図書室、お勧め図書。
ミニョン・エルシェ 2019年2月10日
司書さんが居なくなって久しい図書室。
立ち並ぶ空の本棚が、嘗ての面影を残すばかり。
部長はいつもながらの無表情で、一つ、頷くと
「では、自分たちの図書室を作ってしまいましょう」
いつも通り、唐突に宣言するのでした。
==============
~用途~
お勧めの小説や漫画、映画にアニメにゲームを紹介する場所です。
【タイトル】【作者(または会社、監督など)】
【出版社(製作会社)】を記載の上で、
一発言の文字数の許す限り、思うままに宣伝してしまいましょう。
もしかしたら、話の合う人が増えるかもしれません。
※注意!
紹介するものはあくまで全年齢向けの作品に限ります。
部長が「御禁制です、御法度です」と判断した場合、
取り除きに動きますので、御承知のほどを宜しくお願い致します。
==============
書籍:小説
書籍:漫画
書籍:雑学
書籍:啓発
書籍:その他
映画
アニメ
ゲーム
その他
0
ミニョン・エルシェ 2019年2月11日
【女騎兵の手記】【N.A.ドゥーロワ】【新書館】女性の身でありながら性別を隠し、コサック騎兵からロシア軍将校となり、ナポレオン戦争を駆け抜けたN.A.ドゥーロワの自伝です。表紙絵はいのまたむつみさんです。//軍隊に憧れて飛び込むも、何度も居眠りをして大失敗したり、自分の中隊以外の突撃に間違えて加わって大目玉を食らったり、負傷した将校に愛馬を貸したはいいものの、自分は徒歩で戦場をうろつく羽目になって大目玉を喰らったり。そんな沢山の失敗を、ごく自然に受け入れて描いています。愛馬のアルキードは「馬の方が君よりもずっと利口だぞ!」と評されていたりします。//この本の良いところは当時のロシア貴族の軍隊生活や、町の人々はどのように暮らしていたかが目に浮かぶように描写されている事です。…10年ほど、年齢をサバを読んでいたりしますが、ほぼノンフィクションの、少女騎兵の冒険譚としても楽しめる一冊です。
(無効票)
リルア・ルリア 2019年2月11日
【創竜伝】【田中芳樹】【講談社文庫】絵:CLAMP//四海竜王の末裔の4兄弟が、地上や天界の悪者と闘う伝奇アクション小説で、作者視点の現代社会の批判が沢山あるわ。平和平穏に暮らしたい4兄弟の持つ竜の力を奪おうとする悪者たちとの大乱闘、って感じかしら。//文庫1冊の中で、起承転結が出来上がって読みやすいわ。最後は龍に変身して片付けちゃうけど。//中国が元だから、変身するのは龍だけど、龍の力だけじゃなく、人の姿でも身体能力がずば抜けているわ。高速道路で車から飛び降りたり、砲弾が飛び交う中を歩いたり、ビリヤード台を片手で持ち上げたり、予知夢を見たり。主人公達以外にも、大真王夫人、蜃、虹、蛟など、中国史のオンパレードだわ。敵側もキャラが濃くて、100歳超える裏社会のトップとか、フルプレートで猪突猛進するふくよかな女性とか。//歴史、軍事、政治など、色んな分野の知識雑学が読める素敵小説だと思うわ。
(書籍:小説)
リルア・ルリア 2019年2月11日
400文字制限で削りすぎて、言いたい事の半分しか言えてないわ! 後から一番最初の文を2分割にすれば良かったと後悔してるわ!! もう一番最初の内容は思い出せない…! //ちなみにこの創竜伝で、五行や四神を知ったわ。あと、歴代中国の国の名前の覚え方とか。殷、周、秦、漢、三国、晋、南北朝、隋、唐、五代、宋、元、明、清、中華民国、中華人民共和国っていうのを、もしもしかめよのリズムで覚えるの。……名前だけで漢字の書き方までは覚えてなかったけど! どんぐりころころでも大丈夫よ。
ミニョン・エルシェ 2019年2月12日
【小さなお茶会】【猫十字社】【扶桑社】詩猫もっぷと、その奥様のぷりん。二匹(ふたり)の猫の織り成す、不思議な世界の日常を描いた作品です。当たり前の、ちょっとした日常に隠れている、気付き、心の機微、揺れ、感動。それらを美しい言葉で表現しており、共感とともに、暖かで柔らかな気持ちになれます。心を打たれる言葉も多かったのですが…それは、是非読んで探して頂きたいと思うのです。なお、「ポンキッキーズ」という古い番組で紹介された歌の中に、客演参加したこともあるとか。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年2月14日
【戦国の呪法】【藤巻一保】【学研プラス】まだ神秘、超自然的な力が強く信じられていた時代、戦国武将の多くが神仏の加護を祈念していました。かの織田信長公も熱田神宮や伊勢神宮に寄進したりしていますし。さておき。戦の為に万事手を尽くし、天運すらも引き寄せようと頼ったのが「弓矢は皆魔法にて候故」…「魔法」、つまりは呪術です。護摩焚いたり、易占を使ったり、自身の鎧兜に神仏を勧請したり、軍配を占術盤にしたりですね。命懸けの現場です、天命を少しでも自身に引き寄せられる様、ありとあらゆる手を尽くした事が窺えます。//しかし、私も多少の易占の心得はありますが、武田信玄の卦の読み方が恐ろしく自分本位です。酷い読みです。謙信と信玄で呪殺の祈祷をし合っていたりとそういう資料が載っています。戦国の儀式などに興味があれば、是非。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年2月16日
【銀河英雄伝説】【田中芳樹】【徳間書店】リルアさんが田中芳樹さんを出されていたので、此方も。広大な宇宙の中で、「銀河帝国」と、それより独立した「自由惑星同盟」の長きに渡る戦いの中の一部…二人の軍事の天才、ローエングラム伯と、「魔術師」ヤン・ウェンリーが活躍した時代を抜き出し、描いた小説です。絶対王政と民主主義のそれぞれの利点と欠点。戦術に優れるものの、腐敗した民主主義の旗の下、それを順守するが故に戦略的勝利を得られないヤンと、優れたカリスマと部下に恵まれ、戦略的勝利を得られても、戦術でヤン個人には翻弄されてしまうローエングラム伯。善悪の物語ではなく、一つの「史書」として成立している事、そして登場人物がそれぞれ立っていて、素晴らしい群像劇となっている処に魅力を感じます。なお、蛇足ではありますが私の憧れは同盟唯一の紳士、メルカッツ提督、そしてビュコック老人です。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年2月17日
【エースをねらえ】【山本鈴美香】【ホーム社漫画文庫】スポ根漫画の代表格とも言われる作品です。炎の妖精の愛読書です。普通の高校テニス部員だった岡ひろみは、新しくコーチに就任した宗方仁によって、突如、代表選手に選ばれてしまいます。周りの部員のやっかみや苛め、コーチのスパルタに耐えかね、一度はテニスを辞めてしまおうとするひろみですが…。//「魔球」の否定、才能への言い訳の否定。そして「庭球訓」や「百忍通意」の言葉の様に、競技面だけでなく、精神面において非常に充実した描写が特徴であると思います。どの様な人生を見てきたら、これ程深い世界を描写できるのやら…。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年2月23日
【関ケ原】【司馬遼太郎】【新潮文庫】歴史小説の名手、司馬遼太郎が手掛けた作品です。映像化しようと、小説であろうと、何があっても変わらないもの。それは島左近の格好よさだと思うのです。//小早川秀秋の裏切りや、島津義弘の敵中突破、徳川家康の天下をほぼ決定づけた戦いなどで有名な関ケ原の戦いですが、この作品ではメインの主人公として石田三成と島左近の主従を置いています。私としては島左近も好きですし、西軍として戦うことを決断した…筈なのに、家臣の手によって西軍を攻める事になってしまった小早川秀秋の描写も好きだったりします。「正しさ」って、何なのだろう。そう考えさせられる作品です。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年2月24日
【動物のお医者さん】【佐々木倫子】【花とゆめCOMICS】シベリアンハスキーブームを巻き起こした、名作です。チョビの可愛さが凄まじいですが、私はミケ姐さんが好きです。鳥インフルエンザを乗り切ったヒヨちゃんは流石ヒヨちゃんです。こほん。H大の獣医学部、及び学部病院に訪れる濃ゆい患畜、濃ゆい学部仲間、そして濃ゆい教授。ハムテル君が普通なのか、それとも普通なハムテル君が異常なのか…いえ、綿密な取材に基づいた、極めて真っ当な獣医学部漫画なのですけれどもね?ぺパミントスパイ然り、ヘブン?然り。佐々木さんの手にかかると日常すらもふふっと笑えるドタバタ漫画に…。ドラマも素敵な出来でしたので、お手に取る事をお勧めできる作品です。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年3月14日
【信長公記】【太田牛一】【※訳本複数】織田信長に早くから仕えた家臣、太田牛一による、信長の伝記です。「鉄砲三段撃ち」とか「桶狭間の奇襲」とか適当書いた小瀬甫庵の「信長記」とは別物です。あの人はあくまで小説家みたいなもので、信長公記を基に、相当盛ってますので。そもそも桶狭間の時産まれてないですし。//さておき。牛一が著した信長公記には、様々な信長の素顔が見え隠れします。津島の堀田道空邸で女装して踊ってみたり、池の蛇を捕まえに行ってみたり、政治的な意図があるにせよ、割とお寺や神社に寄進していたり。当時の人売りや謀書、茶の湯に祭りに相撲の事などの風俗も多量に盛り込まれていますので、歴史好きは必見です。爆弾正は爆発してません。…サムライエンパイアのオブリビオンは織田信長ですし。予習も兼ねて、如何でしょうか。
ミニョン・エルシェ 2019年3月16日
【東国武将たちの戦国史】【西股総夫】【河出書房新社】応仁の乱より前、享徳の乱より始まった、関東における戦国時代を著した本です。太田道灌と長尾景春という、二人の軍事の天才による補給線の寸断や偽城戦術などの戦争のパラダイムシフト。すっごく地味だけれども、印判状というデスクワーク革命を起こして関東における北条の権威を確立させた北条氏綱。関東管領という肩書を以て、食糧の乏しい冬期に入るまでに越山して関東まで収穫物を奪いに来る上杉謙信。長篠合戦の明暗を分けた「戦場の霧」。国家総動員で包囲を執り行うも、糧秣の事情では豊臣側にとっても薄氷の戦いだった小田原合戦。近現代の軍事概念を以て戦国の戦役を考察するという、面白いアプローチを行っています。
ミニョン・エルシェ 2019年3月27日
【センゴク外伝 桶狭間戦記】【宮下英樹】【講談社】漫画、センゴクの外伝筋にあたる作品です。私は「ヒストリア」を観て、そこで本作を知りましたので、本編はまだ読めていないのですが…。//桶狭間の戦いへ至るまでの、今川義元と織田信長、二人の足跡を辿る作品です。当時最高の政治家であり、民を食わせていくだけの「米」を得る「強さ」を持つ義元と、津島という商業都市を持ちながら、「銭」を得るため、人の欲望に頭を下げる「弱さ」を持つ信長。「信長公記」を始めとする、様々な資料を典拠として出してくれているために、強い説得力を持つ作品であると思います。月が満ちると掛ける様に、完璧なものは、一つの綻びから崩れていく、という、今川隊の守備の崩壊には、考えさせられるものがありました。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2019年6月9日
【新九郎、奔る】【ゆうきまさみ】【小学館】伊勢新九郎盛時、またの名を、北条早雲。戦国期を関東の覇者として生き抜いてきた後北条家を打ち立てた彼の足跡を、幼少期から追っていく作品です。//既刊は2巻で、応仁の乱が始まったばかり。室町幕府の政所執事を務める伊勢家。その一員である新九郎は、武家の理想、名誉を重んじる少年ですが、政府の中枢にあるが故に、伊勢家は権謀術数の真っただ中。知遇を得た細川、山名の両将と、姉の嫁ぎ先となった今川家。深い取材がなされている事が窺える漫画ですので、今後が楽しみです。//なお、私は彼の「ここまではやる!だがこの後のことはもう決めたぞ……俺が決めた!」「明日からは俺の主は俺だ!」の冒頭の台詞から気に入りました。「役人としての彼」と、「役人である事を辞めた彼」が簡潔に表現されているように思えて。
常夜・木兎 2019年6月10日
【GODZILLA 怪獣黙示録】【大樹連司 著】【角川文庫】少し前にフルCGのゴジラアニメがやっていただろう? あれの小説版――というか、前日譚だ。アニメーションの最初、15秒くらいかな? 怪獣が無数に現れ人類が危機に瀕した、というくだり。その部分を著者のインタビューという形式で生存者の声を集めた――という、これも後に紹介しようと思う「WORLD WAR Z」に似たスタイルだね。正直文学的な技法だとか、感情移入がどうこう、という観点ではなく、「絶望を正しく資料化しようとする」みたいな感じかなー。続きもあるんだけど、これがまた良くてね。まぁ、怪獣好きにしかお薦めできないけれど
(書籍:小説)
星野・空 2020年8月15日
【奴隷のしつけ方】【ジェリー・トナー】【太田出版】なんだかタイトルでえぇっ!!ってなっちゃうかも。でも、内容は普通の本‥…だと思う。
古代ローマには奴隷は欠かせない存在だったんだけど、その奴隷がどうやって扱われてたか、それからどう扱うべきかを貴族のマルクスさんが解説してくれますっ。
奴隷の人種や体格でどんな仕事が向いているかとか、どうやって奴隷と主人は暮らしていくか。衣食住は…? 罰と報酬はどうするの…?
そんな奴隷のしつけ方を、時に感情的になりながらも楽しく丁寧にマルクスさんがお話してくれてる...そんな一冊だよー!
読んだこと無いけど、現代風にいうなら、古代ローマの経営マニュアルとかそんな感じなのかも…?
カエサルとかのトップの視点から見たローマだけじゃなくて、たまには下々からローマを見上げてみるのも新鮮で楽しいねっ。良かったら、部長達も手に取ってみて、読んでみて~
(無効票)
星野・空 2020年8月16日
【ちはやふる】【末次 由紀】【ビー・ラブ?】競技カルタを題材にした漫画で、実写映画化とかもされていた作品だよ。
いわゆる、スポコン系に分類されるのかな…? 恋愛成分とかスポコン成分とかも作中には描かれてるけど、作中で出てくる原田先生のエピソードとかが私は好き。
一人一人のエピソードとか、カルタに向き合う情熱…みたいなのがひしひしと伝わってきて、読んでると、なんだか青春してるなって感じがして、とってもきらきらするんですよねっ! あとあと! 部長はおじさんが好きだった? カッコいいおじさんもいっぱい出るからおすすめー!
(無効票)
星野・空 2020年8月16日
【イスラームから見た「世界史」】【タミム・アンサーリ(小沢重子訳)】【紀伊国屋書店】あー...私のアイユーブって、お父さんとお母さんが言うにはサラディンの子孫みたいなんですよ。それで、中学の時にお母さんに無理やり読まされた一冊なんだけど、かなり面白いんですよねー! イスラム史ってわりとマイナーかもですけど、読んでるとなんとなく流れがわかる入門編的な一冊ですねー。 イスラム教がどんな風か、モンゴルとか西洋が流入して、どんな感じにイスラム世界が対応したか。見識豊かな作者さんの持論を交えながら、お話を展開してくれるんですよーっ! 私みたいなほとんど知識ゼロでもなじみやすいから、部員のみんなもぜひー!
(書籍:雑学)
ミニョン・エルシェ 2020年9月20日
【駆逐艦キーリング】【セシル・スコット・フォレスター】【ハヤカワ文庫】待ち受けるウルフパック!護衛対象は性能も操舵手の練度もバラバラな37隻の民間船!護衛側はたったの4隻!//なんといいますか、公務員の悲哀を感じたり、コーヒーがやたら美味しそうだったり、某艦船ゲームだとボコスカ当たる爆雷が全く当たらなかったり。とにかく、鋼の意思で2日間起き続けるクラウス艦長、椅子に座り、靴下を脱いだだけ。その瞬間がとても背徳的。密度が濃いのに、たった2日間のみを描いてるのですよ…?一緒にダンケルクを観るのもおすすめかもしれません。
(書籍:小説)
隠神・華蘭 2020年10月12日
【イティハーサ】【水樹 和佳子】【ハヤカワ書房/ハヤカワ文庫】第1話連載が1986年と非常に古い部類でわたくしも図書館で借りて読んでといった具合の品ですが。
舞台は1万2千年前(!)の古代日本、「目に見えぬ神々」を信仰する村に住む鷹野・透祜という血の繋がらぬ兄妹、そして彼らが兄のように慕う青比古の3人が亞神・威神と呼ばれる「目に見える神々」の戦いに巻き込まれ
・・・・・・
と独特の神話世界を描かれた作品ですねぇ。
まぁとにかく絵が美しい!そして神話系だからファンタジーかと言われればそのようなことはなくむしろSFチックな重厚な話となっております。
問題はその古さ故に現物を手に取るのが難しいこと。少なくとも本屋さんの背の者が以前調べた際は出版社在庫無しだったはずです。
が!今はねっと上で公式に全巻無料公開されていたりします!いい時代になったものですねぇ!
(無効票)
瀬堀・秋沙 2020年10月12日
【キャット・アート】【シュー・ヤマモト】【求龍堂】ギュスターヴ・イークべ、シロード・ミャネ、エドゥワール・マネコ…世界に知らぬ者の無い画家たちの手による名画の数々を、ウィスカー・キティフィールド氏が紹介する絵画本だにゃ。そんな画家知らないとか、なんか描かれてるものがおかしいとか言う人はシャラップだにゃ!これが本家本元だにゃ!……猫の世界では、らしいけどにゃ?//主要な人物描写を全て猫に置き換えた、名画のパロディなアート本なのにゃ。フェルメールの『真珠のイヤリングをした少女』や、ジャクソン・ポロックのアクションペインティング、アンディ・ウォーホルのポップアートなど有名どころが取り上げられていて、これを取っ掛かりにして名画を覚える、なんて事もできると思うのにゃ!現代美術になると特に良い感じの切れ味になってると、個人的には思うのにゃー。
(無効票)
ミニョン・エルシェ 2020年10月28日
【mono】【あfろ】【芳文社】某キャンプブームを起こした漫画と同じ作者さんの作品なのです!ひょんな事でパノラマカメラと縁を手に入れた主人公が、撮影や小旅行に出る旅行漫画。時々クロスオーバーしたり、セルフ聖地巡りしていたり…?//舞台は某キャンプ漫画と同じ山梨県が中心ですが、長野県にも遠征しているのです。風景描写が素晴らしいですし、旅好きな私も共感出来る表現が多々。あと、心霊スポットに近付くのはやめるのです!…城でも時々、ぞわっとくる事、ありますが…//『ネットで色んな風景の写真とか動画 見られるけどさ』『写真で見るのと実際に行って目で見るのとじゃ 全然違うんだよね』
だから旅はやめられないのです。
隠神・華蘭 2020年11月16日
【偽史山人伝】・【有害無罪玩具】【詩野 うら】【KADOKAWA//ビームコミックス】絵柄も変わっていれば内容も変わっているといいましょうか……。元はウェブ漫画として公開されていたものを集めた短編集二冊でございます。いずれの作品もなにか変わったもの……いわゆる妖怪だとか神だとか、SF的な要素とか概念だったりとか、そういったものが当たり前にある世界に生きる人達を描くお話なのですが……もう本当にうるとら説明が難しいのです!わたくし的には漫画のついた詩集のような感触を得たのですが……。一部作品は今でも作者様のHPで公開されておりますのでそちらを当たっていただいたほうが分かりやすいかもですぅ。ちなみにこの二冊、有罪無罪玩具に収録の金魚の人魚を読む限り(宇宙規模で)各お話の世界観が繋がっているようですよぉ。
(書籍:漫画)
神野・玖狼 2023年1月18日
【大復活祭】【みなぎ得一】【ワニブックス】大召喚と呼ばれる事件により、神様、悪魔、精霊にモンスター、妖怪などが一緒に存在する事になった世界。その片隅、秀真(秀真)の国でダイダラ解体魔人の骨の鬼が「廃棄王」を名乗り、捨てられた機械達を従えて反旗を翻す。それを迎え撃つは、かつての仲間、鵺の須美津・義鷹。そしてたまたま居合わせた修羅道・梅夜、真武・沙叉、上池田・美奈歩、ボーイズ・レオニドビッチ・パステルナーク、倉雲・化光ら5人の鎮伏屋(ハンター)達。
一冊だけなのでやや展開が早いが、みなぎ作品の世界観を知るには良い作品。
(書籍:漫画)
瀬堀・秋沙 2023年2月16日
【暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ】【堀川惠】【講談社】
船は帝国海軍だけのモノでなく、陸軍も兵員輸送のために必要としたにゃ。しかし、その運送ノウハウもない、船といえば民間船を徴用する他ない…
大陸に戦線を拡大するに伴い、広島・宇品軍港は輸送基地として発展していくにゃ。
兵員の輸送ダイヤの製作と、作戦に耐え得る新型輸送船の開発。徐々に顕れる海軍との確執以前の連携不足。
船舶の神と呼ばれた、陸軍の知られざる英雄の奔走と、藩閥から外れていたが為の挫折。
そして、運命の8月6日を迎える…ー
なぜ、広島を標的に悲劇が起きたのかをメインに、それ以前の歴史と陸軍船舶司令部という知られざる組織にフォーカスを当てた名著にゃ。
どの組織も内部抗争してれば脆いにゃ。必要な助力を必要な時に、必要な分だけ、そんな当たり前の事すら出来なくなるからにゃー。
私の濱江丸は海軍の徴用だから出て来ないにゃ!
(書籍:雑学)