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【1:1】いにしえより紡ぐ ~ 第弐幕

待鳥・鎬 2021年9月10日


ヴィンテージのレース越しに午後の光が差し込む店内

深い飴色のテーブルを囲むのは、二人と一匹
挽き立ての珈琲豆の芳ばしい香りが鼻腔をくすぐる

人の心を湛えた「もの」達は、遠い昔に想いを馳せて

交わす言葉に花が咲く

・×・×・×・

UDCアースの何処かにある骨董品店にて

戀鈴・シアン
待鳥・鎬

上記2名の1:1RPスレッド




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待鳥・鎬 2021年9月10日
(暫し豆を挽く音と香りに気を取られていたが、さて、と手を打ち合わせて仕切り直し)次はシアンさんの番ですよっ。もう気になって気になって。作品って言ってたから、君は道具というより美術品なの?(興味津々に目を輝かせて)
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戀鈴・シアン 2021年9月11日
(興味を持ってもらえるのが純粋に嬉しくて、柔く微笑んだ。さて、この楽しげな少女を前に、期待に添える話ができるかどうか)そうだね、美術品というほど大した代物でもないのだけれど、道具というよりは其方よりかな。
俺の持ち主は硝子細工の職人でさ。その職人が想い人にプロポーズする時に、硝子の花と花瓶を造って送ったんだ。で、その時の花瓶が、俺。花瓶って言うのは――こんな具合の。(右手を前に出す。指先に硝子の破片を集め、創造の能力で小さな花瓶を創り出した。それをコトリときみの前に置いて)
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待鳥・鎬 2021年9月13日
(硝子片の煌めきを瞳に映し、なお一層興味深げに見つめる) 一輪挿しだね。やっぱり、シアンさんの瞳と同じだ。(目の前に置かれた硝子器の澄んだ色と、君の顔を見比べて笑って) その人にとって彼女は、何よりも美しい世界で唯一つの花だったのかな。花瓶だけ見ても素敵な意匠だ。丁寧で、繊細で……君には本当に一途な想いが込められているんだね。……それで、その、花の方は今どうなってるの?(躊躇いがちに尋ねる。たとえどんなに大事にしていても失われてしまうものだってある。)
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戀鈴・シアン 2021年9月14日
(小さく頷く。深い、何処までも抜けるような蒼硝子。結構気に入ってるんだ、と花瓶と同じ色のそれを和らげた)鎬は、嬉しい言葉を惜しみなくくれる人だね。心が綺麗で、感受性が豊かだ。ご明察、俺の持ち主は俺達に込めた想いのまま、最期までずっと一途に一人だけを想い続けていた人だよ。
花の――片割れの方も、俺と同じ時期に目覚めたんだ。あいつも人の形をとって、今も一緒に暮らしてる。仲良くやってるよ。(きみの言葉に生まれた少しの間、躊躇い。優しいきみのことだ、きっと相手の心を案じてのことだろう。安心させるように柔い笑みを浮かべた)
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待鳥・鎬 2021年9月17日
おや、心が綺麗かは分からないよ? 骨董好きの大悪党かもしれない。(くっくっくと悪い笑顔を作ってみせる)冗談はさておき、そのご夫婦の想い出も、それを話してくれるシアンさんも、とても幸せそうなんだもの。僕の方こそお裾分けを貰っちゃったよ。(初めて見た時から惹かれたその硝子の双眸は、こうしていると思いの外温かい色を帯びて見えるのだ。つられて嬉しくなってしまう。そして花の今に話が及べば、ほっと小さく安堵の息を零して)君の相方もヤドリガミなんだね。どんな子なの? やっぱり美人さん?
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戀鈴・シアン 2021年9月20日
ふは、きみが? そんな顔して俺の話を聞いてくれる人が悪党だなんて、あり得ないよ。人を見る目はあるつもり。(悪い顔ですら、あからさまに作り物なのだから、可笑しくて笑い声が洩れてしまう)そうだね、幸せ。幸せな記憶だ。俺の中の大切なもの。華の方は、俺達が出逢った館にも顔を出していた筈だから、もしかしたら鎬も知っているかも。見掛けた事ないかな。翠掛かった長い髪をしていて、少し控えめに話をする子。(手で精一杯長髪のジェスチャーをする。説明能力には優れていないようだ)美人……だね。……改めて外で言うのは照れるけれど。あれ、こういうときは謙遜したほうがいいのかな。
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待鳥・鎬 2021年9月24日
笑っちゃうほど!?(冗談とはいえ渾身の悪人顔が。解せぬとばかりに若干頬を膨らませたが)まぁ、そこまで信用されちゃったなら、真面目に生きないといけませんねっ(シアンさんの見る目を否定するわけにはいかないからね、とわざとらしく頷いて) 館……ってもしかして、more? え、え?(宙を見上げて少し考えたが、すぐに一人の人物に思い当たる)そういえば、猫カフェの方でシアンさんみたいに印象的な瞳の美人さんに会ったことが……あっ! というか、そっか、戀鈴シアンさんとイトさんか! 常連さんのグループ会話で名前を見掛けたことあったや。ごめん、全然気付いてなかった……!
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