【1:1】創世
杜鬼・クロウ 2021年11月23日
時の遡るは遠き昔。
天上の世界、高天原。
麗らかなる陽射しと共に揺るる木々。鳥どもの囀りが平穏を報す。
敷き詰められし睡蓮咲き誇り、幾つもの花の香に甘さ混じりき。
此れは、彼らの生まるるすがらにありし──創造主達の物語。
・低速。
・キリのいいところで〆。
・?と?
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杜鬼・クロウ 2021年11月23日
(或る昼下がり。人々の賑やかしいお喋りは心地良く静聴しつつ日を刻み。折を見て部屋へと戻ろうとすれば、己が人の輪に外れるのを惜しむ聲もちらほらと上がるのを他所に、後日またと言い残して自室に戻り。暫く途中だった鏡の制作へ一人、没頭する時間を有していれば、ふと手を休めて)
……そなたは其処より眺むる景色が恋しきかの。
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杜鬼・カイト 2021年11月24日
(声をかけられ露骨に顔をしかめる)
……煩い。馴れ馴れしく私に話しかけるな。
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杜鬼・クロウ 2021年11月24日
(邪険にあしらわれようと慣れたものなのか、柔く笑んでみせるばかりで)そうか。儂には慾して見えていたが、どうやら思い違いのようでな。話したいのは儂の方だったかのう(ふふりと口許に手をやって)
丁度、人払いもしておる故、誰も来ぬよ。暫し、儂の語らい相手となってはくれぬか。
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杜鬼・カイト 2021年11月24日
(チッと舌打ち、イライラを隠さず)相変わらずおめでたい頭だな。あいにくと、私は貴様と話すことなど何もない。独り寂しく壁にでも向かっていろ。(言うや否や、その場を立ち去ろうとする)
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杜鬼・クロウ 2021年11月24日
そなたはいつも気が立っているようだが、如何したのかのう。何か気に障る事をしただろうかな(困った様に僅か眉根を下げながら、相手へ微笑んで)
ほっほ、そうか。……変わらず、ひとと…否、儂と話すのがそんなに”畏し(こわい)”か(衣擦れの音が室内に響く中するりと相手に近付いて両の眼で其の姿を映す。視線はひとえに何もかも視透かすよう)
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杜鬼・カイト 2021年11月25日
(ピクリと反応し、立ち止まる)”畏し(こわい)”だと……? ふざけるな(きっ、と睨みつけるも、真っ直ぐに己を見つめてくる双眸に、たまらず視線を外す)
……だいたいなんなんだ貴様。用があるならさっさと言え。
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杜鬼・クロウ 2021年11月25日
では、なにゆえひとと距離を置く。何も話す事が無いのでなく、(できないのだろう。暗に告げて)
──語らい合わねば、とこしえに分かり合えぬよ(幾ら優れた能力が備わっていようと、まず人となりが理解されない。無論、自分だけでなく相手の事も)
杜鬼・クロウ 2021年11月25日
立ち話も何であろう。こちに座るといい。
(視線逸らした相手にふくふくと微笑んで、中へ促し。此方も視線を”外してやれば”)風の噂で耳にしたのだが、そなたも創っていると聞いたものでの(先程まで施していた己の鏡を指差して)如何様な代物なのか気になってな。
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杜鬼・カイト 2021年11月25日
ふん、御高説どうも。少なくとも貴様とわかり合おうなどとは思わん。
(もっと離れろ、と手で払いのけるジェスチャーをして腰をおろす)
鏡?……ああ、あれは(失敗作だ、とは言わず。口を閉ざす)
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杜鬼・クロウ 2021年11月25日
相手が儂でなくとも構わんぞ。心置けぬ者がおるだけでもまた異なる未来が視えると思うのだがな…(相手が秘めている潜在能力の高さをひしひしと感じる己だからこそ、余計に勿体なく感じて)
まぁよい(相手と少しだけ距離を取って)……──鷲見?如何した。
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杜鬼・カイト 2021年11月26日
わからんやつだな。それが余計なお世話だというのだ。
(部屋に投げ捨ててある創りかけのマガイモノを思い浮かべ)
ふん…貴様には関係ない、アレはいずれ棄てる。……おい、気安く名前を呼ぶな。(ジロリと睨み)
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杜鬼・クロウ 2021年11月26日
……、…それは本意か?(眸に再び映して)
儂もそなたが創った鏡が見たいのだが。廃棄するとは如何に?そなたの作品はいずれも素晴らしいであろう(世辞が一切ない心からの賞賛を贈っているが、相手はどう捉えるだろうか)
はて。呼んではいけぬのか?あなや、呼び捨てが気に障ったかの(きょと)
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杜鬼・カイト 2021年11月26日
貴様に名前で呼ばれると虫酸が走る。
私の鏡が見たいなら勝手に見るといい。素晴らしいなどと、アレをみてもそんなこと言えるのか?
あんなもの…(お前の鏡の足もとにも及ばない、と言おうとしてやめる。負けを認めてしまうことになるから)
……まあいい。どちらにせよ、最後まで創りはするがアレにはもう興味がない。
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杜鬼・クロウ 2021年11月26日
ほっほ。そなたが最も雄弁に語るるは、目に見えぬ言の葉であろう。儂にはそれこそ”飾り”に見えるぞ(棘がある物言いに対しても涼しい貌でにこやかに応え)
おや、ならば後で存分に見せて賜う。今は何も言えぬが、そなたが創りしものであるなら一級品ではないのかえ。……そのような物言いは宜しくないぞ。あやつも、既に芽吹いておろう(本当に興味を失った様子に憂いの表情滲ませて)
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杜鬼・カイト 2021年11月27日
……私が創ったものなのだから、どうしようと私の勝手だ。
馬鹿馬鹿しい、虚ろなものに何が芽吹くと?
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杜鬼・クロウ 2021年11月28日
(物悲しそうに目伏せて)……左様か。
そなたには分からぬか?若しくは、眼を背けておるだけかのう(虚ろと吐き棄てる其れに宿る、小さな輝き(いのち)に)
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杜鬼・カイト 2021年11月29日
……その表情(かお)やめろ。(己が興味がないと吐き捨てたものに、そこまで情をかけているのかと思うと、無性に腹立たしくなる)
アレは虚ろで、私はアレに興味がない。今すぐ壊し棄てても構わないんだぞ。……これでこの話は終いだ。
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杜鬼・クロウ 2021年11月29日
……(表情は、相手にしか見えない)
杜鬼・クロウ 2021年11月29日
そなたが思う至高とは如何なる代物のことを言うのか、ちと気に掛かってしまったかの(自身の満足がいく迄高みに上り詰めるのとは少し違っているような気もして)物も童と同じぞ。
ならば気の迷いで壊されてしまう前に、一度じっくり見させて賜う(すっくと立ち上がり、白銀の長髪を揺らしながら相手の室へ赴こうと)
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杜鬼・カイト 2021年11月30日
……ま、待て今みるのか……いや、いい。なんでもない。好きにしろと言ったのは私だからな。(動揺の色を見せるもすぐいつもの調子に戻り)
アレをみても何も言うなよ。貴様の批評など聞きたくもない。
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杜鬼・クロウ 2021年12月1日
善は急げとも云うしの。ほっほ、その約は果たせるかは聊か怪しいのう(くすくす冗談交じりで答えた後に、衣引き摺りながら戸の外へと出れば、瞬く内に姿は消え失せて。揺れる香の如く相手の室の前にゆらりと現れて)
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杜鬼・カイト 2021年12月2日
…………(複雑な気持ちで見遣る。近寄ると苛々が増すのに、離れるとそれも腹立たしい)
……なんなんだ貴様は(誰に言うでもなく独りごちる。あの鏡…あの呪物…アレをみて何を思うのだろうか。………いや、やはり聞きたくない)
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杜鬼・クロウ 2021年12月2日
……鷲見?(相手の心境までは完全に解しきれず、ちりちりと刺さる視線の意味に口許を召し物の袖で隠してこてんと首傾げ)
中へ入っても良いか。早う愛でたいのう。
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杜鬼・カイト 2021年12月3日
……なんだ。…だから気安く名前を呼ぶなと……はあ(処理しきれない、自分でもよくわからない感情ごと、ため息で吐き出すようにし)
勝手に入ればいいだろ。好きにしろ、と言ったのがわからんのか貴様は。……アレが愛でるようなものか(忌々しげに顔歪め)
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杜鬼・クロウ 2021年12月4日
儂の顔に何かついておったかの(相手がそんな眼で己を見るのは初めてではなかったが)そなたは名を呼ばれるのが大概嫌いではなかろ(くすくすと笑み転がして)
ほう、そうか。では……(部屋に足を踏み入れれば真っ先に鏡に目がいく。小さな芽を摘まぬ様に優しく撫でる様に縁をなぞれば)…成程な。一つ、問う。そなたがこの鏡を生み出したのはなにゆえぞ?こちに込められた想いが思いの外、複雑に絡み合っておるのう。
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杜鬼・カイト 2021年12月4日
……貴様に名を呼ばれるのは気に食わん。わかったような顔をするな(苦虫を噛み潰したような表情で)
ソレを創った理由…(相手をちらりと見やり)
ふん、そんなもの覚えていない。
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杜鬼・クロウ 2021年12月8日
…ふむ。儂の見立てもはかり違っておったかのう。そう”視えた”のだが(顎をするりと撫でて)
ほっほ、憶えておらぬと?そなたも戯言(じょうだん)を云うことがあるとは、これ驚いた。誰に宛てておるかはわからぬが、これ程までに訴えておるというのに。…裡に秘めておきたいか。
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杜鬼・カイト 2021年12月9日
そう“視えた”だと?(眉を顰め)ふん、腐っているだけだろう。
知らん。忘れたといったら忘れたのだ。何度も同じことを言わせるな。
ソレはただの失敗作。塵芥とかわらん。訴えるものなどない。
そもそも、貴様に許したのはこの失敗作を見ることだけだ。何も言うな。何も聞くな(無意識ながら図星をつかれ、語気が強くなる)
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杜鬼・クロウ 2021年12月15日
すまぬすまぬ(全く意に介していない様子で微笑み。こうして会話が続いてる時点で本当に毛嫌いされていない自惚れはあって)
左様か。なれば”それでもよい”ぞ。何をそんなに秘めておるかは儂にははかれぬが、芥と称すには……(──あまりに憐れなり)(憂いを帯びた眸で最後に映した後に口を噤んでは口許を扇で隠した)
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杜鬼・カイト 2021年12月18日
……なんだその顔は……。もう気がすんだだろう。ソレの話はもう終いだ。
(劃す)
杜鬼・クロウ 2022年1月3日
(何時の日か彼の者が現れた時、此の扱いが尾を引かなければいいのだが)(その不安は遠き未来に的中してしまうも、今の己が知る由は無く)ふむ。であれば、そなたの鏡も見せてもろうたし、儂はそろそろ戻るかの。手間を取らせき。
(ぱちんと扇を閉じた後、衣を擦る音だけが部屋に響く。最後に、彼を”視やり”口を開くも……目を伏せて此処を後にした)
(或る日の天上世界、高天原にて芽吹こうとしている二つの鏡が歩む生は、交わらない平行線として現在も尚綴られて)