【1:1】光彩を紡ぐ
杜鬼・クロウ 2021年5月5日
此処は幻朧桜が一年中に咲き誇るサクラミラージュ。
始発駅の線路には幾つか列車が止まっており、ホームに行き交う人々は多く。
各々が乗り込む列車は様々。行き先や理由も様々。
その内の一つ。
帝都を走るショコラ色の列車の前にて、待つ男が一人。
出発の鐘は、未だ鳴らず──。
・まったり。終着駅はエトセトラ。
・キリのいいところで〆。
・青い鳥は羽搏いて、ネモフィラの海に波音は重なった。
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ティア・メル 2021年7月17日
ふふふークロウくん、甘いの苦手だもんね。このココア、甘さ控えめだよ?(意識してくれているのだろうか。また一口、ココアを招いて)
…ぼくに、口説かれてくれるの?(ぱちりと紫彩が瞬きひとつ。うす赤らんだ肌に喜びが湧いて出て、眦を下げた)クロウくん相手なら言うのも言われるのも、うれしいな。
ティア・メル 2021年7月17日
(愛でてほしいけれど、それよりももっと近くに行きたいから、あえて姿を変えた)(涼やかな笑い声を転がす)ふふふー子供扱いじゃあないなら、何扱いになるの?って聞いても、いーい?(両頬から手を離して頬杖をつく)
…それなら良いんだけれど。何か伝えたくなったら、教えてね?(じいと見つめて、まぶたを伏せた)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
ティアのお願いに根負けして甘いモンを口にしたコトは何度かあったけど、…今回はホントに大丈夫(金平糖に雫。思い返せばぽろぽろ零れてきて。気付いた時にはビールを一缶飲み干してしまい、手持無沙汰に耐え切れず続けざま二本目の酒に手を伸ばして)
な…お前が言うのは止めはしねェが(こほんと咳払いして頬を差す朱を無理矢理落ち着かせようと試みて)嬉しそうにされると…ん、そうか…(どうしてこんな流れに?ほんの戯れから一転、狼狽した様子で)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
エッ!……分かってて聞いてるだろ、ティア(愛でるだけでは、嫌だと言ってるようなもの)(濁すのは簡単で。告げるべきか僅か逡巡した。けれど、総てが本音なら…ここで誤魔化すのはきっと、違う)
──子供じゃなくて”大人”なら。俺だって、女子じゃなくて”女”として扱うだろうな。
あァ。伝えたいと思ったら、その時ティアに言うわ。
ティア・メル 2021年7月17日
んふふ。あんまり飲みすぎちゃあだめだよ。(2本目の酒にのばされた手を視線で追いかけ、ころころとわらった)
…クロウくんも言ってくれる?口説き文句っ。(きらりらと眸を輝かせる。腰を浮かせて君の隣に座った。近い距離に居た方が嬉しいから)ぼく、クロウくんに口説かれてみたいな。
ティア・メル 2021年7月17日
んふふ。クロウくんに“女”として扱ってもらえるなら、この姿で良かったな。(本音を告げてくれたからには本音で返す。もとより誤魔化す事など出来はしない枷は告げているけれど)クロウくんは、どんな女の人が好き?クロウくんの好みの女の人になりたいんだよ。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
心配してくれてあンがとな。でもこれぐらいじゃァ酔わねェから大丈夫だ(寧ろ飲まないと平常心を保てない気がする。二本目を飲み始めた所で、再び咽る事になる)
んん!?……それ、本気で言ってるか(驚きの連続で頭がついていかない。これが揶揄っているんでなく、彼女の本音なら。す、と真顔で隣に座り直した大人な彼女を見つめて)
…俺、ついこの前まで好きだった女を口説いてたンだぜ?冗談ならともかく…イヤ、冗談でもそんな不誠実なコト、ティアには言えねェよ。……そういう想いってのはおのずと溢れてくるだろうから(決して彼女を咎めるつもりでなく、優しく諭す様に告げて)もし俺が口説くのなら…そういう気持ちがないとお前にも失礼だし、イヤだろ?
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
(あァ、やはり)(ここまで言ってもらえて、分からないフリは、出来ないよなァ……少なくとも、それよりも込められた感情に)
幼いティアの姿の方を見慣れてるからか、まだ違和感あるけど…今の姿が本当に近いってンなら、見せてくれて嬉しいぜ。そうしたいとお前が思ってくれたってコトだろ(どんな理由であれ、曝け出す事を怖がってる節がある彼女がそうした事を素直に喜ばしく感じて)
好きな女のタイプ?俺の好みは巨乳……ごほごほ、えーと、芯が通ってる女、かな(ちょびっと空気を読んだ)
…俺はお前がお前でいてくれるなら。好みと好きなひとは、全然別物だからよ。
ティア・メル 2021年7月17日
それなら良いんだけれど…(咽せた原因はぼくだろうか。ひろくておおきな背中をそうと撫ぜて)
(大人の姿が瞬く間に元のものへの戻っていく)(視線が重なって、彼への気持ちを自覚した。真っ直ぐに向き合ってくれる君に、もう誤魔化しはきかない)
…うん。(やっぱり好きな人がいたのだと、胸の奥底が痛む。諭されて気づく、おさないこころ。もう、誰も好きになどならないと決めていたのに)嫌ではないけれど…だって、嘘でも嬉しいもの。でも、クロウくんがそういう事をしないのも、わかってるから。…だから、あふれてきたら―――もし、そんな事があったら、教えて?(頬を赤く染めあげて、ぽつりとつぶやくみたいに)
ティア・メル 2021年7月17日
(幼い姿に戻ったとて、希みは変わらない。彼の、もっと近くに)
ふふふーずっと大人な姿なのは違和感があるっていうか、照れちゃうけれどね。見てくれてありがとう。(ころりと笑みを転がして、続く言葉を心のうちでちいさく唱える)
芯が通ってる…女のひと。(嗚呼、気付かれている――拒絶された過去を想起して、恐怖にちいさく体がふるえた)(これくらいなら、許されるだろうか。隣り合った君の肩に頭をもたれようと)(消えて仕舞えばいいのに、叶わぬ想いなど――もう二度と)ふふふーそっか。じゃあ、ぼくはぼくのまんまでいるよ。好きなひとになれるように、がんばるね。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
(撫ぜられた手で多少は落ち着き取り戻して、みるみる内に元の姿へ戻る彼女を見守って)
俺は嘘はつけねェから、言えねェ。……少なくとも、今は(彼女へ口にすべきは謝罪ではなく、真摯な迷い無きこころ。己が思う儘に伝えた)
それに、嘘でも嬉しいだなんて絶対嘘だろ(それは僅かでも彼女の過去に触れたから解る)お前が望んでるのは、そうじゃねェと思うから(彼女の紅潮した貌は見ずに、そっと頭を撫でるだけに留めて)それは抑えられるモンでもねェしな。きっとそういう時が来たら、…俺はどんな結末になろうとも、後悔はしたくねェから言葉にはすると思う。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
ティアも大人の姿には違和感あるのか?(照れるンだ、と意外そうに見遣って)
ン、そうしてくれ。変わるなら、俺の為でなくお前がなりたい”ティア・メル”になって欲しい(俺の好みは関係なく、自分の為に変わって欲しい。けれど変わらなくてもいいと願うならそれでもいい。ただ、未来を見ずに過去に留まるのだけは彼女の為にならない、そう感じるから)(その時は、そっと途を指し示してあげればいい。そういう助けが必要なら、幾らでも手を貸すつもりだったから)
(凭れた重み(ねつ)は無言で受け入れて、最後の台詞にぱちぱちと瞬きを繰り返した)……(軽く予告された?)
ティア・メル 2021年7月17日
(今は。それならば未来を期待しても良いのだろうか。うそ。嘘なのか、もう自分ではよくわからない)(彼が好きだと言ってくれるなら、その嘘ごと喜んでしまう。たとえ、本当にはならなくても)…うん。(撫でられるだけでうれしくて、声があまやかに溶けていく。掌にそうと髪を擦り付けて)
ティア・メル 2021年7月17日
(こくんと小さな頷きを重ねた)まあね。こっちの姿で居る事の方が多いから。でもクロウくんと並んで歩くなら、大人の姿の方がいいかなあ。
なりたい、ぼく?(湖面の眸が不思議そうにまたたく。変わらなくていいと、今のまま、停滞したままで構わないと思っていたのに)(今は前は進みたい。叶うならば、彼の隣で)
(彼が欲しい気持ちと、怯える気持ちが拮抗する。この気持ちごと深く心の海に沈めて鍵を掛けて仕舞えば、傷付かないで済む)(でも、でも、望んでいいなら)…クロウくんに好きになってもらえるぼくに、なりたいな。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
(ごとん、ごとん。列車が進む音だけがこの空間内で妙に大きく響く中、彼女の髪を暫く優しく梳いて。何時しか窓の景色は舞う桜ではなく、嘗て二人で見たあの時と似たネモフィラの蒼海が広がっていた。視界の端には花と共に、小鳥が翔け抜けて)
ティアが大人になるのはやっぱり珍しいンだなァ。その姿だと子供扱いしがちだとは思うから…それがイヤだってなら。でも今のティアのまんまでも構わねェけどな。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
そう(こくりと頷いて、異眸に彼女を映す)
……、…それがティアのなりたい姿ってなら(彼女が真剣考えて出した決断に誰が異を唱えようか。大きく胸の奥が揺さぶられるのとは別に、交わる波音は静かに伝わって)(前に彼女が言っていた”弱さになりたい”との言葉。あの時は優しさや善意から出た言だと思っていたが、もしもそれが”そう”なら)
お前が思うように、やってみればいい。
ティア・メル 2021年7月17日
(列車の揺れる音がやけに大きくきこえる。優しいゆびさきは、されど自分のものにはなってはくれない。まだ、さくらが好きなのだろうか。胸の奥底がじりじりと痛む)
子供扱いでもいいや。クロウくんが望むように、ぼくに触れて?
(彼がありのままを受け入れてくれたみたいに、ぼくもそう在りたいと)
ティア・メル 2021年7月17日
(ひらりはらり、ネモフィラが舞い上がっている。小鳥に願いを託したなら、叶うだろうか)
(交わる波音が、お互いの鼓動のよう。強い彼の弱さになりたい。きっとあの時からぼくは――かんがえちゃ、いけない。拒絶されるに決まっているのだから、こんな想いは忘れなくちゃ)(ちいさく頷くに留める。どうして今のままで満足出来ないのだろう)やってみるんだよ。まずは…ボディタッチ?かなあ。ドキドキする?(肩口に頭を擦り付けて、彼の手にゆびさきをそうと重ねた)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
俺はティアが満足するまでこうしてようと思ってたンだが、どうするかな…(自分が望むようにと言われると如何したものかと一度手を止めて)そんなに撫でられるの好きか?
(小鳥は少女の思惑を知ってか知らずか、ただ列車と共に緩やかに空を翔けていて)
!…唐突に大胆だなァ、ティアさん。……ノーコメント(元々、隠すのは上手くはない。心臓の鼓動が速くなってるのがどうか気付かれませんように)
ティア・メル 2021年7月17日
ぼくが満足するだけじゃあ意味がないもの。クロウくんにも満足して欲しいからね。(悠々と空を泳ぐ小鳥を眺める。自由気ままな様子がどこか羨ましい)
んふふ。ドキドキしてくれてるんだって、意識してくれてるんだって、受け取っちゃうよ。(上からゆびさきを絡めてちいさな手で握り込む。肩口に添うたまま、大切なぬくもりに瞼をかすかに閉じて)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
俺も、か。俺は列車の中で、この緩やかな時間をお前と過ごしてる今に割と満足しているところはあるけどなァ(それ以上は、)(時折、今が倖せ”すぎる”と怖くなる──ずっと一緒、にだなんて。片割れを除けば、俺が願える訳が無い。永遠など信じていない)
う……どう思うかはティアの自由だからな。止めねェよ。止めねェケド……(先程と同じ指先なのに、今絡まった指先は手遊びとは違う、彼女自身の明確な意思の元。直ぐ傍に在る彼女の貌覗き込めば、あまりに無防備で、安心しきったような)……。
ティア・メル 2021年7月17日
列車から下りても、ゆるやかな時間は続いていくよ。今だけじゃあなくてさ。未来もずっと。(ゆびさきに力を込める。君の傍に居るよって、伝えるみたいに)
ふふふー自分に都合良く考えちゃうんだよ。…クロウくん?(まぶたを持ち上げて、絡んだ視線に喜色をのせた。小首をかしげて、そうとまたたく)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
……そうだな。そう続くような世界を。未来は誰にも分からねェが、俺も望んでいるし(穏やかで平和なこの一時がいつまでも)(彼女が言わんとしている事は、直接告げられた事もあった故に理解は出来た。その感情がどんないろであれ、その気持ちが何より嬉しかったから。有難う、という想いを込めて握り返して)
…イイよ、それでも(否定はしない、謂わば本当だと言ってる証拠。胸が高鳴っているのは紛れもない事実)いンや、何でもない。
ティア・メル 2021年7月17日
だいじょうぶ。未来は誰にもわからないから、自分で形作れるんだよ。どんな色をした未来でも、クロウくんが望むなら、ぼくはそれを叶える手伝いがしたいな。(君の幸せがぼくの幸せ、とちいさな声で添えた)(嗚呼、もう気付かれているけれど、こんなにも君が心の奥深くにやさしく根付いている)
……ぼくにだけ言ってね?(ほのかな独占欲をさらけだす。だって、期待してしまうもの)(肩口に頬を擦り付けて、ふふりと笑った)なーに?気になるんだよ。
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
あァ。だから望む未来の為に、俺も為すべきコトをするつもりだし(奥底に願う、隣の誰かの想い(いろ)は未だ何色にも染まらず染まるかも不透明ではあったが、彼女の心からの聲と小さな呟きに少し目の前が霞んで)……そんなコト、言われたの初めてだぜ。俺。
!(見え隠れする彼女の慾に瞬いて言葉に詰まり)内緒ったら内緒。……ふわふわしててなんて言ったらイイのかわからねェもん(酒の所為かな、とあからさまにちぐはぐさが出ていて)(そんな筈ないのに)
ティア・メル 2021年7月17日
んふふ。初めて、貰っちゃった。(声はうたうみたいに弾む。絡めたゆびさきに力を込めた。だいじょうぶ、ぼくいるよ)好きな人の力になりたいのは、普通だもの。(すき、と。震えずに言えたかは、わからない)
(ぱちぱちと瞬きをくりかえす。だって酔わないって。何かをはぐらかされているのはわかった。くちびるを尖らせて)クロウくんー?(ぐりぐりと肩口に頬擦りをする)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
何か言い方…!合ってるけど誤解招きそうだから!(偶々、そのタイミングで横の通路を通り過ぎた見知らぬ人が此方を見て微笑ましそうにしていたのに気付いて居た堪れない気持ちに)(絡んだ指先は見られなくて良かったと安堵して)……それは俺も、同感ではある(ふるりと震えた言には、留めておくだけにして)
ンーどうかしましたかー?いやァ、この車両、ちぃっと暑いなァ(小さな抵抗に思わず小さく笑み零し、態と離散させて)
ティア・メル 2021年7月17日
(微笑ましそうに見られて、なんだか嬉しくなって手を振った)(絡むゆびさきはよすがとばかり。離さないでいてもらえることに安堵する)…んふふ。クロウくんも?(頬をふくらませた。彼が何を伝えようとしてくれたのか、ちっともわからない)クロウくん、何か言おうとしてなかったー?お酒のせいにしちゃだめっ!(ぽすん、と傍の体に体重を預けて)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
そりゃァ…好きな人や大事な人の力にはなりてェと思うだろ。困ってたら助けたいと思うのは俺も同じだぜ(護りたいのは命だけでなく心も同様に。悲しむ貌よりも、笑顔が見たい)
うぐ……(彼女が納得するまで解放してもらえないだろう。まだ有耶無耶にしていたかったが、観念したかの様に徐に口開く)内緒っつったのに。……さっきからティアがくっついてくるから、凄く落ち着かねェンだよ。都合よく考えてたティアの思ってるとおりってコト。それだけ(思う儘に動いてる筈なのに、うまく言葉に出来ない感情や出来事が頻繁に重なるのは何の因果か)(熱が、ひかない)
ティア・メル 2021年7月17日
ふふふークロウくんは優しいね。優しくて、かっくいーよ。(湖面の双眸を細めて、見つめる。ぼくの大切なひと)
……落ち着かない…(ぽつり、反芻して。その意味を考えるとじわじわと喜びが湧き上がり、腕に抱き付いて)んふふ。うれしいな。意識してくれてるのが、うれしいんだよ。(いつかおんなじくらい、触れ合う温度をいとおしんでくれたら、なんて)
杜鬼・クロウ 2021年7月17日
俺の信念のひとつでもあるからなァ(その志は主から教わったもので、今も刻まれていて)そうだろそうだろ、かっこいい……んん、調子狂うな(普段なら堂々とさも当然とばかりに返している所だが、その視線に含まれた賞賛以外の感情が視えてしまえばなりを潜めて)
俺が朴念仁だったら何も思わねェンだろうケド、そうじゃねェし…ってコラ、落ち着かねェっつってるのにさらに距離近くなっちまってるじゃねェか!(慌てた様子で答えて)(彼女が真剣なら、俺もきちんと受け止めなければならないとは思っているとはいえ、現状は未だ、)
ティア・メル 2021年7月17日
…信念、かあ。人助けとか、そういうの?(興味津々と眸を輝かせて)んに?なんで?クロウくんはかっくいーから、堂々としてていいのに。(ぱちぱちと湖面が波打つ。あけすけな感情はとどまるところをしらない)
んふふ。朴念仁でもきっと好きだったよ。にゃはは。だってうれしくてさ。意識してもらえてるって、はしゃいじゃうんだよ。(にぱっとゆるゆかに、喜色満面の笑みを浮かべた)(いつか叶わず忘れる事になっても今は、今だけは)
杜鬼・クロウ 2021年7月21日
そういうのだなァ(例え其れが独り善がりで、偽善だと云われても。誰が相手でも、きっと揺らがない)
…ま、それもそうか。手放しに褒められンのは悪い気しないしよ(行き着く先全てが變じる訳でも無く、彼女は彼女だから。言葉通りに受け取って笑んで、軽く缶の酒を呷り)
……っ、聞いてる方が、恥ずかしくなってくるわ(そんな嬉しそうな笑顔を向けられたら──)(確証はある訳ではないが、素直に受け取ってしまえば頬に柔く朱が差して)(”こういう”好意には全く耐性がない)
ティア・メル 2021年7月23日
そっかあ。クロウくんはかっくいーね。誰かを助けたいって思う心は、ひとしく尊いものだと思うんだよ。(きらりらと羨望の眼差しを向けて)
(うすあからんだ頬を見遣り、嬉しげに口元をゆるめる。意識されているのがうれしい)(飲み物で喉を潤しながら腕にぎゅうとしがみついた)ふふふーだって我慢しないって決めたからね。クロウくんに好きになってもらえるように頑張るんだよ。(すり、と軽く頬擦りして)クロウくんが、すきだよ。ずっと一緒に居たいくらい。
杜鬼・クロウ 2021年8月3日
助けたくても、助けられなかった命も少なくないケド…立ち止まってはいられねェからな。心だけでなくそれに伴って俺ももっと強くなりてェとは思ってる(言の葉に滲んだ決意は真っ直ぐで。己の掌見つめた後に、軽く拳作り)
(我慢、してたのか)(ふた色の眸を瞬かせて、次ぐ台詞に声を呑み赤みが引く事が無く)~~~待て、待て待て。ちぃっと俺、今、感情の整理がだな…!……っ”ずっと”か。ずっとは、……居られねェだろ(軽く目を伏せて洩らした聲色はか細くあっと言う間に霧散して)
ティア・メル 2021年8月4日
立ち止まらないでいられるのがすごいんだよ。やっぱりクロウくんはかっくいーね。これ以上強くなるの?(はたはた、と湖面が瞬く。握られた拳の上にゆびさきを添えて)やっぱりぼくは、強いクロウくんの弱さになりたいな。
(赤い肌を嬉しげに見遣り、首をゆるく傾ぐ)んふふ。だーめ。待ってあげないんだよ。…どうして?ぼくはセイレーンだから、寿命もないし、自分で言うのもなんだけれど、一途だから心変わりもしないよ。クロウくんが望んでくれるなら、ずっと一緒に居られると思うけれど。(それはさも当然と言わんばかりの口調で、か細い声音に甘ったるくひびく)
杜鬼・クロウ 2021年8月10日
時には休むコトもあるケドなァ(今のような、この日常も大事にしていきたいから)…あァ、なるさ。これからも
。……!(以前、同じ事を言われた時は”優しさから出た言の葉”──そう受け取っていた。けれど、今は)俺の”弱さ”に、か。
杜鬼・クロウ 2021年8月10日
可愛く言うのも狡くねェか?(己も大概甘いのは自覚があるのか、額に手やり軽く唸った後)
…ぇ、(鈍器で頭を殴られた様な衝撃で、呆気に取られた声を洩らす。セイレーンの特性は知ってはいたが、改めて口にされて、は、と気付いた。ヤドリガミと同様に、同じ刻を歩める事が出来ると。その考えに今まで至らなかったのは、)
(──心から愛したひとと自分が共にを歩む未来を、どこかで諦めていたのだとも思う)
…ティアが一途なのはよく知ってる。前に教えてくれたろ?お前には好きな人が…”いる”と(無理矢理蓋をして、忘れたフリをして。彼女の中にその相手の存在が今もなかったら、本当に消えて無くなっているのなら、”ティア・メル”にはなっていないと感じていて)
俺が、望む?俺がか……?(そんなの、)(唯一を選べない俺が望める筈が無い)
ティア・メル 2021年8月10日
休む時は甘いものを作って持ってくるね。料理は全然した事ないけれど、きっとレシピっていうのを見ながらやれば出来ると思うからさ。(ふわふわと無邪気に笑って)…うん。光に影が出来るみたいに、強さにも弱さが必要かなって思ったんだ。だから、強いクロウくんの弱さになりたいよ。
ティア・メル 2021年8月10日
かぁいいって、思ってくれたの?(唸っている様を嬉々として見つめる。他の誰でもない、君に可愛いと思われたいから)
(どこか驚いた様子にぱちぱちと湖面の双眸が漣をうつ。次いだ言葉に更に目を丸くした)
“いる”じゃないよ、クロウくん。
“いた”だよ。
(そこを誤解されるのは辛くて、真っ先に否定した。手を重ねて、ゆびさきを絡めて、ねえ、伝わる?ぼくの気持ち)本気で…刹くんって人が好きだったけれど…過去の話だよ。もう、終わった話。(真っ直ぐに君を見据えて)今は、クロウくんが好き。
望んでいいんだよ。クロウくん。望んじゃあいけないなんて、誰も言わないし、思わないよ。ぼくは、望まれたい。この先もずっと、クロウくんの一番近くに居ていいよって赦しが欲しいよ。(例え唯一になれなくても、今を刻んで共に生きていく事は出来るから、と付け添えた)
杜鬼・クロウ 2021年8月10日
お、ホントか!あァ、でも…俺、甘いモンが得意じゃねェから、もし作ってくれンなら飯の方が嬉しいかなァ。ティア、料理したコトなかったのか?(ぱちぱちと瞬きして)それなら一緒に作ってもイイぜ。簡単な和食なら俺、作れるからよ。
光と影、…そうか(寄り添う様に凪ぐ心地良さ、其れは自分一人じゃ得られない何か)(力む拳をふっと解いて微笑んだ)……その気持ち、有難くもらっておくぜ。
杜鬼・クロウ 2021年8月14日
…思ってなかったら言ってねェよ(指の隙間から彼女の横顔ちらりと窺えば、視線がかちあうだろうか。先に逸らすのは、きっと自分の方)
───…!(彼女は嘘”は”言わない。それが彼女自身気付いてない場合は別として)(真摯な言の葉と共に伝わった微熱(きもち)は融け合って己の心に直接響いた)……終わらせ、られたのか(想い人の為に自分すら変えた彼女が、そこまで)
杜鬼・クロウ 2021年8月14日
…っ……俺は、結局最後は自ら手を離してばかりで。それも全部、俺の意思で決めたコトで(例え望んでも、また、)(彼女の言葉を噛み締める様に唇引き締めた後に、徐に口を開いた)お前のしたいようにしてみろと言ったのは俺だからな。赦しとか、関係ねェよ。……ありがとな。ここまで言ってもらえて、本当に嬉しく思う(ずっとを望み、今を共に、と願ってくれた彼女に精一杯の謝意を示した)(セイレーンの彼女とならば、想いが揺らがぬ限り叶えられそうな夢)
だからこそ、もう少し……時間くれねェか。正直にいうと、今の自分の気持ちが分からねェンだ。少し前まで、常春の桜の下にずっと置いていたから。ティアのコトは、勿論俺も好きだけど(”其方”でない事は明白で)
ティア・メル 2021年8月14日
うんっ。ご飯を作るよ。全然、料理した事なかったなあ。食べなくても平気な体だしさ。(おにぎりが精一杯かも、なんてわらって)わわっ!クロウくん、料理出来るの?すごいね。教えて欲しいな。(解かれた手に手のひらをかさねる。こくんと素直にうなずいた)…うん。ぼくが勝手にクロウくんの弱さになりたいって思ってるだけだから。気にしないで。
ティア・メル 2021年8月14日
(逸らされた視線に、どこかほっとする。だって顔がこんなにも熱い)終わらせ、られたよ。(未だ残る傷跡には蓋をした。今もなお縛られている証のチョーカーも、体にゆるく絡むリボンにも、何も言わずに)
ティア・メル 2021年8月14日
―――じゃあ、今度はぼくがクロウくんの手を離さないよ。君が話しちゃうなら、ぼくが離さずにいる。それなら、離れちゃうことはないでしょ?(感謝されるなんて、思ってもみなくて、眸がまたたく。手を振り払われることだけを考えていたから)…じゃ、あ…じゃあ、クロウくんの傍に、居させてもらっちゃおう、かな。(ふにゃりと咲う。未だ自信が持たなきゃけれど、拒まれずにいられたことが奇跡のようなものだ)
常春…うん、もちろん。いつまでだって、待つよ。その間もクロウくんに好きになってもらえるように頑張るね。(そういう意味ではないのはわかっている。だから、うなずくに留める。腕に一度ぎゅっとしがみついてから、離れた。お弁当が残っているし、外の景色はどんどん移ろっていくから、この時間をまだまだ楽しみたい)急にごめんね。真摯に向き合ってくれて、ありがとう。それだけで、ぼくは幸せだよ。
杜鬼・クロウ 2021年8月14日
食べなくても平気だったのか…!なら、料理する機会もそう巡っては来なかっただろうなァ(おにぎり作れるのも十分凄いぜ、とくすくす笑って)ホントに簡単なモノしか作れねェケドな。玉子焼きとかみそ汁とかそういう類なら教えられるぜ(他愛無い会話が揺れた列車内に響き、緩やかな日常に小さな花を咲かす。強さに寄り添う彼女(よわさ)の優しさを掬い上げて、彼女のしたい儘に今はそっと心に仕舞った)
(終わらせられた──そう告げた彼女を信頼すると同時に、前の自分と重なる節もあって。終わらせたつもりが、重ねて視ていた自分に)…そうか。なら、いずれにせよ…ティアはもっと変われると思う。
杜鬼・クロウ 2021年8月14日
……!…俺がそう、言われるとは…思ってもみなかった(愛した人に手を伸ばすのは当たり前で。その手を掴もうとするのも至極当然で。だからこそ、逆に自分がそんな台詞を聞く日が来るとは思わなくて屡叩いて声を振り絞った)
──お前に、甘えてるな(狡い答えだと知りつつも、今は返す言葉が見当たらなくて。謝罪ですら、其れは彼女の気持ちにあまりに無礼なようにも思えて呑み込んで熱が薄れた腕見ながら、再び彼女に視線落とし)…いンや。俺も、改めてティアの気持ちを知る良い機会だったしよ。
杜鬼・クロウ 2021年8月14日
…しんみりしちまったが、もう暫くこの列車旅を楽しもうぜ(礼を言うのは此方の方なのに)
(この小さな倖せを壊したくない、何処か怖さや怯えのようなものを端々に感じながら複雑な想いは交錯してゆく。窓から見える景が各々の心情を表す様に移ろいて様々な色を見せるのと同様に、車内の話題も転々と変わりゆき談笑が轟くのだろう。今は、未だ…純粋にこの時間を尊んで)
(線路上を列車が走ってゆく。この二人の終着駅は───『 』)