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【RP】赤く、赫く、紅く

葬・祝 2021年5月3日


静かな夜だった。
赤い月が、ゆぅらり、闇を照らしていた。
紅葉の赤と、庭に群れ咲く彼岸花の赤と。
何処までも赤い其処に、黒と緋色を纏った少年の姿をした悪霊がひとり。
縁側に腰を下ろしたまま、ただ静かに、風景に溶け込むように其処に居た。


☪︎。:*
はふり、クロウ





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葬・祝 2021年5月3日
(こぢんまりと正座して、膝に手を置いて。ぴんと良く伸びた、姿勢の良い背筋。赤い月に照らされた悪霊は、ひゅるりと吹いた春の風に心地良さそうに鏡面の眼を細めた。人真似。誰が見て居なくても、それなりに身に付いたものだった) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
(鳥居を潜って来たばかりの社の中を散策していると鮮烈な赫が鏡(め)に入り思わず歩を止めて。細道を赤い月が照らしており、指し示した先に彼はいた。融け合うようでいて、決して混ざりあう事は無い──そんな領域が朧気に視えた)
(縁側に座る彼の許へ一歩、一歩と近付いて……声を落とす)よぉ。一人か?こんな処にこんな場所もあるンだなァ。本当に、不思議なトコだぜ(紅葉がひらりと、二人の間を舞っていった) (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
(歩み寄る足音へ、視線を向ける)(ちりぃん)(細い首をことりと傾けると、揺れる黒髪に合わせて鈴の音がひとつ。見上げる先は、此方が座っているのもあって、ずっと高い。とん、と己の傍らを袖に隠れた手で一度、示すように叩いた。その途端、何処からともなく、其処に座布団がひとつ現れた。相変わらず、このお社の中は便利だ)
はいな、こんばんは。良い夜ですねぇ。……嗚呼、お暇でしたらどうぞ。
(見上げると首が痛いので、と隠しもせずにいけしゃあしゃあと、にこりとわらって見せた) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
(先程まで何も無かった所に座布団が突然現れ、少し目を瞠った)……それ、お前の術?それとも、”此処”だから?(もしかしたら此処に長らく集っている者にとっては当たり前なのかもしれないが、己はまだ馴染みがない)
ハハ、良い夜と捉えるか。丁度、俺も暇してた所だ。ちぃっとばかし駄弁ろうぜ(首が痛い。そんな理由で、と思わなくもなかったが、腰落ち着けて彼の事を識る良い機会だとばかりに座布団へ座って) (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
此処だから、ですよ。まあ、大体常識的な範囲のものは望めば得られるので、マヨヒガと大差ないです。
(念動力やポルターガイストで何処ぞから持って来るのは出来るが、こんなに迅速に突然現れるようなあれそれはこのお社の敷地内で起こる不思議現象だ。認識としては、マヨヒガと大差がない。精々、便利に使って欲しい)
静かで、月も綺麗で、風も適温、良い夜じゃないですか。くふふ、私も君にはそれなりに興味があるので丁度良かった。
(にこりとわらう表情は、笑顔のお手本のように綺麗なそれだ。相手に興味があるのは本当。だって、あの子のお友達だし) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
へェ、そうなのか。上手く使いこなせれば便利だなァ(社の近くには確か霊山もあった。不思議とそういう力が集まるのも漠然と理解はできて、試しに己もひとつ望んでみた)(周囲の赤に染まらぬ桜色の蝶。翅がひらひらと、鱗粉がきらきらと)お、ホントだ。俺にも出せたわ。
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
良い夜だが……この”あか”は、カフカと似てるから。俺はあんましそうは思わねェな。静かな夜は好きだけどよ(近くに居ないのに、誇示されているようで)(対照的な、彼の綺麗”すぎる”笑顔に含まれる感情もどうにも読み取り辛く)
お前も?奇遇だな、俺もお前と話したかったンだわ。カフカといつ頃出逢ったのか、とかお前について聞いてみてェコトあるし。 (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
手ずから用意を好む子も多いですが、ちょっとお茶や酒が欲しい、なんて時は便利ですよ。
(桜色の蝶)(くふふ、とまた喉を鳴らすように悪霊はわらう。なお、この悪霊も普段は自分で厨房に行って用意する。夜について言及されると、ぱちりと瞳を瞬いてから可笑しそうに)
やですねぇ、あの子になんて似ても似つかないですよ。あれ、一応清らかな善神ですし。不吉な夜は私の専売特許です。
(ころころとわらいながら、似ているなんて思いもしなかったとたのしげに。相手も興味を向けていると聞くと、ふむ、と僅かに小首を傾げた。りり、とまた微かに鈴が鳴る)
あの子に興味があるようで何より。何時頃、……千年ちょっとくらい前、ですかねぇ……。
(自分への興味というよりカフカへの興味かと微笑ましそうに、思えば長いものだとのんびりと) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
(あまり深く考えずに蝶を出してしまったが、もしも彼が朱鴉から何かしら聞いていたら)(……しくった)(蝶は、静謐な夜へ吸い込まれてゆき消えた。時既に遅しな予感もしたが、何食わぬ顔で取り繕う事にした)
茶や酒も出せるのか…!じゃァ、(頭の中で想像しながらお猪口を二つ、出現させてみて)晩酌、付き合ってくれよ。あ、でもお前……酒飲めるのか?(外側だけは童を模る悪霊は、酒をも嗜むのか気になった)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
善神、ねェ……って別にアイツに興味ある訳じゃねェし!神サマではあるケド、俺からしたらいけ好かねェヤツだわ。初めて会った時の印象が強すぎた所為だと思うが(心底面白くなさげに口尖らせて、フイと顔背けて)
そうか?……俺の勘違いだったか(紅葉と彼岸花のあかが重なる様を見て、形容し難い何かを感じたが、すぐに興味は彼の別の話へと移って)千年…!?そんな長いコトお前ら一緒に居たのか? (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
(実際の所。あの子のことで、知らないことはほぼないに等しい。だから、大体筒抜けだと思ってくれて良い。ひらひらりと舞う蝶を眺めて、面白がるようにゆぅるり上がった口角がその証拠。現れたお猪口にごく当たり前のように手を伸ばし、片方を自分の元へ)
あら、晩酌でしたら喜んで。生憎とこの姿形はただの結果ですので、本質には何も影響ありませんよ。
(目の前に、お猪口と揃えたような徳利が現れる。芳醇な清酒の、透き通るような匂い)
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葬・祝 2021年5月3日
ふふ、たのしく喧嘩しているようで何より。あの子ったら、何ぞ突っかかりました?
(筒抜けであっても、ひとから話を聞くのは何時だって好きだ。微笑ましそうな物言いは、扱いが完全に仲の良い子供同士の喧嘩を見守るようなそれである。紅葉も彼岸花も、このお社では何時もの色彩だ。良く見る、何時も通り)
ええ、あの子が幼い頃からずっと一緒ですからねぇ。まあ、あんまり余計なことを話すと怒られちゃいそうですが。
(言い回しを聞けば、この悪霊が山神より年上であることも、山神への認識が幼子を見守ると大差ないことも、大体分かるだろう。ナチュラルボーン上から目線の保護者である) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
……凄ェ楽しそうだなァ、祝(その笑みの意味に気付かない程、鈍くもない。知ってて敢えて、問わないだけなのだと。蝶を望んだのは自分自身。けれど、そのいろは)(──もう、俺が望むべきモノじゃない)
そいつを聞けて安心したわ(清酒が入った徳利を手に取ってお猪口へ注ぎ、彼へと渡して)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
俺はちっとも楽しくねェよ!?……お前、やっぱ分かってて言ってやがンな(双眸細めて隣の悪霊を柔く睨み、小さく息をついて)アイツが口にしてるであろう姫サンの話出してきたからだ。俺が御守り持ってたから気付いたンだと。ガスが充満してて匂いは大分掻き消されてたハズなンだがなァ(其れだけ朱鴉にとっても大事なひとである裏返しでもあり)
カフカの小さい頃?アイツの幼少時気になるな…何か面白い話あればこっそり教えてくれよ(要は黒歴史を聞いて、後で強請ろうという魂胆である。ちょっとした仕返し)
祝って……カフカより年上、だったのか(やたら保護者の様な微笑ましい視線を向けられると思ったら。理由は解れど驚いて)昔から、お前は変わらずその姿? (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
まあ、概ねたのしいですよ。私自身はあの鬼姫に微塵も興味はありませんが。
(遂に隠さなくなった、この悪霊。差し出された徳利を受け取って、お猪口へ注ぐ。赤い月が、ゆらりと清酒に映り込んだ。それを、飲み干すようにぐいと傾ける。仄赤い唇へ、酒が飲み干される。元々酔わない性質だ)
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葬・祝 2021年5月3日
(睨まれたって何のその、全く怯む様子もなくころころと喉を鳴らす。それなりに機嫌が良い。だって、あの子に真っ当な友達が出来たのなら、歓迎すべきことだし)
んふふ、だってカフカったらあのお姫さんの魂が大好きですもの。そりゃあ気付きますよ、香りは変わりませんからねぇ。
(自分だって何となく分かる。追い掛け続けて転生を見続けて、それを見ている自分もすっかり慣れてしまった。別に興味なんて欠片もない癖をして。見え見えの魂胆に、面白がるように悪霊はわらう。ネタは山のようにあるが、あんまり提供すると、あとで多分喧しい)
まあ、ネタには事欠かないですけどねぇ……バラしたと知られたら拗ねちゃいそうなので。昔は今のカフカより幾らか年上の姿でしたねぇ、ちょっと神さまの神域に居るには色々と問題がある存在なので封印中なんですよ。
(己の力を封印している結果の姿だと、あっけらかんと。また、徳利からお猪口へ酒を注いだ) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
え……あァ、そうなのか。もしカフカから話を聞いてるなら、お前も仲良いのかと勝手に思ってたわ(ほっとしたような、それはそれで悲しいような。意外そうな貌で見遣りながら、もう一つのお猪口にも清酒を注いで己もくいっと一気に飲み干した)この酒、美味いな。
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
(全く意に介さずといった態度に、再び深い溜息が洩れて)待てる、とも言ってたもんなァ。魂ごと愛してたとしても…あのエリシャは、今しかいねェのに。何度も運命を手繰り寄せてるのは、普通に関心するケド(そこは己との考えの相違)……ま、俺にはもう関係のない話だったわ。
祝はカフカに甘ェよなァ。ちぃっとぐらい口滑らせても大丈夫だろうよ。…ン?封印?本当はもっと年上の姿で、今のその姿は仮、なのか?おっと、注ぐなら俺が(徳利を彼の手から奪って彼のお猪口へ注ごうと) (無効票)
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葬・祝 2021年5月3日
いいえ、全く。寧ろ、あの鬼姫は私が苦手だと思いますよ。
(くすくすくす。だって、自分に全く欠片も興味や好意を向けない相手だから。可笑しそうに、どうでも良さそうに、悪霊はわらう。実際の話、あの子があの鬼姫を隣にと望むから認識しているだけで、自分にとってはどうでも良い話。別にあの子が自分で選んだなら、誰が隣でも構いやしないし)(カフカと、有象無象の面白い方、有象無象のどうでも良い方、とか何とか、他者に対してこの妖はそんな程度の認識しかないのだ)
ええ、お社に献上されている酒と同じ味です。好きですよ、この味。
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葬・祝 2021年5月3日
魂で見ている分、根っからの人外にとってはその辺は認識の違いですかねぇ。あら、君は袖にされちゃいましたか。
(あっさりと、振られたかと聞く辺り、性格の悪さはお察しである。どうも、と清酒を注いで貰って、またひと口。春の夜風に心地良さそうに髪を揺らしながら、悪戯っぽく瞳を細め)
だって、可愛い子のことですもの。そりゃあ、甘くもなりましょう。ま、実際ネタには事欠かない子ですよ。今も昔も。ええ、あれも本来の姿と言って良いかは迷いますが、とりあえず今の姿は力の封印に伴ってこうなっただけですね。まあ、多少小柄すぎて不便ですが、大元を無理矢理封じようと思うと意図しない不便が出るのも仕方がないかと。 (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月3日
フーン……祝のコトが苦手、ねェ。お前もお前で興味ねェみてェだし…俺としては、複雑極まりないコトになってっけど(言葉の端々から認識はしているが、関わり合いの無い他人事──無関心だからこその淡泊)(俺がどうこうするつもりもねェケド、何だかちぃっと……寂しい気もする)(己が好きだった相手だから、猶更。とはいえ、何も出来ないしそこに関与するつもりも無い)(濁す様に酒を注いで、飲み込んだ)
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杜鬼・クロウ 2021年5月4日
それは俺も感じたな。俺はそう在れなかったが、それもまた一つのカタチなンだろうと思うし。……、…本当に察しがイイ悪霊だこって(次から次へと……やたら心に荒波立たせる彼に視線はほんの少し冷えてゆき口噤む。それが答え)
可愛い……かはさておき、甘やかしすぎは毒だぜ。時には厳しくしねェと。…そんなに事あるごとに何かしらやらかしてンのかよ(逆に心配になるレベルなのだろうか)
へェ、そうだったのか。悪霊、だからか……その姿が不便だと分かった上で、ここにずっといるンだな(彼にとってこの域は居心地がとても良い訳ではない。なのに傍にいる──)(愛されてンなァ、大天狗サマは)(ふ、と小さく笑んで) (無効票)
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葬・祝 2021年5月4日
(くすくす。たのしそうに忍び笑っていた悪霊は、相手の様子を見てから何やら少し考えるように、不思議そうにことんと首を傾げた。何だっけ、この反応。少しのタイムラグ)
……嗚呼、そうでした。ひとに近しい子って、自分の好きなものが好かれてないの、“さびしい”んでしたっけ。それは失礼しました、私は大体こういう存在なので深く考えない方が良いですよ。
(まあ、はふりだし。お社でこの妖とある程度の付き合いがある者は、みんなそう言う。そういうもの、だ。そもそも、カフカ以外なんて全て有象無象としか見えない。その中で優先度はあれど)
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葬・祝 2021年5月4日
(口を噤んでしまった相手へ、ふふりとわらうだけの妖は追撃を掛けることもない。別に、人様の惚れた腫れたに興味もないし。ただ、ちょっと聞いてみただけ)
可愛いですよ、あの子は昔から変わりませんからねぇ。……まあ、やらかしてますねぇ。いえ、やらかされていると言うべきか。
(大体、自主的にやらかしたのは若かりし頃の話。くい、とお猪口を傾け、また酒をひと口)
嗚呼、いえ。悪霊になったのは去年なので、それは関係なく。元から、あまり宜しくない妖なので。まあ、不便は不便ですが、たまに元の姿に戻ることもありますし、抱えられるのも結構好きですし。
(出会すこと。それだけをトリガーに、不幸を、不吉を、病を、死を、様々な理不尽を齎す厄災そのもの。まあ、つまり。どう考えても、善神の神域である大霊山に居るのはちょっとまずいし、お社にやって来る数多の人々が己の瘴気に晒されるのも結構まずいのである) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年5月4日
いンや、誰が悪いとかはねェし、押し付けるつもりもねェしな。お前のコトは何となく、何となくだがそういうヤツってのは解ったしよ(はふりだし。その一言に尽きるのだろう。彼から赤い月へと視線移して見上げながら)俺が勝手にそう思っただけ。
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杜鬼・クロウ 2021年5月4日
(それ以上突かれる事も無く、波は凪いてゆき)
それは……盲目何とやらってヤツじゃね?小さい頃はどうだったか知らねェケド(可愛くはねェだろ、とつんけん態度)やらかしたり、やらかされてたり忙しいヤツだな。小さい頃から見ていたンなら、お前も随分苦労したンじゃねェの?(酒が少し入って、姿勢を崩して胡坐をかきながら)
あ、そうなのか!去年…つい最近じゃねェか。……千年をもカフカと共に連れ添った妖が、急に悪霊になるなんて(余程の事に遭遇したか?と、純粋な興味から尋ねてみて)話聞いてると、元の姿のお前も見てみたくなっちまったなァ。ココでは勿論無理だと思うし、おいそれと出せるものでもねェと思うが(封印を自らに施すぐらいならば、解けば周囲への被害が甚大である事も凡そ察しはつく。その躯に秘めたものは) (。)
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葬・祝 2021年5月4日
それなら何より。
(そういうもの。そう認識して貰える方が、自分としても楽で良い。人の感情は複雑怪奇で不可思議で、学んでも良く分からないし。まして、それ以上に自分の興味や好奇心を最優先させるので)
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葬・祝 2021年5月4日
くふふ、私にとっては可愛いんですよ。苦労はした……んですかねぇ。嗚呼でも、忙しくはありました。
(大人ぶって余裕ぶって。その癖、結局自分の前では簡単に駄々崩れになるあの子が可愛い。苦労は良く分からない質だが、忙しかったのは事実だ。なお、今もである。あの山神、何でああも危険人物ほいほいなのか)
いいえ?殺しに来た方々が居たので、死んだら私でも何にもなくなって終わるのかなって。
(あっけらかんと。無味乾燥した興味と好奇心。何か残っちゃいましたけど、と付け足して、要ります?と相手に徳利を差し向けた)
まあ、お社内でも信者やら何やらが居ない時は稀に戻してますし、お社には何人か私の本来をご存知の方も居るので。その内、機会があれば。
(封印。なければないで、意識すれば瘴気や力を内側に押し込めることは出来る。ただ、疲れるし面倒。封印は、意識しなくても力が抑えられる便利アイテムのようなものだ) (。)
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葬・祝 2021年5月27日
(言葉を重ねる内。ひらり、視界を遮るように朱蛺蝶が舞う。ひら、ひらり。何かを急かすように飛ぶ朱蛺蝶の姿に、大方、主に昨夜の自分のせいで部屋から動けないあの子が痺れを切らしたかと当たりを付けた。嗚呼、と納得したようにひとつ頷いて)
すみません、クロウ。呼ばれちゃいました。もう行きますねぇ。後片付けはしなくても大丈夫ですので。
(姿の見えない何かが片付けてくれるから、と。このまま此処で手酌を続けるにしても、まだ不慣れな相手が厨房まで行くのも面倒臭いだろうし。くいとお猪口の中身を飲み干し、ふわりと透けた足で立ち上がる)(ちりん)(鈴の音が、軽やかに響く。袖で隠した唇だけでふふりとわらって、悪霊は宙に溶けるように消えた)
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葬・祝 2021年5月27日
(話の続きは、また何時か。君がこのお社に居る限り、幾らでも機会はあるのだから)
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葬・祝 2021年5月27日
【〆】
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