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Nostalgic Country

黒江・イサカ 2021年8月22日


高層ビル建設予定地≪ベツレヘム≫

仮囲いで阻まれたその世界は子どもたちの楽園だった。



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黒江・イサカ 2021年8月23日
はーあ、憂鬱だなあ。ボディガード呼んだけど、やっぱり憂鬱は憂鬱だなあ。帰ろうかなあ。(薄汚れた、背の高い仮囲いの前)(折れたように中途半端な出来かけのビルを見上げて、男は嘆いていた)(段ボール箱を2つほど抱えて)キョンキョン、帰る?
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鳴宮・匡 2021年8月23日
(同じく、ひどく中途半端で、未完成なまま打ち捨てられたみたいなビルを見上げていた)帰るつもりなら最初から俺を呼ばないでくれ。(呆れるでもない声音で、平坦にそんなことを言って)……というか、ここ、ボディガードが必要な場所なのか? 段ボールの中身も気にはなるけどさ。(思ったままに疑問点を連ねた)(まあ、廃ビルを溜り場にしているのはあまり“お行儀のいい”手合いではないというのはなんとなくわかるが――)
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黒江・イサカ 2021年8月26日
うーん。キョンキョンよりは僕の方が刺される可能性が高い場所。(見上げたまま、難しそうに眉根を寄せ)此処、ちょっとした独立国家状態だからさ。隣国と上手くいってない感じの。君が思うような状態じゃないけど、まあ、いろいろあるんだよね。(首を直すついで、大袈裟な溜息と共に肩を落とし)箱の中身はそんなに気にしなくていいよ、べらぼうなもんじゃないから。
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鳴宮・匡 2021年9月4日
俺なら刺されないわけ?(そういうものでもなさそうだな、なんていうのは話しぶりを聞いていればわかる。ただの軽口だ)まあ、要するにつまり、街の連中とうまく行ってなくて……みたいな話なのか? ここの連中。(視線は男のほうへ投げないまま、廃ビルを見上げて。僅かばかり首を捻って、新しい疑問を言葉に載せる)……ああ、箱の中身は別に。見せろとかじゃないし。中身を知らないことで俺が不利益を被るわけじゃないんなら、伏せておいてもいいよ。
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黒江・イサカ 2021年9月9日
どうだろ。其処までバカの集まりにはなってないと思うけど、まあ、刺されにくいってくらいじゃないかな。(緩く肩を竦める)(吐く息のついで、荷物を持ち直して)……その辺は歩きながら話すよ。上手くいってないってのは間違ってないし。不利益もほんの少しだし。
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黒江・イサカ 2021年9月9日
(そう言うと、男はまっすぐに歩いて荷物の隙間から仮囲いの1枚に触れた。触れて、ただ何事もなく触れて、次は隣にずれる。それを3度ほど繰り返し――― 隙間なく閉じていた筈の囲いのほんの一部分が、穴でも開いたみたいに奥へと外れて)じゃ、行こっか。(向こう側には、作りかけのビルの姿がよく見えた)
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鳴宮・匡 2021年9月9日
可能性はあるってことか。(大仰に溜息などついてみせたが、別段感慨はない。そんな“もしも”なんてどこにだって転がっているのだから)(多少その可能性が高いような場所に踏み込むと言っても、忌避感も浮かばなかった。何処から撃たれるかわからない世界が、自分の日常だったから)あるのかよ、不利益。……いやまあ、ないって断言されたほうが怖いけどさ、こういう場合。(男の所作を見守っていた。道が開ければ、いよいよもって目の前の建物の姿もよく見える)了解。長居はしないに限るしな。
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黒江・イサカ 2021年9月13日
ないこたないでしょ、いつだってね。知らない不利益も、知る不利益もあるのと同じように。(ひとの手の入らなくなった中はすっかり荒れ果てて――…と言うほどでもなく。寧ろ工事道具などは片付けられているようで、整然とした空き地のようになっていた。目当ての造りかけのビルはまだ少し距離がある。こちらを窺う視線がいくつか、感じられた)どっちが好き?知る不利益と、知らない不利益。
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黒江・イサカ 2021年9月13日
此処はね、子どもの国なんだ。野放しにされた子どもたちが、結託して此処を占拠した。思い切ったことしたよね。黙って其処らで蹲ってたら、ワンチャン悪い大人に手を差し伸べられて、ワンチャン其処で成り上がって、ワンチャンまっとうな生活を――…なんて、まあ確率の低い話か。最初のワンチャンがないことだって、ままあるだろうし。だからこんなことしたのかな。
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鳴宮・匡 2021年9月17日
その二択なら、知る不利益。俺は視えないもののほうが怖いからな。(などと、怖いというわりには平坦な声音で返して)(視線を感じはしても、殊更にこちらから視線を返すことはしない。耳で、肌で、見えなくても視えている)
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鳴宮・匡 2021年9月17日
…………なるほどね。(吐息交じりの納得を一つ、返して)そうだな、大抵はそんなものすら見つからないまま、取るに足らないまま死んでいくもんだ。それくらいなら少なくとも近しいやつと――ああ、これは精神的な距離感の話な。大人と子供より、子供同士のほうがなんか、あるだろ。対等さ、みたいなの。(なんて、とりとめもなく言葉を紡ぎながら)(ともあれここにいる子供たちの事情は理解した、とばかり)
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黒江・イサカ 2021年9月20日
あはは、そういうと思った。君って巻き込まれ主人公みたいな顔してるもんな。(知ることは、身体の裡に入れるということである)(重たそうな君を一瞥すると、くすくすと笑う音はひとり用の静かなもので)ま、それにしたってどうにも運もツキもない。いい場所を獲ったけどね、近い内に磨り潰されて終わるだろう。それが反抗期―――…で終わらないのが、彼らの可哀想なところだ。いい場所だったけど、それがよくなかった。子どもたちだけだったのは… どうだろうな。頭≪トップ≫も、(作りかけの、それでも高いビルの天辺を見上げて)よくなかった。ほんとは関わるだけ損、みたいな場所なんだけどね。
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鳴宮・匡 2021年9月21日
なんだそれ。……主人公、なんて柄じゃないだろ。(そういうのは、もう少し真っ当な人間の役割だろう、と思っている)(単純に、知らないと落ち着かないだけだよ)(なんて、言い訳交じりの言葉は独り言のように小さく響いた)……いい場所だからよくなかったってのは、要するにここを――土地あるいは建物を狙ってる勢力みたいなのがあるとか、そういう話?(トップがよくなかった、というのは、よくわからないが。相手の目の動きにつられた視線は、同じくビルの天辺を向いて)……関わるだけ損、ね。まあ話しぶりからしたらデメリットしかなさそうってのはわかるけど――んじゃ、なんであんたはここに来たんだ?
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黒江・イサカ 2021年9月23日
君の人生の主人公は君さ。それとも、自分の意思でなく生き方を決めてるタイプ?(“巻き込まれ系”をはっきり否定されなかったことにちょっとウケた)(自覚があるだろう言い訳を聞くと、更に)そうそう、察しがいいなあ。埋まってるんだよね。出てきたらいろんなひとが不味いものが。それを隠そうとしてビルなんておっ立て始めたのに、途中で殺されちゃってそれも止まっちゃったし。占拠されちゃったし。いやほんと可哀想。子どもたち、本当に何の関係もないのに。
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黒江・イサカ 2021年9月23日
…………昔、この街には善い子ども売りがいたんだけどさ。それがいたから、不幸に生きる子どもってそんなに多くなかったんだよね。死ぬ子どもは仕方がないとして。(歩み続けていると、ビルの傍にはすぐに到達することになる)(扉も窓も嵌まっていないそのビルなので、何だかビルと云うよりはアスレチックみたいだった)それを僕が殺しちゃったもんだからさあ、それ言われるとちょっと痛いんだよねえ。あはは。
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鳴宮・匡 2021年9月29日
過去形ならな。(軽く、そんな言葉を返して)……今は自分の意思で、知ることを選んでるけど。ああ、なるほどな……どこの国でもやるんだな、そういうこと。で、どうにも手をつけられないでいるところに子供たちが入ってきちまったってわけ。……占拠してるガキは、何が埋まってるとか――いやそもそも、埋まってるってこと自体知らないとか?
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鳴宮・匡 2021年9月29日
子供売りにいいも悪いもないだろ。やってることは一緒だろ。(言葉の意味だけを追うにはそう。だけれど、人によってはそうではないのかもしれない。結局、受け取る側の問題だ)……そりゃお前が悪いな。損するべきだろ。
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黒江・イサカ 2021年10月3日
そう。(半分くらいウケたまま、振り向いて、笑って返す)(その表情に君が何を見るかは、お任せすることにして)知らないんじゃないかなあ、僕だって噂でそう聞いただけで何が埋まってるのかまで知らないし。それに、結構前のことさ。結構前に殺されて、止まって、それがこのまま放っておかれている。何事かはあるんだろうなって証拠ではあるよね。
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黒江・イサカ 2021年10月3日
やってることは一緒だね。一緒だけど、まあ、世話になった身から言わせてもらうとやっぱりあのひとは善かったんだ。あそこで僕、算数とか教えてもらったよ。(よくある、思い出話の声色だ)(箱を抱え直すと、扉があるべき穴から中を覗き込んで)だからこうやって来てるんじゃん。僕だって言いたいことはいくつかあるんだけど、それだって飲み込んでさあ。
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鳴宮・匡 2021年10月7日
結構前ねえ。なんか掘り返すのも泥沼な感じがするな、それ。いいんじゃない、ガキ共が触らなければ放っておけば……ってわけにもいかないのか、埋めたやつにしてみれば。知らないうちに触られてた、ってなると厄介だし。
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鳴宮・匡 2021年10月7日
…………。(つまりこいつは、「恩師を殺した」と言っているのか)(と理解して、生まれたのは溜息ひとつ。それ以上の何もなかった)素直に来るのはともかくとして、別に言いたいことまで呑み込まなくていいんじゃないのか、それは。……いや言ったらまずいってわかってるってことならあれだけど。
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黒江・イサカ 2021年10月14日
そう、一生出てこないはずのものが出てくる“かもしれない”になっちゃった。かもしれないがいちばん厄介だよねえ、いっそ出て来てしまえばあっちは多少無茶してでも最善の行動を取れるのに。(尤も、その最善はする側の最善でしかないのだろうが)(覗き込めば、ひとの気配はあれども姿は見えず)(ふんと短い溜息をつけば、君に声をかけるでもなく建設途中のビルの中へ)何てことはないよ、だって彼女だって死にたがっていたんだぜってことだけで……まあ、故人のことべらべらと話す必要もないからさ。僕は押し黙るんだ。
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鳴宮・匡 2021年10月16日
“かもしれない”の状況じゃそれもなかなか、って感じか。……時間の問題な気もするけどな。懸案事項が自分の制御下にない――って状況、人間にとってはストレスだろ。(自分が“人間”の勘定に入っていないようなその物言いは、相変わらずで)(ビルの中へ踏み込む背中を、追うようにして入っていく)……そりゃ確かに黙っておいたほうがいいだろうな。殺した奴が言っても逆効果な発言の三本指には入ると思うぜ。
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黒江・イサカ 2021年10月27日
更に、出来ればしたくないんだよ。みんなね。これは子どもらがどうこうでなく、“みんな”だから、自分がやりたくないんだ。誰かひとりだけだったら、とっくに子どもらは餌だったかもしれないね。(内装が終わっていない屋内は足音がよく響いた)(わざと鳴らしているのだろう、誇らしげなほどの道のりが)でしょ?言わない方がいいことってあるよな。
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鳴宮・匡 2021年11月9日
……“みんな”の中から突出したくないって話なら、まあそうだろうな。(人間なんてそんなものだろ)(なんて、温度のない平坦な呟きを零して)(響く足跡を追いかけるような、こちらの足音はほとんどしない)そうだな、できればそのまま墓場まで持っていったほうがいい類だぜ、それ。
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黒江・イサカ 2021年11月20日
そう、人間だから。しかも、ちゃんとした大人で悪いビジネスだってしてる。こうなると、いろいろ雁字搦めになって動けなくなるんだよねえ。(とんとん、たたん)(わざと跳ねて足音のリズムを刻む)(段ボールの中身がガタカタと揺れて)んもー、わかってるって。僕だって無駄にぶたれたくないし。……ああでもねえ、いまから逢う子どもはべつに大丈夫だな。彼らは本当に、何も知らないんだから。(通路の先。ほんの小さな、金髪の子どもが見えた)
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鳴宮・匡 2021年11月22日
それでリスクを野放しにするのもどうか、って話ではあるけど――まあ、それを破ってまでケアするリスクでもないって話か。(どこまでも対照的に、足音などほとんど立てないまま。中身大丈夫なの? なんて、平坦に問いかけていた)何も知らない相手だからって、お勧めはしないけどな、俺は。人の口に戸は立たないんだから、何処からどうなってまずいところに漏れるかわかったもんじゃない。
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黒江・イサカ 2021年11月28日
次にそのリスクをどうにかしなきゃいけなくなるの、手ェ出したひとだしね。ああ、此処にちゃんと大人しくビルが建って埋まってくれていれば―――…後の祭り後の祭り。(なむなむ)(手は合わせられなかったので口で言った)(人間が埋まってるとも思っていないが)(段ボールの中身に疑問が差し向けられると、返事の代わりに控えめに横振りした)(かたかたと軽そうな音)僕と君くらいしか知らないよ。…いや、あと2人くらい知ってるかな?  ……やあ、こんにちはキキ。キキで合ってる?
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黒江・イサカ 2021年11月28日
(君に向けた声も、エントランスになるはずだったらしい其処に差し掛かれば広く響いて恐らく、向こうに立つ子どもにも聞こえたことだろう。流石に何のことかまではわからなかっただろうが―――…その表情にあったのは、あからさまな猜疑心だった)紹介するよ、キョンキョン。彼はキキ。見ての通り外人のガキだけど、此処産まれ此処育ち。今では双子の兄貴のララと一緒にこのビルを占拠している首謀者さ。とっても似てるんだよ、彼ら。(キキは、金髪碧眼、背丈は160もないだろう少年だ。黒江のことを異常者だと思っていて、それは恐らくララもそう。だから、それと共にいるあなたのことを警戒していた。頭も下げず、目も逸らさない。黒江のことは隠れている他の少年らが見ているから)キキ、彼はキョンキョンって言うんだ。今日はボディーガードとして連れて来たよ。
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鳴宮・匡 2021年12月21日
そういや、何か埋まってるってのは知ってるのか、こいつら――(いや、声をひそめもせずに話しているということは、知っているか、或いは知ったところでどうということもないものだということなのだろう)(或いは、「まずいものだ」とだけ知っている程度)(そんなことを、頭の隅で考えつつ)
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鳴宮・匡 2021年12月21日
(正面。帽子の男が示す少年たちの方へ視線を向けた)(相手の明らかに警戒するような視線を受けても、眉一つ動かさない。事実、別にどうということもない。視られるのは好きではないが、慣れている)その呼び方で紹介するなよ……というか、わざわざ俺のこと紹介する必要すらないだろ……。別に俺、頻繁にここに足を運ぶわけでもないんだし。
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黒江・イサカ 2021年12月25日
(ぱちりと、君に向かってウインク)(それは君の想像がおおよそ合っていることの証左だった)知らないものは怖いだろうからね、名前って大事さ。僕らは此処に戦争しに来たわけでもないし―――…あはは、ないって言っただろ?なに?キョンキョンがパンピーには見えないって?そりゃそうだ。ははは。(世間話みたいに立ち話をする)(キキが言う通り、探るような眼差しは寧ろ君の方へ深く注がれていた)(君のことを知らないからだろう、それを怯えた眼差しと取るか縋るような眼差しと取るかは――― 君次第だが)ほらキョンキョン、君の愛想が覿面に悪いから疑われてるじゃない。君、こういうことよくあるだろ。ちょっと雰囲気が違くてさ、こういう子どもに懐いてもらえないの。
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鳴宮・匡 2022年1月19日
じゃあその紹介ダメじゃねーか。名前じゃないだろ。(はあ、とひとつ息を吐いて)(探るようなそのまなざしを真っ向から見返した)(――向けられたまなざしの色を、よく知っている。昔はそれを見ないふりして、切り捨てることで生きてきたけれど)――鳴宮匡だ。キョウでいい。(そこまで言って、ひとつ溜息。何を言えばいいやら、考えて)警戒しなくていいよ。こいつの言う通りの事情で、お前らに危害を加えるつもりはないから。(……言ったところで即座に警戒は解けないし信用を得られるわけでもない。ただ、“自らの口から言う”というのは、大事だ)
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黒江・イサカ 2022年2月8日
(キョンキョンって呼ばれないようにちゃんと自分から呼び方提示してる!)(自己紹介をしている君の後ろで笑っている帽子の男があった)(ひい、と、この場に不釣り合いなおかしげな呼吸)……っくくく、そうそう。寧ろ、僕が君のこと殺したら僕の方が殴られちゃうかも。困っちゃうよな。連れてきてよかっただろ?(それを、茶化すように言うものだから君の言葉がどう伝わっただろうか。はっきりとした敵意が帽子の男に注がれたのは間違いなく、それに肩を竦めながら段ボールを少年に受け渡した。彼が持てるくらい、それは軽い)(後ずさりをし、少年は、「兄貴に見せてくる」と言った)(視線を一度も外さぬまま、ずりずりと、角を曲がるまでそうして) ―――…よく見た?キキ。キョンキョンは目がいいらしいから、たっぷり見ておいてよ。
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鳴宮・匡 2022年3月9日
(なんであいつ笑ってんだろうな、みたいな溜息)(別に言及するようなことはないが)別に殴りやしないよ。殺す前に止めるからな。(なんて、吐息交じりに零した。……法治国家では仕事上必要でなければひとを殺さないし、ひとが殺されるのも容認しない。そういう風に動くようにしている)(随分と軽そうな段ボールを抱えたまま、こちらへ視線を向けたまま、引っ込んでいく相手の姿が、見えなくなるまで見送ってから)……含みのある言い方だな。なんかあるのか、あいつ。
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黒江・イサカ 2022年3月14日
手貸して、キョンキョン。(空いた手、自身の掌を見せる)(それを寄越せと云わんばかり、片手を差し伸べて)
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鳴宮・匡 2022年3月15日
は? なんで急に。(当然のごとく訝った)
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黒江・イサカ 2022年3月17日
うわっ、急に非モテムーブしないでよ。びっくりしちゃうな。内緒話に決まってるだろ。思いつきで君の腕引っこ抜いたりしないよぼかあ。
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鳴宮・匡 2022年3月31日
なんで内緒話で手なんだよ。というか目的を先に言えよな……。(とは言いつつ、一応そういうことならと素直に差し出して)
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黒江・イサカ 2022年4月3日
君、好きな子と手を繋ぎたいときに「繋ぎたいから貸して」なんて言うもんじゃないよ。そういうの、プレイって言うから。(差し出された手の、その手首を支えるように掴む)(もう片手のひと差し指が、ペン先のように手のひらに乗せられて)
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黒江・イサカ 2022年4月3日
(ララ、もう死んでると思うんだよねえ)
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黒江・イサカ 2022年4月3日
(内緒話を書いて、笑って)
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鳴宮・匡 2022年4月14日
余計なお世話だよ。今んとこそういう予定ないから。(とか、作ったような渋面を浮かべて抗議する)(作ったようなというか、作ったのだが)……、ていうか、根拠は。(先の話につなげた、ようでいて)(“内緒話”への応答だ)
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黒江・イサカ 2022年4月21日
ふん。予定がないから準備しない、恋愛ド三流のやることさ。……あ、興味湧いた?まあねえ、勘っちゃ勘なんだけど…。現状維持がすぎるんだよな。(まるで、君の応答を額面通りに受け取ったようなことを言う)(しかし真実これは、内緒話の返答だった)(帽子のつばをちょいと上げ、風でも読むように吹き抜けを見上げ)
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黒江・イサカ 2022年4月21日
ああ、ララはね。随分病弱で、まっすぐ立ってるところなんて見たことのない子どもだよ。でもね、まるで人間の天才で、ひとがナイフや銃を使うように人間を使える。この集落≪ビル≫は、ララがキキや他の子どもらを使って奪ったのさ。最初に聴いたときは感動したもんだ、やっぱりたまに出てくるんだよなこういうやつ…って。キキだって悪くないんだろうけど、どうしてもララには劣る。肉体労働と頭脳労働、そんな双子だね。文字通り此処の双翼さ。だから、最近はあんまり下の階に降りてこないみたい。マ、当然僕らの前には姿を現さないってわけ。(傍から聞くだけなら普通の、ちょっと物知りな双子の兄の紹介だ)(しかし君は、内緒話を“聴いて”いる)(手首を捕まえたままにこにこしている男)
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鳴宮・匡 2022年5月17日
(まったく、なんて大袈裟に息を吐いて)……そういうのがないんなら、現状維持だって別に悪いことじゃないだろ。どうにかしたいならそりゃ、何か動かすしかないんだろうけどさ。(俺は今のところそういうつもりないし)(という言葉だけ僅かにトーンが落ちたのは、そこだけ“返答”でないからだ)
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鳴宮・匡 2022年5月17日
(それから、双子について語るのを聞いていて)……一つのものを二つに分けたみたいなやつらだな。(なんて、雑駁な感想を漏らしてから、少年の消えていった角の方を見遣った)(元々長く生きられなかったのか、あるいは生まれつき弱り切った体に無理が祟ったか)(どちらにせよ、遺されたほうは――――)(――そこで思考を打ち切った)……最初の疑問に立ち返るけど、結局何持ってきたんだ、お前。
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黒江・イサカ 2022年5月26日
そうだね。現状維持が出来ているなら悪いことじゃない。 (現状を手中において、自分だけで操作出来ているならの話だ)(万事に通ずるアドバイスを全てへの返答とする) ……マ、さっきの話もね。あくまでも僕の“想像”さ。だからキョンキョンにも見といてもらおうかと思って。 …僕もさ、この街についてはまあまあ詳しいつもりだけど。流石に物心ついてたった数年の、しかもあんまり見たことのないガキについてはわかんないもんだね。 (君にも、子どもだった頃があることだろう)(脈でも測るように握った手首は、どう触っても大人の男のものだったけど)
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黒江・イサカ 2022年5月26日
――…薬だよ。ララの薬。
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鳴宮・匡 2022年7月7日
(僅かに瞬いたのは、)(「それこそ、薬なら今更必要ないだろ」――なんて思ったからだけれど)……あんたがわかんないなら、俺の方がわからないだろ。初対面だぞ。視てわかるのは、表面的な部分くらいだよ。(なんて言いながら、視線を男から外して、角の先を見遣り。周囲から感じる、幾らかの目を気にするように、そこからぐるりと視線を巡らせた)
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