【雑談・お遊び】木の実拾い(どなたでも)
吾條・紗 2019年2月16日
春の足音が少しずつ近付く、或る晴れた日。
近くの農村では豊穣を祈る祭りが行われているようだが、この森の湖を訪れる住人はごく少ない。
「ふわぁ……」
常の如く欠伸を噛み殺す傍ら、ミルクティ色の狼耳が遠くに聞こえる祭りの音楽の尻尾を掴んで時折ぴくりと動く。
ふさりとした尻尾をのんびり揺らし、腰を屈めて拾い上げる、黄色い木の実。
大人の握り拳の半分ほどもある大きさのそれを、どうやら彼は拾い集めているらしかった。
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RPによる軽い雑談場所。
面識の有無に関わらず、どなたでもどうぞ。
発言回数に制限はありません。
メタNG、公序良俗に反する発言はご遠慮下さい。
木の実拾いは手伝っても手伝わなくてもOKです。
手伝って下さる場合は、ダイスを振って発言をお願いします。
(合計は後からこちらで計算しますので、振りっぱなしで大丈夫です)
雑談のみでもOK。
紗、咲、両名とも木の実拾い中です。
基本的には紗がお返事しますが、お声掛け頂ければ咲も喜んでお相手させて頂きます。
《期間:3月半ば頃まで》
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雨糸・咲 2019年2月16日
(拾った木の実を木陰に置いた大きな籠へぽとんと落としながら、)もぅ……それ止めて下さい。こっちまで眠くなってしまいます。(欠伸の止まらない居候に、つい文句を溢す。)
吾條・紗 2019年2月16日
そんなこと言われてもなぁ、眠いもんは眠いんだし。(ふわふわ笑いつつ、叢を探っては黄色い実を拾い上げて、籠へ。)
都槻・綾 2019年2月16日
(潮騒のように届く祭りの賑わいを背に、其の水辺へ訪れたのは一休みとも気紛れとも。)…おや、咲さん。と、見知らぬ方。探し物…いえ、拾い物ですか?(彼らの手元を眺め、自身の足元にも転がる実を見遣る。屈んで摘まみ、青年へと差し出した。)
雨糸・咲 2019年2月17日
(声のした方を振り向き、見知った淡色の瞳を認めて嬉しそうにふわと笑った。)都槻さん!お祭りに来てらしたのですか?(手にした実を、また1つ籠に入れて。)これね、毎年この時期にやるんです。落ちたばかりの実が1番具合が良いのですって。(ですよね?と、一緒に作業している狼青年へ。)
吾條・紗 2019年2月17日
おー、有り難う。見知らぬ方。(差し出された実を受け取り、彼の口調を真似て。)咲の知り合いの人?(好奇心に尻尾が揺れる。)そう、拾い物。これな、種から採れる油が革の修復に丁度良いんだ。柔らかくなって艶も出んのさ。(ぽいと放って、また掴んで。鮮やかな黄色が軽快に上下動する。)【7+9+4+8→28】
都槻・綾 2019年2月17日
(淡く咲き綻ぶ少女の声音へ、此方もふわり笑み返す。首肯。)えぇ、祭りと聞き及びまして。市でも立つのか物見遊山に。――はい、知り合いのひとです。都槻と申します。名は綾、と。(青年の真似に真似で応え、他愛無い応酬が楽しかったのか、ふくふく肩を揺らした。もう一つ。拾い上げた実を再び渡しつつ、貴方は、と名前を問うてみる。)ほぅ、修復。修理屋さんか、革職人さん?
吾條・紗 2019年2月18日
そう言や、ちょこっと屋台とか出るんだっけ。あ、あれ美味いよ。もちもちしたパンに挽肉とか野菜入ってるやつ。(楽しげな様子に、こちらも笑顔。)綾さん、ね。そう言や名乗ってなかったか、失礼失礼。俺は、吾條紗。すず、って呼んでな。(受け取ったのと、拾ったのと。2つを器用にお手玉してから、籠の中へ。)あぁ、修理屋。革でも木でも金属でも、生き物と、魔法が掛かってるような特殊な物以外なら何でも直すよ。
都槻・綾 2019年2月18日
是非味わってみたいですねぇ。食感を聞いただけでも胸が弾みます。行けば分かるものでしょうか、其の、「ぱん」とやら。此処で紗さんの修理屋のお仕事――木の実拾いを手伝ったら、案内してくれます?(図々しいとも遠慮がないとも言える、悪戯な提案。)実はね、私の腹が欠けているようなのですよ。そう、単に空腹。ふふ。独りで食べるより美味しいかと思いましてね。ほら、此れなら、「生き物の修理」も出来そうでしょう?
吾條・紗 2019年2月19日
あぁ。そうデカい村でもないから、すぐ判るとは思うけど。…はは、面白いなあんた。(人懐こい、とも取れる案内の要請に破顔する。)確かに、独り飯はちょい味気ないもんなぁ。
吾條・紗 2019年2月19日
さて、どうするか…(ほんの一呼吸ほどの思案。伺うように振り返ると、娘は躊躇いがちに青い髪を揺らし、首を左右に振った。)オーケー、じゃあ後で俺が案内しよう。生き物の修理は初めてだ。上手くいくと良いなぁ。(冗談ぽく言いつつ、また実を1つ。)
都槻・綾 2019年2月20日
(明るい笑みだ。此方も「契約成立ですね。咲さんには土産を買って来ましょう」と笑い返す。)何せ普段からその『独り飯』という寂しい暮らしなもので。時折人恋しくなって祭りの賑わいに身を投じる訳ですが、此れが余計に孤独を感じさせられてしまうのですよねぇ。(大仰に肩を竦めるも本気か冗談かは窺えない軽い口調。湖の際に転がっている実へ足を向ける。拾い上げたところで、)
都槻・綾 2019年2月20日
……お二人は御夫婦…では無さそうな雰囲気に見えましたが、仕事仲間か何か?(突然の訪いが邪魔では無かったかと、此処に来て漸く少しばかり殊勝な様子。)
雨糸・咲 2019年2月21日
すみません。本当はとっても行きたいのですけど…(気落ちした様子で項垂れる。)何て言うか…昔、色々あって。私、村の人達にあまり歓迎されていないので。(申し訳無いような、情けないような。曖昧な笑みを浮かべた。)
吾條・紗 2019年2月21日
【(28)+6+7+10+5→56】
吾條・紗 2019年2月21日
あー、ちょっと解るなぁ。何か部外者感覚ってかね。連れがいると楽しいんだろうけど。(何かを思い出した様に、近くに見える緑屋根の建物へ駆けて行く咲の後ろ姿を見送って、)気が向いたら、あの子にもたまに声掛けてやって。寂しがりのクセに友達作るの下手だからさ。
吾條・紗 2019年2月21日
え、あぁ。ご夫婦ではないよ。(思いがけない単語に思わず目をぱちくり。)あちらが家主で俺は居候。あと、俺は彼女の看取られ役…みたいな感じ?ほら、先の短い病人だから。(ぴんと立った自分の耳を指差し、さして重要事でもなさそうに、さらりと言う。)
都槻・綾 2019年2月21日
(駆け行く少女の背を見遣る。瞼に残った彼女の笑みは、青年が言うように寂しげにも思えたから。)えぇ、……そうですね、「居てはいけない」感覚。何処の世界にも、人々の間にも。難なくとけ込めている筈ですのに、或いは己の方が距離を置いているのかもしれません。
都槻・綾 2019年2月21日
(示された狼の耳。聞き及びし条理に頷けど、得心にはならない不条理へ極々幽かな笑みを向けるに止めた。屈んだまま、足元に転がる実を膝へ拾い集める。)お二人は何処で知り合われたのですか。其の時に、終のお約束を?
吾條・紗 2019年2月21日
んー…(のんびりした声を出し、草の間に落ちている黄色をひょいと拾う。)難しいよな、距離詰めるのって。俺もあんまよく解らない。でも、「ここに居たい」って思った時は、ちゃんと言った方が良いのかな、って。…とか言いつつ、俺も言ったこと無いんだけどさ。あはは。
吾條・紗 2019年2月21日
何処で……ここで。そう、丁度あの辺りで。(午後の陽光を弾く湖の傍、数本の胡桃の木が立っている辺りを示し、)知り合ったっつか…満月の夜だったもんでさ。たまたま通り掛かったのが咲で、危うく食い殺すとこだったんよ。そしたら見事返り討ち、ってわけ。(軽く肩を竦める。)約束なんかしてねぇよ?俺は満月に怯えずに済む場所が欲しい、あの子は自分の命と時間の使い道を探してる。需要と供給、みたいなもんだ。
都槻・綾 2019年2月21日
(眩い水面に細める双眸、胡桃の樹が立ち並ぶ湖岸を望む。いつかの満月。狂気に堕ちた青年に対峙するのは見目か弱き乙女。然れど勝敗は――、映像の如くそんな情景を脳裏に描いた。思い出語りへと礼を告げる代わり、拾った実の一つを青年へ放る。)
都槻・綾 2019年2月21日
……「命の遣い方」を、差し出す方に向けなくて良かったと安堵しましたよ。お二人の為にも。なるほど、「此処に居たい、居て欲しい」を敢えて言わずとも双方感じ取ったのですねぇ。互いに帰れる場所――居場所が出来て、何よりです。
吾條・紗 2019年2月22日
そんな“ろまんちっく”な関係じゃねぇけども。俺はここで無くても良いし、あの子は俺でなくても良い。…死にたがりじゃないが、金貨銀貨を使うのと近い感覚なんだろうさ。代わりに誰かが助かるってんなら、喜んで差し出――(2つの実を籠へ落とした所で、言葉を切る。戻って来た娘の気配。)
雨糸・咲 2019年2月22日
(建物の方からトレイを手に慎重な足取りで帰って来る。湯気の立つカップが3つ。)良かった、まだいらっしゃいましたね。飲み物を持って来たので、召し上がりませんか?(近くにあった古い切り株にトレイを乗せて、)オレンジティーと、ココアと、蜂蜜入りミルクです。何がお好きかわからなかったので…飲めそうなのありますか?
都槻・綾 2019年2月25日
(「自身の命の価値観」へ言を紡ぎかけ――少女の姿を目にし口を噤んだ。)(「お帰りなさい、」微笑んで迎える。盆上の器を覗き込むと、今日一番、大層真面目な顔つきになった。小さく唸ったのち、物凄く真剣な声で
、)………どれも美味しそうで決め兼ねますね。宜しければお二人が先に選んで下さいます?
吾條・紗 2019年2月26日
(大真面目な顔をするから、何事かと思えば!)あっはは、それじゃ遠慮無く。(ココアのカップに手を伸ばす傍ら、唇だけ動かして「有り難う」と。話を途中で切ってくれたことへの礼。)
雨糸・咲 2019年2月26日
お嫌いなものが無くて良かったですけれど…迷ってしまうのも困りますね。では、私はミルクを頂きましょう。(真剣な声にくすくす笑って、カップを手に取る。)あ、もしお祭りの帰りにもう一度寄って頂けるなら、ココアとミルクもご用意しておきますけど…あまりお引き留めするのも良くないかしら?(少々躊躇いがちに首を傾げて。)
都槻・綾 2019年2月27日
(青年へ穏やかな目礼を返した。)(盆に残ったのは馨しき柑橘。茶葉特有の幽かに渋みの乗る後味をまろい酸味がすっきりしてくれる。)――美味しい、(思わず零れる素の呟きののち、ふわりと笑みも溢れさせた。)其れは嬉しいお申し出。願ったり叶ったりですねぇ。貴女のご迷惑にならないのであれば、幾度でも足を運びますとも。いえいえ決して、餌付けされた訳ではなく。けっして。(言い乍らもう一口、)……美味しい、
雨糸・咲 2019年3月1日
(ぽつり零れた「美味しい」の声に、胡桃色の瞳が安堵の色を浮かべる。)お口に合って良かったです。オレンジの香りって、ホッとしますよね。――餌付け…ふふ、(整った顔立ちとちぐはぐな単語に、思わず笑ってしまったけれど。再訪問の意思を聞けば、それはそれは嬉しそうな表情に変わる。)迷惑だなんてとんでもない!とっても嬉しいです。張り切って準備しますね。
吾條・紗 2019年3月1日
美味いものがあるとこには足が向くよなぁ。判る。あと、寝心地の良いベッドがあれば尚良い。そう思わない?(早々にココアを飲み干して、カップをトレイに。)…おや、(切り株の根元に黄色い実が1つ。拾って放ったそれは放物線を描き、すんなりと籠の中へ。)
吾條・紗 2019年3月1日
【(56)+10+8+8+1+6→89】 (段々と籠が一杯に近付いているようだ。覗き込まずとも鮮やかな黄色がちらりと見える。)
都槻・綾 2019年3月4日
御理解頂けて何よりです、そして寝心地も同意。(さも重要そうに、敢えての澄まし顔で青年へ頷いて見せる。「ですが、」と顔を綻ばせた。掌に包んだ器が、茶を飲み切った後もまだ、じんわりと温かい。)咲さんや紗さんと、もっとお話ししていたい、と思ったからですよ。例え吹き曝しの野宿でも、果実も生らない真冬でも、貴方がたが居る場所は、温かで安らげそうだ。(礼を告げて器を返したところで、同じく根元に実を発見。真似て籠に放れば、山の上にちょこんと乗った。)
吾條・紗 2019年3月6日
そう?(不思議なことを言う。少し、首を傾げた。食べて眠って。ただその繰り返し。糧を得る為の労働はすれど、そこに何かを求めるでもなく。そうして只管「生きているだけ」の自分と、命の意味を探して藻掻く娘と。そんな自分達で安らぎと、温もりとなれるものだろうかと。)まぁ、あんたが居心地良いと思ってくれるんなら良いことだ。(ふわん、と、軽く柔い笑顔で、)今日だけじゃなくて、いつでも気軽に寄ってよ。咲も、俺も喜ぶ。
都槻・綾 2019年3月7日
そう、良いことなんですよ。(鸚鵡返しのような首肯だが、社交辞令も偽りもなかった。向けられた柔い笑みへ、此方も穏やかな微笑みを向ける。美味し糧を喜ぶ気持ちも、寝心地を楽しむ身体も、命の価値に惑い悩むことも、全て生きているからこその、想いだ。)はい、遠慮なく訪れますとも。先ずは祭りで「ぱん」を買って、咲さんの淹れて下さるお茶を頂きに再訪すると致しましょう。
吾條・紗 2019年3月7日
なるほど。(洒脱な物言いをするが、誤魔化しはしない様子。穏やかな笑みに頷き、尻尾をゆらり揺らす。)そう。良いことだし、それは俺達の人生を多分ちょっと良いものにしてくれるよ。(少し離れた場所にあった木の実を拾い、籠の中の山にぽんと乗せた。)
吾條・紗 2019年3月7日
【(89)+8+10=107】(籠が一杯になった!)
吾條・紗 2019年3月7日
(建物の傍へ籠を運んで、足取り軽く戻って来る。)よーし、今日の労働終わり!それじゃ、祭りを見に行こうか。パンの種類色々あるけど、試食無いから。食ってみたかったら一通り買わないとだ。(遊びに出かけるのは久し振り。弾む心持ちを、ぱたぱた動く尻尾が如実に物語る。行こう、と客人の袖を引っ張り、見送る娘に行ってきますと手を振って。)
吾條・紗 2019年3月7日
(籠を満たした果実の黄色と同じく、無色の日々に、彩を差す。来訪者は「良いこと」を持ち帰ってくれるよう。自分達が「良いもの」を貰ったのと同じに。それはとても、とても嬉しいこと。)