Catwalk
ユア・アラマート 2019年2月14日
時間はゆっくりと流れている。
常連客が季節柄だと笑って置いていった箱の中身は、猫の舌をモチーフにしたちょっとお高いチョコレート。
ありがたくお茶請けにさせてもらい、真っ黒なコーヒーをすすって息をつくと、カップをソーサーに戻す音がやけに響く。
客もいない。雑談をしに来る友人たちも、今日はいない。
時間はゆっくりと流れていた。
※Stray cat Only
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イェルクロルト・レイン 2019年3月2日
ふうん。(食い付くかと思いきや、ただそれだけ。本当に気になっただけ、というところだろうか)(ふわりと香る匂いは悪くない。その儚さも『商品』として見るなら良いものなのだろう)良い客ばかりだといいな。選べるぐらいなら、困って下手に出ることはなさそうだけど。(伸ばした指先はユアへと届く前に、猫のぬいぐるみへと向かう。喉元をくすぐるように、指先でぬいぐるみを撫でやった)
ユア・アラマート 2019年3月4日
うーん……そうだなあ。 (猫は、少し古ぼけた黒猫のぬいぐるみだった。だらりと垂れている右前足を摘んで、喉をくすぐる手をぽんぽんと撫でて) 客を選ぶ権利が自分にあると思えるようにする努力は必要だが、安売りはしたくないんだ。ましてや気に入らない客に好き勝手されるのは、好きじゃない。 ……お前は、買う方? それとも逆かな。
イェルクロルト・レイン 2019年3月8日
(かわいい。黒猫のぬいぐるみをじいと見つめ、ふ、と、操る主人を見た)それでいうなら、おれは"逆"。……安売り、しなくていいんじゃない。あんたに魅力がないとは思わないし、おれだって気にくわないヤツは嫌いだ。
ユア・アラマート 2019年3月11日
なるほど、立場的には似た同士ってことか。 (ずいっと腕を上げて黒猫ぐるみの視線と彼の視線を合わせる。近くで見上げてると首が痛くなるものだから、軽く回してから猫を持っていてほしいと頼んだ) お前だっていい男に見えるがね。とはいえ…寝るのは苦手か? (自分の目の下をなぞる)
イェルクロルト・レイン 2019年3月15日
(猫を持つ。持ったままの体勢で固まった)んー……いや、苦手じゃない、けど。(ぱちぱち瞬いて。指が示す事は流石に分かる。消えないクマとはもう数年の付き合いだ)寝ても寝ても、足りない。……まあ、これのおかげで世話焼きが引っかかってくれるけど。
ユア・アラマート 2019年3月19日
(猫のぬいぐるみに接客を任せている間に、後壁に立てかけてあったパイプ椅子を組み立てて置いて、よければどうぞと勧める。ぬいぐるみもごいっしょに) へぇ、寝てはいるのか。わかりやすいくらい不眠症って顔をしていたんで、てっきり。あー……確かに、お前みたいなのが道の端に座り込んでたら声をかけてしまいそうだ。うまくやってるんだな。
イェルクロルト・レイン 2019年3月22日
うん。今はそれなり。(持て余した猫のぬいぐるみ。とりあえず頭の上に乗っけて座る。遠慮はないふてぶてしさは、ぬいぐるみのお陰が少し緩和されているようにも見えた)多分、もう、こういうもんなんだろ。あー
、……、(名前を呼ぼうとして、聞いていない事に気付く)……名前。なんていうの。
ユア・アラマート 2019年3月26日
……しっくり来ているな。 (美味いこと耳の間に挟まる感じで固定されてるぬいぐるみを見る。普段からそこに何か乗っていそうな安定感だ) 本人が呑み込めているならとやかく言うことじゃないな。まあ、冬場に寝床が無いってことにならないといい、とは思う。 (お茶を出そうと思ったが、客用のカップが見当たらない。レジのある大きな机の裏に屈んで、あれでもないこれでもないと机に並べる)
ユア・アラマート 2019年3月26日
(硝子の灰皿) ? ……ああ。 (小さなサボテン) ユア、と呼んでくれればいい。 (古いブリキの缶)(インク壺)(青いうずら) ……あー、あったあった。それで、そっちの名前を聞いても? (漸くカップを見つけたと、体を起こし。しれっとした顔で乗せていたものを戻していく)
イェルクロルト・レイン 2019年3月29日
今は、あったかい寝床もある。前ほど野晒しにはなってないな。(くあ、と欠伸を零す。見られていないなら隠す必要もない、――が、この狼はいつもこんな調子である。猫のぬいぐるみは妙なバランスで収まったままだ)でもこっちにはないから、見つけないといけない。(――と、)
イェルクロルト・レイン 2019年3月29日
……?(サボテン。うずら)あ、……うん。イェルクロルト。レインでもいい。(答えつつ、視線は載せられたヘンテコなものたちの後を追う)……それも売り物?
ユア・アラマート 2019年4月8日
長い名前だな。じゃあ、レインで。 (ある程度片付けて。コードを引っ張ってすぐ傍に設置している電子ケトルからポットにお湯を注ぐ) サボテンとかは売り物だな。この子は違う。うちの精霊だ。名前はだいず。 (だいずは来客を見つめている)
イェルクロルト・レイン 2019年4月13日
へえ。(だいずを見つめる。見つめ返す)……精霊? なんか、こう……とりに見えるけど。(ずいと身を乗り出せば、無遠慮に人差し指でだいずをつつこうと)
ユア・アラマート 2019年4月13日
とりだな、見た目は。でもれっきとした精霊だ。可愛いだろう? (もさ。人差し指の先っぽをふかふかとした羽毛の中で受け止めてドヤ顔) たまにふてぶてしいが。
イェルクロルト・レイン 2019年4月14日
(もさ。ふかふか。ふくふく。これは……なるほど)そうだな。(ドヤ顔を見る)……ふてぶてしいな。(そこがまたいいのかもしれないが。もふもふ指先を埋めて遊んでいる)
ユア・アラマート 2019年4月19日
(紅茶を一杯。客人に向けて差し出す。良ければどうぞとすすめて、突付かれているうずらを見下ろした) 自分が愛くるしいと思われるフォルムだとわかってる節があるんだよな。実際可愛いから手に負えない。 (もふもふしてくる指を小さな嘴で甘かじる。痛くはない) 動物はお好きかな?
イェルクロルト・レイン 2019年4月20日
だいず……おまえ……。(改めて口にする。口にして、首が十五度ほど傾いた。精霊なのに鳥で、鳥なのに大豆で、大豆なのにふかふかである。思考回路がぴたりと止まる。指も止まる)(かじられている。ちくちくするが、この程度痛くもかゆくもない)ああ、ぬくくていい。つめたいやつも、夏はいい。(紅茶にかじられていない指を通して暖を取る)
ユア・アラマート 2019年5月10日
(野生のだいずはその隙を見逃さない。指が止まるということはその指は自分が好きにしていいということになるのだ)(なので乗る。指に。ふっかふかの腹とか尻とかを全力で預ける) 大丈夫か? ナワバリにされかかっているぞ。 (それを静かに眺める)
ユア・アラマート 2019年5月10日
(お世辞にも、あまり血色が良いとは言えない指先が紅茶に通るのを見る) ……普段からそんなに寒いのか?
イェルクロルト・レイン 2019年5月18日
ナワバリに。(指先にかかるだいずの全体重を支える。微かにふるふるしているが顔には出ない。でも指が痛い。ていうか重い)んー、あんまり、体温高くないから。そのせいかも。あんまし食べないし。(熱を作るエネルギーがあまりないらしい。とりあえず指先で支えるのはつらいのでくるりと回した尻尾の上にうずらon指先を置いた)
ユア・アラマート 2019年5月20日
(ふるえてる……)(退かぬうずらの全体重) そうか。確かに、あんまりしっかり食べている体にも……ちょっと見えないな。 (お茶に関しても、飲食というより熱源のような扱いに見えた) それなら尚更、寝床は暖かい方が嬉しいだろうに。人肌もいいだろうけど、干したての布団とかもふもふするし。 (尻の下が急にもふっとしたうずら。よきにはからえみたいな顔をする)
イェルクロルト・レイン 2019年5月22日
……やっぱ、隠しきれないよなあ。(そのまま尾の上に乗せてしまおうと、指を抜こうと試みる)うん。干したての布団、いいよな。ただおれは、決まった寝床もないからあんまり縁がない。そういう寝床を持ってるヒトを引いたらラッキー、って感じ。
ユア・アラマート 2019年5月26日
流石に難しいな。隠すにはちょっと無理がある。 (うずら。小さい両足で指をがっちりホールド) …引き剥がしていいからな。 (さすがに見かねた) 寝床がギャンブル性を常に持っているのはなんとも、癒やされないな…。
ユア・アラマート 2019年5月26日
あ。 (そうだ、と呟く。良いことを思いついたと言わんばかりの顔) レイン、それなら私の客室を貸そうか。私を買いに来た客に普段は開放しているんだが、そこまで頻繁に埋まることはないし。お前が寝床を決められなかった時の予備としてで構わないよ。
イェルクロルト・レイン 2019年5月27日
ん。(むんずとうずらを丸掴み)(べりっ)(でかい図体には敵わぬのだ)(……多分)
イェルクロルト・レイン 2019年5月27日
ああ、良いな。あんたさえ良ければ貸してもらおうかな。いちいち仮宿に帰るのも面倒だし、世話になる。(この狼、簡単に乗るのであった。遠慮はない。そこがどんな用途で使われる場所であれ、やわい布団があるなら構わない)でかい猫が増えたもんだと思ってくれりゃいーよ。邪魔はしない。(にゃーん)
ユア・アラマート 2019年5月31日
(うずら、引き剥がされてたいへんふまんげ。短い足をばたばたさせる)(そして秒で疲れてる)(だらん) ……何か、すまないね。うちのが妙な懐き方をして。悪気はないんだ。悪気は。
ユア・アラマート 2019年5月31日
構わないよ。夜は私がいない時もあるが、基本鍵はかけていないから勝手に入ってくれていい。 (こんな昼間も人気のない地区にわざわざ泥棒も来たりしない。来たら来たで、お手製の防犯装置が火を噴くくらいだ) 私は結構、こういう奇縁を大事にする性質なんだ。野良猫が連れてきた野良猫に親切にしたから、そのうち猫の恩返しがあるかもしれないな。
イェルクロルト・レイン 2019年6月1日
別に。(むんずとしたまま、今度はこちらの番だとばかりにつんつん突く。ふかふかである)結構不用心なんだな。(とはいえ、男にとっては好都合である。入る際の手間がないのだから。満足げに尾がふわり。うずらの足をちょっとだけかすった)そのうち、ね。あるかもな。猫は、気まぐれだから。
イェルクロルト・レイン 2019年6月1日
なあ、今日は用事あんのか?(言いながら、ふわわと眠たげな様子。言わんとしていることはそこから伝わるかもしれないが)来て迷子になっても困る。案内してくれよ。
ユア・アラマート 2019年6月7日
(つつかれるうずら。掴まれたまま逃げようとした結果体が下がって顔がチャウチャウみたいになってる) 今の所それで不都合がないからな。物好きな泥棒がいたらその時考えるよ。 (揺れる尻尾を見て無意識に自分のそれも揺れる。もふっと椅子の背を叩いてから離れ) 期待は程々に待つよ。全ては猫の思うままだからな。
ユア・アラマート 2019年6月7日
ん? ああ、そうだな。ついでに寝心地でも確かめていくといい。 (おいで。と席を立ち、上の階に登る階段がある方へ) ついでにその青いのも枕元に置いておいておくれ。 (欠伸がうつったうずらを見て目を細めた)
イェルクロルト・レイン 2019年6月14日
……。(ぶさいく)(と思ったが言わない。言わないが顔には出ている)ん。
イェルクロルト・レイン 2019年6月14日
(席を立ち、後に続く。時折足元を見やるのはそこらにある商品を気にかけているからか。度々視線は背後へ向けられる。――どことなく、尻尾が窮屈そうな)わかった。……こいつも寝るんだな。精霊はよく知らないし、どう見ても鳥だし。
ユア・アラマート 2019年6月16日
(うずら改めチャウチャウ。物言わぬ気配に遺憾の意を感じるも足をばたつかせることしかできない。ジーっと低い音で鳴く) 本来なら寝る必要は無いはずなんだけどな。食事も強請るし…まあ、私のせいかもしれない。 (階段前にて軽く振り返る。為す術無く棚の側面にぶつかる尻尾に、ああいう掃除道具あったな…とこみ上げる笑いを視線をそらして誤魔化した)
イェルクロルト・レイン 2019年10月4日
……?(低い音はスルーをキメ込む。ちまっこいチャウチャウ片手に後を追えば、なんだか視線をそらされた。何かあっただろうかと振り返ってみるも思い当たるものはない。期せずしてモップになった尻尾はあったのだが)いいんじゃないの。飼い主に似るって言うし。不仲よりは。
ユア・アラマート 2019年10月5日
ああ、いや。……尻尾が気持ちよさそうだなと思って。 (肩を軽く揺らし、尻尾に注視していたことをバラす。良い心地だったろうなと、チャウチャウを見て思う) 不仲だと……普通に困るな。一応それでも精霊だし、力を貸してもらえないとししんどい。 (階段を上がれば二階にたどり着く。壁沿いに二つ並んだドアの、手前側を開けるとそこが客室だ。一人分のテーブルと椅子。清潔なシーツのベッドと)(枕の上に寝そべる蛇)
イェルクロルト・レイン 2019年10月8日
ココって動物園かなんか?(第一声がこれである)(精霊、と聞いていた脳みそが秒速で忘れた。頭の中にあるのはチャウチャウチョウとヘビである)
ユア・アラマート 2019年10月15日
……違う。多分。 (自信はあまりない)(動物の見た目だが精霊。精霊だが見た目が動物。なので彼の反応ももっともだ) やることがないとああして寝ているんだ。……蛇は嫌いか?
イェルクロルト・レイン 2019年12月17日
別に、きらいじゃない。(そう口にすればツカツカと無遠慮にベッドの側へと歩を進める。そうして言葉の通り、行動に移すのだ)(むんず、とおそらくヒトで言う首根っこあたりを鷲掴んで持ちあげようと試みた)
ユア・アラマート 2019年12月19日
(つかまれるへび)(もちあげられるへび)(無抵抗)(だらあん) ……できれば主人以外にいきなり掴まれたんだからシャーくらいしてほしかった。全力でリラックスしてるな。
イェルクロルト・レイン 2019年12月19日
敵意のカケラもないぞ。(ぷらぷら)(ひとまず勝手にベッドに腰掛ける。蛇は隣に置いといた)ここ使っていいの?
ユア・アラマート 2019年12月28日
言わないでやってくれ。多分初めての来客を緊張させないようにという配慮だ。 (そう思っていたい) ああ。好きに寝ていってくれて構わないよ。 (隣に置かれた蛇がしゅるりと枕の右側に移動)(なおチャウチャウしていたうずらも、開放されると枕の左側に動くつもりのようだ。左右挟み撃ち)
イェルクロルト・レイン 2019年12月31日
……。(解放されれば枕を挟み撃ちするペット'sを眺める。動物に対してはわりかし柔和な男ははたりと尻尾を動かした)……良い寝床になりそうだ。世話になるよ、……ユア。(名前は覚えることにした)
ユア・アラマート 2020年1月5日
まあ、迷惑じゃないなら一緒に寝てあげてくれ。うるさくはしないだろうから。 (勝手に潜り込んでいる可能性はあるけれど、彼なら許してくれるだろう) 構わないよ。それじゃあ……おやすみ、レイン。
イェルクロルト・レイン 2020年1月9日
ん、いいよ。(案の定、快諾だ。目をこすり、ふわあと隠すこともなく大あくびをすれば)……おあすみ。(舌ったらずにそれだけ零した)
ユア・アラマート 2020年1月14日
(急な来客を、自らの分体でもある使い魔たちは気に入ったようだ。部屋の電気を消すと、踵を返して部屋を出た) ――今日は、夜まで貸し切りだな。 (そう、小さく囁く声が最後に残って)