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幕下りて後

雨野・雲珠 2021年5月18日

「───その子から離れて!」

死殺興行( https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=34070


・大祓百鬼夜行中のカクリヨ、どこかの廃墟にて
・死を運行する者と、死を忘却した命が殺しあった後のお話
・俺を兄と呼んでくれるあなたと、話に聞いていたあなたとで
・各自お心のままに。キリのよいところで〆




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スキアファール・イリャルギ 2021年6月23日
あぁ、いえ(しまった顔に出ていたか、と慌てて)すみません、朱酉さんの印象が強くてつい――雨野さんは里に植わった幻朧桜の精霊さんで、里にはお仕えする神様がいらっしゃって……え、ヒエイリ……非営利? なのですか?(こんな立派な場所で、しかも今は自分達の為の場所だとも言ってくれた――)
……その、それって、どうやって活動費を?(この影人間はまだ、あなたが猟兵だという結論には至っていないようだ)

(あ、そうか、ちん〇ちん……)(雨野さんの配慮は細やかだなぁと感心している)
私も詳しいことはまだ……「魔王と戦った」とだけ……って、あ……トーさん寝てしまわれましたね――わぁ、きれいだ……
(花吹雪が舞いトーさんを包む様子を眺めながら、そおっとトーさんの頭を撫でる)(腕の中で眠る、まだ胴体が再生されていないあなたは、確かに赤ん坊のようだ)
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スキアファール・イリャルギ 2021年6月23日
(※しまった、〇の位置をミスしました。申し訳ない!!)(土下座)


えっと……そうですね。トーさんもおっしゃってましたから、一度綺麗にした方がいいでしょうね、先ほどの発言とは一転してしまいますが。その間、トーさんのことをお願いします。
服と包帯は躰と一緒にお風呂で洗って……寝巻き……サイズ、合う物ありますでしょうか……(何せ無駄にデカい躰なので、其処が気になってしまう性分)
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雨野・雲珠 2021年6月26日
なんと。それなら、ラトナさんのご信用も得られるように励まねば……(改めて見ると、思慮深げな目をしている。足短いって思ったのがばれたのかしら、と微妙に視線を逸らした)(でもそこがかわいいと思います)

活動費?(意外そうに瞬いて、そのあとすこし目元をほころばせた。誰かとそういう話をすることは少ないので、何だかおかしい。現実的な問題を気にしてくださるあたり、ああ大人だなあと思ったりもして)ここ自体は俺のユーベルコヲドなので。むしろ今は、いつか外に本物をつくるために貯金に励んでいる真っ最中というか……あ、でも備品や寝具などは、猟兵仕事で頂いたお金で賄ってます。いろいろバイトもしてるんですけど、やっぱり額がとびぬけて大きいので……サアビスチケットもお財布にありがたいですし。(そろばんを弾く顔になっている。将来の目的に向かって、きっちり家計管理に励む桜であった)
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雨野・雲珠 2021年6月26日
もちろんです!スキアファールさまもお疲れでしょう。六尺越えのお知り合いも多いので、大きいサイズもご用意はある……(改めて見ると、座っていても相当背が高い。今短くなってることを脇に置いても、それなりに長身のトヲルくんが小さく見える。体格が豊かというより縦に長い印象だ。特に手足が長い)
丈、足りるかしら……とりあえずお着換え持ってきますね。トヲルくんをお願いします。(小走りで奥の備品室へ飛び込み、悩んで一番大きい規格の浴衣と、前開きのワンピースタイプの寝間着を両方とも籠に入れる。手拭と大小タオル、余計かと思いつつも替えの肌着も。確認して、てってけ戻る)
ご案内できなくてすみません。向こうの……あの扉開けるとお風呂があるので、あるものは何でも使ってください。呼んでいただけたら多分聞こえますので。
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スキアファール・イリャルギ 2021年6月29日
(ねこさんは尻尾を揺らしながらあなたをじぃっと見つめている)
(今はけが人が居る事もあって、お咎めの猫キックや猫パンチはお見舞いしないようだ。
あなたとは初対面だから大目に見ているのもある、かもしれない)

猟兵。(その言葉でやっと思い至る)雨野さんも猟兵の方でしたか。あ、だからカクリヨに。そうか……(やはりトーさんの一件が大きすぎてまだ頭が回っていないようだ。お風呂で一度しっかりと頭をリラックスさせる必要があるな、と心の内で思う)

すごいな、雨野さんはしっかりと未来を見据えて色んなことをなさってるんですね……ここを外にも作ることができたら、きっと色んな方が喜ばれるでしょうね。
(未来に目的がある。将来のことを考え、きっちりと家計管理をしていらっしゃる。
自分はどうだろう。生きる為の最低限を揃えたらあとは趣味と仕送り。将来の為の貯金なんてあまり考えたことないかもしれない。だって私は――)
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スキアファール・イリャルギ 2021年6月29日
(でもひとつ共感できることはある)うむ、サアビスチケットは確かに有難い一品です。カフェー食べ飲み放題とか重宝しますよね。お店の経営とか帝都の懐だとかがちょっと心配になりますが。
(猟兵は沢山居るし、沢山依頼が舞い込むし。そんなに支給してしまって大丈夫なのかと偶に思う)

……あー……すみません、無駄にデカくて。ちょっと丈が足りない位ならなんとか着れるとは思います。この通り、かなり細いので。
(背を気にされている目線が気になってしまい、少し目を逸らしてしまった。縦に異様に長くて線が細くて、おまけに顔色が悪くて全身包帯。この容姿だけでも怖がられていないかと不安になる)
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スキアファール・イリャルギ 2021年6月29日
(桜のあなたが準備している間に、先程敷かれた茣蓙にそっとトーさんを寝かした。ガーゼの敷布をちょこっと調整して、じぃっとトーさんの様子を見た後に、自分の手や上体を確認する。黒や赤を身に纏っているので分かり難いが、自分もまた乾き始めた血と腐肉で中々に悲惨な状況だ。念入りに洗おう)

いえ、何から何まで本当にすみません。それでは少し席を外しますね……トーさんをお願いします。ラトナも、雨野さんと一緒に少しの間お願いしますね。
(桜のあなたに一礼し、ぬるりと立ち上がる。丸く曲げた背でのたのたとお風呂場への扉へと向かった)
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雨野・雲珠 2021年7月4日
?大きいことはよいことです!俺もゆくゆくは身の丈八尺くらいが目標です。(なにせ一番背の高い友達はおよそ七尺七寸、230㎝。有事の際は、あの子を抱えて逃げられる大きさを想定している桜である。大は小を兼ねる。きっと!)
へへへ。しばらくかかりっきりだと思うので、どうぞごゆっくり。血の汚れでしたらお水のほうがよいです。よけておいてもらえれば、あとで俺洗いますので。(あれこれ言いつつ見送る。すっかりお世話モードに入っているのは、いきなり襲い掛かった埋め合わせがしたいのが半分で、もう半分は単に性質だ)
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雨野・雲珠 2021年7月4日
(背の高い彼を見送って、ふうと息を吐く。呼吸が浅いことに気づいて深呼吸)
……いろいろ足りないことがよくわかりました。血まみれぼろぼろの子が運び込まれてきた時に対応できる場所とか。上がる前にお風呂に入ってもらう時の用意とか……まずは、トヲルくんですが。(金色の瞳と目があった。眠っている白雉に触れる自分を見張るようにこちらを見ている。心なしジト目な気がするが、これは気のせいだと思う)らっ……ラトナさんも、どうぞくつろいでいってくださいね。あっそうだ。今お宮のどこかにいる白い蛇は俺の大事な相棒なので、見つけても狩らないようお願いします。───さて。

内臓いきます。胃が二つできちゃうとか、何か足りないとか、変なことになりませんように……(悪い想像をすると本当にそうなりそうだったので、桜はしばし考えるのをやめた。集中)
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雨野・雲珠 2021年7月4日
(四半刻ほど経過。ないところから伸ばしていって、残るは左の肘から下を残すのみになった。こっそり毛布もめくってみたが、多分綺麗に治っていると思う。隅から隅までは知らないので推定だけども)
……あの時みたいにはいかないけど、思ったよりずっと速いですね……医療の場なら十分すぎる。怖いくらい……(加速の原因は桜の治癒の併用にあったが、これには気づいていない。かければ逆にダメージを負わせることになると言われた、生命力の促進。『彼』とは真逆の力)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月6日
(了解した、と言いたげに「にゃ」と鳴いたねこさんは。
桜の貴方の周囲をゆっくり歩いたり、尻尾を揺らしながらじいっと治療の様子を眺めたり、少し離れたかと思えば屋根に居る猫さんとにゃあにゃあ会話したり、うろうろと周辺を探索したり、のびーっと躰を伸ばして床に寝転んだり。
白キマイラさんを治す貴方をねこさんは「悪い奴ではなさそう」と評したのだろう。治療の様子を見守りつつも、気侭にくつろいでいるようだ)(ただしジト目はその儘である)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月6日
(一方の影人間。
桜のあなたの助言通りに血の汚れを水で流し、服と包帯をじゃぶじゃぶ洗う。しかし服に無頓着な自分では細かな汚れが残っているかもしれない。お言葉に甘えて仕上げをお願いしよう)
(躰は確りと湯に浸け温め乍ら、お風呂に向かう前の会話を思い出す。身の丈八尺。約240㎝。大きいことへの憧れを持ち、自分より遥かに大きな身長を目指す桜の精さんの純粋さがとても眩しい。
そういえば、昔の自分もそんなことを考えていた気がする――あと、なんかそのくらい大きい怪異が存在したような、なんて考えもちょっとよぎったりして)

(四半刻ほど経過し、お風呂を存分に堪能した影人間はようやくタオルで躰を拭いて服を着――ようとして、考える。
包帯を巻くべきか否か。無くとも日常を過ごせなくはない、この躰に残る数多の傷も[擬態]で隠せなくはない――けど、無いと落ち着かない。かといって洗ったばかりの包帯を巻けば服が湿る……)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月6日
(さてどうしたものか首を捻り、悩んだ末に血と腐肉で汚れなかった部分を千切って、水を絞りタオルで水気を吸い取り、服で隠れない部分――手や首元に包帯を巻きつけることにした。包帯の代えは幾らでも家にある。
そして替えの肌着と浴衣、前開きの寝巻きに腕を通す。用意された物は全部使いたい性。でもやっぱり丈は少し短かった様子)

(のたのたそろそろを歩き、二人と一匹のもとへ戻る)
いま戻りました。ここはお風呂もすごいですね、極上でした――あっ(トーさんの躰の劇的な変化に思わず声をあげる)すごい、短時間でここまで……雨野さん、相当な力をお使いになったのでは……お疲れではないですか。
(ねこさんも近くに寄り、じっとあなたを見上げる)
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茜崎・トヲル 2021年7月7日
(まぶたがぴくぴくしている)
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雨野・雲珠 2021年7月8日
あっ、お疲れ様でした。へへへ、お風呂すてきでしょう。先の竜との戦いで手に入れた、入れると温泉になる石を使ってて……(本来代償なしとして授かった魔法のはずなのに、桜にははっきり消耗の色がみてとれた。未熟なためだろうか、自分のユーベルコヲドとして落とし込んだせいだろうか、わかりやすくしわっとなっている。けれど治せる喜びが疲労を軽く凌駕していたし、ほかほかになって戻ってきたあなたも見られた。表情も声も明るい)

ラトナさんが見張っててくださったので気合が入りました。トヲルくんがすごいからでしょうか、思ったよりずっと早く再生が進んで……あとは問題なく動くかどうか……───あ、起きそう。(瞼が動いたことに気づいて、舞わせたままだった桜を消した。髪も肌も、再生できた部分とどす黒く染まった部分の差がすごいことになっている。固まって縒れた前髪を、そっと横に流して呼びかける)
……トヲルくん?聞こえますか?
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月10日
あ、群竜大陸のサウナ珊瑚。 通りで気持ちいいと思いました――
(自分が持ち帰った石は主治医によかったらどうぞと渡したので、使ったことがなかったのである)(そしてその石が採れる地の出来事を一緒に思い出してしまい、ちょっと頬が赤くなる。少し頭を振って、桜のあなたに向き直った)

わっ、雨野さん大丈夫ですか、一旦休憩された方が……ラトナも心配しているみたいです(声や表情はとても明るく、安堵感や達成感をあなたから感じる。でも四半刻ほぼ休まずに治療を続けたのだろうと想像できた)
(ねこさんが桜のあなたに擦り寄ろうとさらに近づいて、「ちょっとだけなら撫でていいぞ」と言いたげに鳴いている)

ふふ……ラトナは用心深いみたいですから、ついつい気合を入れて雨野さんを見張ってしまったのかもしれませんね――えっ。(起きそう、という言葉に衝動的に駆け寄って、そっと眠る顔を覗き込んだ)トーさん……?
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茜崎・トヲル 2021年7月10日
(ギュッと眉間にしわが寄って。小さくうなる声があがった)
う、うううう……っ!(カッて目を見開いたよ。ぜえはあって肩で息をして、あっち見たりこっち見たりして、あーさんと目が合ったんだ)
……あー、さん?(さっきまで居た、廃墟の遊園地は、目の前に居たかみさまは、夢だったんだって。そこでようやく気づいたんだ)
ここ……そっか……おれ、スーさんに見つけてもらって、うずにーの宮に、入れてもらって……(思い出して、やっとほっとしたんだ。ふいー、ってたくさん息を吐きながら、もっかい目を閉じたよ。寝直すんじゃなくて、落ち着いたーって感じで)
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茜崎・トヲル 2021年7月10日
おはよー……わ、すげー。めっちゃ直ってる。ありがとね、兄ちゃん。だいじょぶ?けっこー疲れてる気だけど……。(手を持ち上げて、ちょっと気分がはしゃいでます。左腕いがい全部なおってらー)
スーさんは……わ、きれーになってる。いいねいいね、ワフクも似合うね!かっこいーぜ!(両手がそろってたら拍手してたね!よーいしょって腹筋で起きます。上半身だけね)
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雨野・雲珠 2021年7月11日
それです、サウナ珊瑚。(ご存じで……と続けようとして、ふわわと赤くなった頬に首を傾げる。何かあったのかしら。血色がよくなったのは喜ばしい)

!(安らかな目覚めとはいかない様子に顔がさっと心配で曇るが、駆け寄り、見つけて声をかけるふたりを見てそれも緩んだ。本当に仲がいいのが伝わってきて気持ち腰のほうへとずれると、ちょうど寄ってきてくれたラトナさんがひと鳴きしたところだった)
……ラトナさん。あ、鳴き声もかわいい……(治癒が先だからとご挨拶も我慢していたけれど。トヲルくんも目覚めたことだしと、そっと鼻先に指を出してみる。お鼻で挨拶をもらえたらそのまま顎下を撫でて、耳元を撫でるだろう。心得た触り方である)
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雨野・雲珠 2021年7月11日
ふふふ。大丈夫で………いえ!!ちっとも大丈夫じゃないです。はあ~……(※わざとらしいため息)なんだかすごく疲れてしまったので、俺はもう駄目です……この疲れはトヲルくんが言うことを聞いてくれないと癒されません……ね、ラトナさん。
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月13日
あ、いえ。私も仕事でそこへ訪れたことがありまして……その、特定の感情が増幅するじゃないですか、あそこ。その感情が、「好き」……だったので……(疑問符を掲げる桜のあなたに語るとさらに顔が赤く染まる。耳もちょっと赤くなっていた)

トーさん……(苦しそうな目覚めに戸惑い心配になるが、早速自分の容姿を褒めるあなたのいつもと変わらない様子にほっと胸を撫で下ろした、と同時にまた頬を赤く染める)
もう、そうやっていっつも私を褒める……でも本当に元気になられてよかった、心配したんですよ。ねぇ雨野さん――(わざとらしくため息を零す桜のあなたに吃驚して「Oh……」と思わず言葉が漏れた。これは少し怒っていらっしゃるのか)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月13日
(ねこさんは差し出された指に鼻をくっつけ、そのまま撫でてもらう。
接し方をよく心得ている気持ちの良い触り方に「苦しゅうにゃい」と言いたげに満足そうな表情だ。
(そして桜のあなたの言葉に「その通りだ」と言いたげににゃっ! と鳴いた。尻尾をぶんぶん振って白キマイラさんへの怒りを表す!)

……そうだ、雨野さん。左腕くらいなら私たちでも治せるかもしれません、少し休んでいてください。トーさん、少し左腕の傷口をよろしいでしょうか。
(懐から取り出すのは治癒効果のある黒い護符。護符装束をばらばらにして持っていた物)(白キマイラさんの許可を得たなら、その護符をそーっと傷口に貼り付けるだろう。治癒の促進を促してくれる筈だ)
(――そして。影人間の傍に、ちかりと瞬くひかりが現れる)
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茜崎・トヲル 2021年7月15日
あわわ、ごめんなさい兄ちゃんー!なんでも言うこときくし、なんでこーなったかもちゃーんと言うからあー!(あわわわ)(ピワー!)
スーさんを褒めるのはもう息するみてーなものだから……心配させてごめんね。
ありがとね。ラーさんもごめんで、ありがとう!

え、いいの?じゃあお願いしまーす。(信頼しかないので、どーぞって短い腕を差し出します)あっコロちゃんだ!やっほー(やっほーじゃない)
ふふ。兄ちゃんも、スーさんもやさしー。おれ、ひとに直してもらうの、めーっちゃ新鮮!(音符がとんでそーなくらいにこにこしてるよ!)
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雨野・雲珠 2021年7月15日
(そういえば、話してくれた時も褒めてたなあと思いだす。背が高くていけめんだって。出くわした時はそんなこと考えている余裕はなかったし、っていうかお互いに敵だと思ってたわけだから正直めちゃくちゃ怖かったけれど、すでに印象はがらりと変わっていた。穏やかで、物腰は控えめなくらいだ。容姿はちょっとだけ、桜の目には不健康そうに見えるのだけど。でも声がとてもいい)(先ほどから視線を気になさる様子は察していたので、今は心に留めるだけ)

わたし「たち」……?───あ……(きれい。優しく気遣いつつも確信のある手つきに、そしてちかりと瞬いた光に、そっと場所を譲って休憩することにした。完全に気を抜くと糸が切れそうなので、姿勢は崩さない)
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雨野・雲珠 2021年7月15日
もう!嬉しそうにして……あっ違う。それは嬉しいんです。とてもよいことなんですけど……でも!さっきまで長さ半分くらいになって気絶してたんですからね。今だってあちこちガビガビですし!
体を再生するための栄養を、どこからもってきたのかわからなくて心配なんです。お風呂入って、平気でも一応ごはん食べて、しっかり眠って、一週……っぐ……せめて三日は俺かスキアファールさまの近くにいて、おかしなところがないか確かめてくれないとだめです。そうでないと俺は心配で休めません。───ね、スキアファールさま。ね!(ラトナさんに引き続き、周りを固めていこうとする桜)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月19日
(にゃあにゃあと鳴くねこさん)
……「まだ途中ではあるけど、治って良かったな」ってラトナが言っていますよトーさん。あと、「後で飛び蹴りな」とも(くすくすと笑う。ねこさんがツンデレなのはぶれていないようだ)

(ひかりは桜のあなたにぺこりとお辞儀をするように動き、ちかちかと瞬く)
この子はコローロ……訳あって、私と共に居てくれる子でして。以前、私が腕を吹っ飛ばされた時に治してくれたことがあるんですよ。……どうだろうコローロ。トーさんの腕、治せそうかな。
(差し出された腕に護符を張り付けて、影人間は問うた。ひかりは心配そうに瞬きを弱めながら腕に触れ、護符が貼り付けられた傷口に光を差し込ませる)(白キマイラさんを治すのは初めて。そして体には膨大な魔力が流れていると訊いたから。何か支障がないようにとゆっくりと腕を治していくだろう)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月19日
そ、そうですよ躰の表面は治ったとはいえ内部がきちんと治っているかは分からないですし――あ、いえ雨野さんのお力を疑っている訳ではなく、トーさんがボロボロになった原因が躰の中に残っている可能性を万が一に考えて、の発言で……と、とにかく何日かは経過観察をしないと。
(桜のあなたの言葉にこくこくと頷く影人間)(心配しているのも勿論あるが、力強く言われるとつい頷いてしまう癖がある。つまり、押しには弱い人間なのであった)

それに、先程うなされていたのも、気になりますから……
(にゃ、とねこさんが鳴く。悪い夢なら食べてやろうか、と言いたげに)
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茜崎・トヲル 2021年7月20日
えへへへへ。なんか嬉しくなっちゃった。ごめんね。心配いっぱいありがとね、兄ちゃん。じゃあじゃあえーっと、ゴツゴーヨロシ?のひとにお願いします!(意味があんまりわかってない顔)

あははっ、ラーさんツンデr(白キマイラの顔に神獣キャットのドロップキックがシューーーーゥッ!超!エキサイティン!!)
(でも左腕はにょにょにょって伸びています)

内部もだいじょぶだと思う……えっと、(深呼吸。ちょっとね、覚悟をきめたいやつ)
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茜崎・トヲル 2021年7月20日
ええっと……今回のこれは、おれが頼んだことだから……かみさまに。
『死ぬ』ってことを、思い出さなきゃならなかったんだ。おれは。
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雨野・雲珠 2021年7月22日
ん………(ぱち、と瞬き、)
………ん?(唐突に呼び慣れた名前が出てきた。かみさまって、あのかみさまかしら。話が見えてこないので、しばらくじっと聞く構え)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月22日
わートーさんー!?
(ドロップキックをかましたねこさんはシュタッと華麗に着地し、ふんと鼻を鳴らした。やはり主人以外には厳しい様子)
(ひかりは吃驚して白キマイラさんの周囲を飛び回る。「大丈夫?」と言っているようだ)
だ、大丈夫ですか怪我は――

…………え?
かみさまに……頼んだ? 『死ぬ』ことを、思い出す……?
(同じく瞬き、じっと言葉を待つ)(聞き慣れた名前が出て、ねこさんも興味を向けた)
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
へへ、だいじょぶー!

んっとねえ……ごめんね、おれ説明下手だけどめーいっぱいがんばるからさ。長くなっちまうけど、どうか聞いてね。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
おれはさ、すごい再生するし、死なないんだよ。それで、痛いもないの。
そーするとね。生きてる気がしなくなるんだ。
物に触っても、感覚が鈍くって。ほんとに触ってんのかわかんねーし。じゃあって火に手を突っ込んでも、ナイフ握りしめても、痛いがないからさ。あー見た目が変わっていくなーとか、こんな血が出るんだーとか、ぼけーっと眺めてるうちに直っちゃうし。(治るとはいいたくねーの)そーすっとさ、自然と怖いなーって感情も消えちゃうんだ。んで、怖いなーがなくなると、よかったーみたいなのも消えんの。安心ってゆーの?それがなくなっちまうの。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
脳を衰えさせるのは、だから簡単だったよ。おれはずっと健康だけど、健康って生きる上で何も問題が発生しないってことだからさ。頭を使わなくても元気いっぱい生きられるんなら、それだって健康って事だよねって、ながーくふかーく信じ込んだんだ。なんとか安定してバカになれた。
バカじゃねーとやってらんなかったんだよね。
あ、それはいま関係ないか。えーっとそれでね、だからゲーム脳っていうの?現実感がぜんっぜんなかったんだ、"僕"。生きてるのにね。生き埋めになって死んで生き返ってをぽんぽん繰り返しても、何年も何年も燃やされてたって、痛くもなければ死にもしないんだからぜんぜんへーきで元気なんだよまーったくつらくないからねだから泣かないで欲しかったな生きてて欲しかったよ。
……あ、脱線した。ごめんね、話戻すね。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
えーーー……っと。そうだ。だからね、おれはスーさんや兄ちゃんと会えて、そりゃあもうめーっちゃ!うれしくって!とっても嬉しくって!
なんて不誠実なんだろ、って思った。
この人たちは生きてる。こんなに傷だらけで、きっとめちゃくちゃ痛くて苦しくて、それでも現実から逃げないで生きてる。
そんな人たちの隣で、おれは何してるんだ?
そう思ったらもう恥ずかしくなっちゃって!もう顔から火が出そうになっちゃったんだよ。ふふは。でねーよ?浴びたことはあるけど……あはは。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
だから頼んだんだ。かみさまに。「おれに死を思い出させてくれ」って。ね。死ぬことは怖いってことを思い出したかった。そうすれば、おれは生きてることを思い出せるから。あは、だからね。死ぬ気はなかったんだ。ほんとだよ。死なないとか死ねないとかじゃなくって、死にたくないって思った。思えた。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
今、おれは生きてるんだってわかるんだ。ずーっと見えない布がかかってたみたいだったんだけど、それがなくなったみたいな感じでね。リアルーってかんじ!
雲珠兄ちゃん。スキアファール。コローロちゃん。ラトナ姉さん。見つけてくれてありがとう。治してくれてありがとう。
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茜崎・トヲル 2021年7月25日
へへ……まあえっと、そういうことがあったんだ。心配かけてごめんなさい。でも、これでやっと、あんたたちの顔がまっすぐ見られるんだ、おれは。
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雨野・雲珠 2021年7月27日
(考え考え。途中からはつるつる、ぽろぽろ。頭で考えた以上に心の内側や喪った記憶から溢れてくるような言葉たちを、身じろぎもできずに聞いていた。話の途中途中で言いたいことはあったけれど、最後にきみが笑って言葉を区切るまで黙って聞いた。情報量が多くて、それについて思うことも多くて、とても一言でまとまりそうにないけれど)

(出会って間もない頃にも思ったことだ。悪意のない重い献身。自分の体を消耗品みたいに使う癖。それら全部が彼が続いていくために選んできた最適解なら、それを簡単に「いけないことだ」と否定するのは、彼自身の否定になる気がして言えなかった)(だって、きみは悪くない。非があるとは思えない。不誠実だとも思わない)(鈍くなったのは、いろんなものから心を守るためでしょう?)(そうしなければ居られなかったんでしょう?)(恥じる必要なんて、どこにも)
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雨野・雲珠 2021年7月27日
(あんまりすっきりした顔で言うから、何も言えなくなってしまった。もとより赦しの性質を持つあの人が、私情や揉め事でトヲル君を痛めつけるとは思っていない。ボロボロになることさえ、必要な事だったときみは言う)

違うなんて、思ったこともなかったですけど……痛みがなくたって、死が遠くたって、いつも目の前のことに全力で。いつもどこか必死に見えてましたけど……でも、トヲルくんは俺たちと「同じ」になりたかったんですねえ。

(よいことかな?きっとよいことだ。でも死を思い出して生きるのは、彼にとって辛いことにはならないだろうか。なんだか泣きたい気持ちで呟いて、布の上からそっときみの胴体に手を置いた。祈るような目で、座って尚背の高いスキアファールさまを仰ぎ見る)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月30日
(あなたから溢れる言葉を只々聴いていた。
一瞬、あなたの意識が遠く――喪った記憶が蘇ったように、遠い誰かに必死に訴えるかのように零れた言葉に胸が苦しくなる。
"なんて不誠実なんだ"、"恥ずかしくなっちゃって"という言葉に"そんなことはない"と思わず口を挟みかけた)
(辛さや苦しさを感じないように、ふわふわ夢見るように、無邪気に振る舞う白雉のあなた。いい人が幸せになる為に、文字通りすべてを捧げる痛みを感じないあなた。沢山あなたと会話を重ねて解ったんだ。それはあなたの心を護る為でもあったのだと。
……どこに非がある。誰が悪いことだと咎めるんだ)

(それでもあなたは。どうしても『生』を思い出したかったんだね。私たちと『同じ』になりたいと、心から願ったんですね)
(朱酉さん――かみさまに頼むくらいに、切実に)
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スキアファール・イリャルギ 2021年7月30日
(雨野さんの目線に気付いて、泣きそうな顔で微笑んだ)(ぎゅっ、と。雨野さんの手の近くに自身の手を置いて、縋るように布とトーさんの服を掴む)
(『生きている』ということを思い出したあなたは、とても晴れやかな表情で。
でも、不安なんだ。あなたが『死ぬ』ことが"怖い"という感情を押し殺さないかと。誰にも言わずに抱え込まないかと。「大丈夫だよ」と不格好な笑顔で必死に取り繕うとしないだろうかと)

……トーさん――トヲルさん。
私は、私たちは……これからも、あなたを支える友達でいますからね。

(どんな言葉を掛ければいいのか分からず、それでも、振り絞って言葉にする)
(ねこさんはあなたに擦り寄る。ひかりはあなたの腕を治しつつ、ちかちかと瞬く)
(治療中の腕は、もう少しで完治しそうだ)
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茜崎・トヲル 2021年8月1日
(けっきょくまとまんなかった!)(口がスリップ!)(でも聞いてくれてよかったー。聞いてくれるとは思ってたけど。いいひとだもの、ふたりとも)

へへ……痛みはないまんまだから、ほんとーに「同じ」にはなれなかったけどね。でも充分かなあ。
(こっちは直す気はないんだ。ない方が便利だし、それに……もう、痛い思いはじゅ~~ぶん!したから!ほんとに!ごちそうさまでした!)(精神も再生するのでよかったよもう)
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茜崎・トヲル 2021年8月1日
(――死ぬことは、"僕"にとっての救いだった。だから何度も何度もたたき壊して、おれになった。いまでも"僕"のころの記憶はほっとんどなくって、たまーになにかが夢みたいに、ふわってよぎるだけ。ほんとの名前も覚えてないし、そもそも、もうこの脳には残ってないんだ)(おれがなくしたのは記憶じゃなくって、昔の自分そのもので。殺しちゃいました。きっと"僕"はいい人だった。ならおれは生きなくちゃいけない。いい人を犠牲にしたんだからね。救いでもあったけど)(贖罪の人生っていうとくらーい感じだけど、べつにそんなこともない。こんなおれと仲良くしたいって言ってくれる人は居て、本当に幸福そのものだから)
(さようなら"僕"。もう思い出すこともないでしょう)
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茜崎・トヲル 2021年8月1日
あは。うん、ありがとう。……おれも、みんなを支えるからねえ。
(二人の手を、許されるなら、それぞれ取りたいな。きっと腕も生えきってるはずだよ)(ふふふ、ラーさんもふもふー)
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雨野・雲珠 2021年8月4日
もう。もう……いてくれるだけでいいんですってば……(スキアファールさまと優しいひかり───コローロさまが治しているほうの手とは逆のほうの手をとる。ちゃんと五本そろって、爪も生えそろっている)(違っていたっていいのにと思うのは桜の考えで、彼の側から見たそれは、とても放置してはいられない深い断絶だったのだろう。わかる、わかるけど、としょぼしょぼする)
トヲルくんが生きててくれてよかったです。体も。ちゃんと治ってよかった……(むぎゅう、と首ったまにしがみついた。血や乾いた体液やその他色々ですごいことになっているけど、構わず頭を抱く)ふふふ、すっごいくさい!お風呂入らないと!
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スキアファール・イリャルギ 2021年8月6日
本当ですよ……本当に、生きてここに居てくださるだけで、もう……充分です……(完全に「同じ」だったとしても、「同じ」じゃなくたって、私は――)(雨野さんとは反対側の、治療中だった手を取る。護符とひかりの力によって腕は完全に治っていた。骨も確りとあるだろうし、問題なく動かせる筈だ)トーさんが生きていてよかったです。治ってよかったです……(ぎゅっと両手で握ったあなたの手を自分の額へと近づける。まるで祈りのポーズのように)
……ふふふ、ご無事だったとはいえ雨野さんと私を心配させたちょっとした罰です、しーっかり隅々までお風呂で躰を洗って、たくさん美味しい物を食べさせますからね!
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茜崎・トヲル 2021年8月8日
きゃー!あはは!うれしーけど汚れちまうぜー?(二人にそれぞれぎゅーってされて、なんだかとってもほっとしたんだ!)ふふふ。うん。「生きて」ここにいられるの、すっげーうれしい。
(だから、きっと無駄じゃなかった)
兄ちゃんズバッと言う!そりゃそーだよ腐ってたんだからー!それにスーさんも!それただのご褒美じゃんね?!(罰じゃねえー!!)
ふ、ふふ、ふふふふふ!ねーねー、あのねえ、ただいま、二人とも!!
(なんだかすっごくぶわーってなったから、えーい!って二人を両手でぎゅーっとしちまったんだ!もーうれしくって涙出てきちゃった!ので、それはないしょです!)
(ありがとうね、スキアファール、雲珠兄!!)
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雨野・雲珠 2021年8月9日



(そのあとはトヲルくんをお風呂に漬けて、幽世の食堂でごはんを食べて、夜は皆でいっしょに寝ました。───というより、俺の緊張の糸が切れて動けなくなったので、スキアファールさまにトヲルくんの見張りをお願いした結果そうなっただけなのですが)(目を離したらまたとんでもないことになってそうで怖かったんです。多分、スキアファールさまもこれは同意してくださると思う)
(もう動けるんですよ、体半分なかったのに!すごいことです。かみさまが教え導いてくださった力と、トヲルくんの体質に感謝しました。不死はトヲルくんにとっては辛いばかりのものかもしれないけれど……神経の一本が傷ついただけで、その後ずっと苦労する方々を見ている俺としては、この時ばかりはと)
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雨野・雲珠 2021年8月9日
【雨野雲珠による後述】

「今思い出すと危ない真似をしたものです。急な出来事に頭真っ白になってしまうの、俺、致命的だなって……スキアファールさまも動転なさってたから運よく助かっただけという気がします。悪者扱いして、傷つけてしまいました……」
「……知らないところで、そんなこと考えてたんだなって。……ええまあ、そこから極端な荒療治に走るところがトヲルくんの危なっかしさなんですけど。トヲルくんが『怖い』を思い出すために、かみさまほどの方があそこまでやる必要があったんだと思うと……何があって、今にたどり着いたんだろうって」
「聞く気はないです。吐き出さないと辛いなら別ですけど。俺が大事なのはあの子のこれからなので」
「きっと、やっとこれからなんです。大丈夫になるためには、これから……ねえかみさま。俺、何をしてあげられるでしょう?」


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(幕降りて後………そして、次の幕が)
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