春の山菜祭り。但し季節は夏である
「皆様お集まりいただきありがとうございます」
人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)はコロリと電子巻物を広げて、サムライエンパイアのとある農村を示す。
「こちらの村にて、山菜を採りに山に入った方が相次いで行方不明になっているのです」
ここだけ聞くと単に遭難しているだけにも聞こえるのだが、ここ最近、暑くなり始めたというのに、山に雪が降ることがあるらしい。
「この異常気象が出始めたのと、行方不明者が出始めた時期は一致します。ほぼ確実に同じオブリビオンによるものでしょう」
というわけで、まずは山に入って遭難して、雪の原因のオブリビオン探したり、ついでに行方不明者(そもそも生きてるか分からないけど)探して連れ帰って欲しいんですって。
「防寒対策はほぼ役に立たない可能性もありますが、それでもオブリビオンに遭遇するまでは有効なはずです。ある程度着込んで行った方がいいでしょうね」
まぁ、雪山っていうと寒さより歩きにくさの方がやべー気もするけども。普通の靴じゃ雪に沈んで悲劇的な末路を辿る気もする。登り慣れたはずの山で遭難者が出た辺り、結構深く積もっているのかもしれない。だからってスキー板とか持ってくなよ?斜面降るだけで人を探すのには向かねーから。それでも持ち込んだ奴、雪達磨の覚悟はいいな?
「それでは皆様、ご武運を。もし怪我でもしたら……フフフ」
出撃前から凍えた気がする猟兵達は、椿から目をそらすようにして、装備を整え始めるのだった。
久澄零太
つーわけで皆様やっふぉい、久澄です
雪山(夏)で遭難者を探すんですって
ネタネタしたいんだけど、参加者によってはシリアスな気配……?
まー、皆ならネタネタしてくれよね?ね!?
第1章 集団戦
『雪女見習い』
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POW : ふぅふぅしてみる
【くいくいと対象を引っ張る動作】が命中した対象に対し、高威力高命中の【凍てつく氷の吐息】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : とにかくふぶいてみる
【全力で吹雪】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : みようみまねのゆうわく
予め【足を魅せる等の誘惑行動をとって赤面する】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
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草野・千秋
山菜捕りの人が行方不明
穏やかじゃないですね
それにしても初夏なのに随分と寒い……ん?
おや、かわいい敵さんが出ました
雪女さんでしょうか
まあオブリビオンなら手加減しませんけど
いきますよ!変身!
(マシンベルトに手をかけ)
ダムナーティオーいざ参る!
戦闘開始と同時に
UCで防御力を強化します
僕の正義は信じてくれた仲間のために!
ヒーローの矜恃にかけて負けられないさ
盾受け、かばうを駆使し
仲間のダメージ軽減を試る
攻勢に出るスキが出来たら
2回攻撃、怪力で攻撃
前のめりに戦っていく
武器改造で炎属性攻撃付与を忘れずに
僕の拳は熱いぞ!
このハートのように!
アドリブ絡み歓迎
満月・双葉
取り敢えず布団とか被ってめっちゃ防寒
唐辛子めっちゃかじって体温あげる。味覚?知らない子ですね
行方不明…見つかったら氷漬けとかありそうですねぇ
地形に関しては、山で暮らし慣れた長年の経験(地形の利用)に、野生の勘を合わせて乗り切ります
ケガだけは だめ 絶対
敵の攻撃は、野生の勘と第六感、聞き耳、視力などあらゆる感覚を使って見切り
見切れないものはオラトリオベールによるオーラ防御、武器による武器受けを用いて対処します
武器受けした際には、シードバッシュでそのまま攻撃に移行します
攻撃は、スナイパーで精度を上げて武器を投擲し遠距離攻撃を放ち
近接に入り込まれたらゼロ距離射撃で対処します
虹瞳なら射程は問いません
神宮寺・絵里香
≪心情≫
・ネタとかそういうのは、オーキッドか、うちの駄女神に期待しろ。
オレはそういうのは分からん。
・雪は雨冠の巫女であるオレの領分だ。水の三態を操って道を作りながら
進むか。オレは水の上でも平気だしな。この程度ならば何も問題はない。
・オレは娘(ゆりか)との喧嘩でも手を抜いたことはないからな。
姉さん(お母様)大人げないと何度妹(娘)に怒られたか分からん。
相手が子どもの姿をしてようが知らん。関係なく滅する。
≪戦闘・探索≫
・高速詠唱からのUCで道を拓きつつ事故強化。内容は攻撃力強化。
・世界知識と戦闘知識から敵の正体と攻撃方法を見切り、薙刀で
薙ぎ払い、離れている相手には短槍を槍投げ。
テフラ・カルデラ
(絡み・アドリブ歓迎)
行方不明者に目の前の雪女見習いさん…これは確実に凍らされて連れ攫われている?これはボクも凍らされに…じゃなくて行かなければっ!
相手が雪であるならウィザード・ミサイルで溶かすように迎撃しますよっ!
数体捌きつつ…いやむしろ捌ききれない!?
あわわわわ…見習いさんたちが一斉に抱き着いてきて…身体が凍り付く!?
冷たい…寒い…これじゃあ…物言わぬ…氷像に…されちゃ…ぁ…
(完全に氷像にされるもこの後何とか助けられる)
テティス・ウルカヌス
「今回はハイキング番組の収録ですね!アウトドアなら、この天才美少女アイドルのテティスちゃんにお任せください!
森ガールとしてアウトドア派なところをお見せしましょう!」
(注:森ガールと山ガールを間違えている様子)
というわけで、森ガールなファッション(山登りには向かない)でレッツハイキングです!
「うーん、開放的な雰囲気でいいですねっ!
けど、山では熊とかの猛獣に気を付けないといけません。
こういう時には歌を歌いながらハイキングするといいんですよね!」
【天使の歌】を歌いながらハイキングを続けましょう。
「うーん、なんか吹雪いて来ましたね。
さすが山の天気は変わりやすいですね」
(歌によって雪崩が発生します)
「今回はハイキング番組の収録ですね!アウトドアなら、この天才美少女アイドルのテティスちゃんにお任せください!森ガールとしてアウトドア派なところをお見せしましょう!」
誰かあのバカを止めろ!生死は問わない、奴を仕留めるんだ!!テティス・ウルカヌス(天然系自称アイドル・f12406)を野放しにしていたら、災厄を引き起こ……。
「うーん、開放的な雰囲気でいいですねっ!けど、山では熊とかの猛獣に気を付けないといけません。こういう時には歌を歌いながらハイキングするといいんですよね!」
お前はまず自分の服を見直してこい!なんでドレープの深いスカートにフリル被せたブラウスなんて着てきた!?防寒対策して来いって言ったよな!?
「もちろんバッチリです!!」
なにそれ?催涙スプレー?
「危ないおじさんが現れても、怪我させる事なくやっつけちゃいますよ!!」
あぁ、暴漢対策……帰れー!依頼書をちゃんと読んでない奴は帰れー!!
「準備万端!さぁ、熊さん達を追い払うためにも、まずは一曲歌いますよー!!」
おいバカやめ……ぎにゃぁあああああ!?
※しばらくお待ちください
「ふぅ、山で歌うと気持ちいいですね!」
などと唯一の生存者と化したテティスは額の汗を拭おうとして、妙に冷える事に気づく。
「うーん、なんか吹雪いて来ましたね。さすが山の天気は変わりやすいですね」
あっという間に猛吹雪に晒されて、テティスは笑うが、これ山の天気ってレベルじゃ……ん?
「何か聞こえますね……」
じー。テティスが目を細め、吹雪の向こうに見たものは……。
「雪崩起きてますー!?」
「これ絶対お前が原因だろ!?」
この大惨事における救世主、神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)が雪崩に立ち向かう!一体どんな荒技で雪崩を堰き止めてくれるのかと思いきや。
「雪は雨冠の巫女であるオレの領分だ。雪だろうが氷だろうが、オレにとっちゃ変わらん」
などと意味不明な供述をした直後、雪崩は某海割りのごとく溶けて左右に分かれ、猟兵達を躱して山の麓へ……。
「ま、こんなもんよ。とにかく進もう、異常気象の方から来てくれたんだ、探す手間が省ける」
さっきのセリフそういう意味!?捻りとかないの!?
「ネタとかそういうのは、オーキッドか、うちの駄女神に期待しろ」
絵里香の反応は雪より冷たい……さてはオメー、アンチだな?
「行方不明……見つかったら氷漬けとかありそうですねぇ」
満月・双葉(星のカケラ・f01681)は布団を何重にも被ってグルグル巻きになると、唐辛子をもきゅもきゅしながら雪の中をずるずる。よく見ると、芋虫みたいに這ってんのかと思ったら、微動だにせず進んでる……あれ一体どうなってんだ?
「ん?おや、かわいい敵さんが出ました。雪女さんでしょうか」
目を凝らす草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)。その視線の先には幼女がワラワラと……肌が真っ白だったり、同じ顔したのばっかりだったり、どう見てもオブリビオンだけどな!!
「敵なら手加減はしません。いきますよ!」
千秋がベルトを叩けば、衝撃で小さく稲光が走る。
「変身!」
黒いボディスーツに一瞬で換装すると、次々転送されてくる無機質な装甲が彼の身を包んだ。ヘルメットに頭部を覆われ、バイザー越しに優しかった眼差しが鋭い眼光を放つと、拳に白い炎が宿る。
「ダムナーティオーいざ参る!」
「数が多いな……」
ザッと見回し、途中から数えるのをやめた絵里香は薙刀を突き立てて。
「オレは娘との喧嘩でも手を抜いたことはないからな。姉さん大人げないと何度妹に怒られたか分からん」
おや?降り続ける雪の様子が……?
「相手が子どもの姿をしてようが知らん。関係なく滅する」
アッツイ!?雪がいつの間にか熱湯になってる!?傘さしてるお前はいいけど周りは熱いぞ!?あまりの熱さに、雪幼女も先に空に向かって吹雪を起こしてお湯を雪に戻して……。
「ぬるい」
絵里香は隙だらけになった雪幼女に短槍をシューッ!ザシュッて止まった槍に飛びかかって蹴り込み、貫通。小さな胸に大きな穴を開けて崩れ落ちる雪幼女を蹴倒して、敵陣のど真ん中で薙刀を振るい、首を刈り落とす暴挙……なんて大人げない!!
「……あれは、何がしたいんでしょう?」
着物の裾を持ち上げて、生足を見せつけながらも恥ずかしいのか、頬を赤くする雪幼女と見つめ合う双葉。そして自分の勘が告げている、あれもまた一種の攻撃なのだと。
「うちの変態ならいざしらず、僕に誘惑攻撃は効きませんよ」
その言葉を聞いているのかいないのか、雪を蹴り上げ白い煙を残し、一瞬で距離を詰めてきた雪幼女に対して双葉はしゃがみ、雪の中に手を突っ込むと大根を収穫。そのまま振り上げ、顔面に叩き付けて撃墜。
「そのまま春まで眠ってるといいと思います」
スッ……双葉が眼鏡を外し雪幼女を見つめると、その体を花壇にして虹色の薔薇が咲き誇り、朽ち果てさせてしまった。
「旅番組かと思ったら、アクションドラマの撮影でしたか?」
「危ない!」
ぽけーっと見てるテティスに猛吹雪が迫るが、ダムナーティオーが射線に割り込んでその身を凍てつかせながらも能天気なバカ……もとい、部隊に紛れ込んだ一般人を庇う。
「あっ、特撮の撮影でしたか。テティスちゃんもついにお子さまのアイドルになる日が来ちゃったんですね!」
「……」
ダムナーティオー、気持ちは分かるが耐えて、あの娘馬鹿なのよ。
「相手がどんな人でも関係ない」
ダムナーティオーの胸から炎が噴き出し、己を戒める氷を融解させると拳が白熱して雪を蒸発させて。
「僕の拳は熱いぞ!このハートのように!」
ガッ!一足で踏み込み、雪幼女の頭を掴み上げるとその全身を文字通り、『蒸散』させてしまった。
「行方不明者に目の前の雪女見習いさん……これは確実に凍らされて連れ攫われている?これはボクも凍らされに……じゃなくて行かなければっ!」
助けにって一言が入らないあたり、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)はもう手遅れだと思うんだ……。
「大丈夫です!」
何が?
「相手が雪なら炎の矢で溶かすだけ!更に、ボクはこういう時、いっつもヤられちゃいますからね……何かの拍子に捕まったりしないよう、これだけ離れていれば安心です!」
などと、やや興奮気味に話す辺り、己のフラグ建築技術を自覚してるテフラ。戦場からやや距離を取る、つまり仲間から離れて孤立するという新たなフラグを建てた事に気づかぬまま、虚空に炎の矢を並べて。
「これで一体ずつ捌いていけば、凍らされることなんて……」
くいくい、ゴスロリ?スタイルのテフラのスカートの裾を引く者がいる。
「ん?どうしましたか?」
吹雪のせいで孤立無援と気づいてないテフラ、仲間の誰かかと油断して振り向いた瞬間、顔にふーっと雪幼女の吐息がかかる。
(しまった!後ろに回り込まれて
……!?)
咄嗟に反撃の矢を放とうとするが、既に至近距離にある雪幼女。テフラの体にしがみつき、白い吐息を吹きかけ続けてジワジワとその身を凍てつかせていく……。
(誰か……って、口が凍らされて声が出ないー!?)
この危機的状況に陥って、ようやく己の身の危機を感じたテフラ。まーおせーけどな。
(あわわわわ……見習いさんたちが一斉に抱き着いてきて……身体が凍り付く!?)
肩が凍ったせいで腕が振るえなくなり、炎の矢を生成しても放つ事ができなくなったテフラへ、わらわらと雪幼女が集まってくる。あるいは手を引き指先を凍てつかせて、あるいは腰に抱き着き腹部を氷に閉ざし、あるいは尻尾をつついて両脚を凍結させて押し倒す。
(冷たい……寒い……)
全身を氷に包まれて、身動き取れなくなったテフラ。体温を急激に奪われたせいか、視界が段々暗くなっていき……。
(これじゃあ……物言わぬ……氷像に……されちゃ……ぁ……)
まるで(実際生きてるけど)生きているかのように、体表を薄くも頑強な氷に覆われてもはや雪像って言った方が正確かも知れないテフラ。近くに『冬の川に落ちた兎』って看板建てといたら、そういう美術品に見えなくもない。ほら、矢を生成させる為に浮かせた腕とか、雪幼女を追い払おうとして伸ばした手とか、口が開かない事に気づいた時の驚愕の顔とか、凄く生々しいまま凍ってるやろ?
オークションに持ちこんだら高く売れる気がする……とか思ってたら、雪幼女がテフラの氷像をどっかに運び始めた!?
大成功
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第2章 ボス戦
『妖怪移し身人形『更紗』』
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POW : 人として生きる為の団結の力
【人の姿をした移し身人形達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 人として生きる為の希望の力
対象のユーベルコードに対し【同じ姿になり、同じユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ : 人として生きる願いの力
自身の【人間として生きる事】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
👑11
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よいしょ、よいしょ……雪幼女達は氷像(猟兵)を皆で協力して運び、どこかへと連れ去っていく。普通ならここで救助に入るべきなのだが、どこかへテイクアウトするのなら、あえて放置して後を追った方がいい、といった旨の話をするシリアス系な猟兵がいたため、一同は味方を餌にして、雪幼女を追跡していた。すると、山中にある洞窟に入っていく……。
尾行に気づかれぬよう、慎重に侵入したそこで見たものは、先ほどの兎の美術品を含めた村人と思しき氷像の数々。
「いらっしゃいませ」
突如振りかざされる声に、猟兵達が身構えた。相手を見やれば『生きた人形』と表現せざるを得ない、人間らしい人形。
「ここは人として生まれず、されど人として生きる事を望む者の為の呉服問屋。皆さまも人ならざる者ですか?それならお好きな人間をお選びください。記憶と姿をお渡ししましょう」
もしも、と。人形は続ける。
「人そのものであるのなら……その身、その記憶、新たな同胞の為に頂戴いたします……!」
まぁ、嘘ついた所で騙せる雰囲気じゃないし、やるしかないよねッ!!
満月・双葉
記憶と姿「だけ」で人として生きられるなら、私はまぁ、何時までも人なのでしょうねぇ…
人間性、服のように売ってません?
なーんて、真面目な話はやめておきめしょう。
さっき収穫した大根どうぞ?
なんとこちら、爆発するオプションつき!
そんな大根が今なら大特化!
あなたの「命」と引き換えです。
いや?
ならこのライターいかがでしょう?
火のないところに火をおこせる文明の利器!
この様にここをすれば(どかん)
僕の魔力で引火して爆発します…しました。(武器改造、属性攻撃)
いやぁ、所で僕も音痴ですけど、ユーベルコード化出来ませんかね…?
ほら、お姉ちゃんのフルートとセットで。
全力魔法で相手の防具の耐性を命と認識して鎧無視攻撃
草野・千秋
(はっ)
ここは、どこだ
なんだか薄ら寒い雰囲気を感じる
索敵!
(ピピー)
反応、あり
……不気味な人形が集まっているな
人間らしい、人形……
ある意味では僕もそうかもしれません
改造されし人間、サイボーグ
いや違う!僕は僕だ!
人そのものだ!
鋼の混ぜ物ではあるけど
血と魂が通った人間だ!
前回と変わらず
仲間を盾受けとかばうで
カバーリング
皆さん、お怪我は!?
攻撃されたら僕だって痛い、元人間ですから
攻勢に転ずる場合は
2回攻撃と怪力
武器改造で炎の属性攻撃も忘れずに
決め場があればUCでパンチキックだ!
アドリブ絡み等歓迎
「記憶と姿『だけ』で人として生きられるなら、私はまぁ、いつまでも人なのでしょうねぇ……」
一瞬だけ、年相応の少女の雰囲気を纏う双葉。その表情は凍り付いたように変わりはしないけれど……。
「人間らしい、人形……ある意味では僕もそうかもしれません。改造されし人間、サイボーグ」
金属製の自分の拳を見つめるダムナーティオー……いや、千秋は、首を左右に振って。
「いや違う!僕は僕だ!人そのものだ!鋼の混ぜ物ではあるけど、血と魂が通った人間だ!」
「なーんて、真面目な話はやめておきましょう」
「えぇ!?」
双葉が柏手を打って流れを切り、突然のシリアスブレイクに千秋が硬直。機械らしく?フリーズしてポカンとしてしまった彼の前で、双葉が取り出したのは一本の大根。
「人間性、服のように売ってません?そんなあなたにはこちら、さっき収穫した大根どうぞ?」
「だ、大根……?」
突然出てきた野菜にオブリビオンも目が点である。そらそうよね、人間とは何ぞやって話をしてて、人参でも出てくるのかと思ったら大根なんだもの。え、問題はそこじゃない?
「なんとこちら、爆発するオプションつき!そんな大根が今なら大特化!」
どっから持ってきたのか、商品棚に大根のせて棚をハリセンでペチペチ。
「あなたの『命』と引き換えです」
「結構です」
速攻で断られて双葉はキョトン。
「いや?ならこのライターいかがでしょう?火のないところに火をおこせる文明の利器!この様にここをすれば」
カチカチやってる双葉に千秋がハッと嫌な予感。
「あぶなーい!?」
ドンッ、ヒュー……コツン、ドガァン!!
「同胞の器がー!?」
何が起こったか分からない人の為にもう一回説明しよう。まず、危険を感知した千秋が双葉の手からライターを弾き飛ばし、それが近くの氷像に衝突、衝撃で火花が散るかと思いきや、むしろ小爆発を起こして氷が溶けて、中の人が地面にゴロン……イマココ。
「僕の魔力で引火して爆発します……しました」
説明する前に起こってしまったため、過去形に変えた双葉にオブリビオンが殺意のこもった半眼を向けてくると、彼女はそっと目を逸らして。
「いやぁ、所で僕も音痴ですけど、ユーベルコード化出来ませんかね……?ほら、お姉ちゃんのフルートとセットで」
そこまで語って、双葉はハッとする。ぎこちなく振り返ると、姉が微笑んでいるのだが。
(あ、ヤバい。お姉ちゃんの眼が笑ってない……)
それ、私のフルートも下手って事よね?と言わんばかりに、明らかに敵ではなく双葉を見てる姉の幻影に双葉が震えはじめ、そっとフードを被って顔を隠す。そんな事やってる間に周りに無数の人形がぞろぞろと湧いて出てきて包囲網を形成しており。
「後ろはただの影のようですね……そちらの女の子を捕えるのです」
「させません!」
一斉に迫りくる人形の群れを力任せに押さえこみ、踏み止まる千秋の後ろで双葉の姉がフルートを構えて。
「くっ、この音色は
……!?」
流れる旋律は美しいのに、その笛の音は聞く者の精神を蹂躙する。それも、オブリビオンに限った話ではあ……。
「頭がががががが!?お姉ちゃんごめんなさいぃいいい!?」
双葉ー!?
「大丈夫ですか!?」
頭を抱えて地面でのたうち回ったかと思ったら、持ち歩いていたカエルさんに往復ビンタされて静かになった(無事とは言ってない)双葉を視界の端に捉えつつ、敵陣の動きが止まった隙に千秋が敵の壁をすり抜けて。
「あなたを断罪します!」
「っ!」
肉薄した敵の腹部を殴りつけ、されど腕は振り抜かない。文字通りの打撃は衝撃を打ちこんで敵の体を浮かせ、素早く膝を体に引き寄せ狙うは鳩尾。
「悔い、改めてください!!」
蹴りは深々とオブリビオンの体を抉り、曲げた脚を伸ばす圧をもって吹き飛ばす!壁に叩き付けられた人形は、まるで人間のように肺の中身を吐き出した。
大成功
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テティス・ウルカヌス
もー、誰ですか、スキーするほどの装備は必要ないなんて言ったのは。
完全に雪山じゃないですか、ここ。
「あ、呉服問屋さんですか、ちょうど寒かったので助かりますねっ!」
あれ、けど呉服なんて置いていませんね……?
なるほどっ、これはつまり呉服を使ったネタを披露しろというお題ですね!
ふっふっふ、バラエティー番組でも大人気のテティスちゃんの一発芸をお見せしましょう!
(隠しカメラがあると思われる方に視線を向けながら)
「あーれー、お代官様、ご無体なー」
(帯に見立てたベルトを相手に持たせてぐるぐると回りつつ【妖精の輪踊】発動)
「ふふん、私の一発芸、いかがですか?」
(ベルトがなくなってスカートが脱げ落ちる)
「もー、誰ですか、スキーするほどの装備は必要ないなんて言ったのは。完全に雪山じゃないですか、ここ」
テティス、必要ないって言ったんじゃねぇ、役に立たないって言ったんだ。
「あ、呉服問屋さんですか、ちょうど寒かったので助かりますねっ!」
話を聞け!ていうか、何をどうしたらここが服屋に見えるんだ!?今目の前で戦闘が行われてただろ!?
「なるほどっ、これはつまり呉服を使ったネタを披露しろというお題ですね!」
何をどう解釈したら戦闘がコントに見えるんだよぉ!?
「ふっふっふ、バラエティー番組でも大人気のテティスちゃんの一発芸をお見せしましょう!」
大人気……?俺、お前がテレビに出てるの見たことないんだけど……?
「何言ってるんですかプロデューサーさん!今までいくつもの番組を渡り歩いてきた仲じゃないですか!!」
そ れ 依 頼 だ !!
「だから、出演依頼ですよね?」
ダメだこいつ早く処理しないと……。
「ささ、ではMCさんにはこっちをもって頂いて……」
「?」
若干目の焦点があってないオブリビオンにベルトの端っこを持たせたテティス、何故か正確に『こちら』を見ると。
「時代劇の撮影の時に手に入れた、私の一発芸。名付けて、よいではないかー!!」
正直どうでもよいではないかー!?
「あーれー、お代官様、ご無体なー」
しかしこっちの気も知らず、テティスは自らクルクル……そうなんだよ、帯ってすげー巻いてあるからクルクルできるんであって、ベルトだとたかが知れてるから自分で回るしか……まぁ、本物の着物であれやろうとすると、途中で引っ掛かって脱がせられないんだけどな!!
「ふふん、私の一発芸、いかがですか?」
ぺさっ。オブリビオンにドヤ顔を向けるテティスに、さすがのお人形さんも人間めいた愛想笑いしか出てこない。何?さっき変な音がした?あぁ、ほら。ベルトなんか引っ張って抜くから、テティスのスカートが落ち……。
「きゃー!?」
「へぶっ!?」
これは酷い……スカートが落ちたテティスは咄嗟にそれを拾い上げようとするのだが、クルクルしてたせいで足元がおぼつかず、何もない所でずっこけて、思いっきり前に踏み込んだ。そこで元の位置に戻ればよかろうに、片脚に引っ掛かってるスカートを引き寄せようとしたのか、逆脚を体に引きつけようとしてバランスを崩し、勢い余ってオブリビオンの顎にサマーソルト!
結果、顎を押さえて蹲りプルプルするオブリビオンと、下半身晒して顔がスカートで隠された痴女と言うとんでもない絵面に……せめてもの救いは、テティスがコケた際に頭を打って気絶していた事だろうか……?もし意識があったらトラウマもんだろうね!!と言うわけでこの記録は厳重に保管し、彼女の眼につかないよう管理することを推奨します。
大成功
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神宮寺・絵里香
パリジャードと同行
≪心情≫
・オイ、アホ女神。ボケなくていいって言ってるだろうが
・これはこれで‥‥立派な防寒着だぁ?あっそ
ま、お前にまともな戦闘力は期待してねぇ。んじゃ、行くぞ愛羅
≪戦闘≫
・武器に雷属性を纏い、痺れる雷での麻痺攻撃をメインに戦う
・人形の群れに対しては薙ぎ払い。単体相手には串刺しや槍投げを
メインに戦う
・敵の攻撃は戦闘知識と第六感を基に見切り回避。無理ならば武器受け
からのカウンター
・愛羅の雲を操る力で呼んでもらった雷雲を使って力溜めからの
全力魔法のUCで範囲攻撃で敵陣を焼き払う
・アホ女神に楽神を渡して演奏の補助くらいはする
…その顔は知り合いの大切な人らしい。潰させてもらう
パリジャード・シャチー
≪心情≫
しゃちーっす。やっはろはろー。来たよー、絵里香ちゃん。
この服?可愛いでしょ、シャチの着ぐるみー。めっちゃ暖かい。
えっ、真面目にやれ。仕方ないなー絵里香ちゃんは。ねー
≪戦闘≫
・戦闘は愛羅ちゃんと絵里香ちゃんに基本は任せよー
うちは、凍った人の救出だー
・着ぐるみを解除して、持ってきたスープを入れてきた
水筒にヘルソースを1滴。1滴以上入れたら辛いから絶対駄目だよ
・1000倍くらいに希釈したソース入りスープで体を暖めてもらうよ
・雲の操作を頼まれたら、愛羅ちゃんの上に騎乗して、借りた笛で楽器演奏するよ
「女神と神獣の名の元に、雷雲よ。我らが巫女(神子)に力を与え給へ」
・要救助者は象に乗せて帰るよ
涼風・穹
【行動の指針】
……『生きた人形』…
そのおっぱいの感触はどうなのか、それが問題だ
つまり、おっぱいダイブせよという事だな
【真面目な方の心情】
……よく分からないけど、仮に人ならざる者だとして誰かの記憶と姿を渡されてそれで自分というものを得られるものなのか?
良くも悪くも自我というのは経験とそれに伴う感情から作られるものだ
そこに他人の記憶を混ぜられたりすれば、それは本当に自分自身だと言い切れるのか?
【ちょっとした好奇心】
俺の《贋作者》は武具なら結構な精度で複製可能だ
戦う人形は武具扱いなのか、それとも人間扱いなのかね…?
【戦闘】
まだ中身は生きていそうな氷像を壊す訳にもいかないし『風牙』で近接戦闘を仕掛ける
「……生きた人形……そのおっぱいの感触はどうなのか、それが問題だ。つまり、おっぱいダイブせよという事だ……」
ザザシュッ!
「ぬぁー!?」
真顔で奇妙な事をほざく涼風・穹(人間の探索者・f02404)、その後頭部に槍が突き刺さる!
「……その顔は知り合いの大切な人らしい。潰させてもらう」
ギロリ、敵に向けられていた絵里香の視線が穹にも向いて。
「不埒な真似をしようとする輩もな」
「しゃちーっす。やっはろはろー。来たよー、絵里香ちゃん」
シャチだ!あ、違う。パリジャード・シャチー(因達羅神のハナヨメイド・f17808)だ!……いや何でシャチの着ぐるみなん?
「オイ、アホ女神。ボケなくていいって言ってるだろうが」
「この服?可愛いでしょ、シャチの着ぐるみー。めっちゃ暖かい」
ジト目の絵里香にパリジャードは見せびらかすように前ヒレを広げて、よく見るとフワフワモコモコした着ぐるみの腹を示す。一応防寒着の役割は果たすようだが、デザインェ……。
「ま、お前にまともな戦闘力は期待してねぇ。んじゃ、行くぞ愛羅」
「うちじゃなくて愛羅ちゃんをご所望かー」
むー、頬を膨らませるパリジャードだが、自分が戦闘向きでない事を理解しているのか、はたまたいつもこんな扱いを受けているのか、巨大な白い象を呼び……て、馬鹿!?
「あらまー」
洞窟の中で巨象なんか呼び出すから、割とサイズギリギリ……むしろこれムギュッとしちゃってない?完全に道塞いじゃってない!?
「アホ女神ぃいいい!!」
「まー、やっちゃったものは仕方ないわよねー」
愛羅のせいで分断されてしまったが、不幸中の幸いかパリジャードはオブリビオンとは分かれており、目の前には氷像と化した人々。
「まずは解凍しちゃうぞー」
シャチぐるみを脱いで、火を起こすと表面の氷を溶かし、頭が溶けたら水筒に入れてきたスープへ、明らかにヤベー真っ赤な薬品を一滴。
「薬品じゃないよー、調味料だよー」
不満気なパリジャードだが、水筒一本に対して一滴。約千倍相当に希釈しないと飲めない代物な辺り、味はお察しである。
「どうぞー、温まるよー?」
などと、スープを解凍した村人に飲ませるのだが。
「かッッッらァ!?」
なんかすげー複雑なイントネーションで悲鳴上げたけど!?やっぱりアウトな薬品だろそれ!?
「違うよー、一滴入れるだけで、うちでも辛いって思うくらい激辛になる調味料だよー」
そんな劇薬使ったら、下手すりゃ一般人死ぬぞ!?お前自分の味覚の異常性に自覚ねーのか!?
「……よく分からないけど、仮に人ならざる者だとして、誰かの記憶と姿を渡されてそれで自分というものを得られるものなのか?」
象の向こうから聞こえる悲鳴に、絵里香が頭痛を覚えている傍ら、頭から赤い噴水を上げる穹が真剣な眼差しをオブリビオンに向ける……んだけど、開幕の一言が彼への印象を固めてしまったらしく、人形が彼を見る目は氷よりも冷たい。
「良くも悪くも、自我というのは経験とそれに伴う感情から作られるものだ。そこに他人の記憶を混ぜられたりすれば、それは本当に自分自身だと言い切れるのか?」
「それはね、確固たる自分を持っている人だけが言える言葉よ」
あざける様に、オブリビオンは笑う。
「ねぇ、本物と偽物の違いはどこにあると思う?」
「元々あった物と、それを複製したものじゃないのか?」
己もまた複製能力を持つゆえか、穹の答えは簡潔だった。明確にして、正確であろうその返答に、人形は……偽物は首を振る。
「答えはね、誰にも分からない、よ。だってそうでしょう?誰かが本来の本物を『本物だ』と明言するからそれは本物足り得るのであって、誰かが偽物を『本物だ』と言えば、偽物こそが本物であり、本物が偽物になるの。つまりね……」
本物を追い求めた人形は、歌うように謳う。
「本物の姿と記憶を持つという事は、それはもはや偽物ではなく、『もう一つの本物』なの。だってそうでしょう?並んで立った時、どっちがどっちかなんて誰にも分からないもの。そして、本物が二ついるのなら、片方が消えれば残った方が本物と言う事になる……」
「御託はいい。要はお前をぶっ潰せばお前は偽物になるって事だろ?」
色々端折り過ぎて元の文脈が残っていない気もするが、絵里香はそう締めくくると愛羅の脚の隙間から何かを投げ込んだ。
「とっとと片付けるぞ、くだらん話は聞き飽きた」
ふと、洞窟内に笛の音が反響する。戦闘中の猟兵達からは見えないが、笛を投げ渡されたパリジャードが音色を奏でているらしい。
「何かする気ね……?」
「おっとそうはさせられないな!」
絵里香の姿になるオブリビオンに向けて、穹の目の前に稲光が走る。
「戦う人形って事は、一種の武具のはず。なら、俺でも複製ができるはずだ……!」
しかし、実際に顕現したものは八ビット感漂う、なんかこう、画質の荒い?人形だった。
「あれ……?」
ほら、人形はその手のプロが使うから装備足り得るのであって、一般的には武具じゃないやろ?
「ま、まぁいい!突撃!!」
人形(八ビット)が人形(絵里香一分の一スケール)に襲いかかる!
「こんな偽物に何ができると……」
「足止めできれば十分だ」
一撃で斬り払う人形に対し、絵里香は印を結ぶ。
「お前に雷を落とすには事足りる」
「ちょ、ここ洞窟……!」
ピシャーーーンッ!!
山の上に渦を巻いていた雷雲は猟兵達のいる洞窟へ雷を降ろすと、その役割を終えて帰るように散っていく。いつしか、雪雲すらない晴れ渡る空の下、崩落した洞窟跡でゴロリ、鈍い音がした。
「あっぶねぇ……」
咄嗟に盾を展開した蒼穹は砕けた岩の下から這い出て来て、凍った人々は愛羅が屋根になり事なきを得る、が。
「絵里香ちゃん……落とすタイミングは先に言ってぇ……」
「全く、情けない」
頭に天井から崩落した岩が直撃したパリジャードは目を回して伸びており、避雷針の如く雷を呼んだ絵里香は無傷。そして……。
「消えた、か」
絵里香の視線の先。人形がいた場所には何も残ってはいなかった。
大成功
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第3章 日常
『山菜祭り』
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POW : ヒャッホー!! キノコだ! キノコ! キノコ鍋だァー!!
SPD : タケノコは無敵なり。我がタケノコにかなうものなし。我がタケノコ汁は無敵なり。
WIZ : ゼンマイ料理とワラビ料理がある。どっちから味わいたい?
👑5
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無事(とは言えないけど)村人達を救出した猟兵達を、村で待っていた人々は温かく迎えてくれた。
「皆で採った山菜があるけぇ、折角じゃから食べていってくんなせぇ……あ、アンタは厨房に入らんでいいから!!」
何故か一部の猟兵は警戒されているようだが……折角採った山菜と村人の御厚意。無下にするのもそれはそれで失礼だろう。と言うわけで、山菜料理の食事会が幕を開ける……。
パリジャード・シャチー
≪心情≫
・だが断る!うちは厨房以外に立ち入らせてもらえないメイド。
でも料理の腕には自信があるよ!
・激辛はね、楽しめる人だけ楽しめばいいんだよ。
(ソースは絵里香ちゃんに没収されました(泣))
・ま、女神であるうちに任せときなさいって
神宮寺のメイドは激辛だけでなくあらゆる料理が得意なんだってことを
証明するよん
≪料理≫
・山菜の天ぷらでも揚げようかな。フキノトウとかこごみ、タラの芽
うるいの天ぷらがいいかな。綺麗にカラっとあげるよ
天ぷらのポイントは具材と衣をよく冷やすことだよ
・何品か作ったらうちも食べよーっと。絵里香ちゃーん。酌してー
んー…お酒と天ぷらは最高だねー。いくらでも飲めちゃうよー。
神宮寺・絵里香
≪心情≫
・なんか無駄に疲れた。アイツ居ない方が良かったんじゃないか
まあいいか。とりあえず何かつまみになるものでも
オレは酒飲みだから、そんなに食い物は要らないんだがな
・おい、アホ女神。厨房行くなら、それ置いてけ。お前は入れないかも
しれんが他の人が間違って混入させたら死人がでるからな
≪食事≫
・水神権限で酒の温度を弄りながら冷酒にしたり燗酒にしながら飲む。
山菜の天ぷらとかそのへんを肴にする
・酌しろだ?チッ、面倒だな。そう言いながらアホ女神に酌をする
「‥‥そういえば、あのバカ娘もそろそろ酒の飲める年になるのか
つっても来年だが…。もうそんなになるんだな」
異世界の娘を思い出しながら女神と晩酌
草野・千秋
きのこ!♂
すみません、余計な記号つけました
きのこ鍋とかいいですね
どんなきのこがあるんです?
UDCアースでは定番の椎茸に
舞茸、えのき、しめじなんか好きですね
エリンギ……は流石にないでしょうか
お肉はありますか?
それこそ鹿とかイノシシとか
それときのこを煮て
美味しいエキス出させたいです!
お酒があったら進みそうですね
僕はサイボーグだから酔えませんけど
なので代わりにご飯(米)をいただきます
(もぐもぐ)
美味しい!
いいですね、こういう戦後のお楽しみも
お礼にUDCアースの童謡を歌ってみます
シンフォニックキュアで
ごちそうさまでした!
(手を合わせ)
満月・双葉
厨房には入りません…はい。
火からは出来るだけ離れておきます。
皆さんお料理がお上手です。
カエルのマスコットさんにもお願いします。
…ぇ、食べるのかって?どうやって食べるのかって?
……な い しょ で す。
山のもの。山のもの。(無表情でも嬉しそう)
レシピありますか。
後でお姉ちゃんにつくってもらおう…
店のメニューには…まぁ、いいか。
少食なんでそんなには食べられないですが(なのに減っていく料理)
…誰が食べているのかって?
(カエルのマスコットをチラ見)
知らぬが幸せと思います。(まがお)
「だが断る!」
「うわぁあああ!!」
強引に立ち塞がる村人を押し退けて、パリジャードは厨房へ侵入。
「うちは厨房以外に立ち入らせてもらえないメイド。でも料理の腕には自信があるよ!」
「おい、アホ女神。厨房行くなら、これ置いてけ。お前は入れないかもしれんが他の人が間違って混入させたら死人がでるからな」
ふんす、と気合を入れたパリジャードだったが、ひょいと絵里香がSpicy hellの小瓶を没収。
「ああぁぁ……うちのお気に入りの調味料がぁぁぁ……」
泣き崩れるパリジャードを放置して絵里香は客席へ。
「なんか無駄に疲れた。アイツ居ない方が良かったんじゃないか……?」
腰を降ろすなり長いため息を溢す絵里香だったが、ぐでっと頬杖をつくと。
「まあいいか。とりあえず何かつまみになるものでも……」
厨房から聞こえてくる、天ぷらの揚がる小気味のいい音に耳を傾ける……。
「きの……」
それ以上はいけない。
「すみません、余計な記号つけました」
危うく発現が削除されかけた千秋がしゅん……反省してから食材をじー。
「どんなきのこがあるんです?UDCアースでは定番の椎茸に舞茸、えのき、しめじなんか好きですね。エリンギ……は流石にないでしょうか」
ところがどっこい。
「あった!?なんで!?」
ここはサムライエンパイア。UDCっぽい歴史的なサムシングをアテに考えてはいけない……。
「お肉はありますか?それこそ鹿とかイノシシとか」
「今日はボタン鍋だねぇ」
猪肉ならあったらしい。
「それでは、まずはキノコを煮込んで出汁を取って……」
「皆さんお料理がお上手です。カエルのマスコットさんにもお願いします」
カエルを抱っこして、片手を持ち上げ遠くから見守る双葉に、絵里香がくすりと微笑む。
「なんだ、そのカエルも飯を食うのか?」
「……な い しょ で す」
まさかの自ら話を振っておいて、秘密とのたまう双葉ちゃんなのだった。
「天ぷら揚がったよー」
パリジャードが持ってきたのはフキノトウ、こごみ、タラの芽、うるいと山菜天ぷらの山。
「こちらも煮込み上がりましたよ」
そして千秋のボタン鍋も完成。
「山のもの。山のもの」
無表情ながら、小さく揺れて天ぷらと鍋を見比べる双葉だったが、ハッとして。
「レシピありますか?」
「揚げただけだから、レシピって程のものはないかなー」
「僕も、今適当に作ったので……」
「そうですか……後でお姉ちゃんにつくってもらおうと思ったのですが……」
表情は変わらないのに、雰囲気だけしゅんとした双葉だったが、パリジャードが手をぽん。
「あ、でもー天ぷらのポイントは具材と衣をよく冷やすことだよー。これ覚えとくだけでも、大分違うかもー?」
「なるほど、ありがとうございます……」
メモを残したら、改めて箸を手に。
「取りあえず、いただきましょう」
「冷める前に食べないと勿体ないもんねー。絵里香ちゃーん。酌してー」
「酌しろだ?チッ、面倒だな」
と悪態をつきながらも、酒を注ぐ絵里香。天ぷらを頬張り、ほろ苦い旨味に舌鼓を打ちながら酒を煽る。
「……そういえば、あのバカ娘もそろそろ酒の飲める年になるのか。つっても来年だが……もうそんなになるんだな」
異界へ飛ばされて、過ぎた年月と置いて来た娘を想い、絵里香は静かに器を揺らして、冷酒を熱燗に変えてから再び酒を味わう……。
「おかわり!」
かたや静かに酒飲んでるかと思えば、かたや豪快に飯食いながら鍋食ってる。大盛ご飯にガッツリ肉とキノコを合わせ、口いっぱいに頬張る千秋がもっぐもっぐ。
「双葉さんもどんどん食べて!さぁ!!」
「少食なんでそんなには食べられないですが」
「え?」
大盛によそった鍋とご飯と差し出す千秋が見ると、双葉の周りにあった天ぷらや、最初に多めによそった鍋とご飯はほぼなくなっている。
「食べてます……よね?」
「僕は最初にもらった小盛のご飯と少な目の鍋と、天ぷらをいくつかしか……」
炊き立てご飯と一緒に、キノコ出汁の染みた椎茸を噛んだ瞬間に滲みだす出汁と肉の脂の旨味に、キュー……ッと目を細めつつ、無表情のままに山の幸の美味しさを噛みしめる双葉だが、千秋の方は冷や汗がタラリ。
「じゃあなんで……」
お肉をもきゅもきゅして、独特のクセに小さく唸りながら、ちらと、双葉はカエルを見やり。
「知らぬが幸せと思います」
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年06月07日
宿敵
『妖怪移し身人形『更紗』』
を撃破!
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