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温泉に現れる美女と野獣

#サムライエンパイア



 サムライエンパイア、某所。
 ここは、温泉の名所として有名な観光名所だ。
 徳川の治世となったことであちらこちらを旅する者もおり、この地を訪れる者も増えた。
 この地の温泉は単純泉だそうで、疲労回復、健康増進、ストレス性の各症状などに効能があるのだとか。
 温泉は男女別の他、交流の場となるべく混浴も設けられている。
 遠方からはるばる訪れて利用する者、旅の途中でふらりと立ち寄る者。
 または、地元の者達が出会いの場として。仕事後の疲労回復など、その利用目的は様々だ。

 そんな温泉へとある日突然、多数のオブリビオンが押し寄せてきた。
「「ぐわーー!!」」
 日が暮れて間もない頃、両腕を上げて襲ってきたのは……、なんとも可愛らしい姿のくま達。
 着ぐるみかと思わせる愛らしさではあるが、そこはオブリビオン。
 持っていた鮭だけではお腹がいっぱいにはならないのか、くま達は本気でこの場の人々を食らってしまおうと大きく口を開き、鋭い牙を薙ぎ払ってくる。
「「ぐわー、ぐわーーーー!!」」
 また、多数のくまの霊を呼び寄せ、その数をどんどん増やしていたようだ。
「きゃああああっ!!」
「逃げろ、食われるぞ!!」
 人々は着の身着のままに温泉から出て、オブリビオンとなり果てたくま達から逃げていく。
 そして、そのくま達の背後には、1人の着物を纏った女性の姿が。
「全く、かのよたろうども、わっちの目の届くところで肌を晒し合うなど、いい身分どすなあ」
 ひどく不快な表情をしたその花魁の女性は、逃げゆく客達を見下すように見つめていたのだった。


 グリモアベース。
 各世界の依頼に参加し続けている猟兵達の中には依頼帰りなのか、ぐったりとしている者もいて。
「皆、お疲れね」
 そう言うセレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)もやや疲れた様子ではあったが、彼女なりに猟兵達を元気づける。
 セレインが差し出したのは、クエン酸のドリンク。
 そのままでは酸っぱいからと、ハチミツを入れて甘さを感じさせる風味に整えた1杯だ。
 猟兵達がそれを口にしたり、遠慮して別の手段で休んだりしたりする中、セレインはこんな話を持ち掛ける。
「サムライエンパイアで、温泉関連の依頼がないかと探していたのだけれど、興味ないかしら?」
 依頼さえ解決できれば、事後に温泉へと浸かり放題だと語るセレインの話に関心を抱いた猟兵達。
 彼女は小さく微笑んでから、その内容を語り出す。

 サムライエンパイアの某所にある温泉に、オブリビオンの襲来が予知された。
 宵の口、温泉を利用する人が多い時間帯に可愛らしい姿のくま……『もりのくまさん』の集団が温泉へとなだれ込むように襲い来る。
 それらは男女、混浴関係なく荒らしてくるようなので、日暮れ前から温泉裏手側を張り込み、その侵攻を食い止めたい。
「どうやら、このくま達を率いる上位のオブリビオンもいるようよ」
 それは、花魁の姿をしていたようだが、現地点ではよくわからない。現地で改めて確認してほしい。

 無事にオブリビオンを討伐できれば、温泉を利用させてもらうことができる。
 依頼参加した者同士で温泉に浸かる他、仲の良い者同士で利用して交流を深めるなどするといいだろう。なお、セレインも利用を考えているとのことだ。
「以上ね。今回はよろしくお願いするわ」
 ――温泉を護る為に、オブリビオンの討伐を。
 セレインは改めて依頼を受けた猟兵達へとそう願うのだった。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
 こちらは、セレイン運営の旅団『セレインのおうち』に寄せられた依頼を元にしたシナリオです。

 サムライエンパイアの某所の温泉にオブリビオンが襲撃してくるようです。温泉とそこにいる人々を護る為、撃破を願います。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、集団で温泉に押し寄せる『もりのくまさん』の撃破を。
 第2章は、もりのくまさんを率いていた『陰燐太夫』の撃破を。
 第3章は日常パートです。温泉に浸かって、戦いの疲れを癒して下さいね。
 3章のみ、セレインも参加します。こちらだけでも、ご一緒いただけると嬉しいです。
 温泉は男女別の他混浴もございますが、公序良俗の上での利用を願います。

 まずは、温泉へと押し寄せてきた『もりのくまさん』の集団の討伐を願います。
 温泉客がいる中、温泉を荒らそうとしてきますので、人々の避難を行った上で、このオブリビオン達の討伐を願います。

 章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆しますので(前章終了から半日以内を目途に)、そちらが確認できましてからプレイングを手掛けていただければ幸いです。
 最速のプレイングが届いてから、そちらが失効する前(3日以内)にリプレイを執筆いたします。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 集団戦 『もりのくまさん』

POW   :    もぐもぐたいむ
戦闘中に食べた【鮭 】の量と質に応じて【全身の細胞が活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    たべちゃうぞ! 
【ある日、森から 】【現れた熊が】【かわいい顔に似合わぬ鋭い爪の斬擊】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    みんなあつまれー!
【くま 】の霊を召喚する。これは【くまぱんち】や【くまかみつき】で攻撃する能力を持つ。
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リーファ・レイウォール
【FPBH】

■避難誘導
混浴中のお客さんを退避させるわね
【言いくるめ】て、安全な部屋に戻っていて貰うわ
「危険な目に遭わせたくないから、お願いね?」と

基本使いたくはないけれど、素直にいう事聞いてくれないなら
『天下自在符』を見せるしかないわね

■戦闘
チャペルのUCで強化されたら【高速詠唱】で双戟召喚
【誘導弾】で【串刺し】にするわ

周囲に危害が出ない様にするために【範囲攻撃】で狙いを絞るわよ

敵の攻撃は【戦闘知識】を補助として
【視力】【聞き耳】で【見切り】ながら【残像】で回避
【空中戦】で翻弄してあげるわね

【属性攻撃】も兼ねてるけど
ベルカの気絶狙いや麻痺狙いの【援護射撃】にもなるわよね


ミスティ・ストレルカ
【FPBH】

ある~ひ、おゆのなか、クマさんに…出会った?
動物さん達とお湯に入るのはいいけど襲うのはダメなのです

●方針-WIZ
クマさん、多いのです…

・避難の人達
分担は女湯
悪いクマさんが発生の報を受けたので追い払うために一時的に避難してもらう。が良いでしょうか
最悪クマさん突破防止の為に【誘惑】【おびき寄せ】で引きつけですね


・立ち回り
避難後はお勧めな位置での索敵迎撃…【第六感】交えて不意打ち防止なのです

ひつじさんで【二回攻撃】電撃による引き付け
【オーラ防御】【見切り】【空中戦】を駆使して森と高さを利用するのです


・今日のひつじ(UC)さん
クマさんに紛れようと奮闘してるみたい
もこもこへの対抗心…?


ルーイ・カーライル
【FPBH】

入浴前のお客さんを説得
子供の戯言と思われない様に
最初から『天下自在符』を見せて【コミュ力】と【言いくるめ】で
部屋で大人しくしてもらうようにお願いするね
「ボクたちは、危ない目に遭ってほしくないんだよ」
だから『こんな子供が』なんて思わないでね?

チャペルお姉ちゃんのベルの音が開戦の合図
ユーベルコードで弱点も見つけちゃうんだから!

ユーベルコードで呼び出した武器は、全部けしかけるよ
お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに、上手く狙うことはできないけど
軌道上に【おびき寄せ】て、当てちゃうんだから

上手くできたら、お兄ちゃんも、いっぱい誉めて食えるよね?


チャペル・フォレストパレス
【FPBH】

適材適所と申しましょうか
説得は皆さまに任せて、身をひそめる場所の整備をしておきましょう

敵からは見つかりにくく、敵を見つかりやすいようにしておくことで
先制攻撃を行う事ができましょうから

湯治客の皆様の退避完了後に合流
身を潜めて敵の姿を待ちます

主様(ベルカ)の合図とともにユーベルコードを発動
強化する能力は皆様が利用するユーベルコードに適した能力値です

皆様の戦闘能力値を上昇させることは出来ますが戦闘は不得手
「もりのくまさん」を転倒させるのを狙い
【念動力】で足場のお湯を硬くしたり、石鹸などを動かしましょう
直接攻撃は出来ませんが、戦闘補助をさせて頂きます

回避は【見切り】にて行います


メイベル・リーシュ
【FPBH】
からくり人形:ヒルデ

■拠点設営
チャペルさんと共に、身をひそめる場所の確保です
【拠点防御】が応用できるでしょうか
主様や、リーファさん、ルーイさん、ミスティさんが
避難誘導を成功させるのは信じておりますので
こちらは、こちらで出来る事を

■戦闘
主様の合図と共にチャペルさんがユーベルコードを発動する手筈

「それじゃあ、ヒルデ行きますわよ」
魔力を流し込み動かしますわ

【ダンス】の応用で舞い踊り、斬り刻ませて頂きますわ
私の斬撃には【生命力吸収】を乗せ、奪った生命力を
ヒルダを動かす魔力に転換
ヒルダのひっかきを混ぜた【2回攻撃】ですわ

軌跡に氷の結晶の残る【属性攻撃】
気付かぬ内に事切れる【暗殺】ですわ


ベルカ・スノードロップ
【FPBH】

●避難
まずは人々の避難
男湯へ入浴中の方へ【コミュ力】と【言いくるめ】で
事情を説明
素直に聞いてくれない場合に限り
『天下自在符』を使って説得
「安全確保まで、温泉へは入らないでくださいね」

●戦闘
【暗視】で敵影確認
敵影を確認したらチャペルへ合図
力が湧くのを確認してUCを発動
召喚した槍たちに【誘導弾】の効果を付与
【槍投げ】と【スナイパー】で狙い撃ちにして【串刺し】です

温泉という【地形の利用】をして
雷属性の【属性攻撃】で麻痺や気絶も狙います(【マヒ攻撃】【気絶攻撃】)

敵の攻撃は【見切り】回避や【武器受け】で防ぎます


郁芽・瑞莉
先月はキマイラフューチャーで戦争もありましたし、
来月は水着コンテストもありますし。
疲労を取っておくのは大事ですね!

さて、身体を休める前に。
まずは温泉を襲うオブビリオンから人々を守りましょう!
相手もクマの霊で数を増やしているというのなら。
私も数を増やして対抗です!
まずは先制攻撃で薙刀で早業のなぎ払いをして足を止めて。
相手の攻撃はフェイントや残像、迷彩で惑わして回避し、
避けられない爪の直撃は武器やオーラ防御で受けて。
カウンターで符をクイックドロウして高速詠唱からの一撃で追撃、
さらに苦無で相手の防御を無視した一撃の二回攻撃で更に追撃しますよ!
「ここは人々の憩いの場です。無粋な輩はお帰り願いますよ!」


松平・富嶽
まずは一般人たちの避難が優先ですね。
「皆さん、あちらの出口から避難を! もしケガ人がいましたら、こちらに運んでください! 応急手当します!」
と一般人たちに呼びかけながら、ピルケースを取り出して【医術】と【救助活動】を駆使して応急手当の準備。順次、対応していく。
避難が終わったら戦闘に加わる。
「さて、熊が相手ですか。熊は力が強いと聞きます。まさに『柔よく剛を制す』の剣術を得意とする私にうってつけの相手ですね」
と言い、敵の攻撃を【見切り】と【武器受け】を駆使して回避して
「遅いですね、すでに私の間合いですよ」
と言って【カウンター】で『富嶽新陰流・水龍突』を放つ。
連携・アドリブ・🔵過多での不採用も可。


燈夜・偽葉
温泉!楽しみですね!
…そのためにもまずは、あの熊を斬り倒さなければなりませんね
なんだかすごく可愛らしいですけど

「剣よ、心を統べて」を発動させて残像やフェイント、2回攻撃を混ぜてくまさんと渡り合います
鮭を食べようとしたら、先制攻撃で刀を念動力や投擲で飛ばし、食べるのを阻止します

一般客の避難はどちらかというと他の方に任せますかね
もぐもぐたいむを邪魔するためには集中しておきたいです
それでもせめて、庇ったりだとか挑発や存在感や殺気でくまさんの注意を引き付けておきますね

くまさんの攻撃は視力、見切り、第六感で感知して回避したり武器受けして弾きます
さらにカウンターで斬りつけておきますね




 依頼を受け、サムライエンパイアを訪れた猟兵達。
 黒髪、黒瞳の和装美人、郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は現場となる温泉浴場を目にする。
 先月はキマイラヒューチャーで戦争があったし、来月は水着コンテストもあると、瑞莉は考えて。
「疲労をとっておくのは大事ですね!」
 休むつもりで訪れた温泉ではあったが、すでに瑞莉のテンションはうなぎのぼりな様子だ。
「温泉! 楽しみですね!」
 瑞莉が所属する旅団の団長、燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)もにこにこと笑みをこぼす。
 その為にも、オブリビオンを倒す必要がある。
 まずは温泉へと襲い来るくま……『もりのくまさん』の集団を討伐せねばならない。
 被害を未然に防ぐべく、温泉客の避難に当たっていたのは子供の猟兵多めのチーム【FPBH】……旅団【もりのようかん】の面々だ。
「ある~ひ、おゆのなか、クマさんに……出会った?」
 サイドツーアップにした白髪、白い翼のオラトリオ、ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は首を傾げて。
「動物さん達とお湯に入るのはいいけど、襲うのはダメなのです」
 ということで、ミスティは仲間達と一緒に避難誘導を行うことに。
 人々を納得させる為の理由も、彼女なりに考えていたようだ。
「悪いクマさんが発生の報を受けたので、追い払うために一時的に避難してもらう……が良いでしょうか」
 とはいえ、子供の言うことだからなかなか聞いてくれないと彼女達は感じたらしい。
 シスターの真似事を行うオレンジ髪の少女、ルーイ・カーライル(シンフォニック・エンジェルギア・f17304)は『天下自在符』を温泉客に見せ、一時部屋で大人しくしてほしいと願う。
「ボクたちは、危ない目に遭ってほしくないんだよ」
 コミュ力を働かせた上で、女性客を言いくるめるルーイ。
「だから、『こんな子供が』なんて思わないでね?」
「……わかったよ。頑張ってね」
「部屋から応援しているわ」
 こんな小さい子でも、幕府から認められた猟兵。
 温泉客達もそう納得し、応援しながらも温泉から上がっていく。
 【FPBH】の女性メンバーで最もお姉さん、赤髪に片翼ずつ色の違う翼、そしてオッドアイのリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)も、別の温泉客へと声をかけて。
「危険な目に遭わせたくないから、お願いね?」
 クールさも感じさせるリーファに言いくるめられ、残る女湯側の利用客は全て避難していたようだ。

 温泉の裏手側。
 避難誘導を皆に任せ、こちらも【FPBH】メンバー、長い銀髪に青い瞳のメイベル・リーシュ(銀月に照らされし殺戮人形―キリング・ドール―・f15397)は、後の為にと何やら作業していた。
「身を潜める場所の確保です」
「適材適所と申しましょうか」
 いわゆる拠点設営というもので、チームの仲間である黒髪姫カットのヤドリガミ、チャペル・フォレストパレス(もりのようかんの付喪神に選定された当代担当・f14933)は温泉の近く、かつ温泉全体が確認できやすい場所を見繕って。
「敵からは見つかりにくく、敵を見つかりやすいように」
 そうして、先制攻撃できるようにと事前準備に努めていたようである。
 隣の男湯でも、2人の猟兵が避難誘導の為に当たっていた。
「安全確保まで、温泉へは入らないでくださいね」
 【FPBH】の主である緑髪のダンピール、ベルカ・スノードロップ(聖浄なる森の博愛聖者・f10622)が男性客へと声をかけていく。
 女性メンバー同様、事情説明するベルカもまたコミュ力を活かして言いくるめ、一旦浴場から上がってもらっていた。
 ガサ、ガサガサ……。
 その最中に、木陰が大きな音を立てて。
「「ぐわーーーー!!」」
 一挙に襲い来る多数のくま……『もりのくまさん』達。
 可愛らしい姿をしたそのオブリビオンは着ぐるみのようにも見えるが、その鋭い爪を光らせ、そして従えるくまの霊も本体に劣らぬ強さを持つ。
「逃げろ、食われるぞ!!」
「皆さん、あちらの出口から避難を!」
 白い仮面を被った松平・富嶽(忠烈義士・f02974)が声を張り上げて男性利用客へと呼びかける。
 被害を軽減させるべく、女性メンバー達もまたくまが向かってくる方向へと移動し、応戦に当たっていくのだった。


 オブリビオン『もりのくまさん』達との交戦を開始する猟兵達。
 予め、女湯にいた裏手方面にミスティが敵影を確認して。
「クマさん、多いのです……」
 直感も活かして不意打ち対策をとっていたミスティは【誘惑】、【おびき寄せ】を活かし、相手の引きつけに移る。
「チャペル、お願いしますね」
 その時、男湯からベルカが声を上げると、主様の命を受けたチャペルはユーベルコードを発動させていく。
「祝福の音色。これが、私の能力(ちから)」
 鳴り響く鐘の音によって、チャペルは皆のユーベルコードの能力を上げていく。
「「「ぐわーーーーっ!!」」」
 その間にも、くま達は垣根を破壊して男湯へと入ってくる。
 破壊の限りを尽くそうと、そいつらは温泉の設備を荒らす。
 そして、逃げ遅れそうになる人々を目ざとく発見し、近寄ろうとしてきた。
「まずは、一般人たちの避難が優先ですね」
 くまの対処は仲間に任せ、富嶽はピルケースを取り出して男性客が怪我をしていないか確認をする。
「もしケガ人がいましたら、こちらに運んでください! 応急手当します!」
 避難する中、転んで怪我した者はいたようだったが、大事に至った者はいない様子だ。
「……まずは、あの熊を斬り倒さなければなりませんね」
 偽葉は襲い来るくまに愛嬌すら感じていたが、剛腕から繰り出す爪でこの場の猟兵を切り裂くのを見て。
「剣の極致、見せてあげましょう」
 【無念無想の境地】に覚醒した偽葉は【剣聖状態】に変身し、素早く敵の周囲を動き回る。
 偽葉が敢えて仲間に避難を任せていたのは、敵が持つ鮭を食らって強化してしまうできる限り止めたかったからだ。
「もぐもぐたいむを邪魔するためには、集中しておきたいです」
 自らの存在感や殺気によって、偽葉はくま達の気を引きつけようとしていた。
「まずは、温泉を襲うオブビリオンから人々を守りましょう!」
 瑞莉も体を休める前にと、襲い来るくまの討伐に当たっていく。
 見ると、くまは霊を呼び出して数を増やしている。
「私も数を増やして対抗です!」
 ならばと、瑞莉も分身を呼び出し、薙刀で早業の薙ぎ払いでくまの足を止めようしていた。

 チャペルの鐘の音を聞き、【FPBH】メンバー達も動き出す。
「それじゃあ、ヒルデ行きますわよ」
 温泉の奥手側に潜んでいたメイベルが声をかけたのは、魔力を流し込むからくり人形のヒルデ。
 男湯側へと回り込んだメイベルはヒルデと共にダンスを舞い踊って、攻め来る先頭のくまへと『吸血鬼』の異名を持つナイフ『Blutschwert』で切りかかり、さらにヒルデの爪で引っかく2回攻撃。
 前線にいることもあってメイベルはくまの爪に切り裂かれることもあった為、切りかかると同時に相手の生命力を奪いとり、ヒルダを動かす魔力も確保していたようだ。
「弱点、狙い撃ちしちゃうんだから」
 ルーイも女性客を避難させると、こちらへと合流してくま達の弱点をチェックする。
 相手は剛毛を持つくま達だ。
 その毛皮を切り裂くことのできるほどに鋭い刃をルーイは100と数十本呼び出し、その全てをくま達へとけしかけていく。
 ルーイの刃がくまの体を切り裂き、くまの足を止める。鮮血が飛び散り、温泉を染めていった。
 その間に、駆け付けたリーファも素早く詠唱して。
「天切り裂き顕現なさい、雷轟の方天戟たち。そして、存分に猛威を振るいなさい」
 リーファが召喚したのは、200本余りの雷属性の双戟、方天画戟とも呼ばれる武器。
 それらを誘導弾のようにして、彼女はくま達の体を次々に貫いていく。
「ぐわーーー!」
 かわいい顔にもかかわらず、その鋭い爪で切り裂いてこようとするくま達。
 残像を駆使するリーファはさらに視力や聞き耳を活かして敵の攻撃を避け、さらなる投擲でくまの体を穿ち、数体を温泉の中へと倒していく。
「おいで、ひつじさん」
 相手がくまの霊を呼ぶなら、ミスティが呼ぶのはひつじの霊。
 そのひつじさんはもこもこの毛皮から発する電気を操り、くま達の体へと連続して駆け巡らせて焼き払っていく。
 空中を駆けるひつじは木々の幹を駆け上がり、森と高さを活かして攻撃を仕掛ける。
「もこもこへの対抗心……?」
 こころなしか、ひつじはくまに奮闘しようとやる気を見せていたようだ。

 最初からこの場にいたベルカも負けていない。
 ある程度男性客がいなくなったことで、同じく力が湧くのを確認した彼も200本余りの闇属性を持つ魔法の槍を生み出していく。
「――我が夜の血に応え、顕現し、貫き穿て、夜王の槍」
 ベルカもまた、リーファと同じように魔法の槍を行使してくま達の体を串刺しに。
 その動きは見た目に似合わず早い敵だが、それでも大柄な体躯もあって命中は容易。
 むしろ、その剛腕で振るう爪や、くまの霊が繰り出すぱんちの直撃を受けぬよう、ベルカは『プラトニック・チェイン』を舞わせて防いでいたようだ。
「さて、熊が相手ですか」
 そして、富嶽。
「熊は力が強いと聞きます。まさに『柔よく剛を制す』の剣術を得意とする私にうってつけの相手ですね」
「ぐわーーーっ!」
 霊と共に襲ってくるくまの太い腕。
 富嶽は愛刀『越前守安定』で受け止めつつ爪を躱し、強力な一撃を見舞う隙を見極めるのである。


 猟兵達は一気に攻勢を強める。
 仲間達が直接くま達へと切り込み、刃を飛ばす中、彼らの強化に当たっていたチャペル。
 戦闘は不得手と自覚する彼女のこと。
 出来る限り身を隠したままで、チャペルはくまが浸かる温泉の湯を念動力で固める。
 また、近場の石鹸などを動かしたりすることで、動きを封じたくまを盛大に転倒させていた。
 手にする『聖十字』で敵の爪を受け止めるベルカも温泉という場所を最大限に活かし、武器に雷属性を纏わせて叩きこんだくま達へと強烈な痺れを与えていく。
 リーファはその援護の為にと、雷を纏わせた双戟を発し続けてベルカを援護していく。
「お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに、上手く狙うことはできないけど」
 ルーイは、ベルカやリーファが空中で操る武具と同じように操り、その軌道上に敵を誘き寄せてくまの体を切り裂いていく。
 ルーイの姿をベルカも微笑ましげに見つめ、そっと近寄って頭を撫でていた。
 周囲へとひつじを飛ばすミスティもくま達を電撃で痺れさせていく中、メイベルはヒルデと合わせてナイフを振るう。
 その軌跡は氷の結晶が残り、相手が気づかぬうちにメイベルはその命を奪い去ってしまう。
 敵の強化をできる限り防いでいた偽葉。
 くまが弱ってくれば、偽葉も直感で太刀を使って鋭い爪を受け止め、そのままカウンターで切り付けて胸を切り裂き、トドメを刺す。
 富嶽もさすがに回数をこなせば、くまの動きが比較的単調なことに気づく。相手が弱ってくればなおさらだ。
「遅いですね、すでに私の間合いですよ」
 不敵に笑う富嶽はくまが腕を大きく振り下ろす隙に、鋭い突きをカウンターとして喉元を穿つ。
「ぐわーーー……」
 体力が尽き、浴場で卒倒していくくま達。
 残る数も少なくなる中、瑞莉はくま達をフェイントで牽制しつつ鮭を食って力を高めたくまの攻撃をオーラで防いでみせた。
 だが、彼女はしっかりと霊符を素早く発し、高速詠唱して追撃する。
 さらに、瑞莉は苦無を投げつけ、相手の胸部を貫く。
「ここは人々の憩いの場です。無粋な輩はお帰り願いますよ!」
 お帰りどころか、最後のくまはこの場で倒れ、湯船の中へと沈んでいったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『陰燐太夫』

POW   :    金襴乱舞
【豪華な衣装での目くらましからの飛び蹴り】による素早い一撃を放つ。また、【花魁衣装を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD   :    艶惑緞子
【くるくると踊るような仕草】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【帯を変化させた鞭】で攻撃する。
WIZ   :    嬌嫣一蹴
【M字開脚】から【の素早い足払い】を放ち、【魅了】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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 温泉に現れた『もりのくまさん』を討伐した猟兵一行。
 だが、息つく間もなく、強力なオブリビオンの気配を感じたメンバー達は戦闘態勢を崩さず、現れる敵を迎え撃つこととなる。

 湯煙の温泉へとゆっくりと歩いてきたのは、麗しい姿の和服美人だった。
「わっちの目の届くところで、肌を晒すよたろうどもにお灸を据えるつもりでありんしたが……」
 キセルを手にして歩み寄ってくるのは、『陰燐太夫(いんりんだゆう)』。
 花魁は、吉原遊廓なる場所で男性に様々なサービスを提供していた女性達のこと。
 いわゆる、花魁……高級遊女であり、今でいうなら売春婦が近しい存在だろうかか。
 そんな彼女もまたオブリビオンとなり果て、人々が肌を晒し合う温泉を襲撃してきている。
「あれだけのくまどもを皆倒すなど……、主さんらもかなり強いでありんすね」
 可愛らしい野獣……くま達を率いていたのがまさか、こんな美女のオブリビオンとは。この場の猟兵達も少なからず驚きを見せる。
 しかしながら、その姿から放たれる力は本物だ。
 この『陰燐太夫』は、主に蹴り技を得意とする。
 花魁衣装を脱いで素足を晒しつつ、己の足をM字に開いたところで魅了された者を蹴り飛ばしてくる。
 また、くるくると回転して攻撃を行う彼女。その長い帯は鞭のように変形し、武器としても利用できるらしい。
「今度はわっちが相手しんす。覚悟してくんなまし」
 襲い来るオブリビオン『陰燐太夫』を倒す為、猟兵達は再び武器を手に戦うのである。
リーファ・レイウォール
【FPBH】

んー
ベルカは、興味なさそうね
小さい子たちの教育に……は……考えなくていいわね
おませさんで、ベルカに対して自分達で誘惑してるし、ね?

今回も、チャペルのUCの鐘の音が戦闘開始の合図よね

『金襴乱舞』に対しては、【戦闘知識】を駆使して
【聞き耳】で『視る』ことに頼らず『目くらまし』は忌避
【残像】で回避、【オーラ防御】で防御するわね

ベルカに対しては『嬌嫣一蹴』してくるでしょうから
『第八聖典』から"七番目"を選択してユーベルコードを発動
「貴女の罪を数えなさい?」
【破魔】の力が乗ったパイルバンカーで、"M字開脚"の中心を
【串刺し】にして【生命力吸収】で精も根も尽き果てさせてあげるわ


ベルカ・スノードロップ
【FPBH】

「退いてはくれませんか?」

【誘惑】と【コミュ力】と【言いくるめ】で少々、言葉遊びでもしましょうか
若干、口説いてみるのも良いかもしれませんね
油断に繋がってくれるなら、なお良いです
このまま、可愛がってあげるのも吝かではありませんが
まぁ、ルーイ達もいるのでナシです

敵の攻撃は、しっかりと視て【見切り】つつ

【ロープワーク】で『プラトニックチェイン』を伸ばし【武器落とし】して
そのまま落とした武器を【盗み】ます

UCは【スナイパー】で【属性攻撃】
【誘導弾】と【鎧砕き】も乗せましょうか

UCを放った直後、【追跡】を駆使して【早業】で距離を詰めて
咬みついて【吸血】と【生命力吸収】をしてあげます


ルーイ・カーライル
【FPBH】

ベルカお兄ちゃんは、ボクを含めて一緒に行動してる女の子や
セレインお姉ちゃんの事がお気に入りなんだよね……

オブリビオンに手を出すこともあるみたいだけど
『陰燐太夫』のことはどうなのかな?

回避のために攻撃は【見切り】するよ

チャペルお姉ちゃんのユーベルコードが発動したら
ボクもユーベルコードを発動するよ
「敵さんの弱点はなんだろうね?」

ただ放つだけだと、上手くはいかないと思うからね
敵の動きを【見切り】ながら射線へと【おびき寄せて】いくよ!

セレインお姉ちゃんも一緒に、お兄ちゃんとの、あまーいひと時を過ごすためにも
オブリビオンなんかに、邪魔はさせないんだよ!


チャペル・フォレストパレス
【FPBH】

「それじゃあ、いつも通り」
ユーベルコードを発動して、戦場の全猟兵さんの
『ユーベルコード』の能力値を上げさせてもらうわね

【第六感】と【見切り】で回避をしていくわね

さて【掃除】しないと、お風呂は楽しめないのよね?
なら……戦闘はあまり得意ではないのだけど――
ルーイのユーベルコードが、発動したら
彼女が放った器物を【念動力】で操作
ルーイがおびき寄せようとしている所に、誘導してあげる

私達の、心は一つだもの
温泉をリーファさんが望んだのも
この後に待つ『幸せ』のためよ
リーファさんの『企み』や、ベルカの『望み』のためにもね?


メイベル・リーシュ
【FPBH】

私達の、心は一つ
主様の望むままに
今回は、多少の私利私欲もありますが
それはそれです

チャペルさんの開戦の鐘と共に
【先制攻撃】といきましょう
足元の水をも立てず【忍び足】で一気に近づきます

ユーベルコードを発動してヒルデと共に
【ダンス】を舞い踊るように斬り刻んであげますわ

私の斬擊には炎を乗せて
ヒルダ(からくり人形)の攻撃には氷を乗せて
2色の属性を織り交ぜる【属性攻撃】

【鎧砕き】で服を破り【2回攻撃】で
【傷口をえぐる】【生命力吸収】です
吸収した生命力は、ヒルダを動かす魔力に転換しますわ

メイベリッシュ、ですわ


ミスティ・ストレルカ
【FPBH】

私は射程差を活かす後衛的立ち回り狙いです
防御は相手の体術、足業の前動作に合わせ【カウンター】としての【衝撃波】【見切り】でタイミングをずらしの威力軽減、【オーラ防御】で被害の軽減を狙います
【誘惑】で誘えるなら誘われる方にも耐性…に活かせるのかしら

距離を維持できればひつじさんへのお願い(UC行使)に集中できますね
電気を纏う体当たり【2回攻撃】でよい距離までお相手を弾き飛ばしてもらうのですよ


・今日のひつじ(UC)さん(パフォ的な対魅了?)
何か全年齢的に危ない時にきっと隠す役割を果たすことでしょう
(体当たりで飛んでく毛玉)
信念的に肌は見せないでしょうし別の用途になりそうですが…(目逸らし


郁芽・瑞莉
えっと……、ここ温泉ですよね?
湯浴み着を着るにしろ、
ある程度肌を晒すのは仕方が無い気がするのは私だけでしょうか?

癒しと英気を養う温泉。
そうとも分からず荒らす頭の固い過去の方には、
骸の海へと還って頂きましょう!

血を刀に吸わせて合一。
秘幻の姿になると反応速度とスピードを合わせて先制攻撃。
「先手必勝です、行きます!!」
早業で刀を抜き放っての居合の一撃でなぎ払い、
返す刀で同じ位置を攻撃して防具無視攻撃と共に傷口を抉りますよ!

相手の反撃には迷彩と残像で位置を惑わしつつ、
反応速度を活かしてカウンターで帯を掴んで。
味方のいる方へ放りなげますよ!
「反応速度が飛躍的に上がっている今の私に帯を放つとは迂闊です!」


燈夜・偽葉
むしろどうやってあのくまさん達を率いていたのかと
まぁどうでもいいですけど
それでは斬りますね?
何せ温泉が私達を待っているもので

「剣よ、天を斬って」で攻撃します
花魁衣装で目眩まししてくるそうですけど、それなら花魁衣装ごと斬ってしまえばいいのです

目眩まししてくるって分かっていれば警戒や対策は簡単なのですよ

加速に対しては、見切りとか第六感とか戦闘知識で動きを予測して、移動先に向けて攻撃します


松平・富嶽
「あなたが今回の黒幕ですか。民のため、幕府の命により討伐させてもらいます」
と言い、近距離攻撃を喰らわない程度まで距離をとり、抜いていた愛刀を鞘に納め片手に水属性の魔力を結集させて刀を作り出す。『艶惑緞子』を敵が繰り出してきたら、【見切り】で姿勢を低くしながら避けて間合いまで接近。
「これで終わりです。我が全身全霊の斬撃を受けてみよ、富嶽新陰流・水龍斬!」
と言い、【属性攻撃】、【力溜め】、【鎧無視攻撃】を利用した渾身の一撃を喰らわせる。
自分の一撃が止めだった場合は
「何故あなたがオブビリオンになってしまったかは存じ上げませんが、せめて安らかに眠りなさい」
と刀に片手を添えて決め台詞。
アドリブ・連携可。




 浴場にて、『もりのくまさん』の集団を倒した猟兵達。
 直後に現れたのは、着物姿の女性オブリビオンだった。
「わっちの目の届くところで、肌を晒すよたろうどもにお灸を据えるつもりでありんしたが……」
 キセルを手に、『陰燐太夫(いんりんだゆう)』が歩み寄ってくる。
「えっと……、ここ温泉ですよね?」
 その一言に、黒い髪に瞳、和装姿の郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は首を傾げて問いかける。
 湯浴み着を着るにしろ、ある程度肌を晒すのは仕方ない気がすると瑞莉は主張するが、決してそれは彼女だけの考えではないだろう。
「わっちの客でもなしに、誰に断って肌を晒しているでありんすかえ?」
 陰燐太夫はあくまで、上から目線の物言い。どうやら言葉が通じる相手ではなさそうだ。
 【FPBH】のメンバー達も、そんな敵を前にして。
「退いてはくれませんか?」
 青緑の髪を持つ中性的な外見の青年、ベルカ・スノードロップ(聖浄なる森の博愛聖者・f10622)が問いかけるが、陰燐太夫が首を縦に振るはずもなく。
「それは、できぬ相談。信長様の意に反することはできぬでありんす」
 さらりとかわす陰燐太夫は、交戦の構えを崩さない。
「ベルカお兄ちゃんは、ボクを含めて一緒に行動してる女の子や、セレインお姉ちゃんの事がお気に入りなんだよね……」
 オレンジ髪の少女ルーイ・カーライル(シンフォニック・エンジェルギア・f17304)は、【FPBH】の長であるベルカがオブリビオンに手を出すことがあるのは知っていた。
 だからこそ、『陰燐太夫』のことはどうなのかなとルーイも興味を抱く。
(「若干、口説いてみるのも良いかもしれませんね」)
 しばし、ベルカは自らのコミュ力、誘惑スキルを活かし、陰燐太夫と言葉のやり取りを続ける。
「温泉は娯楽の一つ。私達もそれを奪われると困るのですよ」
 あれやこれやと、ベルカは言葉巧みに相手を言いくるめようとした。
「やはり、話になりんせんな」
 だが、のらりくらりと躱す当たり、さすがは遊女といったところか。
(「このまま可愛がってあげるのも、やぶさかではありませんが」)
 そんな考えも脳裏に過ぎらせたが、この場にはルーイ他【FPBH】の子供達もいることもあり、ベルカはナシだと考えたらしい。
(「んー、ベルカは、興味なさそうね」)
 それを、赤髪オッドアイのリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)はすぐ察したらしい。
「私達の、心は一つ。主様の望むままに」
 長い銀髪をツインテールにしたメイベル・リーシュ(銀月に照らされし殺戮人形―キリング・ドール―・f15397)としては、多少の私利私欲もありはするがそれはそれ。
 黒髪姫カットのチャペル・フォレストパレス(もりのようかんの付喪神に選定された当代担当・f14933)、そして、白髪ツインテールのミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)も、大きな変化は見られない。
 【FPBH】の少女達は、揃ってベルカについていく構えなのは変わらぬようだ。
(「小さい子たちの教育に……は……考えなくていいわね」)
 普段から、ベルカを誘惑するようなおませさんな子供達だ。
 【FPBH】メンバーで、最もお姉さんであるリーファが頬を緩める。
 白い仮面を装着した松平・富嶽(忠烈義士・f02974)は先ほどのやり取りを見て問答無用と感じ、相手へと近づいて。
「あなたが今回の黒幕ですか」
 敵からの近距離攻撃を食らわぬ程度にまで距離を詰め、富嶽は抜いていた愛刀を鞘に納め、片手に水属性の魔力を結集させて新たな刀を作り出す。
「民のため、幕府の命により討伐させてもらいます」
 だが、富嶽の口上にも、敵は全く同様を見せず。
「あれだけのくまどもを倒すとは、主さんらはさぞ強いでありんしょうね」
 陰燐太夫の一言に、白髪妖狐の少女、燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)はやや怪訝そうな顔をして。
「むしろ、どうやってあのくまさん達を率いていたのかと。まぁ、どうでもいいですけど」
 黄昏の太刀を抜き、偽葉は構えをとる。
「それでは、斬りますね? 何せ温泉が私達を待っているもので」
「癒しと英気を養う温泉……」
 偽葉に続き、瑞莉もまた霊刀『秘幻』を抜いて。
「そうとも分からず、荒らす頭の固い過去の方には、骸の海へと還って頂きましょう!」
 この場のメンバーと共に、瑞莉も陰燐太夫に対して攻撃を仕掛けていくのである。


 飛び込んでくる猟兵達に、陰燐太夫は不敵な笑みを浮かべて。
「なら、いきやんしょう」
 くるくると回転し始めた敵に対し、瑞莉が仕掛ける。
「我が盟友である秘幻に願い乞う。我が血を以って封を解き、我と合一し力の全てを与え給え!」
 彼女は自らの血を霊刀「秘幻」に吸わせて、封印を解く。
 そうして、瑞莉は合一し、力を開放した「秘幻」の姿を露わにして。
「先手必勝です、行きます!!」
 早業で刀を抜き放った瑞莉は、居合の一撃を陰燐太夫目掛けて薙ぎ払う。
 さらに、彼女は返す刀で同じように切り払い、傷口を抉ろうとしていく。
 しかしながら、陰燐太夫は豪華な花魁衣装を煌めかせ、一行を目晦まししてくる。
 それを利用し、敵はしっかりと斬撃を見極めて避け、メンバー達へと飛び蹴りを食らわせてきた。
「わっちに奇襲とは。先に手は触れなんすな」
 服を肌蹴させた陰燐太夫は妖艶に笑う。
「薙ぎ払え!」
 偽葉が続けて横薙ぎの斬撃によって空間切断を行い、陰燐太夫の体を切り裂かんとしていく。
「それなら、花魁衣装ごと斬ってしまえばいいのです」
 目晦まししてくると分かっているからこそ、偽葉は予め警戒し、対策を打っていたのだ。
 とはいえ、敵も軽やかに跳躍して直接肉体が傷つくのを避けてみせる。
「それじゃあ、いつも通り」
 他の猟兵達が気を引いてくれている間に、チャペルもユーベルコードを発動していく。
 先程と同様に、チャペルは召喚したチャペルベルから綺麗な音色を響かせた。
 それによって、この場の猟兵達全員のユーベルコードの能力値の底上げを図っていく。
 合わせて、ミレナリィドールのメイベルもまたユーベルコードを発動し、カラクリ人形のヒルダと共に攻撃を仕掛ける。
「敵さんの弱点はなんだろうね?」
 水音すら立てることなく、メイベルは忍び足で一気に敵へと近づいていく。
 飛びかかるメイベル達の動きはまるで、ダンスを舞い踊るよう。
 所持するナイフには炎を、ヒルダの攻撃は氷を纏わせ、陰燐太夫へと襲い掛かる。
「ほれ、こちらでありんすえ」
 浴場をくるくると舞う陰燐太夫は、この場のメンバー達を翻弄せんとした。
 自らの着物の帯を鞭へと変化させ、敵が仕掛けてくる少女達へと打ち付けてくると、相手から距離をとるミスティがそれに合わせ、カウンターとして衝撃波を撃ち込み、被害の軽減に当たっていく。
「皆を傷つけさせはしません」
 後方から、ミスティは可能な限り仲間を護ろうとすると、陰燐太夫はなおも浴場に響くほどの笑い声を浮かべて。
「おほほほ……」
 服を肌蹴させた敵は高笑いし、またも煌めかせて猟兵の目を眩ませようとしてくる。
 それに乗じて、陰燐太夫は再度蹴りかかってきたが、オーラを展開するリーファは素早くそれを避けてみせた。
「攻撃を防ぐなら、見る必要なんてないのよ」
 目晦ましを警戒していたからこそ、彼女は耳を澄ませていたのだ。
 そこで、ベルカが黒と銀で編まれた鎖『プラトニック・チェイン』を伸ばし、叩き落した帯を奪い取ろうとする。
 だが、陰燐太夫はそれを足で蹴り上げ、帯を取られるのを防いで。
「さすが、くまどもを倒しただけありんすな」
 陰燐太夫は己の優位を疑わず、微笑んでみせていた。


 着物を着崩していた陰燐太夫は足技を得意としており、さらに鞭となった帯を伸ばし、なかなか隙を見せない。
「次は、わっちからいきなんす」
 花魁衣装を1枚脱ぎ去った彼女は身軽になり、スピードアップしてこの場のメンバーへと蹴りかかってきた。
 敵は片っ端から猟兵達へと足技で攻撃を行ってくる。
 ベルを鳴らしていたチャペルもまた、直感で直撃を避けて。
「【掃除】しないと、お風呂は楽しめないのよね?」
 戦闘はあまり得意ではないチャペルではあるが、彼女は近場にいたルーイと何か仕掛け始めていたようだ。
 その間に、瑞莉が浴場内の湯煙に紛れ、さらに残像を伴って蹴りかかる陰燐太夫を翻弄する。
「そこでござりんすな!」
 素早く鞭と化した帯を伸ばすと、瑞莉がその帯をつかんで見せて。
「反応速度が飛躍的に上がっている今の私に、帯を放つとは迂闊です!」
 瑞莉はしたり顔で、仲間の方へと陰燐太夫の体を投げつける。
 それを、偽葉が追いかけて。
「すでに予測済みだよ」
 微笑む偽葉は先回りし、宙を飛ぶ陰燐太夫の体を空間ごと切り裂いていく。
「ううっ、ようざんすな……!」
 飛び散る鮮血。
 だが、敵もまたオーラで防御し、ダメージを軽減しており、致命傷には届いていない。
 着地した陰燐太夫はさらに跳躍するが、空中であれば格好の的とばかりにルーイが見上げて。
「セレインお姉ちゃんも一緒に、お兄ちゃんとのあまーいひと時を過ごすためにも、オブリビオンなんかに、邪魔はさせないんだよ!」
 ルーイが操るユーベルコードは、200本弱の刃物。それらに炎や氷の属性を纏わせる。
 蹴りかかってくる敵からルーイは身を引くように動いて、相手をおびき寄せ、それらの刃物を一斉に飛ばして敵の体を貫いていく。
 さらに、協力するチャペルが外れた器物を念動力で動かし、あらぬ方向から陰燐太夫の体へと突き刺さる。
「ああああっ!!」
「私達の、心は一つだもの」
 温泉を舞台とした依頼がないかとリーファが望んだのも、この後に待つ『幸せ』の為だと、チャペルは語る。
「リーファさんの『企み』や、ベルカの『望み』のためにもね?」
「わっちの知ったことじゃござりんせん……!」
 だが、敵意を捨てぬ陰燐太夫が猟兵達を睨みつけると、そこに炎の刃を舞わせたメイベルが迫る。
 氷属性を纏わせたからくり人形のヒルダに殴打を繰り出させつつ、彼女は連続攻撃を浴びせかけた。
 その傷からメイベルは生命力を奪い取り、ヒルダを動かす魔力へと転換して。
「メイベリッシュ、ですわ」
 自分の名前をもじった一声と共に、メイベルはヒルダとの踊りを締めくくる。
 忌々しげに顔を歪める陰燐太夫は浴場の床へと座り、何かを仕掛ける様子。
「遊郭で花魁と呼ばれていたわっちの本領……」
 遊女である彼女は、自らの素足をこの場のメンバー達へと晒す。
「おいで、ひつじさん」
 そこで、ミスティが呼び出したデフォルメ調の白ひつじを相手へとけしかけていく。
 電気を纏った毛玉は前方へと跳躍し、陰燐太夫へと立て続けに体当たりして彼女の体を弾き飛ばそうとする。
 しかし、腰を据えた陰燐太夫はその場に留まり、にやりと笑って。
「……存分に見なんし……!」
 ユーベルコード【嬌嫣一蹴】。敵はM字開脚した自らの姿を猟兵達へと見せつけようとしてきた。
 この場の男性は2人。明らかにベルカを向いていたが、丁度ミスティのひつじが彼女の下半身を遮る形となる。
(「思いっきり、肌を晒そうとしていましたね……」)
 敵から目を逸らすミスティは、ひつじさんを呼んでよかったと安堵していた。
 そのタイミング、リーファはそれを察し、そこから繰り出される素早く足払いを残像で避けてみせた。
 自身が持つ全8巻の聖書『第八聖典』から、彼女は七番目を選択してユーベルコードを行使する。
 極度の空腹を覚える彼女は、自らのパイルバンカーに破魔の力を纏わせて。
「貴女の罪を数えなさい?」
 狙うは、M字開脚の中心。
 だが、敵もさすがにそれを避けようと動き、脇腹を抉っていく。
「精も根も、尽き果てさせてあげるわ」
「ああああああああっ!!」
 一際大きく、陰燐太夫は叫ぶ。その傷口から、リーファも生命力を吸い取っていたのだ。
「もえもえきゅーん♥」
 そこで、ベルカも両手で作ったハートから放ったビームを浴びせかける。
 彼は続けざまに早業で距離を詰め、軽く噛みついて血と生命力を吸い取っていく。
「これで終わりです。我が全身全霊の斬撃を受けてみよ」
 反対側からは、隙と見た富嶽も攻め入っていて。
「富嶽新陰流・水龍斬!」
 水属性の魔力でできた刃で、富嶽は渾身の一撃を彼女の背中から腹を貫いていった。
「ごふっ……」
 さらに、血を吐く陰燐太夫。もう戦う力は残っていないだろう。
「何故、あなたがオブビリオンになってしまったかは存じ上げませんが、せめて安らかに眠りなさい」
 刀に片手を添え、富嶽が決め台詞を口にすると。
「少々、疲れざんしな」
 おさらばえと一言挨拶し、その場に横たわった陰燐太夫は全身をかき消していったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『温泉で一休み』

POW   :    疲労回復の湯に入る

SPD   :    万病退散の湯に入る

WIZ   :    美肌美容の湯に入る

👑5
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 温泉を襲ってきた『もりのくまさん』の集団と、それらを率いる『陰燐太夫』を討伐した猟兵達。
「やった、やったぞ!」
「さすがは、『天下自在符』を持つお方達だ……!」
「半数は幼子ばかりだったそうでござるな……」
 オブリビオンの撃破に、温泉客や温泉の経営者は大いに喜び合い、しばらくは猟兵達の活躍で話題は持ちきりだった。
 程なく、温泉の経営者は有志の温泉客と共に手早く浴場の補修と掃除を行い、湯を張り替えてあっという間に浴場を復旧してみせた。
 経営者達はこの場の全ての人間、そして、浴場を護ってくれた猟兵達へと心からの感謝を示す。
「何もできませんが、せめて一時でも、疲れた体を癒やしてくださいませ」
「もしよければ、他にも友人知人、仲間がいるなら、誘い合わせの上で利用をどうぞ」
 彼らの好意もあり、猟兵達はしばし温泉に浸かり、英気を養うことにしたのである。

 皆が楽しく温泉に浸かれる為にと、浴場には男女別の他、混浴もある。
 猟兵達は個人で、大切な人と一緒に、あるいは気の知れた仲間達と共に、浴場へと向かう。
 それぞれ、効能は分かれているが、戦いや依頼での疲労を回復する為に、または、万病に効くという湯に。あるいは、美肌美容の湯に浸かることもできる。
 とはいえ、効能は二の次でも構わないだろう。
 この場では、事件に関わったこのサムライエンパイアの人々の好意をありがたく受け、心行くまで温泉での一時を堪能したい。
「皆、事件の解決お疲れ様」
 今回の1件を予見したセレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)もまた、猟兵達を労う。
 また、温泉に入れるからと、事件解決に携わってはいない猟兵にも彼女はグリモアベースで声をかけていたらしい。
「折角だから、皆でのんびりしたいわね」
 笑顔を浮かべ、彼女は猟兵を連れて温泉へと向かっていくのである。
リーファ・レイウォール
【Belka's Harem】

場所は【家族風呂】だけど
年少組の『お愉しみ』の間に、セレインを呼びに行くわ
「さてと。まずは予知に感謝をしないとね」
「『セレインのこと巻き込みたい』が本来の依頼だったのよ」
知ってたと思うけど

だから
「覚悟してね」
セレインを引っ張って、ベルカ達の処へ行くわ

家族風呂に入って、揉みくちゃにされているベルカに
「セレインを連れてきたわよ」
と言ってから、身体を洗って
「それじゃあ、髪は私もベルカにお願いしようかしらね?」
ベルカに甘えることにするわ

セレインがベルカにされてるのは、年少組と一緒に湯船に入って眺めておくわね
「普段から、もっとセレインと、こういった機会があればいいわよね?」


メイベル・リーシュ
【Belka's Harem】

ヒルデ:からくり人形

場所は【家族風呂】ですわ

主様に洗って頂きますわ! 髪も、身体も!
「主様。全員ですわよ? ヒルデも含めてですわ」
一緒にお風呂も髪や身体を洗って貰うのも日常的に
して頂いていますけど
今日は『ご褒美』を希望しますわ!

木製の風呂椅子に並んで座って
ヒルデと共に、丁寧に髪を洗って頂きますわ
消耗品は持ち込みですわ

髪の後は、身体も隅々まで洗って頂きますわ
見られるのも触れられるのも、綺麗な身体でと思いますけど
自身で選んだ主様に綺麗にして頂くのは、"愛玩人形"として、至福ですもの

「さて、ご褒美ですけど」
全員で、主様のお身体を素手で洗って差し上げますわ!


チャペル・フォレストパレス
【Belka's Harem】

【家族風呂】なら気にしなくていいわね
色々な意味で

ヤドリガミの仮初の身体だから
お風呂の必要は、ない気もするけど
ベルカに触って貰うための身体だものね

ミスティやルーイ、メイベルに倣って
髪も身体も洗ってもらうわ
素手で

もちろん、私たちがベルカを洗うのも素手
リーファがこっちに参加しなかったのは意外だけど
「セレインも一緒にね?」
リーファも、セレインをベルカと混浴させるのが目的だったみたいだしね

その後の、ベルカとセレインのやりとりは、湯船につかって
観察させてもらおうかしらね

その後、ベルカとセレインが来たら……
私たちでくっついたり、くっつけちゃおうかしらね?


ルーイ・カーライル
【Belka's Harem】

【家族風呂】に来たよ
リーファお姉ちゃんが、セレインお姉ちゃんを
呼びに行ってるのは知ってるけどお兄ちゃんには内緒


ボクは、髪が短いから、髪を洗うのは
いつも、すぐ終わっちゃうんだよね

「タオルで身体を洗うと、臭いの原因になるみたいだから素手で洗ってね」
とお兄ちゃんにお願いしちゃいます
CMやネットでも話題だもんね。素手洗い
「あ、ちゃんと泡立てないと意味ないからね」
戦闘じゃ使えないけど、これも電脳魔術師の本領発揮だもん
隅々まで洗ってもらっちゃうんだ

お兄ちゃんを洗い始めた所でリーファお姉ちゃんが
セレインお姉ちゃんを連れてきたけど
「セレインお姉ちゃんもどうかな?」
誘っちゃうよ


ベルカ・スノードロップ
【Belka's Harem】

【家族風呂】で周囲を気にせず、のんびり
――は無理ですか

みんな頑張ってくれたので
労う意味で、ワガママを聞いてあげます
一人一人、求められるままに、丁寧に応じます


皆が私の身体を洗い出したタイミングで
リーファがセレを連れてきました

願いに応じるのはリーファに対してもです
セレの前ですし、髪だけですよね

「セレはどうしますか?」
以前、ご一緒した時とは状況は違いますが

セレも嫌でないなら、髪を洗ってから
「『約束の件』は、うちに来た時に、ですよ」
髪を梳くのは、元々一度きりの約束ではないですが
何度でも、遊びに来て頂きたいですから

この後、浴槽でもセレも巻き込んで色々あったとかなかったとか


ミスティ・ストレルカ
【Belka's Harem】

●方針-WIZ
あちこち回ってみたいですが
メインはここにして身体を磨くのですよ
【早着替え】で用意してGoなのです

おにぃ(f10622)の身体も洗うのですよ
もっこもこにしてあげるのですー

一通り洗ったら一緒にお湯に浸かり…
なんか温泉の広さに対して一か所の密度が高い気がするけどいつもなことなのです


・今日のひつじさん
頭上でお疲れのようです
まるでタオルみたいなのです(湯に浸かり、バランスに気を使いつ)


松平・富嶽
仮面をつけず、付け髭と髪型を変えたもう1つの姿で入浴。
疲労回復の湯に入って
「いやぁ、温泉気持ちいいわ~。日頃たまった疲労がとれるのを感じるぜ~」
と一言。セレインに声を掛けることが出来たら、声を掛ける。恐らく俺が誰だか分からないだろう。
「…あ~、やっぱり誰だか分からねぇか。富嶽だ、松平富嶽だよ。この姿では慶隆と名乗っているがな」
と説明。驚くだろう、多分。
「まぁ、あれだ。2つの姿を使いこなせば、色んなことできるからな。例えば表では手に入れられない裏情報を掴めたりとかな」
言う。
「さて、俺はそろそろ上がるとするかね。幕府に事件の報告書を提出しないといけないからな」
と言って温泉から出る。
アドリブ可。


郁芽・瑞莉
温泉、無事に守れて良かったですね……。
さて、今後の英気を養うためにゆっくりと温泉を楽しみましょう!!

ヒヨコさんを浮かべつつお湯に浸ってのんびり。
「ああっ~、いいお湯ですね……。疲れが溶けていくようです」
ん~と身体を伸ばして身体を解しますよ。

セレインさんを発見したら今回の依頼の御礼も兼ねて労いますよ。
差し出すのは梅酒……ではなく。
まだお互いに未成年なので、梅シロップを氷水で割った梅ジュースで乾杯。
「セレインさんもお疲れ様でした。
予知に召集、ゲート維持にとグリモア猟兵も大変ですけど。
こうして穏やかな時が戻って来るのは嬉しいですよね」

身体のお話になったらそうですかね?
と該当箇所をプニプニと弄ります。


燈夜・偽葉
やりました、温泉です!楽しみましょう!早く入りましょう!

というわけで早速温泉に入ります
私の希望は美容の湯ですが、瑞莉さんやセレインさんなど顔見知りの方がいる方に合わせます

温泉はサムライエンパイの代表的な文化ですからね
地球世界の日本の温泉とはまた違う味わいがありますよね
風情というやつですよ

どうです?セレインさんも楽しんでますか?




 温泉と温泉客を救うべく、信長の刺客として放たれた……にしては異様な取り合わせだった『もりのくまさん』の集団と群れの長である『陰燐太夫』を撃破した猟兵一行。
 彼らがしばし戦いの後の疲れを癒やすべく休んでいる間に、温泉にいた人々が躍起になり、オブリビオン達に破壊された垣根を作り直し、その遺体を片づけ、湯を張り替える。
「「おおーーーー」」
 半日と立たずに元に戻った温泉に、猟兵だけでなく、訪れた観光客や湯治客まで感嘆してしまっていた。
「何もできませんが、せめて一時でも、疲れた体を癒やしてくださいませ」
 彼らの好意もあり、温泉を救った猟兵達は、言葉に甘えて湯に浸かることにしていたのだった。

 この温泉には、男女別と混浴がある。
 今回参加の猟兵達は交流目的もあってか、皆、混浴にて、それぞれの一時を過ごしていたようだ。
 混浴部分は家族などでも楽しめるようにと、湯浴み着着用での入浴とされている。公序良俗の為にどうかご了承を願いたい。
 さて、3ヵ所の浴場にはそれぞれ、疲労回復、万病退散、美肌美容とそれぞれの浴槽がある。
 そのうちの一つ、疲労回復の湯に見慣れぬ男性が浸かっている。
 彼は普段、白い仮面で顔を隠している松平・富嶽(忠烈義士・f02974)だ。
 今回は顔を晒した上で、付け髭と髪型を整えた姿で入浴していたのだ。
「いやぁ、温泉気持ちいいわ~。日頃たまった疲労がとれるのを感じるぜ~」
 のんびりと疲れを癒やす彼のそばを、湯浴み着姿の見慣れたエルフが通りかかる。
「お、セレインじゃねぇか」
「あ、ええっと……」
 声をかけられたセレインは首を傾げるが、残念ながら誰かが分からない様子。
「……あ~、やっぱり誰だか分からねぇか」
 小さく笑う彼は顔の辺りに仮面を描いて。
「富嶽だ、松平富嶽だよ。この姿では慶隆と名乗っているがな」
「ああっ、お疲れ様、富嶽……慶隆と呼んだ方がいいのかしら」
 仮面の形で富嶽本人だと分かったらしく、やや驚いていた彼女は頷きながらも、富嶽に感謝の意を示す。
「まぁ、あれだ。2つの姿を使いこなせば、色んなことできるからな」
 例えば、表では手に入れられない裏情報をつかむことができるとのこと。
 それを聞いた彼女は、グリモア猟兵としてもっと違った情報が得られるかもと、湯面を見てあれこれと髪を纏めたり、仮面をつけた振りをして変装をするような素振りを見せていた。
 富嶽はその姿に思わず、笑ってしまって。
「さて、俺はそろそろ上がるとするかね。幕府に事件の報告書を提出しないといけないからな」
「ええ、今回は助かったわ。ありがとう」
 富嶽が湯から上がると、彼女はしばらく手を振って見送ってくれていた。

 次にそこへやってきたのは、やや小柄で真白な髪をした燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)だ。
「やりました、温泉です! 楽しみましょう! 早く入りましょう!」
 湯浴み着の上からでも見事なプロポーションを露わにする偽葉はこの為に、依頼へと飛び込んだ彼女はしばし、美容の湯に浸かる。
 美肌に効能があるようで、少し入れば、お肌がすべすべになる感覚を実感することができた。
「温泉、無事に守れて良かったですね……」
 そこへ、新たに浴場へと姿を現した黒髪ポニーテールの郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)。
「さて、今後の英気を養うために、ゆっくりと温泉を楽しみましょう!!」
 こちらもまた、湯浴み着の上からスタイルの良い凹凸が一目でわかる体つきだ。
 瑞莉は疲労回復の湯へと向かい、持ってきたヒヨコさんを湯に浮かべてのんびりとくつろぐ。
「ああっ~、いいお湯ですね……。疲れが溶けていくようです」
 思いっきり、体を伸ばす瑞莉は、しばし凝り固まった筋肉を解きほぐす。
「あっ、お疲れ様、瑞莉」
 そこにやってきたセレインも、なかなかのスタイルの持ち主である。
「セレインさんもお疲れ様でした」
 瑞莉もまた、今回の依頼の御礼も兼ねて彼女を労う。
「お二人とも、いらしたのですね」
 さらに、顔見知りの姿を見つけ、偽葉も疲労回復の湯へとやってくる。
「温泉は、サムライエンパイアの代表的な文化ですからね」
 某世界の日本の温泉とはまた、違う味わいがあると偽葉は語る。これも、風情というやつだ。
「どうです? 瑞莉さんもセレインさんも楽しんでますか?」
「楽しいですよ」
「そうね、皆で入る温泉っていいわね」
 しばらく彼女達は楽しく歓談していると、瑞莉が用意していた飲み物を取り出して。
「お酒じゃないですよ。お互いに未成年ですからね」
 それは、梅シロップを氷水で割った梅ジュースだ。
 3人はそれを杯に注ぎ合って。
「「「乾杯!」」」
 互いにそれらを交し合ってから、少女達はその中身を口にしていく。
 程よく冷え、融けた氷水によって薄められた酸っぱさが程よく喉を通り過ぎる。
 それが火照った体には丁度良い。
「予知に召集、ゲート維持にとグリモア猟兵も大変ですけど」
 しばらく、その味を堪能していた瑞莉がセレインへと告げる。
「こうして、穏やかな時が戻って来るのは嬉しいですよね」
「そうね。一仕事終えたんだって、実感するわ」
 そんな会話に偽葉が目を細める。
 その後、彼女達は互いのふくよかな部分が気になったようで。
 しばし、瑞莉が2人のその該当箇所をぷにぷにと弄っていたようだった。


 しばらくして、浴場にいる人も様変わり。
 【Belka's Harem】のメンバー達が一緒になって、混浴へと入ってくる。その様子は家族にも見えた。
「あちこち回ってみたいですが、メインはここにして身体を磨くのですよ」
 白い髪のオラトリオ、ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は早着替えで用意し、最初に浴場へと入っていく。
「【家族風呂】なら、気にしなくていいわね」
 『もりのようかん』のヤドリガミである黒髪姫カットの少女、チャペル・フォレストパレス(もりのようかんの付喪神に選定された当代担当・f14933)が呟く。
 色々な意味でその体はヤドリガミとしてのかりそめの体であり、お風呂の必要はない気もするチャペル。
「けど、ベルカに触って貰うための身体だものね」
 チャペルが視線を移せば、見知った仲間達が洋館の主である緑髪、中性的な容姿のベルカ・スノードロップ(聖浄なる森の博愛聖者・f10622)を囲む。
「主様に洗って頂きますわ! 髪も、身体も!」
 ベルカを主様と呼ぶメイベルは、連れていたからくり人形のヒルデと合わせ、そう主張する。
 そのベルカはというと。
「周囲を気にせず、のんびり――は無理ですか」
 同じ湯に浸かる温泉利用客の目を気にすることなく、過ごそうと思っていたのだが。
 皆、ここまで頑張ってくれたからこそ、ベルカは少女達を労う為に彼女達のワガママを聞いてあげることにしていた。
「主様。全員ですわよ? ヒルデも含めてですわ」
 そんな『ご褒美』として、木製の風呂椅子にヒルダと並んで座ってメイベルが主張する。
 すると、ベルカは笑顔を浮かべたまま、丁寧に彼女達の頭を素手で洗う。使うボディソープはメイベルが持ち込んだものだ。
 さらに、ベルカはメイベルの望み通りに、彼女もヒルデも、隅々まで洗っていく。
(「自身で選んだ主様に綺麗にして頂くのは、『愛玩人形』として、至福ですもの」)
 見られるのも触れられるのも、綺麗な身体で。
 メイベルは主に触れられ、うっとりとしていたようだ。
 続き、チャペル、ミスティも同様に。ベルカは1人1人求められるまま丁寧に応じ、髪も体も洗ってあげていた。

 ところで、その中に、赤髪オッドアイのオラトリオ、リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)の姿がない。
 リーファは年少組がベルカと『お愉しみ』の間、すでに浴場から上がっていたセレインを呼びに向かっていたのだ。
「さてと。まずは予知に感謝をしないとね」
 この依頼の発端は、リーファの依頼。
 サムライエンパイアの温泉に入りたいという彼女の願いに合わせ、セレインがそれに近い依頼について予知したのだ。
「『セレインのことを巻き込みたい』というのが本来の依頼だったのよ」
「えっ……?」
 ややきょとんとするセレインの手をリーファは引いて。
 ――知ってたと思うけど、だから。
「覚悟してね」
「えっ、えっ……!?」
 戸惑う彼女を引っ張り、リーファは浴場へと向かっていく。

 最後に、ベルカに洗ってもらっていたのは、オレンジ髪のシスター(の真似事をしている)ルーイ・カーライル(シンフォニック・エンジェルギア・f17304)だ。
 この場にいないリーファが何をしに行ったかは知っているルーイだが、お兄ちゃんには内緒にしつつ、髪を洗ってもらって。
「ボクは、髪が短いから、髪を洗うのはいつも、すぐ終わっちゃうんだよね」
 他3人は皆、髪が長いので、それだけの手間がかかるが、ショートヘアのルーイは割と短時間で洗い終えてしまう。
「タオルで身体を洗うと、臭いの原因になるみたいだから素手で洗ってね」
 そして、ここまで皆、体も含めて素手で洗うことをお願いしていたのは、どうやらルーイだったらしい。
 どこから仕入れた情報なのか、ルーイ曰く『素手洗いはCMやネットで話題』なのだそうだ。
「あ、ちゃんと泡立てないと意味ないからね」
 戦闘では使えぬ知識だが、これぞ電脳魔術師の本領発揮とルーイは小さな胸を張る。
「はい、わかりました」
 そんなルーイの希望に応え、ベルカは笑顔のまま隅々まで洗っていった。

 一通り、ベルカが年少組4人の体を洗い終えると。
「さて、ご褒美ですけど」
 メイベルは逆に、年少組全員でベルカへと詰め寄って。
「全員で、主様のお身体を素手で洗って差し上げますわ!」
「おにぃをもっこもこにしてあげるのですー」
 ミスティも楽しそうに、おにぃことベルカの体を素手で洗う。
 彼女達が泡を立ててベルカの全身を揉みくちゃにしている状況の中、ルーイとチャペルが入口の方を見やると、リーファに連れられてきた金髪エルフ少女の姿が。
「セレインを連れてきたわよ」
 そう告げたリーファが年少組とベルカが戯れるところに参加しなかったことを、チャペルは意外に思っていたようだったが、得心したようである。
 リーファはベルカが体を洗われている間、自らで体を手早く洗っていって。
「それじゃあ、髪は私もベルカにお願いしようかしらね?」
 髪だけはベルカに甘えることにしたようだ。
「わかりました」
 ベルカは素直に、リーファの願いにも応じる。
 ここはセレこと、セレインの目もあり、髪だけをとベルカも感じて彼女の赤い髪を素手で丁寧に洗い始める。
「セレインも一緒にね?」
「セレインお姉ちゃんもどうかな?」
 チャペルとルーイに誘われ、戸惑い気味のセレインもこちらへとやってくる。
「セレはどうしますか?」
「そ、それじゃ、髪だけ……」
 以前、別の混浴の浴場で一緒になったことがあるらしい2人。
「『約束の件』は、うちに来た時に、ですよ」
 すでに髪を洗っていた彼女だったが、この機会に髪を梳いてもらうことにしていた。
 ベルカは年少組やリーファと同様に、セレインの髪も丁寧に梳く。
 元々一度きりの約束にしたわけではなく、何度でも、遊びに来て頂きたい。ベルカはそんな願いを込めて頼んでいたようだ。
「普段から、もっとセレインと、こういった機会があればいいわよね?」
 湯船の中から、年少組と共にその様子を眺めていたリーファ。
 チャペルがそんなリーファの目的に気づく。セレインをベルカと混浴させることが狙いだったらしいと、にっこり微笑んで。
「私たちでくっついたり、くっつけちゃおうかしらね?」
 彼らが湯船に来たら、思いっきり巻き込んで大騒ぎ。
「なんか温泉の広さに対して、一か所の密度が高い気がするけど……」
 ミスティは頭の上にお疲れの様子のひつじさんを載せ、バランスをとりつつ。
「いつもなことなのです」
 しばらく、彼女は皆の楽しげな姿を微笑ましげに見つめていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月29日


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#サムライエンパイア


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠グウェンドリン・グレンジャーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト