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汚くも美を求める者

#ヒーローズアース


●事件発生
「くそ、なんてこった」
 そう呟いたのはヒーローズアースに住む一人の青年――アラン。ヒーローではないが、ヴィランを追う特殊任務を担う特別捜査員だ。そして、その任務の一環として要人の護衛任務に参加していたのだが――その船にヴィランが乗り込んでおり、ヴィランが船をジャックしてしまったのだ。
「――しかし、アイツにしちゃ、手際が良すぎる……」
 そして、ジャックしたヴィランというのがアランが前々から追っているヴィランの一人――ダーティーフード。汚れの目立つフード付きのコートを身に纏い、常にフードを被り、そこにマスクを着けているヴィラン。見た目からして衛生的に受け付けない外見だが、このダーティーフードの犯した罪はあまりに重い。窃盗、銀行強盗は日常茶飯事。テロ行為の首謀者であるとの噂もある。
 その全てがダーティフードによるものかは未だ不明だが、だとしても一度捕まえて、罪状を明らかにしなければならない、とアランは考えていたのだが――。
「もしかして、最近噂になっている、ヒーローでもヴィランでもない第三勢力でも絡んでるってのか……?」
 アランとて若いながらも政府お抱えの捜査員だ。そう言った情報は耳に入っている。ありとあらゆる方面の情報を思い出しつつ、護衛対象を同僚と共にカバー。それ以上の動きはどうも、とれなさそうだった――。

●ブリーフィング
「よォ、ご同輩。ブラニ・アカバだ。集まってくれで感謝するゼ? 戦争も終わったってのにマータ事件ダ。忙しいガ、やってもらうゼェ」
 グリモアベースにて、猟兵を集めてそう言ったのはグリモア猟兵のブラニ・アカバ(自称人間の壊れた兵器・f12349)。キャハハハ、と笑いつつ――というのは今はない。ただ真面目に、淡々と事実を述べてゆく。
「事件発生したのはヒーローズアースの某国某都市に停泊中の豪華客船だ。ヴィランの手によってシージャックされたって話ダガ、どうもオブリビオンが絡んでいるようダ」
 背後のホワイトボードには客船内の見取り図や、予知で把握できた範囲の人質の数や居場所。そして、首謀者とされるヴィランの姿や名前、情報が記載されている――。
「ダーティーフード、汚ェ名前ダナア……とにかく、ソイツが首謀とされチャいるんだガ――コイツのこれまでの犯行は、どれも銀行強盗やら窃盗、直接的な金銭面を要求する事件が大半ダ。どうも行動が一致シナイ。トナレバ――」
 ブラニがそう言うと、画面が切り替わり、他の存在を映し出す。
「――オブリビオンが、黒幕ってワケだ。ダガ、スマネエ。この事件については前もって得る事ができた情報ガあまりにも少ナイ。ヒーローズアースではよく見かける『オブリビオンソルジャー』の存在は確認できている。そして、ヴィランを唆した黒幕、実行者もすぐ近くにいる筈ダ。人質を解放したり、オブリビオンソルジャーを排除したりすれば、出てくる筈ダ。――そして、オレはご同輩達がうまくやってくれると信じテル。――だから、どうが宜しく頼む」
 最後は特徴的な語尾すらもなく、猟兵達にそう声をかけた。


暁文空
 どうも、16作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。11,15作目との同時進行ですが、きっとどうにかなると信じたい(定期)。12,13,14作目(戦争シナリオ)は完結済です。

 さて。第1章:冒険 , 第2章:集団戦 , 第3章:ボス戦 という構成となっております。
 第2,3章は純戦闘となるため、戦闘だけ参加したい場合は第2,3章のみの参加もアリです。
 捜査員アランとその仲間たちは護衛対象の安全を第一に動く必要がある為、猟兵達に協力する事が現状だとできません。その為、人質の救出を進める過程で護衛対象の救出が完了すれば、アランは単独でダーティーフードの足止め、確保を行います。
 ダーティーフードは純戦闘系ヴィランではない為、順当にいけば第2,3章の間、アランとキャッキャウフフな追いかけっこをしている筈でしょう。順当に人質が救出されれば、ですが。

 一応、プレイングについてですが、特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名(と参加最大人数)を最初に明記して頂きますようお願い致します。逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。
 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『豪華客船を救え』

POW   :    船の壁を破壊して救出する。

SPD   :    素早く動いて救出する。

WIZ   :    人質のいる場所を予測して救う。

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●ダーティフードは動かない
 豪華客船をジャックしたダーティフードだったが、それ以上の動きを見せてはいない。昔馴染みの配下達を要所に配置させ、人質を船内中央にあるイベントホールに集めさせたものの、動こうとはしない。
「くそ、まだなのか……?」
 しきりに時計を気にし始める彼だったが、人質から視線を外す事はない。そして、その中に自身を今まで追いかけていた捜査員アランの姿がある事にも気づき、より一層警戒心を強めていた。
 そんな時、コートの中に入っていた携帯電話のバイブレーション機能が着信を彼に知らせる。電話に出てみれば、どうやら待っていた連絡のようだった。
「……くそ、アイツがいる状況でここを離れるのはまずいが……仕方ねぇ」
 配下の一人を無線で呼びつけると、「すまねぇ、ここで見張りをしててくれ」「了解、ボス!」というやり取りだけをして、ダーティーフードはイベントホールを後にする。

●捜査員アランは諦めない
「――よし、アイツがいないな……」
 そして、その状況をアランも見逃さない。こっそりと見えない場所で通信機を弄り、外部の協力者へと暗号で状況を知らせる。そして、協力者もまたそれを受けて人員を動かす。
 ――そう、その中には猟兵達も含まれる。猟兵達を連れて豪華客船のとある出入口にいる一般的な配下を不意打ちで昏倒させるた協力者は、これから船内に突入する猟兵達に向けて口を開く。
「イェーガーってヤツはヒーローみたいに強いって俺達は聞かされている。俺達からすりゃ、ヒーローの方が強いと思っちゃいるが、お偉いさんの認識は違うらしい――だから、俺達にも見せてくれ。イェーガーがヒーローみたいなんだってさ」
 そうして、猟兵達は船内に突入する。目指すはイベントホール。その道中の見張りや、イベントホールに残った見張りといった問題はあるが、人質の安全を確保できれば、状況が好転するのは間違いなさそうだった――。
テイク・ミハイヤー
アンタ、アランって言うらしいな。俺はテイク、俺もヒーローじゃないけど志は同じだって思ってるぜ。

SPD。兵は神速を……あー、何だっけ?何でもいいや、[メカニック]で配電盤を操作してイベントホール道中の照明を落とすぜ。
猟兵なら多少の暗闇なら大丈夫だろうし、協力者達もそれなりの装備をしてるだろ?
兎にも角にも退路の確保だ、人命第一!あと大立ち回りは本物のヒーローの仕事だ。
だけどまぁ、道中の見張りはしっかり片付けておくとすっか!焦ってる奴から得意の獲物でガツン!だ。



●正義の味方、その味方は舞台を整える
 豪華客船のイベントホールには多くの人質。その人命救助こそが第一。捜査員の協力者や、猟兵達は客船内を進む。
「兎にも角にも退路の確保だ、人命第一!」
 そう口にし、道中の見張りを倒しつつ、客船の通路を駆けるはテイク・ミハイヤー(セイギノミカタノミカタ・f16862)。空は飛べない、ビームは出さない、怪力だってない――だが、猟兵としてできる事がある筈と、この事件に立ち向かう。
 手持ちの動力機付きのモンキーレンチで見張りを昏倒させつつ、イベントホールの近くまでたどり着く。だが、ここに来てイベントホール内の見張りの数を見て作戦と立て直す。元々、捜査員アランの情報は協力者にもたらされてはいたが、実際に目にしてみると、そのまま突入という訳にはどうにもいかない。
「どうにか、見張りの目を効かなくさせる方法はないか」
 そんな言葉をぽつりと漏らす協力者。その言葉にピンときたテイクは口を開く。
「なら、イベントホールの照明を落としてやろうか」
「できるのか?」
「大立ち回りは本物のヒーローの仕事だ。けど、こういう舞台を整えるのは俺の仕事ってね」
「なるほど、任せた!」
 テイクは協力者から客船内の配電盤についての情報を提供してもらい、配電盤へと急ぐ。その手には味方とタイミングを合わせるための無線機もある。配電盤の前にたどり着き、照明を落とす準備はできた。「準備はいいか?」と無線機でイベントホール入口に陣取る協力者と猟兵達に尋ねれば、「問題ない」という回答が返ってくる。
「それじゃあ、カウント五秒前。サン、ニ、イチ――」
 ――そうして、イベントホールは闇に包まれ、救出作戦の口火が斬られたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コノハ・タツガミ
アドリブ・連携歓迎だよ

【WIZ】

荒事は真っ当なヒーロー任せて、ダークヒーローらしくこそこそ立ち回らせてもらうかね

【指定UC】を使って、鼠の使徒を作り出すよ。

さ、まずは情報収集と行こうじゃないかい

使徒をあやつり、敵味方の人員配置を確認するよ。何はさておき情報だね、分からぬまま下手に動くと状況の悪化もしかねないからね

【管理台帳】の切れ端に収集した情報を記して、他の猟兵や協力者、アラン達に情報を連携するよ

救助対象と合流できたら、【宝珠:簡易結界】を預けて対象の安全性を上げておくかね



●ダークヒーローは密かに動く
 船内突入後、イベントホール突入前に時間は遡る。
「荒事は真っ当なヒーロー任せて、ダークヒーローらしくこそこそ立ち回らせてもらうかね」
 ポツリ、とそう口にした猟兵――コノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は、自身のユーベルコード『Dominus tecum』によって、近くの無機物から鼠の使徒を生み出す。数は二一体。鼠故に小さく、だが密かに情報を得るという意味では適している使徒にコノハは情報収集を命じる。
 鼠の使徒がこそこそと船内を動き、イベントホール内は勿論の事、通路の見張りや首謀者とされるダーティフードの位置などについても、使徒は確りと確認してゆく。流石に今のところ何の情報もない黒幕たるオブリビオンの姿までは確認できないまでも、人質救出に当たっての当面の障害は間違いなくダーティフードかその配下だ。
「さ、下僕よ、汝らの主はここに」
 そうして集まった鼠の使徒からの情報を、コノハは管理台帳の切れ端に記し、それを他の猟兵達や協力者――そして、鼠の使徒を通じてアランの手元にもそれは渡る。
 更に、アランの近くにいる使徒には他の切れ端と、コノハの持っていた宝珠も持たせてあった。切れ端には『我々はイェーガー、味方だ』や『カウントダウンの後、照明が落ちる。それが救出作戦の合図だ』。後は数字で『3』『2』『1』『0』とある。使徒は器用にまずは照明が落ちる、という切れ端に前足を置く。これを見て、アランは全てを理解する。そう、これで突入準備は全て完了したのだ。
 そして、暫く経つと、その前足は『3』に置かれる。
 『2』、『1』――。

 ――『0』――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

さあ、お待ちかねの正義の味方…俺、参上!

最初に【フルスピード・スカイドライブ】を発動。
豪華客船の上空で待機し、照明が落ちたタイミングに合わせて【ジャンプ】で急降下。
壁…ではなくて天井をぶち破って船内にダイナミック侵入だぜ!

船内突入後は照明が落ちているので【視力】と【暗視】でヴィランの配下を【見切り】、【ウェポン・アーカイブ】で警棒的な物を召喚して制圧するぜ!

近くの敵は武器で殴ったり【怪力】で投げ飛ばしたり、遠くの敵は右腕のブーストアームを飛ばしたり近くの物を【投擲】で投げ飛ばしたり、【ロープワーク】を駆使してマフラーで拘束して投げ飛ばしたりしながら戦うぜ!



●ヒーロー見参!
 カウント・ゼロ。イベントホールは暗闇に包まれる。そして、その瞬間イベントホールの入口から救出部隊が突入する――。
 ――のではなく、突如轟音が鳴り響いたかと思えば、天井が一部崩れてそこに一つの人影が煙の奥に見える。
「さあ、お待ちかねの正義の味方……俺、参上!」
 そう言って、ピシッと決めたのはアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)。自身のユーベルコードを駆使して上空にて待機し、タイミングを合わせて急降下したのだ。
「【Select……CALL ACTION!】今日はこいつを使うぜ!」
 これまた自身のユーベルコードで警棒を取り出したアーサーは、ダーティフードの配下へと迫る。未だ暗闇に目が慣れていない配下を相手にするなど、彼にとってはそう難しい事ではない。不意打ちで一人、反撃しようとしてきた敵はロープワークの要領でマフラーで拘束、他の敵にぶつける。まさに無双。この程度の敵を相手に、アーサーが苦戦する筈もない。
 また、そこまで大立ち回りをすれば、捜査員アランの動きにも余裕が出るというもの。
「此方から脱出しましょう」
 アランとその仲間たちは要人をカバーしつつそう言って、一人は「皆さん、ここから出ましょう! 今の内です! 我々が誘導致します!」と人質全員の脱出を促す。
 イベントホール内のダーティフードの配下はこれにてクリア。
 後は、退路を確保している筈の通路を、無事に人質が通過して船外まで到達すれば――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒滝・龍也
⚫方針:SPD

さあ、救助活動もクライマックスか。後は退路を維持しながら誘導するだけだな。

誘導そのものはアランに指揮を執ってもらいつつ、俺は退路そのものを警戒し、不慮の自体に備えよう。
レスキューアイの「情報収集」「救助活動」を生かし、アランをサポートする。
それこそ、出口と避難者チームを【クロックアップスピード】を使った「ダッシュ」「早業」で往復し続けて障害やヴィランに対処するぜ。
もし怪我人や疲労の濃い人がいるようなら優先的に船外へ運び出していく。

さあ、誰一人として欠けさせないぜ。



●レスキュー・クライマックス
 猟兵達による突入、人質救出作戦の開始の報はダーティフードの耳にも届いていた。
 故に、出口へと向かう捜査員達や護衛する猟兵達に立ちふさがるように彼の直属の配下が待ち構えていた。――だが、待ち構えていた配下達の前に現れたのは、人質を抱える者ではなく、先行していた身軽な猟兵――黒滝・龍也(ストームドラゴン・f17315)だった。
 龍也はその速さにこそ絶対の自信を持ち、得手とする猟兵。故に、人質の誘導そのものはアランに任せ、退路の確保を最優先として動いていた。故に、ここまでも立ちふさがってきた配下を鎧袖一触。しっかりと人質たちが通れる道の確保をしてきたのだ。
「……お前か。猟兵ってのは」
 すると、そんな最中に声をかけて来た者――そう、汚いフードを被った男、ダーティフードが、そこにいた。
「そろそろ人質の脱出も終わる。誰一人として欠けさせないぜ」
「ああ、それは別にいい」
 龍也の宣言に対して、興味がなさそうにダーティフードは言う。その言葉に、どういう事かと龍也は首を傾げる。
「コッチの仕事はこれで終わりなんでな。部下がやられたのは誤算だが――まあ、今回のアレがありゃ、終わった後で部下を救うなんざ苦じゃねえさ」
 笑いながらダーティフードは言う。そして、そこに捜査員アランが割って入る。
「――そこまでだ、ダーティ」
「フードをつけろってんだアラン」
 アランの手には拳銃一つ。心もとない兵装だが、ダーティフードは強盗などをメインとしたヴィラン。武力行為は元々得手ではない事を考えれば、拳銃でも十分過ぎる。
「――それによ、今回の事件じゃこっちもパシりなだけでな? 本命はここからなだってよ。そして、俺はとっとと脱出させてもらうぜ?」
「待て、ダーティ!」
 追おうとすると、其処には違う人影が現れる。そして、その敵を視認すれば、龍也は確信する。この人影は、ダーティフードよりも強い――アランの手に負えない敵であると認識する。
「ここは俺に任せて、ダーティフードを追うんだ」
「アンタは?」
「このヒーローでもヴィランでもない敵を倒すだけさ」 
 その言葉に人質と要人の脱出を終え、一人でヴィランを追跡できるようになっていたアランはダーティフードを追い、そのアランを追いかけようとした敵に龍也が割り込む。
「お前たちの相手はこっちだぜ」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『オブリビオンソルジャー』

POW   :    バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
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●捜査員アランは追いかける
 猟兵達の活躍により、人質と要人は既に船外。協力員もいる事から其方はもう大丈夫。問題は、眼前にいるヴィラン――ダーティフードを如何にして捕まえるか、だ。
 まだほんの少しだけいた直属の配下について、アランは拳銃で的確に脚などを狙い、無力化させつつ、本命のダーティフードを追いかけ続ける。
 だが、そんなアランもこの純戦闘向きヴィランではないダーティフードとその配下だからこそ大丈夫なのだが、そこにオブリビオンが相手では歯が立たないのは明白。
 故に、船内に突入してきた覆面達を猟兵達で足止めし、倒していく必要がある。
 ――そして、ダーティフードにこのようなことをさせた黒幕の姿もまだ見えていない。そう、人質はもういないが、事件はこれからなのである――。
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
【POW】判定

人質はいない…ならもう加減なしで暴れ回っても問題ないな!

敵は連携攻撃が得意なようだが、こういうのは一つ穴を開ければ乱れるもんだぜ。行くぜ、ライドラン!
【フルスピード・スカイドライブ】を発動して急加速。連携攻撃作戦中の敵陣ど真ん中に突っ込んで、ソルジャーを1匹【怪力】で鷲掴みして船外に全力で【投擲】だ。もしくはそのまま体当たりで【吹き飛ばし】でもいいな。多分スピードの出過ぎで俺も船外に出るだろうが、その時はUターンして船内の敵陣に突っ込んで…を繰り返して敵をお掃除(物理)していくぜ!

…船の壁や設備がボロボロ? …悪を討つための必要経費だ!(無責任)



●ヒーローとは豪快に敵を倒すものである
「人質はいない……ならもう加減なしで暴れ回っても問題ないな!」
 そう判断したアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は、船内へと突入してきた敵戦力の排除に、全力を注ぐ。敵の集団が、アーサーを取り囲むようにし、そして突っ込んでくる。だが、その一つ一つはアーサーには及ばない。故に、包囲され身動きが取れなくなる前に、その一つを狙ってアーサーは潰しにかかる。
「行くぜ、ライドラン!」
 敵が連携してくるというのなら、その連携を崩してしまえば良い。自身のユーベルコード、フルスピード・スカイドライブによって急加速すれば、一つの敵はそれに吹き飛ばされる。包囲に穴が開き、敵は混乱に陥る。よく見れば、もう一人も見当たらない。見れば、船に空いた穴から一人を持ったまま飛翔するアーサーの姿が。Uターンしながら、船へと急接近しつつ、手に持っていた敵をそのまま投擲する。
 自身が先ほど開けた穴に奇麗にストライク。そのまま敵の群れにクリーンヒット。まずは一つの群れを潰した事になる。
 ――だが、船には大きな穴。
「悪を討つための必要経費だ!」
 後日、とある協力者はイェーガーからどうにかお金を取れないか、と上司に相談する事になるのだが――これは余談でしかない。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●ダーティフードは生き延びたい
 ――もう報酬は貰っている。後は帰るだけでいい。
 ダーティフードの頭の中は、とにかく脱出するという事しかなかった。追いかけてくるアランをどうにか撒き、逃げ切る。そうすると、部下が何人も捕まってしまう事にはなるが、彼とその部下とて長年ヴィランをやってきた者。コネも多くあり、幾らでも暗躍して部下を救う手立てはある。
 だが、それもダーティフード自身が無事である事が条件だ。部下にはそのノウハウはまだ伝えきれてない。そう、次代のダーティフードをまだ、決めていないのだ。
「くそ、アラン、これ以上来るんじゃあねえ」
「ヴィランの言う事など聞くか! 大人しく捕まれよダーティ!」
 ――まずいな。
 時計をチラリと見やる。これ以上は、自分も危険である。とっとと船から脱出したいが、出入口には多くの捜査員がいる事を理解しているし、適当なところから船外に飛び出ようものなら、アランが一緒に跳び出て、アランに追いつかれるのが目に見えている。故に、船内を知り尽くしている今、船内でアランを撒かねばならないのだ。
「時間がねえんだよ。死にたくなけりゃ、俺の事を放っておけ!」
「放っておけるか!」
 ――だよなあ、と内心でダーティフードはため息をつく。こんな事なら、いくら報酬を積まれたからと言って、慣れない事はするべきじゃなかった――と、少し自身の行いを悔いつつも、逃げる脚を止める事をしない。
 ダーティフードは、逃げ延びたいのだから。
黒滝・龍也
方針:SPD

オブリビオンの登場ってわけか。アランはもちろん、ダーティが言う「本命」も気になる。なるべく手早く覆面共を倒さないとな。

集団戦、かつ相手は連携攻撃を得意とする、か。
なら、俺のスピードでその連携を崩してやろう。
【クロックアップ・スピード】を発動。閉ざされた船内ならスピードは生かせない? いや、こういうところだからこそ「ダッシュ」や「早業」が活きる。連中の必殺技は味方に投げられることだから、投げられた後の動きは直線的で読みはしやすい。壁や天井を使った三角飛びや急転換で回避を試みながら連中を翻弄し、同士討ちを意識させて連携にヒビを入れつつ攻撃をしよう。

本命とは何だ…猟兵をまとめて始末…か?



●速度とは力である
「なるべく手早く覆面共を倒さないとな」
 敵を目の前にし、黒滝・龍也(ストームドラゴン・f17315)は一人呟く。
 アランを先に行かせたは良いものの、だからと言って、アランをずっと一人にしておいて良い訳でもない。手早く片付けて、ダーティフードを追うアランを援護する必要がる。また、ダーティフードの言う本命が何を指すのか。それがわからない以上、それに対処するだけの余裕を持っておきたい、というのもあった。
「敵は速いらしい」
「だが、この狭い船内でそんな速度が活かせるわけないだろう!」
 ――別の場所で、思いっきり船を破壊しながら速度を活かして敵の群れを一掃するとんでもないヤツがいた事を、彼らは知らないが、仮に知っていたとしても、龍也の動きについてこられた筈もない。
 敵の一人がもう一人を掴んで投げる。流れるような動作だが、それを龍也はあっさりと避ける。そして、壁を蹴り、天井を蹴り――そう、狭い船内を縦横無尽に動き回り、逆に敵を翻弄する。
「閉ざされた船内ならスピードは生かせない?」
 ――こういうところだから、いい。
 翻弄された戦闘員は、投擲した仲間を別の仲間に当てるなどして、その内勝手に数を減らしてゆく。そうなれば、投げる味方もおらず、独力で龍也に立ち向かう羽目に。そして、龍也がそれを打ち漏らす筈もなし。
 一通り蹴散らし、落ち着いたところで龍也はアランがダーティフードを追いかけて行った通路へと向かう。
「だが、本命とは何だ……猟兵をまとめて始末……か?」
 結論は出ない。だが、黒幕を叩かなければならない。龍也は考えつつも、アラン達を追いかけてゆくのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

コノハ・タツガミ
アドリブ・連携、歓迎だよ

【WIZ】

人質も無事逃げれたようだし、次はお掃除かね

【指定UC】でミズチの分霊を召喚し従えつつ、指先でチャクラムを回しながら船内を敵を探していくとするかね。

おや、見慣れぬものだね。備品かもしれないけど念のために破壊しておこうかね

【ドローン】をチャクラムの【誘導弾】で落としながら、敵を分霊で凍らせていくとするかね。

さて、敵の前で足など止めたら良い的だよ

凍った敵を【宝珠:神の矢】による雷の【属性攻撃・全力魔法・範囲攻撃・鎧無視攻撃・2回攻撃】で一気に仕留めるとするかい

黒幕・・・というには少し呆気ないかね



●凍てつき、掃う
「人質も無事逃げれたようだし、次はお掃除かね」
 鼠の使徒を用いて先ほどまで情報収集していたコノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は、当然のように人質の脱出も知り、そして船内へと入り込んで来た敵についても察知していた。そう、それらを一掃する必要がある事を即座に理解した。
 コノハはミズチの分霊を召喚しつつ、チャクラムを指でくるくると回しながら地道に敵を探す――必要もないほど、あっという間に敵と遭遇した。
 そして、その敵の近くにはドローンが浮遊している。それを見て取った、コノハはすぐさまチャクラムを投じる。回転しながら鋭くドローンへと向かうチャクラムは、綺麗にドローンに当たり、ドローンは落下する。中身がぐしゃ、と落ちる。その中身は、弾薬や爆薬や銃火器など、そう言った補給物資が含まれている。――だが、受け取る筈の物が、思わぬ形でゴトリと落とされた事で、戦闘員はコノハに警戒心を向ける。
「――敵の前で足など止めたら良い的だよ」
 だが、警戒心を向けた時にはもう遅い。そうやって、意識をコノハに向けた時点で、コノハの術中に嵌っていたのだった。
 彼女のユーベルコード『Draco salto glaciei』によって、知らぬ間に噛まれた戦闘員は、その身体を凍らせてゆく。「いやだ、いやだ」と声を漏らす者すらも。
 そうして、凍り切って動けなくなった敵を、神の矢が放つ雷の力で一掃。一先ずは、コノハの周囲に関しては戦闘員の姿はない。
「さて、行くか」
 掴んでいた情報としては、ダーティフードのいう「本命」こそが何か重要であるらしい。なんとかして、本命についての情報を得なくては――コノハは船内の通路をそう考えながら進むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テイク・ミハイヤー
さてさて、人質も要人も避難済み。そんでもって目の前には大勢の戦闘員ときた。
いよいよヒーロータイムの始まりだな!

集団相手には爆弾でも食らわせて……と思ったけど、船に穴を開けるワケにもいかないよな。アランにも迷惑がかかるだろうし。
うん、俺は迷惑をかけないぞ、俺はな!

UCガジェットショータイム。どういうワケか知らないけど、辺りに使えそうなガラクタが沢山落ちているぞ(棒読み)
コイツを使えばソルジャーに対抗できる攻防一体の盾が出来るはず……。
よし、壁で作った盾と破損したパイプで作った即席ファランクス!
来るなら来い、来ないならこっちから突撃だ!



●諦めない者こそがヒーローである
 狭い通路にて、テイク・ミハイヤー(セイギノミカタノミカタ・f16862)は囲まれていた。イベントホールの消灯を行い、人質救出作戦に於いて、大きな役割を果たしたテイクであったが、配電盤の操作をしていた事で、その周囲には多くの戦闘員が集まっていた。耳にしている無線からは人質の無事が伝えられている。ホッとしつつも、この状況を打開するべくテイクは考えていた。
 ――だが、現実的な手段がなかなか出てこないのだ。
「いよいよヒーロータイムの始まりだな!」
 敵を目にしつつも、そう呟く事で自身を鼓舞する。そして、なんとか打開しようと駆ける。自身のユーベルコード『ガジェットショータイム』で道を塞ぐ物を作り出しながらの逃げの一手。そんなテイクの頭の横を戦闘員が通過してゆく。味方を投げる、という斬新な攻撃手段。だが、テイクはそれには興味を示さず、更に通路を行き、ついに目当ての物を見つける。
 ――そこには、壊された壁や鉄パイプ。これに目をつけたテイクは、自身のユーベルコード『ガジェットショータイム』によって、この壁や鉄パイプを即席の攻防一体の盾が生み出される。
「来るなら来い、来ないならこっちから突撃だ!」
 そう言ってテイクは自身を鼓舞し、攻防一体の盾を手に覆面の男達と相対するのだった――。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

白川・美依
使用能力:WIZ

転移って便利ねぇ…一瞬でヒーローズアースに戻ってこれるなんて。
折角猟兵になれたことですし、今まで相手に出来なかったオブリビオンに『御礼』してあげないとね?

戦況はこちらが優勢…だけど敵はドローンを介して支援を受けているのね。
…邪魔ね。そこの貴方、私の代わりに処理してくれない?

【オルタナティブ・スケープゴート】を発動し、オブリビオンソルジャーを魔力で拘束、ドローンに向かって投げつけて相手の支援を強制的に切らせてもらうわ。先行する猟兵もこうやって『遠距離武器』で撃ち落としてたし、これが正規の攻略法でしょう?

※何でも歓迎



●白月輝く
「折角猟兵になれたことですし、今まで相手に出来なかったオブリビオンに『御礼』してあげないとね?」
 イェーガーとなる前から白川・美依(プリンセス・ホワイトムーン・f19433)はヴィランを相手に戦ってきたヒーローである。だが、そんな彼女も今はイェーガー。今までなら闘う相手として格上であったオブリビオンを、今は屠るべく動くのだ。
「邪魔ね。そこの貴方、私の代わりに処理してくれない?」
 そして、美依はその戦意を一番近くにいた敵に自身のユーベルコード、『オルタナティブ・スケープゴート』によって捕縛し、それをそのまま敵の集団へと放り投げる。そして、集団の周囲に浮いていたドローンを巻き込みながら、敵の数を一気に減らす。
 更に言えば、ドローンがやられたことによって情報の伝達やら物資の補給やらが途絶えてしまい、その動きには乱れが見える。
「あら? 敵はドローンを介して支援を受けているのね?」
 最早、敵の弱点は見えた。ドローンごと敵を屠ってしまえば、この敵は何の問題もない。そうやってちぎっては投げ、ちぎっては投げ、を繰り返していく事によって、間違いなく敵の姿は消えていったのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『終わりを告げる雷鳴・イカズチ』

POW   :    紫電雷装
全身を【迸る稲妻】で覆い、自身の【闘志】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    サンダーボルトブレーカー
敵を【超高出力の雷鳴を纏った鉤爪】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ   :    グレートハリケーン
自身からレベルm半径内の無機物を【複数の超次元竜巻】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●ヒーローに終わりを告げるべく
 ダーティフードは捜査員のアランから逃げ続け、気づけば甲板にいた。周囲にはアランの協力者が用意したであろうヘリコプターも幾つかホバリングしているのが見て取れる。きっと、ダーティフードの配下も既に確保され、ヘリコプターか地上のクルマのどれかに拘束されているのだろう――と考えている。
 だが、その思考は自身の現状を打破する為に使うべきである、と現実逃避する自身を叱咤しつつ、状況を今一度確認する。
 目の前にはアラン。相手はヒーローではないが、その捜査員としての実力は十分。物好きな研究者に改造でもされたら一発でヒーローになるだろう。され、このアランからここからどうやって逃げ切るか、それが問題だったのだが――
「――おい、こいつはどういう事だダーティ」
 一人の女の声が、ダーティフードの耳に入る。まずい、と思考回路には赤信号が灯る。これだけは避けたかったというのに、アランを撒く事ができずに、鉢合わせしてしまったのだ。
「ジャックに成功したのはいい。人質を逃がしてしまったのもいい。だがよぉ、此処に集まっているのに現地のヒーローがいねぇってのはどういう事だ?」
「……イェーガーってヤツはいるんじゃあ、ねぇですかね」
 実際、ダーティフードにしても、イェーガーについてはよく知らないのが事実だ。故に、ヒーローとイェーガーについてはほぼ同義、という認識であるのだが――どうやら、今回のダーティフードのクライアントである彼女にとっては違うようだった。
「お前、何者だ!?」
 アランもまた、疑問を解消すべく急に現れた女に問いかける。女はその言葉を無視して口を開く。
「仕方ねえ、ヒーローを此処にまとめて一網打尽と考えていたが、こうなりゃ、イェーガーでも構わねえ……」
 そう言うと、彼女の周囲がバチバチと音を立てて光り始める。
「どうせ、近くまで来てるんだろ、イェーガー。さあ、殺し合おうじゃねえの。この、沈みかけの船でよォ!?」
 直後、爆発音。船がゆっくりと傾き始める。ダーティも捜査員アランもこうなるとイカズチに対しては何もできず、ただ落ちないように自分自身の面倒を見るのみだ。
 このイカズチを倒し、ダーティフードとアランの命を助け出せるのは猟兵達だけだ。ヴィランの確保はアランが落ち着いたら再開するだろうが――とにかく、このイカズチを倒す事こそが、この状況の解決に於ける重要な一手であった――。
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
「私の職業は『エンジニア』ですが……良いでしょう」

【WIZ】
●WIZ UC対抗
「沈みかけの船だろうと……船の床下なら竜巻も届かないかと」

●戦闘
他の味方に先制攻撃を譲り、注意がそれたタイミングで【迷彩】&【地形の利用】で仲間を囮に、床下からパイルバンカーを撃ち込みます。
「CODE:ASCALON。打ち貫く」

【メカニック】の狙いは、電気伝導性の高い鉄杭を埋め込み『相手の攻撃』 を封じる一点のみ。
「生身に鉄を撃ち込めばご自慢の電気も使えないでしょう」
攻撃後はバンカーの【武器受け】で注意を引きます。


リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎だよ!

【SPD】

ヒーロー狙い?じゃ、ボクと同じだね、ボクが狙うのはオブリビオンだけどね

【迷彩・地形の利用】を使って、【レグナンド】で召喚したレーザー狙撃銃で遠距離から【スナイパー】として狙撃だね

射線はおっけー、援護行くよ!

アーサーとクネウスが近距離で戦っているのを、レーザーによる光【属性攻撃】で【援護射撃】するよ

もし近づかれたら、【空中戦】で距離を取りつつ電気を流した【ネイル】による【気絶攻撃】で【時間を稼ぎ】つつ、皆の助けが来るまで逃げ回るつもり

近接は苦手だけど、時間稼ぎぐらいならいけるよ!


アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、【全世界サイボーグ連盟】で参加

ヒーロー狙いのオブリビオンか。リクエストに応えて、ヒーローが来てやったぜ? …テメェをぶちのめしにな!

まずは【フルスピード・スカイドライブ】を発動して上空に。
そっちも飛べるんだろ? ついて来いよ、ついて来れたら…だけどな!
こんな感じで【挑発】もしながら船の上空で電撃オンナと【空中戦】だぜ!
こいつを船から引きはがせば、アランの旦那も動けるし、全サ連の仲間も自由にやれるってもんだ!

向こうの電撃は【電撃耐性】【激痛耐性】でカバーしつつ、体当たりによる【吹き飛ばし】やすれ違い様にハンマーモードのバスターホーンを【怪力】任せに叩きつけたりしながら攻撃だ!


黒滝・龍也
ふう、ようやく広い所に出れたな。とはいえ、イカズチとの戦闘の余波がアランとダーティに及ぶとちと拙いか。たとえヴィランでも命を粗雑には扱わせねぇよ。

ということで、俺はアランとダーティーを戦闘区域から少しでも離せるよう行動したいが…残念だが今の俺じゃ2人抱えて海の上を走るのはちょっと難しい。
なら、ルートを空中に求める。
【ストームウイング】で戦闘機を召喚。で、「怪力」でアランとダーティーを両脇に抱え、機体の半分をイカズチと戦う仲間への援護へ向かわせ、もう半分はジャンプするための足場や飛び乗っての移動に使って戦闘区域を協力者のヘリと共に離脱する。

俺はストームドラゴン。戦いよりも救助が好きなヒーローさ。


テイク・ミハイヤー
お前が元凶のオブリビオンだな!沈みゆく船での最終決戦なんておあつらえ向きじゃないか!
ヒーローを集めて一網打尽だって?そんな所業、俺が見過ごすワケないよな!

なるほど、まるでスーパーヒーローみたいな能力を持ってるオブリビオンだ。
正面からぶつかって勝てる相手じゃないのは理解出来るぜ。
だからって引き下がるようじゃヒーロー失格だもんな!
UC英雄再起。俺の力だけじゃあイカズチは倒せない、ならここにいる猟兵と、お前達の力を借りるぜ!
アラン、ダーティフード、連携攻撃だ!立場がどうとか言ってる場合じゃないだろ?少しだけでいい、アイツの気を逸らすんだ。そしたら俺がキツい一撃を食らわせてやるぜ!


コノハ・タツガミ
アドリブ・連携歓迎さね

【WIZ】

ヒーロー狩りというと、ダークヒーロもー対象なのかね?

もしそうならお互い正しく敵だね。口元をわずかに歪めミズチの頭を撫でる。
【指定UC】を使い、ミズチの分霊を召喚し戦うとするかい。

ヒーローは正々堂々と戦うかもしれないけど、私はそういう質じゃなくてね

沈みかけた船の床、敵の足元から分霊に攻撃させ、自身は甲板には出ず【宝珠:神の矢】を使って、遮蔽物越しに雷の【属性攻撃】の【全力魔法・誘導弾】で攻撃するかね

こっちまで竜巻で攻撃してきたら、足場まで壊しそうだけどどうするんだろうね

呆れたように肩の上のミズチがため息をつき、その頭を優しく撫でた



●猟兵達の到着
「なぁ、お前。俺の部下は船の外か?」
「なんだよダーティ。ああ、そうだよ、とっくに確保してる。後はお前だけだが、この状況じゃ自分の身の安全を優先せざるを得ないのが悔しいがな!」
 唐突に、アランにそう問いかけるダーティフード。アランの答えに彼は「――ああ、安心した」と安堵の声を漏らし、更に口を開く。「適当な所でアイツに一矢報いる事はできる。その為には、一旦まずはイェーガーってヤツがアレの相手をしてもらわんとだが――」
「――沈みゆく船での最終決戦なんておあつらえ向きじゃないか!」
 まず現れたのはテイク・ミハイヤー(セイギノミカタノミカタ・f16862)。そう口にしながら、武器を構える。それとほぼ同時に、黒滝・龍也(ストームドラゴン・f17315)もまた素早く船を駆けてダーティフードとアランの下へとたどり着く。
「――俺はストームドラゴン。戦いよりも救助が好きなヒーローさ」

●雷鳴響く
「リクエストに応えて、ヒーローが来てやったぜ? ……テメェをぶちのめしにな!」
 ヴィランと捜査員の救助活動が行われようとしている最中、アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は敵戦力――イカヅチの目の前に立つ。
「よぉ、来たかヒーロー。待っていたぞ」
 イカヅチは身体の周りに雷を纏い、戦闘態勢。だが、そんなイカヅチの下にやってきたのはアーサーだけではない。
「私の職業は『エンジニア』ですが……良いでしょう」
「ヒーロー狙い? じゃ、ボクと同じだね、ボクが狙うのはオブリビオンだけどね」
 アーサーの仲間、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)とリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)もまた、この現場にやってきていた。手には互いの得物を持ち、イカヅチを屠らんと構える。彼らが此処にいる事で、ダーティフードやアランに関しては、一旦はイカヅチの意識から逸れる。だが、アーサー達の目的はそんなものではない。――その目的とは当然、このイカヅチを屠る為だ。
「そっちも飛べるんだろ? ついて来いよ、ついて来れたら……だけどな!」
 アーサーは自身のユーベルコード『フルスピード・スカイドライブ』によって、かなりのスピードでの飛翔能力を得ている。その能力を活かし、高度をとる。上をとるというのはそれだけでも優位に立つという事。勿論、頭上を抑えられては溜まらないイカヅチとしては、アーサーを追いかける他ない。
「舐めるなイェーガー!」
 そして、身に纏っている雷が爪の形を作り、それがアーサーへと振るわれる。当然ながら、これを身に受けるような事があれば、それは落雷に当たるようなもの。当たる訳にはいかない。――故に。
「――射線はおっけー、援護行くよ!」
 リズの援護射撃が、イカヅチに向けて放たれる。上はアーサー。下はリズ。正しく挟み撃ち。これにはイカヅチも「小癪な……!」と言葉を漏らす。

●汚くも美を求める
「なあ、少しだけでいい、アイツの気を逸らせないか?」
 テイクはダーティフードにそう声をかける。実際、龍也に抱えられる直前、ダーティフードは意味ありげにアランに問いかけていた。すると、上空にイカヅチが飛んで行ったのを見てから、口を開く。
「可能かどうかでいえばできる。……アラン。スタングレネードはないか?」
「なんだよダーティ。……あぁ、一発だけな。お前が使うかもと思って一応な」
「そして、俺にもちょうどよくリボルバーが一発だけ」
 ダーティの持つ銃を見て、アランは「おい」と声をかけるが、ダーティフードは真剣そうな顔で更に言葉を紡ぐ。
「――ちゃと返す。お前はグレネードをアレにぶちかませ。そうすりゃ、あの雷女にぎゃふんと言わす事ができるってもんだ」
 その行為でイカヅチの意識がダーティフードとアランに向いてしまう恐れはある。だが、此処にはイェーガーが幾人もいる。そのカバーは問題ない。それに――二人を抱えるはスピード自慢のストームドラゴン、黒滝龍也だ。
 ダーティとアランは抱えられた状態ながらそれぞれスタングレネードと銃を構える。器用にアランがグレネードを投げると、それは綺麗にイカヅチの所へ。そして、ダーティフードのリボルバー銃による一射がそれを押す。勢いを更に増し、その上でイカヅチの眼前でそれが炸裂する。
「悪いがイカヅチ。部下が船に乗ってるかどうか、判らん段階で船を壊された以上、此方にも思う所があってね。――ここまでだ」
 閃光がイカヅチを襲い、ダーティフードがそう言ったのをイカヅチは理解できていないが、スタングレネードが迫ってきた方向をイカヅチは知っている。故に、イカヅチはダーティフードとアランのいた場所へと迫ろうとするが、其処には既に二人はいない。龍也が自身の俊足を以て、二人を既に安全地帯へと到達させていたからだ。更に、そこにテイクもまた違う方向からレンチをぶん投げ、当てる事でより二人かららの意識を外し、アランとダーティフードにイカヅチの攻撃が向かわないようにした。
 ダーティフードにも意地はある。部下が危ないのであれば、その元凶である相手に一矢報いる。それが彼の汚いなりの求める美であった。

●雷鳴絶える
「ヒーロー狩りというと、ダークヒーロもー対象なのかね?」
 そう口にしながら肩にのせたミズチの頭を撫でたコノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は、口元を歪ませながら、「もしそうならお互い正しく敵だね」と口にする。そして、自身のユーベルコード『Draco salto glaciei』によって周囲にミズチの分霊を呼び出す。
「ヒーローは正々堂々と戦うかもしれないけど、私はそういう質じゃなくてね」
 そう口にしながら、スタングレネードの影響で索敵能力が下がっているだろうイカヅチに対し、遮蔽物越しに自身の持つ宝珠から矢を生み出し、放つ。同時に、ユーベルコードで生み出した蛟の分体からも同様に攻撃を放つ。
 それらは遮蔽物からぐるりと回って確かにイカヅチへと迫り、未だ意識がダーティフードとアランへと向いている最中に、それらは命中する。
「ぐ、ぐおおおお……!」
 呻き声。耐える声。だが、それで躊躇するような者は、猟兵の中にはいない。今こそ、好機である。
「――これでもくらっとけ!」
 スタングレネードが飛んでくるまで空中戦をしていたアーサーが、ハンマーに変形した盾を振るい、イカヅチに対しクリーンヒット。そのまま船に落ちるように調節しながら、叩きつける。そして、イカヅチが地に落ちてくる先に構えるは隙を見計らい、仲間のリズと共に援護射撃をしつつも最後の一撃をお見舞いする為にスタンバイしていたクネウス。
 最後の位置調整にリズが自身の得物からレーザーを放ち、その威力でノックバックさせた先にクネウスがパイルバンカーを構えて待ち受けていた。
 ――ズドン、と一撃。
「CODE:ASCALON。この一撃、鋼でさえあろうと打ち貫く――生身に鉄を撃ち込めばご自慢の電気も使えないでしょう」
 よりによって電気伝導率の高い素材を直接体内へとぶち込み、最後の反撃すらも無にした一撃。これによってイカヅチは完全に沈黙。この事件の首謀者たるオブリビオンの排除に成功したのだった――。

●余談
「あばよ、俺は逃げさせてもらう」
 龍也によって安全地帯に避難する事に成功したダーティフードとアランだったが、イカヅチの排除を確認するや否や、一目散にダーティフードが地を駆ける。「あ、くそ待て! 逃がすか!」と言って一瞬遅れてアランが追いかける。
 こういった所は、ダーティフードの経験が為せる業なのか。あるいはだからこそこれまで捕まらなかったのか。とにかく、ダーティフードは再び逃げの一手。更に隠し持っていた発煙筒でアランの視界を塞ぎ、煙が晴れた瞬間には彼は姿を消していた。
 アランから一瞬で奪ったリボルバー銃を、その場に置きながら。
「銃返したからって、あの場で手伝ったからって、罪は変わらないからな、ダーティ……!」
 だが、何はともあれ無事に一般人への被害はなく、この事件は収束した。その事については、アランも安堵したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月02日
宿敵 『終わりを告げる雷鳴・イカズチ』 を撃破!


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#ヒーローズアース


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はガイ・レックウです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト