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すごい速さ

矢来・夕立　2021年9月11日

鳴宮・匡　2021年9月21日
それ窒息するだろ。救急車呼ぶ？（ハナから本当だと思っていない。気のない軽口を返して）（それから、少し考えるような沈黙）そもそも俺は人間の中身のかたちを知るのは得意じゃないんだよ。あいつは見かけが人間だけど、こう、人間じゃない――いや、違うな、人間の論理で生きてない？　いや、視点が違う？　中身が人間の形におさまってない？（あれでもない、これでもないと紡いで）……なんか、そういう感じで。かといって俺みたいな“ひとでなし”って感じでもないし。（だから、よくわからない。）（そう、結んだ）

矢来・夕立　2021年9月21日
それで概ね当たりだと思いますよ。親切でいいやつですが、目に見えないところを間違えています。そこに違和感があるんじゃないでしょうか。（別に気道に入ってないもちもちを噛み、考えて）まあ、そう。いいやつですから。仲良くしといて損はありません。

矢来・夕立　2021年9月21日
るみちゃんなら無用の心配でしょうけれど、隙さえ見せなければなんの問題もありません。

鳴宮・匡　2021年9月24日
逆に言ったら、隙を見せたらやばいやつってこと。（まあ別にそれに関しては、彼に限らないだろう。さして気にした様子もなく、事実確認程度の温度で訊き返して）……まあ、別に好き好んで同じ猟兵とことを構えるつもりはないしな。相応に付き合うことにはするよ。

鳴宮・匡　2021年9月24日
…………というか、心配してたんだ。

矢来・夕立　2021年9月24日
別にしてないですけど。（食い気味）

鳴宮・匡　2021年9月25日
今自分で言ったじゃん……いやいいけど。

矢来・夕立　2021年9月25日
チッ……　年下の美少年に憂われるなんて旅館の有料チャンネル並のありがたさですよ。伏してお礼をして頂きたいもんですね。

鳴宮・匡　2021年9月27日
はいはい、ありがとな。（おざなり）
……というか、もしかしてそれが用事だったとか？

矢来・夕立　2021年9月27日
アレは。この街に出入りしていれば早晩分かることですが、我々とはベクトルが違う人殺しです。

矢来・夕立　2021年9月27日
すぐに刺すほど頭の悪い奴ではありませんが、頭のおかしい男ではあります。死なれると悲しいのでなるべく身の回りに気をつけて過ごしてください。

鳴宮・匡　2021年9月29日
なるほどな。じゃあ万が一の時は殺さないように気を付けるよ。（さも当然みたいに言った）（自分が殺されることなど微塵も考えていないような）（或いは、“死なれると悲しい”が自分に掛かっているなどとは微塵も思っていないような）（そういう言葉だ）

矢来・夕立　2021年9月29日
……はあ。るみちゃんはそういう人間でしたね。

（「死ぬ」「死なない」の話で言えばいい勝負の二人だった。どちらも自分の目に絶対の自信があり、何があっても生きているつもりで、誰かを手にかけることに少しも躊躇わない）

百年生きるとして、その百年のどこかであいつが障害になります。
ですからアンタが気をつけるのは「殺さないよう」じゃなくて「殺されないよう」ってところ。

鳴宮・匡　2021年9月30日
……要するにお前の目から見たら、俺より強いって話？

矢来・夕立　2021年9月30日
るみちゃんのほうがぶっちぎりで強いですよ。黒江のやつが異様に死ににくいんです。

鳴宮・匡　2021年9月30日
……言葉通り「死ににくい」ってだけなら、そこまで問題になるとは思えないけど……（自身の異能ゆえに――ただ、そこへきて懸念があるとすれば）（相手も猟兵だ、ということ）……でも、お前が言うなら多分そうなるんだろうな。わかった、気を付けておくさ。

矢来・夕立　2021年10月1日
そうしてください。……こう言った後でおかしな話ですけれど、度々いらしてくださって良かったです。何かと手を借りるかもしれません。

鳴宮・匡　2021年10月2日
ん、了解。（頷いてから、僅かに首を傾げた）……俺の手を借りるような事態があるのか？　ここ。それとも、ここでの話じゃなく？

矢来・夕立　2021年10月2日
ここ以外の話は今更でしょ。累計五十本ほど借りた覚えがありますね、腕。（はやり物がプリントされたポスターを目で追う）物騒なことはしょっちゅうですよ。ヤクザやヤクザもどきや頭のおかしい連中や得体の知れない怪物がいて、たまに困るんです。なんで、よろしくお願いします。

鳴宮・匡　2021年10月7日
細かく覚えてんなお前……（なんて軽い調子で相槌してから）（こちらは買った包みに目を落とした）なるほど。……得体の知れない怪物はまだ会ったことないな。あまり夜中に来ないからかもしれないけど。

矢来・夕立　2021年10月7日
夜のほうが楽しい街ですよ。面倒なところも含めて日陰者には居心地のいい街です。…デートにはよした方がいいですね。それ、どうせ好きなひとへのお土産でしょう。（当て推量である）

鳴宮・匡　2021年10月9日
そういう“居心地の良さ”ってのはまだあんまり感じてないな。（まあ、せいぜいが立ち読みをしたり、ビルを根城にする誰かさんに用事がある時くらいしかうろつかないからかもしれないが）……仕事の時しか寄らないからな、さすがに人連れてはこないさ。（続いた言葉に対しては、あからさまに言及を避けた）

矢来・夕立　2021年10月9日
分かりやすいんですよ。（一本取ったつもりで口角が上がる。明らかに得意げな、いわゆるどや顔だ）最近どうですか――と訊きたいところですが、早めに帰った方がいいでしょう。お土産って話す口実になりますからね。（眼鏡のブリッジを上げる。喉がまだ僅かに笑っていた）

鳴宮・匡　2021年10月16日
わかりにくよりいいだろ。（完全に負けを認めたような発言だ、が――まあ、この相手にならばいいだろう、という思いもある）どうもこうも、相変わらず長期戦の様相だよ。焦っちゃいないから、いいんだけどさ。（そっちこそ――と、問うにはそれこそ、時間が許さない気もした。息を吐いて、）……そうだな、遅くならないうちには戻るとするよ。

矢来・夕立　2021年10月17日
生ものですしね。……三つ買って良かったんじゃないですか？

鳴宮・匡　2021年10月25日
一個余るけどな。（なんて、がさりと紙袋を軽く振った）……ま、分ければいいか。

矢来・夕立　2021年10月25日
だからその余ったのを半分こするんですよ。（肘でつつくような物言いだ。どこか浮ついてもいる）同じものを分けるっていいじゃないですか。オレもひとつだけ買ってこうかな。

鳴宮・匡　2021年10月27日
ひとつだけだとあからさまじゃない？　二つ買って行ってちょっと交換、とかにしといたら。（いやでもそれがいいのかな、なんて）（なんとなく少し弾んだみたいな相手の言い分を聞いて思う）

矢来・夕立　2021年10月28日
……。（沈黙）（間）（沈黙）

一理……ある。

矢来・夕立　2021年10月28日
ほどよいアピールって悩みません？そうでもないですか？

鳴宮・匡　2021年11月1日
いや、悩む。
特に俺、割とストレートな表現しかできないからな……それこそあからさますぎるんじゃないかとは時々思う。

矢来・夕立　2021年11月2日
好意なんてとっくの昔にバレてるワケで、いちいち悩むこともないと言えばそう。しかし物事には常に塩梅と言うものがついて回る。この板挟みです。

鳴宮・匡　2021年11月9日
難しいよな、ちょうどいい按配ってのも。……まあでも、相手が何も言わないならいいんじゃない？　俺は時々怒られたりするからあれだけどさ。

矢来・夕立　2021年11月10日
え。相手から怒られるんですか。なんでまた。

鳴宮・匡　2021年11月15日
あんまりそういうのはさらっと口に出すものじゃない的な……？　たぶん……。まあそもそも一度振られてるからな……。

矢来・夕立　2021年11月15日
それ照れ隠しですよ。もっと言っちゃえ。

鳴宮・匡　2021年11月22日
いや……、こう。それで逃げ道を塞ぐのも、なんかさ。
ずるい気がする……というか。

矢来・夕立　2021年12月1日
告白しといて逃げ道もズルも何もないでしょう。（躊躇いなく述べる）

鳴宮・匡　2021年12月12日
だからって向こうがこっちを選ぶと決まってるわけじゃないんだからさ。
その選択の幅を勝手に狭めたくない……っていうか…………、

鳴宮・匡　2021年12月12日
……自然に自分がそうって思えた気持ちを大事にしてほしい……みたいな……（伝わる？　というように首を傾げた）

矢来・夕立　2021年12月13日
心から自分を選んでほしいってことですか？なら分かりますけど…それもある程度は押して成るモンだと思いますよ。

鳴宮・匡　2021年12月21日
ある程度はな。
ある程度の加減がわからないから、本人がダメって言ったら控えてる。

矢来・夕立　2021年12月21日
ヘタレ。（飲み切ったストローを行儀悪く噛んでいる）
オレが背中をグーで殴り飛ばしてあげます。どうせ周りのひとは「押していけ」なんて言わないでしょ。
（ガンガン行かせる気である。あなたが後から他人のせいにする人間ではないと分かっているからだ。言うだけタダ。あと自分のことではないので気が強い）

鳴宮・匡　2022年1月13日
なんでお前が俺の事情を気にかけるんだよ……？
（いや押していけとは友達にも言われたけど）（続けたそれはなぜか少し言い訳がましい響きになった）
（といったって、言い訳したかったのは多分、そこではなく）
…………それで苦しい気持ちにさせたらいやなんだよ……、って。
言うけど。それも本当だけど。
多分、嫌われるのが怖いだけなんだろうなとは、自分でも少し思ってる。

矢来・夕立　2022年1月13日
面白いから。

鳴宮・匡　2022年1月19日
これ以上ない明確な答えをありがとな。
（やれやれ、と包みを抱え直した）

矢来・夕立　2022年1月19日
まあまあ。お互い頑張りましょう。応援してますんで。コレはホントですよ。（顔は変わらないが、変わらないなりに本心であると伝わっただろうか。包みの音につられてそちらを見る）もう行かれますか？

鳴宮・匡　2022年1月29日
ん。（言葉少なに頷いて）（どちらの文言に対しても、だ）
俺も応援してるよ……とか言うと、若干白々しいかもしれないけど。でも、これも本当。

……で、いくつ買っていくんだ？

矢来・夕立　2022年1月31日
……。ふたつかな。

鳴宮・匡　2022年2月17日
そ。じゃ、健闘を祈る……ってことで。

（ひらっと手を振って、相変わらずいつも通りの顔で）（やがて足音と気配は遠ざかって、消えていくことだろう）