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目覚めし森

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●森の守護者
 ――バサバサバサバサバサ。
 先程まで聞こえていた鳥たちの息遣いは、一斉に飛び立つ羽音をもってたち消えた。
 静寂が辺りを包む中、何か。そう、何かが起こる気配だけを感じ、狩人たちは息を潜める。狩人の男たちは互いに目配せをしあい、各々が手にした武器を握りしめ、その何かへの警戒を強めることしか出来ずにいる。
 その時。木々が、揺れた。
 否、木々が何者かに掻き分けられたのだ。狩人たちは、思わず息を飲み込み、その様をただ見つめる。
「あれ、は……」
 辛うじて声を発せた者が、消え入りそうな掠れ声を上げる。視線は前方を見据えたまま、離すことはできない。何故ならそこに見えているものが狩人たちには信じられないものだったからだ。
 巨木が、そこにあった。巨木、としか言い表すことが叶わぬそれが、バキバキと音を立てながら木々を掻き分けなぎ払い、近付いてくるのだ。自分たちよりも太い幹たる腕に捕まれば、ひとたまりもないだろう。
「ヒッ」
「何してる、逃げろ!」
 狩人たちは、巨木の正体を知っていた。幼き日より聞かされてきた言い伝え。そこにその巨木は出てくる。けれどそんなものはただの御伽噺だと思っていたのだ。今の今までそんなものに遭遇したことはなかったのだから。
 誰かが叫んだ言葉で、狩人たちは一目散に駆け出す。こんな恐ろしい目に合うなら、森奥になど踏み入るべきではなかった。日々の糧に感謝をし、欲を出して森奥になどいかなければよかった。神に祈りを捧げながら狩人たちは駆けて、駆けた。

 その様子を、伺うように見つめる視線があった。
 巨木の遥か後ろから、知性の宿った緑目が狩人たちを見つめていた。狩人たちが射る矢よりも真っ直ぐに射抜くように。その視線は鋭く冷たい。
 そしてそれは、苛立つように蹄をかき鳴らした。

●猫の語り
「やあ、みんな。来てくれてうれしいよ」
 手元の資料に視線を落としていたグィー・フォーサイス(風のあしおと・f00789)は、顔を上げて君たちを見た。
 剣と魔法の幻想世界、そのとある村近くの森に巨木のオブリビオンが現れた。元々その村には古い言い伝えがあり、森の奥に入ってはいけないと言われていたのだが、今回その言い伝えを狩人たちが破って踏み入ってしまった。日々の狩りでも十分生きてはいけたが、踏み込まれない森奥の方が恵みも蓄えられ、自分たちの生活もより豊かになると思ったのだ。
 それがいけなかったのだろう。森奥から言い伝えに聞いていた巨木が現れ、森の入口近くまで狩人たちを追いかけて来たらしい。森の外からは伺えぬが、まだいつもの狩りの範囲にいるかもしれない。けれど恐ろしくて確かめに行くことも出来ない。そのせいで狩人たち森に分け入り狩りが出来ない。
「このままでは、森と密接に暮らしてきた彼らの生活は成り立たない。そこで君たちにお願いしたいのさ」
 森へ赴き、巨木が居ないか見てきて欲しい。そして、村近くに居るならば撃退、もしくは退治して欲しいとのことだ。
 また、言い伝えには続きがある。それは、巨木とは別に森の守護者たる獣が存在する、ということらしい。狩人たちは出会ってはいないが、今まで御伽噺だと思っていた言い伝えが真実であった以上、こちらも真実である可能性が高い。
 驚異を退け、日々の生活が戻ってこれば狩人たちは満足だ。以降は言い伝えを守り、森奥へは近寄らない事を固く誓っている。
 そうしてかつてのように日々の糧を得られるようになったならば。
「報酬と言っては何だが――」
 勿体付けるように一度言葉を切ったグィーは、チラリと君たちの反応を伺うように見て。
「――なんと、焼き肉が食べれる」
 そう、焼き肉だ。森での狩りが出来ずに困っていた狩人たちが、お礼に焼き肉を振る舞ってくれるらしい。森で捕れた獣肉と、畑や森で採った野菜や木の実も振る舞われる。
 想像してみて欲しい。網の上で焼かれる薄紅の肉、網から滴り落ちる艷やかな肉汁。肉を焼く香りがあたりに漂う様を。
 自分で口にしておいて、ついゴクリと生唾を飲み込んだグィーは真剣な表情で君たちを見た。
「僕もご相伴に預かりたいことだし、頑張ってほしい。君たちの肩に掛かっているんだ」
 焼き肉を食べれるか否かが。
 頼んだよ。念を押すように告げて、グィーはテレポートを起動した。


壱花
 はじめまして、壱花(いちか)です。
 はじめての依頼ではありますが、皆様の物語を彩れるよう頑張らせて頂きます。

●執筆ペース
 1章・2章は随時執筆します。
 3章は締切の許す範囲で余裕を持って……になりますので、お友達を誘っての参加も可能かと思われます。

●1章・2章
 戦闘パートです。
 同行者が居る場合は、お相手をIDにて指定をお願いします。

●3章
 日常パートになります。
 無料で焼き肉が振る舞われます。おいしい無料肉です。
 肉だけではなく、野菜も飲み物もちゃんとあります。
 勿論3章のみのご参加も可能ですので、楽しく焼き肉パーティしていただければと思います。

 3章が日常の際は、なるべく1~2章に参加してくださった方のプレイングを優先して採用したいと思っています。
 それ以外の方も締切が許す範囲で描写したいと思っております。
 グィーは隅っこで焼き肉を食べているので、お声が掛かれば反応いたします。(特に無ければ描写はありません)

 それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
 戦いの後の焼き肉は、きっと格別においしいですよ!
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第1章 集団戦 『荒ぶる山神』

POW   :    握り潰す
【人ひとり覆い隠すほどの掌】が命中した対象に対し、高威力高命中の【握り潰し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    踏み潰す
単純で重い【地団駄】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    叩き潰す
【大きく振りかぶった拳】から【地震】を放ち、【その振動】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵たちが森に踏み込むと、森はただひたすらに静かだった。しかしそれは、奇妙に思えたことだろう。森ならば小動物たちの気配を感じたりしても良いものだが、それが全くと言って感じられない。
 森の中の木々が倒されまくっていると思っていた猟兵もいただろう。だが、巨木たちは森にとっての悪ではない。敵を見つけた時ならば仕方がないが、そうでなければ被害が出ぬように行動しているようだ。
 静謐という言葉が相応しく感じる森を猟兵たちは進んでいくと、変化は突然現れる。
 木々の中に潜んだ何かが急に動き出しても既に飛び立つ鳥も居ないのか、ただの木が突然動き出したかのように見えた。
スコル・カーバイト
【心情】
まったく、入っちゃいけないところに入って大事起こすとは…。まぁ、入るなって言われて好奇心で入りたくなる気持ち分かるけど…あーこれは関係ないか
さーて、美味い焼肉のためにちょっくら頑張るぞい


【戦闘】
見た感じパワー型のようだな、下手に攻撃は受けられないわな
まずは敵の動きをよく読んで行動するに限るな。強力な敵とは言えども、どこかしらで攻撃できる隙はあるはずだ

ある程度動きが読めて来たら本格的に攻撃開始だ。手や足を攻撃して動きを封じていけば、有利に立ち回れるだろうよ
いっそブレイズフレイムで焼き尽くすのもありだな。木に炎、効果は抜群だろうね


そうと決まればスコル・カーバイトの初陣、いっちょ行きますか!


終夜・凛是
肉。肉食えるって聞いたから来た。
肉は大事。
困ってるのどうでもいいけど肉は食べたいから手を貸す。
こういうの、うぃんうぃん、っていうんだろ。

は、でかい図体のわりに群れんのか。じゃあお前ら、雑魚だな。
戦闘は真正面から。
攻撃を受けても気にしない。どっちかが倒れるまで、正面から拳を打ち込むだけ。
握りつぶしに来る掌は、よけられるならよける。けど、面倒ならそこに自分の拳打ち込んで応戦。
一体ずつ、真っすぐ正直に、確実に。

周囲に他の猟兵もいるなら迷惑かかねぇようには、する。
けど、俺は周囲見て行動とかできねぇから迷惑かけたら悪ぃと一言謝る。



何体もの巨木が立ち上がるのを目にした終夜・凛是(無二・f10319)は、鼻で笑う。
「は、でかい図体のわりに群れんのか。じゃあお前ら、雑魚だな」
 凛是には、狩人たちが困っているのは正直どうでもいい。肉は食べたいから手を貸す。こういうの、うぃんうぃん、っていうんだろ。
 年相応の食欲を抱え敵の正面に立ったならば、真っ直ぐに攻撃を届けるのみ。攻撃を受けようとも気にせず、ただひたすら真っ直ぐに拳を打ち込んだ。
 巨木の巨大な拳は自分の姿よりも大きい。容易に手中に納め握りしめられる事だろう。しかし、凛是から見ればその動きは鈍い。避けようと思えば避けられる。けれど凛是はあえて避けずに、真正面から拳を打ち付ける。
 拳と拳のぶつかり合う衝撃が、森の木々を揺らす。
 けれど確りと踏みしめた足は、巨木の拳を受けようとも揺るがず、後退することはなかった。

 避けずに戦う凛是とは逆に、スコル・カーバイト(ひねくれ灰狼・f06122)は敵の動きをよく読んで行動した。大きな動きを読んで避け、隙を見ては攻撃をする。スコルにとってこの仕事は初陣だが、有利に立ち回る策もある。
 ――まったく、入っちゃいけないところに入って大事起こすとは……。好奇心で入りたくなる気持ちも解る。けれど呆れる気持ちは隠せない。しかし仕事は仕事。仕事の後には美味しい焼き肉が待っている。
「燃えろ……!」
 自身の体を引き裂き、地獄の炎を放つ。命中率がギリギリではあったが、ブレイズフレイムは巨木を燃やす。巨大な体を震わせ、紅蓮に身を染め
 とりあえず目の前の巨木は倒した。初陣にしてはまずますだろう。確かな手応えを覚えたスコルは命を燃やす火の踊りに揺れる巨木の最期を見届けず、先へ進もうと背を向けた。
 ――が。
「灰燼拳!」
 スコルの背後で、ドウッと倒れる気配がした。飛び退きつつ背後を振り返れば、今しがた倒したと思った巨木が倒れ、土煙を上げている。
 そして、巨木のすぐ傍らには凛是の姿。掌を打ち出した姿でスコルを見ると、安堵したように構えを解いた。
 一体ずつ、真っすぐ正直に、確実に。
 凛是の真っ直ぐな拳は、敵を確実に屠るまで気を抜かない。それがスコルよりもひとつ重ねた経験の差だろうか。
「気ぃつけろよ、アンタ」
「悪い。助かった」
 ん。と差し出しされた拳に、拳を重ね、二人の猟兵は森奥へと進んでいく。
 美味い肉を味わうために!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

飯田・柘榴
【WIZ】
巨木、ですか。生木は燃えないといいますし、なかなか厄介ですね。
腐敗や成長阻害、枯死の呪詛あたりを組み込めばサポートくらいにはなるでしょうか?
一応【属性攻撃】を生かすために炎も混ぜて、周りの人に当たらない程度に上空からブレスをばら撒くとしましょう。

なんだか森の被害の方が大きくなりそうですねこれ。
樹の少ない辺りに居てくれればいいんですが。



「巨木、ですか」
 眼鏡の才女、飯田・柘榴(白紙の魔道書・f02221)は冷静な眼差しを巨木たちへ向ける。
 知識の塊たる柘榴が導き出したオブリビオンの名は、『荒ぶる山神』。その特性も、彼女の知識の前では全て見通したも同然だった。
 あと少し。もう少しだけ巨木たちに気付かれずに進めていれば、開けたところに出ていたことだろう。迫りくる巨木たちの体の向こうに、陽の光が差し込んでいるのが柘榴には見えた。彼女の力を最大限に行使するには開けた場所の方が望ましいが、それを今思っても詮無きことだ。
 手にした手帳から魔力を流出させ、眼鏡越し――レンズは嵌ってはいないが――の視線を迫り来る巨木へ投げた。
「ここが叡智の終焉。私とあなたが終わる場所です」
 巨木が腕を大き振りかぶる。その腕が地面に叩きつけられる直前、柘榴はユーベルコードを発動させ浮かび上がった。
 柘榴のユーベルコード――«アレクサンドリアの魔竜»は、発動させるとその身は紙で構成された巨大な竜へと転じる。その身を彩るは呪文。その吐息は千以上の呪詛と攻撃魔法。凶悪な力ではあるが故にデメリットもある。使用している間、寿命を削るのだ。しかしそれすらも承知の上で、柘榴は怯むことなくブレスを吐いた。
 ブレスに混ぜ込む呪詛は、腐敗に成長阻害、それから枯死。そして炎も織り交ぜれば樹木のオブリビオンたる山神への効果は絶大だ。迫りくる幾体もの巨木へ終焉を与えるまでブレスを吐き続け、地に舞い降りた。
 しかし、変身を解いた瞬間、その体はぐらりと揺れて地に膝をつく。
 いかに敵の攻撃を軽減する体であろうとも、寿命を削る負荷は大きかったようだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

襲祢・八咫
古を軽んじた者が悪いとはいえ、人の子は代替わりする。彼らにとって最早お伽噺に過ぎぬのなら、生活のために禁を破る者とて出て来よう。
人の子は、今を生きることに精一杯なのだから。

ふむ、巨木 なら、視認は容易いか。目に付く範囲にいなければ、動物を探して話でも聞こう。姿を見たという者も居ろう。
見える範囲にいるのなら、疾く神殺しと往こうか。

三本脚の大烏を喚び出し、伐採しよう。
枝を落として葉を灼き、皮を剥いで材木にしてしまえ。元が神だろうと木は木だ、よく乾かせば村人たちの冬の間の薪にもなろうよ。
枝葉を落とすのは手伝おう。
帯から抜いた扇子に神通力を通してひと振り、鋭い刃持つ鉄扇になったそれを巨木へ向けた。



見つからなければ動物たちにでも聞こう。襲祢・八咫(導烏・f09103)はそう思っていた。が、
「……おや」
 此方が探すよりも巨木たちの方から見つけては襲い掛かってくる。
(忙しないことだ)
 我先にと己に群がる巨木たちと対しても、掴みどころ無くふわふわと、そしてのんびりと考えながらも、帯に履いていた扇子を振るう。神通力を篭めた扇子は、時には巨木の腕を防ぐ盾となり、巨木の身を刻みつける鋭い刃の鉄扇となった。
 ――おいで、おいで。
「疾く、翔けろ」
 声に応じて現れた、三本脚の大烏が空を翔ける。
 今も昔も人の子は、今を生きることに精一杯。生活のために禁を破る者も出てこよう。
 ならば。
 枝を落として葉を灼き、皮を剥いで材木にしてしまえ。
 人の子が冬を越す薪とするために。
 意を汲んだ大烏が巨木を斬りつけ啄み、刺し穿つ。鋭い爪と嘴で、巨木がただの木材と成り果てるまで。
「……どれ。おれも手伝おう」
 八咫は枝葉を落とすべく、鉄扇と化したを振るう。
 一振り、二振り、三振りと。神殺しの舞は艶やかに。
 烏たちの舞は暫く続いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

キトリ・フローエ
森が恵みを蓄えているのは、人が踏み込まないからこそ
だから、森の怒りに触れてしまったのでしょう
でも、反省しているようだし、そこにいるのがオブリビオンなら
あたしたちが力を貸さないわけには行かないわよね
――お肉のためにも

他に戦っている仲間たちがいれば適宜連携しつつ
あたしは【高速詠唱】でエレメンタル・ファンタジアを【属性攻撃】かつ【範囲攻撃】でお見舞いするわ
属性は「炎」、現象は「竜巻」
悪い木々は纏めて燃やしてあげる!

敵の攻撃は【第六感】を駆使してなるべく避けたいところ
傷を負った仲間には、シンフォニック・キュアで回復
守護者へと続く道を切り開くわ


ゲンジロウ・ヨハンソン
うほほ、焼き肉じゃ焼き肉じゃ!そう聞いて、わしが黙っておれるわけないわい!
よっしゃ、いっとサクサクっと巨樹の巨人べらを倒しちまうかねぇ。

○戦闘
メイン武器:巨人の百刃束
使用技能:鎧砕き1、なぎ払い1
次の戦いもあるのだし、捨て身攻撃は極力せんようにしたいのぅ。
隙こそいくらもあれど、それを補う耐久力や攻撃範囲もありよる。
ひとまず●踏み潰すに巻き込まれんように立ち回り、●叩き潰すに最大警戒しよう。
動き封じが一番怖いわい。
攻撃のチャンスは●握り潰すかのう、一打目をうまく避けりゃ大きな隙ができる。
共に戦う者がおれば、総攻撃の合図を。
わしは鎧砕きからのなぎ払い、そしてユーベルコードのコンボで大打撃狙いじゃの


夜桜・雪風
動く巨木が今回の相手ですか。
森の近くで生活する方々の手助けになれるよう、
頑張って討伐させていただきますね。

数がそれなりにいるようですし、
【高速詠唱】でユーベルコードを使い【範囲攻撃】を【全力魔法】で攻撃します。
樹木は硬そうですし【鎧砕き】で砕いて傷を付けて【傷口をえぐる】ように攻めて破壊していきましょう。
時には鋭く【鎧無視攻撃】で激しく倒していきましょう。
手数は大事なので【2回攻撃】で討ち漏らしを減らすように心がけますね。

狩人と森のパワーバランスは生活に関わる部分なので、
テキパキと討伐していきますね。

敵の攻撃がやっかいそうですね。
少しの時間だけ【空中戦】をして対処しますね。



三人の猟兵は、開けた広場に居た。元々は然程広くはない広場だったのだろうが、巨木が狩人たちを襲った場所なのだろう、木々はなぎ倒され空からの見通しもよくなっていた。
「ひのふのみの……あら、存外たくさんいらっしゃるんですね」
「よっしゃ、いっちょサクサクっと巨樹の巨人べらを倒しちまうかねぇ」
 天使の翼で空に浮かんだ夜桜・雪風(まったりデイズ・f00936)は上空から広場を見渡し残敵数を確認し、その数を聞いたゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)は愛用の獲物『巨人の百刃束』を握りしめる。
 ――それでは、頑張って討伐させていただきますね。
 たおやかに微笑ん雪風は、そのまま空中からユーベルコードを発動させる。まずは全力で広範囲に。自分たちよりも敵の数が多いならばそれを減らすのが定石だろう。
 雪風の、直ぐ側。小さく愛らしい少女――フェアリーたるキトリ・フローエ(星導・f02354)もまた同じ思いでユーベルコードを発動させる。可愛らしさに似合わず炎はひとつふたつと幅を広め、強大な炎の竜巻と形成す。それは制御が難しく暴走しやすい力ではあるが、今日のキトリはひと味もふた味も違う。おいしくお肉を頂くためにも、完璧に制御してみせた。
「森の怒りに触れてしまったとしても――そこにいるのがオブリビオンなら、あたしたちが力を貸さないわけにはいかないわよね」
 書物を花びらに変えた雪風の鈴蘭の嵐。
 渦巻くキトリの炎の竜巻。
 キトリの炎の竜巻よって雪風の鈴蘭は舞い上がり、更に範囲を広めて巨木を攻撃していく。混ざりあった花と炎の嵐は、巨木を焼き、そして切り刻んでいった。
「うほほ、焼き肉じゃ焼き肉じゃ!」
 花の嵐で葬りきれなかった巨木へとゲンジロウは『巨人の百刃束』を振るい、確実に仕留めていく。
 防御も回復も不要な程の圧倒的な火力差と三人の連携の前に、巨木は次々と倒れていった。
 残る巨木はあと一体。前方の敵を見つめ、ゲンジロウはにやりと不敵な笑みを浮かべる。
「嬢ちゃんたち、残る巨樹の巨人は後一体だ! 総攻撃といこうかのぅ!」
「はい!」
「ええ!」
 ゲンジロウの声に、雪風とキトリも応じる。
 キトリは巨木をへ向かって飛び、小さな体を活かし翻弄する。第六感を駆使して巨木の攻撃を避ければ、図体が大きく振りも大きい巨木に隙が生まれる。
「今よ!」
 キトリが高らかに声を上げる。
 その隙を逃がす猟兵は、ここにはいない。
 いかに硬く鎧のような樹皮であろうとも剥いでしまえばいい。雪風はエレメンタルロッドを操り、ゲンジロウは『巨人の百刃束』を振るい、樹皮を砕いた。纏う樹皮を砕いたならばそのままなぎ払い――ゲンジロウから炎が溢れた。
 ゲンジロウの身体にある無数の傷跡。それは傭兵として数多の戦場を駆けた証。
「傷跡が疼くんだ…まだ死なせねぇよってな」
 そして、ゲンジロウに幾重にも絡みつく怨嗟の証。
 終いとばかりに炎は放たれ、最後の巨木を紫苑色に焼き尽くす。
「すごーい! あたしたちの大勝利ね!」
「わっはっは! こんなもん焼き肉前の準備運動にもなりゃしないわい!」
 勝利のポーズを決めそうな勢いの二人に微笑んで、雪風は広場を再度見渡した。
 動く敵影は、なし。
 巨木を全て倒し終えたことを確認すると、帰りましょうと二人を促しかけ――

 三人は、一斉に森奥へと視線を向けることとなる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ヒューレイオン』

POW   :    ディープフォレスト・アベンジャー
【蹄の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自在に伸びる角を突き立てて引き裂く攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    チャイルド・オブ・エコーズ
【木霊を返す半透明の妖精】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ   :    サモン・グリーントループ
レベル×1体の、【葉っぱ】に1と刻印された戦闘用【植物人間】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミレイユ・ダーエです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●森の守護者
 森の広場から巨木たちは一掃され、他の巨木を倒していた猟兵たちも広場へと集まってきていた。
 仲間の姿を見つけ、気安く声を掛けながら広場に顔を見せた猟兵は広場に居た猟兵たちの異様な様子に口を閉ざす。
 集った猟兵たちは皆一様に森奥へと視線を向け、そしていつでも動けるようにと各々の獲物を握りしめていた。

 戛々と蹄の音が森奥から聞こえてくる。
 最初に見えたのは、木々が作り出した暗闇でも光るように輝く緑の瞳。
 水晶のような角は雄々しく優美にして荘厳。
 黒い毛皮は艷やかな光沢を放つ天鵞絨のよう。
 誰もが『守護者』という言葉を思い出すには十分すぎる姿だった。
 ――がつん。
 『守護者』が岩の上へと蹄を降ろす。すると、蹄が触れた場所から命が芽吹く。双葉は葉となりそよぎ、あっという間に岩を緑に染め上げていく。目が良い者は気付いた事だろう。歩んできたその場所もまた、新しい草が揺れていることに。
 
 ――がつん、がつん、がつん。
 『守護者』――ヒューレイオンが苛立たしげに三度蹄を鳴らす。
 猟兵たちを睥睨する瞳は、冷たく、憎悪に溢れていた――。
夜桜・雪風
平和的な解決法はなさそうですね。
この敵を倒せば森が戻るのでしょうか。
でしたら、迷うことなく戦わせていただきますね。

敵の敏捷性が高いと狙うのが難しいと思うんです。
ならば【範囲攻撃】で敵を攻撃すれば良さそうですね。
【高速詠唱】でユーベルコードを唱え【全力魔法】で攻撃しましょう。
【第六感】と【戦闘知識】で敵を狙い続けましょう。
かわいそうな気もしますがダメージを与えるのに【鎧砕き】と【鎧無視攻撃】で攻撃し【2回攻撃】で【傷口をえぐる】ようにして攻めますね。

狩人と森のバランスを元に戻すためです。
全力で攻撃させていただきますね。


ゲンジロウ・ヨハンソン
でよったでよった、こやつが森の守護者さんかの。
流石に油断もできん、ここは焼き肉のことは一時忘れるとするかの。

○戦闘
メイン武器:巨人の百刃束
使用技能:鎧砕き1、なぎ払い1、捨て身攻撃1、2回攻撃1
もう出し惜しみはなしじゃな、持てる攻撃技能を駆使して戦おう。
わしゃ複数戦は苦手じゃからのぅ、ここは本体狙いで動くとしよう。
本体をなぎ払い、2回攻撃で敵視を稼ぎ引きつけよう。
敵視が十分稼げたら、鎧砕きじゃな。
敵が【蹄の一撃】を外し、隙が出来たら捨て身攻撃じゃ。
例えわしが膝を折ろうとも、わしの戦場の亡霊が戦い続けるだろうよ。
●チャイルド・オブ・エコーズには最大限に注意を向ける。
何してくるかわからんからのぅ。


スコル・カーバイト
おいでなすったな。上等だ、かかってこいやッ!てめぇなんざ焼肉の材料にしてやんよ!


【戦法】
戦い方は木巨人の時の戦闘と同じように立ち回れば行けるはずだ

問題は奴の角ってとこか。あれはまともにはくらいたくはないとこだな…

ここはやつが要注意な攻撃をしてくるところを警戒して立ち回ればいいな。一度見切れば、次は問題ない、猟兵に二度も同じ手は通用しない…ってな!

そんでもって隙あらば、角を部位破壊するよう攻撃しちまおう。そうすりゃもうお得意の攻撃は打てまい

後は召喚魔法か。数に問題なければ、他に任せておけばいいが、あまりにも数が多いときは加戦しかなさそうだな


さっきの戦闘で一度不覚をとったからな。次はそうはならんぞ



いち早く動いたのは、ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)だった。
 森奥から現れた守護者と広場に集う猟兵。睨み合った状態から脱し、先陣を駆ける。
「でよったでよった! ほぅれほれ、どうした皆の衆。一番手はわしがもらってしまうぞぃ!」
 一同に激を飛ばし、『巨人の百刃束』を叩きつけるように振るう。
 向かう先は、足元より萌えいづる新芽に木霊を呼ぼうとしていたヒューレイオン。
「させんよ」
 好戦的な笑みを浮かべながらの一撃をヒューレイオンは角で受け、不機嫌そうに嘶いた。
 ふわり。ゲンジロウの後方から花の香。それに気付いたゲンジロウは後方へ飛び退く。
 それは先程の巨木との戦いで嗅いだ覚えも新しい、鈴蘭の香。飛び出すゲンジロウに続いて高速詠唱で繰り出した夜桜・雪風(まったりデイズ・f00936)の鈴蘭の嵐が、間髪入れずにヒューレイオンへ襲いかかる。
「平和的な解決法はなさそうですし、私は迷うことなく戦わせていただきますね」
 たおやかに微笑む瞳のその奥に、好戦的な色を隠しもせずに。
 花嵐に舞い上げられたのか、幾つもの葉が浮かび上がる。それは意思を持つようにヒューレイオンの傍らへと集った。
 花嵐が止み、その姿が露わになる。葉の顔を持ち、棒の様な木枝の体。植物人間だ。
「おおっと」
 雪風へと伸ばされる植物人間の手を、ゲンジロウが叩き落とす。
「嬢ちゃん、さっきのもう一発頼めねぇか?」
「はい、承りました」
 広範囲の花嵐が再度巻き起こる。鈴蘭の花びらが何度も植物人間を斬りつけ、樹皮を剥がされた植物人間を確実に屠っていく。
 その花嵐の最中、ゲンジロウは駆ける。目指すはヒューレイオン。『巨人の百刃束』でなぎ払い、何度も肉薄してはヒューレイオンの意識を己に向けさせた。

 スコル・カーバイト(ひねくれ灰狼・f06122)とて、二人の先輩猟兵の戦いを見ているだけではない。
 花嵐の中駆けるゲンジロウの背を追って、敵前へと駆け抜けた。
 ヒューレイオンが後ろ脚で立ち上がり、今まさにゲンジロウを蹄にて踏みつけんとするタイミング。それを逃すスコルではなかった。意識をゲンジロウに向けたヒューレイオンを真横からバトルアックスを思い切り叩きつける。
 一度不覚をとったならば、戦場で返せばいい。
「かかってこいやッ! てめぇなんざ焼肉の材料にしてやんよ!」
「ははっ! 言うじゃねぇか!」
 蹄の一撃を外し体勢を崩したヒューレイオンへ、ゲンジロウは防御を捨てて立ち向かう。
 しかしすぐさま新たな植物人間が発生し――
「おまかせください」
 雪風の花嵐が吹き荒れる。合体する間も与えずに、植物人間たちは散り散りになっていく。
(例えわしが膝を折ろうとも、わしの戦場の亡霊が戦い続けるだろうよ)
 自身が瀕死になった際に戦場の亡霊が現れる――戦場の亡霊を発動させ、ゲンジロウは『巨人の百刃束』を振るう。
 その攻撃をヒューレイオンは咄嗟に角で受け、防がれたように思えた――その時。
 ――バキィィィィィン!
 ゲンジロウに続いたスコルのバトルアックスが、ヒューレイオンの角の一本を叩き壊した――。
「ッシャ!」
 砕けるその様は、脆い硝子細工の様に美しい。
 確かな手応えに、スコルは会心の笑みを浮かべたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アネット・レインフォール
◆心情
ふむ…噂通り森の守り手に違わぬ強力な波動を感じるな。
御伽噺で伝わる内容というのは往々にして警告が込められているものだし、
決して侮らず攻めるとしよう

◆行動
【POW】霽月一刀で攻撃
※攻撃や連携等は他と適時合わせる

素早い動きを警戒し、【フェイント/カウンター】を交えつつ常に動くことで遊撃を。
【範囲攻撃/2回攻撃/力溜め/串刺し/鎧砕き/鎧無視攻撃】を全て併用し確実に決めていこう。

状況に応じて武器は換装。
葬剣を鋼糸に変化させ足場にして【空中戦】を行い変則的に斬撃を叩き込む。
また、他の猟兵のために暗糸を引っ掛けて隙を作ることも検討
「その身に刻め――この一撃一刀を!」

◆他
武器は霽刀など略名で可


純・ハイト
狂気の人形劇を発動して数÷敵の数にして猟兵の邪魔にならないように連携と攻撃をする。
攻撃する時は相手の隙を作るように攻撃させる。
自身は【迷彩】で隠れながら状況判断して、攻撃できそうなら【忍び足】で近づいて【妖刀村雨】で切る。


琥珀川・れに
技能【目立たない】からの飛び出して
「助太刀するぞ、ゲンジロウ・ヨハンソン(f06844)
この戦いが終われば今夜はあれを食わせてくれるのかい?」

猟は貴族の嗜みだ、猪や鹿相手なら弱った後は皆で刺突するんだ
【おびき寄せ】からの【トリニティ・エンハンス】で風の魔力で防御力を高めておこう。少しでも逸れれば【カウンター】できる。

「僕はそれが城で一番得意だったんだぞ」
(念のため【激痛耐性】を持ってることは内緒だ)



森の守護者は角が欠いて僅かによろめくも、すぐに体勢を整え、侵入者たる人間を睥睨する。
 叡智を秘めたその目に宿る憎悪に変わりはないが、まるで信じられないものを見たような目でもあった。
 禁忌を犯して森を荒らす者など、すぐに蹴散らしてやる。……そのはずだった。
 それなのに、どうしたことだ。己が角が欠けるなど、森の長である守護者には俄に信じられるものではなかった。

 強い怒りに身を窶した守護者が、獣の咆哮を上げる。
(ふむ……噂通り森の守り手に違わぬ強力な波動を感じるな)
 空気を震わす怒りの咆哮のなか、アネット・レインフォール(剣の家庭教師・f01254)は落ち着いて眼前の敵を見据えた。決して侮ることはせず、攻める事を決意した眼差しで。
 アネットは手にした十三の武器のひとつ、霽刀【月祈滄溟】をヒューレイオンへと打ち込む。陽動を交えた一撃は、軽い。それを角で受けたヒューレイオンも察したのだろう。警戒したのか飛び退くと、植物人間たちを召喚した。
「遊ぼ、遊ぼ、遊びましょ、」
 風がざわめくような微かな声が聞こえるが、声の主の姿は見えない。
「楽しい楽しい人形劇で遊びましょ」
 声に呼応するように、突如として小さな人形たちが現れる。その姿は可愛らしいものではなく、其々が違う血塗れの武具を纏う戦人形だ。戦闘人形たちは、現れたばかりの植物人間へと駆け、そして確実に仕留めていく。それが純・ハイト(フェアリーの魔術士・f05649)のユーベルコード«狂気の人形劇»だった。
 アネットは思わず息を飲む。が、
「支援、感謝する……!」
 姿を見せない仲間へ感謝の意を口にし、十三の武器を器用に操り、砕き、突き、穿ち、ヒューレイオンへの攻撃の手を緩めることはない。
 何人も触れることは許されないはずの森の守護者の毛皮は傷められ、激昂の嘶き声を上げた。幾度となく植物人間たちを召喚するが、その都度姿を隠したままのハイトの戦闘人間たちが屠っていく。地の利は守護者にあろうとも、数の利は猟兵たちにある。確実に疲労や怪我はその身に蓄積されていった。
 その最中、華奢な影が躍り出る。
「助太刀するぞ」
(ゲンジロウ、この戦いが終われば今夜はあれを食わせてくれるのかい?)
 アネットが霽刀で切り結んでいる間にヒューレイオンの背後に回り込んだ琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)は先陣を駆けた知人へ声を掛け、魔法剣を手に躍り出た。
 猟は貴族の嗜みだ。そして一人では行わない。漆黒と菫色を交わせ合い、アネットと挟撃し確実に追い詰めていこうとする。
 しかしヒューレイオンは、ただの獣ではない。アネットを角であしらい、後脚でれにを蹴りつける。そして不意をついて前脚を振り上げ方向転換をすると――。
「ッ!!」
 れにに大きな衝撃が走る。膝を地に付きそうになるも、なんとか耐えた。トリニティ・エンハンスを発動させ風の魔力を編み、防御力を高めていても尚その振り上げられた蹄からの一撃は重い。事前に発動させていたからこそ、まだ剣を握っていられたのだ。
 しかし、れにはまだ余裕が覗えた。微かに眉を顰めはしたが、受けた痛みを全て外に表すことはしなかった。貴族たるもの常に優雅であらねばならない。貴族たるもの己の正義に従い弱き者を助けねばならない。細き少女の体には確りとノブレス・オブリージュが息づいていた。
「僕はそれが城で一番得意だったんだぞ」
 敵の大振りな攻撃の時こそ、反撃のチャンス。れには機を逃さず『エペ ド ルーン』で突きを返す。れにの心を表すようなその突きは、真っ直ぐに。そして深くヒューレイオンに届いたのだ。
 その隙を狙ったのは、れに一人では無かった。
 小さな体を隠していつの間にか近寄っていたハイトも、同時に『妖刀村雨』で切りつけていた。植物人間を仕留め終えた戦闘人形たちも、其々の武器で応戦する。
『――――――――――――――――――!!!』
 ヒューレイオンが顔を天へと向け、空気を引き裂くような絶叫を上げた。
 苛立ちが、悲鳴が、鮮血となってその身から溢れ、森の大地に守護者の血が吸われていく。
 けれどその眼差しから憎悪が消えることはなく、未だ残る叡智と荘厳の塊を大きく振り回し猟兵たちを退ける。

 猟を嗜みとするれには知っている。
 ――手負いの獣の強さを。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フォルセティ・ソルレスティア
【チーム名:仕事始め】【SPD】
「ボクが先陣をきっちゃうよー」
チームメンバとの連携攻撃でヒューレイオンに止めを刺すよ。
ボクの役割は牽制と囮役だね。

【行動】()内は技能
「ボクのスピードについてこれるかな?」
【フォルマ・ベンダバール】でなぜか大きな箒型に変形した
Flying Broom GTSに騎乗して、ヒューレイオンの周りを駆け回るよ。
(騎乗、操縦)で上手く小回りを利かせながら注意を引き付けて、
メンバが攻撃し易くするね。
あと【蹄の一撃】には気を付けて、危ない時は(ダッシュ×見切り)で躱すよ。

「名前+さん」付けで、姉だけ「フィオ姉ちゃん」って呼ぶよ。


シュトフテア・ラルカ
【チーム名:仕事始め】
団の皆と一緒に応援に駆けつけたのです。
もうクライマックス寸前みたいですが、援護させてもらうのですよ。

植物人間と妖精を乱れ撃つのです。
ユーベルコードを発動後、分裂させた銃それぞれを動かして皆の援護をするです。
【援護射撃】【スナイパー】【先制攻撃】で相手に攻撃する暇を与えないように。
自身も両手に持った熱線銃に精霊銃で攻撃を加えていくです。
ユーベルコードの制限時間ギリギリまで援護を行ったら、最後に【二回攻撃】で一斉に火力をぶつけるのです。
あくまで私は露払い、後は任せるのですよ。


フロース・ウェスペルティリオ
【チーム名:仕事始め】
さて、皆さんより少し遅れちゃったけど、ウチもちょっとお手伝い。
フォルセティさんがヒューレイオンの意識を引き付けてくれている間に、【千里眼射ち】で射掛けようか。
【サモン・グリーントループ】が壁にならない上部から、ヒューレイオンに――【チャイルド・オブ・エコーズ】に知覚されないように、技能を駆使してこっそりと、仲間の様子も伺いつつ、狙いを定めるよ。
頭を狙えれば上々だけど、首や足の付け根、胴体でも隙を作る事はできそうなので、戦況によって狙う位置は素早く判断するね。
森の中を駆け回られたら難しかっただろうけど、見通しの良い広場に出てくれているなら好都合だよねぇ。


アイリ・フラジャイル
【チーム名:仕事始め】
これが焼肉……え、違う?
まあいいわ、新年最初の大仕事、張り切っていくわよ
終われば焼肉! 早くしないと無くなるわ、肉が!
と、自身と仲間を鼓舞して、自身は基本援護優先で動くね

先ずリアクター全開放、防御力重視で敵の攻撃を全て受け止める
セティとスコルが攪乱した所を更に割って入り、完全に敵の動きを封じるわ
魔導機械人形のフルパワー、舐めないで欲しいわね!
敵が突進してきたら武器で受け流して自身の体勢を崩さないように
常に連携を意識して、仲間の攻撃がしっかり当たる様、
動きを逐次学習して相手を引き付けるね

最後に攻撃チャンスがあれば、炎の属性攻撃
手にした片刃剣“黄金竜の牙”でブッ飛ばしちゃう!


フィオリナ・ソルレスティア
チーム名:仕事始め
(参加者f00964,f02512,f05803,f06122,f08078+間に合えばf00244)5or6名
【WIZ】
「ヒューレイオンが相手とは、仕事始めにしては随分歯ごたえがあるわね」

■行動
一歩離れたところで戦況を見渡しながらチームの支援に徹する。
シュトフテアが撃ち漏らした植物人間がいれば
高速詠唱かつ全力魔法による【ウィザード・ミサイル】で焼き尽くす。
そうでなければヒューレイオンの顔面付近を同UCで狙い、
アイリやスコルの攻撃を当てやすくする
(手数を増やすため2回攻撃使用)
危険を感じたら直ぐに全体へ指示

「なんとか勝てたのかな」
戦闘後はチームのみんなが怪我していないか気遣う


スコル・カーバイト
~戦法~
今回は【チーム名:仕事始め】で連携をとってくぜ

アイリとの近距離戦で連携をとって行きながらチームで止めをさしにいってこうかね。敵の【蹄の一撃】の攻撃を引き寄せつつ、隙あらば【2回攻撃】や【鎧砕き】などの近接技でガンガン攻めだ

奴が召喚してくる雑魚に関しては他の奴らに任せてもらおうかね   


~パフォ~
クライマックス時に愛用武器のトマホークを『覚醒の魔狼斧【牙狼】』に覚醒変化。  
「こっからは正念場だ、一気に決めに行くぜっ。ボコメキョのフルボッコタイムだ!!」  
止めは【グラウンドスマッシャー】で完膚なきまでに叩き潰す   
「止めだッ、超絶怒涛の一撃を…喰らいやがれッ!!!」




 ぼたり、ぼたり。
 血溜まりができる。
 守護者に傷口を押さえる手はなく、ただただ溢れては地へと零れ落ちる。
 ぶるりと大きな身震いは、怒り故か。それとも、命の抜け落ちる感覚故か。
 それでも守護者は、猟兵たちを前にして、一歩も引くことはない。

●チーム・仕事始め
 ヒューレイオンの角のひとつを破壊することに成功したスコルは、頼もしい仲間たちの姿を目聡く見つけると駆け寄り、合流していた。
「これが焼肉……」
「おいしいのかなー。味付けはタレと塩、どっちがいいかな?」
「俺はタレが合うと思う!」
「ウチは……っと、食べれないと思うよ?」
「……え、違う? 焼き肉のお肉ってアレじゃないの?」
 守護者を見て恐怖とは違う意味で喉を鳴らしたアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)にフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とスコルが乗っかり、そしてフロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)がやんわりと口を挟んだ。
「ま、まあいいわ、新年最初の大仕事、張り切っていくわよ。終われば焼肉! 早くしないと無くなるわ、肉が!」
「ヒューレイオンが相手とは、仕事始めにしては随分歯ごたえがあるわね」
「私も援護させてもらうのですよ」
 仕切り直すようにアイリが皆を鼓舞すれば、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とシュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)が頷いて返した。
 軽く戦術を話し合い、互いの目を見て頷きあえば後は飛び出すのみ。
「じゃ、ボクが先陣をきっちゃうよー」
 魔女帽子を片手で押さえ、仲間たちへ目配せのウインクひとつ。
 箒型に変形させた愛機『Flying Broom GTS』またがり、フォルセティは空を駆ける。
 雷帝の加護を身にまとい月を伴う流れ星は、ほうき星のように尾を描き。駆けて、駆ける。流れて落ちるその時まで。
「あれ? 何かひいちゃったかな?」
 ――まあ、いっか。ボクの役割は牽制と囮役。
 自分の役割を正しく認識し、『Flying Broom GTS』を巧みに操りヒューレイオンの気を引いた。
「支援するわ」
 弟の様子を見ていち早く勘付いたフィオリナは、自身の周囲に幾つもの燃える矢を召喚する。目標に向かって腕を振り降ろせば、矢は一斉に放たれ……ヒューレイオンに届く前に何かを焼いた。
 火が付いたせいで姿がよく見えるようになった葉っぱのようなものがわたわたと踊り、そして焼け焦げて消滅していく。それは、数で劣っているヒューレイオンがチャイルド・オブ・エコーズで召喚した木霊たちだった。
「さっきひいたのそれか~。ナーイス、フィオ姉ちゃん!」
「まだまだ居そうなのです」
 シュトフテアもフィオリナに続く。ユーベルコード«数撃ちゃ当たる»を発動させ、『試作銃型デバイスふぉこんくん』と『試作銃型デバイスあれにえくん』を複製しバンバン撃っていく。数撃ちゃいつかは必ずBANGと当たるものだ。
 燃やし燃やされ、撃たれて穿たれ。そうして木霊たちの数が減ったところで、アイリとスコルもヒューレイオンへと接近する。
 フォルセティに向かって角を振っていたヒューレイオンが二人に気付いて前脚を振り上げた。
「アストラルサーキット並列から直列、コンバットアナリシス最適行動選択、マギアチックリアクター最大稼働、蒸気魔導の粋を見せてやるわ!」
 リアクターを全開放して防御力重視のアイリが先に敵へ肉薄し、その隙にスコルがトマホークで攻撃する――が。
「おっも……!」
「――チッ! くっそ」
 大きかったのは、練度の差なのだろうか。防御力を高めても受けきるまでに達してはいない力量差。アイリでは蹄の一撃は重く、受けきれない。そして、スコルの攻撃も易易と躱されてしまう。手負いと言えど、森の守護者。侮ることなかれ。
 体勢を崩したアイリを逃さず仕留めようと、ヒューレイオンの角が伸びる。森に芽吹く新芽を間引くように冷静に、機を逃さず迫る冷酷で残忍な角。
 今にもアイリに届かんとしたその時――!
『――――――――ッ!!!』
 硬い硝子を割ったような音に、甲高い悲鳴。
 ヒューレイオンが狂ったように頭を振り、後退する。
 スコルには聞き覚えのあるその音は、守護者の角が折れる音。
 アイリへと伸ばされた凶器は今や折れ砕かれ地に転がっている。
 そして、それを砕いたのは、
「アイリさん、無事?」
 フロースの«千里眼射ち»で放たれた矢だった。元より頭を狙っていたことが幸いしたのだろう。危険を察知し、すぐさま対象を角に切り替える事が叶った。
 その隙に、アイリとスコルは体勢を立て直す。
 その間もシュトフテアとフィオリナとフォルセティは、二人に植物人間と木霊が近づかぬよう牽制していた。
 二本角となったヒューレイオンは苛立たしげに頭を振り、数多の植物人間と木霊を召喚する。
 体は大きく左右に振り動くように揺れ、瞳奥の叡智は怒りと憎悪に塗れて消え失せて。
 数多の植物人間を使役し、木霊と五感を共有し、失った角を補おうとする。
 然れど、失った血も、角も、戻りはしない。
 死は、確実に近付いていた。
「行くぜ、みんな! こっからは正念場だ、一気に決めに行くぜっ。ボコメキョのフルボッコタイムだ!!」
 スコルの声に、五人の応じる声が重なった。
 それぞれが、それぞれの役割を成せる場所へと移動して。
「数撃ちゃ当たるです。蜂の巣にしてやるのです」
 数多の銃声が一斉に森に響き渡る。
 植物人間たちが障壁とならぬよう、シュトフテアが一掃していく。
「ボクのスピードについてこれるかな?」
 フォルセティが木霊を蹴散らしながらヒューレイオンの周りを旋回し、
「いって、二人とも」
 フィオリナがヒューレイオンの顔面付近を炎の矢を射て、アイリとスコルの支援をした。
 足掻くようにヒューレイオンは前脚を振り上げる。しかし、再度炎の矢がヒューレイオンの顔面へと当たり、振り下ろされる脚はワンテンポ遅れた。
「その動きはさっき学習済みよ! 魔導機械人形のフルパワー、舐めないで欲しいわね!」
 そのワンテンポが大きかった。動きを見切ったアイリは攻撃を受け流し、そして『黄金竜の牙』を振るう。
「止めだッ、超絶怒涛の一撃を……喰らいやがれッ!!!」
 トマホークを『覚醒の魔狼斧【牙狼】』に覚醒変化させたスコルが、ヒューレイオンの体へと地形が変形する程の重たい一撃を叩きつける――!

 それでも森の守護者たるヒューレイオンは倒れない。
 震える体で。
 震える脚で。
 愛した森に立ち続ける。
 叡智と威厳の結晶たる角は欠け。
 愛した下僕は尽きようと。
 ――倒れるわけにはいかなかった。
 貴き守護者で在る故に。
 人々に忘れられた存在になろうとも。
 その身は既に滅び、骸の海から這い出たものであろうとも。

「さっきは角だったけど、今度は、首、もらうね」
 フロースが放つ矢は、的を違えず飛んで。そして、宣言通りその首を捉えた。
 断末魔は、響かない。
 森の絶対であった守護者の、最後の最後の矜持が、それを良しとしなかった。
 ヒューレイオンの肉体がさらさらと溶けて消滅していく。
 立っていた場所に生えていた花も、共に。枯れた。
「ああ、いっしょに枯れちゃうんだねぇ」
 花好きのフロースは、少しだけ寂しげに笑う。
 ざわり、風が吹き。森が、泣いた。
 
 普段は冷たく接しているが今この時だけはと弟を甘やかして労ったフィオリナは、脅威が過ぎ去り猟兵たちだけが残る広場を見渡す。
「なんとか勝てたのかな。みんな、怪我はない?」
 問えば、気持ちの良い返事。傷ついた猟兵は居ても動けぬ者は居ない。
 無事を示すように手を動かして見せる者。自分の状態を自分で確認しようとしている者。
 そしてそれぞれの顔には、皆でひとつのことをやり遂げた、晴れやかな笑顔が浮かんでいた。
 

 さあ、帰ろう。村へ。
 帰って報告して、それから――楽しい楽しい焼き肉パーティだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『勝利の焼肉っしょ!』

POW   :    火力でこんがり肉を焼いたり、ガツガツと大量の肉を食べたりする

SPD   :    手際よくてきぱき肉を焼いたり、もりもりと肉を早食いしたりする。

WIZ   :    料理に美味しい一工夫をしたり、 肉野菜バランスよく食べたりする。

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●いざ、焼き肉
 村に戻り軽い報告を済ませた猟兵たちは、狩人だけではなく村人たちからも熱い歓待を受けることとなる。
「さぁさ、猟兵さん方。どうぞ、どうぞこちらに」
 ふくふくとした村長婦人が手招くのは村の広場。
 そこには既に焼き肉の準備が整えられており、あとは熱された鉄板に肉を並べるだけとなっている。大きな鉄板は数ケ所に分けて設置されており、基本的には村の人が焼いてくれいる。好みの部位を言えば食べごろの物を皿に乗せてくれるだろう。また、自分で焼きたい派は自分で焼くことも出来る。複数人で一つの鉄板を貸し切り、思い思いに焼く事も可能だ。
 大皿には、肉、肉、肉。薄切りのもの、厚切りのもの、タレに漬け込まれているものなど多様だ。どれも鮮度が良いのだろう。瑞々しい美しい色をしている。
 肉の種類は猪肉や鹿肉や兎肉等、森で採れる動物の肉。野菜も大抵の物は揃っている。
 飲み物は、果実がゴロリと転がる果実水や搾りたてのジュースが豊富な様子。大人へは麦酒に似た地酒も振る舞われる。
「お疲れのことでしょう。今日は存分に食べ、英気を養っていってください」
 本当にありがとうございました。
 村長と狩人たちは帽子を取り、猟兵たちへ頭を下げたのだった。
フォルセティ・ソルレスティア
【POW】
スコル(f06122)さんと焼肉大食いバトル勃発!
「やったー、焼肉だー。全部食べちゃうよー」
村の広場に並んだお肉の数々に狂喜乱舞。

隣にいたスコルさんに箒を突き付けて宣戦布告。
「スコルさん、どっちがたくさんのお肉を食べられるか勝負しようよ」
無謀にも人狼男子に「大食い勝負」を持ち掛ける
「こう見えてもボクは肉食系男子なんだよー!」
フィオ姉ちゃんに勝負の判定をしてもらうよ(以下略)

【行動】
早食いではないので一定のペースで黙々食べる
飽きない様に色々なお肉を順番に食べるよ。
少し水を飲んで口の中リセットだね
制限時間いっぱいまで食べ続けるよー
「もー、無理。おなか破裂するよー」
フィオ姉ちゃん助けてー


シュトフテア・ラルカ
スコル(f06122)さん、フォルセティ(f05803)さん達の大食い対決を眺めつつ、
【早業】で自分のペースで肉を焼いて食べていくです。
まあ、美味しいお肉は好きですけど、私自身はそこまで食べることないですが。
他のメンツ、アイリ(f08078)さんやフィオリナ(f00964)さん、フロース(f00244)さんの皿が空いているようなら、
【スナイパー】技能で焼いたお肉を投入していくです。どんどん食べるとよいのです。目を離した隙きに増えていくですよ。
あ、もうよいです?…焼いて放り込んでくの楽しかったですし少し残念です。
私は、焼く側でよいのです。腹八分目が一番ですので。


フィオリナ・ソルレスティア
【WIZ】
「それじゃあ大食い勝負スタート」
大食い勝負を始めるスコルとフォルセティを適当に相手して、自身も焼き肉を楽しむ

一緒に戦った仲間たちと歓談しながら
ウサギ肉をレタスでくるんだり、鹿肉と玉ねぎを鉄串に通して
焼いたりと、野菜と肉をバランスよく賞味
「やっぱり新鮮だから美味しいわね」

ふとフロース(f00244)が手にしている素材に気が付き
「フロース、その手にしているものは…」
ヒューレイオンの角だろうか?

なお、焼き肉勝負は皿の数をみて適当に判定する。
「肉を皿に残したままのギブアップは禁止!」

最後にピクリとも動かないフォルセティに対して
「食べ終わったら後片付けをするよーに」
容赦なく片付けさせる


スコル・カーバイト
~行動~
いやー結構仕事したからねぇ、クタクタよ。今日は存分に食うぞぉ
どーせならあの鹿ぴょん(森の守護者)もジビエにできればよかったのによぉ…ってオブリビオンって食えるんかね?
何、フォルセティ(f05803)、この俺に大食い対決をしろだと?ほほぅ、以下にも草食系な顔しててその勝負を申し付けてくるとはな。いいだろう、その勝負、受けて立ってやる!!(【POW】判定で大食い対決に挑む)
…って言っても俺自身そこまで大食家じゃないからよ。さすがに吐くまで食うなんて阿呆な行為はせんぞ?


アイリ・フラジャイル
SPD判定
既に部位ごとに綺麗に整頓されている……だと……
だったら、ただ焼くだけでは仕事にならないわ!

鉄板だけでは全ての焼き肉を堪能出来ない!
ここはUDCアース南米の闘法(モード)
帯留めのガジェット、静止した記憶を『串刺し形態』へ変形!
少し端の方に残っている形が歪だったりやたら厚めだったりする肉を
串 刺 し シ ュ ラ ス コ で 焼 き 上 げ る

世界の知識で学習したわ、それなりに詳しいのよ(多分)

しかしアイリは知らない
シュラスコは何か赤い印が上になるまで
ひ た す ら 焼 き 続 け な け れ ば ならない事を……
(そういう店もある)

ちょっと……これはいつになったら終わるの……
食べたい……


フロース・ウェスペルティリオ
森に軽く黙祷を捧げ、後は焼肉を楽しみます。

ん、お仕事お疲れさまでした。
ウチはお肉も野菜もそれぞれ頂くよ。
ジューシーなお肉にシャキシャキの野菜の歯応えが、またなんとも良い組み合わせだよねぇ。
シュトフテアさんがどんどん焼いてくれてるみたいだから、そちらからお肉を貰うよ。
サンチュやレタスで包んでも良いし、逆に薄切りお肉で野菜を包んでも良いし。
玉ねぎ、玉蜀黍、ピーマンにキノコ類……あ、じゃが芋や南瓜もね。
タレでしっかりした味付けも、塩胡椒でさっぱりした味付けも、美味しいよねぇ。

ヒューレイオンの角、とても綺麗だったねぇ。
射ち砕いた角を組み込んで、弓の強化に使えないかな?


三原・凛花
何もしてない私が、ご馳走にだけ呼ばれるのは何だか申し訳ないけど…
まあ折角れにさんに誘って頂いたのだし、楽しませてもらおう。

ただ私だけ楽しむのも何だから、【愛し子召喚】と【水子召喚】で、子供達にも参加してもらおう。
子供達には【生命力吸収】で、食べ物の栄養を取り込むことで味わってもらうね。

食べてばっかりじゃ申し訳ないから、時々村の人達を手伝うよ。
私だけじゃなく、【愛し子召喚】で呼んだ息子と娘を【生き人形】に取り憑かせて、一緒に手伝わせるね。
【傷口をえぐる】で、肉に細かな切れ込みを入れて、火の通りを良くするよ。

最後に糧になってくれた生命への感謝と、森の守護者への哀悼の為の【祈り】を捧げておくね。


ゲンジロウ・ヨハンソン
琥珀川・れに(f00693)らと行動を共にしよう。

POW:火力でこんがり肉を焼いたり、ガツガツと大量の肉を食べたりする

使用技能:料理10、怪力3、コミュ力1

これでもわしゃ、それなりに賑わっとる屋台の居酒屋の店主じゃからの。
ここらで【料理10】の実力をみせてやろう!

遠からん者は匂いを嗅げ!近くば寄って口にせよ!焼き肉という芸術を、
その口、その舌、その胃袋で味わいつくせぇ!人類どもよ!!

怖がられるので流石にんなこた言わんがの、そんな気持ちで皆のために
【怪力3】で肉を切り分け運び、【料理10】で肉を焼こうじゃないか。

塩ダレ持ち込みはOKかの?やっぱ肉にこれとレモンは欠かせんわい!


琥珀川・れに
(可能ならでいいのでゲンジロウと。
旅団で呼んだので「もし参加していれば」エウトティアf04161と凛花f10247も)
※アドリブ・省略・絡み歓迎だ

powで肉をいただこう!皆もおいで!

その前に、
食事の前に感謝のお祈りをして「いただきます」

「なあ、僕達が狩った森の守護者、食べてみても良いか?」
技能【吸血】したいから生でも切り分けてくれ」

「お前の攻撃は痛かったぞ」
血を飲みながら
「僕達が奪った命は無駄にせず僕達の糧にしよう。僕の身体を流れる血がいつか誰かの役に立てるように」

僕は攻撃にも回復にも血を使用するからな
と、さっそく食事ではなく治療の必要な者を回復しに回るのだった


エウトティア・ナトゥア
琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)さん達と参加します。

POW火力でこんがり肉を焼いたり、ガツガツと大量の肉を食べたりする

マニトゥと一緒にお肉を沢山たべるのじゃ!
(大皿に山盛りの肉を積んで頬を膨らませて狼と一緒にガツガツ食べる)

肉じゃ、肉じゃ!どんどん焼くのじゃー!
(風の精霊が調味料を振りかけ、炎の精霊が絶妙な焼き加減でお肉をどんどん焼いていきます。)

それそれ皿が空いておるぞー。
(大量の肉にテンションが上がり、周りの空いている皿にお肉を山盛りに積んでいきます)




 旅団【Fiore pipistrello】の面々は、六人でひとつの鉄板を囲んでいた。
「やったー、焼肉だー。全部食べちゃうよー」
 村の広場に並んだ肉の数々にフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)は嬉しげに弾んだ声を上げる。
 どこを見ても、肉、肉、肉。育ち盛りの男子の胃をダイレクトに刺激してくる光景だった。
「スコルさん、どっちがたくさんのお肉を食べられるか勝負しようよ」
「何、フォルセティ、この俺に大食い対決をしろだと?」
 フォルセティがビシッと箒を突き付けて宣戦布告をすれば、スコル・カーバイト(ひねくれ灰狼・f06122)大げさに応じる。
「ほほぅ、以下にも草食系な顔しててその勝負を申し付けてくるとはな」
「こう見えてもボクは肉食系男子なんだよー!」
 スコルがどこか尊大ぶったような、けれどいかにも楽しげな顔でニヤリと笑い、フォルセティもニヤリと笑って返す。二人の間に、二人にしか見えない火花がバチリと散った――気がした。
 お互いに負けるつもりはない。対等の好敵手に出会った勇士のように視線を合わせる。ただそれだけで想いは通じ合う。
「いいだろう、その勝負、受けて立ってやる!!」
「負けないからねー!」
「それじゃあ大食い勝負スタート」
 勝敗は皿の数を見て決めるから。真面目に相手をするのも面倒なのかフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が適当に勝負開始を告げる。しかし当の二人の脳内には高らかにゴングが鳴り響いていた。――カンカンカンカン! 焼き肉大食いバトルの開幕です。
 そんな熱い二人を横目に、シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)はマイペースに肉を焼いていく。既に鉄板の上には規則正しく肉が並び、じゅうじゅうと美味しそうな音をたてていた。
 その素早いトング捌きは正確で、ひっくり返すタイミングも鉄板から引き上げるタイミングも、一秒たりとも無駄はない。
 じゅう。肉がかいた汗が新たに鉄板の上へ落ち、煙が上がる。
(――今です)
 シュトフテアの手にしたトングが唸る。
 その早業は的確。肉が少なくなっている仲間の皿へとスナイプするように肉を届けられた。
 談笑していた仲間たちの皿には、気付けば食べ頃の肉が増えていく。
 それは、難しい顔で串に刺した肉を睨んでいるアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)の皿にも配られているのだが、アイリは目の前の串に集中していて気付いてはいない。
 アイリは帯留めのガジェットを『串刺し形態』へ変形させ、少し端の方に残っている形が歪だったりやたら厚めだったりする肉を串刺しシェラスコで焼いていた。無駄な肉を出さず、獲物を狩ってきた狩人たちにもとても喜ばれた。
(世界の知識で学習したわ、それなりに詳しいのよ)
 腰に手を当て自信満々に肉を見つめる。
 ――しかし。
 アイリは知らなかった。シェラスコのルールを――!
(? おかしいわね)
 肉を焼き続ける。
(ちょっと……これはいつになったら終わるの……)
 食べたい……。
 アイリのハーフツインが心なしか元気なく垂れたように見えた。
「やっぱり新鮮だから美味しいわね」
 その隣でフィオリナは美味しそうに肉と野菜に舌鼓。
 ウサギ肉をレタスでくるんだり、鹿肉と玉ねぎを鉄串に通して焼いたりと、肉と野菜をバランスよく食べていく。肉も野菜も新鮮で、どれを食べても美味しい。弟程ではないけれど、美味しいものを美味しいと思える量を楽しんでいた。
 どんどん食べるとよいのです。目を離した隙きに増えていくですよ。
 皿が空けば、スナイパーと化したシュトフテアが仲間の皿へスナイプ――もとい肉を配っていく。
「シュトフテアさん、ちゃんと食べてる?」
「はい、頂いてるのです。それに私は、焼く側でよいのです。腹八分目が一番ですので」
「そう、ならいいけれど」
 フロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)が問えば、シュトフテアは気遣い無用とふるりと首を振り。ついでにちゃっかりフロースの皿に肉を乗せるのも忘れない。フロースは小さく笑みを落とし、短い感謝の言葉を告げた。
「ほら、アイリさんも。お肉、冷めちゃうよ」
 そのお肉だって、ほら。焦げちゃうよ?
 フロースが柔らかく声を掛け彼女の皿を示せば、そうねとアイリが振り返る。涙目になっているような気がするのは気のせいだろうか。
 アイリが串焼きにして焼いた肉も、皆で分け合って美味しく頂いた。美味しいねと笑い合えば、一人で肉に向き合った時間も無駄ではなくなったことだろう。
「んん~! おいし~~~っ」
 ぱくりと肉を口へとお迎えすれば、脂がとろけて、広がって。至福のひと時にアイリの頬も薔薇色に。

 別の鉄板では、琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)が食事の前の感謝の祈りを捧げていた。
「いただきます」
 手を合わせ目を伏せるれにに倣い三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)も手を合わせる。 凛花の周りには彼女の愛し子たちの姿もあった。愛し子たちも栄養を吸収することで味わう事が出来、凛花とともにこのひと時を楽しむことができるようだ。
「奪った命は無駄にせず僕達の糧にしよう。僕の身体を流れる血がいつか誰かの役に立てるように」
 集った仲間たちの顔を見てそう告げたれには、生のままでの肉も所望した。れには攻撃にも回復にも血を使用する為、血液の補給も必要不可欠だ。肉が焼けるまでの暫しの間吸血し、そしてそれが終わるとそっと口の端をナプキンで押さえた。
(――しかし、僕達が狩った森の守護者、食べてみたかったな)
 ヒューレイオンの肉も気になっていたが、ヒューレイオンは猟兵たちの眼の前で消滅し、それはその場に居たれにも見たはずだ。骸の海から出でし仮初の身体が捕食できるかは解らないが、何れ機会が巡って来たならば口にしようと心に決めて。
「肉じゃ、肉じゃ!どんどん焼くのじゃー!」
 エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)は精霊を操り肉を焼いていく。風の精霊が調味料を振りかけ、炎の精霊が炎の調節させて。絶妙な焼き加減で肉を焼き上がれば次々と仲間の皿へと肉を放り込み、そしてまた焼いていく。れにの皿も、凛花の皿も、エウトティアの皿にも山盛りだ。
 肉を焼いて皿を山盛りにしたら、熱い内に食べることも忘れない。巨狼のマニトゥといっしょに、その小さな身体に肉を詰め込んでいく。
「マニトゥ、しっかり食べるのじゃぞー!」
 頬を膨らませながら肉を頬張り、相棒にも沢山食べろと勧める。巨狼は大きく尾を振り、エウトティアと同じようにガツガツと食べた。
 皿に山とあった肉は、あっという間に消えていく。
 そうしている間にもエウトティアの精霊たちがせっせと焼いていく為、食べ頃の肉が尽きる事はないのだが。
「エウトティアの肉の焼き加減、絶妙じゃのう」
「うむ。わしの精霊たちはすごいのじゃ。ゲンジロウの焼いた肉も美味いのじゃ!」
「これでもわしゃ、それなりに賑わっとる屋台の居酒屋の店主じゃからの」
 機嫌良く呵呵と笑った居酒屋の店主たるゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)も腕の見せ所と肉を焼き、そして食べる。
 流石と言うべきだろうか。その手際の良さに、村の女性たちが興味深そうに手元を覗いてくる。肉の裁ち方、下味の付け方、それらを二三質問されたり、村の伝統の味付け等情報交換をしたりもした。
「塩ダレもどうじゃ? レモンもあると更に美味いぞ」
「まあ! さっぱりしてていいわね。あら、レモンも? 美味しそうね」
 なかでも持参した塩ダレは、村の女性陣にとても人気だった。作り方を聞かれれば快く教え、気を良くしたご婦人方にどうぞどうぞと酒を勧められた。
 それぞれのペースでひと心地着くまで肉を食べると、凛花は席を立つ。
 食べてばかりでは申し訳ないからと村人たちに手伝いを申し出れば、村人たちも遠慮しながらも笑顔で受け入れて。凛花と愛し子たち――愛し子を取り憑かせた生き人形――も、肉に切れ込みを入れて火の通りを良くするなど、細かな気遣いで手伝った。
 重い肉の塊をゲンジロウが切り分け運べば、流石猟兵さんと喜ばれ。
 れにの貴族然としながらも紳士的な態度に、村の乙女たちは頬を染める。れにが男装の麗少女と知れば、憧れの視線を向けられて。
 みなで鉄板を囲み、焼き肉を大いに楽しんだ。

 たくさん動いて仕事をし、いくら空腹であろうともいつかは限界は来る。
 どーせならあの鹿ぴょんもジビエにできればよかったのに。そう思いながら肉を口に運んでいたスコルの腹も満ちてきていた。むしろ、苦しい。
 隣で適度に水を飲んでは一定のペースを保ちながら肉を食べ進めていたフォルセティも苦しげで。
「もー、無理。おなか破裂するよー」
「肉を皿に残したままのギブアップは禁止!」
 フィオ姉ちゃん助けてー。姉に助けを求めるが、当然助けなど来ないし助けようもない。飛んでくるのは叱咤のみである。
 一方スコルは冷静に己の限界を判断し、食べるのをやめた。無理をして吐いてしまっては、美味い肉に失礼だ。阿呆な行為はしないと己を律したのだ。
「え。や、やったぁー……ボクの、勝ち……」
「フォルセティーーーー!」
 パタリ。勝利宣言とともに倒れてしまったフォルセティに、心配して名を叫ぶスコルの声が広場に響いた。
「食べ終わったら後片付けをするよーに」
 二人の熱いやり取りの前でも、姉は変わらずクールで。そして容赦なく弟へと命じるのであった。
「あ、もうよいです? ……焼いて放り込んでくの楽しかったですし少し残念です」
 仲間の皿にスナイプしつつも、大食い対決用の皿もせっせと用意していたシュトフテア。あれほど肉を焼いたのに、まだ焼き足りないのかと仲間たちが笑い合う。
「そちらさんもどうじゃ? 塩ダレ、美味いぞ」
 賑やかな様子を見、ゲンジロウが声を掛ければ、
「お野菜も美味しいですよ」
「塩ダレに野菜も合いそうじゃな!」
 ジャガイモはホクホク。玉ねぎはとても甘い。美味しく焼けた野菜と交換した。
 タレや塩コショウだけの味付けも美味だが、塩ダレのさっぱり感はたまらない。肉と野菜をバランスよく食べていた面々にも好評で、お腹がいっぱいでも箸が進んでしまうとみな笑顔だ。
「塩ダレ……キャベツも美味しそうだよねぇ」
 野菜を口にしての呟きを聞けば、居酒屋定番の塩ダレキャベツもパパっと即席で。皆の箸が進み、あっという間に無くなった。
 交流する仲間たちを見守る者。混ざって楽しむ者。各々、自由に過ごす。
 ここに集った猟兵たちは皆でひとつの事をやり遂げた仲間で、そして肉の宴仲間だ。
「……ふう。腹は少し満ちたし、治療の必要な者を回復しにまわってくるよ」
 戻ってきたらまた、美味い肉を馳走してくれ。れには爽やかな笑顔で告げると楽しい時を過ごす仲間たちの側をそっと離れ、怪我をした猟兵たちの回復をしにいく。
 気の好い仲間たちは、その背に手を振り見送った。

 賑やかな仲間たちの声が聞こえる中、フロースは目を閉じ、目の前でヒューレイオンが消えていく姿を思い出していた。
(――ヒューレイオンの角、とても綺麗だったねぇ)
 荘厳で叡智を秘めた、水晶の様な角。あの角を組み込んで弓の強化に使えないかと想いを馳せるが、ヒューレイオンは既に消え骸の海へと返ってしまっている。砕いた時に拾っていたならば、消えずにその手の内に残っていたかもしれない。
 小さなため息を吐き、気付く度に何故か増えている肉をレタスで包んで口に運ぶ。新鮮な野菜はシャキシャキとしていてとても美味しく、肉を包むことによって肉汁を逃すこと無く全ての旨味を口にすることが出来る。
 そして、ふと。ヒューレイオンの角を砕いたのは己だけではない事をフロースは思い出す。初陣を飾った青年が、記念品として拾っていてもおかしくはない。けれど視線を向けた先の狼青年は、介抱したり片付けたりで何やらとても忙しそうな様子。後から尋ねる時間などいくらでもある――だから今は。
「ねぇ、大丈夫?」
 そう声を掛け、自らも手を貸すのであった。


 ある者は、ひたすら肉を喰らい。
 ある者は、祈り。
 ある者は、労い。
 ある者は、仲間を癒やし。
 猟兵たちは、それぞれたっぷりと肉の宴を楽しんだ。
 夜が更けるまで、存分に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月11日


挿絵イラスト