兵器を召喚する……が。
「ん?……おいおい、まさか」
 故障だろうか?何故か起動しない。
 叩いても、中身を弄ってみても、まるで動く気配がない。
 アリアは頭を掻き毟ると、機械兵器を元の場所へと戻した。
「……あまり派手なのは得策じゃないけど、やるしかないね」
 『fuga-BWV891』……ロケットランチャーを肩に担ぐと、ダーディポリスに狙いを付ける。
「さてと……まぁ、気は引けるだろうね。その後をどうするかが問題か」
 逃げるか、撃ち続けるか。
 それは後で考えるとして、ダーディポリスへロケットランチャーをぶっ放した。

「なっ……!」
 ダーディポリス達は、予期せぬ場所から飛んできたロケットランチャーを避ける術はなかった。

 ドオッ!!

 着弾と同時に大爆発。アリアは何匹かのダーディポリスを仕留める事に成功。
「ふむ、一発じゃ駄目か……」
 ダーディポリスがアリアに狙いを定める。
 アリアはこのまま攻撃するのは危険だと判断し、その場から離れて行く。
「くっ、逃げたか……!」
 追い掛けるべきなのだろうが、ダーディポリス達の前には別の猟兵達が居る。彼等を放置する訳には行かない。

 かくして、猟兵と混乱するダーディポリス達の戦いが幕を開けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニトロ・トリニィ
何とか間に合ったようだけど…
いきなり銃を向けるなんて… 穏やかじゃないね。

君達に聞きたいことがあるんだけど…
僕達を撃つつもり?
それなら…撃たれる覚悟は出来ているんだろうね。
僕はどうなのかって?
もちろんあるよ。

まさか…その覚悟も無いのに銃を持っている訳じゃ無いよね?

【行動】
《第七感》を発動して攻撃を予測しつつ、軽機関銃【rosé】で〈クイックドロウ〉を発動して撃ちまくるよ!
市民に流れ弾が当たらないように〈念動力〉を使って弾道を変える事も忘れないようにしないと。

味方の行動を助ける為に、〈援護射撃〉を使っても良さそうだね!

もし敵が近付いて来たら、ククリナイフを使って対処しよう。

アドリブ・協力歓迎!



 突然の爆発に混乱するダーディポリス達。
 店から出てきたのは、ニトロ・トリニィ(楽観的な自称旅人・f07375)。
「いきなり銃を向けるなんて……穏やかじゃないね」
 この状況を見ても、ニトロはとても冷静だ。
「君達に聞きたいことがあるんだけど……僕達を撃つつもり?」
 ダーディポリスの一人がハッと気付くと、拳銃を構える。
 それに続き、他のダーティポリスもニトロを拳銃で狙いを付ける。
「それなら、撃たれる覚悟は出来ているんだろうね」
「奴は何かをする気だ……今すぐに射殺しろ!」
 ダーディポリスが命令を出すと、ニトロへ向けて銃弾を放つ。
 その弾丸はニトロに当たる事はなく、空へと向かって消えて行く。
「何だとっ!?」
 ニトロの念動力が弾道を逸したのだ。
 当然、店にも被害はない。
「……覚悟はあるらしいね。それなら、容赦はしないよッ!」
 ニトロは敵陣へと駆け出した。

「「「「「オオオオォォォンッッ!!!」」」」」
 ダーティポリス達は同時に咆哮を上げると、筋肉が膨張。暴走状態となって戦闘力が向上してしまう。
 駆けるニトロは、弾切れを起こさない軽機関銃【rosé】を、至近距離からダーディポリスに発射。
「コロセッ!!」
 銃弾は確実にダメージを与えているが、暴走状態のダーディポリス達は怯まない。
 ダーディポリスが一気に距離を詰めて、ニトロに向けて巨腕で殴り掛かる。
「攻撃は……当たらなければ良いのさ!」
 その攻撃は容易く躱すが、一撃で地面を陥没させた。
 見ての通り、当たったらタダでは済まない。
 絶対に当たらない様に第七感を働かせて、有利な立ち回りを続けるニトロ。
 これによって、暴走ダーディポリスを次々と撃破する事に成功。
「ガオオオッッ!!」
 突如として、一匹のダーディポリスがニトロに噛み付こうと近寄る。
「甘いッ!」
 ニトロはすぐにククリナイフを取り出すと、噛み付きに合わせて振る。
 その一撃でダーディポリスの頭が割れて、地面へと倒れた。
「さあっ!次は誰だ!」
 軽機関銃とククリナイフを構えて、残り少ない暴走ダーディポリス達を見る。
 すると、後ろの通りから新たなダーディポリスが来るのが見えた。
「増援か!全部は無理だな……!」
 軽機関銃を暴走ダーディポリスに撃つと、彼等を誘き寄せる。
 銃弾を発射したまま、バイキング店から距離を取った。
「さて、次は何処で戦うか……!」
 ニトロと暴走ダーディポリスは、そのまま別の場所で戦闘を続ける事となった。
 だが、このまま行けばニトロの勝利は確実だろう。

 そしてバイキング店前では、また別の戦いが始まる――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セット・サンダークラップ
ルーク・アルカード(f06946)さんと同行
アドリブ歓迎っす

いい警察のひとが、オブリビオンになったら悪いひとになるのは悲しいっすね・・・
せめて一撃で、苦しみなく倒すっす!
翼を広げて、アームドフォートの砲身を全展開して攻撃!

フルバースト・マキシマム使用。[一斉発射]で、対象は射程内のダーティーポリス全員。
半数の攻撃を本命に、もう半数をルークさんが自由に動けるように[援護射撃]として撃つっす。
相手からの反撃は覚悟の上! [覚悟][勇気]で真正面から受けて、手錠に繋がれながら攻撃を続けるっすよ!


ルーク・アルカード
セット(f05234)のお兄さんと一緒

・心情
ご飯おいしかった。お腹いっぱい。

犬のおまわりさん?
おまわりさんって良い人だって聞いた。
犬のおまわりさんはオブリビオンだから悪いヒト?

・行動
武器に『吸血』させ『生命力吸収』による『武器改造』を施す。
お巡りさんの攻撃をギリギリで『見切り』かわす。
避けきれないときは『武器受け』でガード。
トリックアンドトリートボックスでワイヤートラップを設置。

ワイヤーで動きを封じたらユーベルコードを使用して、滅多斬りに。



「ご飯おいしかった。お腹いっぱい」
 大量の料理を詰め込んで、ルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)はご満悦の様子だ。
 そんな中、目の前で銃を構えているダーディポリス達を見て首を傾げる。
「おまわりさんって良い人だって聞いた」
 セット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)は少し悲しそうな目で、同じくダーディポリスを見た。
「いい警察のひとが、オブリビオンになったら悪いひとになるのは悲しいっすね……」
「犬のおまわりさんは悪いヒト?」
「そうっす!せめて一撃で、苦しみなく倒すっす!」
 セットはそう言うと、光の翼を持ったアームドフォートを展開。
「わかった」
 ルークも血晶刀『金盞華』を構えると、自らの血を吸収させて強化を施した。
「撃てッ!」
 一匹のダーディポリスが命じると、複数の銃声と共に戦いが始まる。

 ルークはダーディポリスの射撃を見切り、ギリギリで躱してそのまま横へ飛んだ。
 そしてセットは……。
「吹き飛べっす!!」
 アームドフォートの一斉発射。防御はせず、非常に前のめりな攻撃姿勢だ。
 幾つかの銃弾がアームドフォートに当たるが、ルーク自身は無事の様子。
「不味い、散れッ!」
 すぐに指示を出して、その場から移動を図るダーディポリス。
 だが、移動する際に何かに足を取られて相当数のダーティポリスが転んでしまう。
「これは、ワイヤー……!」
 気付いた時にはもう遅い、目の前に迫るのは小型ミサイル。
 爆発と共に、数匹のダーティポリスが消失。
(「便利……。後は、全部……斬ればいいんだよね?」)
 ルークはセットに敵の視線が集まっている間に、『トリック&トリートボックス』で即席のワイヤートラップを張っていた。
 金盞華で残ったダーティポリスに詰め寄り、次々に対象を移して斬り裂いて行く。
「速……」
 最後まで言葉を言い切れずに、首を裂かれるダーティポリス。
 肉体負荷を顧みずも、音速で動いて目に見えたダーティポリスを仕留めていく。
「や、奴を先に……!」
 セットに向けて銃を構えようとするダーティポリス。
 しかし、セットは常に攻撃状態。
 構えるよりも先に、一撃で頭を吹き飛ばされる。
「こっちは覚悟を決めてるんっすよ!倒し切るまで絶対に止めないっす!」
 防御を捨てた完全攻撃の体勢は、ルークの戦闘スタイルもあって、思いの外に上手く嵌った様だ。

 圧倒的な制圧射撃、超高速の滅多斬り。
 あまりにも一方的な戦いは、すぐに終わりを迎えてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

尾崎・ナオ
アドリブ可

ケーキ頬張りながら窓の外を振り返る。えー?この世界って猟兵って敵なん?あちゃー、世界知識そこまで入れてないよ。スマホに入れて来たデータを見る。なるほどなるほど、ヒーローの上に猟兵、ヴィランの上にオブリビオンね。じゃあ、出てってもいいわけだ。でも出てくのもにゃー。

【第六感32】ささ~っと物陰に隠れるよ。UC【ナイフいっぱい☆】発動。ナイフに【毒使い32】で猛毒をペタペタ。それを【早業10】念動力で動かして、敵さんザクザク刺しちゃおう☆ 物陰に隠れたままね。

ナオちゃんヴィラン好きなの、もう1つ理由があってね。それはね、ナオちゃんがソッチ寄りの気質だから。だーれが正々堂々と戦うかバーカ☆



 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)はケーキを頬張りながら、別の窓から外を眺めていた。
 少し離れた路地に、ダーティポリスの集団が居るのが見える。
 恐らくは増援部隊だろうが、数がかなり多い。
 それを見ても外に出ずにスマホを弄っている様は、無関係な一般人の様だ。
「んー、出ていくのもにゃー」
 ケーキを食べながら、姿を現す必要は別にないのでは?と考えるナオ。
 スマホで軽く世界知識を調べ終えると、身を屈めながら黒いナイフを取り出す。
「ふーん、ふふーん♪」
 ナオは鼻歌交じりに、ナイフへ猛毒を塗って行く。
 更にかちゃかちゃとナイフを複製させて、しっかりと丁寧に猛毒ペタペタ。
 とても楽しそうに戦闘準備を進めて行く。
「よし、オッケーかなー」
 猛毒を塗ったナイフを念力で操作すると、割れている窓から外へと出す。
 そのまま、ダーティポリス達の死角へ、ナイフを回り込ませた。
「ナオちゃんヴィラン好きなんだよねぇ」
 独り言を言いながら、目標確認。
「だって、ナオちゃんがソッチ寄りの気質だから……」
 ケーキを食べながら、ダーティポリス達を見てニヤニヤと笑うナオ。発射用意。
「だーれが正々堂々と戦うか、バァーーーカ☆」
 最高の笑顔のまま指を鳴らすと、ナイフが一斉にダーティポリス達へと向かう。
 そのナイフに気付いた者も居れば、気付かなかった者も居る。
 ただ一つ確かな事は、そのナイフによって増援部隊が全滅した事だろう。

 ナオは最後のケーキを食べ終えると、気分良く店から出て行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『サラリーマン』

POW   :    シークレット・ガン
【手に持つアタッシュケースに内蔵された兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    エンシェント・マーシャルアーツ・カラテ
【カラテ】による素早い一撃を放つ。また、【武器を捨て、スーツとネクタイを脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    情報解析眼鏡
【スマート・グラスで敵の情報を解析し、】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
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 企業戦士。
 それは、会社で戦う者の通称。
 だが、彼等は違う……。

 悪の企業戦士は、暴力を以て猟兵に牙を剥く。
 警察などよりも鋭く、凶悪な牙を。

「フフフ、残業になる前に終わらせますよ」
 スーツケースの銃を片手に、猟兵達へと襲い掛かる。
 緊張感の欠片もないが、割と強いので注意しよう。
ルーク・アルカード
セット(f05234)のお兄さんと一緒

・心情
きぎょーせんしってなんだろう?
お仕事一生懸命してるヒト?
前の僕と一緒だ。お仕事たくさんやると、少し褒めてくれるの。
褒められると嬉しいよね。

・行動
お仕事いっぱいしてた仲間っぽいので通常攻撃で様子見。
ある程度、様子見したらユーベルコードを使用。

・他
不思議……攻撃よけられちゃう?
これなら大丈夫だよね。避けきれるかな?


セット・サンダークラップ
ルーク・アルカードさん(f06946)と連携
アドリブ歓迎っす

企業戦士って比喩ではなかったっすー!?
ともあれエレクトロ・レギオン使用! 相手がこっちの情報を解析してくるなら、物量で押して解析能力を飽和させて押し切るっす!

四脚のレギオンを召喚、レベル×5の170体を相手の集団内外でガシャガシャとランダムに走らせて、ランダムに相手に体当たりさせるっす。
[時間稼ぎ]なその動きで相手の情報処理力に負担をかけて、他の方々やルークさんの攻撃を避けにくくさせるっす!



 始めに、セット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)は大声で言った。
「企業戦士って比喩ではなかったっすー!?」
 そう、言ってしまえばサラリーマンだ。
 サラリーマン達は眼鏡をクイッとすると、二人の情報の解析を始める。
 しかも全くの同時に。ロボットか何かだろうか。
 ルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)もサラリーマンについて考えていた。
(「きぎょーせんしってなんだろう?お仕事一生懸命してるヒト?」)
 今まさに、猟兵を抹殺する仕事を行おうとしているサラリーマン。
 それを過去の自分と重ね合わせて、誰かに褒められた記憶を思い出す。
「……褒められると嬉しいよね」
 しかし、サラリーマン達には褒めてくれる者は居ない。
 仕事を忠実に遂行して定時刻で帰る、悲しき企業戦士なのだ。
「掛かりなさい!すぐにノルマを終わらせるのです!」
 号令と共に、仕事を始めるサラリーマン。
 ルークとセットは、それを迎え撃つ。

「先手は取らせてもらうっすよ!エレクトロ・レギオン!!」
 大量の戦闘用機械兵器を呼び出すセット。
 四脚のそれを地面へと滑らして、手当たり次第に移動させる。
「小癪なァ!」
 眼鏡が機械兵器まで情報を解析してしまい、情報量の多さで混乱している。
 機械兵器はサラリーマンに体当たりも行って、更に混乱が巻き起こる。
「エリートを舐めるなよッ!」
 しかし、一人のサラリーマンの正拳が機械兵器を粉砕。
 機械兵器の情報は必要ない。
 とりあえず殴れば良いのだと、他のサラリーマンも同じ様に行動する。
「凄い脳筋っす!」
 セットはアームドフォートをぶっ放して、機械兵器の破壊を防いで行く。
 機械兵器とセットの攻撃によって、ルークが動き易い様に援護射撃を行って行く。

 そんなルークは、サラリーマンのリーダー格と対峙していた。
(「不思議……攻撃よけられちゃう?」)
 血晶刀『金盞華』の一撃は、当たりさえすればサラリーマンを容易に倒すだろう。
 しかし、動きを解析されたルークの攻撃は掠りもしない。
「フフフ……我が社の製品、スマート・グラスの力は素晴らしいでしょう」
 サラリーマンの強烈な回し蹴りを、金盞華で受けて防御。
 思いの外、強烈な一撃に刃が砕けてしまう。
「フッ、どうやら勝負あったようですね」
 勝ち誇るサラリーマン。
 しかし、血を補充する事で刃こぼれを修復。
 一気に詰め寄って金盞華を叩き付ける。
「クッ、ですがアナタの情報は……なっ!?」
 血晶でできた刃は、避け切ったと確信したサラリーマンを斬り裂いた。
 そのユーベルコードの名は【告死・飛刃血晶】。
 機械人形によって情報を完全に抜き取れて居なかったのだろう。
 データを過信し過ぎた者の末路だ。
(「……避けきれなかったね」)
 振り向いて、次の獲物を探して行くルーク。

 戦いは始まったばかりだが、二人の活躍によって、戦況は有利に傾いている。
 だがまだまだ数は多い。一気に倒し切れ、猟兵達よ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フロッシュ・フェローチェス
残りの心配なんてしなくて良い――潰すから、お前らを、今ここでな。
(しまった、食う事に夢中になり過ぎて気が付いて無かった……!)

ダッシュしては早業で殴り、ダッシュしては踏み付けてから蹴って吹き飛ばし、ダッシュしては残像で惑わしてから鎖で打撃を食らわせる。
トコトンひっかき回してやる。

相手のUCに対しては、アタシも同種で対応しよう。
一度目は相殺する形で向こうにして、コッチから肉弾戦を仕掛けて蹴散らす。
二度目は回避からの――攻撃力重視で発射だ。そのまま横薙ぎで着弾時の爆発を利用し、衝撃波の壁を立ち昇らせる。
全て吹き飛びな……!!

――よし、これで最初のうっかりは誤魔化せたな。
誤魔化せたよな?

※アドリブ可


アリア・ミッチェル
真昼間から暴れ回るなんざ、お勤めご苦労様だねぇ。
おやぁおや、おっかないもん持ってんじゃなぁい。
ちょいと出遅れちまったけど、さっきの汚名挽回といきたいところだねぇ。

【行動SPD】
気づかれないようにスナイパーを構え狙いを敵の頭ぬ定める。そしてUC「電光弾銃砲殺生術式・狙撃手の哀歌」を発動する。
頭...当たるといいねぇ。なにせ一発だ。
見つかったらバイクかなんかで逃げるとするかー。あ、これじゃぁまたさっきと同じじゃないか!

【アドリブOK】



「真昼間から暴れ回るなんざ、お勤めご苦労様だねぇ」
 アリア・ミッチェル(Fighting women・f19177)はバイク『B.108-AR』に跨って、物陰からサラリーマン達を見る。
(「おやぁおや、おっかないもん持ってんじゃなぁい」)
 ライフルの銃口が突き出ている、アタッシュケース型の銃。
 本来の役割は一切果たさないであろうそれは、中々に格好良く見える。
「残業時間が迫っています。皆さん、速やかに終わらせますよ」
 フロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)はサラリーマンの前に出て、その言葉にこう返した。
「残りの心配なんてしなくて良い――潰すから、お前らを、今ここでな」
 凄まじい気迫に少し押されるサラリーマン。
 そんな本人はついさっきまで食事をしており、少し前に彼等に気付いたらしい。
 実を言うと、割と焦っている。
「ちょいと出遅れちまったけど、さっきの汚名挽回……や、汚名返上といきたいところだねぇ」
 一瞬言葉に迷ったが、すぐに訂正するアリア。
 スナイパーライフルを構えて、サラリーマンの頭を狙う。
「よぉく狙って……、ドンッ」
 ライフル弾の発射と共に、戦闘が始まった。

 甲高い発砲音と同時に、一人のサラリーマンが倒れる。
「何だ……!?」
 他のサラリーマンは、倒れた者を一斉に見る。
「よそ見をしてる暇があるのか?」
 振り向いたサラリーマンの顔面に向けて、フロッシュ渾身の右ストレート。
 グシャッと嫌な音を響かせて、サラリーマンは動かなくなる。
「くっ、速過ぎる!」
 サラリーマンのキックを残像が出る程のスピードで躱し、咢鎖『咆蛟炉』を放つ。
 機械生命体でもあるそれはサラリーマンを喰らい付き、動きを封じる。
「離れろ……ォ」
 足掻くサラリーマンの頭を撃ち抜く弾丸。
 アリアは隙を見ながら、狙撃をし続けている。
「撃ち殺しなさいッ!」
 アタッシュケース型の銃を同時に構えるサラリーマン。
 すぐに大量の銃弾が発射される。
「甘いねッ!」
 フロッシュは右眼を見開くと、眼光から放たれるレーザーで銃弾を叩き落としてしまう。
「な、何が……ァ」
 その光景を見て狼狽するサラリーマンの頭が撃ち抜かれる。
 そして、一人のサラリーマンがそれを撃っていたアリアを見付け出した。
「スナイパーか……!」
「おっと、見付かったか。じゃあ最後に何発か……」
 フロッシュに近付いていたサラリーマン数人の頭を撃ち抜くと、バイクで逃走してしまう。
 つい先程に見た光景だが……多分気のせいだろう。
 逃げるアリアを追い掛けようとするサラリーマン達だが、どう考えても間に合わないし、そもそもフロッシュがそれを許さない。
「標準は、もう付けた――全て吹き飛びな……!!」
 放たれた横薙ぎの極太レーザー。
 それは地面を滑ってサラリーマン達を巻き込み、凄まじい衝撃波を発生させる。
 サラリーマン達は、上空へと吹き飛んでから地面に落下。
 ピクリとも動かなくなった。
(「――よし、これで最初のうっかりは誤魔化せたな。誤魔化せたよな?」)
 誤魔化せ切ったのかは横に置いといて、この戦闘は完勝と言っていいだろう。

 こうして、二人はサラリーマンの一団を撃破。
 残るサラリーマンの団体は、あと一つ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニトロ・トリニィ
企業の戦士って言うかただの戦士にしか見えないんだけど…
まぁそれは置いといて、アタッシュケース型の銃か…
連射出来そうな形をしているけど、構造はどうなっているんだろう?
1丁くれないかな?

【行動】
今回は、《念動力》と技能の〈念動力〉を合わせて、さらにそれをサイコハンドガンの増幅機能で強化した技を防御に使おうかな!
弾丸を止める、弾道を変えて当たらないようにするとかだね。

これで攻撃を防ぎつつ、軽機関銃【rosé】やククリナイフを使って攻撃だ!

いちおう、〈盾受け/激痛耐性〉も使っておいた方が安全かな?

そんなに残業が嫌なら、僕達が帰るのを手伝ってあげるよ。
さぁ、骸の海へ帰れ!

アドリブ・協力歓迎です!


尾崎・ナオ
アドリブ可

集団戦 『サラリーマン』!もう字面に笑うよね、めっちゃ噴いた。しかし、手に持ってるスーツケース良いじゃなーい。ちょっとそれ頂戴!ナオちゃんそれでキングスm…ごっこするのー!

敵POWは遠距離だわなぁ、回避します!敵SPDは距離を取って対処。敵WIZの攻撃予測が面倒だにゃー。本当は【クイックドロウ128】で銃撃したいけど、多分読まれるな。という事でUCを予定より変更。

UC【ナイフいっぱい☆】で、投げる時間・角度・本数をバラバラにしてフェイントを入れながら操作するよ。敵WIZは「念動力でナイフを操作する」が判ると踏む。だが、44本+本体、全部がどう飛んでくるかは、予測できるかにゃー?



 ニトロ・トリニィ(楽観的な自称旅人・f07375)はサラリーマンを見て困惑した。
「企業の戦士って言うかただの戦士にしか見えないんだけど……」
 やってる事は破壊行為だから仕方がない。格好は恐らく企業戦士だ。
「手に持ってるスーツケース良いじゃなーい!ナオちゃんそれでキングスマ……ごっこしたーい!」
 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)はサラリーマンの持つスーツケースを見ながら、映画か何かの真似をしてみたいと思っていた。
 果たして何の映画なのだろう。恐らくアクションだろうか。
「アタッシュケース型の銃か……連射出来そうな形をしているけど、構造はどうなっているんだろう?僕も一丁くれないかな?」
 一丁と言っていいのかどうかは置いといて、割と人気の様だ。
「ほう、我が社のアタッシュ・マシンガンに目を付けるとは……」
 それを全員同時に構えるサラリーマン達。
「これは差し上げられませんが、代わりに銃弾をどうぞ。では……ファイアッ!」
 言葉と共に一斉に発射される銃弾。戦いの始まりだ。

「うおっとぉっ!」
 横に跳んでギリギリで回避するナオ。
「っし、複製ぃ!!」
 黒いナイフを複製させ、それをバラバラに不規則な動きで展開する。
「ミサイル発射!」
 続いて、ミサイルを発射するサラリーマン。
「うおっ!すごーっ!!って言うかマシンガンじゃないのっ!?」
 まさかミサイルが出てくるとは思わず、驚き半分嬉しさ半分のナオ。
 そこにニトロが前に出て来て、念動力でミサイルの動きを止める。
「よ、喜んでる場合じゃないよ……どうにかしてこれ……!」
 強力な念動力を『サイコハンドガン』で増幅しても尚、大量のミサイルを完全に止めるのはかなりキツい。
「おっけおっけ!任せといて~!」
 ナオはすぐに高速早撃ちでミサイルを撃ち抜いて、誘爆させていく。
 凄まじい爆風が発生すると、辺りを煙を包んでしまう。
「凄い威力だ……おっと!」
 煙の中から殴り掛かってきたサラリーマンを、ニトロはククリナイフで仕留めた。
 しかし、煙の中から大量の足音がする……サラリーマンが迫って来ているのだ。
「煙の中でナイフがどう飛んでくるのか、予測できるかにゃー?」
 これをチャンスと思い、大量のナイフを向かわせると、煙の中から悲鳴が上がる。
「ナイスッ!」
 ニトロは軽機関銃【rosé】を構えると、同じく煙の中へ乱射。
 二人の波状攻撃によって、サラリーマン達は次々と倒れて行く。
「うおおッ!カラテだカラテッ!!定時で帰るのだッッ!!!」
 残るサラリーマンがアタッシュ・マシンガンを捨て、スーツとネクタイも外してしまう。
 それによって、加速するが……流石に遅い。
「いや、もう無理無理。時間切れだにゃーっと」
「そんなに残業が嫌なら、僕達が帰るのを手伝ってあげるよ」
 二人はナイフと機関銃を構える。
 サラリーマンはそれにカラテで挑もうとするが、それはあまりにも無謀……。
「さぁ、骸の海へ帰れ!!」
「あっ!スーツケースは傷付けないでえっ!!」
 それが発射されると、あっと言う間にサラリーマン達は全滅してしまった。


●仕事終了
 警察と企業戦士を倒し、仕事を終えた猟兵達。
 道路の被害は結構な物だが、誰も死ぬ事はなく完全なる勝利となった。

 道路以外も殆ど被害が無く、バイキングもすぐに営業を始めるだろう。
 そう時間の掛からない内に戦闘の跡も修復され、すぐに平和な日常に戻る筈だ。

 さあ、定時だ。
 早く帰るとしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月22日


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#ヒーローズアース


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
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 苦戦🔵🔴🔴
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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

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挿絵イラスト