【RP】移ろう季節と御狐様
雨宮・いつき 2021年8月13日
はらり、はらはら。
御山の渓流に紅葉が舞い落ちます。
流れる赤が美しいその光景は、実りの秋を思い浮かばせますが……いいえ、今は夏真っ盛り。
燦々輝く太陽の下で奏でられる、涼やかなせせらぎ、小魚が跳ねる音、鳥たちのさえずり。
そんな合唱に包まれながら、二人の御狐様はそこへやって来たのでした。
雨宮・いつき
楜沢・紺
1
雨宮・いつき 2021年8月13日
(よいしょ、と抱えた籠を少年は地面に置きます。その中に入っているのは、大きな西瓜と麦茶が入ったペットボトルが何本か。ふう、と額の汗を拭って振り返る彼は水着姿でした)
良い天気……今日は絶好の川遊び日和ですね、楜沢さん!
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楜沢・紺 2021年8月13日
わああ! 水がキラキラしてるねえ!
(歓声を上げるのは金髪の妖狐の少年でした)
(水鉄砲に丸めたレジャーシート、パラソルを脇に抱えています)
紅葉も流れてる! 紅葉も流れてるのに川遊びができるなんて不思議だねえ!
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雨宮・いつき 2021年8月13日
本当、水底が見えるくらい透明で、お日様の光を反射して、とっても綺麗です。
ふふ、自然の恵み様々ですね。
(水面に負けないくらいキラキラした様子の紺くんに、少年、思わず頬が緩みます)
この辺りはずっと秋……ですけれど、冬には紅葉のまま雪が降ったり、今みたいな夏は暖かいまま紅葉が流れてきたり。
不思議な場所ですよねぇ。
けど、おかげでちょっと変わった夏を楽しめそうです。
雨宮・いつき 2021年8月13日
それじゃ、早速準備していきましょうか。
手伝いますよ、楜沢さん。
(と、彼が持つレジャーシートやパラソルの方へと視線を向けて少年は手を差し出します)
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楜沢・紺 2021年8月13日
山は神様が住んでるからねー不思議な事が起こるってお父さんも言ってたね!
カフカお兄さんが神様だから不思議な事も起こるだろうねー
不思議な人だからねえ
(いつきさんが手を差し出すのに気づいて)
わあ! ありがとう!
じゃあボクは敷物を敷くよ! お師匠は一番いい所に傘を立ててね!
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雨宮・いつき 2021年8月13日
大天狗様なんですよね、カフカさん。
不思議が起こるというのもさもありなんです。
……ここに訪れるようになってから暫く経ちますけど、実はカフカさんの事、詳しくは知らないんですよね。
楜沢さんは……その言い分だと、ひょっとして結構懇意にされてます?
(なんて伺いつつパラソルを受け取って)
ええ、ええ。お任せください!
雨宮・いつき 2021年8月13日
(少しばかりその場を離れて、さてどこに立てようかと思案。うーん、と小首を傾げて辺りを見渡して)
そうだなぁ……それじゃあ、ここ!
(水場からそこまで離れていなくて、腰掛けるのにちょうどいい小岩があって、何より渓流と赤く彩られた山が綺麗に視界におさまる場所! うん、と一つ頷いて、力強くパラソルを突き立てるのでした)
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楜沢・紺 2021年8月13日
前にお山に出かけたら化け猫が出てきてねえ
カフカお兄さんとやっつけたんだ!
頭もいいし、カッコよかったんだよ……
ボクも大人になったらあんなふうになりたいねえ!
(何時かの光景を思い描きながらいつきさんの後をちょこちょこ子狐が付いていきます)
楜沢・紺 2021年8月13日
ここが僕たちの陣地だ!
(これはとてもよさそうな岩です。紺は岩に向かい「お世話になります」とお辞儀をして。シートを掛けました。そっと触ってみるとシート越しに程よく岩の熱が和らいで、川遊びで冷えた身体を温めてくれるような丁度いい温度になりそうです)
やった! 遊びたい放題だねえ! 早く川にいこう!
(いうが早く紺は川に駆け出して行きます)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
へえぇ、そんな事が。
大天狗様なだけあって、とっても頼りになる御方なんですね。
……ふふ、きっと楜沢さんも大活躍だったんでしょうね。
(にっこにこ。満面の笑顔で紺くんのお話を聞きながら)
雨宮・いつき 2021年8月13日
ええ、ここが僕らの陣地で本丸です!
(手際良くシートを掛ける紺くんを感心したように眺めて、そう相槌を打ちます。少しだけ離れて見てみれば、なるほど、これは立派な戦の陣。川遊びという戦に赴くのに不足ありません)
ふふ、そんなに急がなくても川は逃げませんよ。
(逸る気持ちがあるのは少年も同じですが、ここは年上らしく落ち着いた物腰。先に置いていた籠を抱えて、紺くんの後へ続きます)
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楜沢・紺 2021年8月13日
も、もちろんだよー!
(終始翻弄されていたというような話は、もちろんしません)
いつきお師匠の弟子だからね!
楜沢・紺 2021年8月13日
(パシャパシャと勢いよく水飛沫を飛ばしながらざぶざぶと川の中へ入っていきます)
つめたーい! ひゃああ! わーっ!
(おおはしゃぎでした。どんどん深い所へ入って行ってそこからいつきさんを振り返ります)
きもちいいよー! お師匠もきてー!
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雨宮・いつき 2021年8月13日
やっぱり!
ふふ、師匠として鼻が高いです。
(紺くんの言葉を疑いもせずに、嬉しそうに少年は言います)
雨宮・いつき 2021年8月13日
(よいしょと籠を浅瀬に置いて、中が水で満たされていくのを確認。西瓜もボトルもしっかりと水に浸っているのを見て満足そうに頷いてから紺くんの方を向いて)
はぁい、ふふ、足を滑らせないように気を付けてくださいね~。
(一足先に楽しそうにしている紺くんを微笑ましそうに見つめて、ざぶざぶと少年も彼の傍まで行くのでした)
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楜沢・紺 2021年8月13日
お師匠ー! (いつの間にか忍ばせておいた水鉄砲、ピストルタイプの小さな奴ですが。それをしっかり握り、いつきさんに狙いを定めます)
お師匠こそ気を付けた方がいいんだけどなー!!
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雨宮・いつき 2021年8月13日
はいはーい、なんでしょうかー?
(楽し気な紺くんの声色に、少年の気持ちもすっかり楽しく上機嫌。そんな浮ついた気持ちだから)
うん? 気を付けるって何を……
(紺くんの行動に咄嗟に反応することが出来ませんでした)
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楜沢・紺 2021年8月13日
(水鉄砲から噴出されず水飛沫、いつきさんのお腹辺りを狙って発射されます)
へっへー! 隙ありだよ!
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雨宮・いつき 2021年8月13日
ひゃあぁ!?
(なんの心の準備もしていなかったお腹に、突如襲い掛かるひんやりとした感覚! たまらず少年は可愛らしい悲鳴を上げてしまいます)
や、やりましたねー!
(ちょっぴり頬を朱く染めて、けれどもどこか楽し気な雰囲気も孕んだ声を上げて、少年はえいやと紺くんに向けて両手で水を掬い上げて飛ばすのでした)
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楜沢・紺 2021年8月13日
わあひっ! つめたーい!(頭から水を被り、狐耳がプルプル震えます)
んーっ! まけないぞー! どこから出てくるかわかるかな!
(紺は水の中へざぶんと潜りこむのでした)
楜沢・紺 2021年8月13日
(水面は陽光を受けてキラキラ輝き、いささか水面の下の事は分かり難いですが。よく目を凝らせば紺の金髪は良く目立つかもしれません)
(すいーっと水底を流れる紺の姿が見えるかもしれませんね)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
むむ、受けて立ちましょう!
(なんて勇ましく少年は言いますが、キラキラと反射する水面、流れてくる紅葉。水面下の様子は意外に探りにくいです)
…………
(ふわりふわりと尻尾を揺らし、じぃっと少年は目を凝らします。すると金色の何かがすいすいと泳いでいる様子がちらりと見えました。さては背後に回り込む気! そう予測した少年は後ろへ振り向き、先んじて迎え撃とうと腰を落とします)
ふふふ、捕まえてあげますよー……!
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楜沢・紺 2021年8月13日
そこだあ!!(ざばあっと! 水面に飛び出す子狐! するとなんと背後を取ったはずのいつきさんが正面に居るではありませんか!)
だあ!?
(しかし、まわりこまれてしまった!)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
ふっふふー、甘いですよ!
えーい!
(予感的中! 不意打ち気味に顔に水を掛けて、逃がさないぞと言わんばかりに紺くんの肩をぎゅっと掴みます)
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楜沢・紺 2021年8月13日
うひゃあ! 師匠にはかなわないや……!
ううーん。まいったなぁ……
でも、お師匠。水の中もすごい綺麗だったよ。
楜沢・紺 2021年8月13日
水の中から上をみると紅葉が流れていくのが見えるんだ!
紅葉狩りだよ、お師匠! 今度は一緒にみようよ!
(すっと、身を屈めて掴まれた所から抜け出します)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
(するりと抜け出すその体術、やっぱり紺くんの方が一枚上手のようです。ちょっぴり残念そうにしながらも、紺くんの言葉に少年は目を輝かせます)
わ、本当ですか? ええ、ええ! 一緒に見ましょう見ましょう!
(ぱたぱた揺れる狐の尻尾。いつでも潜れるよう、少年の心構えは準備万端です)
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楜沢・紺 2021年8月13日
えへへー! じゃあいくね! せーのっ!
(深く息を吸い込み、紺は先に水中へ潜っていきました)
楜沢・紺 2021年8月13日
(水底では雲母や石英が水面を通して太陽の光を浴びて煌めき、その砂粒の一つ一つが小さな炎を宿しているかのようでした。
その上を一つ一つ小さな影が横切っていきます。
クルリと上を見ると今度は水面が輝いているのが見えます。
そこを色鮮やかな紅葉の葉がゆっくりと流れていくのでした水面の上、葉が空の上を滑るかのような不思議な光景に見えるでしょう)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
せーのっ!
(少年も紺くんに続いて、水の中へと潜ります)
(ここが陸の上だったら、わぁと感嘆の声を零していたことでしょう。まるで水の中に咲く花火のように美しい光景に、少年は思わず目を奪われました。暫しその光景に見惚れていると、ちらりちらりと過ってゆく影。水の中で体制を変えて仰向けになって、水面を見上げて少年はまたその光景に心奪われます。紅葉が揺蕩うその様は、まるで赤い魚が水の中を泳いでいるかのよう。興奮気味に少年は紺くんの方を向いて手招きをして、一緒の光景を見ようと誘います)
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楜沢・紺 2021年8月13日
……!!
(お師匠の方を見れば手招きをしている様子。どういう事だろうと傍まで行くと、紅葉がゆっくり流れていくもの。それ以外にも水の中へ沈み、くねくねをそよいでいくようなのもあります)
(「あれはモミジウオだ!」 水中なので声は出せませんが。目を輝かせ、紅葉を指さしながらいつきさんの方へ目くばせします)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
(目を輝かせる紺くんに、嬉しそうに頷きを返します。拍手を一度するように胸の前で手を合わせて、それから紺くんが指さす先を見つめます)
(本当に綺麗、と流れゆく紅葉に見惚れて……ふと、違和感に気付きます。どこか不自然に、舞い踊るように揺蕩う紅葉。まるで生きているかのように……いえ、それは確かに生きているようです。間違いなく、先ほどまではただ流れるだけの紅葉であったのに、命を吹き込まれたかのように自由自在に水の中を泳ぐその紅葉は、まさしく『モミジウオ』と呼ぶにふさわしいでしょう)
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楜沢・紺 2021年8月13日
(「あっ……」 モミジウオが泳ぎ出す。くねり、くねり。
影と光が交差する内にそれはパタパタと水中を泳ぎ出し、遠くへ行ってしまいました。
その後姿は紅葉と言うには厚みがあり。そしてハッキリ魚とわかるものでした)
楜沢・紺 2021年8月13日
(気が苦しくなり慌てて水面へ浮上します)
お師匠! お師匠! 魚! 紅葉が魚になってた!
(猟兵の中には生命を創造する力を持つ人も居ると聞きます。こういう事が起こるというのはそこまで大変な事ではないかもしれませんが、それでもやはり驚くべき事でした)
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雨宮・いつき 2021年8月13日
(ぷは、と水面から顔を出し、一度大きく息を吸い込みます)
ええ、ええ! ただの紅葉のはずだったのに、ふわふわ泳ぎ出して……すごかったですね!
この御山の神気にあてられたのでしょうか……不思議ですね、ふふ。
(ちょっぴり興奮気味に少年はまくしたてます。綺麗なものを見れた、珍しいものを見れた。ワクワクと胸が弾んで、その気持ちを抑えきれないようです)
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楜沢・紺 2021年8月13日
よーし! モミジウオを捕まえてやるぞ!
(紺はそこに流れている紅葉を手に取ります。紅葉が魚になる前に掴まえてしまおうという作戦でした)
楜沢・紺 2021年8月13日
……あれ? 魚にならない……?(紅葉は紅葉のままです)
(よく紅葉を観察していると、そのまま流れていく紅葉と沈んで行く紅葉とがあります)
……沈んで行くのが魚になる紅葉なのかな? ううーん……。
何が違うんだろ。
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雨宮・いつき 2021年8月13日
(紅葉のままで紺くんの手の中に納まるその赤を見て、少年もきょとんと小首を傾げます)
そうですね……確かにさっきのモミジウオも、川の中に沈んでいたものだった気がします。
ええっと……
(うーん、と先ほどの様子をもう一度思い返して)
……そういえば、ただ沈むだけじゃなくて、踊るように水の中に浮いていたような……
(川の中に生まれた水流に捕まったもの、でしょうか。さっきのモミジウオを目撃した辺りにじっと目を凝らして)
あっ……そうそう、あんな感じの紅葉です!
(ふわり、ふわりと水の中を踊る紅葉を見つけて、それを指さします)
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楜沢・紺 2021年8月14日
ああっ! おおー……(指さされた紅葉がくねくねしはじめーやがて魚に形を変え、川下へと旅立っていくのが見えました)
ううーん。踊るのがいいのかな。人も神様を宿す時は踊りをするって聞くもんね!
踊る紅葉……お師匠も踊るね! ボクも踊りをしたら特別な存在になれるかなあ!
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雨宮・いつき 2021年8月14日
……本当に変わっちゃった……
(それが魚に変わるという確証はありませんでした。だから実際に目の前でまた魚に変わるその様子を目の当たりにして、少年は呆気に取られたように魚が泳いでいくのを眺めます)
雨宮・いつき 2021年8月14日
もしかしたらあそこの水の流れに、不思議な力が溜まっているのかもしれませんね。
それと……ふふ、そうですね。あれは紅葉の神楽舞なのかも。
(無邪気な紺くんの様子に頬を緩めて)
ええ、ええ。神様の力をお借りする際に奉納する神楽です。楜沢さんも、舞を通じて神様と言葉を交わすことが出来れば、きっと特別なことが出来ますよ。
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楜沢・紺 2021年8月14日
お師匠は踊り得意だもんね!
今日は遊びながら踊りの練習もしちゃうかな!!
見ててお師匠ボクは魚じゃなくって竜になってくるよ!
(紺は背泳ぎで時折くねくねなどしながら川上の方へと泳いで行きます。急流、竜門を上った鯉は竜になる。そんな伝説をイメージしての事でしょう)
(。)
雨宮・いつき 2021年8月14日
ええ、ええ。舞に関しては一家言あるつもりです。
(なんて、少年はちょっぴり得意げに)
ふふ、遊びの中でも修行を忘れない。勤勉な御弟子さんを持てて、師匠冥利に尽きます。
よーし、それじゃあ僕も、楜沢さんに負けないように滝登りをしなきゃ!
雨宮・いつき 2021年8月14日
(ぱしゃぱしゃと水を蹴立てて泳ぎ、少年は紺くんを追いかけます。立派な竜のように偉大な存在に、果たして二人はなれるのでしょうか。それは今の時点では、まだ分かりませんが……これだけは、きっと断言できるはず)
(この日の川遊びを二人は、きっと、きっと目一杯に楽しんだことでしょう)
(。)