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三つ子の魂百まで

#UDCアース


 怪異は羽搏いた――闇黒の階段を下った先に魂を喰らう顎在り。
 怪奇は嘲った――黄金色の矛先は如何なる幻想を封じるのだろう。
 解異は失われた――極彩色の狂った嵐が総てを呑み込んだ。
 ああ。生きる事は罪深く、肉体を有する総ては罰を受けるべきだ。
 貪り尽くされた仔の魂は、百まで数えても物足りない。

「貴様等。酷く厄介な存在が予知に出現した。アウトサイダーの群れが再び舞い降りて、仔の魂を啜り尽くす『光景』だ」
 ロバート・ブレイズ(冒涜爺・f00135)の言葉を聞き、何人かの猟兵が怒りに震える。狂気を拭いきれなかった弊害が此処に現れたのだ。卓上には嘲笑を浮かべる怪翼が此方側を覗き込んで在る。
「されど此度の親玉は前回の『奴』とは違うらしい。数多の魂を魔道具に捧げ、自らを『固定』した人間の成れの果て――簡単に言えば魅入られた王様だな。自身をナイアルラトホテップの化身だと称して信者を集め続けて在るらしい。確かにエジプトでは有名な名前だが、総ては架空の『狂気』に過ぎない」
 ぱらぱらと資料を捲りながら死霊の事を思うロバート。秘宝が在るならば某魔導書と同じ名称に違いない。がははと笑い声が響き渡る。
「もはや奴等は既知の所業だ。心臓を喰われるのは邪たる『貴様等』だと教えてやれ。ああ。此度も勿論褒美を考えて在る。正月も近いな。美味い雑煮でも……俺は要らない。咽喉に詰まるのは恐ろしいからな。奴等との戦闘がマシに思える」
 真剣な表情だが。兎角。
 グリモアが輝いた。


にゃあら
 にゃあらです。
 お雑煮の季節ですがファラオじみた物体を討伐しましょう。
 そは永久に横たわる使者に在らず、永劫に死を越える前段階。
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第1章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
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キリエ・ニール
やぁー……剥製の死骸がないね、汚いなぁ。
なんだろうね、僕の友達とは大違い…種族は近そうなのにね、食性かな。

【POW】
【空中戦】で群れに飛び込み【call・dear・Friends】を初手から。
無数に召喚した怪物、遠い星の鳥のような友達を一時的に召喚し彼らの嘴や爪で片っ端から攻撃…これで【組み付く怪腕】を妨害できればいいんだけど。
召喚した友達と鳥もどきの乱戦の中、傷を負って倒れそうな奴を【第六感】で判断し【二回攻撃】に【衝撃波】無数の刀剣の束である数打を抜き放ち次々ぶった斬りで追撃。
ここまで派手にやれば概ね僕に食いついてくれそうだよね…
避雷針ってわけじゃないけど、せいぜい飛び回らせてもらうよ!


カイム・クローバー
またお前かよ!?(嘲笑う翼怪を見て)…いや、ロバートのじーさんの卓上で見たから分かっちゃいたけどよ…(げんなり)こーなったら、完璧に叩き潰して二度と俺の前に姿を現せないよーにしてやるぜ!かかって来やがれ!鳥ピエロ!
前回と同じ化物だ、パターンは割れてる。と言っても、集団相手だと無策で突っ込むってのは無謀or無謀ってやつだ。きっちり他の猟兵と連携とって一匹ずつ確実に仕留めていくぜ。基本的には【フェイント】【二回攻撃】ユーベルコードで手負いを狙って確実に数を詰めてく。正面からは行かねぇ!何が何でも行かねぇ!!基本的には死角から、背後だとか完璧だぜ!……まさか顔がこっちグルッと向いたりしねぇ……よな?



怨念とは違うものだ。復活した所以は魂の補給。仔を殺し尽くした存在が怪翼に与えたとも思考可能で、何方にせよ群れを突破せねば真の邪悪は招かれぬ。カイム・クローバー(人間のシーフ・f08018)は驚きの声と共に『視た』事を後悔する。
「またお前かよ!? …いや、ロバートのじーさんの卓上で見たから分かっちゃいたけどよ…こーなったら、完璧に叩き潰して二度と俺の前に姿を現せないよーにしてやるぜ! かかって来やがれ! 鳥ピエロ!」
 一匹一匹確実に仕留めるべく自らの暗殺術を披露して魅せる。意気揚々と向かうのだが相手が相手で慎重に戦わねば隙を突かれる。一度殺されたものは学習して帰還を果たし、復讐と酩酊に耽る筈――取り敢えず最前列の羽毛を刈り取ろう。
 其処に飛び込んだ違う群れ。食性が違うのか在り方が違うのか『邪悪』で在れども味方で成る鳥――もしかしたら。馬面かもしれない――が急襲した。遠方遥々星々から召喚された存在はキリエ・ニール(スターゲイザー・ボーイ・f00824)の友達だ。
「やぁー……剥製のし甲斐がないね、汚いなぁ。なんだろうね、僕の友達とは大違い…種族は近そうなのにね」
 カイムに組み付こうと揮われた腕が鳥の一撃で潰される。乱戦状態の現で二人の選んだ行動は『完璧』で在った。弱りに弱った最前の二匹。此れを機会に『屠る』作業と定められた。
「避雷針ってわけじゃないけど、せいぜい飛び回らせてもらうよ!」
 義手が振るわれると同時に二度の衝撃波が放たれる。一匹の内部が撹拌されて弾け飛び、周囲の『怪翼』を引き付ける。此れを倒さねば次は自分たちだ。此れを倒さねば全滅は免れない。
(正面からは行かねぇ! 何が何でも行かねぇ!! 基本的には死角から、背後だとか完璧だぜ!)
 ある種の旗が掲げられたが、戦闘面での云々には関係ないだろう。対象――破裂した一匹の近くに居た奴――の背後へ移動し、ダガーを構えるカイム。繰り出されたのは超高速の解体だ。残された閃きに怪翼が気付き、ぐるりと首を回すが手遅れで。
 悲鳴を呑み込むカイムであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

上代・壱夏
お餅って凶器だよね。美味しいけど。敵のあいつは狂気を持った凶器って感じ。お餅に自我がなさそうでよかったァ〜

“アレ”みたいなの、ボク見たことあるよ。もちろん別種のものだけれど、放置しちゃあいけないやつだ。
だって、ボクの過去は、ああいう奴らに全て破壊し尽くされたんだから…

どの技も厄介だけど
●断末魔模倣は最悪だな
こちらの動きを封じるだけじゃなく、断末魔の種類そのものが胸糞悪いよ
さっさと、潰しちゃおう
ボクとっておきの拘束具で、その罪な力を封じてあげる!
あまり長い時間抑えられないと思うから、他のみんな、どうかこいつを、たのむよ…ッ!



「お餅って凶器だよね。美味しいけど。敵のあいつは狂気を持った凶器って感じ。お餅に自我がなさそうでよかったァ〜」
 暢気とも余裕とも考えられる台詞を吐いて上代・壱夏(ダンピールの咎人殺し・f10492)が召喚される。屠られた二匹の道化師を視て『アレ』と示す。
「ボク見たことあるよ。もちろん別種のものだけれど、放置しちゃあいけないやつだ」
 ボクの過去は、ああいう奴らに全て破壊し尽くされたんだから――喪われた故郷に思いを馳せ、滾々と涌き始めた『感情』を冷静に見つめる。ああ。封じるべきは対象の『声』だろう。必要な道具は総て揃えて在り展開するならば今だ。手枷に猿轡に足枷……一番最初に怪翼に到着したのは狙い通りの猿轡で、無気味な断末魔の源を黙らせた。されど此度の邪神の加護は強力。
 膨張と分裂と破裂を繰り返す侵された『怪物の肉』が手枷足枷を引き千切り、想定外の短時間で抑制を破壊したのだ。ぶち。血管でも切れたのだろうか。嘲笑う脳天から紫色の体液が漏れて垂れる。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リゥ・ズゥ
リゥ・ズゥは、悪魔。リゥ・ズゥは、カイブツ。怪異、怪奇、狂気、全て、リゥ・ズゥは、知らない。叩いて、潰して、貪る、だけ。翼があるなら、もいで、墜とそう。強いなら、リゥ・ズゥが、喰らって、やる。
(POWで挑みます。「テナガ・アシナガ」で空を飛んでいようが遮蔽物があろうが関係なく叩き落とし、「衝撃波」「2回攻撃」でさらに追撃も加えます。敵が強化し攻めてきても、「カウンター」「捨て身の一撃」でより強力な一撃を返してみせましょう。悲鳴で縛るなら、耳を閉ざして食らいつきます。呪いが来ても呪詛耐性で耐えましょう。)※彼は悪魔のような凶悪そうな形状を好んで維持しています。アドリブ、他PCとの絡み等は歓迎です



有や。有や。有や――何処からか声が聞こえる。空耳に違いない。何せ『其処』には存在しないのだ。有や有や有や有や――否。此れは『在る』と確信可能なものだ。召喚されたリゥ・ズゥ(カイブツ・f00303)が途切れ途切れに笑っている。召喚された大男。悪魔じみた貌が晒されて……めきゃ。ごきゃ。厭な音が不意に。怖異に出現した。先程まで怒り狂っていた怪翼が一本の矢が如く折れて絶えたのだ。何処までも。何処までも伸びる不可視の怪物(暴力)が群れを混乱へと陥れるのに数分も要らなかった。ある個体は羽搏いて逃れようと。ある個体は距離を離して逃れようと。ある個体は茫然と眺める他になかった。だが。遍く狂気は一時だけ子供の頃を思い出し、断末魔すらもか細く――これ、弱い。でも、喰う。喰らって、やる――抗う哀れな人間(怪翼)は怪物(人間)の所業に耐えかねて最後っ屁の呪いを漂わせた。されど残念かな。彼等の神は慈悲深かったのだ。もはや『無や』だ。有耶無耶に去った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虻須・志郎
鳥は蜘蛛の巣を突き破るって……いや、鷲か。
手羽先で殴ってくるなら、巻き取って揚げ直してやる。

内臓無限紡績兵装、粘糸発現。
ぎゃあぎゃあ喚くな、嘴割るぞ。
接近してきたら動きをアムネジアフラッシュで攪乱して乱してやる。
そのまま無限の粘糸で動きを封じ込めて、
刻印起動、捨て身の一撃を叩き込んでその命を喰らってやるさ。

数いるなら一羽ずつ丁寧に料理してやる。
蜘蛛を呼び出す迄も無い。正気で凌駕してやるさ、このくらい。

ああ、他に手を出す奴がいるなら一緒にやるぜ。
俺はそもそも肉体派じゃないんだ。本当だよ?


水貝・雁之助
エジプトでナイアルラトホテップ・・・黒のファラオかな?
まあ、正体がどんなのだろうと犠牲者を出させない為にも確実に根絶させて
行くだけだけど

まあ、後の楽しみの為にも他の人達が怪我せず犠牲者を出さない状況を掴み取って
みるんだなー

周辺の建物や家具、森等『地形を利用』し盾とし他の猟兵の攻撃のタイミングを
合わせ敵の避ける先に攻撃して敵の回避行動を牽制したり他の猟兵を攻撃しようと
する敵に攻撃して攻撃の出出しを潰す等して味方の援護しながらダメージが大きい
敵から一体一体確実に倒していく

兎に角、功を焦らず、敵を逃さないように逃走には警戒しつつ戦闘

※アドリブ、他のPCとの絡み等は歓迎です


ユートピア・ディス
ハ、矛盾を孕む神、その化身を自称する王様か。
その割には、従僕がずいぶんとチャチだぜ。笛吹きでも持ってきたらどうだ?
──まァいいさ。ボクがやることは変わらない。
邪魔だぜ鳥怪ども。その首、落としてやろうか。

【POW】
「Reboot The Execution of Lady Jane Grey(再現せよ、あの女の死を)」
ボクの力を使う鍵はこの言葉だぜ
ボクの血を使って数多ある器具の1つ、『首切り役人の斧』を殺戮形態に変貌させる
より多く、より強く、そしてより鈍く首を斬れるようにな
あとは<吸血>で鳥怪どもの血を摂って<傷口をえぐる>で追い打ちするぜ

※アドリブ、他PCとの絡み歓迎



怪物と怪物の衝突は壊滅寸前の群れだけを残し、死への行進を望む仔の塊と成り果てた。邪悪と称された存在が純粋な暴力に蹂躙され、涙のようなものを垂れ流すのは実に喜劇的だと言えよう――トドメを刺すべく集結した猟兵達は正しく贖罪の鎌で在り、一切の容赦もなく奴等を殺すのだろう。
「エジプトでナイアルラトホテップ・・・黒のファラオかな? まあ、正体がどんなのだろうと犠牲者を出させない為にも確実に根絶させて行くだけだけど」
 先ず飛び出したのは。塗り潰し始めたのは水貝・雁之助(おにぎり大将放浪記・f06042)だ。シャーマンズゴーストで在る彼はバケツや筆を巧みに操り『地形』を利用(作製)し尽くした。黒よりも出鱈目な豊かな色彩が赤色の怪翼を邪魔するように『障害物』を描く。動きを制限された群れに。
「後の楽しみの為にも他の人達が怪我せず犠牲者を出さない状況を掴み取って
みるんだなー」
 犠牲者は仔の魂だけで充分だ。それでも大きなものだと猟兵達は思うだろう。だからこそ邪神どもは陰湿で厄介なのだ。先程の悪魔の方が解り易い。
「鳥は蜘蛛の巣を突き破るって……いや、鷲か」
 泣きっ面に蜂。否。蜘蛛で在る。虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)の兵装が展開される。数多に奔る粘糸が腕や足、果ては翼から頭部まで木乃伊と化すまで扱われた。暴れる気力も無くした小動物(怪)は震えるように嗤うのみ。狂気の抑制――雑魚に真実を魅せるなど。此れで充分だ――を成した姿は誰かの安堵に繋がるだろう。
「矛盾を孕む神、その化身を自称する王様か。その割には、従僕がずいぶんとチャチだぜ。笛吹きでも持ってきたらどうだ?」
 背後に潜む黄金色へと言葉を投げるユートピア・ディス(ネガジャスティス・f10453)は拷問具を起動した。対象の一部分を狙う禍々しい鋭利には無慈悲という言葉も生温い――Reboot The Execution of Lady Jane Grey(再現せよ、あの女の死を)――断頭だ。嘲笑する糞のような鳥怪どもを一匹残らず『落として』やるのだ。
「その命を喰らってやるさ」
「――まァいいさ。ボクがやることは変わらない」
 刻まれた印が『覚醒』を魅せる。サイボーグと吸血鬼の『封』が解かれる。血液の代償。捨て身の所業。両者が放つ必殺の味は『それ』の総てを無に帰すだろう。良い仔も悪い仔も寝る時間だ。死の鳥が新しい朝(静寂)を告げる。目覚めの一杯は美味いと聞くが、葡萄酒(アカ)に酩酊するのは王様を突き刺してから。

 ――誰が何だって。私が如何なる存在でも私は絶対に千分の一だ。貴様等の強さは充分理解して在り、残酷なまでに主人公。されど骰子の神々は平等で、我が身にも幸運は宿るものだ。さあ。ナイアルラトホテップの『黄金』を魅せてやろう。

 場に満ちる異質な絨毯が、描かれた地形を変えて往く。
 霧散した体液が元に戻り、死骸の玉座を此処に『ナ』す。
 笛吹き(フルート)と鼓手(スカール)の美しき!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『イネブ・ヘジの狂える王』

POW   :    アーマーンの大顎
自身の身体部位ひとつを【罪深き魂を喰らう鰐】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    カイトスの三魔槍
【メンカルの血槍】【ディフダの怨槍】【カファルジドマの戒槍】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ネクロポリスの狂嵐
【腐食の呪詛を含んだ極彩色の旋風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑17
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「我こそがイネブ・ヘジの王。闇黒と黄金に満ち溢れた魂の蒐集者で在る。地獄とも楽園とも呼べる骸の海は過去の『溺死』で成り立ち、我々は貴様等の活き活きに『感情』を抱いた。破滅を覗き込んだ我が精神は不滅の魂と腐敗無き肉体を得るべく招来し、貴様等の『それ』を奪いに現れた。視るべきは精神の強度だと思考すべきだが、誰が我が所有物に成るのか。決まりきった結末だ。貴様等は我に『喝采』か『侮蔑』を贈りながら静電気や詐欺師の事を思い、暗い目玉と描写されるのだ。いあ。いあ――否。祈りは不要だ。要るのは貴様等の反応で在る」
リゥ・ズゥ
リゥ・ズゥは、お前の喋ること、わからない。きっと、他の者も、そうだ。
知ってるか? 誰にもわからないことを、偉そうに喋るのは、馬鹿、だけだ。
馬鹿は、死ななければ直らない、らしい。骸の海で、直して貰え。
(SPDで勝負を挑みます。ユーベルコードを敢えて使わないことで封印技を無力化し、動揺したところを「カウンター」「衝撃波」「捨て身の一撃」「2回攻撃」「鎧無視攻撃」の攻撃系スキルを合わせ思い切りただのパンチを叩き込みます。遠い宇宙で育まれた流動する身体と野生児として生きた精神性から繰り出される、尋常の人とは隔絶した戦闘行動は、人の精神を狂わせる事を主とする相手にとって未知の脅威となるはずです。)



(知ってるか? 誰にもわからないことを、偉そうに喋るのは、馬鹿、だけだ。馬鹿は、死ななければ直らない、らしい。骸の海で、直して貰え)
 何事も暴力でぶち破る。勇気よりも幽鬼が相応しい怪物のシンプルな拳が王の顔面を撲った。連続で放たれる衝撃的な貫通攻撃は『それ』の力を無効化し一方的な蹂躙に成る――筈だった。だが。必殺技(ユーベルコード)でも無いただの怪物で『自称神』を砕けるとは想い難い。人間とは隔絶した行動でも『これ』は未知に対する適応力が段違いなのだ。
「誰が莫迦だって。確かに我の脳髄は貴様等人間の能力に等しい。だが。先程までの量産物とは違い、己の身は強靭だと知るが好い。ああ。貴様。貴様(怪物)の暴力は先程観察したばかりだ。死んでも治らないのは貴様の在り方だろう」
 変貌は無い。槍も携えない。風は頬を撫でる程度だ。されど王は取り乱す事在らず、涼しい貌で受け止める。外宇宙で育まれた流動体。似たような個体は幾等でも蔓延って叫ぶものだ。
「ああ。貴様。怪物を殺す場合、誰が一番相応しいのだろうな」
 嘲笑を浮かべる狂気の王は菓子感覚で魂を弄ぶ。

失敗 🔴​🔴​🔴​

ユートピア・ディス
くだらねーな。ここにいる奴らは誰もお前の所有物なんかにはならねーよ。少なくとも、ボクはな。
──闇黒はいつか晴れ、黄金はいずれ綻びる。お前の場合は、今日この時だ。
失せろよ鍍金野郎。過去の海に沈んでな。

【ブラッド・ガイスト】
世界で一番安らかな処刑方法を知ってるか? それはな、ギロチンだよ

「Creation Bois de Justice(顕現せよ、正義の柱)」

行使するための鍵はこれだ
ボクは影からギロチンの刃を展開する 王の首ならさぞかし良く飛びついてくれるだろうぜ?
相手が槍やら鰐やらを飛ばしてくるならギロチンで迎え撃つ
狂嵐を撃たれたら…そうだな <捨て身の一撃>でもやってみるか

※アドリブ、絡み歓迎


カイム・クローバー
今度の奴は見た目は随分と普通のようだが、威圧感は前回のグロホラーの比較じゃねぇ…。こいつが何言ってるのか分からねぇが、この世界は今、化物の王様なんざ求めちゃいねぇよ。
SPDで勝負だぜ。死角から【二回攻撃】【フェイント】を使用しながら攻める。【フェイント】は攻撃だけじゃなく、移動や緩急を付けて、他の猟兵との連携にも使えるかもな。
相手の攻撃はユーベルコードと【見切り】で回避するぜ。前線と共に囮役もこなせたらと思うぜ。
ゲッ!何処が見た目、普通だよ!鰐みてぇな見た目になってるじゃねぇか!!アーマーン?アメミット?だっけか?罪深い者の魂を食らうんだっけ?じゃあ、俺は大丈夫だな。俺の魂は清いままだからな



外気を振動させる衝撃と鎮静の一瞬。怪物同士の戦闘に人間が這入り込んだ。王の台詞に『当て嵌まる』とすれば矢張り彼等で在り、素直に攻撃する『ユーベルコード』だろう。何方にせよ反撃開始だ。総てを骰子に委ねて進め。
(今度の奴は見た目は随分と普通のようだが、威圧感は前回のグロホラーの比較じゃねぇ…。こいつが何言ってるのか分からねぇが、この世界は今、化物の王様なんざ求めちゃいねぇよ)
 背後。王への反旗を翻したカイムは愛用の刃物を構えて一閃。怪力を抑え込むのに集中していた狂気の右足が赤に滲む。痛みを覚えた異物は振り返り変貌の兆しを晒す。膨張する頭部は某邪神存在を想起させるが、されど此度の心『魂』喰らいは獣の極み。罪深いものを狙う鰐がぎしりと牙を鳴らして揺れる。
(何処が見た目、普通だよ! 鰐みてぇな見た目になってるじゃねぇか!)
 焦りが齎すのは妙に冷静な福音だ。絶望の――精神の根底まで咀嚼される――未来を予知しグリモア猟兵よりも早く『実行』した。躱された大顎は地面に穴を――金属音が発せられた。鉄臭い『もの』が出現し処刑始まりの音が響く。
「くだらねーな。ここにいる奴らは誰もお前の所有物なんかにはならねーよ。少なくとも、ボクはな」
 理想郷(ユートピア)を創るには王が必要不可欠だが、対象はただの独占欲だ。莫迦をやった王様の首は刎ねるに最善だと彼は思う。鰐顎の根元から断ち切れば愉快な群衆『魂』の歓声だ。闇黒の支配は殺さねば成らぬ。
「Creation Bois de Justice(顕現せよ、正義の柱)――失せろよ鍍金野郎。過去の海に沈んでな」
 怒りに沸騰する王様は感情を昂らせて呪詛を孕む。肉を腐らせる禍々しい嵐は直ぐ其処だ。止めなければ被害は甚大だろう。
 撃たれる前に撃つべきだ。破滅の前に希望を棄てるな。吸血鬼の刻印が鮮血を啜り、強烈な切断を高速で為した。増殖する処刑の刃は狂気を垂れ流す寸前の『顎』を果実(トマト)の如く殺戮(スライス)。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

キリエ・ニール
…端的な評価を贈ろう。
話が長いよ、キミ。

WIZで挑む。
再び空中戦を使用し戦場を飛び抜け接近。

右目の魔眼の発光を伴い研ぎ澄まされた第六感、見切りで発動を予測した極彩色の旋風を、サモニング・ガイストで召喚した古代の戦士、遠き星からの使いが放つ炎と、僕の義手…これもどこかの星にいるという偉業の友達達からの貰い物…から放たれる、光混じりの衝撃波にて打ち消し、肉薄。

そのまま鎧砕き、鎧無視攻撃、再度の衝撃波、二回攻撃…僕の持てる技の全部をつぎ込んだ数打ちと、戦士君の燃え盛る槍による連撃を叩き込む。
……友達から聞いたこういう連中への対処法其の壱。
聞く耳なしで押し通せ!

※他の方との絡み、アドリブ歓迎。



「…端的な評価を贈ろう。話が長いよ、キミ」
 輝き始めた第六感『魔眼』が王の動きを読み取り始める。キリエの友人は言っていた。其の壱。聞く耳なしで押し通せ。
「話が長いだと。此れでも抑制して在る状態なのだが。貴様等が望むならば数頁に到達する長台詞を滑舌よく垂れ流して魅せようか」
 ぶつぶつと言葉を羅列する王様は『狂乱』を呼ぶ仕草を晒した。瞬時に『放たれた』腐食の嵐は光混じりの衝撃波とぶつかり互いを貪り始める。
 召喚した古代の戦士が宿す炎とキリエ本人の義手(武装)が混濁された噴出。貰いものは『狂嵐』の勢いを殺し相殺を成すと道を拓く――肉薄。刀剣の束を携えた男は問答無用で破壊を尽くす。対象の超越性(鎧)を砕く。中身を撹拌する。肉を切り刻む。ああ。忌々しい口を引き裂いてしまいたい。
「成程。此れは如何しようもないな。我が身を削るのは問題ないが、貴様の肉は『貰う』ぞ。まあ。現時点では困難だが」
 痛みを感じないのか。我慢して在るだけなのか。王は血飛沫の中心で騙る。

成功 🔵​🔵​🔴​

神樹・桜花
「戯れ言はそこ迄ですよ。死なぬ者など存在しないのですから。惨たらしく死んでください」

『錬成カミヤドリ』で敵の体力を削り、【鎧無視攻撃】【2回攻撃】で翻弄しましょう。
敵の攻撃は【残像】【第六感】【見切り】で躱します。駄目なら【オーラ防御】で凌ぎましょう。
呪詛を使うみたいですから、【呪詛耐性】である程度効力を削ぎたいですね。
あとは私の双眸で【恐怖を与え】てやりましょうか。再びの『死の恐怖』などいかがでしょう。

「確かに不老不死は魅力的なテーマでしょうが、私は惹かれませんね。長く生きた所でろくなことはないのですし」


ユナ・アンダーソン
WIZで判定

私は『喝采』も『侮蔑』もあなたに与えない
私があなたに与えるのは『憐れみ』だけね
何も持っていない『裸の王様』

エトワル・ボワ・ジュスティスを振り回しなぎ払います
喰らいなさい!

傷ついた人がいるなら
ペインテイカースティグマを使用
使うと疲労するのでなるべく隙を作らないようにする
あなたの傷を私にちょうだい?

他の方との絡みやアドリブ歓迎


水貝・雁之助
真の姿(の一部)
蝙蝠の翼、 巨大な手足とぐにゃぐにゃした鉤爪、慈愛に満ちた黄金の瞳

描写アレンジ等歓迎


僕は只、君のような輩から人々を守るだけだよ
彼らの多くは君みたいなのとは違う本当の強さを持っている
大切な誰かを守る為ならどれだけ強い相手にも立ち向かうし僕の余り好き
じゃない本当の姿を見た上で其れでもあんたはあんただと受け入れてくれる
人もいる

そんな彼らの魂は彼らの物だ
貴様等にはやらんよ


身を守る盾、敵の動きを阻害する物として周辺の『地形を利用』し尽くし
Gスプラッシュで周辺を自分達にとってより良い環境としながら攻撃
足や腕等の動きを阻害するように確実に少しずつ攻撃していき邪なる狂王の
存在を塗りつぶしていく



「戯れ言はそこ迄ですよ。死なぬ者など存在しないのですから。惨たらしく死んでください」
 不老不死とは人類が望む永遠の理だ。されど此れに執着する事は異常なほどの恐怖を齎す。真の代償とは狂気に侵される事に在らず、超常すらも殺戮する人間を求めてさまよう哀れ。神樹・桜花(神桜の一振り・f01584)の与える器は宿された『邪』で、制御を可能とした違う歪だ。故に対象への攻撃は精神的と成る。攻撃された残像が『死のイメージ』を孕み、悪霊の如く王様を包む。忌々しいと呟いた生への狂気は頭を振った。好機――蝙蝠の翼が風を起こす。子供の落書きじみた手足鉤爪が色を撒き散らし、戦場を『真』で支配した。慈愛に満ちた黄金色の目玉が王様を覗き込み、輪郭(シャーマンズゴースト)が守護を語る。
「僕は只、君のような輩から人々を守るだけだよ。彼らの多くは君みたいなのとは違う本当の強さを持っている」
 ――過去に滅んだ残霊などに殺させてやるものか。大切な誰かを守る為ならどれだけ強い相手にも立ち向かうし、僕の余り好きじゃない本当の姿を見た上で其れでもあんたはあんただと受け入れてくれる人もいる。
「ならば護って魅せろ。貴様の好きな命の群れを」
「そんな彼らの魂は彼らの物だ。貴様等にはやらんよ」
 地形を利用『塗り潰』して対象を足止めするのだ。王は無様にも奴隷の如く膝をつき、憤慨の表情で猟兵を睨む。瞬時に反応した神樹の一振りが『それ』を切断した。飛翔する槍が彼女を掠る――だが。低下効果は赦されない。ユナ・アンダーソン(星骸のスティグマテイカ―・f02647)の星々が傷ついた総てを奪い尽くす。高速治療とはいかないが『微少』の類ならば即座に防げるだろう。
 あなたの傷を私にちょうだい――籠められたものは疲労と共に増して往く。じっくりと癒された猟兵達は再度王様の貌を拝むだろう。邪悪には新たなる破滅を。輝き溢れた現状は無数の魂を慰める。
「私は『喝采』も『侮蔑』もあなたに与えない。私があなたに与えるのは『憐れみ』だけね。何も持っていない『裸の王様』」
 貌が失われた。最後の一言で王の化けの皮が剥がれたのだ。宇宙空間じみた空洞から悪夢のような混沌が沸く。微睡むアザトホートの寝返りは渾身の嵐と成りて精神を掻っ攫う。筈だった。闇黒には何が効果的だろう。答えは本当に単純で臆する事なく応えるべきだ。貌に飛び散った『インク』がドロドロと花を描く。弱点に命中した『支配』が狂気を塗り替える。
「長く生きた所でろくなことはない。私の方が正しいですね」
 奴等の弱みは感情だ。奴等の弱みは自身の礎を崩される事だ。彼女の一言が王様の根源を揺るがした。めまいでも起こしたのだろう。絶叫が涌き上がる。沸騰がおぞましくも凍結される――糞が。糞が。よくも我が在り方を侮辱したな。よくも我が証明を嘲笑ったな。よくも我が過去(骸の海)を!
「本当に『裸の王様』ね。今気づいたのかしら」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

虻須・志郎
お前が『這い寄る混沌』? とっとと墓場に還れ詐欺野郎、
その手の勧誘は吐いて捨てる程見てきたんだっつの。
そんなに活きたモノが見たいってんなら、相手してやる。
どこまでやれるか……ちょっと付き合ってもらおうか。

己の正気をギリギリまで食わせてみる。体が異形に変容しようと、
どこまで自分を残せるか……言ったよな先生、微々たるコントロールって。
正気を食み狂気を育め……魂を喰らわれる前に、オマエごと喰らってやる

右腕の内臓無限紡績兵装を変容させ、変形した相手の頭部を封じる
炭素繊維ケーブルを縦横無尽に発射する。
動きを止められたらいつも通り、捨て身で殴って生命ごと喰らってやるさ。

どちらが王か、試してやろうぞ……!



疑問――お前が『這い寄る混沌』か――虻須の脳に浮かんだ符号は王様の存在を『再度』覗き込む機会を齎した。確かに化身は数多だが対象が本物なのか理解し難い。何よりも真実ならば慢心で滅んでも嘲笑う筈だ。されど王様の自称する怪物は詐欺師のように思えて仕方がない。まあ。実際、詐欺師(ペテン)の所業だろうが。
「とっとと墓場に還れ詐欺野郎、その手の勧誘は吐いて捨てる程見てきたんだっつの」
 活きたモノが見たいってんなら、相手してやる――精神に巣食う蜘蛛が腹を鳴らした。じわりと滲む狂気の糸がくるるくるると表を蝕む――だが。暴走。邪悪。夢は現に留められた。先生(ロバート)に説かれた『微々たるコントロール』を実戦で成し、滑稽な偽物を喰われる前に喰らって魅せるのだ。内臓無限紡績兵装解放……右腕を構えて橋(糸)を創る。強襲する粘着は王様の空っぽを束縛するべく、速やかに。
「己……己。貴様も此方側の人造だろうが。貴様は此方側の神造だろうが。我が身と魂に似て異なる形状。改造方法だが。引き込まれる。惹き込まれる快楽」
 旧き王の口など閉ざしてしまえ。終いが近付く餌の悲鳴だ。新たなる王の囁きだ――どちらが王か、試してやろうぞ。
 体液を啜るのは蜘蛛の所業か刻まれた印の覚悟か。何方も混在した捨て身の『維持』は遂に成されて。

成功 🔵​🔵​🔴​

カイム・クローバー
おいおい、鰐の化物かと思ったが、実際には混沌の集合体っつーの?不定形生物じゃねぇか!こうなるともう威厳もクソもねー王でも何でもなく、スライム以下だな。ま、さっさと決めていくとするか。傲慢な嘲笑はもう耳障りだしよ。
随分と余裕がなくなってるみてぇだし、一気呵成に攻め立てるとするか。【フェイント】【二回攻撃】、ユーベルコード込みで攻勢に出る。混沌ってのは斬った事ねぇが、刃は通るんだろうな。当然正面からじゃなく、縦横無尽に駆けて死角を突くぜ。仕事は確実にこなさねぇとな。
王への反旗ってのは面白ぇ。俺は基本的に貴族ってのが大嫌いなんだよ。まして王なんざ尚更だ。教えてやるぜ、クソ食らえってな(中指立てる)


ユナ・アンダーソン
WIZで判定

さて、『裸の王様』
そろそろ決着をつけましょう
無い物ねだりはみっともないわ

エトワル・ボワ・ジュスティスを振り回しなぎ払い断頭しようとします
相手を観察し気づいたことがあれば皆に知らせる

傷ついた人がいるならペインテイカースティグマを使用
使うと疲労するのでなるべく隙を作らないようにする
あなたの傷を私にちょうだい?

過去は思い出の中にしかないのよ
思い出に還りなさい
あなたという『過去』は覚えておいてあげるから
祈りを捧げながら

他の方との絡みやアドリブ歓迎



偽物を纏った怪物に最期の瞬間を叩き込め。継ぎ接ぎだらけの魂蒐集に肉体諸共終止符を齎すのだ――傲慢かつ愚かな対象に狙いを定め、カイムが死角に飛び込んだ。憤慨の無貌を晒した物体を視認して内心驚きに震える。されど震えは殺意からの『もの』で在り、決して恐怖からの怯えではない。
(鰐の化物かと思ったが、実際には混沌の集合体っつーの? 不定形生物じゃねぇか!)
 嘲笑が耳障りで仕方がない。即座に対象の咽喉を切り潰せば幾分かマシに成るだろう。威厳の無いスライム以下に怒涛の連続攻撃を仕掛けるのだ。脚とも思考可能な部位。腕とも思考可能な部位。動きを阻むように刃を奔らせ対象を翻弄する。もはや掌の猿と化した王様は力を振り絞って鰐――酷く小柄な――顎を召喚するのだ。
「そろそろ決着をつけましょう。無い物ねだりはみっともないわ」
 井の中の蛙大海を知らず。大海を望んで旅に出れども総てが絶望の泡と帰す。邪悪な存在は力を求めるが人間だった頃の感情を破棄して在らず。ユナは処刑――王様には断頭が相応しい――の用意を成した。痛みは無い。亡くすのは魂だけで、彼女の武装(エトワル・ボワ・ジュスティス)は慈悲の一種かもしれない。
「過去は思い出の中にしかないのよ。思い出に還りなさい。あなたという『過去』は覚えておいてあげるから」
 祈れ。祈る。祈りなさい――カイムの刃が背中を貫くと『首』が刎ねた。兎のような表情で王様(人間)は最悪から目を逸らし、嫌だ厭だと叫び続ける。解放された魂と繋がれた肉体が宙と地へと消えて逝く。感謝の気持ちを風に乗せて、王様(人間)の行先とは逆方向から。子供達の『有難う』が。
「王への反旗ってのは面白ぇ。俺は基本的に貴族ってのが大嫌いなんだよ。まして王なんざ尚更だ。教えてやるぜ、クソ食らえってな――聞こえてねぇか!」
 清々しい気分としんみりとした気持ち。両者が混ざり合う現状は愛されるべきだった『彼等』への鎮魂歌と成るだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『雑煮大戦 俺の雑煮こそが最高だあああ!!』

POW   :    素材こそ全て!自慢の体力で素晴らしい素材を集めまくる!

SPD   :    技こそ至高!自慢の腕で最高の雑煮を食わせてやる!!

WIZ   :    調理方法、隠し味、様々な工夫こそ究極の雑煮を生み出す!!

👑11
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「私は要らないぞ。貴様等だけで食すが好い」
 対象に積み上げられた白の塊を視てロバートが溜息を吐く。
「出汁や具材は好きに使え。私はチョコレートでも齧りながら眺めて在る。ああ。改めて。討伐に感謝を。あとは貴様等の『在り方』次第だ」
リゥ・ズゥ
小賢しい、真似をした。リゥ・ズゥは、不甲斐ない。食料を揃えて、汚名、挽回する
(汚名返上の誤用です。ジョークグッズの電子辞書を本物と思いこんで使っているので間違いに気づいていません。失敗のショックで冷めた餅のように縮こまりながら、なんとか取り戻そうとPOWで具材を探します。知識がないのであちこちのお店でおすすめ具材を買い集めてきます。猟兵なので見た目はちょっと怖い人くらいで済むはず、きっと。真の姿で体力も上がり、きっとたくさん探してこれるでしょう。翼怪達を食べて蓄えた分の血液でブラッドガイストも併用し、体力はさらに上がるはずです。みんながたくさん食べられるようたっぷり食材を持ってきます。)



悪魔の辞典も真っ蒼だ――小賢しい、真似をした。リゥ・ズゥは、不甲斐ない。食料を揃えて、汚名、挽回する――汚名は返上すべき言の葉で冗談に満ちたものを『正しく』変えるのが最善。あとでロバートが新しい辞書を買って贈るだろう。
 兎角。もっちもちと冷えた餅のように先程の失敗で意気消沈な怪物は名誉挽回の為に『あらゆる』食材を手に入れようと走り出した。周囲の人間に訊ねて訊ねて街の隅から隅まで駆ける。外見的には邪神並だが『不可思議な力』で少し怖い人と認識されるだろう。されど『怖い』で敬遠される事も無く、むしろ落ち込んでいると覚った老夫婦が親切にも店まで案内してくれた。
 真の姿で掻き集めた結果、時間も費やさず上質なものを大量に仕入れる事が出来た。此れで汚名挽……返上と成っただろう。もしかしたら町内の皆様にも振る舞えるかもしれない――リゥ・ズゥは、いっぱい、買えた。これ、で、汚名、挽回。

 山積みの食材を確認しながら『新しい辞書』が手渡しされた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水貝・雁之助
お雑煮は色々有るけど僕は出汁に拘る感じで行こうかな?
使う出汁は昆布とカツオ、干した焼きトビウオ、其れに加えて隠し味で
スルメとアナゴの骨と頭だよ

スルメって乾物だから良い出汁がでるんだよねえ

取り方は簡単
先ずスルメと昆布は水につけて出来れば一晩おく
そうして出来た物を今度は鰹節と干しトビウオ、アナゴの骨と頭で出汁を取る
此れに醤油と塩で味を調えた後、下味をつけた鶏肉と丸餅を入れて澄まし汁を
作る!

此の澄まし汁を焼きアナゴ、牡蠣、下ごしらえした人参や水菜、かまぼこを
入れて香りを整える為に柚子の皮を入れて完成だよ?

アナゴの香ばしさ、柚子の香り、そして何より出汁の深みのある味が自慢の一品だね!

皆どうぞなんだなー



とてとて。台所で忙しなく動く巨体はシャーマンズゴーストに相応しい。水貝は空腹を覚えながら出汁を作るのに夢中だ。取り出した厳選素材はカイブツの『汚名返上』が連ねた結果だろう。温かなものが宙に浮かび、数多の食欲を擽り始める。
「使う出汁は昆布とカツオ、干した焼きトビウオ、其れに加えて隠し味で、スルメとアナゴの骨と頭だよ」
 本格的なラインナップが卓上を埋めて彩は微妙。されど此れを組み合わせれば雑煮の『決め手』は完璧で在り、誰もが唸る澄まし汁が『出来る』に違いない。一晩置かれたスルメと昆布がふやふやと水と遊んでいる。
 投下される鰹節と干しトビウオ、アナゴの骨と頭。もはや周囲の猟兵は彼の料理の虜と成り懸命に見つめて離れない。涎を垂らしたものは拭う事も忘れてしまった。
 醤油と塩で整えてぺろっと一滴。頷いて焼きアナゴ、牡蠣、人参などの色鮮やか。どぷんと落ちた丸餅がぷくりと笑ってたまらない。柚子の香りが漂って。
「皆どうぞなんだなー」
 彼が食べたのはおにぎり。おいしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

神樹・桜花
お雑煮。元いた世界でも、お正月の定番でした。

【WIZ】行動

シンプルに、鰹節で出汁をとります。もう1つ出汁を加えてもいいかも知れませんが、何がいいでしょうか……。
具材は大根、小松菜、鶏肉、なると。かつての主がよく入れていたものです。
しょうゆ味のすまし汁にして、入れるお餅は焼いた角餅。いわゆる関東風雑煮、というやつです。

ちょっと多めに作っておきましょう。眼の影響で、私自身が【大食い】なので、他の方のまでぺろっと平らげてしまう可能性が……。それは申し訳ないですから。
勿論、他の方の作るお雑煮も食べてみたいですが。


カイム・クローバー
雑煮か。実は雑煮って、良く知らねぇんだよな。餅を使うのか?んー…ロバートのじいさんから料理の本ぐれー借りてみるか。なんか書いてあるだろ…(本をパラパラ見て)よっし!最後まで見てねーけど良く分かった!餅と味噌使って椀に入れりゃ良いんだな!楽勝じゃねぇか!!(言いながらユーベルコード)
ふっふっふっ…まずは味噌汁作って(出汁も取らずに水の中に味噌をぶち込む)餅を焼いて(生焼け)具材を切り刻む(ダガーで人参、大根、ネギを微塵斬り)纏めて一緒に煮込む!!これで完成だ!
どれどれ…(蓋を開けた先は混沌とも云える地獄。味噌は真っ黒で具材は屍を晒し白く溶けた何かが浮いている感じホラーテイストでお願いします!)



「お雑煮。元いた世界でも、お正月の定番でした」
 鰹節の香りに包まれた神樹は長い髪を纏めながら火を調整する。彼女の瞳に覗き込まれた食材たちは選りすぐりを越えて美しいを獲得するに違いない。それほどに魅力的な姿が調理に集中すると成るとおそらく大半の男が振り向くだろう。
 用意された具材は大根小松菜鶏肉、なると。ヤドリガミたる存在のかつての主が好んだ入れたもの。思い出の味ほど素晴らしい『過去』はない――するりと投入された醤油と角餅。関東風のお雑煮が完成した。一人分しては多いのだが。
 ピンクに潜む大食いは平らげてしまうと彼女は呟く。皆の分まで作らなければ、折角の宴が勿体ない。他の猟兵が作る――静寂は破られた。彼女の隣で意気揚々と『本』を捲る残念男子が居た。カイムの鍋を視ただけで調理人は笑みを失うだろう。水の中に浮かぶ味噌の塊は出汁に対する冒涜で在り、誰もが絶句する状態だ。
「よっし! 最後まで見てねーけど良く分かった! 餅と味噌使って椀に入れりゃ良いんだな! 楽勝じゃねぇか!!」
 頭が痛くなりそうな台詞を発し『影』を召喚する。されど同じ『もの』が増えても厭な予感が加速する程度。鼻歌を流す暴走機関車はキマイラフューチャーの怪人に近い勢いだ。煮え過ぎた鍋にぶち込まれる哀れな生焼け餅と微塵切り玉ねぎ他。もはや止めるべきだとロバートが手を出そうとしても夢中になって気付かない。
 ――これで完成だ!

 混沌と称するには酷い物体だ。地獄と称するには救いようが無い。亡者(食材)の絶叫が黒い液体に染み込んでてけりゃあと啼く暗黒物質。この世の邪悪を再現するならば『此れ』以上のものは存在しない。誰が視認しても卒倒しそうな劇物は魂々の総てを掻っ攫う夜鷹じみて騒々と――さて。誰が魔物を喰らい尽くすのだろうか。猟兵達が互いの貌を確認する。全員が全員真っ蒼で毒を棄てる方法など知らないと笑い続けた。器と箸が凶器(狂気)に思える。

 神樹の雑煮を配る前に、ロバートが『どんぶり』に名状し難いものを盛って。
 カイムの席にどさぁ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

虻須・志郎
WIZ
そもそも元の世界でそんなものを食べた事は無い。
ネットで雑煮の作り方を調べる。

先生お疲れ。今回は雑煮っての作ればいいんだよな?
電子タバコに偽装した血液パックを呑みながらロバートに質問する。
今回のアレ……這い寄る混沌だと思ってる自称ファラオのおっさん?
あいつもこの前の姉ちゃんもだけど、どいつも『人の感情』って奴が随分と好物みたいだな
そんなにいいもんかね感情ってのは(冷めた蜘蛛の様な目線で)
コイツみたいに喰らうなら魂って方がシンプルでいい
跡形も残さない方がまだ、親切って奴じゃないかね

あ……出来た。これが一杯入ってる方が豪華なんだろ?

餅一杯の雑煮を 
ロ バ ー ト に 差 し 出 し ま す ぞ


ユナ・アンダーソン
WIZで判定

料理は基本を守って作る物よね
でも、鍋料理って食材を切って入れるだけ……え、違う?
私はそんなに料理が上手くないから教えて欲しいな

後は〆のおじややうどんかな~?
ん、美味しい!

他の方との絡み歓迎


キリエ・ニール
正月にチョコて…そっちがその気ならこっちにも考えがある!
謎の対抗心を発揮し、ノートパソコンを広げメカニックを使用。
…見つけた、チョコ雑煮のレシピ!

えと…昆布出汁を取って、豆乳と水で割って。
チョコを味噌と醤油で溶かし…
これ、むしろ豆乳雑煮じゃない?…まあいいや。

揚げ丸餅にかまぼこ、水菜、麩をいれて…
完成!
ホイ、チョコ……入り豆乳雑煮ー!(てってれーと鍋を掲げ。チョコ雑煮と言い張ることはできなかった)
ほら、揚げ餅ならつまりにくいだろうしロバートさんも食べておくれよ!
皆もどうぞー!

なお、残った雑煮、やばいダークマターもどきはスタッフ(荷物運びの古代の戦士)に美味しく頂かせます。



食材を気って投下するのみ。幾人の存在が安直に思考し、最悪の結果を招いたのか。されど賢明なユナは『違う』事に気付き、自らで教えてもらうと他の猟兵に訊ねた。今現在周囲に在る『もの』では普通が作り難いのでロバートが懸命に伝え始める。料理本を一緒に捲るユナの表情は何処か楽しそうで、無邪気な聖者に癒されるのは素敵な事だ。カイブツが集めた食材はみるみるうちに早変わり。誰もが幸せに成れる雑煮が完成した。されど物足りないと感じたユナは冷蔵庫を開けて。
「後は〆のおじややうどんかな~?」
 がざごそと冷蔵庫を覗くのだが其処には何もなかった。首を傾げる彼女の横で冷凍庫からうどんを取り出すロバート。あとはレンジで温めるだけだ。
「ん、美味しい!」
 解凍の合間に餅が伸びる。
 場所を変えて甘い香り。工夫を重ねて美味を作るのは楽しい挑戦で、キリエの脳髄は悦びに溢れて在るのだろう。板チョコを齧るロバートを視て案が浮かんだらしい。
「正月にチョコて…そっちがその気ならこっちにも考えがある!」
 奇妙な対抗心が孕んだメカニック。膨大な量のレシピを流して目当てのものに到達した。チョコ雑煮――甘いものが好きな人必見。
 出汁は昆布でも味噌とチョコ。茶色と茶色が混ざり合い、愛情じみた雰囲気を漂わせる。豆乳雑煮とも思考可能だが気にせず続けよう。揚げた丸餅やかまぼこがぐつぐつと踊り始め――揚げ餅ならつまりにくいだろうしロバートさんも食べておくれよ!
 チョコ入り豆乳雑煮の完成だ。またの名をダークマターもどき。
 残った暗黒物質的雑煮は古代の戦士さんが美味しくいただきました。

 元の世界にも雑煮など無かった。血液パック――電子タバコに偽装した――を咥えながら呟き始める虻須。其処には狂気の欠片も感じ取れず、ロバートは彼の言葉に耳を傾ける。
「先生お疲れ。今回は雑煮っての作ればいいんだよな?」
 質問には真摯な答えを。頷き――今回のアレ……這い寄る混沌だと思ってる自称ファラオのおっさん? あいつもこの前の姉ちゃんもだけど、どいつも『人の感情』って奴が随分と好物みたいだな。
 邪神。人間の信仰心を蒐集して復活する存在だ。感情を望んで動く輩は幾等でも涌くだろう。此れが彼等の基本で在り、欲望が齎した哀れな結果だろう。
「そんなにいいもんかね感情ってのは」
 蜘蛛の視線は魂だけを掻っ攫う。大喰らいを育む。宿すのは大変な事柄で錯乱するのが普通の人間だろう。サイボーグたる彼故に成せる荒業とも思考可能で。
「跡形も残さない方がまだ、親切って奴じゃないかね」
 親切が好いとは解らない。何方にせよ今回の王様は愉悦を欲して裸だったのだ。
「あ……出来た。これが一杯入ってる方が豪華なんだろ?」
 それは邪悪だった。今まで討伐した邪神。存在をぶち抜いて最悪の頂点で在った。どんぶりに詰め込まれた白の暴力は遅延性の死を齎す粘着。神が本当に存在するならば。如何か。彼を一時的に停止し給え。

 ロ バ ー ト に 差 し 出 し ま す ぞ!!!

 餅よりも酷い潰れた何かが残されたらしい。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月02日


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🔒
#UDCアース


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・綺里枝です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト