【1:1】彼は誰華
杜鬼・クロウ 2021年10月2日
時雨月が顔を出したばかりの頃。
暮色の空から星が瞬き始めた時間から、同時に嗤う南瓜ランタンの明かりが灯る。
UDCアースの一部の街並みは、橙色や黒に塗り替えられていた。
10月31日がハロウィンの日。
だが早くも祭りが催されている処もあり、浮かれ立つ一般人が多く見受けられた。
或る通りは仮装をしないと入れないとか、なんとか。
入れないと言われると入りたくなるのが性。
未開の地に足を踏み入れるのは歓び。
(さァて。俺もだけど、まずはアイツにどんな仮装してもらうかなァ)
服飾大好きなこの男、実にノリノリである。
・高速。
・キリのいいところで〆。
・赫い月が寄り添いあって、咲う。
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杜鬼・クロウ 2021年10月2日
(ゆらゆら揺れる兎耳を指で突いては、ふふりと小さく笑って再び前を向く)まァ、俺だからな!似合って当然ってところだ(胸を張って言い退けた後、貸衣装が決まったので店員に代金を支払ってから店を出る。仮装をしたかったのもあるが此処へ来たのは或る通りを行く為だった。兎耳の彼を案内しながら目的地へと向かえば、入口には参加権があるのかどうか確認する門番らしき人が立っており)
それは、見てからのお楽しみだ。祝から、潜っていいぞ(門番は自分達の格好を見るや否や、すぐに横へ退き扉を開けて先へと促した)(広がる光景は──)
杜鬼・クロウ 2021年10月2日
(今まで居た場所とは雰囲気もまるで違う。喧騒が止んで静寂…とまではいかないものの、人の出入りが今までいた処よりも少ないのか物静かに感じて。点々と灯る明かりは優しく、積み重ねられた煉瓦の家や建築物も西洋の街並みに似ており石道が続いている。此処にも出店は出ていたが、一風変わった雑貨や飲食、一部は魔法の砂や怪しげな薬なども売っている店が並んでいた)
(無効票)
葬・祝 2021年10月2日
(まあ、格好良くしよう、格好良い自分で居よう、としている所もちらほら知っているので、胸を張られると寧ろちょっぴり面白いのだけれど。それは言わないでおくとしよう。あの子もこの子も、見栄を張りたがるのは寧ろ可愛いものだと思う。似合っているのも格好良いのも、嘘では勿論ないが、それはそれ、これはこれ)(気が付けば貸衣装代を払われていたことに、あら、と瞳を瞬く。あとで返さないと。相変わらず人混みでは手を繋いで貰って、案内されるままやって来た扉の前。先に行って良いと言われると、不思議そうにしながらも先に扉を潜った)
葬・祝 2021年10月2日
(その先は)(随分と雰囲気の違う其処に、わ、と小さく呟くような声を零した。鏡面の眼がぱちくりと何度か瞬かれ、興味深そうに周囲を見回す。まるで今までとは違う場所のようだ。此処、本当にUDCアースだろうか)
……此処がそうなんです?
(微妙な間は、驚いた証拠だ。振り返って相手を確認すると、鈴の音と共に歩み寄る)
(無効票)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
……今、何か変なコト考えてただろ(妙な空白の時間にジト目を向けて。実は似合ってないと思ってるとか、そういう類なのではと勝手に想像して膨れ面浮かべ)
(今度は人込みに流されない様に確りと手を繋いで向かう。彼が扉を潜ったのを見計らって己も通れば、別世界に来たような感覚に瞬いて、彼の反応を窺う)そ。コレも実は、催しの一環らしいンだがよ。そもそもあの場所がちぃっと分かり辛いトコにあったり、宣伝もこっちは大々的にしてないとかで、まだ静かな方だと思ったから祝も楽しめるかなァと思ってな。
(表の煌びやかな装飾とは違って、此方も飾り付けはしてあるものの黒で統一されて落ち着いてある意匠で、敢えて薄暗さとほの暗さを演出しているようだ。風で揺らめく灯が優しさと共存して少し不気味さを醸し出していて)
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葬・祝 2021年10月3日
いいえ、悪い意味のことは何も。
(これは本当なので、臆面もなく応え返す。この手の嘘はわざわざ吐いたりしない。そもそも似合っていなかったらそれとなく他の衣装を勧めて誘導している)(兎の少年が動く度、ちりん、りりん、と微かな鈴の音。どうやら、和鈴は結局、再度着替えた時に兎耳の根元に付け替えられているようだった)
こんな場所まで作るんですねぇ、びっくりしました。でも、表通りよりは此方の方が過ごしやすそうなので、ちょっと嬉しいです。
(ありがとうございますね、と笑う表情には邪気がない。実際、人が多くて喧しい場所は不慣れだから助かる。が、それはそれとして、地面に足を付けて歩く時は手を繋いで歩くものと認識しているらしいこの悪霊は、ごく普通に相手の手を取って引いて歩き出した)
(無効票)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
…祝はこういう時、嘘吐かねェモンな(じゃァ信じる、とすんなり呑み込んだ模様。歩む度に鳴る鈴は聞き慣れた音なのだが、視覚から入ってくる情報も過度にあって、より愛らしく感じ。後でスマホの画像に収めようと心に決めて)
賑やかなのとは対照的に、静かに楽しみたいって人も居るからじゃねェかな。あと、売ってるモノも雰囲気に合わせてるのか面白いモノが多いみてェだし(街を見渡しながら、今度は逆に手を引かれて散策を開始する)何か気になる店があったら止まって見てイイからな。
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葬・祝 2021年10月3日
こんなことで嘘なんて吐きませんよ。
(そもそもこの悪霊は、身内には意外と正直者だ。伏せておいて言わないことはあっても、嘘は決して吐かない。相手の手を引きながら、ちりん、りりん、鈴の音を引き連れて。幼げな少年に兎耳と兎しっぽが付いているせいか、年の離れた兄と手を繋いでいるように見えるせいか、稀に擦れ違う程度の人影たちに微笑ましそうな目を向けられていることには気付かぬまま)
良いですね、カフカや時雨にお土産でも買いましょうか。
(自分自身は何かを欲しがることが滅多にない悪霊は、店を見る、で真っ先に思い付いたのがお土産だった。お土産を渡す先に山神と姑獲鳥の子が同時に並ぶのはご愛嬌。別に同じくらいの幼子だと思っている訳ではないが、ついつい並ぶ)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
ン、そうか(彼との会話の中で今まで嘘が混じった事は一つも無かった事もあり、すぐさま表情は笑顔に戻り外套を羽織直して。対して自分達に注がれる柔い視線に気づいた己は軽く微笑み返しつつ、先を行く)
おう。買っていったら喜びそうなの探そうや!あんまりカフカ達が見慣れてないヤツの方が面白そうだな。あと、祝が気になるモノも見ていってイイんだぜ?(さらさらと零れ落ちる砂時計や硝子瓶に入った植物、謎の魔法薬(実は中身はシロップ)、奇抜な色をしたお菓子など、通りかかる店先では様々な物が出されていて)
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葬・祝 2021年10月3日
(ご機嫌が治ったらしい相手に笑い返して歩きながら、繋いだ手を軽く揺らすそれはまるであやすようだが、単純に何時もの癖だ。要するに、誰かさんが良くこうしてあやされている、という訳だけれど)
そうですねぇ、あの世界だと洋菓子は数少ないですから何を買って行っても喜びそうではありますが。……すごいですねぇ、創意工夫、と言うんでしょうか。
(宝石のような琥珀糖が詰まった小瓶に、輸血パックに入った苺ゼリー。まるで玩具のようだが、どれもこれも工夫が凝らされたお菓子だ)(ふと視線をやった先、何やらきらきらした砂時計を見付けた。どうやら、中の砂が細かい水晶や金砂らしい。お値段は当然それなりだが、見た目はとても美しい。きらきらした乱反射が、魔法の砂時計みたいだ)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(端から見たら歳上で兄として映るであろう己だが、今は何方が子供なのか立場が逆転しているような。彼が慣れているからこそ成せるのだが)洋菓子は洋菓子でも、普通とちぃっと違った見た目が多いから驚くかもしれねェな。目でも楽しめるたァこのコトだわ(ハロウィンらしい見た目に味も伴えば完璧だろう)(視線を泳がせながら、ふと彼が目に留めた物を見つけて暫く様子を眺める)
……それが気に入ったか。
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葬・祝 2021年10月3日
(自分が封印を施して幼い姿を取るようになる前から、子供をあやすのは何時ものことだ。興味深そうに商品を見つめる白銀の視線に、おばけかぼちゃのランタンから漏れ出る橙の炎が映り込んで、ゆらりと煌めく)
なら、ハロウィンらしいお菓子を君に見繕って貰うのも良いかもしれませんねぇ。私だと何れがそれっぽいのやら。
(きらきらしたそれに目を奪われたのは確かだ、この妖にとって砂時計が珍しいと言うのもあって何だか不思議で。思わず、じ、と見つめていた視線が、相手の言葉にはたりと気付いたようにそのまま相手の顔へ向けられる)
……あ、いえ。何だか綺麗なものだな、と。すみません、時間を取りましたね。さ、行きましょ。
(何かを欲しいと思うこと、望むことが、衝動がひどく少ない妖は、目を奪われてもそれを気に入った、欲しいに直結して考えることがない。故に、手を引いて次の店へ促した)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
俺が見繕うより、祝が選んで買っていった方がカフカ達も喜ぶぜ?絶対。俺も一緒には見るからよ(お土産を何にするのか考えるこの時間も彼らにとっては嬉しい一つであるだろうから)お前が考える”ハロウィンらしいお菓子”、ゆっくり見てこうや(そしてそれ以上に、俺がお前に楽しんで欲しいのもあるンだよ)
…フーン?綺麗、ねェ。待て待て、祝。コレひとつ買っていくから(店員を呼び、彼が見つめていた砂時計を手にして購入し、彼に握らせる。水晶や金砂が昏闇にさらさらと砂を落として眩く。まるで掌の上で糠星が躍るよう)
お前は分からないだろうから教えておいてやる。こういう時は、”欲しい”って言ってイイんだぜ(この砂に負けず劣らず、彼の白銀も煌いていたから)
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葬・祝 2021年10月3日
お菓子ですし、良い物が手に入るなら誰が選んでも同じだと思いますけど。
(そんなものです?と小首を傾げるさまは不思議そうで、やはりどうしても情緒的な理解は鈍いようだ。が、相手が言うならそういうものかと商品を見る視線は素直そのものだ)(手を引いて歩き出そうとしたものの、引き留められると大人しく足を止めた)
買うんです?……え、あの。あの、クロウ
。…………、……えぇと、……ありがとう、ございます……。
(手に乗せられた砂時計に、驚きと戸惑いで言い淀む。どうにも、相手に対して反応に困って口調が乱れることが増えた。きらきら、ランタンの明かりに反射して、きらきらら、乱反射が白い小さな掌にまで煌めく光を広げる。やっぱり、きれい、と小さく呟いた)
葬・祝 2021年10月3日
(“欲しい”)(欲しがることは、最近漸く少しだけ知ったばかりで、どうにも不慣れ。この妖は無意識に、どうせ逃げ回って生きるしか出来ないなら、と。手持ちのものは、たったひとり以外極力切り捨てて持たないようにして来た。だから、腰を落ち着けて生きる場所を得た今でも、物を欲しがり、溜め込むことに不慣れだ)(これから、少しずつ学ぼう)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(ふるりと緩く首を振って)アイツらはいいモノが欲しいンじゃなくて、祝が選んだモノが欲しいと思うンだわ。渡したら聞いてみ?(そういった機微を学んでる途中であろう彼ににこやかに告げて、皆まで言わず)
お前が欲しそうな目ェしてたからな。ハハ、なーにかしこまってるンだよ。別にコレぐらい構わねェさ。今日の思い出の記念として、取っておいてくれ(彼の大事な人達への土産ばかりで此の儘だと彼自身の今宵の土産がないままで終わりそうだった故に。からっと笑い飛ばして手を引いて歩き出す。銀河のように砂時計の煌きが波を作っているようで)気に入ってもらえたンなら良かった。
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(歩く途中、沢山の飴が入った籠を持った南瓜男が此方を見て手を振っていた。ジェスチャーで何かを伝えているようで、察する)(あァ、コレはイイ機会かもしれねェ)
祝、コイツに「トリックオアトリート」って言ってみろ。
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葬・祝 2021年10月3日
聞いてみろ、と言われましても……。
(何て聞けと。でも、多分、気持ちが嬉しいとか、そういう言い回しは聞くから、そういうものなのだと思う。多分)(掌の上の煌めく砂時計は、良く見ると細いチェーンが付いていた。首から下げておけるらしい。その方が安全に持って帰れそうだし、何だか綺麗だから、良いかもしれない。兎耳に引っ掛けないように注意しながら、そっと首に掛ける。きらきら。目線がずっと、きらきらした砂の流れを追い掛けている。この妖は存外、綺麗なものが好きだ)
気に入りました、けど、……あの、クロウ、君なんか、私に毎回色々与えてません……?
(今気付いたが、前回も小物入れを買って貰っている。気が付けば支払われていた貸衣装代もまだ返していないので、めちゃくちゃ貰っている気がしてならない)
葬・祝 2021年10月3日
(言ってみろ、と言われると、示された男性を不思議そうに見上げるバニー少年。ひょん、と兎耳が揺れて、鈴の音ひとつ)
……とりっく、おあ、とりぃと?
(物凄く、平仮名だった。頭の中で意味も文字も変換出来ていないので仕方がない。聞いた音をそのまま口に出しただけである)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
『私が選んだものよりも、もっと良い物が手に入るなら分かる人に任せた方がいいと私は思ったんですけど、どうなんでしょう』とかそんな感じだ。まァ、いずれ祝にも分かる時が来るだろうよ(要は相手の気持ち、という事を彼は未だ理解っていないと思うから。其れは今後、ゆっくり知っていけばよいと)(首に引っ提げた砂時計に満足そうに微笑んで)
ンー?そうだったかなァ~気のせいじゃねェ?(はぐらかす。が、)もしそう思うンなら、何か俺にも選んで買ってくれよ。祝(なんて、おねだりを)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(バニー少年と南瓜男の組み合わせは、この季節でなかったら奇抜な二人として視界に映っていただろう。たどたどしく口にする様子を温かく見守っていると、南瓜の男がオーバーリアクションでわたわたした後に籠から赤い飴を一つ取り出して、彼の前に差し出した)
今、祝が言ったトリックオアトリートって何なのかって言うと、お菓子をくれなきゃイタズラしちまうぞって意味なンだ。ハロウィンの祭でよく耳にする言葉なンだぜ。祝は初めて聞いただろ?
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葬・祝 2021年10月3日
……多分また感情や情緒的な問題なのは理解しました。
(む、と難しそうな顔をした。人って難しい。分からないなら分からないなりにやるしかないし、分からないことは網の目を潰して回るように地道に埋めて行くしかないのだけれど。果てしなくて、途方も無い。分からないことだらけだ。でも、前より教えてくれるひとが増えた分、きっと捗る)
あ、言いましたね。何か探します。
(探します)(宣言した、この悪霊。だって、貰いっ放しって何か落ち着かない。嬉しいけれど。多分、己に貰う側である認識がないからだ。なので、贈り返しする物を考えようと思う)
葬・祝 2021年10月3日
(差し出された飴を思わず受け取ってしまって、目をぱちくり。今、なんで飴を渡されたんだろう。やけにわたわたされたけれど、何か変だっただろうか。ことん、とゆっくり小首を傾げる。小さな子供の頭上にハテナが舞っているのが多分目に見える。南瓜男と少年の間に、変な間。そうしていれば、後ろから相手に説明されて)
嗚呼、なるほど。言葉の並び的に、えぇと、悪戯(とりっく)、か(おあ)、お菓子(とりぃと)、ってことですかね。私は初めて聞きましたけど、あの子は多分知ってますかね。確か去年仮装していたのをちらりと見た気がしますし。
(納得した様子で言葉を頭の中で整理して、ちょっと満足そうな気配。分かると満足する)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
そんな焦らなくても大丈夫だぜ。お前のペースで一つずつ、学んでいけばイイ(時間は無限ではないけれど、たっぷりあるだろうから。己より長く生きている彼が未だに未知とぶつかって、真似るではなく機微を学びこの先どうなるか見守るのはとても楽しく)
お、ホントか?じゃァ、俺へのヤツは俺は口出ししねェから好きに選んでくれよ。楽しみにしてっから(期待に胸膨らませて)カフカ達に渡すのは探すからよ。さっきの輸血パックに入ったモノや魔法薬っぽいのはネタになりそうだったなァ(他にも蛙の形をしたチョコや何語だか分からない魔導書の様な表紙の本など様々なものが店先に見えて)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(ぐるぐるしてるなァ)(多分、何故お菓子を渡されたか分からないと思ったから解説を添えて正解だった)そそ。合ってるぜ。祝にイタズラされると思ってわたわたしてたンだな、きっと。俺も初めて知った時は、面白い言葉があるンだなァって感心してたわ(南瓜男は己にも視線を投げ掛けていたが、俺は大丈夫だ、と遠慮するのが分かれば離れてゆき)カフカは…知ってるかもしれねェな。小説を書く時に色々漁ってたら出てきたとかで。
今日、新しいコトを祝は学んだハズだから、今後ハロウィンの祭に参加する時に言ってみるとイイぜ。
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葬・祝 2021年10月3日
そうですねぇ、先は、……長いですから。
(長く、きっと長くするから。人真似じゃないものを、増やしてみたい。自分を、増やしてみたい。学んで、学んで、積み上げて。そうしたら、それを喜んでくれると知った。それが許されると知った。なら、そうして生きたい)
ふふ、こうやって選ぶのも楽しいかもしれませんね。輸血パック入り苺ゼリーは確かにハロウィンらしい?のかもしれませんねぇ。魔法薬みたいなものは……あれ何だったんでしょう。
(中身が分からない。不思議そうにまた並ぶ商品を眺めた)
葬・祝 2021年10月3日
悪戯……悪霊の悪戯はちょっと洒落にならなさそうですねぇ。
(くすり。納得と共に、去って行く南瓜男の背を見遣り、面白がるようにわらう。悪霊が闊歩する、なぁんて、本当にそれこそこの祭りそのものだなと気付くと何だか面白い。なるほど、仮装で仲間の振りをしている彼らは、今この時点で確かに人も悪霊も区別が付いていない)
カフカ、結構現代的なものも好きですからねぇ。……くふふ、お菓子を持っていない時のあの子にやったら、知っていると思わなかった持ってないと慌ててくれそうですが。
(悪い顔。悪戯っ子のバニー少年。ちょっと楽しくなって来たらしい)
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杜鬼・クロウ 2021年10月3日
……今がとても倖せだと思うケド、これからもずっとアイツと末永くな(心動く儘に。今まで希薄だった願うという行為、恐らく奥底にはもう大分昔から存在してた慾なども含めて、積み重ねて)
面白そうだからって選ぶのもアリだと思うぜ。魔法薬っぽいモノは中身、何入ってるか分からねェなァ……飲んでからのお楽しみってヤツかね。
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
わ、本気の悪戯か?そいつァ、眠れなくなりそうだ(本物の霊が紛れ込んでいてもこの祭の間ならば誰でも楽しむ事が出来る、だなんて。一般人からしたら彼も仮装した人に見えるだろうが、知る人から見れば面白い状況だなと思う。つられてころころと笑み転がして)
イイねェ、とびっきりの反応を返してくれそうだから一度やってみたらどうだ?(悪い顔2。わるいことを企む時はとても愉しい。吸血鬼の姿も相俟って恐ろしさも滲み出ている気がする)
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葬・祝 2021年10月3日
ええ。……君もね。
(にこりと逸そ無垢めいて笑って返した応えは素直に。少しだけ間を空けて、ひと言付け足す。君も、一緒にね。ヤドリガミとして、その器物が無事である限り。先は長いのは、自分だけじゃないのだから)
ある程度味の分かるものを、と思っちゃうんですけど、何だか分からないものも面白そうですよねぇ。
(笑いながら、輸血パックの鮮やかに赤い苺ゼリーとちょっと不気味な紫の葡萄ゼリーを買う。ついでに、魔法薬のような小瓶も買った。しゅわしゅわと泡が見えるから、多分炭酸ジュースか何かではないだろうか。舐めると舌の色が変わる飴なんかも売っていて、面白い)
葬・祝 2021年10月3日
一般人をいじめたりしませんよ。
(驚かすのは楽しそうだけれど。くすくすと癖のように口許に手をやって、笑う。何時もなら袖の影だ。悪い顔をした少年と青年が手を繋いだまま、くすくすころころ笑いあって夜道を行く)
そうしてみます、面白そうですし。……あ、クロウあれ見に行きましょう。
(手を引いて、何やら煌めく箱をジャグリングしているミイラ男の方へ歩き出す。興味はまだまだ尽きないだろう)
葬・祝 2021年10月3日
(そうして、しばらく。あれもこれもと買い込んで、遊び疲れるまで歩き回ろう)
(無効票)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
俺は…今こうして祝と遊んでるだけで十分倖せだから(誰もが笑っていられればそれ以上は、)(誰かに隣にいて欲しいと望んでも、自分には”ずっと”を抱く資格がない。掴みたかったこの手は、何度すり抜けた事か)(笑みに潜ませた影は、この昏闇が隠してくれた)
そうだなァ。社に持って帰って、一緒に開けて祝も味を確かめるっつーのも悪くねェかもな(購入品を横目にからからと笑って)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
祝は優しいなァ。っと、待てって!ンな焦らなくても大丈夫だって(ジャグリングしているミイラ男の芸に見入ったり、この通りにある出店をぐるりと巡っていれば、予定していた時刻を迎えた。まだ明かりはちらほらついているが、これ以上の長居は禁物)
さァて、もう大分満喫したコトだし。そろそろ戻った方がイイだろ(楽しい時間はあっという間で、歩んできた道を戻っていく最中に、両腕を宙へと伸ばし彼へと聲を投げ掛けて)
……祝。今日はお前にもう一つ渡したいモン持ってきたンだよ。
(無効票)
葬・祝 2021年10月3日
(明言を避けた所で、この厄災を一度懐かせたのだから、信頼させたのだから、覚悟すると良い。“ずっと”は君が言わずとも望まずとも、勝手にそうする。精々、みっともなくとも情けなくとも未練を引きずると良い。未練になるほど繋いでやるから、捨てられないものを山ほど抱えて行くと良い)(そうしたら)(死者だってこの世に留まるくらい出来るのだから)
葬・祝 2021年10月3日
(見て回って、はしゃいで笑って。たっぷり満喫した悪霊は、UDCアースで徐々に重くなって行く身体も気にならないくらい遊び倒した。きゅ、と大きな手の指先を握るように手を繋いだまま、元来た道を帰るさまは遊び疲れた幼い子供が家族に手を引かれるよう。ふと相手が一度その手を離して宙へ向けると、ぴたりと足を止め。不思議そうにそれを視線で追って)
……渡したいもの、です?
(何だろう? 何かあっただろうか、と考えはするが、分からなかった)
(無効票)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(当たり前の倖せを皆が得られる未来の為に。俺が人の器を得た意義の為に。とはいえ、早々に命の灯火を消すつもりも無いし、抗えるならばとことん足掻くつもりではある)(欲しいモンは自分の手で掴み取る迄)
(二人に流れる静の間は、心地よかった)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(己の体力はまだまだ十分すぎる程余ってはいたが、彼にとっては長く留まれない地であるのは明白で。気遣いつつ、自分も歩を止めて)そんな改まって渡すモノでもねェンだがな。偶然、見掛けて。祝が持ってた方が喜ぶかなァと思ったからよ(待ち合わせの時からずっと持っていた大きな紙袋から品物を取り出して、彼へと渡す)
(朱の烏のぬいぐるみ──幽世世界の祭にて、射的の景品で見つけた代物)(実際、取ったのは俺ではねェンだケドな…)(浮かぶのは白銀の髪に角に花を咲かせた男の貌。最終的に取ってもらう羽目になってしまった事を思い出す)
(✝🎃✝)
葬・祝 2021年10月3日
(みんな、なんて求めやしない悪霊は、君がみんなのために動いたその時、本当にひと握りのためだけに動くことが出来るだろう)(幸運であれと。不幸よ遠ざかれと)(“どうか、きみがしあわせでありますように”)(その手首に神威(ねがい)の欠片を結ったのだから)
葬・祝 2021年10月3日
何を持ち歩いているのかと思えば、って、……わ。
(両手で受け取ったそれは、朱い。朱い、烏。思わずきょとんとして、それとしばらく見つめ合ってしまった。この嘴は烏だと思う、多分。ぬいぐるみなんて抱えたこともない妖は、両手でそれを顔の高さで持ったままフリーズしている。烏の縫い付けられた硝子玉の目と、バニー少年の鏡面の眼差しが無言でじっと、じーっと、見つめ合っている。なかなかシュール。ややあって、徐に、もふ、とその翼を触る。フリーズからの再起動。もふ、もふもふ、もふ。もこ。もこもこしている。ぬくい)
葬・祝 2021年10月3日
(きゅっ)(胸に抱える)(やわこい)(思わず、ふにゃりと幼く表情が緩む)(傍から見ると、ぬいぐるみを抱えた姿に違和感は零である)
葬・祝 2021年10月3日
(もふ)
葬・祝 2021年10月3日
……あ。すみません、あの、つい。これ、くれるんですか、クロウ。……ありがとうございますね、大事にします。
(まだ表情が緩んだまま、やわやわした笑顔でお礼を言う。その間も、ぬいぐるみはきゅっと抱っこされたままだ。それから、徐に自分からも相手に差し出した包みがひとつ)
あげます、君に選ぶって言ったでしょう。
(中身は、綺麗な硝子細工の鈴。高くて綺麗な音がするそれは、まるで清らかなものみたいで、凛と澄んでいて、光にきらきらして、真っ直ぐな君のようだから。何処かに飾るも身に付けるも、君の自由だ)(自分の兎耳付きカチューシャに揺れる金の小鈴を指先で軽く弾くと、りりん、と聞き慣れた音色ひとつ)(全然違うけれど、ちょっぴりお揃い。何となく楽しい)
(✝🎃✝)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(─────、)
(腕に結われたお守りも、彼の祈りに応えるように仄かに燈った)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
いつ渡そうかと思ってなァ。今しかねェわと思って(バニー姿の少年と朱烏のぬいぐるみが顔見合わせてる光景は端から見ると微笑ましいやら珍しいやらで、思わず小さく笑み零し)このカラスのぬいぐるみもお前に貰われた方がきっと嬉しいかと思って(誰かサンに似てるし、と三日月を描く様に微笑んで)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(もこもこ繰り返してる)そんなにお気に召したか、はふりサン。
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(喜んでくれてるなら何よりだ、と柔い眼差し向けていれば、差し出された包みを見て瞬く)え、俺にか…?言ったケド、本当に選んでくれてたとは……(己が他所を見ていた時だろうか。全く気付かなかった)(中を開いてみると、ちりんと清涼な音が掌から溢れて自然とはにかむ)…さんきゅ、祝。大切にするわ。どこにつけようか迷っちまうな(彼の方から鳴る鈴音と貰った鈴が重なり合わさって小さなハーモニーが奏でられ)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
(──気付けば入口まで戻ってきて。最後にこの景色をバックにちゃっかりスマホで彼と一緒に自撮りした写真を収めた後に、再び扉を潜れば通りの外はとっぷりと夜が更けているのにも関わらず、未だ賑やかな音楽や聲は飛び交っていて。仮衣裳を脱いでしまえば本当に夢のような時間が終わってしまったかのよう。華やかな光景に後ろ髪引かれる思いではあったが、懐からグリモアを取り出せば形を変えた紫鴉が宵空の中を翔ける。転送の準備が整ったのを見計らって、彼に向き直り)
杜鬼・クロウ 2021年10月3日
ちゃんと社まで送り届けるって言ったモンなァ。それじゃ…帰るか。
(ちりん、りりん)(二つの鈴が鳴った)
✝ Happy Halloween ✝