●ダークセイヴァー
その女性は一人道を歩いていた。
人通りは少なくはあるが、全くない訳でもない。
そんな一般人の彼女にオブリビオンが声をかけてきた。
「貴女様は……よきものをお持ちのようですね♪」
「え、誰ですか貴女……え、きゃあああ!?」
女性が振り向いた先にいたのは、痴女だった。
上半身はほぼ裸でその豊満な胸に何故か刃物をつけ、下半身は下着とガーターベルト、ストッキングのみ。
妙齢な女性とはいえ、確実に痴女だ。
「失礼致しました。私めは子豚・クリスティ。メイドです」
よくよく見れば、その頭にはメイドヘアバンドがついている。
「貴女様であれば我が主様のお眼鏡に叶うでしょう……ご一緒に来ていただきます♪」
「ブタ?主様?ご一緒って、ちょっ誰か!助けてっ!」
子豚クリスティに強引に連れていかれそうになった女性は大声で周囲に助けを求める。
「ちょっと!この変態!彼女を放しなさいよ!」
人通りがないわけではない。近くにいた勝気な雰囲気のする若い女性が子豚クリスティに詰め寄る。
「……うーん。貴女様は、残念ながら連れ帰る素材にはなりえませんね」
子豚クリスティは詰め寄ってきた女性の外見をまじまじと検分し、そしてとある部分を見てやれやれとため息をついた。
「なっ、ちょっと今、私の胸みて」
「お胸の無い方は必要ありませーん♪」
子豚クリスティはその豊満な胸をぶるんと振るうと、胸につけた鎌で助けようとしてきた女性の喉笛を斬り裂いてしまう。
「きゃああああ!!!」
「邪魔な貧乳は居なくなりました。さぁご一緒頂きましょう」
そして最初に声をかけられた女性(巨乳)を無理矢理連れていってしまうのだった。
そしてそれを遠くで見つめる冷徹な瞳の存在もまた、いたのだった。
●グリモアベース
「大変じゃ!巨乳が狙われておるっ!」
浮遊する付け髭……ケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)が君達を迎え入れる。
くっやめてくれ、彼だって髭だけど男なんだ!
え、違う?
「今回行ってもらいたいのはダークセイヴァーのある街じゃ」
なんでもそこでオブリビオンによる人攫いが起こるらしい。
放っておくと罪のない巨乳の女性が攫われ、それを止めようとした他の女性も殺されてしまう。
「しかしこの事件、実はオブリビオンのボスの行っている『猟兵をおびき出す』作戦のようなのじゃ」
通常、ダークセイヴァーのオブリビオン支配は盤石なので、わざわざ猟兵を狙うような事はまずありえない。
だが今回、知識欲に溺れたとある吸血鬼がどういった経緯なのかは不明だが『猟兵の血液を使って賢者の石を作れば上手くいくのではないか』と考えたらしい。
そのためまずは配下の強者に目立つような悪事をさせ、猟兵がそれを倒しに来た所を大軍で包囲殲滅する、というのがオブリビオンの作戦らしい。
「罠とはわかっておる……が、悪事を放っておく訳にもいかんじゃろう」
街で暴れるメイドは、巨乳の女性を攫っていこうとする。
猟兵が出て来なかったら出て来なかったで、『巨乳の女性の血液を使えば上手くいくかもしれない』と考えているそうだ。
因みにこの錬成には猟兵であっても巨乳の女性であっても致死量以上の血液を絞り出されてしまう事は確実である。
「じゃが幸いなのは、この吸血鬼もわしら猟兵の力を侮っておるのに違いはない事じゃ」
街で暴れるオブリビオンを倒せば、猟兵を捉えようと物量作戦で攻めて来るが、きちんと対策を練れば決して殲滅出来ない相手ではないらしい。
それにいざとなればグリモア猟兵の力で撤退も可能だ。
「これは敵の力を削ぐチャンスとも取れるじゃろう」
悪を成すのを止めるため。そして敵の戦力を削ぐため。力を貸して欲しい。
「最初に暴れるのはボスの配下の強者。いわば中ボスじゃな。まずはこいつの悪事をどうにか止めて欲しい」
配下の強者として送り込まれてきた敵の名前は『豚房流鎌術士』子豚・クリスティ。
殆ど裸のような格好で、両手に一本ずつ。そして爆乳の両乳に一本ずつ鎌を持っている四鎌流の使い手だ。
一応メイドらしく、頭にはメイドヘアバンドがついている。
強気で自信家なツンデレ気質で、巨乳以外は眼中にない。
街での活動は巨乳の女性を連れ去る事を目的としているが、それより優先すべき事として猟兵の捕縛と足止めの任務も受けている。
そのため、猟兵である事や巨乳である事をアピールする事で一般人の被害を減らす事が出来るだろう。
テレポートさせる事が出来るのは、予知で見た時刻の少し前だ。
子豚クリスティが何処にいるのかは正確な場所は不明だが、予知で狙われてしまう巨乳の一般女性は探せばすぐに見つかるだろう。
こちらから誘き出すか、もしくは巨乳の一般女性に声をかけるまで尾行するなどをする必要性があるだろう。
注意して欲しいのは誘き出し等をせずに敵が現れる前に下手に避難行動を行ってしまうと子豚クリスティは予知とは別の場所に現れてしまう可能性がある事だ。
「悲劇は見たくないからのぉ、頼んだぞい。皆のもの!」
そしてケーシーは髭をひらひらさせて皆を見送るのであった。
ナイン高橋
マスターのナイン高橋です。よろしくお願いいたします。
実は初ダークセイヴァー。
わくわくです。
・第一章 補足
ボスの配下の強者との戦いです。
最初の誘き出しや一般人の囮作戦は、プレイングに特に記載がない場合はなんとなく囮作戦が上手くいった事にします。
また最初にリプレイに載ったもの以降は採用が難しいかもしれません。
それではご参加おまちしております。
第1章 ボス戦
『『豚房流鎌術士』子豚・クリスティ』
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POW : 豚房流鎌術・乳圧刈り
【爆乳による挟み込み】が命中した対象に対し、高威力高命中の【4つの鎌による切り裂き攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 豚房流鎌術・爆乳回転刃
【両乳の刃を高速回転させ、胸からの突進攻撃】が命中した対象を切断する。
WIZ : 豚房流鎌術・乳旋カマイタチ
【爆乳を揺らし、ブーメランの様に両乳の刃を】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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キア・レイス
アドリブ共闘OK
私は女性の安全を確保する事に力を入れる。
目立たずに通行人を装ってターゲットの女性を追跡。いずれメイドの方から近づいてくるだろう。
敵が現れたら拳銃を早抜きし威嚇、私は猟兵だと告げメイドの注目を引いて他の女性をかばう。
胸が小さい方の女性は威嚇射撃でもして恐怖させれば逃げるだろうが、巨乳にご執心なのが気がかり。
もし巨乳の女を諦めてないなら、口は達者ではないが言いくるめつつ誘惑を試すか。
「私の胸を好きにしろ、お前や主人の力なら大きくするのは訳もない、巨乳の猟兵が好き放題にできるなら両得だろう?」
奴が交渉に乗ったら同時にある程度興奮もしているはずだ、触手の塊を呼び出して相手させてみるか。
●
(私は女性の安全を確保する事に力を入れよう)
キア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)はテレポートすると、予知で狙われる巨乳の一般女性と食って掛かった結果惨殺されてしまう貧乳の一般女性の救助を優先する。
(……あの人か)
オブリビオンの襲撃を受ける正確な位置は不明ではあったが、狙われる巨乳の女性は割と簡単に見つかった。
キアはそのまま目立たずに通行人を装ってターゲットの女性を追跡する。
(いずれメイドの方から近づいてくるだろう)
ここで彼女を避難させたりすると、予知したオブリビオンのメイドが標的を変えてしまったり声をかけるタイミングが変わる可能性が高い。
そうなった場合に次は予知できるかは未知数だ。
標的となった巨乳の女性には悪いが必ず守るという意思の元、キアはターゲットとなる女性の後ろを歩く。
すると。
「貴女様は……よきものをお持ちのようですね♪」
(……来た)
オブリビオンが巨乳の一般人女性に声をかけてきた。
「え、誰ですか貴女……え、きゃあああ!?」
一般人女性はメイドのほぼ裸同然の格好に悲鳴を上げる。
同時にキアは拳銃を早抜きしながら一般人女性の前に出てメイドに立ちふさがるように素早く移動。
「失礼致しました。私めは子豚・クリスティ。メイドで……あら?」
「私は猟兵だ」
巨乳の一般女性を庇うようにしながら銃口をメイドに向けると鋭い眼光で威嚇する。
「あら、あらあら?……猟兵ですか?」
子豚クリスティは若干興奮したような声音で呟きながらも、キアの発言を復唱しつつキアの身体を頭のてっぺんからつま先までを一度まじまじと検分し、ため息をつく。
「巨乳の女性の血液が探してきたのですが……まさか本当に猟兵の方が来るなんて♪」
そして子豚クリスティは笑顔になると両手の鎌をくるりと回転させるとキアに向かってダッシュしてくる。
「くっ」
キアは迎撃しようとするも、まだ彼女の後ろには狙われていた巨乳の一般女性がいる。
それに通りにはこの痴女の騒ぎに集まってきた他の一般人……予知で惨殺されてしまう貧乳の女性もいる。
「逃げろっ!」
バンバン!と拳銃で威嚇射撃をすると周りの一般人はクモの子を散らすように逃げ惑う。
だがキアのすぐ後ろに庇っていた巨乳の一般女性だけは逃げ遅れてしまう。
「貴女様であれば我が主様のお眼鏡に叶うでしょう……ご一緒に来ていただきます♪」
子豚クリスティは鎌を振り上げるとキアに向かって思い切り振り下ろしてくる。
キアはすんでの所で鎌を避けるが、流石は猟兵を誘き寄せるためにオブリビオンのボスが選んだ強者。
このまま戦う事自体はやぶさかではない。だが。
(巨乳にご執心なのが気がかりだ。……今のままでは、巻き込んでしまいかねん)
未だにあわあわとしている一般人女性がいる位置は十分に戦闘の余波が出かねない場所であった。
(仕方ない。あまり口は達者ではないが……)
「待てメイド」
キアは意を決すると、両手を上げてメイドに制止の声をかける。
「はい?何か待つ要素がおありですか?」
そうは言いながらも自信家故か。ぶるんぶるんと爆乳を震わせながら子豚クリスティはキアの申し出を面白がって聞いてくる。
「私の胸を好きにしろ」
キアはそういうと手に持つ拳銃をぽとりと地面に落とす。
降伏宣言を装い、時間を稼ごうというのだ。
ちらりと、逃げ遅れた一般人女性に目配せすると、彼女も理解したのかすぐに走り去っていこうとする。
「お前や主人の力なら大きくするのは訳もない、巨乳の猟兵が好き放題にできるなら両得だろう?」
子豚クリスティの注意が逃げる一般人女性へと向かわないようにするため、ことさらキアは小ぶりな胸を突き出し誘惑する。
「あらあら?素直な豚ちゃんは私、大変大好きですわよ♪」
子豚クリスティはキアの思惑通りに逃げる一般人女性には目もくれず、にたりとした笑顔でキアの眼前にくると、その手がキアの両胸に手を伸ばす。
(今だな)
「ええ。好き放題にしていい。このちょっとした試練を乗り越えてくだされば!」
キアは子豚クリスティが交渉に乗って近寄ってきたタイミングで、ユーベルコードを起動。
ユーベルコード:わたくしからのちょっとした試練。
それは【色情】の感情を与える事に成功した対象に、対して絡みつく触手のかたまりを召喚するユーベルコード。
キアの胸に触ろうとした事、そしてその表情からある程度は興奮していると判断。キアはこのタイミングを待っていたのである。
「あら?」
触手はキアの狙い通りに子豚クリスティへと絡みつこうと麻痺ガスを噴き出しながら飛び掛かる。
「でも貴女、ひとつ勘違いをなされておりますね♪」
ぶるるん!
両手はキアの胸に伸びていたが、子豚クリスティにはその爆乳があった。
爆乳を揺らし、ブーメランの様に両乳の刃を放つと召喚された触手は斬り裂かれてしまう。
「私めは、『巨乳の女性の血液』か『猟兵の血液』が欲しいのであって、『巨乳へ改造』は出来ませんのよ?」
「なっ」
そのまま子豚クリスティの両手は障害は排除したとばかりにキアの両胸に伸びていって……。
失敗
🔴🔴🔴
リステル・クローズエデン
囮は無理ですね。
おびき寄せや囮は他の方に任せたいところですが。
目立たない+追跡+忍び足で対象を探します。
戦闘時は、基本援護主体。
目立たない+迷彩で姿を隠し
視力+暗視+見切りで動きを見切り。
暗殺+投擲+スナイパー+援護射撃+2回攻撃で
左手に持った複数の苦無を投擲し。
右手に持った苦無にユーベルコード発動。
暗殺+投擲+スナイパー+属性攻撃+衝撃波で足を狙います。
その後、ダッシュとジャンプで移動しながら
左手の苦無投擲に
右手のユーベルコード込み苦無投擲を織り交ぜ、
武器落としと目潰しを狙います。
もし攻撃されるなら、見切りで回避。
オーラ防御と激痛耐性、盾受けで防ぎます。
●
「ひっ、やめ……」
オブリビオンである爆乳メイドの魔の手が猟兵へと伸びようとしたその時。
無数の苦無が子豚クリスティ目掛けて飛来する。
「あらっ!」
子豚クリスティは爆乳に取り付けてある刃で飛んできた苦無を弾き飛ばすと、苦無が飛んできた方向を見る。
すると、何もないと思われていた場所から突如として一人の猟兵、リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)が姿を現すとオーラを纏った苦無が子豚クリスティの足元へ投げつけられる。
「この刃は牙。穿ち、引き裂き、そして爆ぜよ」
カッ!と地面に突き刺さったと思われた苦無は爆発を起こし、衝撃波で子豚クリスティの目くらましとする。
「あら、次も可愛らしい猟兵ですわね♪」
ダメージは少ないようで子豚クリスティはすぐさま体勢を立て直し、改めてリステルを検分する。
だが十分に先に戦っていた猟兵が撤退する時間は稼げた。
「貴女も、素直に降伏すれば可愛がってあげましてよ?」
そのまま戦い続けても叶うかどうかは別として捕縛したかった猟兵に逃げられた子豚クリスティは今度はリステルを標的として見定める。
「いえ、僕に囮は無理です」
リステルの胸は、小さい方だった。
「そう……それなら手足を切り落として連れていってあげましてよ♪」
子豚クリスティはそういうと両乳の刃を高速回転させ、爆乳を揺らしながら胸からの突進攻撃を仕掛けてくる。
「豚房流鎌術・爆乳回転刃!!!」
胸の先で回転する刃をかざして突貫してくる子豚クリスティ。
それに対してリステルは逃げる事なくダッシュで迎撃。
あわや当たるかという所で舞うように左手から再度無数の苦無を投擲。子豚クリスティの顔面に投げつけ目潰しを仕掛ける。
「くっ」
子豚クリスティは胸を巧みに揺らして回転刃で苦無を弾くが、それは目くらまし。
「爆ぜよ」
頭上より急転直下してきたリステルがオーラを纏った苦無を一直線に振り下ろす。
重力も乗った一撃は子豚クリスティの胸の刃を激しく打ち、そして爆発させるのだった。
成功
🔵🔵🔴
シャイニー・デュール
WIZにてお相手致す
胸部拡張装甲(BU2枚目の巨乳姿)を装備し、巨乳を揺らしつつ
「巨乳女性を誘拐しそれ以外は殺害とは、猟兵として放ってはおけぬ!」
と声を出して決意表明
もちろん相手に聞こえるようわざとの大声でござる
戦闘ではまずは刀で【残像】や【2回攻撃】で攻撃
近接戦闘を続けこちらが剣しか武器がないよう印象付けた後に、あえて攻勢を緩めて距離を取らせます
敵が乳旋カマイタチなる技を使ってきたら、こちらも胸の装甲を開き【搭載兵器№5:ミルキーウェイ】を放射
【武器落とし】で相手の刃を叩き落とし、そのまま本体も水圧で押し倒してやります
倒れた相手に詰め寄り、【踏みつけ】からの【捨て身の一撃】でとどめにござる
アネット・シェルティ
なんで巨乳が狙われてるのー?
まぁ、いいか!
巨乳と猟兵狙いならわたしで何とかなりそう!
みてみてー!
猟兵だよー!巨乳だよー!!
ぽよんぽよんと胸を弾ませてみる。
どう?どう?
これで囮になれないかなあ?
◆行動
痴女が出てきたら攻撃開始だね!
痴女がその巨乳でわたしを挟もうとするだろうからその行動を【見切り】で予測して巨乳を【怪力】【グラップル】でおもいっきり握りしめるよ!
そのままUCを使って巨乳を掴んだまま地面に叩きつけよう!
何度も何度も叩きつけてあげる。
巨乳を狙っていいのは巨乳を狙われる覚悟がある人だけだよ!!
緋月・透乃
うーん、猟兵か巨乳の女性を材料にしたいねぇ……胸がでかいと猟兵と同じ成分になるみたいじゃん。よくわからないねー。
ま、オブリビオンなら倒すだけだね!爆乳らしいし目の保養にもなるかもしれないしね!こう見えて他人のおっぱい見るのも好きなのだー!
まずは、わざと胸が揺れるように歩き回っていれば敵のほうからこないかなー?
うーん、期待していたのだけれど、なんかいまいちだね。隠し方がなんかだめなのかな。戦闘能力のほうに期待しよっと。
胸に挟まれるとまずいみたいだから、戦斧を長めに持って、近づいて一撃振って離れる、というヒットアンドアウェイの戦い方をするよ。
敵が一気に間合いを詰めてきたら、罷迅滅追昇をぶちこもう!
●豚房流鎌術・乳圧刈り
【爆乳による挟み込み】が命中した対象に対し、高威力高命中の【4つの鎌による切り裂き攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない
●豚房流鎌術・乳旋カマイタチ
【爆乳を揺らし、ブーメランの様に両乳の刃を】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
シャイニー・デュール(ウォーマシンの剣豪・f00386)
アネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)
緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)
●
「なんで巨乳が狙われてるのー?」
アネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)が花嫁衣装を揺らしながらぴょこんと首を傾げる。
その動作に揺れる大きな胸。
「うーん、猟兵か巨乳の女性を材料にしたいねぇ……胸がでかいと猟兵と同じ成分になるみたいじゃん。よくわからないねー」
頷くポニーテールは緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)だ。
ちょっとだけ考えようとしたようだがすぐさま思考を放棄したその胸は豊満だった。
「まぁ、いいか!」
「ま、オブリビオンなら倒すだけだね!」
この二人、あまり深くは考えない質らしい。
「巨乳女性を誘拐しそれ以外は殺害とは、猟兵として放ってはおけぬ!」
そしてオブリビオンの凶行を許すまじと燃えるのはシャイニー・デュール(ウォーマシンの剣豪・f00386)。
ウォーマシンの彼女のその胸部もまた今回の依頼に合わせて拡張されていた。
「胸部拡張装甲を装備していくでござる」
「巨乳と猟兵狙いならわたしで何とかなりそう!」
「爆乳らしいし目の保養にもなるかもしれないしね!こう見えて他人のおっぱい見るのも好きなのだー!」
アネット、透乃、シャイニーの本依頼における初めての巨乳三人娘は囮となって子豚クリスティの注意を惹き付けるべくその大きな胸を三者三様に揺らしながら歩いてきたのだ。
「みてみてー!猟兵だよー!巨乳だよー!!どう?どう?」
胸を強調したウェディングドレス姿のままぽよんぽよんと胸を弾ませてアピールするアネット。これは視覚的な暴力!
「ほーら、こっちもどうだー?」
ぽよんぽよん具合では負けじと真っ赤なビキニで今にもこぼれんばかりのアピールを仕掛ける透乃。これは視覚的な襲撃!
「猟兵として、オブリビオンは斬るでござる!」
わざと相手に聞こえるように大声で宣言しつつぴっちりスーツのような服を押し上げまくってぽよんぽよんしてくるシャイニー。これは視覚的脅威である!
「あら、あらあら?これはこれは、逃してしまったと思っていたらそちらから来て下さるとは」
そんな三人のアピールの甲斐あってか子豚クリスティはすぐさまターゲットを3人に搾ってくる。
「貴女様方であれば、主も大変お悦びになられますでしょう!」
そして両手の鎌を開き、両胸を揺らしその先端の刃をきらめかせながら高速で突撃してくる。
「まずは拙者が相手でござる!」
猟兵の巨乳三人娘は縦に並ぶと、最前衛のシャイニーが刀を抜いて子豚クリスティと相対する。
「斬り刻んでから連れて帰ってあげますわよっ♪」
「ヌン!」
左右から来る鎌を残像が残るような素早い刀の2回連続の振り下ろしで防ぐシャイニー。
「フフ♪まだこちらが残ってましてよっ」
両手の鎌をそれぞれ弾かれた子豚クリスティだったが、それは想定内とでも言うように両胸に装備された鎌をぶるるんと震わせながら下から斬り上げてくる。
「くぅっ」
シャイニーは迫る巨乳とその刃から逃れるために大きく後退して避ける。
「痴女が出てきたら攻撃開始だね!」
「うーん、期待していたのだけれど、なんかいまいちだね。隠し方がなんかだめなのかな。戦闘能力のほうに期待しよっと」
入れ替わるように左右から飛び出してくるアネットと透乃。重量級のバトルアックスが振り下ろされて子豚クリスティの動きをけん制する。
「うふふ、逃がしわしないわよ♪豚房流鎌術・乳旋カマイタチ!」
しかし子豚クリスティはここで連続攻撃の手を緩めずにここで射撃技を繰り出してくる。
爆乳を揺らし、ブーメランの様に両乳の刃を放つ秘術、豚房流鎌術・乳旋カマイタチである!
爆乳の遠心力から繰り出されるその威力は絶大!そして射程内に納めた3人を同時に襲う攻撃だった。
「甘いでござる!」
しかしこれはシャイニーの誘った罠!
近接武器しか対応策がないと思わせた状態で後退する事で射撃技を誘発させた作戦なのだ!
そして敵の射撃技の対処方法は……。
「充填圧縮完了。鎮圧するでござる!」
ユーベルコード:搭載兵器№5:ミルキーウェイ(コウアツホウスイホウ・ミルキーウェイ)。
シャイニーは胸の装甲を開くと、その胸部に内蔵された放水砲から高圧の水流を放ち、相手の飛ばしてきた鎌を撃ち落としてしまう。
「まぁ!?なんてことを!」
「今度はこっちがいくよっ!」
自慢の術を撃ち落とされてしまい、隙だらけになっている子豚クリスティに突撃を仕掛けるアネット。
だが子豚クリスティもまた猟兵を誘き出すために選ばれた強者である。
すぐさま接近戦用のユーベルコードでカウンターを仕掛けようとその爆乳を大きく広げ、アネットを挟み込もうとする。
「豚房流鎌術・乳圧刈きゃあっ!!?」
しかしそこへシャイニーのミルキーウェイの水圧が子豚クリスティ本人へも噴射。その動きを一瞬止めてしまう。
「貰ったー!」
その隙を逃すアネットではない。
両手を開くと、子豚クリスティの巨乳を怪力を込めて思いっきり握りしめる。
「ひゃあっ!そんな、強く握られたら……」
「おもいっきり派手に行くよ!」
そしてそのままユーベルコードを発動。
子豚クリスティの巨乳を掴んだまま胸を起点に持ち上げ、そして地面に叩きつける!
「ぎゃあ!」
さらに巨乳を掴んだまま再び持ち上げては、叩きつける。叩きつける!叩きつける!
ユーベルコード:乙女の純情は大地を揺らす(アースクエイカーガール)。
それは、掴み攻撃が命中した相手にさらに追撃で地面への連続した叩きつけを行う意中の相手を(叩き)落とす乙女の必殺ユーベルコードなのだ。
「巨乳を狙っていいのは巨乳を狙われる覚悟がある人だけだよ!!」
最後に思いっきり地面に叩きつけると、身を引くアネット。
そこへ一閃される鎌の刃。
オブリビオンである子豚クリスティはただやられるだけではない。多大なダメージを受けながらもその残った両手の鎌で反撃の瞬間を狙っていたのだ。
寸での所で敵の攻撃を避けたアネットだが、子豚クリスティもまた立ち上がろうとその身を起こす。
「小娘が、調子に乗るのもいい加減になさいっ!」
「よっ」
「御免でござる」
だが立ち上がる暇すら許さず、戦斧の柄を長く持った透乃が重量級の一撃を振り下ろし。
シャイニーが子豚クリスティに詰め寄って踏みつけからの突き攻撃をお見舞いする。
「ぐっ、がはっ!」
両手の鎌でそれぞれの刃を受け止めはするものの、その衝撃までは殺し切る事は出来ずに転がる子豚クリスティ。
「これで終わりだよ!」
そのまま戦斧を腕で引く力を利用して短い距離で加速してショルダータックルへと繋げる透乃。
「がふっ」
突撃の勢いを活かして、引いた斧を下から上に打ち上げる一撃を、ぶっ飛ばす!
「くたばれ、消え去れ、あの世の果てまで飛んでいけー!罷迅滅追昇!!」
カキーン!
ダークセイヴァーの街に巨乳メイドが舞ったのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
松苗・知子
心情:
うるせえ胸がでかいから偉いのか!偉いのか!チクショウ!
貧乳なめてんじゃねーのよクソが!
戦闘:
囮にはなれない……なれないのよ。あたしは貧乳じゃねーは普通または美よ。ぶちのめすわよ。
というわけで、現場から目視されないくらいの距離を取ってバイクで待機するわ。ユーベルコードを使ってマフラーとかをイイ感じに静音仕様にしとくわ。
戦闘が始まったら再度使用して、バイクを突撃形態に変形。【騎乗】活かしてエンジン全開で敵に突っ込むのよ!チャージよチャージ!
突撃時、相手が体勢立て直しそうなったら先に乗り捨てて離脱し、体制立て直される前に特殊警棒で接近戦を挑むわ。隙を伺いつつ【武器受け】で防御的に戦うのよ。
●
――ブォォォン。ブォォォン。
それは猟兵と巨乳メイドが戦いを繰り広げている戦場からは目視出来ない程度に離れた場所だった。
ビックスクーターに跨った松苗・知子(天翔けるお狐・f07978)は、静かにエンジンを吹かしていた。
――ブォォォン。ブォォォン。
ユーベルコードによって変形・改造された宇宙バイクはマフラーとかを弄られて無理矢理静音仕様とされており、そのエンジンの脈動に反してはとても静かなものだった。
その姿はまさに静かなる闘志を燃やす様であった。
(囮にはなれない……なれないのよ)
知子はバイクの上で静かに燃える。
逃げてきた狙われたであろう一般人女性を見た。巨乳だった。――ブォォォン。ブォォォン。
巨乳メイドと戦うのであろう猟兵3人を見かけた。巨乳だった。――ブォォォン。ブォォォン。
対して知子は自分の胸をちらりと見下ろす。
(いい?あたしは貧乳じゃねーは普通または美よ。ぶちのめすわよ)
――ブォォォン。ブォォォン。
激しく、激しく燃えがっていく知子の闘志。
すると、知子の視界の中にダークセイヴァーの街の空に吹っ飛ばされていくメイドの姿が映る。
そうその爆乳を盛大に揺らしながら。
――バチッッッ!!!
知子の抑え込んでいた闘志が、爆発した。
「うるせえ胸がでかいから偉いのか!偉いのか!チクショウ!」
ユーベルコード:ゴッドスピードライドの二重発動により静音仕様だった宇宙ビックスクーターは電光が走ったかと思えば一瞬にして"突撃・突貫・撃滅"形態に変形。
温めっていうか熱を溜め込んでいたエンジンが全開フルスロットルで開放されると、爆音を轟かせながら全力で爆乳メイドの元へと突撃する。
当然オブリビオンである爆乳メイドもそんな騒音を立てながら近づいてくる強大な殺気に気付かない訳もなく、空中で吹っ飛ばされながらも迎撃する。
両手に持っていた鎌を胸に付けるとぶるるんと震わせてその鎌を投げつけてくる。
そう、その爆乳を、震わせながら!
「うるせえ!」
戦いの熱に燃える知子は特殊警棒に呪力を通すと光のロッドを伸ばして迫る爆乳から放たれた鎌を叩き落として粉々に粉・砕!
減速すらせず、むしろ騎乗能力を駆使して宇宙バイクのエンジンの限界を無視して加速!
宇宙バイクは知子の心を現すかの如くエンジン部分から青白い炎を噴き出し、そして天高く翔ぶ!
「貧乳なめてんじゃねーのよクソが!」
炎に包まれながら横回転して突撃してくるバイクに避ける事も出来ない空中で轢かれ、恐ろしい勢いで地面に叩きつけられる爆乳メイド。
そして青白い焔の軌跡を残しながら地面を滑って止まる知子がカメラに収まった瞬間。爆発。
ここに、オブリビオン子豚クリスティは爆殺されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『闘奴牢看守』
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POW : ボディで悶絶させてからボッコボコにしてやるぜ!
【鉄製棍棒どてっ腹フルスイング 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鉄製棍棒による滅多打ち】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : チェーンデスマッチたこのやろう!
【フックと爆弾付きの鎖 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【鎖についてるフックを肉に食い込ませること】で繋ぐ。
WIZ : 嗜虐衝動暴走
【えげつない嗜虐衝動 】に覚醒して【『暴走(バイオレンス)』の化身】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
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●第二章「集団戦 『闘奴牢看守』 」
激しい戦闘を繰り広げながらも、ダークセイヴァーの住人を避難させ、そしてオブリビオンの刺客である子豚クリスティを倒した猟兵達。
しかし、オブリビオンの卑劣なる罠はまだ続いている。
悪事を行った子豚クリスティは猟兵を誘き寄せる罠。そして足止め用の時間稼ぎ。
派手に戦っていた猟兵達は、いつの間にか"囲まれていた"。
「へへ、まんまと網にかかったみてぇだな猟兵さんよぉ」
「あのデカ乳メイドをやっちまうとは確かに強ぇーみたいだけどよ」
「この数相手にはどうにもできねぇだろ?」
次々を現れるのは『闘奴牢看守』。
そのいずれもが下卑た笑みを浮かべながら猟兵達の逃げ場を塞ぐように囲んでいく。
「俺達の雇い主は猟兵の生き血が欲しいんだとよ」
「血が出さえすりゃああとは好き放題にしていいだとよ。たまんねぇなギャハハ!」
嗜虐衝動に溺れた顔で煽ってくる敵達。
先ほど戦った子豚クリスティ程の力量は感じないが、その数だけはまさに多勢に無勢。
だが、だからこそ。
この窮地を突破すれば、この悪事を仕掛けたボスは自ら出て来ざる得ないだろう。
数で勝り、侮っている相手であれば、きちんと対策を練れば決して殲滅出来ない相手ではない。
このピンチを切り抜け、そしてチャンスをつかみ取るのだ。イェーガー!
松苗・知子
心情:
雑魚が群れたところでどーにもならんとゆーことを教えてあげるわ!
ていうか機嫌悪いからぶちのめすわ。
戦闘:
数には数よね!ちゅーわけで付喪神召喚!
符をばっと散らしてユーベルコードを発動、器物の妖たち(描写お任せ)を召喚して半数を突っ込ませつつ、自身も特殊警棒構えて近接戦を挑む。
という【フェイント】をかけつつ、残る半数の付喪神は小型さを活かして敵の間を擦り抜けさせ、裏に回らせるのよ。
裏に回した付喪神たちは味方の支援に回して、突破しようとしてる箇所の敵を背後から突かせるのだわ。
その間、あたし自身は包囲網の中で残った付喪神を盾にしつつ時間稼ぐのよ。
要所は自分が前に出て戦って、兵の損耗を抑えつつ粘るわ
●
「俺達の雇い主は猟兵の生き血が欲しいんだとよ」
「血が出さえすりゃああとは好き放題にしていいだとよ。たまんねぇなギャハハ!」
数の暴力として現れたのは筋骨隆々な男たちだった。
オブリビオン『闘奴牢看守』。
彼らは別のオブリビオンに雇われ、捕らえた存在を甚振り、管理する事を得意とする傭兵団だ。
そんな彼らが今回管理しようとしているのは、囲い込んだ"猟兵"達である。
さらに言えば、雇った兵はどれだけやられようともボスの懐は痛まない。
まさにこの物量作戦には、打ってつけの傭兵とも言えるだろう。
「あの痴女メイドがどんなやつを探してたか聞いたか?」
「ああ、"巨乳"の女だってな!こいつは楽しめそうだぜ!ギャハハ、ハ?」
下品な笑い声を響かせていた闘奴牢看守の一人が、顔を上げて笑っていると、自分に影が出来た事に疑問を抱く。
次の瞬間。
――ズガシャーン!
「うるせえ胸がでかいから偉いのか!偉いのか!チクショウ!」
松苗・知子(天翔けるお狐・f07978)の跨る宇宙ビックスクーター(ゴットスピードライド改造済み)が闘奴牢看守の顔面を汚く轢き潰す。
「うぉ!なんだこいつ!?猟兵か!」
「はぁ?でかくないと認識できないのかー!オラー!」
ビックスクーターを前輪のみを地面につけたまま旋回して周りの闘奴牢看守を跳ね飛ばして陣形を乱しまくる知子。
第一章から続いて荒れていた。
仕方ないのだ。
知子はあのメイドオブリビオンには勝った。確かに勝利した。勝者とは知子の事だ。
だが、この胸に残る虚しさはなんだ……。
思わず見やる胸元に感じる虚無……。
これは本当に勝ちを得た者の心なのか……。
「あたしは、貧乳じゃ、ねー!!!」
この乱れた心を正すには、オブリビオンを殲滅するしか、あり得ないのだ!
知子はどっかんどっかん宇宙スクーターを振り回しては闘奴牢看守をかっ飛ばしまくっている。
「うおー、囲め囲め!」
「この数をどうにか出来る訳がねぇ!!!」
だが闘奴牢看守も個々は弱くとも、物量で猟兵を捕らえるために送られてきた兵士。
どんどん集まってきては知子を包囲していく。
「雑魚が群れたところでどーにもならんとゆーことを教えてあげるわ!」
ここで知子はユーベルコード:付喪百鬼夜行(ツクモヒャッキヤコウ)を起動。
懐より取り出した符をばっと散らして【器物の妖たち】を召喚する。もしかしたら胸元が若干萎んだような気もするがきっと気のせいだ!
召喚したその数約200体。
顕現した妖怪の姿は、鎌の妖怪"鎌鼬"!
『きしゃーー!!!』
鎌鼬達はそれぞれ若干胸元が豊かっぽくみえなくもない毛並みの感じだった。
……うん、前章で撃ち落として砕いた鎌が依代になった様子だった。
「ていうか機嫌悪いからぶちのめすわ」
にっこり笑顔になった知子が特殊警棒に呪力を通して光のロッドを伸ばすと妖達を指揮して接近殲滅戦を仕掛け始めた!
「さあさ、楽しくやりましょう……突撃ーっ!!!」
鎌鼬の半数100体程がびゅんびゅんその鎌を回転させながら闘奴牢看守の布陣に突貫を仕掛ける。
「ぐはっ斬られた!」
「くそっちょこまかと!」
流石は疾風の妖。傷は浅くともすれ違い様に次々と闘奴牢看守を斬り裂いていく。
「残り半数はあたしと暴れるのよ!」
鎌を自分の周囲に旋回させた状態でビックスクーターで敵陣に飛び込んでいく知子。
鎌で斬り付けながらビックスクーターの質量と特殊警棒アタックが闘奴牢看守を撥ね飛ばしながら道を作っていく。
まさに刃物と暴力の竜巻が巻き起こって闘奴牢看守の集団の一角を文字通り削りとっていく様であった。
「やべぇ止まらねぇぞ!」
「こちらどんだけ数がいると思ってんだ!一太刀でも浴びさせんぐおわっ!?」
さらには派手に立ち回る知子に釘付けになっていると、戦場を飛び回っている半数の"鎌鼬"達が闘奴牢看守を斬り付けれてしまう。
そして出来た"隙"にビックスクーターごとすっ飛んで来る鎌鼬竜巻を纏った知子。
闘奴牢看守達の陣形はどんどん崩れていく。
「焦るな!まだまだ数は大勢いる!相手は一人だ!」
「あんな暴れ方してて保つワケがねぇ!すぐにバテる!そん時がリンチの時間だ!」
「あの細い身体だ!体力だってたかが知れてん……」
互いに鼓舞し合う闘奴牢看守だったがその台詞を最後まで言う事は叶わなかった。
「あたしは貧乳じゃねーって言ってんでしょーがぁ!!!」
知子とその召喚した妖怪"鎌鼬"の活躍によって、いきなりかなりの数の闘奴牢看守が吹き飛びまくったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リステル・クローズエデン
いい感じでカオスですね。
では。
プロト・コメットに騎乗し。
ユーベルコード発動でプロト・コメット複製。
サモナーコマンダーのサポート込みで
念動力を使いそれらを操り、ぶつけ衝撃波で吹き飛ばす。
あと、呪詛によるマヒ攻撃の効果も付与。
先の式神とも連携させましょう。
戦闘知識と地形を利用し。
場合によっては、味方をかばい。
おびき寄せ、捨て身で突進させる。
コマンダーに処理をいくつか分けているから可能ですが、
召喚もう少し学習すべきかな。
本人は、迷彩で隠れ
苦無を投擲+暗殺+スナイパー+援護射撃+目潰し+武器落としで攻撃。
見切りと視力で回避。オーラ防御で防ぐ。
●
「いい感じでカオスですね」
リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は囲まれた時には既に気配とその姿を消し、敵オブリビオンの包囲陣の中にはいるものの、闘奴牢看守には見つかっていないようだった。
その所以はリステルの迷彩隠遁術の技術の高さもあったが、それだけではなく。
「あたしは貧乳じゃねーだわさ!」
『キシャー!!!』
「グワーッ!!!」
鎌の竜巻を纏いながら宇宙ビックスクーターで弾けまくる陰陽師が敵の注目を一身に集めて暴れていた事も大きかった。
「では」
そろりと様子を伺っていたリステルは包囲されながらも、敵に悟られる事もなく悠々と準備を行う事が出来るのであった。
今暴れまわっているのは別の、灰色の装甲を纏った宇宙バイク"プロト・コメット"に騎乗したリステルはその状態でユーベルコードを起動。
「『五行金術。鋼の騎馬。その分け身よ、ここに。』」
我流忍術・鋼騎流星団(ヒトリ・ボウソウゾク)。
それは自身の宇宙バイクを自身のlv分だけ複製し、念動力によって自在に操るユーベルコードである。
数の暴力には、数で対抗しようというのだ。
リステルの今現在のlvは40。40台の宇宙バイクの複製が生み出され、そしてエンジン音(念動力)を吹かして並列にオブリビオンの群れに突撃を仕掛けにいく。
「ぐおー!なんだこれ!?」
「バイク!?バイクが突っ込んでくるぞ!気をつけろ!」
衝撃波を伴って体当たりを敢行する宇宙バイクに撥ね飛ばされていく闘奴牢看守。
しかもただの物理攻撃だけではなく、動きをマヒさせる呪詛まで織り込まれているようで一撃で倒せなくても広範囲にぶつかりにいく事で闘奴牢看守達の動きを鈍らせていく。
「流石に一度に動かす数が多いと処理が面倒ですね。サモナーコマンダーにいくつか分けさせましょう」
リステル本人自身は未だに隠遁したまま戦場を俯瞰できる位置で40台の宇宙バイクを操り、的確に敵陣をかき乱していく。
「狼狽えんなぁっ!こんなもんぶっ潰せばいいだけだ!」
勿論、敵もオブリビオン。ただやられるだけではない。
一部の闘奴牢看守が己の自慢の武骨な武器で複製プロト・コメットを叩き潰そうと武器を振り上げるが。
「―シッ」
「ぐはっ、なっやばどー!」
複製プロト・コメットが潰されそうになれば、身を隠したままのリステルが暗殺術と狙撃術を活用した苦無の投擲でサポート。
目潰しや武器落としで反撃の芽を潰してしまえばあとはそのまま複製プロト・コメットで跳ね飛ばすだけだ。
「先の式神とも連携させましょう」
敵陣の連携を崩し乱せているのは、先に暴れていた猟兵の働きも大きい。
その式神も反撃を受けていくつか消滅してしまっている。
同じく数での勝負を行うのであれば連携させ、互いに協力させながら戦う方が効率的であろう。
リステルはサモナーコマンダーを通じて召喚したものへの作戦指示を更新。自身は援護射撃を行うために処理の比率を多めに預ける。
すると各複製プロト・コメットがドフリトしながら、敵集団をかき乱して回っていた他の猟兵の呼び出した"鎌鼬"の前に止まる。
ライド・オン!
『キシャー
!!!』『ブォォォン!!!』
式神合体した複製プロト・コメット40台はより勢いを増してブオンブオン暴れ回るようになった。
「召喚もう少し学習すべきかな」
成功
🔵🔵🔴
アネット・シェルティ
囲まれちゃったねー。
でも数だけ集めてもダメだって分からせてあげるよ!
◆行動
見た感じ敵は接近戦が得意かな?
わたしも接近戦なら望むところだけどある程度数は減らしておかないとね。
とぉーーりゃあーーー!
力の限りバトルアックスを敵に投げつけるよ!
仕組みは分からないけど自在に動かせるバトルアックス。
わたしの周囲を回るように動かして敵を一掃するよ。
バトルアックスが敵を倒している間に倒れた敵から鉄製棍棒を奪い取って、まだ息のある敵を【怪力】の限り殴って仕留めていこうか!
キミたちも中々の巨乳だからキミたちの血でも良いんじゃないかなー。
あ、女性じゃ無いとダメだったかなー?
●
「囲まれちゃったねー」
花嫁衣装に身を包んだアネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)は周囲を取り囲む闘奴牢看守のむさ苦しい顔を見回して呟く。
闘奴牢看守は男ばかりのようではあるが、どうも彼女の思う素敵な異性は見当たりそうにない。
ならば仕方ない。殲滅しかないだろう。
「でも数だけ集めてもダメだって分からせてあげるよ!」
そしてアネットは集団戦『闘奴牢看守』へと挑むのだった。
全ては自分の存在をアピールする為に。素敵な異性と恋をし、結婚する為に。
「おう嬢ちゃん、相手してくれよ。その巨乳、可愛がってやるぜー?」
「この人数じゃ相手するにはちょっと大変かもしれねーけどよ、ギャハハ!」
下卑た声をかけてくるのは闘奴牢看守。
それぞれが鉄製の棍棒や切れ味のよくなさそうな巨大剣など、武骨なエモノをもってアネットを煽ってくる。
だがそんな下品な言葉には一切反応せず、アネットは闘奴牢看守達の武装を確認する。
「見た感じ敵は接近戦が得意かな?」
同じ闘奴牢看守の集団とはいっても、個々の傭兵を集めただけのようだ。
きちんと部隊分けなどもされておらず、武装もかなり単純なものしかない。
「わたしも接近戦なら望むところだけどある程度数は減らしておかないとね」
そういうとアネットは手に持っていた巨大なバトルアックスを持って回転。
「とぉーーりゃあーーー!」
遠心力を伴ったフルスイングでいきなり投げつけた!
「ぎゃーす!」
ぱっと見明らかに主武器であるバトルアックスをいきなり投げつけて来るなど想定もしていなかった闘奴牢看守達(煽ってたやつら)は見事に吹っ飛んでいく。
「……ケッ、馬鹿め。オレ達の数の多さに自分の武器をいきなり投げ捨てやがった」
「デケぇ武器はなくなった!滅多打ちにしてやんぞ!」
だが闘奴牢看守同士の仲間意識は低いらしく、やられた傍から今こそ好機とアネットに群がりにいくオブリビオン達。
そしてその背後から投げつけたはずのバトルアックスが弧を描いて戻ってくる!
「ぎゃーす!」
背後から斬りつけられた闘奴牢看守達は吹き飛んでいく。
「仕組みは分からないけどこのバトルアックス、わたしの自在に動かせるんだよねー」
ユーベルコード:乙女の笑顔は斧をも操る(カッティング・オブ・ザ・エネミー)。
アネットはそのまま自分の周囲を回るように動かして近づく敵を次々と倒していく。
「おっと、キミはまだ息があるみたいだね」
バトルアックスの一撃を鉄製の棍棒で受け流した闘奴牢看守が、受け流したにも関わらず重い一撃に倒れ込みながらもアネットの元に辿り付いた。
「結構その武器、悪くないみたいだねー」
その様を見ていたアネットは己のバトルアックスを受け止めた、ただの鉄製棍棒を倒れている他の闘奴牢看守の手から奪う取る。
そして花嫁衣装に身を包む姿には似合わぬ恐ろしい怪力を発揮して、未だ息の残っていた敵相手に全力で殴りつけてかっ飛ばす!
カキーン!
吹き飛んでいった闘奴牢看守は他の闘奴牢看守を巻き込んで絶命した。
「キミたちも中々の巨乳だからキミたちの血でも良いんじゃないかなー。あ、女性じゃ無いとダメだったかなー?」
バトルアックスを周囲に旋回させながら、鉄製棍棒がダメになるまで振り回し、そしてダメになったら別の闘奴牢看守の武器を鹵獲して使うという戦法で、アネットはオブリビオンの集団を一掃しにかかるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シャイニー・デュール
POWにてお相手致す
数が多いでござるが、まずは回避行動を重点的に行っていきます
【残像】を残し後退しつつ、敵がある程度の範囲内に固まるよう誘導
もし囲まれていて下がる場所がないならば、下がりだす前に近い一点にいる敵に【先制攻撃】を仕掛け、突破口を作ります
敵のおおよそを前方36メートル以内に集めたら【搭載兵器№2:メテオシャワー】を発射
【範囲攻撃】【一斉発射】も乗せ、一網打尽にしてやります
敵はどうやら腹部を狙ってくるようでござるがこの銃はまさに腹部に内蔵されているもの
近づいてきたところを【零距離射撃】も乗せて返り討ちでござるよ!
悪漢どもを次々なぎ倒す、正義のサムライここにあり! でござる
緋月・透乃
変態の次はヒャッハーな感じの奴がきたね。
こいつも巨乳……かなぁ?
やる気満々のようだけれど、ちゃんと楽しめる相手なのかなー。
敵は多数、そして一応力に自信がありそうな感じかな。
それならこっちも力で対抗するよ!
ということでいきなり重透勢だよ!
敏捷性が落ちるから、敵が突っ込んでくるところを迎え撃つよ。こなかったらこっちから近づくけど。
手数も減っているから、力ずくの薙ぎ払いとかでできるだけ一撃でまとめて倒したいね。
敵の攻撃は耐える!寧ろあえて多数の敵に集中攻撃させたところを纏めて倒すくらいの気合でいくよ!
キア・レイス
アドリブ共闘OK
少し不覚をとってしまったが、周囲に民間人はいない。
好きにやっても人的被害はないだろう。
「数には数が一番か、盾を構えつつ掃射しろ」
【特殊機巧機動隊】を呼び出して弾幕を張らせる、数頼りで近づけさせなければそれほど脅威でもないと見る。
敵の死体を盾に近づいて来たり何らかの手段で迂回や強行を試みる者は私が目を光らせて突破される前に潰そう。
●
「変態の次はヒャッハーな感じの奴がきたね」
お次もパワー系巨乳ファイター、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)が背負った重戦斧【緋月】を構えながら自分達を取り囲んでいる闘奴牢看守達を見回す。
「へへ、まんまと網にかかったみてぇだな猟兵さんよぉ」
「今度はオレ達と遊んでくれよぉ」
そのいずれもが下卑た笑みを浮かべながら猟兵達の逃げ場を塞ぐように囲んでいく。
そんな敵の姿を見て透乃は顎に手をやり、考え込む。
「こいつも巨乳……かなぁ?」
何なの?巨乳でバトルアックスをメインウェポンにしている女の子は皆大体大胸筋モリモリは同じ巨乳枠なの?
因みに天の声は巨乳枠だと思ってます。
「やる気満々のようだけれど、ちゃんと楽しめる相手なのかなー」
「個の力量はそれ程でもなさそうでござるが……数が多いでござるな」
ウォーマシンの剣豪、シャイニー・デュール(ウォーマシンの剣豪・f00386)は腰に差した刀に手を添えながら周囲を取り囲んでいるオブリビオンを見る。
特にプレイングには書いてないけど多分、胸部装甲は拡張パーツのままだと信じています。
「少し不覚をとってしまったが、周囲に民間人はいない」
キア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)の序盤の一般人の避難の誘導がここに来て効果が出てきていた。
「好きにやっても人的被害はないだろう」
多少派手に立ち回る位が、数を頼りにやってくる敵相手には有効かもしれない。
彼女自身も既にダメージも回復して再度参戦である。
巨乳メイドにやられかけた分は、巨胸筋のオブリビオンに返させて貰う事にする。
●
「拙者がお相手致す!」
シャイニーは抜刀すると敵陣に切り込みに行き先制攻撃を仕掛ける。
「ぐはっ」
「囲んじまえっ!」
一人目を斬り捨てる間に他のオブリビオンが武骨な鉄製棍棒を振り上げてくる。
どうやら敵は仲間意識は低いらしく連携はないものの、多少やられたところで怯んだりはしないようだ。
「こいつ、早ぇぞ!」
だが闘奴牢看守達の得物は基本的に強くはあるが重く鈍い。
シャイニーは残像が残るようなステップや歩法で敵の大ぶりな攻撃を先制攻撃で突出した分だけ後退しながら躱していく。
「数には数が一番か、盾を構えつつ掃射しろ」
キアは召喚系のユーベルコードで手数を増やす事を選択。
ユーベルコード:特殊機巧機動隊(トクシュキコウキドウタイ)で【盾と短機関銃を持った人型警護ロボット】を200体近く召喚。
一撃でも諸に受けてしまったら消滅してしまうものの、キアの指揮の元、盾の防御と機銃での射撃攻撃がオブリビオン達を次々と屠っていく。
「二重三重に隊列を組んで防御と弾幕を厚くしろ!」
近接武器しか基本的に持っていない闘奴牢看守達相手に面射撃でのアドバンテージは強いものがある。
オブリビオン側もえげつない嗜虐衝動に駆られて仲間が打ち倒されていくも顧みずに突撃してくるので、いずれは数で破られてしまう可能性のあるものの多くを打ち倒す戦術であった。
が、そこへシャイニーが敵陣の先頭を上手く誘導してキアの人型警備ロボットへの突撃を邪魔していく。
更に警備ロボット自身も盾を隊列で構えて闘奴牢看守の突撃する進む先を誘導。
その先にはユーベルコード:重透勢を発動して、頭頂部付近の髪の一部がアホ毛に変形させている透乃が待ち構えていた。
「敵は多数、そして一応力に自信がありそうな感じかな。それならこっちも力で対抗するよ!」
透乃は己の武器を引き摺るように構えつつ、突撃して流れてきたオブリビオンを迎え撃つ。
「どーんと、来ーい!」
「死にさらせやー!」
突撃の勢いのまま、闘奴牢看守がその鉄棍棒で透乃のお腹にどてっ腹フルスイングをぶちかます。
「ぐっ……あまーい!」
しかしユーベルコードの効果でアホ毛を生やした透乃は、その敏捷性を代償に高い攻撃力と防御力を得ていたのだ。
敢えて攻撃を受け止めてでも、動きの遅くなった思い一撃を確実にぶち当てる!
「ごり押しでいっちゃうよ!」
力ずくの薙ぎ払いが闘奴牢看守をかっ飛ばし、後ろにいる他の敵も巻き込みながら吹き飛ばす。
「そろそろ頃合いでござるな!」
シャイニーもまた避けて躱しての行動を一旦止め、闘奴牢看守に狙いを定める。
「へっちょこまかと逃げやがって」
「けどもう壁際だぜ。諦めな!」
逃げ場を無くすようにじっくりと包囲してくる闘奴牢看守がシャイニーのお腹にもどてっ腹フルスイングを打ち込もうとしたその時。
ガコン、とシャイニーの腹部が開いた。
「敵性存在識別完了。掃討開始します」
腹部のパーツが開き顔を覗かせてきたのは、ガトリング砲!
搭載兵器№2:メテオシャワー(ガトリングガン・メテオシャワー)は、前方36m以内の敵性存在を纏めて一掃するスペースシップワールド産のSF兵器なのだ!
「スペースシップワールドの科学力は36世界一ィィィィィィ!!でござる」
ドガガガガガガガggg
……!!!とガトリング砲が火を噴き、腹部に迫っていた鉄製棍棒も打ち抜いて銃弾の雨嵐がオブリビオンを殲滅していく。
ぎりぎりまで惹き付けての零距離射撃は一度のユーベルコードの発動でかなりの数を撃ち倒す事に成功する。
「今が好機!盾部隊も攻撃参戦!撃ちまくれーっ!」
警備ロボットの弾幕と盾陣形で敵陣を誘導していたキアは、透乃のパワーとシャイニーの火力に後押しされた形で攻勢に出る。
そのまま彼女達は連携を続けていき、闘奴牢看守達を全て殲滅するのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『朱殷の魔術師』
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POW : その技、興味深いわ
対象のユーベルコードを防御すると、それを【鮮血の石が煌く杖に記録し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
SPD : 美しく踊って頂戴?
自身が装備する【硝子瓶から追尾能力を持つ鮮血の刃】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 朱く赤く紅く咲きましょう
全身を【薔薇が香る瘴気】で覆い、自身が敵から受けた【喜怒哀楽の感情の強さ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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●ボス戦 『朱殷の魔術師』
猟兵の生き血を求めしオブリビオン。
彼女は猟兵を誘き寄せるために、手ごろな強者で悪事を起こし猟兵を誘き寄せた。
そして猟兵を捕らえようと大量のオブリビオンの傭兵を仕掛け物量作戦で押し切ってしまおうとしていた。
しかし、猟兵達は悪事を働こうとした巨乳メイドを未然に撃破。
さらに物量作戦でやってきた闘奴牢看守の集団も逆に返り討ちにして全滅させてしまう。
こうなってしまえば、ボスであるオブリビオン『朱殷の魔術師』。
彼女自身が、この戦場に降り立って来るしかないだろう。
「全く、役に立たないやつらね」
何処ぞで戦いを眺めていたのか、『朱殷の魔術師』は戦い終えたところの猟兵達の前に姿を現す。
その女は美しい吸血鬼だった。
白い肌と真っ白な髪の毛。
狂えし知性を思わせる冷徹かつ狡猾な瞳。
派手さはないが、上等な衣服。
鮮血の石が煌く杖と、吊り下げられた赤い液体の入ったボトル。
そして漂う赤みがかった瘴気。
「でも、そうね。実際に見て思ったけれど。猟兵の生き血ならとてもよい実験が出来そうだわ」
錬金術の闇の狂気に染まった瞳で、猟兵達を見据えてくるオブリビオン。
これまでの敵以上にその実力は強力だ!
このボスを倒し、戦いに終止符を打ってくれ、イェーガー!
リステル・クローズエデン
語るべきことなどない。
ただ、斬るのみ。
納刀状態で開始。
視力+暗視と第六感で行動を見切り。
オーラ防御で身を守りダッシュで近づきつつ
戦闘知識で攻撃を予測し
クイックドロウと2回攻撃で苦無を投擲し
相手の攻撃の一部を武器落としで迎撃。
さらに近づく途中で殺気と共に”真の姿解放”
封印を解いてユーベルコード発動し加速。
『抜刀』
ユーベルコード効果”氷結呪縛の吹雪”を
属性攻撃+呪詛+マヒ攻撃+衝撃波で放ち。
迎撃と共に目潰しを行い。
『一閃』
鎧無視攻撃+属性攻撃で冷気を纏った刀の一閃を放つ。
『封結』
2回攻撃+暗殺+呪詛+マヒ攻撃+属性攻撃で
瞬時に吹雪で追撃を行い。
その後、ジャンプかダッシュで離脱する。
キア・レイス
アドリブ共闘OK
猟兵の血で何をしたかったのかは知らないが、ここで仕留めさせてもらう。
拳銃とライフルを両手で持ち、撃ち尽くすまで一斉発射を行い魔術師の体勢を崩しにいく。【特殊機巧機動隊】が残っているのならそれらにも戦わせよう。
隙ができたら、空の銃は一旦手放しナイフに持ち変えてダッシュジャンプで近付き【シーブズギャンビット】で攻撃。
服を脱げば素早い一撃を繰り出せる技だが…そこは近寄っている間に真の姿を表すことで身軽になりますわ。
真の姿はネグリジェしか纏ってない姿ですからね。
もし下腹部の呪文が効くのでしたらそのまま魔術師の視線を一手に引き受けて他の方が攻撃しやすいよう囮として誘惑でもしてみるかしら。
●魅惑の速度
『朱殷の魔術師』 。
それは麗しき錬金術師の吸血鬼。
彼女が求めるのはただ一つ。錬金術の至高、"賢者の石"の精製。
賢者の石にて何を為そう等はない。
ただ己の知識欲の為に。創る。
それだけだ。
例え無意味な実験だとしても、それに至るまでの道のりであれば彼女にとっては問題ない。
それが一体どれだけの犠牲を払う事になろうとも。
「そうね、猟兵の生き血ならとてもよい実験が出来そうだわ」
「もはや語るべきことなどない。ただ、斬るのみ」
リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は、そういうと今だ納刀状態のまま、青いオーラを纏って朱殷の魔術師へとダッシュを仕掛ける。
「ふぅん?まずは貴女の生き血からね。ほら美しく踊って頂戴?」
朱殷の魔術師は近づくリステルを見据えると腰のベルトに吊り下げられた赤い液体の入ったボトルを一つ開ける。
そのまま空にばらまいたその液体は朱殷の魔術師の魔力を受け、無数の【鮮血の刃】となってリステルへと迫りくる。
「特殊機巧機動隊!弾幕を張れ!」
しかし空中に展開した鮮血の刃は悉くが銃弾によって撃ち落とされる事となる。
「猟兵の血で何をしたかったのかは知らないが、ここで仕留めさせてもらう」
キア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)が両手に持った拳銃とライフルと、そして先の戦いで生き残った人型警備ロボットを操り、一斉射撃で迎撃したのである。
弾丸を撃ち尽くすまで、そして警備ロボットがその身が動かなくなるまで銃弾を使い切ればキアは両の手の銃を手放し、流れるようにナイフに持ち替えるとリステルに続いてダッシュで接近戦を仕掛けにいく。
「チッ、猪口才な……」
攻撃を防がれた朱殷の魔術師は二本目のボトルの封を切って再び鮮血の刃を降らせようとする。
「―シッ」
既に一度見た動作。
リステルは先の動きの先を読み、高速で苦無を投擲。
朱殷の魔術師のボトルを持つ手に二本の苦無が突き刺さり、その動きが一瞬止まる。
「チッ」
さらにリステルは近づく途中で殺気と共に"真の姿解放"。
封印を解いてユーベルコード発動し加速。
「この身は刃……凍てつく青き呪いの刃……呪力……解放! アクセルモード!」
その姿形は人のままであるものの、服の下に見える肌は全てが『青く』染まり、瞳は怪しく光る。
――『抜刀』。
無音で妖刀"呪刀・消銘"を抜くと切っ先から氷結呪縛の吹雪を放つ。
氷の属性とマヒと呪詛を折り混ぜたその吹雪は朱殷の魔術師の視界を塞ぎ、リステルの接近までの隙を生み出す。
そして、会合の瞬間。
――『一閃』。
冷気を纏った刀の一閃が袈裟斬りに朱殷の魔術師の身体を斬り裂く。
――『封結』。
さらに瞬時に反転しながら逆袈裟斬りにXの字を書くように二の太刀を刻むと、朱殷の魔術師の身体を足元から吹雪が襲いかかりその動きを冷気によって妨害する。
「ギッ、猟兵如きがぁ!」
体内の魔力を放出し、無理矢理にでもリステルの封を破ろうとする朱殷の魔術師は血走った眼でリステルをにらみつける。
するとリステルは素早く跳躍。
「わたくしの熱い思いも、受けて下さらない?」
リステルの後ろから迫っていたキアが……キアもまた、真の姿を解放。
ネグリジェしか纏ってない姿で、下腹部の呪文が妖しく光らせ、朱殷の魔術師の注意を惹き付ける。
ナイフから注意を反れたその一瞬で、ほぼ裸体になった事で速度を増したシーブズ・ギャンビットで斬り付けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
松苗・知子
心情:
てめー絶対にギャグ時空に引き込んでやるからな。
乳で人を差別しやがって!
行動:
ってわけでバイクで突っ込むわ。今回だいぶ酷使してるわ。
特殊警棒構えてバイクでひき潰しにかかる……と見せかけて、途中で自分はジャンプしてバイクだけ先に突っ込まて、あたしは空中から飛び蹴り(ユーベルコード)カマすのだわよ!
「どっせーい☆!!」
発動には"☆”必須なのだわ!今決めた!
回避されたら符の投擲で追撃、防御されたなら、特殊警棒構えて防御態勢で煽るわ。
ふーははは!こんな演出派手だけど大して威力ないテレフォン技をコピーしたところでどうにもなるまいなのよ!
派手に突っ込んで囮になればよし、当たればなおよし
そんな感じよ。
●真似っこギャグ時空空間
松苗・知子(天翔けるお狐・f07978)は静かに燃えていた。
現れたこのボスオブリビオン、朱殷の魔術師の所業を思い返し、そして怒りに震えていたのだ。
錬金術に必要と生き血を求める吸血鬼。
この澄ました吸血鬼は、巨乳か巨乳じゃないかで人を見ていたのだ。
許すまじ。
しかもこの吸血鬼自身も結構なお胸の持ち主だったのだ。
許す必要があるだろうか。
否。無い!
オブリビオンであるこの敵を倒すのは、猟兵の使命!
知子は使命を果たさんがために正義の鉄槌を下す決意を改めて誓うのだった!
「乳で人を差別しやがって!」
知子の怒りが爆発するとそれに呼応するかのように宇宙バイク・ビックスクーターのエンジンが青白い炎を噴き上げながら突撃・突貫・爆走突っ込みが敢行される!
第一章、第二章と続いて第三章に至るまで酷使している宇宙バイクだがその分活躍しているのだ!
今回も期待が募る!
さらに特殊警棒に呪力を通して光のロッドを伸ばすとぶんぶん振り回してどう見ても質の悪い暴走族スタイルで知子はバイクを走らせる。
「あら、貴女はそこらの乳房の大きいだけの有象無象なんかよりも遥かに魅力的よ?」
朱殷の魔術師は怒り狂って向かってくる知子を眺めてそう語る。
勿論、賢者の石の練成の材料として"猟兵の血"が魅力的であるという意味合いである。
「うるせえ!貧乳に同情するな!」
しかし正義の心に燃える知子に悪の言葉など通じぬ!
「てめー絶対にギャグ時空に引き込んでやるからな!とぅ!」
爆走させたバイクをそのままに知子は跳躍。
無人になったバイクをそのまま朱殷の魔術師に突っ込ませながら、空高き場所にてポーズをキメる。
「必殺☆流星!お狐キック!!」
格好いいポーズのあと、飛び蹴りの姿勢になると、そのまま一直線に朱殷の魔術師の元へと飛び蹴りを繰り出しにいく知子。
バイクが突っ込むのと半瞬遅れての必殺ユーベルコードなのだ!
「どっせーい☆!!」
因みに発動するのに"☆"は必須らしい。さっき決まった。
酷使によって寿命を一気に縮ませてしまっていた宇宙バイクの自爆特攻と、知子の御狐☆流星脚(オキツネリュウセイキャクホシ)の威力によって爆発が起こり、直撃地点を中心に大事に亀裂が走る。
当てはした。
だが恐らく、倒し切れてはいない。
「成程……その技、興味深いわ。興味深いけれど……」
煌々と輝く杖の先に取り付けられた鮮血の石が、爆発によって生じた煙の中からまず出てくる。
やはり生きていた。そして事前の情報通りであれば、この敵の能力はここからが本領発揮のはずだ。
「ふーははは!こんな演出派手だけど大して威力ないテレフォン技をコピーしたところでどうにもなるまいなのよ!」
しかし知子には対策があったのだ!
敵のユーベルコードは、こちらの使ったユーベルコードをコピーする能力。
で、あれば。敵にコピーされても問題ないユーベルコードを使えばいいという発想である。
知子のこのユーベルコードはギャグ空間でこそ真の力を発揮するツッコミ技。
この澄ましたクールな吸血鬼では繰り出そうにも、「どっせーい☆!!」なんて言える訳がない。
特殊警棒を構えて防御姿勢のまま煽りまくる知子の完璧なる頭脳戦の勝利なのであ「とぅ!」
「なんですと!」
天高く跳躍する吸血鬼、朱殷の魔術師!
上質なローブが翻り、その吸血鬼由来の跳躍力によって飛び上がった頂点に達した時に重力に引かれ、そして慣性によって広がるローブと白髪。
手に持つ長杖の先端の鮮血の石の赤き光が、紋様を描き、知子の目を晦ませる。
そして細身ですらりとした長い手足が真っ直ぐと伸び、"蹴り"の姿勢になる。
「ええと、なんだったかしら?……どっせーい☆」
そして急転直下。
飛来する朱殷の魔術師。
特殊警棒で蹴りを防御する知子は、煌めく赤き光の中にたったひとつの真実を見ていた。
「蹴りで揺らしてんじゃねーだわさ!」
大地に亀裂を生じさせながら吹っ飛んでいく知子だった。
「貴女の技、興味深いわ。興味深いけれど、生き血を集めるのには使えないわね」
失敗
🔴🔴🔴
緋月・透乃
ふむー、これが巨乳と猟兵が同じ成分だと思っていたオブリビオン……見た目より変なこと考えるやつみたいだねぇ。
面白いこと考えるけど、血をあげるつもりはないし、ざっくりばっちり倒しちゃおう!
敵はこっちの技を受けて使えるみたいだね。では、それを利用しよっか。
まずは正面から攻撃してスカートを破って足の動きを見やすくしたいね。
そして、分かりやすく「これでとどめだー!」と暃迅滅墜衝を命中重視でぶっ放そう!でもこれは防御させる技。
敵は品が良さそう。それに対して暃迅滅墜衝は荒々しいしもともと私の技なので見切りやすいはず!
引き続き接近戦を挑みつつ暃迅滅墜衝を誘い、放ってきたら被刃滅墜衝を合わせるよ!
シャイニー・デュール
POWでお相手致す
なるほど、これは一段と邪悪そうな面構え
どうやら今までの奴のようなお遊びはなさそうでござるな
この胸部装甲、そう簡単に貫かせはせぬでござるよ!
まずは【先制攻撃】にて切りかかるでござる
幾度か切り結んだ後に【残像】を残し一旦後退
そして【搭載兵器№6:トーチライト】を放射
【スナイパー】と【2回攻撃】で武器を持つ両手を狙い、【武器落とし】で取り落とさせることを狙い申す
【属性攻撃】で炎の熱を増強、武器を持っていては手が焼け爛れるでござるよ!
炎を噴き返されてきた場合、剣を振るい【衝撃波】を出しての【武器受け】にて打ち消し申す
凌ぎきったら衝撃波と炎の【一斉発射】でとどめをかけ申す
アネット・シェルティ
わたしの血が欲しければわたしを倒すことだよ!わたしを倒せたらその後は好きにしていいよー!
◆行動
相手は強そうだね。
ユーベルコードの借用も厄介かも。
でも、防御できないくらいに激しく攻め立てれば何とかなるかな。
他の猟兵に迷惑がかからないようにダッシュで一気に敵のもとまで接近したら人狼の力を解放だよ!
がるるるるー
あとは成り行きに任せるだけだー!
【怪力】をフル活用して相手の腹を拳で乱打したり、頭を掴んで地面に叩きつけたり、噛み付いたり、爪で引き裂いたり……。
生半可な攻撃や防御じゃわたしの攻撃は止まらないよ!
観念するんだー!
●巨乳はPOWだ!
「なるほど、これは一段と邪悪そうな面構え」
シャイニー・デュール(ウォーマシンの剣豪・f00386)が現れたボス敵、朱殷の魔術師の戦う様を観察する。
「どうやら今までの奴のようなお遊びはなさそうでござるな」
流石はこの地を収める黒幕ボス。その戦闘能力は今までの敵の比ではないようだ。
「ふむー、これが巨乳と猟兵が同じ成分だと思っていたオブリビオン……見た目より変なこと考えるやつみたいだねぇ」
緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)が首をひねりながら朱殷の魔術師を観察していた。
因みにこのボスは巨乳の血は巨乳の血、猟兵の血は猟兵の血で分けて錬金術に使うつもりだったので混同している訳ではないはずなのだけども透乃にとっては多分同じ事なのだろう。
「面白いこと考えるけど、血をあげるつもりはないし、ざっくりばっちり倒しちゃおう!」
何しろどっちにしろ倒してしまえばいいのだから!
「そーだー!わたしの血が欲しければわたしを倒すことだよ!わたしを倒せたらその後は好きにしていいよー!」
アネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)もまた横でぴょこぴょこ跳ねながらアピール。
ウェディングドレスの裾がひらひら。お胸がぽよんぽよん。
この三人娘、巨乳なのである。(なお、シャイニーは胸部拡張パーツをわざわざ装備してきている。)
「そうね、元気そうだし。少し痛めつけてから回収しても、問題はなさそうね」
朱殷の魔術師は冷たい眼で三人を見据えると戦闘体勢に入る。
巨乳かどうかはさておいて、猟兵であればそれだけで彼女にとって希少な材料なのだ。
「敵はこっちの技を受けて使えるみたいだね」
「相手は強そうだね。ユーベルコードの借用も厄介かも」
「では、それを利用しよっか」
朱殷の魔術師自身の戦闘能力も猟兵よりも確実に高いが、それだけではない。
先の猟兵との戦いからもこの敵はこちらの使ってきたユーベルコードをコピーして返してくる能力があるのが分かる。
ユーベルコードが強力なものであればある程、それがそのまま跳ね返ってくる事になるのだ。
どのようなユーベルコードを、どのような戦法で使うかが重要になるだろう。
三人の猟兵は互いに目配せし合い、そして結論が決まった。
「まずは機先を制すでござる!」
「接近戦だー!」
「やっちゃうよー!」
全員一致で接近戦の脳みそ筋肉スタイルを迷わず選択した!
「覚悟ー!」
重いがだからこそ一撃の威力の高いバトルアックス使いが二人。
鈍重な武器のはずだが二人は軽々と扱い、それぞれが交互に前に出るように攻撃を仕掛けに飛び掛かる。
「この胸部装甲、そう簡単に貫かせはせぬでござるよ!」
更にウォーマシンの剣豪が刀で素早く隙を突きにいく。
「血気盛んね。いい血が出そうだわ」
しかし流石のボスオブリビオン。
朱殷の魔術師は長杖を使って三人の攻撃を捌きながら応対する。
執拗に狙われたドレスは足元が破られてしまったが、本人自体には決定打となるようなダメージが入らずに逆に猟兵側の呼吸を見切られ始めてしまう。
「だったら、これでとどめだー!」
戦局を変える一手。それこそが、世界法則さえも覆す超常の能力ユーベルコード。
シャイニーが敵の攻撃を誘発して残像を残しながら素早く後退して攻撃を回避。
そのタイミングでアネットがバトルアックスを振り下ろして朱殷の魔術師の態勢を崩した瞬間。
透乃は狙い澄ました一撃を放つ。
『暃迅滅墜衝』。命中重視にしたその一撃は朱殷の魔術師の真芯を捕らえ……。
「その技、興味深いわ」
真芯を捕らえるかと思われたその一撃は、朱殷の魔術師の持つ長杖に防御されてしまっていた。
そのまま長杖の先に装着された【鮮血の石】が赤い煌めきを放つと、朱殷の魔術師はその長杖を斧に見立てて荒々しく振るう。
「お返しするわね……暃迅滅墜衝!」
攻撃威力を重視した形態で振るわれるユーベルコード。
それはまさに透乃が放ったユーベルコードそのままであった。
だが透乃はそれを手に持つバトルアックスで真っ向から受け止める。
この技は防御させるための技。荒々しい技である暃迅滅墜衝は朱殷の魔術師のような上品な敵が使うには慣れぬはず。
さらに先の接近戦で執拗に狙った攻撃で相手のドレスを斬り裂いた事で、足運びも目視。
元より技の使い手である透乃がその軌道を見切れぬはずもなかった。
「お返しはいらないよっ!被刃滅墜衝!!」
透乃はその防御を発動キーに、本命である反撃のユーベルコードをさらに繰り出す!
高威力・高命中の一撃は透乃の怪力と相まって朱殷の魔術師の細い身体を吹き飛ばす。
「次は私だー!」
吹っ飛んだ先に追いつく速度でアネットがダッシュで朱殷の魔術師の元まで走り寄る。
(これだけ離れれば、他の猟兵に迷惑がかからないよね!)
透乃とシャイニーとの距離が開けた事を確認したアネットはここでユーベルコードを発動。
「がるるるるー」
ユーベルコード:乙女の恋は盲目的(デッドリー・セレナーデ)。
それは人狼の力を解放し満月時の凶暴化を強制的に引き起こした状態に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る能力だ。
ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続けるデメリットがあるため、仲間と離れた場所等でなければそう易々とは使用できない。
「がるるる!!!」
見た目は変わらない。だがその気配、速度、雰囲気は一変した。
アネットはその恐ろしい怪力をもってして朱殷の魔術師に殴りかかりに行く。
「なら、今貰った技を使わさせて貰うわ」
幾ら素早く強靭な攻撃であろうとも、理性を失った動きは見切られやすい。
朱殷の魔術師はアネットの攻撃を長杖で受け、そして透乃から写し取ったユーベルコードを発動する。
被刃滅墜衝!!!
防御のために構えた武器に当たった対象に、強烈な反撃の一撃を返すカウンター技だ。
「お仲間の技でやられなさ……い?」
朱殷の魔術師は確かにアネットの攻撃を防御し、そのままの流れで被刃滅墜衝で強化された反撃の一撃をアネットにそのまま返した。
既に見た技であっても、それが仲間の技であっても、理性を失った状態のアネットにその攻撃を避けるという冷静さはない。
アネットの腹部に突き刺さった長杖の柄。
確かに決まったはずなのに。
「ぐるるる……生半可な攻撃や防御じゃわたしの攻撃は止まらないよ!」
だがアネットは攻撃をものともせずにその超耐久力で朱殷の魔術師の反撃を耐え、そしてそのまま攻撃を続行する。
お返しに朱殷の魔術師の腹部に突き刺さるパンチ。
「ガハッ」
突き出た顔面を掴むとそのまま渾身の力を込めて地面に叩きつける。
まさに怪力と暴力をふんだんに使った野生的な攻撃だった。
「観念するんだーがるるる」
「だったら……貴女の力も使わせて貰うわ」
朱殷の魔術師はダメージを負った身体で立ち上がると、長杖の先端につけた鮮血の石を輝かせる。
その光は朱殷の魔術師自身を包み込み、そして、理性を失った超攻撃力と超耐久力を発揮し始める。
「受けて立つよー」
アネットは朱殷の魔術師のコピーにも一切怯む事はなく、真っ向から勝負を仕掛けにいく。
互いに理性を失った暴走状態のパワーでの接近戦での殴り合い。
元の技の持ち主であり元々パワータイプのアネット。
こんな血生臭い殴り合い等はあまり経験はないが総合能力的には猟兵を上回る朱殷の魔術師。
二人の激しい攻防は段々とヒートアップしていき、互いに消耗が激しくなる。
だが決着はすぐにつく事になった。
何故なら、この場には他にも猟兵はいたからだ。
「使用に問題なしと判断。放射開始します」
シャイニーは離れた場所から狙いを定めると、口内に内蔵された火炎放射器を朱殷の魔術師へと向ける。
搭載兵器№6:トーチライト(ネンリョウシキカエンホウシャキ・トーチライト)。
指向性が高く長距離まで届くその火炎は激闘を繰り広げる朱殷の魔術師に悉くが命中していく。
この炎はシャイニーの意思で任意に消去可能なため、アネットに当たりそうになったものはすぐに沈静化させてしまう。
「ぐっ」
超耐久力を得た状態ではあるが、火炎にいつまでも纏わりつかれてしまっては体力をぐんぐん消耗してしまう。
奪ったユーベルコードを解除して反撃をしようとも思うが、そうなれば今耐えている超耐久力も解除されてしまうだろう。
目の前のアネットが執拗に殴りつけてくるために下手に耐久力を下げる事も、ターゲットを変える事も出来ない。
理性を失った状態の朱殷の魔術師では正しい判断を下す事が出来ないでいた。
「これで終わりでござる!」
シャイニーは剣を上段に構えると、力を溜める。
「私も、いっくよー!燃え上がれ私の魂!」
透乃もまた力を溜めると、重戦斧に桃色の炎が燃え始める。
「乙女の力を思い知れー!」「ファイア!でござる」「火迅滅墜衝!!」
アネットの怪力と人狼の力を込めた爪が、シャイニーの剣より生じた衝撃波と内部武装の火炎弾が、透乃の武器と共に放たれた桃色の炎が。
対処の方法を模索して迷ってしまっていた朱殷の魔術師の元へとぶち当たる!
「ギャアアア!!!」
そして巨乳の血液を求めた吸血鬼の錬金術師はその身を焼かれて倒されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵