大好きなんだ、野球場へ行こう
●白球の幻想
「行け行け、それ行けー!」
ここは、キマイラフューチャーのとある球場。
「いざゆけー!ヒット飛び出せー!」
笑顔を繋ぐ空の青さに誘われて、そこには沢山の観客が集まっている。
「いけー!吼えろー!燃えよーっ!フレーっ、フレフレフレー!」
そしてその応援は、勇気を讃えて空高く、そして歓声の大波となって、球場全体へと広がる。
選手たちも、その応援に応えるように、スクラムひとつにして、情熱を重ねていく。
勝利をこの手に、闘志を尽くし、今ここで花と咲かんと熱い試合が繰り広げられている。
「よっしゃダブルプレー!」
「うう、辛いです……というか大差付けられすぎてる……」
「29点差、どんなもんだい!」
キマイラフューチャーにしては珍しい、かなり本気の草野球大会。だからこそ、その本気を見たくて集まるのだ。
「あーっと!」
「おい!何の為の前進守備だよ!この水差し野郎!」
「ちょ、ちょうちょが……」
「全く……まぁ良いや、楽しいし!」
そうじゃない者も居るかもしれないが、まあそこは世界柄仕方ないのだ。楽しければ何でもオッケー。
しかし、そんな中……。
「うーん、どうしようか、まさかチームのほとんどが休みだなんて……あと一人誰か居ないかな……」
「え、試合に来れない!?え、誘拐!?急に何を言って、ああ……」
草野球特有の、人数不足。……え、それどころじゃないのもある?大丈夫どうせ嘘だから。じゃないと電話できないでしょ。
しかしさあ困った。チーム人数が足りなければ野球は出来ない。一方困ってるのはこちらも。
「……なんだか、皆もうにゃあ達の事忘れてる気がするにゃ」
「そうだにゃ……」
「久しぶりに行くかにゃ」
「って誰か見てるにゃ、そこのお前も行くかにゃ?」
「ええ、色々と切りたい所だったしね。まずはあのチームの絆を……」
●野球場へ行こう
「皆、キマイラフューチャーで事件よ」
やってきたのはグリモア猟兵の舞狐。
「その前に自己紹介。雪色舞狐よ。ええ、よろしくね?」
こほん、と一つ咳を入れて前を向きなおす。
「それで、事件っていうのは……いくつかの草野球のチームの人数が足りない事なのよ」
……は?
「ええ、だから助っ人に行ってあげてね、折角なら猟兵の力見せ付けつつ楽しんじゃいなさい!……あ、いやこれも事件なのだけど」
良かった、本題があって良かった。
「どうやら最近目立たなくなったからか、何だかは知らないけど、オブリビオン達がこの野球場に現れようとしてるのが予知できたの。乱闘騒ぎって所かしら」
そんな乱闘騒ぎが有ってたまるか。ともかく、どうやら怪人……もとい、オブリビオン達が襲撃をかけてくるらしい。
「なので野球ついでに倒しちゃいましょ!」
ついで。
「ちなみに数は猫の獣人型オブリビオンが何匹かと、なんか縁を切る事が好きな子が一人ね」
なんかもう、とっても雑である。
「猫の方は巨大な猫になったり、額に目が出てきてとにかく避けたり、猫の霊を出してきたりするわ、これが何匹かいるから気をつけなさい?」
次に、と縁切りオブリビオンの方を説明し始める舞狐。
「それで、こいつは手刀で斬ってきたり」
物理じゃん。
「プラスの感情を消す光線を出してきたり」
やっぱり物理じゃん。
「ビンタしてくるわ」
うん……圧倒的に……物理……!
「まあつまりは、野球ついでの残党狩りってところね。あ、でも一つだけ。楽しむ事は忘れないで?それじゃ、行ってらっしゃい」
そう言ってゆで卵を美味しそうに食べながら転送準備を完了させる舞狐。さあ、野球場へ行こう!
みらつば
初依頼がこんなネタでゴメンな舞狐さん。どうもみらつばです。
今回は全力で野球を楽しんで貰った後、オブリビオンの残党を倒して貰う、という依頼になっております。
マスターページにも書いてありますが、あまりにもフラグメントを無視した内容の場合、残念ながら不採用になる可能性があります。先走りすぎにも注意してください。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 日常
『イェ-ガー!野球しようぜー!』
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POW : 豪快なフルスイングでホームラン、豪速球を見せつけて力で圧倒する
SPD : 華麗なバッティングに俊足巧打、正確無比なコントロールで相手を翻弄する
WIZ : 職人芸とも呼べる堅実な守備、七色の変化球で三振の山を築く
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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アネット・シェルティ
やきゅう?やきゅうってなに?なんなのー?
うん、うん。
ここに立って相手が投げる玉を棒で殴れば良いんだね!やってみるよー!
◆攻撃
フォームは歪だが、バットを構える。
相手が投球したら【怪力】で力任せに思いっきり振り抜く。
どうかなぁ。結構遠くに飛ばせたと思うけど……これで良いのかな?
◆守備
【怪力】任せの豪速球を投げるがコントロールがイマイチ。
なるべくボールかこないポジションにいる。
へー。これがやきゅうかぁ。
一人じゃないって楽しいね!いつか、ダークセイヴァーにいる皆んなともやってみたいなぁ。
「とりあえず周りから色々聞いてみたんだけど……あそこの中に立って、相手が投げてくる球をこの棒で殴れば良いんだね?」
「ああ、それで大丈夫。思い切りかまして来い!」
とあるチームの助っ人として参戦したのはアネット。野球知識はゼロながら、野球には興味津々だ。
「うん、行ってくる!」
まずはバッティング。周囲の見よう見まねだが、チームメイトのキマイラに少し教えてもらったらしく歪ながらまともに構えられている。
「ふん、素人に撃てるわけ無い、だ、ろ!」
狐のキマイラが放ったのは、右投げオーバースローからの直球内角低めストレート。
それに対してアネットの見事な空振りフルスイング。しかし風切り音が凄い。
「うぉっ、力強いスイング……」
「女の子なのにすげーなー」
そんな声を余所にもう一度構えなおすアネット。
「なるほど、こんな感じなんだねー?」
「だが、当たらなければどういう事は……」
しかし、投げた球は運悪くど真ん中。
「しまっ……」
しかも最悪な事に、そこはアネットのフルスイングに対して真芯の位置。さらにはジャストタイミングで……。
「えーい!」
グワラ……もとい、カキーンと打った打球は快音と共に場外へ。
「うわー、マジか!」
「どうかなぁ、結構遠くに飛ばせたと思うけど……」
「ホームランだよ!さ、右周りで一周して!」
「うん!」
見事な怪力でホームランを打っていったアネット。
ちなみにこの後守備もしたのだが、運良く守備位置として守らされたレフトには一球も飛んでこなかった。
試合が終わった後、本人はこう語った。
「一人じゃないって楽しいね!いつか、ダークセイヴァーにいる皆ともやってみたいなぁ!」
成功
🔵🔵🔴
茜・皐月
「やきゅーなんてはじめてなの!」
そういって彼女は楽しそうに試合に挑む。
ルール?しらない!やり方?しらない!
彼女は玉を打つか当てるか、その程度の知識のみで向かった。
【攻撃】
よくわかんないけど、玉を弾けばいいのかな?
そんなゆるーいかんじでバットをぶん回すのである。
当たるかなんて運次第!
【守備】
走ってる敵に玉を当てればいいのかな?
かわらずゆるーく、さりとて、アーチャーとしての性。
走る敵を射抜くのはお手のもの。ゆるゆるとしていても、玉が手元に来たならーー狙うは相手の心の臓!
風も敵のスピードも加味してぶん投げる!
…玉が来るかは別の話。
楽しければいいのです!その傍ら、オブリビオンが玉に射ぬかれてようとも。
ティエル・ティエリエル
SPDで判定
「やきう!ボクもやきうやってみたかったんだ!まきうってすごいボールがあるんだよね♪」
早速バッターボックスに立って……背中の翅で浮かび上がり【怪力】で人間サイズのバットを構えるよ!
まきう♪まきう♪って楽しみにしてるけどきっと投げられるのは普通のストレート?
黙って立ってればファーボールになるけどブンブンとバットを振り回してストライクを取られるね!
3球目に偶然当たって前に転がったら「当たったー☆」って喜んで、俊足?を見せてすごい速度で一塁に向かって飛んでいくね!
普通に飛んでいけば余裕だけど無駄にずざーってヘッドスライディングしちゃうんだ♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
メメ・ペペル
これはひどいしあいですね……ざんねんだがとうぜん……
こうなったら、ボクもすけっととしてさんかします!ボクはなげるほうでちーむにこーけんしたいです!
ボクはてれびうむでせがひくいので、それをいかしてひくいじゅうしんからばったーのてもとでへんかする、ふきそくなたまをなげます!
「情報収集」でまえもって、たいせんあいてがうてないこーすは、はあくずみです!
「見切り」でうちそんじたぴっちゃーごろもきちんとしょりします!
どーにかまきかえして、33-4だけはさけましょう!なんでや!はんしんかんけーないやろ!
「とりあえず、集めてみたけど……」
「ずいぶんと……アレだな」
そんなキマイラが連れてきたのは。
「やきゅーなんてはじめてなの!」
多重人格者である茜と、
「やきう!ボクもやきうやってみたかったんだ!まきうってすごいボールがあるんだよね♪」
フェアリーのティエルと、
「これはひどいしあいですね……ざんねんだがとうぜん……なんですかね……」
テレビウムのメメだ。ちなみに、何故ひどい試合かと言うと、点数差が29点差あるからだ。
「……小さいのがお好みか?」
「違うっての。小さいのならストライクゾーン狭いだろ?」
「一理ある」
あってしまう。仕方ないのだ。
「どーにかまきかえして、さんじゅうさんたいよんといういまのてんさだけはさけましょう!」
なお、別に虎は関係ない。今のにも特に意味はない。
「まずは君に行ってもらおうか、妖精さん?」
「はいはーい、任せてー!」
一番最初にバッターボックスに立ったのはティエル。
「ストライクゾーンどこだよ!」
「良いから投げろ!相手無茶苦茶振ってるし!」
「まきう♪まきう♪」
おお、もう……小さい体で無茶苦茶バットをぶんぶん振っている。ただ、怪力を使ってでも普通のバットをしっかり持っている所だけは凄い。
「おらっ、そのまま振ってろー!」
と投げた打球は、偶然にもコツンと当たり三塁線。
「当たったー☆」
そのままばびゅーんと飛んでいくティエル。
飛ぶのは反則じゃないかって?ランナーが線から離れていいのはだいたい90cmまでだから、高さがそれ以下ならまあ……良いんじゃないかな。
「うわ思ったよりはやっ、しかもファールになってねえ!」
奇跡すぎる。
「そりゃー♪」
しかも余裕なのにヘッドスライディング。凄く楽しそうにはしゃぐティエル。
「良いぞー!」
「んじゃ次、頼んだよ」
「うん、わかったー!」
そう言って、前の前の打者の真似をして打席に立つ茜。
「どうせルールも分かって無いヘボだ、打てる訳……」
そして放たれた信念無き一球は。
「えーい!」
見事に適当にぶん回していたバットに初球から当たってしまって。
「うわ、届かねえ!」
「おい、なんで前出てねえんだ!!」
さらに見事にセカンド・ライトの間に落ちるポテンヒット。しかもその間にティエルは三塁に。
「やったーっ!いえーい!」
「何打たれてんだ!」
そしてピースサインする茜。
「続いてる続いてる、このまま続くぞー!」
「おー!」
次にバッターとして立ったメメはフォアボール。
だが、その後に出たピッチャーだった奴が何と暴投で手にデッドボール。さらにその次のサードだったのもふくらはぎにデッドボール。
そのまま二人とも走らずしてホームへと帰ってきたのだった。
「参ったな……」
それでも困っている理由。それはピッチャーが手に、サードがふくらはぎにと当たると痛く、守備に影響する所に当たっているからだ。
「なら、ボクがなげます!」
「行けるのか?」
「はい!いろいろしらべてきましたから!」
「じゃあ、残った方にはボクが入るの!」
「オッケー、じゃあ頼んだ」
という事でサードに茜が、そしてピッチャーとしてメメが立つ。
「あなたのじゃくてんはもうはあくしてますよ!」
「なんだと!」
そこまで調べていたかメメよ。流石テレビウム。
「いきますよ!」
まず第一球。そもそもメメ自体の身長が低く、仮想サイドスローのような状態になっているのもあってか軌道が読みづらい。
「うっわふざけんな!」
しかも手元で変化するキレの良い変化球を投げるものだから、これにはバッターも見事に打ち損じてしまう。
「しまった、打ち損じた!」
そしてボールはサードに居た茜の方へ。
「走ってる敵に玉を当てればいいのかな?行くよー!」
「ちがっ、そっちじゃなくて――」
時すでに遅し、ボールはランナーへと向かって投げられる。でも、アーチャーとしての性だから、これは仕方ない。
しかも風まで味方して、ボールは少し加速しつつ偏差射撃のようにランナーの方へと迫る。
「あぶなっ!」
あまりにも突然の事に避けるランナー。それを見守っていたティエルだったが、その球の先を見て驚く。
「……あ」
「え?」
当たったのはランナーでは無く、その先に居た……。
「ふぎゅぅ……」
「だ、大丈夫かにゃあ!?」
オブリビオンだった。
「て、敵襲だよー!皆逃げてー!」
「このタイミングでって嘘だろ!」
退避するキマイラ達。でも見たいのか囲むように退避していて。
そしてぽかーんとしていた茜も、我に返って戦闘態勢。
「てきさんきたんですか!それならつづけるためにもたおしましょう!」
「許さないにゃあ……絶対にゆるさないにゃあ!!」
怒りのテーマは流れないが、完全に怒ってる猫獣人のオブリビオン。さあ、乱闘開始だ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ジョン・ドゥ・キャット』
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POW : キャスパリーグの災禍
【凶事を呼び込む巨大な怪猫】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ボイオティアの眼
【額に、全てを見透かす大山猫の目を開眼して】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : ウルタールの猫葬列
【殺されて死んだ、無残な姿の猫たち】の霊を召喚する。これは【爪】や【牙】で攻撃する能力を持つ。
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茜・皐月
「わわっ、ね、ねこ?」
玉をぶち当てた張本人が困惑。しかしそれが話に聞いていたオブリビオンとわかると、戦闘体勢に入る。
「…ねこは魔女の使い魔とか言われるけど、あなたたちのことは知らないのね!」
そういって袖口から引っ張り出すは先端の鋭い木の枝。球場の前の木から手折りました。ごめんなさい。
「わるいけど、見逃すわけにはいかないの!死んだものはあるべきところへ」
木の枝を突きつけたなら、先ほどまでと打って変わって強く真剣な眼差しで、唱える言葉。
『…いらえ、応え、これこそが、深淵からの誘い。ーーその血肉と共に、深淵へと行き着け!』
打ち出すは己がユーベルコード。少しでも、オブリビオンにダメージを!
ティエル・ティエリエル
SPDで判定
「試合が止まるから猫さんはグラウンド入ってくるの禁止ーー!」
せっかくの試合を中断させられてティエルちゃんぷんぷんである。
背中の翅を羽ばたいて、猫さんの手の届かない空中から【空中戦】によるヒット&アウェイで攻撃だよ!
レイピアでの攻撃にカウンターを入れてこようとしたら【見切り】で回避、さらにカウンターの【カウンター】でぐさーってしちゃうね♪
猫さんがボイオティアの眼で避けようとしたら、【捨て身の一撃】による【妖精の一刺し】で予想できても回避できないスピードで突っ込むよ☆
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
「わわっ、ね、ねこ?」
ボールをオブリビオンであるジョン・ドゥ・キャットにブン投げてしまった茜。困惑しながらも、オブリビオンと気づくと戦闘態勢になる。それともう一人、
「試合が止まるから猫さんはグラウンド入ってくるの禁止ーー!」
折角の試合を中断させられ、げきおこぷんぷんなティエル。
「うるさいにゃ! ぶつけてきたそっちが悪いにゃー!」
ごもっともであるが、オブリビオンが言ってるせいでごもっともでは無い。
「……ねこは魔女の使い魔とか言われるけど、あなたたちのことは知らないのね!」
と、袖口から取り出したのは木の枝。しかも尖ってる奴。
……何処から調達してきたかって?ほら、球場には大体植わってるじゃない、近くに……。
「もう怒ったよ! ぷんぷん!」
そんな木の枝の手に入れ方の話は兎も角、ティエルも空中から急降下と、その勢いを使ったレイピアによる妖精の一刺しで応戦する。
「その攻撃、見切ったにゃー!」
と、ジョン・ドゥ・キャットも負けじと額の目、ボイオティアの眼を開眼するが、ティエルは急降下後にそのまま浮上しているので……。
「って、見切ったはいいけど届かないにゃー!?」
届かなくてぴょんぴょんしてる猫達。悲しいけど、これが現実なのよね。
そしてその間を縫いつつどんどんと素早い一撃をかましていくティエル。予測可能回避不可能とはまさにこの事だ。
「んにゃあ、届かないし早いし! 当たらないにゃー!!」
なんかもう、じゃれてるように見えているが……まあ、傍から見れば隙だらけで。
「悪いけど、見逃すわけにはいかないの!」
突きつけてるものは少ししょぼいが、それでも大技を放つには十分。真剣な目で敵を見つめ、声色を変えて唱える。
「死んだものはあるべきところへ……いらえ、応え、これこそが、深淵からの誘い。ーーその血肉と共に、深淵へと行き着け!」
そうして打ちだすは己がユーベルコード、深淵からの誘い。
あっという間にただの木の棒は、その影を槍へと変えて敵を穿つ。
乱闘なんて物ではない、もはや一方敵な虐殺。猫達も霊を召喚する暇など与えられず、死んでいくのみだった。
「くっ、中々攻撃ができないにゃあ……!」
二人の組み合わせは相性バッチリなのか、敵がバタバタと倒れていく。
しかし、まだ後方に居る。とはいえほぼ残党、元の数が少ない以上、後一押しで何とかなりそうだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
メメ・ペペル
とらねこさんだ……やっぱりはんしんかんけーあるのでは……?
……それはさておき、しあいがのーげーむになってしまうのはこまります!
ここは【ガジェットショータイム】をつかって、ボクのかいはつしたがじぇっと、「AKOYAさん」をしょーかんします!
「AKOYAさん」のしんじゅがたのたまは、ボクの【操縦】でせいかくにすばやくとんでいきます!まとめてふっとんでもらいますよ!
くらえ!ひっさつ「かいきゃのん」、はっしゃー!
これぞまさしく「ねこにしんじゅ」です!……あれ?なにかちがうような……ま、いっか!
(アドリブ・共闘歓迎です!)
「とらねこさんだ……やっぱり……」
「何でにゃ! というか何がにゃ!」
関係ないから、虎絶対関係ないから!!ね!!29点差の話はもう良いでしょ!!
「……それはさておき、しあいがのーげーむになってしまうのはこまります! なのでこうします! AKOYAさーん!」
説明しよう! AKOYAさんとは、ガジェットショータイムで出てきたなんか貝っぽい変な形のガジェットの事である!
「なんか変なの出てきたにゃ?」
と、額の目を開くのを忘れてつい見てしまう猫達。動くものには無茶苦茶興味あるものね、仕方ないね。
そしてメメは正確な操縦で、良い感じの位置に移動させて。
「いけーっ、AKOYAさん! かいきゃのん、はっしゃー!」
まるでキャッチャーからの鋭い送球の如く何発も発射された真珠型の弾は、セカンドのグローブ……ではなく、オブリビオンである猫達にどんどん直撃していく。
「や、やーらーれーたーにゃー……」
刺されて、もといぶつけられてバタリと倒れる猫達。
「これぞまさしく「ねこにしんじゅ」です! ……あれ?なにかちがうような……ま、いっか!」
そして気づけばあっという間に死屍累々、三振の山のように猫の山が積み重なっていた。
「……何これ」
と、その後ろからやってきたのは、この猫達に協力するつもりだったキリ。
「あんだけ言っといて死屍累々じゃない! どういう事なの!? ……ええい、こうなったらわたしが相手よ!」
敵意まんまんのキリ。まだ野球は、再開できなさそうだ。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『キリ』
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POW : 縁切断(物理)
【手刀】が命中した対象を切断する。
SPD : 縁消去(物理)
【何らかプラス】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【狛犬のような自動砲台】から、高命中力の【その感情を抱いた時の記憶を消す光線】を飛ばす。
WIZ : ただの八つ当たり
【なんかムカついた】から【強烈なビンタ】を放ち、【あまりの理不尽さからくる動揺】により対象の動きを一時的に封じる。
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茜・皐月
「ねこさんさよーなら」
南無三、両の手を合わせて黙祷。
そんなことしてる余裕はないはずだけど、あいにく彼女はマイペースが過ぎる幼子のような性格なのである。
その目を開く頃には猫のことは思考の外。新たに現れた存在を見つめーーその赤い目を輝かせる。だって、そのもふもふな尻尾や髪のなんと愛らしいことか!
「きれーなのね……!」
だからこそ。
「ここにいるのは間違いなの」
輝かせた瞳を細めて。
だって、ここは野球をする場所だから。正しく命あるものが活動する場所だから。
オブリビオンは一人も許さない。
遠方射撃はお手の物。相手の周囲に目掛けて、ユーベルコードを打ち込みたい。炎があったら、容易に動けないでしょう?なんて笑う。
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
「さては、やきうを一緒にやる友達がいなくて羨ましいんだなー!」
素直に言えば一緒に遊んであげたのにーと言いながらぶんぶんと周りを飛び交うよ♪
キリが八つ当たりでビンタしてきたら【見切り】で避けて遠ざかるよ!
むむー、せっかく遊んであげるって言ったのに!もう怒ったよ!
やきうにもれーざーびーむがあるんだよね?
ボクだってどかーんってビーム出せるんだからと【お姫様ビーム】で攻撃しちゃうよ☆
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
メメ・ペペル
ボクはきょりをとりながらたたかいます!
【エレクトロギオン】で「はんしんえんげいロボぐんだん」をしょーかんします!【操縦】でとうそつのとれたうごきをして、あいてをかくらんさせつつ、【見切り】ですきをみて【属性攻撃】をしかけます!
ついでに、せんとうでぐちゃぐちゃになったぐらうんども、きれいにしておきますよ!
これだけのかずをあいてにするのは、きりがないでしょう……あ!いまのはてきさんのなまえと「きりがない」をかけたぎゃぐです!
(アドリブ・共闘歓迎です!)
「ねこさん達、さよーなら」
お手手を合わせて黙とうをするのは茜。そのせいでキリに気づいていない。
だが彼女は幼子のようなマイペース。その目を開けば猫からは興味がどっかにいってしまう。
「こっち見なさいよ!」
と、中々見ない茜に少しキレるキリ。が、その声を聞いてそっちを見た茜は茜で。
「きれーなのね……!」
もふもふな尻尾や髪の愛らしさに、先に素直な感想が出てしまったようだ。
「……え?」
まさかの第一声にびっくりしてしまうキリ。
「じゃなくて! 全く……こんな扱い、絶対許さないんだから!」
「さては、やきうを一緒にやる友達がいなくて羨ましいんだなー! 素直に言えば一緒に遊んであげたのにー……」
とティエルに見事に言われてしまう。
「べ、別にそうじゃないし!」
「しっとはよくないですよ?」
そして追撃するメメ。やめてあげてよ!
「う、る、さーい!」
と、ヤケクソ八つ当たりでティエルにビンタをかまそうとするが、所詮ビンタ。すっと避けられる。
「おっとっ、むむー、せっかく遊んであげるって言ったのに! もう怒ったよ!」
ぷんぷんティエル再び。
「でも、ここにいるのは間違いなの。有るべき場所へ……帰るべき、なの」
と、詠唱を始める茜。
「何をー! あなたにはこう……」
だが、その茜に向かってキリが迫る。
「させませんよ!」
しかし、それを阻止したのは距離を取ってユーベルコードの構えをしていたメメ。茜と、その茜へとビンタしようとしたキリの間へと、自らのユーベルコード、エレクトロレギオンで、
「いけー! がーでにんぐろぼ、han-shin!」
いっぱいの黄色いロボットを走らせる。皆ローラーとかトンボとか持っているので、モチーフはグラウンド整備をする人だろうか。
「それっ、じならしこーげきです!」
地面をならしながらという新感覚攻撃にキリもびっくりして、避けきれずにいた。
「えっ、何こ、れ、ぐえっ」
見事に潰されていくキリ。荒れたグラウンドも直って、一石二鳥だ。
「これだけのかずをあいてにするのは、きりがないでしょう……あ、いまのはぎゃぐです!」
ギャグだった。敵の名前とかけたのだろうか。しかしキリもなんとか対抗しようと、一度抜けだそうとする。
「ここは野球をする場所だから。正しく命あるものが活動する場所だから……だから、オブリビオンは一人も許さないの!」
それを阻止したのは茜だった。彼女にとって遠方射撃など、お手の物だった。
キリの周囲にウィザード・ミサイルを放てば、一気に炎の包囲網が完成する。
「炎があったら、容易に動けないでしょう?」
そういって笑う茜。その思惑通りに、キリは全く動けなくなってしまった。
「っ、逃げ場無し……キツいわね、でも、まだ……」
……さて、何か忘れてないだろうか。そう、まだ一人、何もしていない、というかこのタイミングを待っていた人……というより、妖精がいた。
「やきうにもれーざーびーむがあるんだよね?」
外野手の鋭い送球の事だ。
「ボクだってどかーんってビーム出せるんだから! うーー、どっかーん!」
と、包囲されたキリにレイピアを向けると、気合の入った謎ビームこと、お嬢様ビームが放たれて、キリを貫く。
「きゃっ!?」
もちろん包囲されてる訳だから避けられる訳が無くて、あっという間にビームに見事に貫かれてしまう。
「ぐ、は……雑に、やられた……」
「そんなに雑じゃないもん!」
キリにとっては雑でも、ティエル達にとっては違う。というか絶対雑では無いし、バラバラに見えて噛み合っていた。
「さよなら、居るべき場所へ、お帰りなの」
そう言って両の手を合わせる茜。メメのお陰でならされたグラウンドに、夕焼けだけが眩しく輝いていた。
「よし、片付いたし、やきうの続きしよ!」
「ですね! まだけっちゃくはついてませんし!」
「うんっ、まだまだ野球の時間は続くのよ!」
それを聞いた周りのキマイラ達も、
「そうだな! まだまだ試合も残ってるし……やるか!」
「それじゃあ、楽しんでいこうぜ!」
「おー!」
夕暮れの野球場に、盛り上がる声が響いた。さあ、
「やきうの時間だー♪」
大成功
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