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死、揺蕩う森

#ダークセイヴァー


●森に舞う青き死
 ――どこかで、高らかな銃声が鳴り響いた。
 陰鬱なダークセイヴァーの曇り空の下、妖しく霞がかった、ほのかに血の匂いのする森に、鮮やかな青が舞う。
 それは美しい蝶の群れ。森中を遊ぶように飛び交いながら、やがてそれらはひとつところに集まり、濃厚なシルエットを描き出す。
 巨大な青黒い髑髏。あたかも、死、そのものを具現化したかのような、不吉な姿。
 空虚な闇を湛える眼窩の眼差しは、森を包む霞の先に注がれる。
 濁った湖畔に佇む鄙びた村を妖しく見つめ、髑髏はくしゃくしゃと不気味な笑い声をあげた……。

●グリモアベース:ゲネ
「やあ諸君、忙しいところ集まってくれて感謝するよ。今回はダークセイヴァー。湖畔の村が、森に棲息するオブリビオンに狙われている」
 ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は猟兵たちを迎え入れ、ホロモニターに現地の映像を映し出した。
 霞に満ちた不気味な森と、その森に取り囲まれた湖のほとりにひっそりと身を寄せる、うらびれた僻村。
 粗末な暮らしで息を殺すように日々を過ごす人々を、森を棲み処にするオブリビオンが皆殺しにしようとしているのだという。
「不穏な動きを見せているのは、病の先触れと言われる『ヤミイロシチョウ』だ」
 見た目は綺麗な青い蝶の群れだが、死や病をもたらす凶悪なオブリビオンだ。襲われれば、村はひとたまりもないだろう。
「本来、ヤミイロシチョウは積極的に生物を害そうとするものではないはずだが、今回の奴らはずいぶんと好戦的だ。おそらく使役している親玉のオブリビオンが、森の深部にいる」
 猟兵がなすべきはまず、森に踏み入り、ヤミイロシチョウの棲み処を探し出すこと。
 次に、ヤミイロシチョウの群れの討伐。
 そして最後に、森の最深部にいるであろう親玉のオブリビオンを討伐するのだ。
「森はヤミイロシチョウの影響を受けて、『死』の気配を濃厚に帯びている。踏み入った者を、『死』で幻惑してくるはずだ」
 猟兵が森に踏み入れば『死』にまつわる様々な幻を見せられるだろう。
 『自身が死ぬ幻』、『親しい者が死ぬ幻』、あるいは過去に体験した『死にまつわるトラウマ』。そうしたビジョンを見せて、森の奥に進むのを阻んでくるのだ。
「周囲に霞が湧いたら要注意。そいつが幻惑の予兆だ」
 霞に触れてしまい幻惑されたとしても、気合いや強い精神力で恐怖やトラウマを克服できれば突破できるはずだ。
 それなりのスピードと咄嗟の判断力を要するが、霞の濃いところを物理的に避ければ、ある程度幻惑を回避できるだろう。
 地理・地形の把握や聞き込みなどで、霞の出やすいところ・出にくいところを見極めて進めば、比較的安全なルートを構築できるかもしれない。
「死はいずれ誰にでも訪れる。生命ある者、死の恐怖と無縁でいられることは稀だろう。いつか来る自分の死、親しい者の死、死にまつわる消せない過去――難敵だな」
 ゲネはふうっと吐息をつくと、切り替えるように素早くホロパネルに指を走らせ、モニターに転送術式を展開させた。
「しかしどのような手段であれ、この死の気配に満ちた森を克服さえできれば、諸君は『ヤミイロシチョウ』の振り撒く死の不吉を撥ねのけられるはずだ。ユーベルコードと気持ちの準備ができたら、行こう、死の森へ――」
 術式の輝きは、暗鬱な曇り空の下へと猟兵たちをいざなうのだった。


そらばる
 舞台はダークセイヴァー、死の森。死の幻惑が襲い掛かります。
 幻惑を撥ねのけ、奥に棲息するチョウの群れと、親玉のオブリビオンを撃退してください。

●第一章:冒険『異端の森』
 森を探索します。
 周囲に霞が発生すると、死の幻惑が襲い掛かり、奥へ進めなくなります。
 幻惑の種類は、『自身が死ぬ幻』、『親しい者が死ぬ幻』、あるいは過去に体験した『死にまつわるトラウマ』など。

(POW)気合いや精神力で死の幻惑を撥ねのける。
(SPD)スピードや身のこなし、咄嗟の判断力で霞自体を回避する。
(WIZ)調査などであらかじめ霞の出にくいルートを構築しておく。

 といった行動が有効でしょう。

●第二章:集団戦『病の先触れ『ヤミイロシチョウ』』
 森の中枢で病の先触れ『ヤミイロシチョウ』の群れと戦います。
 統率のとれた動きで襲い掛かってきます。

(POW)集合して巨大な髑髏の姿となり、爪などで物理的に攻撃をする。
(SPD)不吉な本性を剥き出しにして、死を予感させる不吉な形状に集合し、それを目撃した対象の心を苦しめることで、攻撃力を減らしたりユーベルコードを封じる。
(WIZ)蝶の羽からまき散らした鱗粉で、『自身や親しい存在の病や死への恐怖』の感情を与えて動きを鈍らせた上で、さらに髑髏の霊を召喚して体力を奪う毒の鱗粉や感染力の強い病原体で侵食する。

 といった攻撃を行ってきます。
 森を突破し、どんな方法であれ『死を克服した』という自信や経験を活かせば、死の予感や恐怖に対して抵抗しやすくなるかもしれません。

●第三章:ボス戦
 ヤミイロシチョウを使役していた吸血鬼と戦うことになります。
 好戦的であることが予測されます。ヤミイロシチョウを倒しても、吸血鬼を倒さない限り、村にとって脅威であり続けるでしょう。
 また、ボスがいるであろう森の奥からは、時折銃声が聞こえてくることもあるようです。

 執筆の進捗やプレイング締め切りなどは、マスターの自己紹介ページで呟いております。目安にお使いください。
 それでは、皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
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第1章 冒険 『異端の森』

POW   :    異常な特性など関係無いと、力業で突っ切る。

SPD   :    異常を避けながら、速やかに森を抜ける。

WIZ   :    森の特性を調べあげ、対策をとった上で森を進む。

👑11
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フィオナ・グファジェン
(WIZ>SPDの判定を)

「死の幻惑、ですかー」

私なら何を見るんでしょう。親しい人がいなくなるのは、ある意味慣れっこですから。
……独りぼっちで死んじゃう幻、とかですかね。
……気にしても仕方がないですし、のんびり行くとしましょうか。

村の方に、できれば事前に森のことを【情報収集】しておきたいですね。
どの辺りなら霞が出難いかとか、霞が出たとしてやり過ごせそうな場所の有無とか。
そうして、村の人とお話して。それが楽しい一時になれば、一層頑張ろうって気持ちになれるかなとっ。

いざ森へ出発すれば、事前に聞いていた情報から練ったルートを行きましょう。
もし霞に出くわしてしまったら、【呪詛耐性】は役立つでしょうか。



●村人の知恵
「死の幻惑、ですかー」
 うらびれた村を後にしながら、フィオナ・グファジェン(Brigadoon・f17254)は思い馳せる。
 自分ならどんな幻惑を見るだろう? 親しい人がいなくなるのは、もう、ある意味慣れっこなのだ。
「……独りぼっちで死んじゃう幻、とかですかね」
 うーんと首を捻る。実感は遠い。
「……気にしても仕方がないですし、のんびり行くとしましょうか」
 急がず焦らず、フィオナは森へと足を向けた。森の歩き方については村で情報収集済みだ。
 森に霞が湧くのは昔かららしい。村人は普段からあまり近寄らないそうで、森に詳しい熟練の老狩人に話を聞けたのは幸いだった。
「娘さん、あの森に入るつもりかい? やめたほうがいい、もともと迷いやすい森だったが、最近はとみに様子がおかしい。近寄らないのが身のためだ」
「それならなおさら、誰かが調べに行かないと。放置してたらどうなるかわかりませんから」
「……あんたさんがそれをやってくれるってのかい。すまないねぇ、ありがとうなぁ」
 老狩人から話が広がり、他の村人たちもフィオナに激励や感謝の言葉をかけてきた。貧しい村での、茶も菓子も出ないようなほんのひと時の交流。それでも。
「楽しかったですねぇ。よし、頑張ろうっ」
 気持ちを高めて、フィオナはいよいよ霞がかる森の探索に乗り出した。
 老狩人に伝授されたルートを進む。少し高台になった風上の道や、風通しのいい獣道。霞が間近に湧きそうな予兆を見れば、速やかに風上に退避してやり過ごす。
 時間をかけ、時に遠回りを強いられながら、フィオナは一歩一歩堅実に森の奥へと進んでいった。
「かなり奥まで来れましたね。……――!」
 斜めに傾いだ倒木の下をくぐり抜けた瞬間、予期せぬ霞がフィオナの周囲を取り巻いた――!
「えっ、村の人たち……!?」
 しかしフィオナの呪詛耐性がそれ以上の侵食を許さず、見知ったばかりの人々の面影は一瞬で退いていった。
 あのまま幻惑に呑まれていたら、一体何を見せられたのだろうか……。
「……この森の異変の主は、確実に撃退しないといけませんね」
 決意を新たに、フィオナは取り巻く死の気配を退けながら、森の奥へと果敢に挑んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グウェンドリン・グレンジャー
【POW】
……最初に、Butterfly kiss、で、防御力……高めて、おく
念のため

気合いで、乗り切る……しか、ない、か

森の、トラップ、警戒して、【第六感】で方角、予想しつつ、身体から、Mórrígan……の、翼、広げて【空中戦】で飛びつつ、進む

私の、トラウマ……生まれた時から、心臓が、悲鳴あげて、何度も、止まりそうに、なったこと
それと、パパの手術、の、後。ママ、美味しそうに、見えて、噛みついた、こと
ママ、動かなくなって……パパも、何処かに、行っちゃった

……それでも、それは、今の、私にとっては、過去。オブリビオンと、同じ
だから、進める



●過去を振り切って
「気合いで、乗り切る……しか、ない、か」
 白々と霞む蒼い森を前にして、グウェンドリン・グレンジャー(NEVERMORE・f00712)は目を閉ざした。
「私は……眠る、蝶」
 青みを帯びた艶を纏う漆黒のカラスアゲハ。神秘的な青の光彩放つモルフォチョウ。美しい網目に半透明の水色を満たしたアサギマダラ。三種の蝶が、グウェンドリンの周囲を儚く羽ばたき始めた。
「トラップ、なんて……あるか、わからない、けど。念のため」
 蝶の加護に護られながら、グウェンドリンは腰から大きな黒い翼を広げ、直感に頼って飛翔しながら森を進んだ。
 出だしは順調だった。グウェンドリンは運よく霞に捕まることなく、木々の梢をくぐり抜けていく。死の気配はまだ遠い。
 果たしてこの森は、どんな死を見せようとしてくるのだろう……。
(「私の、トラウマ……」)
 ふと、思考の間隙に、過去が射し込んだ。
 グウェンドリンの生誕は容易いものではなかった。脆弱に生まれついてしまった心臓は、何度も悲鳴を上げて、何度も止まりそうになった。その苦しみ、死への恐怖。
 そして……その身体的欠陥を克服するための移植手術がもたらした、悲劇。
(「パパの手術、の、後。ママ、美味しそうに、見えて……噛みついた」)
(「ママ、動かなくなって……パパも、何処かに、行っちゃった」)
 ぞわり――と、背後から黒く冷たいものが覆いかぶさってくる。
 それはいつでも傍らにあった死。死にまつわるあらゆる暗いもの。苦痛、悲嘆、孤独、絶望、後悔……心を、身体を、じわじわと侵食し、緩やかに絡めとる……
「それでも」
 ぽつりと、唇から呟きが零れた。
「……それでも、それは、今の、私にとっては、過去。オブリビオンと、同じ」
 グウェンドリンはいつの間にか閉ざしていた瞳を上げる。
 気づかぬ間に地上に降り立ち、周囲を霞に取り囲まれていたことを、知る。
 しかし、もはやそれは障害ではない。
「だから、進める」
 過去と共に霞を振り切り、グウェンドリンは決然と、森の奥を目指すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アクロ・オズノ
森で…蝶。
蝶ってあのひらひらしたやつか。
そんな厄介のもいるんだな。

んじゃ早速見つけに行くか。
知らない蝶だから違うかもしれねーが、
餌の草もある少し開けた所とかによくいるっつーから
その辺りを探すか。

聞いてた霞に出くわしたらバウンドボディを使う。
森の中なら跳ね回るのにも苦労しないんじゃないかと思ってるが
タールの身体も変形させて霧を回避して進む。

もし当たってもなんだ……死にかける日々も慣れてたからな。
飢えが一番きつかったが…今更身体も弱ってない状態で折れてたまっかよ。
楽じゃねーとしても、今回も切り抜けてやる。



●死の霞を跳ね退けて
「森で……蝶」
 と言われても、アクロ・オズノ(ブラックタールのバーバリアン・f16193)はすぐにはピンとこなかった。
「蝶ってあのひらひらしたやつか。あれが病をもたらすって? そんな厄介なのもいるんだな」
 しかしオブリビオンならば、どんなおぞましい性質を帯びていてもおかしくはない。
 蝶、というものの生態を軽く学習して、アクロは死の森に挑んだ。
「んじゃ早速見つけに行くか」
 蝶の姿かたちをしたオブリビオンならば、通常の蝶と同じ習性を持っている可能性は高い。アクロは蝶の幼虫の餌となる草や蜜を吸える花の群生しているような、少し開けたところを探して森を彷徨い歩いた。
 鬱蒼と茂る草木、入り組んだ道が続く。合間合間に現れる草花の閑地を覗き込むが、蝶の姿はなかなか見当たらない。蝶どころか、他の生き物の気配もないような……
 と思った次の瞬間、視界が一気に霞んだ。
「噂の霞ってやつか!」
 木々に囲まれた狭い道での遭遇。逃げ場はない。
 アクロは自身の肉体をバウンドモードに切り替えた。その伸縮性と弾力性を駆使して木々の幹から幹へと跳ねまわり、狭い隙間はタールの身体を変形させて通り抜け、巧みに霞を回避していく。
 それでも完全には避けきれず、かすかに触れてしまった霞から死の気配が染み出してくる。それはアクロ自身がかつて体感した、どうしようもなく迫りくる死の感触。
「ああ、飢えが一番きつかったっけな……けど、死にかける日々なんてものには慣れちまったんだ。今更折れてたまっかよ」
 あの頃のように身体が弱っていたら、心もまた蝕まれていたかもしれない。
 だが今は違う。苦しかった体験は、己を支える糧の一つだ。
 跳ね飛ぶ身体はあっという間に隘路を踏破し、やがて唐突に視界が開けた。
 豊かな下草が生い茂る平地。奥に行くにつれて末広がりに広がっていき、最奥には蝶の好みそうな色の花々もちらほらと見える。
 しかし同時に、あちこちに湧き上がる大量の霞。
「楽じゃねーとしても、今回も切り抜けてやる」
 アクロは生存本能を剥き出しにしてニヤリと笑うと、力強く地を蹴り、さらなる死の霞へと果敢に挑むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。死の幻惑…ね。
少し前までならどんな幻だろうと、
“誓い”を胸に、揺らぐ事なく切り進めたんだろうけど…。

…今は、幻と解っていても。
彼の死ぬ姿を見るのは、恐い…かな。
…本当に、変われば変わるものね。
その変化が嫌では無い辺りも含めてね…。

事前に防具を改造して“見切りの呪詛”を付与
装備者の第六感を強化して、目立たない霞の存在感を感知出来るようにしておく

魔力を溜めて暗視を強化し、
森の中を警戒しながら忍び足で進み、
周囲に霞が沸いたら【血の疾走】を使い前方に転移する

恋人の死ぬ幻が見えたら最初は動揺するが、
“魂の呪痕”も、彼に刻んだUCの呪詛も反応しない事に安堵し、先に進もう。

…っ、彼は、死なせないわ。



●失う恐怖を乗り越えて
「……ん。死の幻惑……ね」
 森の特性を知ったリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は少なからず戸惑いを覚えていた。
 少し前までならどんな幻だろうと、“誓い”を胸に、揺らぐ事なく切り進めたのだろうが……
(「……今は、幻と解っていても。彼の死ぬ姿を見るのは、恐い……かな」)
「……本当に、変われば変わるものね」
 その変化を、憎からず思えていることも含めて。
 小さく自嘲し、リーヴァルディは足音を立てずに、森の中へと警戒深く踏み入った。
 梢の天蓋に頭上の空は閉ざされ、周囲は薄暗い。溜めた魔力で強化した暗視能力と忍ぶような慎重な足運びで、リーヴァルディは順調に奥へ奥へと踏破していく。
 淡々と進むことしばし。足元の病葉を踏みしめた瞬間、ぞわり――と背筋を不吉な予感が走った。
「っ、限定解放……っ」
 リーヴァルディは咄嗟に常夜の鍵を現出させ、左眼の魔法陣を起動し一瞬にして前方に空間転移した!
 すぐさま後方を振り向くと、先ほどまで立っていた場所は大量の白い霞に覆われていた。
「……まだ、くる」
 防具に付与しておいた“見切りの呪詛”によって、高められた第六感が騒いだ。
 リーヴァルディはさらなら空間転移を繰り返した。霞はその都度、一瞬前に立っていた足場に湧き上がる。前方にも霞が湧き始める。徐々に周囲が霞に埋め尽くされていく……。
(「抜けられる……?」)
 湧いたばかりの霞の塊と塊の間のわずかな隙間。そこを抜けられなければ、霞に囚われ、出られなくなる。
 一か八か、リーヴァルディは転移を敢行し――
 ――瞬間、怒涛の死がリーヴァルディの眼前を埋め尽くした。病死する恋人。事故死する恋人。オブリビオンに殺される恋人――
「――――!」
 声にならない悲鳴を上げかけるリーヴァルディ。
 しかし“魂の呪痕”は反応しない。彼に刻んだユーベルコードの呪詛も沈黙したまま。
 ああ、これは幻だ。
 安堵と共に、リーヴァルディは転がり出るように現実へ返った。転移先で薄く広がっていた霞に、わずかに触れてしまっていたことを知る。
「……っ、彼は、死なせないわ」
 改めて誓いを胸に、リーヴァルディはまっすぐに前を向き、さらなる奥へと進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘンペル・トリックボックス
ふむ、中々厄介な影響を撒き散らしてくれたようで……影響は最小限に収めておくのが紳士と言うものでしょう。

シルエットを先行させて、予め霧の発生し辛い場所に当りをつけておきます。霧の発生する周期や風向きに左右されるか等、ある程度多角的に【情報収集】。ルートの構築が完了次第、出発です。

忌々しい事に私の炉心は、あらゆる怨念や呪詛のような負の感情を喰らって動力とする呪具だ。およそ世界中の人が幸福にでもならない限り停止しない。
早い話、私は死ねない。何度それを願ったとしても。
それでも死を目にするというのなら、安らかな停止か凄惨な暴走かの二択でしょう。そしてそんなもの、100年も前から夢想し続けてますよ、えぇ。



●シルエットの示す道筋
 森に満ちる死の気配に、ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)は気難しげにハットを抑えた。
「ふむ、中々厄介な影響を撒き散らしてくれたようで……影響は最小限に収めておくのが紳士と言うものでしょう」
 杖で地面を一突きすると、たちまち自分自身の影が目前に立ち昇った。
「いってらっしゃい。あまり巫山戯すぎないように」
 主の命を受け、ヘンペルそっくりのシルエットは陽気にステッキを回しながら森を先行し始めた。
 動きは滑稽だが、シルエットは的確に斥候の役目を果たした。霧の発生しやすい場所、発生する周期、風向きの影響……五感を通じて、ヘンペルの元に多角的な情報が集積されていく。
「……なるほど。ルートの構築はこれで良いでしょう。では、参りましょうか」
 ヘンペルは森の状況を立体的に理解したうえで、探索に取り掛かった。
 フォーマルな装いの紳士が、死の纏わりつく森を堂々と進む。しっかりとした実地調査に裏打ちされた足運びに迷いはなく、まるで死に真っ向から挑むかのよう。
 しかし霞が彼を襲うことはない。歩むべき道筋が立っているのだから、いちいち霞を避ける必要すらない。たまたま間近に湧いた霞の脇も悠然と歩み抜ける姿は、まるで霞が彼を避けていくようにすら見える。
(「しかし、確かにこれは濃厚な死の気配……」)
 湧いては消える霞から伝わる『死』を、ヘンペルは強く意識する。
 ……忌々しいことにヘンペルの炉心は、あらゆる怨念や呪詛のような負の感情を喰らって動力とする呪具だ。およそ世界中の人が幸福にでもならない限り、停止することはない。
(「早い話、私は死ねない。何度それを願ったとしても」)
 だからこの霞に触れたところで、ヘンペルが見るであろう己の死はわかりきっている。
 安らかな停止か、凄惨な暴走。
「そんなもの、100年も前から夢想し続けてますよ、えぇ」
 シニカルな笑みに憧憬めいたものを潜めて、紳士は悠然と森の奥を目指した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
どこへ行っても幻覚を見せる類の事象には事欠かないようだ


自身の死など空虚への旅と決まりきっている
今更恐怖も出来んが、見知った者の死に出会うのは困る
時は僅かでも互い記憶に留めた者達
幸福であってほしいと思うし、それが果たされぬままの死は見たくはない


とは言え概要の知れた幻覚というもの程、役に立たんものもあるまい
魔眼・停滞で都度、周囲を初期化しつつ進む



●巻き戻し
「死の幻惑か……どこへ行っても幻覚を見せる類の事象には事欠かないようだ」
 アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)は躊躇いなく森に踏み込んだ。
 恐れはなかった。自身の死など空虚への旅と決まりきっている。自身の死に対して、今更恐怖などできない。
 ……だが。
(「見知った者の死に出会うのは困るな」)
 接した時は僅かでも、互いに記憶に留めた者達。
 幸福であってほしいと思うし、それが果たされぬままの死は見たくはない。
「――とは言え概要の知れた幻覚というもの程、役に立たんものもあるまい」
 唐突に周囲が霞。たちまち侵食してくる死の気配は、予見の通り、見知った面影へと実像を結ぼうとしている……。
 アルトリウスは一度閉ざした両眼を、見開いた。
 魔眼が、妖しい輝きを放つ。
「歪め」
 瞬時にして、視界が歪んだ。
 幻惑は像を結ぶ前にあえなく掻き消え、霞もまた湧いた瞬間を巻き戻すように退いていく。
 空間は瞬く間に初期化され、辺りには霞のない、静謐な森の姿が戻った。
「……他愛ないな。この程度の幻覚では、足を止める価値もない」
 アルトリウスは事もなく歩みを再開し、空間の初期化を繰り返しながら、森の奥へと突き進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アストリーゼ・レギンレイヴ
【POW】

死の幻惑……ね
屹度、霧に囚われたならば
この目の前には幾つもの屍者の群れが映るでしょう
嗚呼、どれも、懐かしい顔触れ
異形の神の手によって、生ける屍と化した部族の民たち
身寄りなきあたしと妹を受け入れてくれた、「家族」の姿

妹と二人、生き残ったあたしを責めるかしら?
――いいえ、屹度そんなことはないわね
皆、あたしが吸血鬼の血を引く存在と知っても優しかったもの

だから、進めるわ
この光景は、守れなかった自分の責とそう知っても
「だからこそ」あたしは足を止めてはいけないと
二度と同じ悲劇を齎さない為に戦い続けるのだと
そう、誓ったから

足は止めず、森の奥へ歩み続けるわ
何を見たとしても
揺るがないと、決めているから



●彼女は未来へ、死は過去へ
「死の幻惑……ね」
 アストリーゼ・レギンレイヴ(闇よりなお黒き夜・f00658)は、足を止めないことを選んだ。霞が湧いても、死が己を取り巻いても、決して。
 前触れなく湧きたつ霞は、瞬く間に周囲を飽和していく。白く閉ざされゆく視界の中には、とうに予見していた面影が、幾つもの屍者の群れとなって現れる。
(「嗚呼、どれも、懐かしい顔触れ」)
 列を成し、アストリーゼとすれ違っていく屍者たちは、かつて異形の神の手によって、生ける屍と化した部族の民たち。身寄りなきアストリーゼと妹を受け入れてくれた、「家族」の姿。
(「妹と二人、生き残ったあたしを責めるかしら?」)
 わずかによぎった可能性を、アストリーゼは即座に否定する。
(「――いいえ、屹度そんなことはないわね。皆、あたしが吸血鬼の血を引く存在と知っても優しかったもの」)
 事実、屍者たちは何も語らない。害さない。ただただ、前へと進むアストリーゼとすれ違っていくだけ。
「だから、進めるわ」
 この光景は、守れなかった自分の責とそう知っていても。
 「だからこそ」足を止めてはいけないと。二度と同じ悲劇を齎さない為に戦い続けるのだと。
 そう、誓ったのだから。
 屍者たちは、霞と共に流れていく。淡々と、アストリーゼの後方へ。
 彼女にとっての過去へ。
 開ける視界。霞はまだあちらこちらに湧いている。何度でも現れ、アストリーゼを惑わそうとしてくるだろう。
 それでも決して、アストリーゼは足を止めない。森の奥へと歩み続ける。
 何を見たとしても、揺るがないと、決めているから。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『病の先触れ『ヤミイロシチョウ』』

POW   :    其は貴賎問わず等しく与えられるもの
【蝶が擬態した髑髏の爪】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    いずれ来る時に悔いること無き様
【不治の病に罹る未来を相手に予期させるため】【不吉と忌み嫌われる姿を目前に晒すことで「】【身体的苦痛」「不自由」「愛別離苦」の心象】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    死の訪れに備えせよ
【自身や親しい存在の病や死への恐怖】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【死病を運ぶ髑髏の霊】から、高命中力の【体力を奪う毒の鱗粉や感染力の強い病原体】を飛ばす。
👑11
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●死と病を運ぶ蝶
 死の幻惑をもたらす霞を乗り越え、森の中枢に到達した猟兵たちの前に、ひらり……と鮮やかな青がよぎった。
 蝶だ。生き物の姿を全く見かけない森で、猟兵たちが初めて目にした動物だった。
 幻の如き羽ばたきに誘われ、木々の迷路を抜けた先に、白く可憐な花々が咲き乱れる花畑が広がった。
 ……そしてそこには、多種多様な動物たちの、血まみれの死骸がいくつも転がっていた。
 死骸の頭上に青い蝶が群れを成して集合し、巨大な髑髏の姿を形成していく。
 力なき者は、目撃しただけで死病に取り憑かれるとさえ言われる、病の先触れ『ヤミイロシチョウ』の群集。
 髑髏はくしゃくしゃと嗤う。その爪は猟兵を獲物と定め、引き裂く機会を狙って蠢いている。
 こいつらは死と病を司る蝶だ。自在に姿を変え、死や病苦を予感させて猟兵の心を苦しめてくるだろう。また自分や親しい存在の死や病への恐怖を乗せた鱗粉で猟兵の動きを止め、毒や病原体で攻撃してくるはずだ。
 しかし、死の幻惑に満ちる森を乗り越えここに至った猟兵たちならば、死の予感や恐怖を撥ね退けることなど、難しいことではない。
 村の人々の貧しくとも唯一無二である日常を守るため、猟兵たちは忌まわしいまでに美しき蝶の群れに立ち向かう――。
フィオナ・グファジェン
「死が目の前にあるからといって、気軽に生を諦められるほど出来た子ではないものでっ」

生き汚く心行くまで、思う存分足掻きましょう。
生き急ぐことはあっても、死に急ぐ気はありませんからっ。

接敵と同時にメグリユクキバを使用して、私は後ろへ控えましょう。
【地形を利用】して身を隠し、
【忍び足】で移動して動物の死骸へ糸を括り付けながら日輪達に気を取られる敵の死角へ移動。
日輪達が倒れると同時に物陰から不意打ちで【先制攻撃】、
【生命力吸収】を交え攻撃していきます。
時折糸を引いて死骸を動かし敵の気を引き【フェイント】、【罠使い】の本領発揮ですねっ。
敵からの攻撃は、【呪詛耐性】にかまけて防げればなとっ。



●糸が紡ぐ死
 フィオナ・グファジェン(Brigadoon・f17254)はヤミイロシチョウの集合体である髑髏と遭遇するや否や、詠唱を開始した。
「昇り行く月。沈み行く太陽。その逆説もまた然り。夜空を駆ける牙の名を、忘却だけが知っている。仮初を謳え、その名は――」
 たちまち召喚された日輪と月輪が、フィオナを背にする形で敵前に並び立つ。
 と同時に、巨大髑髏が腕を伸ばして、不気味に湾曲した爪を勢いよく振り下ろしてきた!
 日輪、月輪がそれを受け止めている隙に、フィオナは後方へ退き、樹木の影に隠れ潜む。
「死が目の前にあるからといって、気軽に生を諦められるほど出来た子ではないものでっ」
 木陰から木陰へ、足音を忍ばせて移動しながら、動物の死骸へ糸を括り付けていく。
(「生き汚く心行くまで、思う存分足掻きましょう。生き急ぐことはあっても、死に急ぐ気はありませんからっ」)
 日輪たちに気を取られ、凶悪な爪を幾度となく振るい下ろす髑髏は、死角をとられたことに気付かない。
 くしゃしゃしゃ! 耳障りな嗤い声と共に払われた爪が、日輪と月輪を次々となぎ倒していく――!
 ――その瞬間、フィオナは敵の背後に躍り出るや、鋼糸を飛ばして髑髏の爪を括りあげた! 鋼糸に生命力を啜りあげられ、数羽のヤミイロシチョウが羽を散らして死に絶える。
 ヤミイロシチョウたちがさざめくように動きを変えると、まるで絵が描き換えられるかのように、顔面と後頭部の造形が入れ替わった。と同時に、青い鱗粉が風に乗って辺りに広がっていく。
 しかしフィオナは呪詛耐性に頼って鱗粉を無視し、死骸に括った糸を一気に引き寄せた。
 糸に操られ、あたかも生きているかのように起き上がる命なき動物たち。ヤミイロシチョウたちはざわめき、警戒に動きを鈍らせた。
 その瞬間を捉え、フィオナは鋼糸を全開に解き放つ。
 鋭く空を裂く軌跡が、髑髏全体を幾重にも巻き取り、きつく縛り上げた――!
「これが、罠使いの本領発揮というものですよっ」
 鋼糸に命を絡めとられ、大量のヤミイロシチョウたちがぽとぽとと花畑に落ちていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
死がお好みか
ならば存分に味わっておけ

破天で掃討
高速詠唱と2回攻撃で間隔を限りなく消し、全力魔法と鎧無視攻撃で損害を最大化
爆ぜる魔弾の嵐で蹂躙する面制圧飽和攻撃
敵群周囲を纏めて吹き飛ばし回避の余地を与えず、攻撃の密度速度で反撃の機を与えず
それでなお反撃を行うなら自身の攻撃で飲み込んで更に撃ち続け押し切る心算

万一突破されても消失の攻撃吸収・無効化と自動反撃で対処


俺を殺せぬ程度なら幻影を形にも出来ん
手を休めず攻撃の物量で全て圧殺する



●魔弾の蹂躙
「死がお好みか。ならば存分に味わっておけ」
 ヤミイロシチョウの髑髏と対峙するアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)の周囲に、青い光点が数多輝いた。
 死にかけの恒星の如く輝くそれらは、死の原理を凝縮した魔弾。
 髑髏を構成する蝶が警戒も露わに一斉にざわめき、青翅を本性たる禍々しい紅に変質させた。髑髏が姿を変える前触れ。
 しかし機先を制したのはアルトリウスだった。
「行き止まりだ」
 酷薄な宣言と同時に、数多の魔弾が弾けるように一斉に発射された。横一線の軌跡を束のように空に描きながら、半端に形を変えた髑髏へと横殴りに打ち付ける――!
 魔弾は着弾と同時に爆ぜ、敵の存在原理を直に砕いた。次々に撃ち落されていく蝶たち。
 髑髏はなおも形を変えようと蠢くが、魔弾の第二射とアルトリウスの高速詠唱がそれを許さない。攻撃と攻撃の間隔は限りなくゼロに。全力で込めた魔力が威力を拡大させる。庇うように翳された爪も貫き、本体の敵群をまとめて吹き飛ばす。
 爆ぜる魔弾の嵐による面制圧飽和攻撃が、髑髏を蹂躙していく。回避は不可能。蝶一羽とて突破する隙はない。攻撃の密度と速度が、敵の反撃の機をことごとく潰す。
 髑髏は形状変化を諦め青色に戻ると、どうにか鱗粉を届かせようと一斉に翅を震わせた。
 が、魔弾は細かな粒子さえも通さない。途切れることない幾千の弾道は大きな空気の流れを作り出している。気流は鱗粉を引き込み、髑髏へと押し返していく……!
「俺を殺せぬ程度なら幻影を形にも出来ん。このまま押し切らせてもらおう」
 アルトリウスは手を休めず、物量で容赦なく髑髏を圧殺していく。
 目映い青が視界を塗り尽くし、白い花畑を、死滅した蝶が夥しく埋め尽くしていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガラガラドン・エルダーワールド
【行動】
まずは初手でユーベルコードを使わせていただこう。

創界の書 - 第4章 4項 4節 解放
『死者の祝祭』

祝い給え諸君、今日は我らの命日だ

我等の祝祭を祝う仲間を紹介しよう
まずは君たちを生から解放してくれる可愛い不死猫エグ・ノグ。


そして次は、心無い少年達によって無残に殺された不死犬フーギィ。
君たち死者を先導させる素晴らしい名犬だぞ。

さあ、二人とも、今日は祝いの日だ。
植物、虫、動物、人、生ある者、皆等しくお友達だ。仲間外れにせず、今日という日を祝いなさい。




子猫と子犬をゆっくり前進させる。周囲に即死魔法とアンデッド化魔法を撒き散らさせ、地獄絵図を作ろう。

二人は私と敵の前を阻む様に動いてもらうよ



●死者の行軍
 創界の書 - 第4章 4項 4節、解放。
 『死者の祝祭』。
「祝い給え諸君、今日は我等の命日だ」
 ガラガラドン・エルダーワールド(死霊術師・f17378)は絵本を読み聞かせるようにユーベルコードを展開した。
「我等の祝祭を祝う仲間を紹介しよう。まずは君たちを生から解放してくれる可愛い不死猫エグ・ノグ」
 骸骨の如き掌が示した先には、死を撒き散らす子猫。
「そして次は、心無い少年達によって無残に殺された不死犬フーギィ。君たち死者を先導させる素晴らしい名犬だぞ」
 さらに翻した掌が示すのは、死者をアンデッド化する子犬。
「さあ、二人とも、今日は祝いの日だ。植物、虫、動物、人、生ある者、皆等しくお友達だ。仲間外れにせず、今日という日を祝いなさい」
 子猫と子犬は髑髏へ向けてゆっくりと前進していく。
 二匹を阻もうと髑髏の爪が振り下ろされる――が、子猫の間近に迫ったその瞬間、爪は透明な力場に衝突したかのように弾けて形を無くした。
 死んだ大量のヤミイロシチョウがぽとぽとと花畑に落下する。その死骸を、子犬の足元から這い進む禍々しい瘴気が包み、偽りの蘇生を施す。
 死んだはずの蝶たちが、花畑から次々に舞い上がり、その羽ばたきが視界を青黒くかすませた。
 子猫と子犬の行進に大量の蝶が加わり、静かに、緩やかに、髑髏へと迫る。
 ヤミイロシチョウの翅が細かにはためき、髑髏から大量の鱗粉が放たれた。動きを鈍らせる行軍。しかしアンデッドと化した蝶たちもまた鱗粉をばら撒き対抗する。子猫の即死魔法は髑髏の表層にも届き、新たな死骸を量産しては、アンデッドの行軍が徐々に厚みを増していく。
「いかがかな? 諸君のために用意した、この地獄絵図は」
 興に乗って頭蓋骨を笑わせるガラガラドン。
 その首を狙って髑髏の爪が伸び迫るが、子猫と子犬が進路を阻み、さらなる死骸を生み出していく。髑髏は徐々に徐々に、その命を削り取られていく……。
 ひとたび始まった死の螺旋を止める術は、ない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アクロ・オズノ
目当てに辿り着いたか。
んじゃ早速仕留めに行くか!

こういう群れてるやつにはまとめて叩くにもこっちの方が良いか。
サイコキネシスでサイキックエナジーを面で叩きつけて行く。

間合いは程々取り、詰めて来たり攻撃を仕掛けて来たら
ブラックタールの身体も利用しつつ回避。
蝶の数をしっかり減らしていく。

十分削ったら今度はこちらから追う番。
がっつり倒しに行く。



●不可視の制圧
「目当てに辿り着いたか。んじゃ早速仕留めに行くか!」
 アクロ・オズノ(ブラックタールのバーバリアン・f16193)はヤミイロシチョウの群れの前に躍り出るや、体内のサイキックエナジーを高めた。
「こういう群れてるやつはまとめて叩くのが良いよなっ」
 腕をしならせ、高めたエネルギーを一挙に放出する!
 目に見えないエネルギーはあたかも一枚の膜の如く髑髏の顔面全体に叩きつけられ、表層の蝶が青い翅を派手に散らした。
 髑髏は爪を振り下ろして反撃してくる。咄嗟にアクロが横に避けると、鋭く痛烈な斬撃が後方で地面を抉る。
「捉えられると思うなよ……!」
 アクロは次々に追いかけてくる爪を紙一重で躱しては、すかさずサイキックエナジーを敵に叩きつけていく。進路を妨害するように突き立った爪はブラックタールの身体を駆使して回避し、流体のまま花畑の底を素早く這うようにして鱗粉の蹂躙を受ける前に風上に退避する。
 その間にも、何度となく打ち付けるサイキックエナジーが髑髏の表層を叩き壊し、形態を保っていた蝶を次々と落としていった。
 度重なる攻撃に、輪郭を保てなくなってきた髑髏を見て、アクロは敵側面で足を止めた。
「十分削れたか。今度はこちらが追う番だ!」
 アクロはプラズマめいた光を放出しながら、臨界点を超えてサイキックエナジーを解き放った――!
 レーザーの如く照射された透明なエネルギーは、髑髏の顔面を真一文字に薙ぎ払い、大量の蝶を撃ち落していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アストリーゼ・レギンレイヴ
《漆黒の夜》を纏いて前へ
この蝶の一つ一つが敵だ、と云うのなら
一つ残らず叩き切ってみせましょう

自身の死も病も、そんなものは恐れない
あたしにとって怖いのは、この胸の裡にある憎悪が
オブリビオンという存在への復讐の念が消えてなくなることだけ

親しきものに死が降り注ぐことなど、微塵も考えはしない
何故か? ――決まっているわ
そんな死(もの)は、このあたしが決して近づけさせないから

――いずれにせよ、毒はさほど効かぬ身体だもの
もし体力を奪われたとして
【生命力吸収】で奪い返せばいいだけ

蝶が模る爪牙や纏う瘴気にも気を払いつつ
もしほかに味方があるようならば
其方を【かばう】ことも視野に入れるわ



●蝶食む夜
 アストリーゼ・レギンレイヴ(闇よりなお黒き夜・f00658)は、夜闇の如き暗黒の闘気を全身に纏う。
「――行くわ」
 立ち昇る黒々としたオーラを引き連れて、彼女は前へと踏み出した。
「この蝶の一つ一つが敵だ、と云うのなら、一つ残らず叩き切ってみせましょう」
 真正面から歩み寄るアストリーゼへ、髑髏の形状から零れたヤミイロシチョウが群れを成して襲い来る。それは青色の奔流となってアストリーゼの全身を攫い、死への恐怖と毒と病原体をたっぷり含んだ鱗粉と羽ばたきの振動で侵していく……。
「残念だけれど、毒はさほど効かない身体なのよ。その命、返してもらうわね」
 ぶわ、と一瞬にして拡大したオーラが周囲の蝶たちを一気に包み込んだ! 蝶の生命力を吸い上げ、アストリーゼの肉体を蝕む消耗を補填する。
 オーラに押しのけられる形で蝶の奔流が退くと、アストリーゼの視界の全面には、禍々しい深紅に変じた髑髏の姿が映り込んでいた。
 ギャッギャギャギャギャギャギャギャッ!!
 髑髏は笑った。血を吐くように赤い蝶を吐き出しながら。虚ろだった眼窩にいつの間にか生じていた眼球が、ぐるぐるとでたらめに蠢く。
 しかしアストリーゼは、一切を苦にせず闘気を揺らめかせた。
「自身の死も病も、そんなものは恐れない」
 彼女にとって恐ろしいのは、その胸の裡にある憎悪が、オブリビオンという存在への復讐の念が、消えてなくなることだけ。
「親しきものに死が降り注ぐことなど、微塵も考えはしない。何故か? ――決まっているわ」
 断じ、アストリーゼは走った。他の猟兵を狙う爪を追いかけるように。
「そんな死(もの)は、このあたしが決して近づけさせないから」
 打ち下ろされた爪を、漆黒の夜を纏う全身が受け止める――!
 強烈な衝撃、闘気が生命力を吸い上げる甘美な感触。
 ぱ……っと弾けるように爪を模る蝶が散開したそこには、無傷のまま佇むアストリーゼの姿があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。ある程度の覚悟はしていたけど、
実際に目の当たりにすると、吐き気がするほど最低な気分だったわ。

…報いを与えてあげるわ。この私の逆鱗に触れた報いをね…。

“血の翼”を広げ上空にダッシュして、
空中戦を行うドクロの霊の攻撃を暗視を頼りに武器で受け流し毒耐性で耐えつつ距離を取る

普段以上の気合いと殺気を込めて精霊に祈りを捧げ、
吸血鬼化した自身の生命力を吸収して【血の教義】を二重発動(2回攻撃)

…闇の娘が火の精霊に願い奉る。
青ざめた死を焼き払う、怒りの星を此処に…!

天空に“火属性”の力を溜めた巨大な“結晶”を創造した後、
“火の隕石”として敵陣をなぎ払う火属性の範囲攻撃を行うわ

…覚悟は良い?次はお前よ。



●炎が降る日
「……ん。ある程度の覚悟はしていたけど、実際に目の当たりにすると、吐き気がするほど最低な気分だったわ」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は茫洋として見える無表情からは窺い知れぬ、不快の心情を零す。
「……報いを与えてあげるわ。この私の逆鱗に触れた報いをね……」
 髑髏の爪が振り下ろされた瞬間、血液の色をした魔力の双翼が背に広がり、リーヴァルディの身体を上空へと連れ去った!
 空振りした爪が蝶の群れに散開し、即座にリーヴァルディを追いかける。本体の髑髏もまた眼窩の虚無でリーヴァルディを見上げ、大量の鱗粉を飛ばしてきた。
 周囲に纏いつく蝶の翅と鱗粉が青い霞となって、視界を暗く閉ざす。
 リーヴァルディは片時も翼を休めず宙を駆けながら、暗がりから襲い来る爪を類まれな視力で見極め、武器で弾き受け流した。
「……闇の娘が火の精霊に願い奉る。青ざめた死を焼き払う、怒りの星を此処に……!」
 毒に耐えながら、リーヴァルディは最大限の気合いと殺気を籠めて精霊に祈りを捧げた。その姿は吸血鬼へと変貌し、自身の生命力をもってして術を練り上げていく。
 蝶の追随を振り切ったその瞬間、リーヴァルディはユーベルコードを発動した。
 天空に顕現するのは、火の力を溜めた巨大な結晶。
「――覚悟は良い? 次はお前よ」
 結晶が真紅に燃え上がり、凄まじい速度で落下していく――!
 それはあたかも火の隕石。第一陣が髑髏を直撃して蝶を散開させ、続けざまの第二陣が八方に散った蝶の群れをまとめて薙ぎ払う。
 燃え盛る花畑。焦げ付いた臭気。
 青い翅は無残に燃えて灰となり、跡も残さず風に流れていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グウェンドリン・グレンジャー
【POW】
(転がる骨に目をやり)
……そう
遠慮、いらない……わね

MórríganとBlack Tail、二つ……の、クランケヴァッフェ、身体から、展開
まずは、手近な、一匹一匹、叩き落とす
少し……離れた、ヤツ、Ebony Feather、飛ばしたり、Imaginary Shadowで、潰したり

少しずつ、距離、詰めてく
攻撃……【第六感】で、予測、回避
身体への、攻撃……も、精神への、攻撃も、【激痛耐性】で、対処

沢山、巻き込める、ように、群れの真ん中……で、【属性攻撃】と【生命力吸収】を、乗せた、Feather Rain……を、使う
属性は、虚数
何もかも、飲み込んで、影に還す

死は……あまり、怖くない


ヘンペル・トリックボックス
……ふむ。この蝶、病毒の化身と見せかけてその実、『病や死に対する畏れ』こそが存在の根幹を成しているようですな。で、あれば──それを覆す概念をぶつけるとしましょうか。

なにしろ数が多いので、囮役も兼ねて【存在感】を誇示するように群れの中を往きます。この間、大いに攻撃されるとは思いますが、【第六感】と【見切り】を併用して極力回避。
群れの中心部まで到達したら、【破魔】の力を最大限に籠めて【範囲攻撃】化した『浄三業神呪符』による、病毒を浄化する【属性攻撃】を放ちます。本来は回復用のUCですが、病毒が相手であれば転じて攻撃にもなりましょう……!

アドリブ共闘可です。



●虚無と浄化
 残骸となった花畑に転がる骨に目をやり、グウェンドリン・グレンジャー(NEVERMORE・f00712)はぼんやりとした瞳を細めた。
「……そう。遠慮、いらない……わね」
 その腰元から、勃然と、大きな黒い翼と、長い尾羽めいた黒い生体ウィップが展開した。
 グウェンドリンは滑るように飛翔すると、髑髏からはぐれて羽ばたくヤミイロシチョウを一羽一羽叩き落していく。
「髑髏の形状がほどけかけていますな。今ならば、群れの中心にも届きますか」
 ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)もまた敵への進攻を開始した。
 囮役を兼ねての堂々たる足運びは大いにその存在感を誇示し、ヤミイロシチョウの注意を惹く。当然、蝶たちは警戒もあらわにざわめき、容赦なく攻撃を殺到させてくる。
 ヘンペルは直感と眼力を駆使して爪の攻撃をスマートに躱し、なおも歩みを止めずに進む。
 その間、グウェンドリンもまた逆方向から敵への距離を少しずつ詰めていく。離れた場所で爪の形状へと集合しようとしている群れは黒い羽根を射出して撃ち落し、あるいは蝶の形をした念動力をぶつけて形態変化を阻む。
 鱗粉と深紅の髑髏がグウェンドリンとヘンペルを牽制する。二人は直感に従って鱗粉の噴射から退避し、髑髏がもたらす死と病苦の予感をひたすら耐え、徐々に徐々に、敵の懐に踏み込んでいく。
「……ふむ。この蝶、病毒の化身と見せかけてその実、『病や死に対する畏れ』こそが存在の根幹を成しているようですな。で、あれば――それを覆す概念をぶつけるとしましょうか」
 ヘンペルは群れの中心部へと歩みながら、殺到してくる大量の蝶を無視して、朗々と経文を唱え始めた。身中諸内境 三萬六千神……破魔の力が極限まで高められていく……。
 グウェンドリンもまた敵群の中央に到達しつつあった。髑髏本体に向けて念動力をぶつけ、形の崩れたところから内部に侵入すると同時、腰部の黒い翼状ブレードから生えた翼を限界まで広げた。
「死は……あまり、怖くない」
 グウェンドリンの翼が漆黒の羽根を無数に放つのと、
「……彼身常不滅 誦此真文時 身心口業皆清浄」
 ヘンペルが経文の結びに無数の呪詛を放ったのは、ほぼ同時。
 虚数の羽根が周囲の蝶を呑み込み、何もかも影に還す。
 病毒を浄化する呪符が輝き、清浄な光で蝶を焼き尽くす。
 闇と光。相反する二つの力に内側から食い破られ、髑髏は破裂するように崩壊した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『吸血猟姫ディアナ』

POW   :    インビジブルハッピー
【銃口】を向けた対象に、【見えない弾丸】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    バレットパーティー
【血から無数の猟銃を生み弾丸】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    ドレスフォーハンティング
全身を【これまでに狩った獲物の血】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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●嗜虐の吸血猟姫
 ヤミイロシチョウはその悉くが真っ白に白化し、細かな粒子となって風に運ばれ、空に溶けて消えた。
 花畑は激戦の余波を受け、ほとんど原型をとどめていない。
 猟兵たちはさらなる奥へと進もうとして、ふと、隅の方に残っている数体の動物の死体に違和感を覚えた。
 ……戦闘中には気づけなかったが、ヤミイロシチョウが殺したにしては、おかしい。血まみれの傷口は、よく見ればこれは……弾痕……?
 ――まるでその疑惑を肯定するように、森の空に銃声がこだました。
 猟兵は銃声のした方、森の中枢へと急いだ。
 その道程にも転々と転がる動物たちの死体。いずれも身体のどこかに弾痕があるようだ。進むほどに血の臭いがきつくなっていく……
 再び視界が開けた瞬間、再度の銃声が弾け、猟兵たちの目前で跳躍したノウサギが見えない銃弾に貫かれた。飛び散る深紅。
「――おやぁ? まだ生きてるヤツがいるよ」
 鷹揚な、それでいてどこか常に悪意を含んだような声。
 銃身で肩を叩きながら現れたのは『吸血猟姫ディアナ』だった。
「なんだ迷い込んだのかい? 困るなぁ。森に生き物が残ってちゃ、ヤツらの目が村に向かないじゃないか」
 ヤツら……ヤミイロシチョウのことか?
 訝る猟兵たちに、ディアナは肩をすくめてみせた。
「そうさ。使役したのはいいが、ヤツら、目につく動物を片っ端から病気にして殺しちまう。それじゃアタシがつまらない。だから、森の動物って動物をアタシが撃ち殺して、ヤツらが村に向かうように仕向けているのさ」
 ニヤリ。凶悪な笑みがディアナの口許を歪ませる。
「森じゅうのイキのいい動物を狩れれば、アタシが楽しい。人間どもが集団で病気にかかって苦しんでるところを狩れれば、アタシが楽しい。イイこと尽くめだと思わない?」
 猟兵は理解する。この女が今回の事件の全ての元凶。
 そして、ヤミイロシチョウなど遥かに及ばぬ害悪だ。
 猟兵の高まる殺気を一身に受けて、ディアナは声を上げて笑った。
「アッハ! アタシを討つのと、アンタたちを撃ち貫くの、どちらが早いかねえ?」
 ディアナの足元に赤黒い液体がざわめく。
 これまでに狩った生き物たちの血を纏い、傷つくほどに強くなる吸血猟姫。血より生み出した無数の猟銃を使いこなし、時に見えない弾丸で獲物を翻弄するのを好む。
 彼女はあらゆる生物を殺すことを愉しんでいる。野放しにすれば、どれほどの災禍を及ぼすかわからない。
 遥か後方に村を背にして、猟兵たちは吸血鬼へと立ち向かうのだった。
フィオナ・グファジェン
「さぁ、泥仕合と行きましょうかっ」

どう生き、何へ努めるか。それは人それぞれ。どうこう言う気はありません。
だからこそ、私は貴女を止めることへ努めます。どうこう言わないでくださいねっ。

開戦即メグリユクキバ使用、私はすぐに【地形を利用】し茂みの影へ隠れます。
【忍び足】で移動しながら相手の死角へ回り、
【武器改造】でからくり人形の牙へ、【毒使い】らしく【罠使い】らしく毒を仕込みましょう。
攻撃可能になると同時に、私は影に隠れたままからくり人形を向かわせて【生命力吸収】交え攻撃しますっ。
そのまま位置を悟らせないように常に移動し、時折人形を引っ込め、
【フェイント】で違う位置から【先制攻撃】をし掛けましょうっ。



●人形と踊れ
「どう生き、何へ努めるか。それは人それぞれ。どうこう言う気はありません」
 唾棄すべき吸血鬼を前にして、フィオナ・グファジェン(Brigadoon・f17254)ははっきりと言い放った。
「だからこそ、私は貴女を止めることへ努めます。どうこう言わないでくださいねっ」
「いい殺気❤ ――せいぜい足掻きなよ!」
 吸血猟姫ディアナは舌なめずりするや、担いでいた猟銃を構えると同時にぶっ放した!
 一閃、フィオナの脳天へと駆ける銃弾。しかしそれは目標に着弾する目前で、突如実体化した影に阻まれる。
 フィオナにより召喚された、日輪と月輪だ。
「さぁ、泥仕合と行きましょうかっ」
「いいね、イキのいい獲物は大好きだよ!」
 ディアナの猟銃はなおもフィオナへと火を噴くが、フィオナは日輪と月輪や木々の幹を盾として着弾を防ぎ、生い茂る茂みの暗がりに滑り込んだ。
 ディアナは舌打ちする。
「かくれんぼかい? 面倒なことするねぇッ」
 その足元にわだかまっていた赤黒い血液が、急激に噴き上がるようにしてディアナの全身に纏いついた。
 次の瞬間、彼女の周囲に無数の猟銃が生み出され、血液の弾丸を一斉に撃ち出した! 隙の無い砲火に、日輪と月輪は瞬く間に蜂の巣となって木っ端微塵に掻き消えてしまう。
 しかしそれは、フィオナのもとに攻撃手段が戻ったことを意味する。
(「毒使いは毒使いらしく、罠使いは罠使いらしくっ」)
 フィオナは物陰に隠れ潜んだまま、狼のからくり人形を解き放った!
「――!?」
 狼の牙は真横からディアナの首にかじりつく。深々と肉に潜り込む牙から、塗り込まれた毒が侵入し、同時に生命力までも奪われていく。
「く……っ!」
 ディアナは銃撃で狼を引きはがし、背後に後退する。大量の猟銃で狼を牽制しながら、手に持つ銃で狼が飛び出してきた方向の茂みを掃射していく。
 しかし手応えはない。人形遣いは移動している……。
「くそっ、どこに……っ」
「ここですよっ」
 声が聞こえたのは、頭上の梢。
 しかし視線を翻した瞬間、ディアナは真横から殺到した鋼糸に全身を絡めとられた――!
「がは――ッ」
 獲物たちの血ではない、吸血猟姫の真新しい血が、その足元を染めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘンペル・トリックボックス
あー、君はアレだな、およそ今日まで自分の都合だけで生きてきた人種でしょう。振り回される周りの身にもなりなさいよホント……
まぁ言っても詮のない話。今度はこちらの都合で骸の海へとお帰り願いますよ、オブリビオン……!

火行符を中心にUCを展開、【破魔】の力を籠めた火【属性攻撃】で徹底的に消毒といきましょう。
対象は吸血鬼だけでなく、彼女に殺された動物たちの亡骸も含めます。
流れ出す血が彼女を強化するだけに止まらず、これだけの数の屍を放置すれば、やがてそれ自体が新たな疫病の原因に成りかねない。
これは弔い合戦です。意味なく意義なく多くの命を奪った外道の輩には、煉獄の焔こそが相応しい。

アドリブ連携可です。



●弔いの火
「くそっ……やってくれたねぇッ」
 口の端に流れた一筋の血を拭いながら、ディアナは無数の銃を自在に操り、全方位の猟兵に向けて一斉発射した。
 無数の発砲音が重なり、轟音となって響き渡る。どうやら早くもキレ気味の様子だ。
「あー、君はアレだな、およそ今日まで自分の都合だけで生きてきた人種でしょう。振り回される周りの身にもなりなさいよホント……」
 殺しを好み、傷つけられると怒る。身勝手きわまるディアナに呆れて、ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)は銃弾の雨を躱しながらぼやいた。
「まぁ言っても詮のない話。今度はこちらの都合で骸の海へとお帰り願いますよ、オブリビオン……!」
 ヘンペルは呪符の束に破魔の力を注ぎ込み、放射状に大量の呪符を放った。
 高速でディアナへと殺到する呪符。ディアナは忌々しげに舌打ちすると、無数の猟銃の標的を呪符に変更した。物量と物量の戦い。自在に動く呪符がすり抜けることもあれば、弾丸がその軌道を読んで撃ち落すことも。
 数秒間の激しい空中の攻防ののち、砲火をくぐり抜けた呪符は、半数以上。
 猟銃の対処できない近距離で、呪符は一斉に発火した――!
「なッ!?」
「――徹底的に消毒といきましょう」
 呪符は炎の雨となり、ディアナに降り注ぐ――
 激しく燃え上がる炎の中で、苦しげに人影が踊り、悲鳴が上がる。
 破魔の炎は辺りにも燃え広がり、転々と転がる動物たちの亡骸も呑み込み燃え盛った。流れ出す血液がこれ以上ディアナを強化するのを食い止め、大量の死骸それ自体が疫病を呼び込むことを防ぐために。
「くっそがぁぁぁぁ――ッ!」
 ディアナは纏っていた血液で強引に炎を押しのけた。しかし強いられた消耗は決して軽いものではなく、新たな血液の補充もままならない。殺気の籠った両眼でヘンペルを睨み据えてくる。
「これは弔い合戦です。意味なく意義なく多くの命を奪った外道の輩には、煉獄の焔こそが相応しい」
 ヘンペルは涼しい顔をして、周囲を炎に取り巻かれるディアナの凄絶な眼力を、冴え冴えとした眼差しで受け止めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルトリウス・セレスタイト
暇潰しは他の邪魔をしないでやるのが礼儀というものだぞ

徒歩で目標の前へ
一見無策に接近し出方を見る

どうせ何なりの言葉を掛けてくるだろうと推測するが
嘲笑、憎悪、赫怒
何であれまともに取り合うこともないので涼しげに流す

人も獣も、共にあることを善しとするものを無為に引き離すべきではないが、態々教えてやる必要もあるまい
生きるためであれば理解を示せるとしても
楽しいからと宣う輩には無駄な時間だろう


何れにせよ眼の前に天敵が現れれば何かしらの感情を喚起されるだろう
故に条件を満たす

空理で消去する



●虚無の亀裂
 消耗したディアナへ向けて、アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)は何気なく歩み出した。
「暇潰しは他の邪魔をしないでやるのが礼儀というものだぞ」
「あぁッ!?」
 気の立っているディアナは反射的に手元の猟銃を発砲した。
 アルトリウスは最小限の動作で弾道を躱した。チュイン――耳の横で灼熱した弾丸が通り過ぎる音、焦げた臭い。
「その余裕、ムカつくね」
 ディアナはいっそ冷え冷えと、剣呑に目を細める。
「大体なにが暇つぶしだって? アタシは暇だから殺すんじゃない、愉しいから殺すんだ。それの何が悪い?」
 弾を込め直された猟銃が再度アルトリウスへと照準を絞る。
 次に引き金が引かれた瞬間、猟兵が目視できたのは硝煙を吐き出す銃口のみ。
「――っ」
 敵の出方を窺っていたアルトリウスは反射的に横に退いた。と同時に、先ほどまで歩いていた場所を透明な弾丸が豪速で通り抜けたのがわかる。
「チッ、運のいいやつ……っ」
 再度銃弾を装填するディアナの苛立ちを、アルトリウスは涼しげに流す。
「どうやら、まともに会話をしようと試みるだけ時間の無駄のようだな」
 人も獣も、共にあることを善しとするものを無為に引き離すべきではない、というのがアルトリウスの持論だが、わざわざ教えてやる必要もないだろう。楽しいからなどと宣う輩には。
「あーそうだな、アタシもそう思うわ!」
 ディアナが奇しくも同意した。手元の猟銃と宙に浮かぶ無数の猟銃が、アルトリウスへと一斉に銃口を向ける。
 銃を操るディアナの口許には、凶暴な笑み。それは紛れもない敵意と、勝利を確信した愉悦。
 天敵に対する、感情の発露。
「――条件は満たされた」
 酷薄な宣言と共に、アルトリウスは空理を発動した。創り出された亀裂を認識できるのは、術者本人のみ。
 世界の外へと繋がる亀裂は、一斉に発砲された無数の弾丸全てと、宙に浮かぶ無数の猟銃をひとかたまり、虚無へと還し――ディアナの片腕を、消し飛ばした。
「――――ッ!!」
 悲鳴は声にならずに、掻き消えた腕の付け根から鮮血が噴き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グウェンドリン・グレンジャー
【POW】
私……の、ミドルネーム。ダイアナって、いう
同じ名前、気に食わない

お前、だけ、楽しい、皆、苦しい
そんなの、良い事じゃない

お願い、HEAVEN'S DRIVE……私の、心臓。あれを、食べ尽くす力、頂戴……
お前が、血を、纏う、なら……私は、影を、纏う

虚数の影、Imaginary Shadowを操って、遠距離からの牽制攻撃
【第六感】で、弾丸、軌道、予測……し、回避
命中時、【激痛耐性】で、対処

飛行して、距離を詰め、Mórríganと、Black Tail……私、の、捕食器官、突き刺す
【捨て身の一撃】【生命力吸収】【属性攻撃】……を、併用
属性は虚数

影に、喰われて、消えちゃえ……



●血を纏う者、影を纏う者
「……まさか、たかが獲物にこのアタシがここまで追い込まれるとはね……あんまり消費はしたくないんだけどさァッ!」
 ディアナは激しく上下する肩をきつく抑えた。苦痛混じりの気合いの声を迸らせながら、身に纏う血液を失った腕へと凝集させ、偽物の腕を作り出す。
 殺した獲物の血液を道具か燃料のように扱う歪んだ性根、血にまみれた異形の生態。
「お前、だけ、楽しい、皆、苦しい。そんなの、良い事じゃない」
 グウェンドリン・グレンジャー(NEVERMORE・f00712)は不快の色を隠さない。
「私……の、ミドルネーム。ダイアナって、いう」
「は? だから何?」
「同じ名前、気に食わない」
「そりゃあいい」
 気のない答えを返しながら、ディアナは即席の義手を握り締めて具合を確かめると、そのまま流れるように猟銃を両手に構えた。
「――お互い様なら、Win-Winってやつだ」
 ディアナの銃口がグウェンドリンを捉え、ただちに鋭い発砲音と見えない弾丸を吐き出した――!
(「お願い、HEAVEN'S DRIVE……私の、心臓。あれを、食べ尽くす力、頂戴……」)
 グウェンドリンの全身を、ぐわ、と背後から膨れ上がった虚数の影が一気に包み込んだ。
 迫りくる見えない弾丸を直感で捉え、瞬間的に弾道予測を叩き出す。と同時、念動力による瞬発力と影の飛翔能力が、グウェンドリンを大きく宙に舞いあげ、全身を弾道から逃した。
「何ッ!?」
「お前が、血を、纏う、なら……私は、影を、纏う」
 グウェンドリンは空中で姿勢を翻すと、信じられない速度でディアナへと突撃を開始した!
「クソがッ」
 ディアナがグウェンドリンに向けて、無数の銃から弾丸を乱打した。
 グウェンドリンは高速で銃弾の嵐をすり抜け、いよいよディアナに急接近する。肌をかすめる銃弾の痛みは無視し、腰から生やした、黒い翼や尾羽根の如き二種の武器と捕食器官を伸ばす。
「影に、喰われて、消えちゃえ……」
 虚数を纏い、鞭の如く鋭くしなった翼たちが、一斉にディアナの四肢を突き刺していく――。
 絶叫と鮮血が、ディアナの全身から迸った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アストリーゼ・レギンレイヴ
悪いけれどお前の好きにはさせないわ
お前の恣意で使い潰して良いほど
この地に生きる人々の命は安くはないの

ある程度距離を詰めるまでは防戦主体
樹木の幹や草葉を盾に
相手に狙いを絞らせぬよう立ち回る

――ただ、此方の間合いに相手を納める瞬間だけは
どうしても身を晒さねばならない
大剣を前方へ構え【オーラ防御】を展開
加えて相手の銃口の向く先を【見切り】
狙う先を読んで回避を試みる
避け切れなくとも致命となる痛手を受けぬよう
巧く急所を逸らして受ける

突撃姿勢のまま相手の胴へ一撃を
避けられたとしても返す刃で捉える
極論、当たりさえすれば武具で受けられたとしても構わないわ
それを壊すことが出来れば、後に続く仲間の一助にはなるもの



●恣意を砕く黒剣
「――っそがぁぁぁぁぁッッッ!!」
 己の血にまみれながら、ディアナが叫んだ。無数の銃と手に持つ猟銃で全方位を掃射していく……!
 アストリーゼ・レギンレイヴ(闇よりなお黒き夜・f00658)は樹木の幹や茂みを盾に弾丸の嵐を凌ぎ、陰から陰へ、一つところに留まることなく少しずつ敵との距離を詰めていく。
「どこだッ、どこにいるッ!?」
 躍起になって無闇な掃射を続けるディアナ。アストリーゼは狙いを絞らせぬよううまく立ち回るが――これより先、敵を自身の間合いに納めるには、身を晒さないわけにはいかない。
 アストリーゼは大きく深呼吸をしたのち、敵の背後へと飛び出した。大剣の切っ先をディアナに向けて構え、オーラ防御をその身に纏いながら。
「――そこかッ!」
 耳聡く気配を聞きつけたディアナが、振り向きざまに目に見えない弾丸を発砲した――!
(「見える――」)
 アストリーゼは硝煙を吐く銃口の射角を凝視し、その照準を完璧に見切った。大仰には動かず、しかし素早く、滑るように横に身を流す。透明な質量が鋭く宙を抉りながら真横を通過する気配。動きに流された髪が焦げる臭い。
「悪いけれどお前の好きにはさせないわ」
 大剣を構えたままに、アストリーゼは敵の間合いへと突撃した!
「お前の恣意で使い潰して良いほど、この地に生きる人々の命は安くはないの」
 大きく間合いに踏み込んだ瞬間、素早く真横に振り抜いた刃で敵の胴に一撃を叩き込む――!
「ぐっ……!」
 敵もさるもの、ディアナは反射的に後方に退き、紙一重で一撃を避けた。大剣の切っ先が腹部の表面を裂いて細かな血を散らす。
 が。
「逃がすわけがないでしょう」
 アストリーゼは返す刀とばかりに、逆方向から大剣を振り抜いた!
「……っ」
 ディアナが汗を飛ばしながら、咄嗟に攻撃の軌道に猟銃を挟んで大剣を受け止め――
 ――黒い刃は、度重なる乱射に熱を帯び強度の下がっていた猟銃の砲身を砕き、勢いのままディアナの脇腹を容赦なく抉った。
 魂を削る絶叫が、猟兵の耳をつんざいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。お前が事の元凶ね。
野放しにできないのは当然だけど、
このままだと私の怒りが収まらないから…。
これから行うのは、単なる八つ当たり…。
悪いけど、最後まで付き合ってもらうよ。

【吸血鬼狩りの業】を発動
第六感や聞き耳が捉えた敵の目立たない気合いや殺気を、
魔力を溜めた両目に存在感のある残像の軌跡として暗視する

…吸血鬼狩りの業を見せてあげる。

銃口から銃弾が放たれる気配を先読みして見切り、
怪力の踏み込みで回避して接近
【血の聖槍】によるカウンターを試みる
生命力を吸収する呪詛を宿した掌打で敵を掴み、
なぎ払い地面に叩き付けた後、傷口を抉る血杭による2回攻撃を行う

…私を怒らせた報いよ。
砕け散りなさい、吸血鬼。



●杭打たれ死ね、吸血鬼
「……ん。お前が事の元凶ね。野放しにできないのは当然だけど、このままだと私の怒りが収まらないから……」
 脇を抑えて激しくえずくディアナの前に、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が歩み出る。
「これから行うのは、単なる八つ当たり……悪いけど、最後まで付き合ってもらうよ」
 呟きとともに解放されていく、内なる吸血鬼の力。
「……吸血鬼狩りの業を見せてあげる」
 魔力を溜めた両目が、死に体の吸血猟姫を見つめる――。
 激痛の先に到達したディアナは、ギッ、と凄絶な眼差しで射殺さんばかりにリーヴァルディを睨んだ。
「……す…………ころすころす殺す殺す殺すコロスッ!!!!!」
 ディアナを取り巻いていた最後の血液が、急速に猟銃の砕けた部分を補った。修復された猟銃がリーヴァルディに照準を合わせ、引き金が引かれる――
 ――しかしその殺気も、銃が弾丸を吐き出そうとする気配も何もかも、リーヴァルディの五感と第六感は捉えていた。その眼差しには、ディアナの一部始終が存在感のある残像の軌跡として映し出されている。
 ディアナの発砲に先んじて、リーヴァルディは大きく踏み込んだ。その怪力が、凄まじい速度で全身を前へと弾き出し、乱射される弾道をことごとく躱しながら一挙に敵の懐にまで潜り込む――!
 肌が触れられるほどの至近距離で瞳を覗き込まれ、ディアナの喉が、ひぅっ、と乾いた音を立てた。
「……私を怒らせた報いよ。砕け散りなさい、吸血鬼」
 瞬時にしてリーヴァルディの姿がヴァンパイアへと変じ、呪詛を宿した掌打でディアナの首を掴んで薙ぎ払うように地面に叩きつけた!
「――ッ」
 激しい衝撃に呼吸を失うディアナ。
 仰向けになったその胸部を、変身解除の余波から生み出されたリーヴァルディの血杭が深々と突き刺す。
 断末魔の絶叫は、さらに喉を貫く二撃目によって、強制的にかき消された。

●死は去り、薄日満ちる
 吸血猟姫ディアナの死体は、古式ゆかしく灰となって消え失せた。
 病運ぶ蝶と、それを使役していた吸血鬼。濃厚な死を纏う二種のオブリビオンの消滅によって、異端の森より霞が晴れていく。
 折しも重々しく垂れこめていた灰色の雲が割れ、天上より光芒が差し込む。
 柔らかな光に満たされる森。ディアナの虐殺を逃れた動物たちが、潜んでいた物陰からおずおずと現れ、空を仰ぐ。
 黄昏を帯びかけた斜光は湖畔の村にも降り注いだ。
 久方に目にしたきらめく湖に喜ぶ村の子供たち、顔をほころばせる大人たち。
 彼らの日常が病の蝶に脅かされる未来は、二度と来ないことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月16日


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#ダークセイヴァー


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

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 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ナイ・ノイナイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト