《或る日》すきまのむこう
スバル・ペンドリーノ 2021年7月14日
登場人物:雨宮・新弥、街風・杏花
・かもめ亭を訪れた、ちょっと珍しいお客さん
・良い匂いのする包みを片手に、ピンクのメイドはドアを叩いて
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雨宮・新弥 2021年7月14日
はい……?(ハァイ)
……おう?なんだよ、ハトみてえな顔して……?
街風・杏花 2021年7月14日
……………………お腹、あんまり空いてませんでした?
(じ)(珍しく、笑みの気配なく、重ねる言葉もなく)
(赤い瞳が、まっすぐに見つめて)
雨宮・新弥 2021年7月14日
え。
(きょとん、と見つめかえし)(見つめ返して、しまって)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
あ〜……、(口元が、薄笑い)
いや、
(落とした指先が一枚に触れる。チョコチップの、可愛らしい形の、ふわふわ甘い香りがする、クッキー。)
(まだ食べてないのに、口の中に甘い風味が広がったような気がして)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
……実は、さっき腹減っちまってさあ。
タイミング悪くてごめんな、
だから、
だから、これだけもらうな。
(チョコチップくっきーを一枚、手にして。)
街風・杏花 2021年7月14日
い、え。……それは。急に来た私が、悪いから。良いんですけど……。
(歯切れ悪く、首を振って)
(戸惑ったように、見つめる)
(少しだけ、迷うように手を泳がせるけれど。止めよう、とはせず)
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
(別に、何か知っているわけでも、知ったわけでもない。ただ、あまり気分が良くない依頼のお願いをしただろうなとは思っていて……なんだか嫌な予感もしていて。心配だね、なんて幼馴染と話したから)
(……引っ張ってても、そうでなくても。ちょっと、元気出たらいいなって。ただ、心からそんな願いは込めた、ただの、クッキー)
雨宮・新弥 2021年7月14日
っただっきまぁす
(元気よく、あーっと口開けて)(一口で全部食べた。)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
(甘い)
(甘い。)
(抜けきっていない熱で、甘さが更に増している。)
(あの日の後、自分で焼いて食べた甘さが思い出されて)
(けど、)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
(おやつの時間に作りすぎたからついでにお裾分け、なら、普通であれば冷えているはずで。でもこれは温かい。まるで、焼いてすぐに持ってきてくれたみたいに。)
(自分自身の為だけに作るなら、こんなにたくさんの味や形を用意するだろうか。まるで、誰かの為に作ったみたいに。 気分でするかも、しれないけど。性格とか、勘違いとか、そういうものかもしれないけど。)
(それが例えば勘違いでも)
(これが例えば、ただの思い込みでも。)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
(……)
(自分とは、作り方も配分も違うからかも、しれないけど。)
(異様に過敏に感じてしまう甘みの奥に、自分で作ったものとは違う……ほっとするような何かが、あったような気がしたから。)
(牛乳をぐっと飲んで、)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
うまっ。
(指についたカケラを行儀悪くなめて)
さっすがメイドさんだな、完璧じゃん。
街風・杏花 2021年7月14日
………………………………。
(静かに。食べる様子を、表情を。じっと、見つめていて)
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
(何か、間違えたのだろうな、と思う)
(超能力者じゃないのだ、その何かが分からない。けれど、……嫌々流し込んだだけ、という風にだって、見えなくて)
……、ふふ、……うふふ。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
当然、当然……当然、でしょう? 私だって、厨房を預かっているんですから。クッキーくらいなら、たまに。ええ、たまに焼きますし……新弥さんにだって、そう簡単には負けませんから(くすくす、くすくす。いつものように、笑って)
(……ふぁさ、と。バスケットに、布をかけ)
雨宮・新弥 2021年7月14日
やー、もう越されてるかもしれねえなぁ。
(牛乳、もう一口。)
本当はこっちからなんかお礼持ってこうと思ってたんだけど。
こりゃ甘くないやつの方がいいな。せんべーにすっか。
……あ、もうしまっちまうの。
街風・杏花 2021年7月14日
それはさすがに、さすがにお世辞が過ぎますぅー。
あら、いいですね、おせんべ。好きですよ、ええ、好きです。アックス&ウィザーズにいると日本食が時々恋しくて。
……って、お礼? ですか?(ちょい)(首を傾げて)
お腹、空いてないんでしょう? まあ、置いてってもいいんですけど……澪美さんにもしばらく会ってないですし、あっちに持っていくのもいいなーって。(いるって聞いたので。なんて、言いつつ)
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
(ちらりと)(視線を、向けて)
雨宮・新弥 2021年7月14日
……マジでマジで。
(軽口、叩いて。)
そんじゃせんべにするか……あぁ、だってほら……前の、仕事んとき。
きょーちゃんのおかげみたいなもんだからさ。
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
あ、みーちゃんに。それじゃさ、いくらか分けて置いてってくれよ。
……ん?
(視線を感じて、)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
(口角を上げる。例えば、妹に向ける兄の、みたいな。そんな感じの、上げ方で。)
……どした?
街風・杏花 2021年7月14日
……。
私は、好きですけどね。新弥さんのお菓子の方が。
……………それは、ええ、それは、私こそ。
あんまり、ええ、あんまり好きじゃないんですよ、案内するの。もどかしいですし、暴れる方が、性に合って。……いえ、いいえ。楽しく暴れられなさそうなら、なおのこと。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
だから
、……。(一度、何か言いかけた言葉を、切って)
…………、それはまぁ。いっぱい、いっぱいありますし、構いませんけれど。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
……、……新ちゃん。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月14日
…………、
何か嫌なことあったの、って。聞かない方が、いいですか?
雨宮・新弥 2021年7月14日
……、
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月14日
(ぬーっと、手のひらを 頭に。)
街風・杏花 2021年7月14日
……む。
新ちゃん……?(ちょっとおどろいたように、伸びる手を見上げる。逃げようとはせず、その頭におっきな手が乗って)
雨宮・新弥 2021年7月15日
……やっぱ、優しいよなぁ。
(金色の髪に、手のひらを乗せて)
あったよ。嫌なこと。
……ガキっぽいって、笑っちまうぜ。
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
星にさ。
願い事を、したんだよ。
……でも、叶わなかったんだ。 それだけ。
街風・杏花 2021年7月15日
……別に。優しいわけじゃ、ありません。
…………。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月15日
……。
…………それは。なんて、願い?
雨宮・新弥 2021年7月15日
(拗ねたような顔に、ふ、っと笑って)
ヒーミーツ。
お願い事ってのは人に言っちゃだめだろ?
(あれ、それって正月限定だっけ。とか言いつつ。)
(わしっと、頭を撫でて)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
なぁ。
……俺の手、さ。でかいだろ。
だから、大丈夫。もう心配すんなって。 杏花。
街風・杏花 2021年7月15日
むぐぐぐぐぐ。
(ぐしゃぐしゃと、されるがままに)
……まったく、まったく、もう。子供扱いなんですから。私だってもー高校生ですよ、もう。進学してませんけど。
(無効票)
街風・杏花 2021年7月15日
…………………でも、
……じゃあ。今日は「お兄ちゃん」の顔を、立ててあげます。
その代わり、一つ、約束して下さい。
雨宮・新弥 2021年7月15日
子供扱いじゃねーもーん。大事扱い(へりくつかもしれない。)
(無抵抗をいいことに前髪を上げてデコすけにする)
……嘘だろ。まだ中1くらいだろ。マジ?
ん、何を。
街風・杏花 2021年7月15日
こーーーら。そういうのはモテませんよ。(女子高生らしいダメ出し)
マジです。じゅうろくさいです。
あのね、
(無効票)
街風・杏花 2021年7月15日
私、やっぱりおせんべより、甘いのがいーです。
買ったやつじゃなくて、手作りの。
……別に、急ぎませんから。そのうち、気が向いた時にでも。
雨宮・新弥 2021年7月15日
きょーちゃんにモテねーのは困る。(降参のポーズ)
……、マジかよ……はっやいなぁ。
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
……、
そりゃ、
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
ハードル、たっけぇなぁ。
(ちら、と。バスケットを見て。)
(ため息みたいに、息をついて。肩をすくめて)
……、りょーかい。
街風・杏花 2021年7月15日
自分だって、もうすぐお酒が飲める頃でしょうに。
よろしい。……ええ、よろしい。
……じゃあ、ちょっと分けてきましょうか。お皿、借りますね。(なんて、くすっと笑って、するりと立ち上がり)
(無効票)
街風・杏花 2021年7月15日
(とことこと。座る新弥の隣をすり抜けるように歩いて――多分一緒に立ち上がろうとするあなたの肩を、そっと抑えて)
……私は、
(無効票)
街風・杏花 2021年7月15日
好きなので。
(、)
街風・杏花 2021年7月15日
……自分で作ったのより、新弥さんの作った、あったかいお菓子。
だから、……楽しみに、してますね。
(なんて。悪戯っぽく、囁いて)
雨宮・新弥 2021年7月15日
……そだったっけ。
(ぽけ、っと間抜けに呟き)
(よろしい、なんて言い方には、なんだそれ、みたいな苦笑い。)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
(抑えられた肩に、意図を探ろうと顔を見て)
ん?
(それは、)
(無効票)
雨宮・新弥 2021年7月15日
(今までなら。ぽかんとした後、大袈裟に狼狽えて吠えたかもしれないことだと、自分で思うし。いたずらっこの囁きに、それを期待されてるんだろうなと理解はしたけど。)
(俺が作ったものの方が好き、というのは――)
(胸が締め付けられるのと同時に、何故だかひどく安心してしまったので。)
(、)
雨宮・新弥 2021年7月15日
ありがとな。
(座って見上げたまま、そう返して。)
あ、皿の場所はな――