【RP】絡繰は鏡と共に
葬・祝 2021年6月20日
少年の姿をした悪霊は、今日も今日とてふわりふわりと目的もなくお社の中を漂っていた。
悪霊は、特に用がなければ、最近はお社内に居ることにしていた。先日、カフカにも、珮李にも、心配されたばかりだったから。
とはいえ、やることがないというのは、些か退屈なもので。こうして、暇潰しを探していたという訳だ。
そんな最中に、飛んで火に入る夏の虫。
視線の先には、縁側に座った男がひとり。
最近随分と見慣れて来たそれは、どうやらまたあの四角い、……すまほ、を触っているようだった。
☪︎。:*
はふり、クロウ
1
杜鬼・クロウ 2021年6月20日
(幽世世界の戦争も無事に終結を迎えて平穏を取り戻してから早数日。かの戦争で負った左腕の負傷もほぼ完治し、この縁側に立ち寄るのも大分慣れ親しんだ頃。ぽふっと頭の中で描いた座布団を出現させて座り、今まで撮った写真を振り返って懐かしみを覚えつつフォルダの整理をしていると──視線を感じて笑みを零した)
退屈そうだなァ、祝。もしも暇なら、……また遊ぶか?(コレで、と手にしたスマホをちらつかせて)
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葬・祝 2021年6月20日
(悪霊は、掛けられた声に、ぴこんっと頭上に“!”でも出たような分かりやすい反応を示した。千数百年永らえて、それでも未知があるのがこの悪霊にとってはたのしい。まして、機械なんて自分じゃどうにも分からない物に触れる機会は、相手を逃すとあまりない。結果、どうなるかと言うと)
遊びます。……クロウ、腕邪魔です。
(ものすごーく素直に、遊びたいお子さまと化す。ふわふわと寄って行くと、小さな手が相手の腕をよいしょと勝手に退かして、何度目か故の慣れた様子で勝手にその膝に乗り上げた)(ちりん、と鈴が鳴る)(相変わらず、重みも体温もない)
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
ハハ、わかりやす(俄然、興味津々な様子の素直な悪霊に肩揺らしながら笑み含ませて、押し退けられる儘に腕を上げた)
あんなに最初は狼狽えてたのに…今となっちゃァ祝の定位置の一つになってねェ?そんなに気に入ったのかよ(ほんの少し初々しさが無くなった事に寂しさ抱きながらも、変わらず温もりも重みも無い”それ”はぴったり収まって)前に起動させてたあぷりをまた触ってみるか?(整理途中の写真を閉じて、加工アプリを起動させて)
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葬・祝 2021年6月20日
だって、君はそうして良いものなんでしょう?それに、ぬくいものは好きです。心音も。
(そのほとんどを人真似人格で構成された妖にとって、経験の積み重ねは学びだった。一度目は経験がなくて狼狽えたし、そのあとも不慣れ故に少しばかりおろおろしてはいたが、何度も繰り返されれば慣れる。ことんと小首を傾げて宣う様は、これもある意味とても素直だった。そういうもの、とした認識は、半ば、子供が持つ無自覚の全幅の信頼にも似ているが、この妖にとっては本当に“そういうもの”という単純な学びである。相手の胸に背を預けると、ぬくいし、とくりとくりと音が聞こえて、心地好いのだ)
触ります。写真、この前から何か増えましたか?
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
そうな。他のヤツにやったら驚かれるだろうが、俺は構わねェよ。そんなに体温高くねェと思ってたケド、祝と比べたらまァ温いモンなァ、俺も(順応性の高さや人真似から学習する速さは身に沁みて理解しており。この率直さが子供らしくて、)(ついつい甘やかしちまうンだよな……人の器の俺より遙かに長生きしてるのに)
ン、どうぞ。写真はこの間からは増えてねェな。花見したり睡蓮が咲く湖泳いだりとかはしたンだが(スマホを相手へと渡して)
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葬・祝 2021年6月20日
そもそも、他にこんなことしようとする奇特な方は居ませんもの。体温は、作るの忘れちゃったんです。生き物があったかいって、当時、認識がなくて。
(だから学んでいなかったんです。なんて付け足して、悪霊は相手を奇特と称してころころとわらう。相手の膝の上にもすっかり慣れた様子だが、スマホに霊障を起こさないようにと事更にそおっと両手で慎重に受け取る様は、まんま不慣れな子供と変わりがない。小柄な少年の手には些か大きいスマホを、相変わらず興味津々に覗き込んで)
うーん……睡蓮、一応清浄の花なので、私があんまり近付くと枯れそうで嫌なんですよね。制御すればまあ、平気だと思うんですけど。
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
今まで祝にしてなかっただけで、もしかしたらこの先してくるヤツが現れるかもしれねェぞ(例えばそう、お前が大事に愛でている緋鳥の彼とか)(とはいえ、あまり嵌らない気もした)認識してたとしても体温って作れるものなのか?(解ってはいたがその発想自体がやはり人でない事を示していて。ふとした疑問を口にした)
杜鬼・クロウ 2021年6月20日
(硝子を扱う様に丁重に触る様は未だたどたどしさを残していて可愛らしくもあり、穏やかな眸で後ろから見つめて)あぷりの使い方、覚えてるか?まずはこのボタンを押して、写真を選ぶトコからだ。俺の写真使ってイイぜ。
睡蓮も祝にとってはあんまり近付けねェモノだったか。写真に収めておけばお前も一緒に見れたかもしれねェのか…ま、土産話ぐらいなら出来っからよ。それで勘弁してくれ。
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葬・祝 2021年6月20日
居ないと思いますけどねぇ。
(そもそも厄災なのだ。幾らこのお社の人々が変わり者ばかりだからって、そうそうこんな風に身体接触を増やす者も居ないだろう)(カフカ?あれはもう別枠だ。この手の奴とはまた違った触れ合いが多いもので)
作れましたよ、多分。そもそも、肉体自体が人とはこんな形、こんな見た目、で作って、固定されたものでしたから。だから、元の肉体はちゃんと血も流れましたし、呼吸もありましたし。
葬・祝 2021年6月20日
(前に教わった通りに、子供の細い人差し指がぽちりぽちりと拙くアプリのボタンを押して、相手の写真を選ぶ。時々、スマホ自体の持ち方に困るように手がおたおたするのはご愛嬌。落とさないので安心して欲しい)
清浄なものって、大体かなり力を絞らないと近寄れないんですよ。別に、枯らしたい訳でもないですし。でも、今は下手に絞り過ぎると私に影響が出るので。くふふ、では君の土産話に期待します。
(この悪霊、意外と人の話を聞くのが好きだ)
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
お前が”そういう存在”なのは識ってるケド。昔、俺がやってもらってたコトをつい祝にしちまったからなァ…(今思えば奇特と言われても可笑しくないばかりか、一線を超えて馴れ馴れしすぎたのでは?と思わなくもない)そういうものなのか(軽く瞬いて驚き)でももし温もりまで作れていたら…もっとひとに近しかったンだよなァ、ヤドリガミの俺みたいに。
杜鬼・クロウ 2021年6月20日
(手順は確り身についているのが目に見えて分かる。所々危なっかしい一面があるも難なくこなしていて)上手上手。ンじゃ、次は……髭つける?それとも目でかくして遊ぶ?(楽しそうな彼を見るのは己も楽しい)
場所によっては祝の体を維持するのは大変だもんなァ。睡蓮は……俺の創造主サマが棲んでた所によく咲いてたらしくて妙に最近、感慨深く思うコトはあるかな(カクリヨ戦争が切欠で引き出された話や見た景色は多く。俺ではない”俺”の記憶の中にあった睡蓮はとても美しかった)
祝は何か変わったコトはなかったのか?(頭の中に抹茶を浮かべて二つ出現させた。杯の一つを手に取り、軽く喉を潤して)
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葬・祝 2021年6月20日
私には子供時代のようなものや、誰かに庇護された時代というものがないので。クロウみたいな接触は、新鮮です。
(概念の集合体として意識を持った最初から、厄災は厄災だった。最初から、忌避され、排除されるべきものだった。それについてはまあ当然だとしか思わないからそれはともかく、子供のように扱われることはとても新鮮で。面白いなと、思う。あと、接触は不慣れなだけで、嫌いじゃない。ぬくいから)
そうですねぇ、確かに近かったかもしれません。とはいえ、今は魂剥き出しの霊体ですからね。重みも血もないですよ。
葬・祝 2021年6月20日
(ぽち、ぽち、ぽち。たのしそうに、妖は人差し指でスマホを操る。機械って不思議。にこにこと操作する手元で、写真の相手の目が大きくなってきらっきらした。ついでに睫毛も長くなった。くすくす悪戯な子供のわらう声)
そうですねぇ、すっかり衰えちゃいましたから。……らしくて、って君の記憶にはないんです?
(変わったこと、と言われると、少しだけ考えるように瞳を伏せた。初めて知ってしまった感情。とか。何だかちくちくするようになった。とか。あるにはあるのだけれど)
何時も通りですかねぇ。あ、珮李に助けて貰ったことなら。
(それをどう説明して良いか、この悪霊にはまだ分からない。だから、当たり障りのないことを言った。つもりで、意外とそうでもないかもしれない)
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
俺としても祝のあんな反応が見れたから、面白…イヤ、新鮮だったわ。本気でイヤがってるならもうする気なかったケド、全然今はそんな素振りねェモンな(依然と膝の上に座り続けてる悪霊の後姿を見遣りながら両手の重心を床に置いて)
(当初は熱中しすぎて彼の貌はどちらかというと無表情に近かった様にも思えたが、目の前で繰り広げられている光景はにこやかなもので。加工した写真を覗き込めば……)オイオイ、目でかすぎて怖くなってンじゃねェか!睫毛長いのは…案外悪くねェかも。
杜鬼・クロウ 2021年6月20日
霊体だと出来ないコトも多いよなァ。俺が出来るコトあれば手助けすっから、そン時は頼ってくれよ、はふりサン。……ン。俺の記憶はエンパイアに在った亡き故郷で保管されてた時からしかねェンだ。以前のコトは、俺は知らねェ(創造主と共に辿ったのは、黄金色に輝くもう一人の自分)
……?フーン(いつも人真似をしていると豪語する彼が言い淀む程の何かがあったとするなら、其れは彼にとっては大きな変化なのではないだろうか。只その正体が何なのかは、)(分かってなさそうだなァ…深追いするのは今は止めておくか)珮李に助けてもらった?何か事件でもあったのか?
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葬・祝 2021年6月20日
私にとって、人って理解不能ですし、人真似って結構大変なんですよ。学びがひとつもないって、下手なことをしたら相手に厄を押し付けることになりかねないので。今は慣れました。
(だから、あれほど身の置き場がない様子でフリーズしていたのである。相手の重心が後ろに行くのに合わせて、この子供もそのまま後ろ重心になるが、そもそも重みがないので相手の腕の負担にはならない)(たのしそうにわらう表情も、人真似。でも、状況判断でそうしているけれど、多分、たのしいはちゃんとたのしいのだ)
ふふ、君の目、色違いだから大きくすると良く見えて綺麗ですねぇ。
葬・祝 2021年6月20日
そうですねぇ、今だと怪我をすると普通に霊体が散りますし。……このお社、私に自分を頼れって言う人、多くないです?本当に、変な子たち。
(カフカ。珮李。……相手も、か。厄災の手助けなんてして、何の得があるのだろう。何で、何の衒いもなく手を差し伸べて来るのだろう。知らないこと、ばっかりだ)
あら、そうなんです?ヤドリガミの記憶喪失はなかなか珍しい。でも、昔の……創造主?のことは覚えてるんですね。
(不思議そうに小首を傾げていたら、うっかり、写真の相手にピンクのリボンがついた。今何処触ったんだろうこれ)
嗚呼、いえ。たまに封印しに来る神々が居るんですけど、この間来たのがちょっと対私用の完全武装で。ちょっとこれは普通に勝てないかなと思ったんですけど、私が行く前に珮李がひとりで片付けてくれていて。流石の戦神ですよねぇ、無傷なんですもの。
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杜鬼・クロウ 2021年6月20日
人を模すのは大変ってのは、分かる気ィする。小さい頃、主達に教えてもらうまで俺も人についてよく分からなかったから。今も…こころを理解するのは難しいケドよ(何度も間違えて、何度も失敗して。其れでも手を伸ばすのを止めなかったから今がある)厄災が降りかかっちまうかもしれねェってなると、怖いよな(相手が誰であれ、脅威である事には間違いない)
(加工された画像の己自身のふた色の眸見ながら)そうか?俺の色違いの眸が綺麗だとするなら、多分映している”いろ”が綺麗だからなンだろうな。
杜鬼・クロウ 2021年6月20日
人が良いカフカが筆頭になって、そういうヤツらが集うンじゃねェの?類は友を呼ぶって言うじゃねェか。皆、祝のコトが好きなンだと思うぜ(きっとこの悪霊には理解し難い感情のひとつだと思うのだが)……あ、俺は別にお人よしじゃねェよ、カフカと一緒にされちゃァ困る(毎度お馴染みのアレである。必ず一回はこなさないといけないノルマでもあるのだろうか)(そういう訳ではない)
前までは創造主がいたコトすら知らなかったンだわ。”俺”…要は覚醒した俺が保持している記憶を俺にも引き継がせた結果、創造主の存在を知ったって感じだ(端的に流れを話しつつ、いつの間にやら全く似合ってないリボンに視線を落として……さりげなく介入してリボンは消した)
あ、お前が悪霊だから……そういや自己紹介の時に戦神って言ってたっけか。戦ってる所、俺も間近で見たかったな…!(どんな風に仕留めていたのか非常に興味があった)
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葬・祝 2021年6月21日
私は何となくで人型を取っていただけで、ただ彷徨い続けて出会した者に厄を振り撒く、そういうものでしたから。幼いカフカを見て人の基礎を学んでも足りなくて、あの子の周りの人間を見て子供の扱い方を学んで、それをもっと広範囲に広げて……そういう風にした、自己解釈での学びしかありません。
(そりゃあ、紛うことなき厄災ですけど。別に、あの子の大切なものに厄を振り撒きたい訳ではないんですよ。悪霊は、わらってそう言う。この妖は、生まれながらに厄災でしかない割には、その性質は比較的温厚で穏当だ。狩りも、必要だからする。必要がなければ、たまたま起こる不幸以外で積極的に攻撃性を見せることもしない)
映している色、です?
葬・祝 2021年6月21日
すき
……。……珮李には、どうでも良い相手じゃない、身内だと言われました、ね……何て言うか、その。別に嫌じゃないんですけど、……異次元の言葉を聞いている気分です。君も十二分にお人好しですよ、そろそろ諦めなさい。
(躊躇い、戸惑うそれは、未だ消えない。だって、厄災相手に。あの子に好かれている。それは分かっている。でも、千数百年永らえて、あの子以外でそんな生き物、初めてで。普段通りに見えて、ずっと困惑している)
つまり君と、……えぇと、それは別人格で、君の発生は随分と後ってことです?
(リボンが消えてしまった。うーん、とまたぽちぽち。目がキラキラした相手に仙人みたいな立派なお髭が付いた。ちょっとたのしい)
悪霊以前に妖として厄災だから、ですねぇ。昔は余裕もあったんですが、弱体化した上、肉体もなくなったので。良い機会だと増えてるんですよ。……まあ、圧巻でしたねぇ……一部の隙もない、とはあのことでしょうか。
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杜鬼・クロウ 2021年6月21日
(その台詞は、)(カフカの為に厄を振り撒かないよう学んだ、としか聞こえねェンだよな)(彼の行動概念、思想基準は総て──実際そうだと思うのだが敢えて呑み込んで)それでもお前なりに学んで、真似て、今の”はふり”がいる。正直、模すのは並大抵じゃ出来ねェコトだろ。そこは純粋に凄ェと思うよ。
そう。……昔、俺の初恋の人に「その異なる眸は、異なる誰かと誰かを結ぶためにある」って言われたコトがあってなァ。縁を繋ぎ見る景色は、娃しいと…俺は思う(其れは、倖せのいろ)
…言っててちぃっと恥ずかしくなってきたわ。忘れてくれや(加工した画像は保存せずに削除してしまおうと指を伸ばそうとして)
杜鬼・クロウ 2021年6月21日
お前にとっては不可解に思えるかもしれねェが、実際どうとも思ってねェヤツに構ったりはしないと思うぜ。珮李の言ってるコトは当て嵌まってる(今の霊体が出来た時に認識していなかった感情のひとつ、なのだろうが)今は分からなくとも、いつか祝の中で答えが導き出されるンじゃねェかな。その時が来れば。
……お人よしでもイイケド、カフカと一緒くたにされンのはやだ(其処だけは譲れないらしい。つんと澄ましてフイと顔背け)
杜鬼・クロウ 2021年6月21日
祝が思ってる通りで合ってるぜ。人の器として顕現したのは後の話だったンだわ。俺も知ったのは半年前ぐらいなンだがな(ややこしさが天元突破しているので大分端折って話しており)(お目目きらきらの髭生やした俺、アンバランス!でも彼が楽しそうなのでそっと見守る事にした)
引き寄せちまうンだな。普通なら退治されても可笑しくなかったの、今のお前の話を聞いて気付いたわ。しっかしそんなに強かったのか……今度、手合わせしてみてェな(強い相手との手合わせは己が成長出来る良い機会でもあり、見えてこなかった課題の発見にもなるが故に)
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葬・祝 2021年6月21日
んふふ、ありがとうございます。少なくとも、今の“はふり”を私は気に入ってますよ。
(そうとしか聞こえない、ではなく、そう、なのだ。だって、人真似の最初はあの子の笑顔を真似してみたら、あの子が喜んだから。喜ぶから、あの子の両親や周囲の女房たちや教師役の者たちを盗み見て、人真似を重ねて。重ねて。重ねて。それだけだった)
……はつこいのひと。ふふ、良いことを言う方ですねぇ。縁を重ね紡ぐのは並大抵のことではありませんもの。忘れてあげません。
(お姫さんの前です?と言い掛けたのは飲み込んだ。前に、抉って来ると言われたので、多分この辺かなと)(削除しようとした指からは逃げた。やだ。まだ遊ぶ)
葬・祝 2021年6月21日
そういうもの、なんです?……私には、まだ良くは分かりません、ね。難しいんですよ、人の考え方。
(この妖は、生まれながらに厄災である自覚がある。出会しただけで、その誰かは厄に見舞われる。何度となく追われ、殺され掛け、殺し返し、彷徨い続けた存在だ。それが当たり前だとしか思っていないし、厄災なんぞ百害あって一利なしだとも知っている。その結果、あの子以外で、自分が厄災だと知りながら自分に好意を向ける存在が居ると言うことが、理解出来ない。理解、したくない訳ではない、けれど。最近、今までの常識と違いすぎるのだ)
ふ。ふふっ。君、どんだけカフカと一緒にされたくないんですか。もうそろそろ、ふたりで腹割って話していらっしゃいよ。
葬・祝 2021年6月21日
ややこしいですね、君の生い立ち。元々人格があったのに、どうして後から君という人格が生まれたんでしょう。
(不思議。興味深そうにしつつ、手はぽちぽちぽちぽちとずっとスマホで遊んでいる。お髭の色が真っ白から黒にチェンジされ、仙人というより山賊みたいになった)
そりゃあ、本来なら退治される側ですもの、私。まあ、今の所は、魂自体はカフカに楔で繋ぎ止められてますし、珮李にも護られてしまってるので、魂だけでも結構元気にふらふらしてますが。聞いてみれば良いのでは?珮李なら、良くお社に居ますし。大体厨房とか時雨の所とか日当たりの良い場所とかに。
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杜鬼・クロウ 2021年6月21日
…俺に沢山の初めてを教えてくれたひと、だったからなァ。主に負けず劣らず自分を持ってるひとだったし。イヤ、そこは素直に忘れておけよ!(削除に伸びた手は虚しく空を切った。じ、と柔く一睨みするも大きく息零して、抹茶を呷った)
お前が気に入っている”今のはふり”を、この社にいる輩は気に入ってるンだよ。祝こそ、そのまんま認めちまえば早ェのに(彼の境遇や背景を顧みれば、その考えに至るのは難しいのも理解は出来る。彼の物差しが違う事も)カフカと仲良しだと思われンのは何か癪なンだよ。俺は話そうとしてるケド、アイツがはぐらかしてくるンだわ。なかなか正体明かそうとしなかったり、含ませたり(そういう処も嫌いではないが気にくわない部分であり)
杜鬼・クロウ 2021年6月21日
俺自身もそう思ってるぜ。俺が生まれたのは……俺にしか為しえない役目があったからだな。要は使命みてェなモン(何故かは識る由が無かったが、今となっては総ての起源は創造主からだったようにも思える)
(みるみる内に蛮族ちっくな容貌に変化していく画像。保存されなきゃ止めなくても良いか)
しっかり護身されてるようで。厨房が一番捕まえやすそうだな、珮李に会ったら聞いてみるかねェ。手合わせとまでいかなくても、力揮ってるトコが見れるだけでも大分有難いし。
(。)
葬・祝 2021年6月21日
忘れられないひと、って言うものですか。やですー、だって勿体ないじゃないですか。
(どうせ、衝動の興味が失せたら何時かは忘れてしまうのだとしても。綺麗な話は、興味が尽きるその日までは覚えておきたい。誰かの、忘れられないひと、の話は、嫌いじゃない)
…………、……難しいこと言いますねぇ……。善処は、しますよ。
(難しい。だって、厄災なのに?どうして?すきって何?気に入ってるって玩具を見るのと何が違うの?身内ってどういうもの?分からないから、戸惑う。学ばないと、理解した振りも出来ない。だからこの悪霊は、最近は珮李を良く眺めている。多分これから相手も観察される)
ふふふっ、もう、子供の喧嘩みたいですね君たち。あの子、どうせのらりくらりと逃げますから。普通に力技で取っ捕まえて、“いい加減になさい、おばかさん”とお伝えくださいな。多分諦めますから。
葬・祝 2021年6月21日
役目。使命。……特別なお役目があった、と。色んな生まれ方がありますねぇ。
(何かのために生まれる。そう望まれて作り出される。自分には分からない感覚だが)(せっせと写真を魔改造して行く子供は、何か触った。ら、背景がイルミネーションのようにキラッキラになった。何だこれ。ちょっと手元がおたおたした。戻し方が分からないらしい。無言の視線が、相手を見上げる。戻せない)
ええ、びっくりするほど護身されちゃってますよ。珮李の力は、何ていうか……抜き身の、ぞっとするほど波紋の美しい刀を見ているような、そんな気分になります。見られると良いですね。
(。)
葬・祝 2021年6月21日
(少年の姿をした厄災は、縁を紡ぐヤドリガミの膝の上。ああでもないこうでもないと、たのしそうにスマホを両手でぽちぽち。上から時に呆れた視線やら笑いを含んだ視線が降って来るけれど、そんなもの放置である。そうして、慣れないスマホの画面を見続けて目が疲れるまで、たっぷり遊んだあとは)(ヤドリガミを連れて、お礼がてら夕飯でも作ろうかと厨房へ向かうのだろう)
葬・祝 2021年6月21日
【〆】