【1:1】常しなえに
杜鬼・クロウ 2021年8月4日
日も沈み、日中と比べて涼しさも出てきたそんな夜。
今宵も残り僅かで終わる。
何となく手持ち無沙汰な様子でスマホを弄っていて、ついに意を決する。
「……流石に、今日ぐらいはな」
”今から俺の部屋へ来い”
それだけを打ち込んでメールし、机に突っ伏して自室で待つ事数分。
早すぎる到着に目を瞠った。否、想定通りか。
このまま部屋で渡しても良かったのだが、最近飼う事になってしまった狗と遭遇してしまった場合、とても面倒な事になりそうな上に、当日渡せないまま時間が過ぎてしまうような気がして。
徐に、懐から紫鴉のグリモアを取り出した。
行き先はアックス&ウィザーズ。
とある宝石賢者が案内した依頼で世話になった、或る部族の集落にて。
夜が長いと思わせてくれる賑やかしい空間の一つ。
一番大きな酒場に、二人は足を踏み入れた。
・短文推奨。
・キリのいいところで〆。
・きょうだい水入らず。
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
(自分から彼を呼び出したのは、一番直近の記憶を手繰り寄せても己の宿敵戦の時ぐらいで)(促された席へと座り、前に来た時と同じく先ずはエールを頼もうとして…メニュー表を彼へと渡す)お前は何にする。
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
(どうにも含みのある笑みで)ふふ、兄さまからお誘いだなんて嬉しいです。大きくなったら…ってオレの言葉覚えててくれたんですよね?(そうですよね?と圧のある笑み)
あ、オレお酒の味はわからないので、兄さまと同じのもらいます。
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
別に。単なる気紛れだし。
??そんなコト言ってたか?(全く記憶になかったが、その圧に恐怖を与える13が加わってる様な気がして口を閉じた)度数割と低めだからまだ飲みやすいとは思うから丁度イイんじゃねェか。…前、来た時はお前飲めなかったモンな(今と容姿も大分変わっているのもあり、一瞥して。店員を呼んで、エール二つ注文し)
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
オレと兄さま、目線がかなり近くなりましたよね。(ぐいと近寄り背を比べるジェスチャー)まあ、でも、オレは前も今も変わらず兄さまの可愛い妹でしょう?
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
オイ、近ェわ(押し退け押し退け)二年前はもっと低かったのになァ。もう成長しなくてイイぞ。俺の身長追い越されンのヤだし(とても面白くないといったかお)可愛げ?元からねェだろ。
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
兄さまってば照れちゃって(仕方ないですねぇ、と言い全く意に介さず)オレまだ成長すると思いますよ?兄さまの身長も追い越しちゃうかもしれませんね。大丈夫、オレは兄さまがオレより背が高かろうと低かろうと関係なく愛してますから。
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
はァ~いつもの!!照れとかじゃねェから!(仕方なくねェよ、と突っ込んでしまうのも日常茶飯事で)恐ろしいコト言うなや。お前に、見下ろされる?勘弁してくれ(げっそり)…相変わらずだな(此処で酷く酔ったあの日も似たような事を言っていた気がする。そんなタイミングで店員がエールを運んできて、彼へと手渡し)
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
恐ろしくなんかないですよ。上目遣いでオレをみてくれる兄さまも、きっと素敵です(もうちょっと背伸びないかな~と鼻歌まじり)あ、ありがとうございます(兄の手からエールを受け取り)
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
絶 対 嫌 だ(断固拒否、とばかりに力強く反論)楽しそうですねェ。お前が言うとホントに伸びそうなンだが。
じゃァ、先に乾杯だけしておくか……今日、なんで俺がお前呼び出したかどうせ分かってンだろ(もう残り一時間足らずで終わってしまう今日は彼にとって特別な日でもある)
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
あ、はい。乾杯ですね。うーん、大方の予想はついてますけど……。こういうことは、兄さまの口からちゃんと言ってほしいなぁ(呼び出された理由を問われ)
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
…まァ、俺もそのつもりだったケド。
──お前の二十の誕生日を祝って。乾杯。
(ヤドリガミである自分達にとってはその節目があやふやなものではあるにしろ、親しい間柄の人間は祝うという。そこは俺の信念みてェモンだから)(ジョッキの縁を宛てようと)
杜鬼・クロウ 2021年8月4日
それと。お前に。
─────。
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
ふふ、ありがとうございます。乾杯(こつんとジョッキの縁をあて、一口)……ふーん、お酒ってこんな味なんですね。悪くはないかな。……おや、兄さまこれは?(お前に、と渡されたものに目をやり)
杜鬼・カイト 2021年8月4日
これ……(おもいがけない贈り物に珍しく動揺をみせるも、すぐにいつも通りの表情をつくり)ありがとう。大切にしますね。……プレゼントにアンクレット、しかも錠つき。ふふ、兄さまも存外束縛がお強いようで(聞こえるか聞こえないかの音量で呟き)
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杜鬼・クロウ 2021年8月4日
お前が酒飲んでンの、変な感じするわ(テーブルに肘付きながら様子見守って)口当たりは良いケド甘くはねェから、もしかしたらお前は甘い酒の方が好きかもしれねェな。今後、色々試してみればイイんじゃね。
杜鬼・クロウ 2021年8月4日
流石に目出度ェ日に何もねェってのは、味気なさすぎるだろうが。そこまで俺も鬼じゃねェし(つまるところ、妹(おとうと)を大事にしているのは明らかで)先に鍵贈ってきたのお前だろ。……?何か言ったか。
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杜鬼・カイト 2021年8月4日
そうですね。甘いお酒もどんどん試してみようかな。(エールを更に飲み)いいえ、な~んにも。兄さまは律儀だなぁと。オレ以外にもそうなのかなと思うと、ちょっと妬けちゃいますけど。
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杜鬼・クロウ 2021年8月5日
ここに書いてるメニューは結構度数が強めのが多いから、軽めのから慣らしていけばイイと思うぜ。甘いのは俺、飲めねェから何があるのかよく知らないが(今日の主役の彼へつまみでも食うか?と一応気遣って)
後でやっぱやっておけば良かったと俺が後悔したくなかっただけだわ。…今日は、今しかねェだろ(時計の針はいつの間にか次の日を跨いでいたが)
ハイハイ、こんがり真っ黒にやけたな。
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杜鬼・カイト 2021年8月5日
うーん、お酒多くて迷っちゃいますね。店員さんにおまかせしちゃいます。おつまみは…じゃあソーセージの盛り合わせとか。
ええ、兄さまのせいでこんがり真っ黒です。困ったものです
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杜鬼・クロウ 2021年8月5日
こっちに書いてあるのなら少し甘ェのかな。お前、特に何の果物好きなンだっけ?(果実酒が書かれた一覧を指で差して。店員はソーセージの盛り合わせをメモに留めて)
なンでだよ、俺は悪くねェだろ。
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杜鬼・カイト 2021年8月5日
わかってないあたりが兄さまらしいというか…いえ、これ以上はやめておきますね(にっこり)うーん、オレの好きな果物ですか?特に何がって考えたことないですが……強いてあげるなら……石榴とか。
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杜鬼・クロウ 2021年8月5日
……(わかるようなわからないような)気になるっちゃ気になるンだが、今日の宴の席はまァ俺も楽しくいきてェから聞かないでおいてヤるわ。特になかったのかよ。柘榴、フーン?じゃァこの柘榴の酒も頼んでおくか(店員へ柘榴の果実酒も追加して)
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杜鬼・カイト 2021年8月5日
柘榴のお酒とかあるものなんですねぇ。兄さまはもっと飲まないんですか?前みたいに酔ってくれてもいいんですよ。
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杜鬼・クロウ 2021年8月5日
俺も初めて見たなァ。どんな味なのか純粋に興味はあっけど(回転がとても速いのか、ソーセージの盛り合わせと石榴酒がこの時間でも直ぐに提供されてテーブルへと並び)
……(思い出して苦虫を嚙み潰した様な表情浮かべ)酔い潰れたらお前が介抱してくれる訳?
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杜鬼・カイト 2021年8月5日
飲んでみます?(運ばれてきた柘榴酒を兄にむけ)ええ、兄さまが酔い潰れたら、オレが「優しく」介抱してさしあげますよ(裏しかない、という怪しい笑顔)
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杜鬼・クロウ 2021年8月5日
先にお前が飲めって。俺に気なんか遣わなくてイイから(ウインナーもぐもぐ)
ウワ、今のを聞いて俄然お前にだけは世話になりたくねェって思ったわ(如何にも怪しすぎる笑みに仏頂面返し)でもだからといって飲まねェとは言ってねェケド(ここで溶岩酒を飲まなかったら、負けな気がした。店員に追加して)
(🔐)
杜鬼・カイト 2021年8月5日
じゃあ、お先に一口(柘榴酒をくい)酸味と渋味があって、甘さはちょっと控えめかな。これなら兄さまも飲めるんじゃないですか。はい間接キスどーぞ(笑顔で露骨な絡み方をしてくる)
ふふ、ガンガン飲んで、オレだけの兄さまをもっと堪能させてくださいね。
(🔐)
杜鬼・クロウ 2021年8月5日
へェ、酸味に渋みもあるのか(甘さ控えめなようで意外だとばかりに目瞠り)ってそう言われて俺が飲むと思うか??断る。飲むなら別にもう一個頼むわ(デレは閉店しました)
杜鬼・クロウ 2021年8月5日
(暫くして溶岩酒が運ばれてきて)誰が堪能させるかよ。またお前に変に絡み酒かますのは、御免だし(そう思っていた時期がありました)
(未だ陽気な人々の話し声が数多く飛び交い、熱気が充満するこの酒場ならば”この場限り”の積もる話を洩らしても二人の耳にしか届かないだろう。"逃げ惑う兎"亭の夜はこれから。後の結末は、二人だけの裡の中に──)
杜鬼・クロウ 2021年8月5日
(20歳の誕生日おめでとう、カイト)
(お前が生まれてきてくれて、俺は良かったと思ってる。お前が生きててくれるコトを俺は望んでるし、俺以外の手で勝手に壊される(しぬ)のは許さねェ)
(永遠の平行線は、一生交わるコトはないけれど──ずっと、一緒)