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私室

アドルファス・エーレンフリート 2019年2月7日


薄暗く、埃っぽいがそこそこに広い部屋 褪せた机 古い椅子 埃が積もった本棚 一人の女性の肖像画があるだけの部屋

―ここに立ち入ろうとすると、君は城の主に呼び止められるだろう
君はまだ、この部屋に立ち入れるほど主の深層を視てはいない―

=発言禁止=




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アドルファス・エーレンフリート 2019年6月15日
-扉が開く、長い間閉じられたままの空間に光が差し込む-
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アドルファス・エーレンフリート 2019年6月15日
―空気の流れが生まれ、埃が舞う、ここはかつて妻と共に過ごした私室であり、逃げるように閉ざした後悔の念が支配していた場は一つの区切りを迎え、再び動き出す―
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アドルファス・エーレンフリート 2019年6月15日
(一歩踏み出し、部屋の中に入る、瞬間、様々な思い出が頭を過る、それらを噛みしめるように、絞り出すように口を開こうとして、そうではないと、やめた)
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アドルファス・エーレンフリート 2019年6月15日
(最早これらは自分を縛るものではないのだと、これからは共にあるのだとそう再認識し、男は扉を閉めて立ち去る、ここは私室。妻と共にあった思い出の一つ、これまでも、そしてこれからも) ー▼―
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