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街を朱に染め、狩るは誰ぞ

#ダークセイヴァー


●霧と鮮血
「……猟兵?」
 闇に男の怪訝な声が響く。端正な色白の顔立ち、真紅の瞳。黒衣に身を包む男の纏う尋常ならざる霧。男がヴァンパイアである事を疑う者は居ないだろう。
「そうだ。ヴァンパイアをすら倒す力を持つと聞く。」
 男に応える女もまた、鮮血を纏うかのような気配からヴァンパイアである事を疑う余地もない。
「気にする事もあるまい? 我らヴァンパイアの支配を覆すほどでは……」
「いや――」
 さして興味も無く男が返す言葉を遮り、女は口の端を歪める。
「どれほどの物か、試したいとは思わんか?」
 その顔は血を、強者を求める者のそれだ。女の様子に男は肩をすくめる。
「つまりは……猟兵を狩りたい、と。」
 男にとっては武を競う事は興味はない。だが、ヴァンパイアに牙を剥く者には思い知らせてやらねばなるまい。この地の支配者が誰なのかを。

「その話、手を貸そう。『鮮血の骸騎士』」
「貴公ならのると思ったよ、『災厄の霧』」

 それからしばらくの後、ダークセイヴァーの都市一つが朱き霧に包まれる事となる。

●グリモアベースにて
「皆さん、ダークセイヴァーで事件です。」
 聖典のグリモアを閉じ、行き交う猟兵たちにアルトリンデ・エーデルシュタインが声をかける。その声音はいつになく固い。
「都市一つが瘴気の霧で包まれました。元凶はヴァンパイア『ミスト・ヴァーミリオン』です。」
 『災厄の霧』の異名を持つ、霧化の能力を極めたヴァンパイアだ。彼の操る霧は強い毒性を持つなど厄介な性質を有している。無論、そんな霧が立ち込めれば一般市民など耐えれるはずもない。
「ですが、ミスト・ヴァーミリオンはあえてゆっくりと人々を蝕んでいるようです。」
 その為、猟兵たちが辿り着く時はまだ死者は出ていない。だが体力のない老人や幼子はそう長くはもたないだろう。それに死ななくても長く瘴気に晒されればどのような後遺症が出るか分からない。事態は一刻を争う。
「ミスト・ヴァーミリオンは街の中央広場に堂々と居ます。このヴァンパイアを速やかに倒してほしいのですが……」
 言いよどむアルトリンデ。それだけでは無いのか。
「街を包囲するように、レッサーヴァンパイアが集まってきています。ミスト・ヴァーミリオンを倒した後、こちらも対処しなければなりません。」
 罠を張っておびき寄せ、多数で囲んで仕留める……まるで狩りのようだ。ならば、狩人も居るのではないか。
「これまでとは勝手が違う戦いになると思います。ですが街の人々を救い、ヴァンパイアを倒す為に皆さんのお力を貸してください。」
 お願いします、と言葉を括り、アルトリンデは猟兵たちを送り出すのだった。


こげとら
 しばらくぶりです、こげとらです。

 今回は、猟兵を狙ったヴァンパイアたちとの戦いになります。どの章でも敵は猟兵を見つけたら襲い掛かってきますが、市街戦になると市民も巻き込まれる可能性があります。

 舞台となる街は小さめの地方都市で、だだっ広い中央広場から東西南北に大通りが走っています。南側半分が住宅地域、北東が商業地域、北西が工業地域となっており、周囲を城壁に囲まれていました。ですが霧に浸食され城壁は崩れかけている為、外部からの襲撃を防げる状況ではありません。

 第一章は時刻は昼ですが、霧に覆われている為に日差しはほとんどなく薄暗いです。視界に影響はありません。ミスト・ヴァーミリオンの居る中央広場は中心に噴水のあるほかはベンチがチラホラある程度です。特に気にしなくても建物を巻き込む事はありません。ミスト・ヴァーミリオンを倒せば街を覆っている霧は解除されます。

 第二章は夕方となります。時間的には第一章から2時間程度(厳密に時間経過は計りませんが)街を包囲したレッサーヴァンパイアの群れが襲ってきますので、これの殲滅が目標となります。数が多いのと街の広さが相まって、敵の街への侵入を防ぐことは難しいです。加えて市民は霧から受けた影響で消耗しており満足に動く事はできません。

 第三章は夜となります。敵は猟兵と戦う事のみを目的としていますが、一般人が巻き込まれる事には頓着しませんので、戦場によっては市民に被害が及ぶ可能性もあります。

 なお、住民や街への被害はシナリオの成否には影響しません。

 それでは、皆さんのご参加をお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『ミスト・ヴァーミリオン』

POW   :     ヴァーミリオンミスト
対象の攻撃を軽減する【朱き霧】に変身しつつ、【万物を犯す強酸の霧】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    ディアボリックウェイブ
【霧化した体より放つ瘴気の波濤】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を穢し尽くして】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    トキシックミスト
見えない【猛毒の霧となった体】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
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フィーナ・ステラガーデン
相変わらずここ(ダークセイヴァー)はじとじと暗いわねえ
(全身に魔力の膜を張り【毒耐性】とする)
で、あんたが相手ってわけ?
いつもいつもあんたらヴァンパイアはどんだけ上から目線なのよ!
気にいらないわね!
自分達が勝てて当然とか鷹くくってると痛い目に合うって教えてやるわ!
(性格上市民の安全とかまったく気にかけない)

そーねえ。とりあえず相手が霧化するまでは
【属性攻撃】で火球を飛ばして【ダッシュ】で距離を取って様子を見るわ!
霧化したら待ってましたとばかりに
【高速詠唱】【全力魔法】【範囲攻撃】で霧をUCで吹き飛ばしてやるわ!

(アレンジ、アドリブ、連携大歓迎!)


塩崎・曲人
悲報:オブリビオンを倒せと言われて出撃した俺様を待っていたのは霧の塊だった

オレは殴れない相手は苦手なんだって言ってるだろ!!!


と、文句垂れててもしょうがねぇのよな
「苦手だからってやりようがねぇわけじゃねぇしな。覚悟してもらうぜ、吸血鬼さんよ」

【咎力封じ】で束縛を狙うぜ
霧と人の姿を行ったり来たりするなら人の姿のときに
常時霧なら中心ぽいものを探そう
当たる対象さえ有れば咎力封じの概念拘束は効果を発揮する、はずだ
「強敵相手にはまず好き勝手させない。基本だわな」

無論他の猟兵とは連携してコトに当たるぜ
【アドリブ歓迎】


九尾・へとろ
猟兵と遊びたいとな。
ひょひょ、顔のいい男にそう乞われるのは舞い手冥利に尽きるのう。

猛毒の霧のー。
吸わなきゃよいのかえ?
なら簡単じゃ。
「暗殺」を生業にした我が身、呼気すらも意のままに使えるところを見せてやろう。
あらため肺に空気を溜めて、無呼吸にて舞おう。

我が九尾の暗殺術、武舞。
タンタンと拍を取り霧の抱擁をしなりと避けよう。
返す四肢と尾にて中空に色を描くはへとろの異能。
ただの色にあらず、「属性攻撃」にて候。

赤は炎、青は氷。
黄色は。黄色は…黄色……に、ニンニクじゃ!
よう効くんじゃろ!お前様には!
強烈なニンニク臭さに参るがいい!
油断したところの首を掻っ切ってくれるのじゃー!

◼️アドリブ絡み歓迎


ゲルハルド・バルザーク
フン、我らを誘い出して包囲殲滅を計るとはぁぁ…笑止!
不遜なオブリビオンの企みなど、余と余の帝国が粉砕してくれるわぁぁぁ!

◉戦術
「霧となって戦うぅ?
なんたる惰弱!なんたるなんたる愚かしさ!
その様な腑抜けた戦術で、余を倒せると思うたかぁぁぁ!」
裂帛の大喝と共に覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを片手で構え威厳と共に進軍。
「霧であろうが逃れる事は出来ぬぅ…余の一撃はぁ!空間ごとぉ!貴様を断ぁぁぁつぅぅ!」
小癪な攻撃など覇気で吹き飛ばし、怪力を込めた【覇王の一閃】を放ち敵を空間ごと薙ぎ払い、一刀両断する。
「皆の者!油断するな!
此奴は囮…次は…物量で攻め来るぞ!」

◉アドリブ歓迎



「相変わらずここはじとじと暗いわねえ。」

 フィーナ・ステラガーデンが見上げる空は昼間だというのに光は薄く霞んでいる。夜と闇に覆われたダークセイヴァーでは明るい空など望むべくもない。その上、街を覆っている朱い霧が圧し掛かり鬱々とした雰囲気に拍車をかけていた。

「で、あんたが相手ってわけ?」

 朱き霧を払うように自らの身体を魔力の膜で覆い、フィーナは黒衣の男に視線を向ける。広い、円形の広場の中央。現れた猟兵たちを値踏みするかのようにミスト・ヴァーミリオンは佇んでいた。
「いかにも。たまにはこういう趣向も悪くはなかろう?」
 大仰な仕草で霧に鎖された街を示す。街には人気は無く、生気を吸われたかのよう……いや、今も住民たちの生気を吸い取っている。家に閉じこもり、戸に施錠をした所で霧を防ぐ事はできない。それを歓待とでも言うかのようなミストの素振り。

「猟兵と遊びたいとな。」

 九尾・へとろがひょいと顔を覗かせる。

「ひょひょ、顔のいい男にそう乞われるのは舞い手冥利に尽きるのう。」

 小柄な妖狐の少女、だがヴァンパイアを前にしてその表情は遊びに来たと言っても違和感のない自然体。状況が分からぬ小娘か、それとも……ミストがへとろを計りかねている時、その場に辿り着いた塩崎・曲人は愕然としていた。

 悲報:オブリビオンを倒せと言われて出撃した俺様を待っていたのは霧の塊だった。

「オレは殴れない相手は苦手なんだって言ってるだろ!!!」

 曲人、心からの叫び。それでもやるしかないか、そう切り替える曲人の気持ちを後押しするかのように、力強い声が響き渡る。

「フン、我らを誘い出して包囲殲滅を計るとはぁぁ……笑止!」

 ゲルハルド・バルザークが皇帝と呼ぶに相応しい覇気を声に乗せ、陰鬱な広場の空気を圧する。

「不遜なオブリビオンの企みなど、余と余の帝国が粉砕してくれるわぁぁぁ!」

 その気力に満ちた声を聞けば、例え無力な者であっても一歩踏み出す事ができるだろう。上に立つ者故の豪胆さ、それを示してゲルハルドがミストに向かい剣を抜く。
「なるほど、猟兵というのは確かに面白い。こうも躊躇いなく我らにたてつくとは、な……!」
 その思い上がり、死をもって贖え。そう残してミストは己が身を霧へと変じた。

「いつもいつもあんたらヴァンパイアはどんだけ上から目線なのよ! 気にいらないわね!」

 どっちが思い上がりか、などと論じる事に意味はあるまい。フィーナの言うように眼前のヴァンパイアが他を見下しているのは肌で感じられるほど明らかだ。

「自分達が勝てて当然とか高くくってると痛い目に合うって教えてやるわ!」

 フィーナが続けて語気強く言い放つ。その気迫に毒気を抜かれたように曲人も息を吐いた。

「苦手だからってやりようがねぇわけじゃねぇしな。」

 文句垂れててもしょうがない、と腹を括った曲人は霧と化したミストを見据える。

「覚悟してもらうぜ、吸血鬼さんよ。」

 身構えた猟兵たちへと霧が広がる。それに呑まれる前にへとろは呼気を整え、肺に空気を溜めていた。

「猛毒の霧のー……吸わなきゃよいのかえ? なら簡単じゃ。」

 即ち、身体の内に取り込まなければ良いだけの事。ミストの転じた【トキシックミスト】へ対策を講じ、へとろは舞う。息を止めているとは思えない、見事な舞い。気の流れを読むように掴みかかる不可視の霧を躱していく。だが、へとろの周囲を囲うように霧が渦を巻いた。

「させないって!」

 霧が相手なら吹き飛ばせばいい。ごく単純な、そして効果的な手段を取るべくフィーナが【喰らう灼熱の黒炎(スゴクアツイクロイホノオ)】を放つ。へとろを狙う猛毒の霧の渦へ多数の漆黒の炎が着弾する寸前、霧が広場に敷かれていた石畳を巻き上げた。朱き霧に晒されていた石畳は脆くなっていたのか黒炎を防ぐには至らない。が、直撃を防いだ隙にミストは実体化して爆風をやり過ごしていた。
「しぶとい連中だ。よく吼えるだけはある。」
 余裕の笑みを崩さないミストから急ぎ距離を取りつつフィーナが火球を放つ。躱し、あるいは石畳をぶつけて防ぐミスト。その炎に紛れるように近づいた曲人が振るった拘束ロープが空を切った。間を置かず、霧となってロープを躱したミストから【ディアボリックウェイブ】が放たれる。咄嗟に飛びのいた曲人の居た地面に撒き散らされる瘴気の波濤。
「終わりかね?」
 黒く穢された石畳を踏み、追撃をするでもなく言葉をかけるミスト。

「そう易々とは捕まらねぇか。」

 これは捕まえるのに骨が折れそうだと曲人は敵の動きを見る。たとえ霧となっても中心ぽいものを探せたらマシにはなるか。

「霧となって戦うぅ? なんたる惰弱! なんたるなんたる愚かしさ!」

 ダン、と一歩踏み出しゲルハルドが圧する。さらに一層の覇気を込めた裂帛の大喝が大気を震わせた。

「その様な腑抜けた戦術で、余を倒せると思うたかぁぁぁ!」

 魔剣ヴァーゼルを片手で構え、堂々と歩みを進めるゲルハルド。威厳に満ちたその姿を前に、ミストの身体が朱き霧へと変わってゆく。
「余程死にたいと見える。」
 先ほどまでの笑みを不愉快そうに歪め、朱き霧がゲルハルドに襲い掛かる。纏う覇気を通してなお身を焼く強酸の霧に包まれながら、ゲルハルドが剣を一閃する。空間を裂く剣閃に分かたれた霧は、しかし距離を置いて再びミストの姿をとった。

「大元を叩き斬らねば話にならぬな。腑抜けめ。」

 そしてそれはミスト自身もよく分かっている。それ故にゲルハルドへは末端を伸ばすように霧を広げていた。それを分かった上でのゲルハルドの言葉だった。

「けれども、おおよそ掴んできたのじゃ。」

 タン、と一つ足を踏み、再び舞を始めるへとろ。敵の手も、味方の力も見た。ならば後はすべき事をするだけだ。鬱とした空気を正すように、タンタンと拍を取ってへとろが舞う。
「またそれか。舞子ごときが……」
 へとろへは躱せぬ包囲から押しつぶすのが最良と判断したミストが周囲を毒霧で満たす。雪崩を打つように襲い掛かる毒霧にも動じず、へとろの舞いは続く。

 我が九尾の暗殺術、武舞。

 返す四肢、尾の先に色が灯る。くるりと舞いながら宙に描くはへとろの異能。それはただの色にあらず、属性攻撃にて候。すなわち、【異能・武舞姫の彩(ブブキノイロドリ)】也。

「一気に畳み込むわよ!」

 そこへフィーナも攻勢に加わる。先ほどまでの様子見とは違う、全力の一撃。高速で紡がれる呪文に膨大な魔力が注ぎ込まれる。

「其は全てを飲み込む黒き炎、我が眼前にー……詠唱省略!焼きつくせえぇぇええ!!」

 掛け値なしの全力で放たれた【喰らう灼熱の黒炎】が霧を包み込むように飲み込む。街の安全など度外視の高威力の一撃が広場に炸裂する。フィーナの意のままに動く黒い炎はへとろを妨げる事無く霧だけを焼いていった。黒き炎の舞台に色が灯る。赤、青、黄の色がへとろと共に舞う。

「赤は炎、青は氷。」

 へとろの言葉が紡がれるたび、色が炎に氷にと変じていく。

「黄色は。黄色は……」

 そこで言葉に詰まるへとろ。心なしか黄色は期待するように舞っている。

「黄色……に、ニンニクじゃ!」
「え、ちょっと、この雰囲気でニンニク!?」

 黒炎が燃え、赤炎と青氷が舞う舞台にニンニクの香りが漂う。唐突なニンニク臭に霧の動きが止まった。

「よう効くんじゃろ!お前様には!
 強烈なニンニク臭さに参るがいい!」

 黄色ことニンニクをぶつけられた霧が固まってミストが転がった。フィーナの漆黒の炎で力の多くを削がれていた所にニンニクは相当堪えたようである。
「ごほ、ごほっ! き、きさま……!!」
 効果はてきめんだった。強烈な匂いにミストが目を瞬かせている隙にへとろの掌が喉へ突き立つ。ミストが転がるままに距離を取ったため浅く裂いたに留まったが、注意を逸らすには十分だった。意識を奪われたミストの腕に手錠がかかる。

「強敵相手にはまず好き勝手させない。基本だわな。」

 この機を逃さず、曲人は続けざまに猿轡と拘束ロープを振った。一刻の油断で手錠をかけられたといえ、ミストの霧化は封じられていない。
「そのような拘束で霧を捕えるつもりか!」
 猿轡とロープが当たるより早く、ミストは霧へと姿を変える。霧には物理的な拘束など意味をなさない。そう、物理的な拘束ならば。

「当たる対象さえ有れば咎力封じの概念拘束は効果を発揮する、はずだ。」

 にぃ、と口を歪める曲人の放つ【咎力封じ】が霧を拘束する。霧化したとてその中心となる部分が急に変わるわけではない。そして中心となる場所が分かっているならば物理法則を超越するユーベルコードの効力は届くのだ。
「ぐ……!?」
 再び実体化したミストが呻く。だが、霧化の力を1つ封じたとてまだミストには2つ手が残っている。油断したとて猟兵共にまだ負けたわけではない。今度は朱き霧へと変じようとするミストの目に振り上げられる巨大な剣が映った。大元が分かれば、その力を十全に発揮できる。それはミストの眼前に立つ男もだ。

「霧であろうが逃れる事は出来ぬぅ……」

 禍々しい覇気を纏うは魔剣ヴァーゼル。それを振り上げるはゲルハルド。

「余の一撃はぁ! 空間ごとぉ! 貴様を断ぁぁぁつぅぅ!」

 裂帛の豪喝。朱き霧を魔剣の一閃が断つ。放たれた【覇王の一閃(ハオウノイッセン)】は霧を一撃の元に斬り捨てた。
「バカな……私が……」
 ミスト・ヴァーミリオンは吹き散らされる霧の如く崩れ去り、骸の海へと還っていった。街を覆う朱き霧が晴れる。霧に蝕まれていた住民も、安堵をした事だろう。だが、これで終わりでは無い。

「皆の者! 油断するな!
 此奴は囮……次は……物量で攻め来るぞ!」

 ゲルハルドの言葉の通り街の周囲には無数の気配が蠢いている。それらが襲い掛かってくるまで時間はあまり残されていない。

 街を取り巻く絶望的状況は続いている。されど猟兵たちがヴァンパイアを討ち倒した姿は、家から息をひそめて窺っていた住民たちに希望を与えるに十分だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『レッサーヴァンパイア』

POW   :    血統暴走
【血に飢えて狂乱した姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ブラッドサッカー
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【レッサーヴァンパイア】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ   :    サモンブラッドバッド
レベル×5体の、小型の戦闘用【吸血蝙蝠】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
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 弱弱しい陽が落ちていき、街が夕暮れに染まる。その街を取り囲む者どもには夕焼けに赤く染まった街はどう映るのか。
「猟兵……猟兵を、殺す……」
「血、血が、欲しい……」
 上位のヴァンパイアから与えられた命令は猟兵を殺す事。最優先すべき命令。だが、それ以外に与えられた命令は無い。
「人……人の、血の匂い……」
 故に吸血の衝動を止める物は無い。
 一つの軍にも匹敵する数のレッサーヴァンパイアが、一斉に街へと駆け出す。吸血鬼の衝動を抱きながら。

 ミスト・ヴァーミリオンを倒し、しばしの時間はある。そう多くない猶予の中、どこで、どのように迎え撃つかは猟兵たち次第。
 雪崩打つように街へ迫るレッサーヴァンパイアとの戦端は、もうすぐ開かれようとしていた。
フィーナ・ステラガーデン
じゃ!私は北の大通りに移動しようかしら
住民が多いと巻き込んじゃいそうで邪魔だもの
救出とかは助けたい人に任せるわ!

そうねえ。高い建物、見晴らしがよく隠れれる場所があればそこに陣取るわ!
【地形を利用】で隠れつつ【属性攻撃、先制攻撃】で狙撃して数を減らしていくわよ!
纏まってきたり、蝙蝠が襲ってきたら【範囲攻撃】で炎で本体もろとも焼き払い

対処できないレベルで群れを成してきたら
数が少ない所へ移動する為に
【ダッシュ、ジャンプ、空中戦】で屋根を飛び回り
UCでなぎ払うわ!
(UCは熱線でなぎ払い切り裂いても良いですし、地面を撫でると同時に地面から連鎖爆発していっても良いです)

(アレンジ、アドリブ、連携大歓迎!)


ゲルハルド・バルザーク
フン、このようなくだらん策で余を惑わせると思うたかぁ!
余は覇王!些事など気にせぬ、敵など恐れぬ!ただぁ!進軍あるのみぃぃ!

◉覇王の戦術
「集ぇぇい!帝国近衛師団!」
魔剣を大地に突き立てUC《突撃号令》を用いて余の近衛師団を召喚、参集。
「覇王は退かず!守らず!ただ穿つのみ!総軍、余に続けぇぇぇい!」
余は大喝し魔剣を掲げ、覇気(オーラ防御)を纏い近衛師団を率いて討って出る。
機先を制し、住民達に被害が出ぬよう敵を集めるのだ。
「斬り捨てよ!撃ち砕け!帝国騎士達よ!バルザーク帝国に勝利をもたらすのだ!」
命中率を重視した突撃号令を指示しつつ、余も覇気を纏い魔剣で敵を薙ぎ払い、吹き飛ばし奮戦。

◉アドリブ歓迎


塩崎・曲人
はっ、雑魚の群れが何匹来ようと変わらねぇよ
遮蔽の多い街の中ならオレの独壇場だっつーの

【喧嘩殺法】でヒットアンドアウェイを挑み、敵を引っ掻き回すぜ
どんな状況でも殴れるのがオレの強みだ

レッサーヴァンパイアがブラッドサッカーを使うタイミングってのは
こっちへの攻撃ができないタイミングでもあるから
ブラッドサッカー中の個体を優先して狙うぜ
「数が多いからって油断したか?よそ見とは余裕じゃねぇかオイ」

とはいえ群れのど真ん中に突っ込むのはまずいので
基本は殴ったら逃げる、引っ込む隠れるの嫌がらせ戦法だ
足止めと撹乱をしてりゃ、そのうちこういう雑魚の掃除が得意な仲間が大技カマすだろ…多分

【アドリブ歓迎】


九尾・へとろ
あーいやじゃいやじゃ。
その湿っぽい言葉遣いウチ一番きらいなタイプじゃぞ、お前様。
しかも数が多いし、困るのー。

一番いやなのは数が更に増えることじゃろうな。
あの仲間を増やす行為は看過できん。
であればどうするか。ひょひょ、簡単じゃな。
蘇る速度よりも速く殺す。これに限るの。

速い拍子を刻み、武舞を舞う。
鍛え抜いたウチの指、足の先まで全てが得物。
振るえば首が落ち、払えば足が落ちる。
オトギリソウ…死の舞いに咲くウチの刃よ。

あーしっかし数が多いのー。
他の猟兵様方に多くの退治は頑張ってもらいたいのじゃよ。
ウチは暗殺専門じゃからなー。
あちらこちらへ、ことりことりと命を奪っていきたいものじゃよ。

■アドリブ歓迎



 朱き霧の払われた街を蝕むように白き渇望が群がっていく。街の外壁に上がれば見渡す限りと言えるほどの数のレッサーヴァンパイアが見えた事だろう。たかが数人に対して取る戦法ではない。たとえ歴戦の戦士であったとしても数の暴力に呑まれるのは目に見える状況。それを前にして、街の南門から続く大通りにゲルハルド・バルザークの一声が響く。

「フン、このようなくだらん策で余を惑わせると思うたかぁ!」

 住民には絶望と映るその状況でさえゲルハルドの覇気を止めるには至らない。

「余は覇王! 些事など気にせぬ、敵など恐れぬ!」

 そしてそれが虚勢ではない事は彼の瞳に宿る意志を見れば明らかだろう。その豪声に攻め来るレッサーヴァンパイアたちに進路が変わる。隠れるでもなく堂々とその身を晒すゲルハルドを見逃すはずはなく、その一喝を耳にしたレッサーヴァンパイアたちまで南大通りに集まり始める。
「猟兵……血が、血が欲しいぃぃっ!」
 そこかしこに住民の気配はあるが、最上位命令による猟兵への攻撃を優先せざるをえないレッサーヴァンパイアたち。己が渇望をも力に変えてゲルハルドに殺到した。狂乱するヴァンパイアたちを前にして、ゲルハルドの言うべき事は一つ。

「ただぁ! 進軍あるのみぃぃ!」

 その覇気が伝播するかのように次々と騎士が姿を現し、ゲルハルドに従う。

「集ぇぇい! 帝国近衛師団!」

 その声に従うはバルザーク帝国軍近衛師団。手にした武器を構え、整然と陣形を組む近衛師団がレッサーヴァンパイアの群れと相対する。
 その頃、フィーナ・ステラガーデンは。

「じゃ! 私は北の大通りに移動しようかしら。」

 予定通り北から来るレッサーヴァンパイアを相手取るべく北の大通りが見渡せる高台に陣取っていた。商業地区と工業地区に挟まれたこの一帯は、住んでいる者は少ない。住民は霧が出始めた時に住宅街へ避難している者が多くこの辺りは人気がない。それ故に、存分に戦えるとフィーナはこの場を選んだのだ。

「住民が多いと巻き込んじゃいそうで邪魔だもの。」

 救出とかは助けたい人に任せる、という方針は一見冷たくも見えるがレッサーヴァンパイアが猟兵との戦闘を優先する以上、戦う事はヴァンパイアを引き付ける事に他ならない。南をゲルハルドが、北をフィーナが抑えれば、他へ行くヴァンパイアの数は減る。

「それじゃ、始めましょうか!」

 フィーナの放った炎弾が大通りを行くレッサーヴァンパイアの集団、その先頭に炸裂する。空を焦がす炎を上げ、爆風が大気を揺るがした。

「派手にやってるな。」

 塩崎・曲人が物陰から近づき、レッサーヴァンパイアを殴り倒す。彼が居るのは大通りではなく街を縦横に走る路地。音を聞きつけたレッサーヴァンパイアの集まる気配、だが曲人の余裕は崩れない。

「はっ、雑魚の群れが何匹来ようと変わらねぇよ。」

 物陰から物陰へ、入り組んだ路地を利用し逆に先手を打って集まる前に一人ずつ倒していく。

「遮蔽の多い街の中ならオレの独壇場だっつーの。」

 自分の得意とする戦法を取れるならば大群相手でも余裕はあろうというものだ。とはいえ、群れのど真ん中に突っ込むような事をすればただでは済まないだろう。自分の出来る事とやるべき事をしっかりと把握し、曲人は街を駆ける。

「あーいやじゃいやじゃ。その湿っぽい言葉遣いウチ一番きらいなタイプじゃぞ、お前様。」

 九尾・へとろが舞うように振るった腕、その指先がレッサーヴァンパイアの首を落とす。先ほどから周囲からはレッサーヴァンパイアの呻きとも呟きともつかないような声が聞こえていた。

「しかも数が多いし、困るのー。」

 周囲からそれだけの声が漏れ聞こえるという事は、へとろの周りにも相当数が居る事になる。個々の力は大した事はないとはいえ、骨が折れるのは確かだろう。同胞の血の匂いにでも引かれたか路地に顔を出したレッサーヴァンパイアの首を、くるりと返す掌で撫でるように斬り落とす。レッサーヴァンパイアの多くは派手に戦闘をする南北の通りに集まっている。へとろがそこに向かっていないレッサーバンパイアを倒しているのは訳があった。

「一番いやなのは数が更に増えることじゃろうな。」

 レッサーヴァンパイアは死んだり気を失った者をレッサーヴァンパイアに変える力を持つ。ただでさえ多い数が増えては面倒この上ないのだ。へとろはヴァンパイアの気配を捉えては舞うように屠っていく。
 南大通りに陣取るゲルハルドの号令が響く。

「インペリアルナイツ、余の敵を粉砕せよ!」

 ゲルハルドの【突撃号令(アタック・オーダー)】により、近衛師団とレッサーヴァンパイアとの戦端が開かれた。整然と隊列をなして押し上げる近衛師団に対し、既に【血統暴走】しているレッサーヴァンパイアは狂乱しながら突き進んでくる。剣で裂かれるのも構わずに増加した筋力で、その衝動のままに近衛師団に食らいつくヴァンパイアの群れ。正気の擦り減るような戦場に、ゲルハルドの一喝が響く。

「覇王は退かず! 守らず! ただ穿つのみ! 総軍、余に続けぇぇぇい!」

 そのゲルハルドの姿に遅れはすまいと帝国騎士たちも奮闘し、続く。ゲルハルドは口にしないが、その攻勢は彼とその軍勢により多くのヴァンパイアを集める為。それにより周囲の住民への被害を減らす為の物だ。それ故に誰よりも前に、誰よりも力強く斬り込んでいく。レッサーヴァンパイアの群れに楔を打ち込むが如く、ゲルハルドと彼の近衛師団は突き進む。そうなれば当然、囲まれる事を想定していたのだが。

「回り込む吸血鬼どもが少ない……なるほど、良い仕事をする。」

 左右からのヴァンパイアの攻撃は足並みが揃っていない。それ故に近衛師団が押し上げるに問題はない。ヴァンパイアの攻勢を緩めている要因を視界の端に見て取り、ゲルハルドは南大通りのヴァンパイアの殲滅にかかる。

「斬り捨てよ! 撃ち砕け! 帝国騎士達よ! バルザーク帝国に勝利をもたらすのだ!」

 鬨の声をあげ進撃する近衛師団の先頭に立ち、ゲルハルドが掲げた魔剣を振り下ろす。叩き伏せたヴァンパイアを気にかける事無く、さらに行く手に立つ群れを薙ぎ払う。騎士たちも狂乱するヴァンパイアの動きに惑わされぬよう確実に当て、数を減らす事を重視した動きで着実にヴァンパイアを屠っていった。

「あーしっかし数が多いのー。
 他の猟兵様方に多くの退治は頑張ってもらいたいのじゃよ。」

 南大通りの戦闘をちらりと確認し、へとろは再び路地を走る。あの軍の正面に出るようなヴァンパイアなど放っておいても問題ないだろう。ならば、あの軍が囲まれて力を削がれぬようにヴァンパイアの足並みを乱す。一度に多数を相手取るには向かないへとろの異能だが、集まる前なら十分に倒しきれる。

「ウチは暗殺専門じゃからなー。」

 一所に留まらず、影から影へと渡るようにへとろが速い拍子を刻み、武舞を舞う。その一挙手一投足がすべて、へとろの得物。触れれば切り落とす死出の舞い。

「オトギリソウ……死の舞いに咲くウチの刃よ。」

【武舞【オトギリソウ】】により冴えわたる己が舞の美しさに酔いしれ、高揚したへとろを止める事など誰が出来ようか。さらに加速していく動き、それでもその舞いの端々は、目にした者に感嘆を抱かせずにはいられぬもの。尤も、間近で舞を見るヴァンパイアにはそんな感想を抱く間など無く切り落とされているが。その切り落としたヴァンパイアの屍に、別のレッサーヴァンパイアが牙を突き立てる。その血が吸われるより早く、へとろの脚が蹴上げられてヴァンパイアの首を落とす。

「あの仲間を増やす行為は看過できん。」

 減らしたのに増えるとか、困るにも程があるというものだ。倒したヴァンパイアすら【ブラッドサッカー】で操るというのなら、どうするか。

「ひょひょ、簡単じゃな。」

 角を曲がりざまに次のヴァンパイアの急所を斬り落とす。そのまま次の敵へ。

「蘇る速度よりも速く殺す。これに限るの。」

 へとろにはそれを可能にする速度がある。オトギリソウを舞う、今のへとろなら尚の事。ゲルハルドの軍へめがけて集まるレッサーヴァンパイアは、へとろにより包囲や挟撃と言った策を弄するだけの戦力を纏められないでいた。

「これだけ多いと見なくても当てられそうね!」

 フィーナが屋根の上から炎を放ちながら独り言ちる。こちらに来る攻撃は散発的であるとはいえ、それもフィーナが間断なく狙撃し続けているからだ。すでに北大通りに集まってきているレッサーヴァンパイアはかなりの数になっている。この一帯は大きな煙突のある建物が多く、身を隠すには苦労しない場所であったのも幸いか。こちらを見つけたヴァンパイアは優先して燃やしている事もあり、対処は出来ている。今はまだ。

「さすがにそろそろ場所を変えた方が良いかしら。」

 数体のレッサーヴァンパイアが【サモンブラッドバッド】で飛ばしてきた吸血蝙蝠ごとその一団を炎で燃やし、フィーナは辺りに視線を投げる。次に身を隠す適当な場所にあたりを付け、駆けだした。屋根の縁から一気に跳躍。空中に身を躍らせるフィーナを無数のレッサーヴァンパイアの瞳が捉えた。だが、それはフィーナからも無数のヴァンパイアが見えている事を意味する。空中で身をひねりながら杖を向け、呪文を唱え。

「焔よ。その変幻自在な姿を一閃の光に変え有象むじょむべ……」

 噛んだ。

「噛んで無いわよぉぉおお!!!」

 振るう杖の先をなぞる様に放たれた【刺シ薙ギ払ウ熱線(キュイーンチュドドドーンテキナヤツ)】が、呪文を噛んだ光景に一瞬呆気にとられたレッサーヴァンパイアを纏めてなぎ払う。熱量を圧縮したその熱線は、触れた物尽くを溶断し斬り裂いていった。そのまま大通りの対岸の建物へ着地したフィーナは商店街風のテラスに身を隠し、そこからさらにレッサーヴァンパイアの数を減らすべく狙撃を再開した。

「期待通り、いやそれ以上かね。」

 曲人は石畳すら溶断したフィーナの一撃にこれなら大丈夫そうだと攪乱を続ける事にした。先ほどから路地をうろついてるレッサーヴァンパイアを見かけては【喧嘩殺法】で殴っては逃げ、を繰り返している。無論、味方の大技の気配がすれば、そちらにヴァンパイアを蹴り込むのも忘れない。どんな状況でも殴れるのは曲人の強みだ。利用できるものは利用し、殴っては逃げ、引っ込み、隠れるの嫌がらせ戦法で存分に掻き回している。

「足止めと撹乱をしてりゃ、そのうちこういう雑魚の掃除が得意な仲間が大技カマすだろ……多分。」

 多勢はそちらに任せるとして、曲人は【ブラッドサッカー】をしているヴァンパイアを優先して狙っていく。

「数が多いからって油断したか? よそ見とは余裕じゃねぇかオイ。」

 その辺に落ちてた植木鉢を叩きつけ、鉄パイプで仕留める。やる事は決まっているのだ、あれこれ考える事はない。何より、難しい事など考えない方が身軽に動ける。

「ヒャッハー! ブッ込み行くぜオラァ!」

 曲人が建物の影からフィーナを狙うレッサーヴァンパイアに殴りかかった。拾った煉瓦でヴァンパイアの頭をカチ割り、曲人は次の獲物に向かい駆けてゆく。
 南大通りではゲルハルドの軍がついに、レッサーヴァンパイアの群れを突き抜けていた。

「全軍反転せよ! 一匹たりとも逃すな!」

 ゲルハルドの号令に即座に近衛師団が動く。向かって反対側、北の大通りからはフィーナが後退しつつヴァンパイアを集めて誘導していた。このまま南から北へ押し上げれば、一気に数を減らせよう。

「ひょひょ、ならばウチのやる事も決まったのぅ。」
「それじゃ、もうひと暴れするとするか。」

 攪乱をしていたへとろと曲人も南北の大通りにヴァンパイアを集め、漏れた者の掃討にかかる。

「一気になぎ払うわよ!」

 北と南から誘導されたヴァンパイアが合流した所で、フィーナの【刺シ薙ギ払ウ熱線】が再び放たれる。北から南へ、逃さぬように放たれた熱線が地面を撫で、その上に立つヴァンパイアの群れを薙いでゆく。さらに熱せられた地面から連鎖的に爆発が起こり、高温を伴う爆風がヴァンパイアを吹き飛ばしていった。熱線はゲルハルドの押し上げていたヴァンパイアの群れまで焼却し、かろうじて生き残った個体も帝国騎士たちが止めを刺してゆく。それらが終わる頃には曲人とへとろも路地に居たヴァンパイアを倒し終えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『鮮血の骸騎士アインソード』

POW   :    鮮血剣ダインスレイヴ
【血液で作り出した血を吸収する長剣】が命中した対象を切断する。
SPD   :    鮮血の外套
【自由自在に形を変える血液で出来たマント】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    悠久の時が流れても
戦闘用の、自身と同じ強さの【血液で出来た巨大コウモリ】と【かつて愛した人間の女性を模した血液人形】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

 レッサーヴァンパイアのなぎ払われた中央広場に闇が落ちる。黒の鎧を纏う女が、空から落ちてきたのだ。夜空を舞っていた巨大な蝙蝠が血の飛沫になって散る。
「猟兵……予想以上の力だな。」
 鮮血を剣と成し、油断ならぬと口にする女の顔は喜悦を浮かべていた。相手が強ければ強いほど、闘争心が刺激される。『災厄の霧』ミスト・ヴァーミリオン、そしてレッサーヴァンパイアの群れ。それでもなお倒せない相手となれば、相手にとって不足はない。
「私の心臓を貫いてみよ! 強者よ!」
 己が衝動を隠す事無く『鮮血の骸騎士アインソード』は高らかに猟兵たちへと言い放った。
フィーナ・ステラガーデン
(北から屋根伝いに戻ってきて、高所から【属性攻撃】を放ち)
あんたで最後ね!さっさと終わらせるわよ!

ってあっぶないわね!?
んなもん振り回してんじゃないわよ!
(ダインスレイヴを何とか回避したり、杖で防ぎ
いよいよ危なくなった時に【アイテム:深淵のブラックオニキス】を解放し
剣を防ぐ)

ぜーぜー・・ふふん!計画通りよ!(必死の虚勢)
さあこれを防いでみなさいよ!
【全力魔法、高速詠唱、零距離射撃】でのUCをぶちかますわ!
零距離で爆発したらそりゃ私も吹き飛ぶけど
相手を吹き飛ばせるなら問題ないわね!ふふーん、ざまあみろね!

(アレンジ、アドリブ、連携大歓迎!)


ゲルハルド・バルザーク
ほぅ、余に挑まんとする不遜な輩とは…うぬか。
よかろう!バルザーク帝国絶対皇帝ゲルハルド、その勝負受けて立ぁぁぁつぅぅ!

【戦闘】
「騎士よ!剣を構えぇぇい!」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを骸騎士に向け決闘を開始。
「面白い剣だ、しかぁぁし!余のヴァーゼルは負けぬぅぅ!」
剣撃には怪力で振るう魔剣ヴァーゼルで迎え撃って吹き飛ばし、剣以外の猪口才な攻撃は覇気の力で防ぎ。
「うねの力、認めよう…ゆえにぃ!余の持つ全てを込めた一撃にて!うぬを葬ってくれるわぁぁ!」
満を持して《覇王の一閃》を放ち、骸騎士を薙ぎ払い一刀両断に処す。
「うぬと余では、背負う物の大きさが違う」

【アドリブ大歓迎】


塩崎・曲人
バトルマニアかよ、面倒くせぇ
「あの手の人種って絶対マゾだよな。自分より強いやつにボコられると喜ぶんだぜ?」

等とアホなこと言ってないで仕事しますかね
【咎力封じ】で捕縛を狙っていくぞ
「強敵と戦いたいんだろう?弱いはずの敵にも苦戦できる縛りプレイはいかがかな?ってな!」
実際、数で勝ってんだからデバフ掛けてボコるのがこっちの最適戦術なんでな
咎力封じが極ったら前衛として時間稼ぎに行きますかね
鉄パイプ一本でも剣と打ち合いは出来るのさ
相手が雑な振りしてきたら【武器落とし】で剣を弾き飛ばしてやるぜ
まぁ、メインは他の猟兵との連携だけどな

【アドリブ歓迎】



「ほぅ、余に挑まんとする不遜な輩とは……うぬか。」

 眼前に現れたヴァンパイアを、ゲルハルド・バルザークの視線が射貫く。

「よかろう! バルザーク帝国絶対皇帝ゲルハルド、その勝負受けて立ぁぁぁつぅぅ!」

 裂帛の気勢が覇気と共にその身から放たれる。それはどのような言葉よりも雄弁に、鮮血の骸騎士アインソードへとその意志を叩きつけた。
「その意気やよし。私も全力をもって応えよう!」
 アインソードの手から滴るような鮮血が、見る間に一振りの長剣へと変わる。鮮血剣ダインスレイヴの切先は、しかし何もない虚空へと向けられていた。

「あんたで最後ね! さっさと終わらせるわよ!」

 北から屋根伝いに戻って来たフィーナ・ステラガーデンが、相手を視認するや即座に炎を降らした。アインソードの鮮血剣の切先が空を切る様に一閃される。放たれた剣気が炎を裂き、逸らされた炎は広場を赤く染めた。
「その魔力、その行動力……やはり貴様らの力、私の見立て通りだな。」
 様子見などすまいな、アインソードの言葉から闘志が滲む。半端な力の持ち主なら斬り伏せるつもりで放った一閃は、直前までフィーナの居た屋根を切断していた。

「ってあっぶないわね!?」

 炎ごしに剣が振られるのが見え、飛び退いたフィーナの目の前で裂かれた屋根が崩れていく。その様子を目に塩崎・曲人は、バトルマニアかよ、面倒くせぇと思わずにいられなかった。戦いが手段でなく目的であるならば、戦わずにあれこれする事は難しい。なによりあの手合いは勝敗がハッキリつくまで戦いたがるのが余計に面倒くさい。

「あの手の人種って絶対マゾだよな。自分より強いやつにボコられると喜ぶんだぜ?」

 思わず誰にともなく呟くが軽口に乗りそうなフィーナは屋根の上、ゲルハルドはそういった台詞をかけられる雰囲気ではない。

「……等とアホなこと言ってないで仕事しますかね。」

 軽口を叩きつつも曲人はアインソードの力量を計っている。真っ向からまともに相手をするには骨が折れそうだ。さて、どうするかと思案する曲人の耳に、ゲルハルドの豪声が響いた。

「騎士よ! 剣を構えぇぇい!」
「望むところだ、皇帝!」

 見ればゲルハルドとアインソードが剣を打ち合わせていた。ゲルハルドの持つは所有者の力を極限まで高める魔剣ヴァーゼル。対するアインソードの振うは血を吸い取る鮮血剣ダインスレイヴ。互いに小手先の策など弄さずに己が技量の限りを尽くしての応酬。打ち合うたびに互いの剣の纏う覇気と鮮血が散る。振り下ろす鮮血剣を魔剣が迎え撃ち、相手を叩き伏せんとせめぎ合う。

「なるほど、血と共に力をも吸うか。」

 ゲルハルドは相手が一合ごとに力を増すような感覚を覚えていた。それがヴァンパイアが血を吸い取って得る力の類と同じと看破する。血を吸うだけの鮮血剣の能力はヴァンパイアたるアインソードにとって十分なものだ。
「貴公には生中な手は通じそうにないがな。」
 剣をさらに押し込まんとしながらアインソードが笑う。事実、剣劇の応酬で互いに多少の傷は負っているものの、ゲルハルドの纏う覇気は斬り裂く剣の威力を抑えていた。それが血を奪われる事を、ひいてはアインソードの力を増す事を抑える事に繋がっている。圧される剣にゲルハルドも覇気をもって応える。

「面白い剣だ、しかぁぁし! 余のヴァーゼルは負けぬぅぅ!」

 ゲルハルドが力に任せて魔剣を振り抜く。吹き飛ばされたアインソードが体勢を整える間も与えずに炎の嵐が吹き荒れた。不安定な体勢から振り抜かれた一閃が炎を断つものの、炎がアインソードの鎧を舐め焦がす。
「離れた所からとは、つれないな、魔術師よ!」
 アインソードが己が身を焦がす炎にも構わず剣を一閃する。フィーナが足場にしていた建物が轟音を立てて崩れ落ちた。

「んなもん振り回してんじゃないわよ!」

 フィーナの着地を狙った鮮血剣の一撃を杖で防ぎ、続く剣戟を飛び退くように躱す。さらに追撃をしようとしたアインソードの身体に拘束ロープが巻き付いた。

「強敵と戦いたいんだろう? 弱いはずの敵にも苦戦できる縛りプレイはいかがかな? ってな!」

 曲人が炎に紛れて近づいていた。ロープで拘束された身体からアインソードの力が削がれていく。幾分、威力の殺がれた一撃はフィーナまで届かず、杖で受け止められていた。
「ふふふ、良い! 良いぞ!! どのような物であれ、貴公らの全力をもって向かってくるがいい!!」
 翻った外套が鞭のようにしなって伸び、曲人を打ち飛ばす。その隙を突いてフィーナが放った炎弾を鎧にあてて直撃を防ぎ、間髪入れずに鮮血剣を突き立てる。向けた杖を返して受けるのは間に合わない。かといって回避しようにも続けて剣を振われれば防げるかは分からない。

「こ、のっ、程度……でっ!」

 杖の先を向けたまま、フィーナは込められた魔力を開放した。杖に取り付けられた深淵のブラックオニキスの力が開放され、鮮血剣の切先をオニキスの盾が阻む。展開された無骨な盾を打ち砕かんと力を込めるアインソード、その剣を持つ腕が引っ張られた。

「数で勝ってんだからデバフ掛けてボコるのがこっちの最適戦術なんでな。」

 曲人が投げた手錠がアインソードの手元を狂わせる。盾に受け流され、石畳を割った鮮血剣を引き抜く間もなく曲人の鉄パイプがアインソードに振り下ろされる。アインソードがそれを籠手で打ち払う時には、フィーナは体勢を立て直していた。

「ぜーぜー……ふふん! 計画通りよ!」

 荒くなる呼吸と動悸を整えながら、フィーナが威勢よく言い放つ。必死の虚勢であろうとも、気持ちで負けては勝ちを逃す。

「さあこれを防いでみなさいよ!」

 杖に膨大な魔力が圧縮されていく。自分の身の安全すら考慮しない、まさに全力の魔法。躱す事も防ぐ事も難しい至近での発動をしようとフィーナが距離を詰める。
「そう易々と受けるなど……むぐ!?」
 剣の間合いに入ったフィーナを斬り捨てんと動くアインソードの動きが鈍る。その口には猿轡がかけられていた。背後から近寄った曲人が【咎力封じ】でその力を削ぐ。動きが止まった一瞬、フィーナの掛け値なしの全力の【圧縮セシ焔ノ解放(バクレツマホウテキナヤツ)】が放たれた。

「消し飛べえええええええええ!!」

 轟音が広場を揺るがす。高熱を伴う大爆発が広場の石畳を根こそぎ吹き飛ばしていく。無論、こんな火力を防御を考えずに放てばフィーナもただでは済まない。外套や帽子に施された防護がなければ消し飛んでいただろう。爆炎が収まり、地形ごと吹き飛んだ跡には。それだけの威力を受けてなお倒れぬアインソードの姿があった。それでも鎧はひび割れ、全身に爆発を受けた痕が刻まれている。

「ふふーん、ざまあみろね!」

 相手を吹き飛ばせたなら問題ないと言わんばかりのフィーナ。一方でアインソードを盾にして爆炎を防いだ曲人が、アインソードの手から鮮血剣を叩き落して飛びすさる。

「どっちも無茶苦茶だな!」

 零距離であんな攻撃をしたフィーナ、それで倒れないアインソード。だが、アインソードは倒れないにしても負ったダメージは大きく、すぐに動く事もままならない。ならば今のうちに武器の一つでも叩き落して後に繋げようと動いた曲人。そして。

「うねの力、認めよう……」

 砕けた石を踏み、ゲルハルドが足を踏み出す。

「ゆえにぃ! 余の持つ全てを込めた一撃にて! うぬを葬ってくれるわぁぁ!」

 裂帛の一声と共に放たれた【覇王の一閃】がアインソードの身体を空間ごと切り裂いた。

「うぬと余では、背負う物の大きさが違う。」

 ゲルハルドの言に、血を流しながらもなお笑みで応えるアインソード。猟兵の力、ここまでとは。
「ぐ……見事、だ……」
 だが、それでもまだアインソードは倒れない。その力を大きく削いだ事に違いはないが、それでもなおアインソードは更なる闘争を求めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

九尾・へとろ
お前様、戦士の気概をもっておるようじゃの。
戦こそ誉、戦こそ喜び、そんな色じゃの。
なればウチがその色を、ひどく醜い色に描いてやるとしようかの。

ウチは「存在感」ある舞を披露する。
生憎とウチは戦士ではなくてのー。
お前様の外套にも正面からは立ち会えんのじゃー。
あーこわいこわい。恐ろしいのー。

ひらりひらりと小馬鹿にしながらかわし、ゆるりと距離を詰めゆこう。
苛立つじゃろうなー、じゃがその苛立ちがウチの的よ。
隙をつき、そっと撫でるように首を落とす。
武舞【オトギリソウ】じゃ。

戦で得られる快楽も痛快さもなく
ただ苛立ち、そして死ぬ。
みっともないのう、哀れじゃのう。
じゃがそれくらいが相応じゃろうて。ひょひょひょ!



 荒ぶ風が広場を渡る。石畳も割れ砕け、刻まれた痕が戦闘の激しさを物語っていた。全身を己が血に濡らしながらもアインソードはバサリ、とマントを翻す。
「血を流しすぎた、か……」
 これ以上は鮮血剣すら形に出来まい。だがそれでも。彼女の戦意は衰えず、次なる相手を求めていた。

「お前様、戦士の気概をもっておるようじゃの。
 戦こそ誉、戦こそ喜び、そんな色じゃの。」

 九尾・へとろが歩を進める。その挙動一つ一つが人を、意識を惹き付けるような存在感をもっていた。

「なればウチがその色を、ひどく醜い色に描いてやるとしようかの。」

 それは戦士として戦わず、武を競う事も無く。へとろの描くままに只、殺すという事。
「戯言を……!」
 目障りな舞子など、叩き伏せるのみ。アインソードの振うマントが矢の如き速さ、槍の如き鋭さをもって貫く。その切先を撫でるようにひらりと舞い、へとろは嘯く。

「生憎とウチは戦士ではなくてのー。」

 ひらり。戦斧の如くなぎ払われた一閃を潜り。

「お前様の外套にも正面からは立ち会えんのじゃー。」

 ひら、ひら。鉄槌の如く振り下ろされた脇を滑るように。

「あーこわいこわい。恐ろしいのー。」

 気が付けば。へとろはアインソードに触れられるほどの距離に居た。いつの間に……アインソードの本能とも言うべき部分が警鐘を鳴らす。だが、へとろの紡ぐ言の葉は戦場で相対する強者のソレではない。捉える事も出来ずにいる苛立ちが、戦闘で消耗したアインソードの精神を逆向きに削ってゆく。

「苛立つじゃろうなー。」

 ひた、と目が合う。
「貴様……!!」
 激昂のまま、その憤りをかたどる様にマントが無数の棘となりへとろに襲い掛かった。

「じゃがその苛立ちがウチの的よ。」

 棘の間を抜けて、へとろの指先がそっとアインソードの首を撫でる。武舞【オトギリソウ】の一撫では、その首を一拍おいてずるりと落としてゆく。

 戦で得られる快楽も痛快さもなく
 ただ苛立ち、そして死ぬ。

 首が地に落ちる僅かな間。アインソードの瞳がへとろを写す。

「みっともないのう、哀れじゃのう。
 じゃがそれくらいが相応じゃろうて。ひょひょひょ!」

 アインソードの頭が地に落ち、血の飛沫に変わり消える。身体もまた崩れゆき、骸の海へと還ってゆく。こうして、街一つをエサに猟兵たちを狩らんとしたヴァンパイアは倒されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年06月22日


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#ダークセイヴァー


30




種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠天御鏡・百々です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アーデルハイド・ルナアーラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト