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【過日】絵本探し

ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年9月17日


誕生日に貰った絵本の続きが欲しいとせがまれ早二ヶ月弱。贈り主の友人に教えてもらったそこへ、親友と共に訪れたというわけである。

カクリヨファンタズム、宵ノ淵町四丁目、あばら横町。掠れ剥げかけた『曽呂利屋』の看板が傾く古本屋。
内外に蠢く気配は、どうにも妖怪のそれだけではないような――。

※お招きした方と




行きはよいよい
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鳴宮・匡 2020年11月6日
……それでも“生きたい”って思えることが、俺にとって“生きてる”ってことなんだと思ってる。それを、今は変えたくないんだ、って、(そういうのは、弱さかな。呟いて) (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月7日
そうそう! そういう感じ。だからこっちで色々やっても、都合良くはいかねえんだよな。私のは特に――ほら。協力的じゃないだろ。だから余計に多めに取られんだ(困るぜ、などと肩を竦めた。何しろ姉がいなければとっくに死んでいる程度の代物である)(それから続いた声に瞬いて、ほんの少し笑った)……いやさ。私は私を信じらんねーし、「無理じゃねー」って言いたいとこもあるんだけどさ。でも、私を信じてくれる奴がいっぱいいるなら――まずは、そいつらを信じてみようって思ってさ。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月7日
悪かったよ、そこはお前の考えたことだもんな(さらりと謝る声には、謝意以上の感傷も、感情も乗せないまま。深刻になる必要はないのだと知っている――誰しも、「自分の問題に」「自分よりも深刻に」などなって欲しくはないのだ)……良いんじゃねえのかな。それが、今のお前にとっての「本当」なんだろ。だったら、外側から良いとか悪いとか意見することじゃねえよ。――でも、(一つ息を置いて、)もしもこれから先、「今のお前」が変わってくかも知れねえってときには。変わってく自分を、ちゃんと認めてやるんだぜ。それだけ約束。 (無効票)
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鳴宮・匡 2020年11月11日
……話聞いてるとさ。それこそ、それを制御するより、他の何かを鍛えたほうがいいような気がしてくるんだけど……でも、そんなに簡単な話でもないか。(小さく息を吐く。自分が、銃を手放せないのだってきっと、似たようなものだ)(笑って告げられた言葉に対して、こちらが返したのは少し苦い色であったろう)――……色んなやつの最期を託されてるから。どれだけ苦しむとしたって、それが“できる”って言わなきゃ、それができる俺でなきゃ、駄目なんだ――って、思うからさ。
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鳴宮・匡 2020年11月11日
……謝るようなことじゃないよ。俺の、ただの意地みたいなものだしさ。(相手が変に落ち込んだふうでも、過度に申し訳なさそうにもしていないから、少しだけ安心した)(だから、少しだけ冷静にもなれる。――波が引いてきた、ような、そんな感じだ)……今じゃ想像がつかないもの、今じゃ到底認められないものを、“そうできる”なんて安易に約束はできないよ。でも、……そうニルが言ってくれたことは、きちんと覚えておく。(だから、“自分には無理だ”と突っ撥ねるではなく、そうと答えることもできた)(彼がこう言ったことにはきっと意味があるのだと知っているから。いつか自分の中にそういう考えがよぎった時に、それを糧にできるように――黒い海に浚われぬように。その言葉を確と、噛み締める) (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月14日
ははは! だろ? 私は、これ以外は何も使えねえから使ってるってだけ。殴る蹴るだって、オブリビオン相手のときは魔術で強化しねーと使い物にならねーんだ(これだけ鍛えていても、やはり力に適性がない。竜の血を体から引きずり出すのも、降霊術まがいで変ずる神話の竜も、「召喚術」の一種に違いない)(告げられた声にはたりと瞬いて、それから少しだけ、笑みの質を変えた)……多分だけど、最期はお前に――ってのさ。お前が、無理だけどやってくれる奴からじゃねえかな。多分だぜ(――気持ちが分かってしまうのだ)(己は、万一の最期を、たったひとりに託した者であるから)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月14日
そーか? まあほら、突っ込みすぎたなって思ってさ(片手で謝意を示す――そういう意図の返答は、ある程度予測のつくものだったから)(己が己の問題を必死に抱き込むように、彼も彼の問題を両手じゅうに抱えている。それが零れ落ちたことに必要以上の反応を取ってしまうのは――きっと互いのためにならないと直感していた)はは、そーしてくれ。きっと役に立つぜ。……多分。そういうとき、視野が……こう、ぎゅーってなるらしいからな(なんて、本の知識だけれど。誰かの言葉がそこに添えられていたことを思い出してくれたなら、少しは鍵を外す手助けになるのではないかと思うのだ)(――己の視野が狭くなっているときに、親友の言葉がそうしてくれるのと、似たようなものであれば良いのだが) (無効票)
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鳴宮・匡 2020年11月15日
……まあ、そうなるよな。それに関しちゃ、俺も人のことは言えない。(“それしかない”。だからこそ自分とて、いつか光を喪うかもしれないと理解していてなお、この眼と“影”とを戦いの手段とすることを躊躇いはしない)(それこそ、“戦い”という手段に拘ることですら――)……そりゃやりたくてやるってわけじゃないかもしれないけどさ。それでも“できる”時点で無理じゃないって話なんだけど――なんかよくわからなくなってきたな。(言葉の定義の問題かな、なんて言いながら、息を吐いた)
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鳴宮・匡 2020年11月15日
それこそ、今喋ってた俺自体、“視野が狭い”って感じだろ。……わかっててこれなんだから、どうしようもないって感じだけどな。(結局のところ、根元にあるものからして歪んでしまっているそれを正すためのやり方がいつまで経ってもわからないでいる。だから、前に進んでいるつもりでいながら、すぐにそれを見失う――急な波に足をすくわれて溺れたみたいに、自分のいる場所すらわからなくなるのだ)……でもまあ、それでも進むって決めたんだから、沈みそうになった時に周りにある手に気付けないんじゃどうしようもないんだろうな。(――一人で立たねばと。そう思いもするけれど)(擦り切れて倒れて、二度と戻れない水底へ今度こそ落ちてしまうのでは――結局、意味がないのだ) (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月23日
だろ。でも多分、大抵の奴が、そういうもんなんだと思うぜ。「それが一番慣れてる」――ってのかな(他のやり方を持っていないわけではなくとも、結局取りうる手段として最も良いものを自然と選ぶ。もっと便利な何かに変えるより、その効率性を補う努力の方がしやすいというものだろう)したいかしたくないかって話に近いんだろーしな。言い換えるなら……何だろ。お前は絶対忘れねえでくれるって思うんだよ。何でも一発で覚える特技があるってのとは、別の意味でな。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月23日
分かってるだけで上出来なんじゃねえの。本当に、心の底から視野がぎゅーっとなってるときは、自分の見えてるもんがどのくらいなのかも、分かんなくなっちまうもんらしいぜ(――属に「青さ」とも呼ばれるそれは、主観に拘泥する視野狭窄と取れなくもない。見えているものしか見えないし、見ようとしているものしか見えなくなっている状態ともいえる)(その方が生きやすいことも、時にはあるのかも知れないが。真似は出来そうになかった)そーそ。SOS出すのはギリギリで良いけど、沈んじまった後じゃ誰も助けらんないからなあ(――そうして)(助けられなかったという悔悟を抱えて生きていくのは、周囲の方なのだ)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月23日
(話に割り込むように、足音が近付いてくる。目の前に立って通せんぼの格好をした姉に目を遣った)……何、姉さん。そっちの本棚? 何かありそう? ――らしいぜ、どうする、匡?(奥の方の本棚前で、姉が呼ぶように手を振った) (無効票)
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鳴宮・匡 2020年11月28日
……まあ、そうなんだろうな。そんで、慣れてる――ずっと付き合ってた分、それ以外の色んな荷物も多くなっちまって、手放せなかったりとかさ。(――“戦い”続ける理由が、きっとそうなのだと思う)(だから、自分をまだ、過去に囚われているとも思ってしまうのだけれど)…………“できる”と“したい”は違う、ってのはわかるんだよ。一般的には“したくないけどできる”ってのも“無理”って呼ぶんだろうな、ってのも。でも――……(無理だ、と言って)(誰かが。自分でない何者かが、それを託された、とするなら――)……、結局、俺が我侭なだけなんだと思う。
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鳴宮・匡 2020年11月28日
わかってたところでどうにかできなきゃどうしようもないけどな。……それに、俺が自分の見えてるもんがわかってるのは、俺が自分を信用してないってだけのことだと思う。(――“主観”が信じられない。そのくせ、自分が歪み切ってもう戻らない存在であるということだけは確固として信じていて。だから自分に見えているものがどういうものかを、“自分にこう見えるから”ではなく“外から見ればそうなのだろう”と、他者の言葉から把握してしまう――だから、世界の認識するそれとずれがないという、ただそれだけで)(そこにずれがなかったとして。そこから抜け出す術を選ぶ自分が、ひとつの方法しか執れないのだから、大して変わりもしないのだ)(だけれど、)……ま、そうだからこそ、この方法じゃ立ち行かなくなるってのも知ってる、つもりではいるんだよな。それでも意地を張っちまうんだから、やっぱりどうしようもないんだけど。
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鳴宮・匡 2020年11月28日
(“いつか擦り切れてしまう”と知っているのに)(“そうなってしまう自分”も、“そうなる前に手を伸ばせる自分”も、今はまだ、許すことが出来ないから)(擦り切れてなんかいないと、まだ歩けると、不器用に叫ぶことしかできない)(だけど今は、伸ばした手を許容してくれる人がいることだって知ってはいるから)(“いつか誰かにそうして欲しいと願った”ように。自分だって、手を、伸ばせなければと思う)
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鳴宮・匡 2020年11月28日
……ん、っと。(顔を上げて。親友の視線を追うように目を向けて、)(ぱちぱちと瞬く)……話し込んじまったな、真面目に探さなくて怒ったりしてない、お前の姉貴?(今度こそ、声音は“いつも通り”になったろうか。冗句めいた言葉をひとつ零して、)行ってみようぜ。女の勘、とやらはよく当たるんだろ? (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月30日
はは、よくある話だな。まー、結局一番最初に覚えたもんが一番の武器ってことなのかもなあ(生きる上でも、戦う上でも。最初からこの手に合ったが故に、手放せないほどに強く握り締めたものが全てなのかも知れない)そういうとこがさ、(親友の眸をちらと見遣って、笑った)お前に、そういう「無理」な頼み事したくなるところなんじゃねえのかな。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年11月30日
主観的にならねえのは、つまり客観的ってことだぜ。理由が何でも、そこまで悪いことじゃねえと思うけど(短所は全て長所だ。裏を返せば長所は全て短所となり得るのだが。少なくとも己は、親友のそういうところに随分と助けられている)まーまー、そこら辺は、意地張るのも「自分」だっつーことで。そういう……何だ。意地張って「違う」とか「嫌だ」って意思表示すんの、人間は反抗期って言うらしいぜ。ないと逆に駄目なんだってさ(――実際には「思春期にあるべきもの」らしいが)(まあ、己ともども人間性に関しては遅れを取り戻している段階だから、あってしかるべきだろう)(と。雑なことを考えている)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月1日
大丈夫、大丈夫。姉さんトモダチにはトクベツサービスだから(自分一人なら今頃何回か懲罰を食らっているところだろう。付いてきてもらって本当に良かった)(少しばかり歩を進めた先、姉が示す本棚に手を伸ばす)ここ……ここか。あるかなあ……何かここ、正気が削られそうな本が多いんだよな……(20以下で発見)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月1日
(「液状化した猫の腹に係る報告 並行宇宙学からみる足の存在について 図解編」)(そっと戻した) (無効票)
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鳴宮・匡 2020年12月3日
(一番最初に覚えたもの。“視る”こと。……それを突き詰めた先にあるであろう結末がわかっても、手放せないもの。手放さないために、手を尽くしたもの――)……そうだな。手放せないからこそ、研鑽するのかもしれないし。(なんとなく。何もかもを諦めないと決めた自分が、何事も“手を抜けない”のも――同じような気がした)……、そうかな。我侭なだけだぜ――他人に殺されるくらいなら、自分が背負いたい、なんてのはさ。
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鳴宮・匡 2020年12月3日
お前はなんでも手放しで肯定しすぎだと思うんだけど?? それって逆を返せば、自分がないってことじゃん。(つくづく、こういうところだろうなと思う。お互い、他人の持っているものばかり“よいもの”だと頷いてやれるのに。自分のことだと、それができなくて)(――彼はそれを、“自分を信じてくれる他人”をよすがに肯定しようとして)(自分は、“自分の力でそうしなければ”と足踏みをしている)……なんか、その言われ方はガキっぽくてちょっと、嫌だな――いやまあ、精神年齢に関してはよく言われるけど……。(がしがしと頭を掻いて、息を吐いた。どうも、“自分”というものに対する理想が高いのは、いまいち治らない)
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鳴宮・匡 2020年12月3日
そういうもんなんだ? ――いやまあ、怒ってないならいいんだけど。(ここまでの事例からして、怒らせたらひどいことになりそうだ。主に親友が)(そんなことを考えながら、同じ本棚の前で立ち止まって)……心配すんな。俺、そういうのには強いしさ。(……もしかしたら、)(それも、“無理”をしているだけなのだろうか――)(20以下で発見)
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鳴宮・匡 2020年12月3日
(「白文鳥と大福の学術的相似性をさぐる」)…………先は長そうだな、ニル。(そっと本棚にそれを戻した) (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月8日
それはあるかもな。磨かねえで手放す、なんてことになったら大変だし?(小首を傾いで笑いながら、)(続く言葉に喉を鳴らした。多分、このスラングはこういうときに使う奴だと思う)そういうとこだよ。お前なら何があっても引鉄引いてくれるし、何があっても忘れねえでくれる。墓まで背負ってってくれる奴がいるってのは、結構、救われるんだぜ。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月8日
褒めるとこがあるんだからしょーがないだろ。どうせ主観なんて見えねえところにたっぷりあるんだから、意識してるとこでは客観的な方が良いに決まってるってもんだ(――どやりと顔を輝かせながら、)(結局のところは己を肯定出来ないことと同じである、ということを悟っている。彼が「自分だから」というそれと似たものを抱えていて、それでもそう言うのは)(何よりも己が、沢山の人々からもらったそういう言葉たちのお陰でここにいるからに他ならない)ははは! まずは認めるところからかもよ、匡。私は反抗期認めたぜ(偉いだろ、みたいなトーンで、冗談っぽく笑いかけた)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月8日
まあ、姉さんって割と執念深いから、後で……あいてっ(べちりと思いっきり手を叩かれた)ごめん今のナシ。……今の本ちょっと気になるな。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月8日
お?(ふと触れた赤い本を引き出してみる。竜を撫でる少女が描かれたそれに、隣の姉がぴょんぴょん飛び跳ねているのが見えた)おー!! あったかも!! これじゃね?? (無効票)
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鳴宮・匡 2020年12月12日
――……そうだな。とはいえ、俺の場合は我侭だからな、あるものだけじゃ満足できないみたいだけど。(――戦い、殺すためだけの命だった。それでいいと思っていたし、いつか擦り切れて消えてしまってもそれが当然だと思っていて)(でも今は――そうでない道を選びたいと思ってしまっていて――)(ゆるくかぶりを振って。続いた言葉に、苦笑が浮いた)……それが、“代わりに背負う誰かのため”じゃなくても?(――そんな、綺麗な理由じゃない。多分、もっと卑小で、利己的な理由だ)(ただ――“誰にも渡したくない”というだけ、なのだから)
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鳴宮・匡 2020年12月12日
……じゃ、ニル、ここで俺が“自分の目に見えるものしかわからない”って言ってたらなんて言ったんだ?(なんて、顔を輝かせる親友に対して問うた声音はどこか冗句めいたそれで)(まあ、その時はその時で。この親友は何某か肯定してくれてしまうのだろう)……認める認めないっていうか。反抗期、って言われ方だと。間違ったやり方のに拘泥してる、みたいに聞こえるからさ。……そりゃ、確かにうまいやり方じゃないんだろうけど、自分の力で歩きたいってのを否定もされたくないんだよ。(ただそれだけ、と嘆息交じりに零した)
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鳴宮・匡 2020年12月12日
……その場合怒られるのは、変な話に付き合わせた俺のほうであるべきだと思うんだけど。(とは言うが、そうはならないのだろうなと思う)(彼の手が触れた赤い本に視線をやって。先に見たものとよくよく似通った装丁や絵柄を見て、ああ、と頷く)……見つかってよかった。これで収穫なしだったらいよいよお前の身の心配をするところだったぜ。(と、これもまた冗談めいて) (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月16日
はは! 良いことだと思うぜ。欲しいもんは全部手に入れる! くらいの心意気の方が、手に残るもの多そうだし(事実、今の己もまた、諦めないことを実践中だ。そのうちどれほどが手元に残るのかなど、分かりはしないけれど)(続いた声には、いたく楽しげに笑った)理由なんてどーでも良いんだよ。「そうして欲しい」って思って、「そうしてくれる」って奴がいる。それ以上に何か求めるってんなら、それこそ呪いの類と一緒だぜ。「殺してくれ」――なんてさ。願い事自体が利己的なんだから。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月16日
生き物なんて皆そんなもんだろ。目に見えるもの以外が分かってんなら、そいつが凄えんだと思うぜ(――全ては推測に過ぎず、見えているわけでも、分かっているわけでもないのだし)(しれっとそんなことを言ってから、少し身を屈めた)そ、そう言われると私の立つ瀬がねーな……。反抗期ってさ、がむしゃらに意地張って、色んなやり方試してさ、良いもんとそうでもねえもんを自分で学ぶっていう――そういう時期なんじゃねえかな。……いや、私がそう思いたいだけだけど(視線を逸らして笑った。何と言っても現状が反抗期の極まりである)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月16日
ははは、姉さんトモダチには特別サービスだからなあ。ともかく見つかって良かったよ、本当。ありがとな、匡(収穫なしだったら確実に怒られたところだったよ、などと肩を竦めた。ぺしぺしと姉が叩いて来る)……で。えーと、どこで払えば良いんだ、これ……? (無効票)
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鳴宮・匡 2020年12月17日
……どっちかというと、手に入らないってわかってても、かな。何も残らないかもしれなくても、それでも――求めたことも、そこに寄せた思いも、無駄ではないって思うから。(まあこれは受け売りなんだけどさ、と軽く肩を竦めたりなどもして)(それから、楽しげに笑う表情を見て、)……願い自体が利己的、か。なら――(小さく息を吐いて)(少しだけ、口元に笑みを刷いた)――最後の最後までは、こっちも利己的に、「生きててほしい」って願ってても、いいのかもな。
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鳴宮・匡 2020年12月17日
そういや言ってたな、他人の“本当”なんて当人にしかわからないって。……世界に関してもそれは、そうなのかもな。(結局のところ、ヒトが相手でも、世界が相手でも。見えているものを、見たいようにしか見られないものなのだろう)……いや、俺もよくわからないから、別にお前の言い分を否定したいわけじゃないよ。ただ単に俺は、自分のやろうとしてることを“よくないもの”だとまだ決めたくないってだけで――だから多分、お前の認識で行けばこういう考え方そのものが“反抗期”って感じなんじゃないかな。
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鳴宮・匡 2020年12月17日
それさっきも聞いたぞニル。あと「友達には」ってことはお前は除外されるってことなんじゃねーの……?(本当に大丈夫かよ、というような視線を向けつつも、続けられた言葉を聞けば)支払い? ……は……(ぐるり、周囲を見渡して――)(最終的に、カウンターのほうへ目が向いたが。……相変わらずそこは見た目には無人である)……気配めいたもんはあるし、とりあえずあそこに持っていってみたらどう? (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月19日
お。それ良いな、無駄じゃない……かあ。誰から聞いたんだよ?(にやりと笑いながら、そんなことを訊いた。彼にそう言ってくれる人が少なからず思い当たることに、つい唇が緩むのだ)はは。そうしてくれると助かるかもな。……結局さあ、願い事って、どっちか強い方が勝つんだと思うんだ。だからお前の「生きててくれ」が強けりゃ強いほど、きっと「殺してくれ」に勝てる確率も上がるんだと思うぜ(――そう思うのは。己がそうして欲しいと願うものであって。周囲の皆からもらう「生きていて欲しい」に、こうして生かされているからだった)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月19日
見えてるって思ったって、それが本当なのかどうかなんて、誰も知らねえしな。自分の見える範疇のことしか分からねえって方が――それこそ客観的って奴だろ。多分(己にだって、見えているわけではない。動作や表情や雰囲気や、そういうものから推測を重ねて、相手の傾向を経験則から探っているだけだ。それを「見える」などとは口が裂けても言えないだろう)(続いた言葉にはややほっとしたような顔をした)そっか、うん。匡にとっちゃ反抗期はどっちかっつーと良くないもの分類って感じ、だな。覚えたぞ。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月19日
大丈夫大丈夫、私は慣れてるから……(若干目を伏せて沈黙する。曖昧な笑みを浮かべているさまは、それこそ諦めたように見えるだろう)(それから倣うようにカウンターへと視線を向けた)おー、あそこか。ありがとな、行ってみるよ。すみませーん、これくださーい――支払いここの通貨で良いのかな……行けるか……?(独り言ちながら)(50以下で滞りなく支払い:
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年12月19日
(通貨は無事に使えた)出来たぞー!! 買えた!!(ひとりでにラッピングされた本を姉に渡して戻って来る。そういえば姉が本を持っている状態は親友にはどう見えているのだろう、などと思った。本が浮いているのだろうか) (無効票)
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鳴宮・匡 2020年12月27日
ん? ……色んなやつからもらった言葉から、少しずつ、かな。(自分を、信じられないときは。ひとつひとつ、貰った言葉たちを振り返る)(そういう風にして、見えなくなってしまった自分を手繰り寄せているから――今、ここにいるのは、多くの人々のお陰だと間違いなく言える)(願わくば、いつか、それに頼り切らない自分になれればと思うのだけれど)……そう、かもな。――自分のことを決められるのも、変えられるのも、自分だけだけど。誰かが、何に触れて、何を信じるかを決めるときに――このねがいが少しでも、役に立ったらいいなって思う。
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鳴宮・匡 2020年12月27日
「“本当”は相手の心の中にしかない」、だっけ。……まあ、そうだよな。俺だって、言葉に出せる自分が全てじゃないってのは、自覚してるし。(――切り捨てて、沈めてきたものが多すぎて。未だに、自分の中には定義しきれないものが溢れかえっているのだから)……いや、反抗期ってもの自体の良し悪しじゃなくてさ。“このやり方が正しいと頑なに思っていたい”っていう考え方そのものが、反抗期ってやつなのかなって……要は、目に見えてる色んな可能性すべてに牙をむいてるみたいなもんだからさ。(と、そういうことも、凪いでいればこそ感じられる話なのだが)
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鳴宮・匡 2020年12月27日
…………。聞こえてるかわかんないけどさ、俺に免じてちょっとだけ優しくしてあげてくれると嬉しいかな。(見えはしないが――“眼”の機能を最大限に用いれば視えるだろうが、恐らく怖がらせるだろうし――ひとりでに本が浮いている様が“明らかにそこにいる”と如実に示しているから。目線の高さがこのくらいだろう、というあたりに目線が合うように屈んで、そんな風に言っておく)(逆効果でなければいいけれど)……支払いも済んだなら、出ようか。ところでそれ、続きが出るたびにここ買いにくるのか? (無効票)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2021年1月1日
はは。そっか!(本当に――)(良かった、と思う。この親友が、そうして手を引いてくれる誰かと共にあることが。それが数多であることが)(だから手を伸ばして、その肩を叩かんとした)大丈夫だよ。お前だって、お前を助けてくれてる奴と同じくらい、誰かの助けになれてるって思うぜ。私とかのな!(――なんて、敢えて冗談めかして笑った)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2021年1月1日
そ。そういう奴。それに、言葉にしたもんが全部「そのまんま」ってわけでもねーしな。全部分かってる気になるよりかは、その方が良いよ――多分(幾度か頷いて、そんな風に目を伏せた。率直に声にしているつもりのことだって、きっとどこかで隠してしまっているのだと、自覚がある)あー。成程、そういう……そーだな。確かに、そういうとこもあんのかも。だから必要なんだろうなあ(自分が考えたものを正しいと思えなければ、いつまでも自我は生まれない。きっと己のこれだって、そういうものから生まれているのだ)
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2021年1月1日
あ、ありがとな……(目を伏せて息を吐いた。果たして祈りが通じるのか否かは、姉だけが知っている)(促されればはっと目を上げて、)おー、帰……確かに……!? いや続きは出 出てるのかな!? こ、今度訊いとく……。 (行きはよいよい)
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鳴宮・匡 2021年1月4日
……それを信じ続けていられるのは、お前のお陰でもあるしな。(結局のところ、自分が“弱い”ことを疑う余地はなくて。それでも歩みを止めずにおれたのは、隣を歩む誰かがいたからで、)(だからこそ、)……うん、お前の助けにもなってるなら、よかった。(肩を叩くその手を受け入れて。冗談めかせて続いた言葉に、万感の思いを返す)
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鳴宮・匡 2021年1月4日
それはそう、だよな。自分でわからない部分のことが引っかかって、うまく言葉にならなかったり、……ちゃんとわかってて伝えたつもりでも、相手によって伝わったり、伝わらなかったりするしさ。(あるいは、それも“わかっているつもり”というだけ、なのかもしれないけれど――)……そう、前にさ、聞いたことがあるんだ。“自分”を証明するために、自分のすべてを疑い続けたってやつの話。(なんかの哲学だったかな、と、思い返すように呟いて、)……俺も、今、そういう時なのかも。(だから――多分。そう遠くない近いうちに、“そうあらねばならない”と科したこの道をも、疑う日が来るのだと思う)(そうなった時――自分の中に最後に残るのは、なんだろうか)
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鳴宮・匡 2021年1月4日
……。(本当に、常の状態では一切、視るも聴くも叶わぬものだから)(視えぬが目の前にいるのであろう彼女が一考の余地を残していてくれていることを、儚くも願うしかないのである)…………何巻まで出てるか確認しておいて、次は一気に買いに来ような……いやでも何時間とかけて何冊って探すの逆に疲れるか……?(とかなんとか言いながら、店の入り口のほうを仰ぎ見た。……さすがに、入り口が消えている――などといったこともなく、何事もなく出られそうである) (行きはよいよい)
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