【個別スレ】夕間暮れ
御巫・クレハ 2021年10月20日
秋の終わり、冬の始まり
日増しに早くなる夕闇の足音
ここは旅団の何処か
互いを知りたい二人が落ち合う
灯す明かりを目印に好きなように語らう
対象:嬉乃・抹茶子と御巫・クレハ
※抹茶子殿とクレハの個別スレです
招待者以外の方の発言はご遠慮願います
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御巫・クレハ 2021年10月20日
手筈は整った。
真夜殿のには水着の件といい、場所を提供してもらい感謝しなくてはな。
礼代わりにここでの有様を楽しんでもらえたら良かろう。
我は何を聞かれようと大方問題ないが、ある程度の常識は守らんとな。
(公序良俗は守って、メタも可だがほどほどに)
嬉乃・抹茶子 2021年10月20日
真夜さん、ありがとうございます!
クレハさんもスレ立て有難うございます。
1:1RPはまだまだ不慣れなので色々と不手際があるかもしれませんが、どうか宜しくお願い致します。
嬉乃・抹茶子 2021年10月20日
(地平に微かに残った茜色の空を、濃紺の夜が追い立ててゆく)
(雲間から顔を覗かせる月を見上げながら、抹茶子は溜息を一つ)
(月を見ると、この間の夜のことを思い出す)
(御巫・クレハが語った過去)
(それはUDCアースの平凡な家庭に生まれて、それなりに幸せに生きてきた抹茶子には)
(想像することすら難しい、凄惨な過去だった)
(酒場ではいつも静かな微笑を湛えている彼女の心の奥底には、なにがあるのだろう)
(あれから、ふとしたときにそんなことを考えてしまう抹茶子だった)
嬉乃・抹茶子 2021年10月20日
『どうした抹茶子よ。能天気さだけが取り柄の貴様らしくもない』
(ヒーローマスクの師匠が酒場のテーブルの上で酒臭い息を吐き出しながら一言)
(師匠のその身体の何処にビールが消えているのか、ちょっと興味があったが)
(酔っ払いに絡まれるのも厄介なので、抹茶子は適当な理由を付けて席を立つ)
(いつもの酒場の明るい喧騒も好きだけど、今はちょっと外の空気を吸いたい気がして、外へ)
(トボトボと目的もなく、考え事をしながら歩いていると、遠くに微かな灯りが見えた)
(誘われるように、灯りのほうへと歩いてゆくと、そこには――)
あ……クレハさん?
御巫・クレハ 2021年10月21日
うん?その声は抹茶子殿か。
(要塞『ヘブンズゲート』は要塞に恥じぬ広さを持ち、用途不明も含めて幾つも空間が設けられている)
(クレハはそんな手頃な場所を見つけては、何をするでもなく独り居たりする)
よくここを見つけたな。夜はもう寒かろうにこのような場所へどうした?
入るか?来たのならゆっくりしてゆくのも良かろう。
(勝手に居たにも関わらず、それなりにくつろげる用品を並べて小綺麗な室内)
(見えていた灯りは手持ちのランプのようだ)
(適当に椅子やら机になるものに敷物をかけ抹茶子の分を用意していく)
ここは我が散歩がてら内緒でいるだけだな。今、茶でも淹れるが時間はあるか。
(キツネは悪戯めいた微笑みを浮かべ抹茶子を招く)
嬉乃・抹茶子 2021年10月23日
は、はい お邪魔します――。
(招かれるままに、中へ)
(お湯の湧く音を聞きながら、室内を見渡す)
(よく片付けられた小綺麗な室内からはクレハさんの性格が垣間見れる)
(家というよりは、一時的な仮住まいといった感じだろうか)
こんな場所があったなんて……。なんだか隠れ家みたいですね。
クレハさん、ここにはよく来られるんですか?
御巫・クレハ 2021年10月24日
(抹茶子を招いて入り口になるものを閉める)
(まるで誰かが来ることを前提としていたような、あるいはそれ以上何かが入ってくるのを閉ざすように)
今はしばしば居ると思うぞ。頼めば用意してもらえると思うが、この旅団は個々人の部屋は特になかったからな。
それでも人に対して場所が広いので我が勝手に間借りしておる。
これらの道具は我の持ち物と新たに手に入れた型落ちだ。急な旅立ちも惜しくないようにな。
(それでも手際よく茶器を扱い抹茶子へ湯気の立つ緑茶を差し出す)
(外部と遮断されたような空間に音が響いていく)
…さて抹茶子殿よ。先ほどまで我は喧騒を離れたかった故このような場所に居たわけだが…。
何やら元気がないようだの。
折角二人きりとしたのだ。我で良ければ話してみぬか?
嬉乃・抹茶子 2021年10月25日
(お茶を頂くと、温かさがじんわりと身体の中に広がってゆく)
(思っていたよりも体が冷えていたようだ)
(何やら元気がないようだの、と問われて)
えと、それは……。
(歯切れ悪く言い淀む抹茶子)
(ちょうどこの間の、クレハさんとの会話のことを考えてました……と言うのは少し気恥ずかしい気がする)
(とはいえ、せっかく二人きりになったのだし、色々と聞きたいのも事実だ)
そ、そうですね。宜しくお願いします――。
(ペコリとお辞儀をする抹茶子)
(まずは、と考え)
(この場所が仮住まいなのだとしたら……)
クレハさんって、どこにお住まいなのでしょうか?
そ、それに、その……急な旅立ちって?
(なんだかいきなり居なくなってしまいそうで、少し気にかかった)
御巫・クレハ 2021年10月26日
我に定住の居は無いの。かつては在ったが故郷と共に滅んだからな。
独りとなってからは生きるために仕事をしておったが、追われた身ゆえ長居は出来なかった。
色々とやっておったから面倒になる前に行方をくらますときは急ぎになるしな。
流れ渡りを常にして長く居ると情が移る。
失うかも知れぬなら、手持ちは少ない方が惜しくないというものだ。
(と、一頻り答えた後に口元に指を添え目を細める)
(冷たいような表情はそのまま微笑みに消え)
お主には前の話に続いて、ちと辛いものだったな。
(そのまま抹茶子を見つめるは何か思い起こすように)
…この前の話を聞いて、気に病むことはないぞ。
(やはり表情は笑みを浮かべたままだ)
※(もし書き方に悩んでしまう時があれば、会話メインで動作を補足的に付け加える感じでも大丈夫ですよ)
嬉乃・抹茶子 2021年10月27日
(気に病むことはない)
(……たしかに、そうかもしれない)
(そもそも、私なんかが同情をしたところでクレハさんの過去が無くなるわけでは無いのだ)
(でも……)
(過去が決して消えてなくならないのであれば――)
(クレハさんのことを話を聞いた私の過去も、消すことは出来ないはずだ――)
気に病まないことなんて、出来ません……。
私からすれば、情なんてとっくに移ってしまってるんです……。
そういうのは、クレハさんにとって重荷でしょうか?
※(お気遣いありがとうございます! 地の文に頼りがちでRPが固い感じになっちゃうのは直したいところですね~。うむむ、難しい)
御巫・クレハ 2021年10月30日
(目の前の少女は言葉で繋げるように、胸の内を吐露していく)
(彼女は分かっているのだろうか?)
(答えは3つある)
(ああ、重い。そのように感情をぶちまけて共感が欲しくて話したわけではない。長居をし過ぎたようだ)
(いや、重くはないぞ。生きてゆく時間の中で足枷となるなら切り捨てるだけだ。互いに余計なものを抱え込む必要ない)
(………)
どうやら抹茶子殿が元気のない理由は我にあったか。
…我から伝える言葉には堪えるものがある。
もしかすると恨みを買うかも知れん。
お主には我への、我にはお主への情は確かにあるだろう。
だがそこには時間が流れる。
長い時を経て気持ちは薄れゆく。
ただそれだけだ。
確かな絆は失ったときに、辛いのだよ。
(ほかの答えはきっと抹茶子を傷つける、旅立ちの言葉だ)
嬉乃・抹茶子 2021年11月3日
(絆を失ったときの辛さ……)
(きっとクレハさんの心には、お姉さんとの別れがいつまでも残り続けているのだろう)
(いつか訪れる別れを避けるために、他者との関わりを最小限に留めておく)
(絆ができなければ、傷つくことも無い)
(……でも、それはどこか寂しい生き方のような気がした)
(首元の包帯と、その下にあるであろう傷痕を想う……)
(それは、いまだ癒えぬクレハさんの心の傷を現しているようにも感じた)
嬉乃・抹茶子 2021年11月3日
クレハさんの故郷を襲った人たちって、何者なのでしょう?
まだ、クレハさんは追われる身なんですか……?
(踏み込んだ質問だが、私でも何か力になれることがあるかもしれない)
(そう思いながら、抹茶子はお茶を飲み干してクレハに視線を向ける)
御巫・クレハ 2021年11月8日
…ふっ。くふふっ。
(抹茶子の言葉を聞いて静かに、突然に低く笑いだす)
くふふふふっ。何だ、抹茶子殿は復讐を手伝うつもりなのか?
(目元も口元も笑っているが、冷たく言い放つ言葉が表す)
(復讐)
お主はストレートに言葉に表すようだ。
それは長所であり短所、というには浅はかであるが…。
抹茶子殿はそれ故に負わなくていい傷を負いそうだな。
(冷たかった視線は鳴りを潜め、ぎぃっと背もたれから視線を上げる)
姉様の復讐は果たした。
自由に生きろというのが姉様の願いだ。
それ故に、それ以上は無い。復讐はせぬぞ。
何者なのかは我が幼かったからの。
判然としないが、どこぞの恨みを買った人型だ。
その者らも都の滅亡に巻き込まれたはずであろう。
組織立っておらぬであろうし、当時では我の容姿も変わったので刺客も可能性は低いと思っておる。
何事も確かと言えぬがな。
(詳しくは知らぬと言いたそうにクレハもまた、お茶を口に含んだ)
嬉乃・抹茶子 2021年11月12日
(よくよく考えたら、ヒーローマスクの師匠が居なければほぼ一般人と変わらない私が)
(どれだけ力になりたいと思っても、逆にクレハさんの足手まといになりかねないことに気が付く)
(でも――)
(復讐はせぬぞ、との言葉が聞けて、それは抹茶子にとって少しばかりの安心感となった)
クレハさんのお姉さんって、どんな人だったんですか?
(なんとなく優しそうなイメージである)
(ついでにいうと)
(幼い頃のクレハさんがどんな感じだったのかも気になる抹茶子だった)
御巫・クレハ 2021年11月14日
姉様か。
優しく、弱気になれば我を見据えて励ます、暖かな心持の姉さまだった。
実の姉のように慕っておった大好きな人だ。
そして、我の身をいつでも心配してくれた。
………。
(独り言のように語ると椅子から離れ、すっと抹茶子に身を寄せる)
(その顔をよく見るように頬へ手を添えようと、額と額を触れ合うように)
お主、我の何処までを知りたい?
(瞳を見ながら感情を込めず問う)
※(脅してはありませんので悪しからず。どこまで踏み込んでいいのか確認のつもりです。)
(ちょっと妖狐らしく色っぽいコトはどこまで迫って良いものかなどですね)
嬉乃・抹茶子 2021年11月16日
(クレハさんの言葉を聞きながら、お姉さんの姿を想像してみる抹茶子)
(『姉代わりの人』とクレハさんは言っていたし、きっと血の繋がりは無いのだろうけど――)
(抹茶子の思い浮かべる姉様は、どこかクレハさんと似た感じの雰囲気だった)
(ふいに自分の頬に白い指が触れて、ようやく気が付く)
(目の前にクレハさんがいた)
(鼓動が早鐘を打ってゆく)
(時折、背筋が凍るほどの冷たい笑みをみせることもあれば)
(優しく、煌々と照らす月のように微笑み、抹茶子の頭を撫でてくれたこともある――)
(どちらがこの人の、本当の姿なのだろう?)
(まるで万華鏡のように綺麗で、美しくて、うつろいやすくて――)
(抹茶子は思わず、見惚れてしまう)
御巫・クレハ 2021年11月19日
(こちらを見つめる表情は少し惚けたように)
(自分のように黒いものを見慣れていない少女は、かつては我にもあった純真さを持っている)
お主を食ってしまおうか。
我の過去を根掘り葉掘り詳しく聞いて、だんだんと他人と思えなくなってしまうぞ。
(耳元で囁くように優しく、唇を触れるように妖しげに、頬へ寄せてにこりと笑う)
(沸き上がった悪戯心を隠そうとしない言動は、彼女なりの忠告を込めて)
抹茶子殿は人や縁に恵まれておる。
だが親密になり過ぎると妖狐は甘やかしてしまうようでな。
お主に余計な事を言ってしまいそうだ。
我はどう思っているかは分からぬが、我は姉様のように優しくは振舞えぬ。
ただお主の知らぬ世界を語り、涙してくれるなら慰めるだけだ。
(そう言って顔を話すと、すまぬと言うように頭を撫でようとした)
嬉乃・抹茶子 2021年11月23日
(蛇に睨まれた蛙、という言葉がある)
(ちょっと用法が違うものの、現象としてはそれに近い)
(その美しさを前にして)
(抹茶子は魅入られたように動きを止めてしまったのだ)
(停止してしまった思考回路の中で)
(自分の鼓動だけが鮮明に感じられる――)
(唇に触れるように、ゆっくりと近づいてくるクレハさんの美貌)
(芳香のような吐息が触れると、甘い痺れを感じて)
(思わず、反射的に瞳を閉じる抹茶子だったが)
(……頭撫でられただけでした)
(予想というのは得てして外れるものである)
嬉乃・抹茶子 2021年11月23日
(からかわれたのかなぁ、と思いながら抹茶子は吐息を一つ)
(いや、むしろ……今のは私を心配しての忠告だったのかもしれない)
お姉さんのように振る舞わなくても、クレハさんは優しい気がします……。
(なでなでと優しく頭を撫でられながら、抹茶子は素直にそう思う)
それに、私は褒められて伸びるタイプなのでどんどん甘やかしてくれていいんですよ?
(悪戯返しとばかりにキシシッと笑う抹茶子だった)
話していたら、いつの間にか夜も更けちゃいましたね……。
あの~、今日はここに泊っても良いですか?