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どうしよう

黒江・イサカ 2021年4月19日


元オフィスビル≪天原ビルヂング≫

正面。宴も酣な深夜、しかし通りに動く人影はなかった。



→ どうぞ、誰でも




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黒江・イサカ 2021年4月26日
(君ばっかりは信じてくれると思っていたから、足音の方を振り返るとにこおっと眦を蕩けさせるように笑った)しないねえ。(しかし、抜くことはするらしい)(パステルピンクの部分を掴むと、慎重に遺体から刃を引き抜いてゆく。それにくっついて来てしまったものは一度払うことで捨て、それでもこびりつくものはまた手首に拭いつけて清め)(そのついで、覗き込むようにすると顔も確認したらしい)(今は咥内を指で弄っている)うーん。……いや、ない。少なくとも話をしたことはないと思う。(可哀想なことだが、しかしその死相は穏やかなものに見えた)(べろりと唾液で濡れた指を舐めると、違う指で貼りついた前髪を整えてやって)
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黒江・イサカ 2021年4月26日
(手首のスナップ)(パチンと音を立てて刃が隠れた)(曲げていた背を正す)(手首のスナップ)(パチンと音を立てて刃が現れた)
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黒江・イサカ 2021年4月26日
…………でも、これは僕のだな。
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矢来・夕立 2021年4月26日
食べるんじゃない。変な病気が移りますよ。(死体を探るさま、味わう様子を見ても、言及するのは男の健康についてだけだ。それよか余程説教じみた物言いになるのは別のこと)……だから武器はきちんと回収した方がいいって言ってるんです。こうやってリサイクルされると言い逃れできない。どうせどこで落としたかだって忘れてるんでしょ。コイツがどこの誰かはすぐ分かります、でも誰がやったかを調べるのは骨じゃありませんか。(くどくどと、よく喋った。特に頼まれもしていない調査を当たり前のものとして)
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矢来・夕立 2021年4月26日
はあ。(ひといき)しかし妙な状況ではあります。あなたがこの街で誰を殺そうと、誰もどうともできないハズでしょう。今更濡れ衣を着せる理由はなんでしょうね。
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黒江・イサカ 2021年4月28日
やーん。(小言という小言を全身に浴びた)(ぐうの音も出なかったのでかわいこぶっておいて、それを何とか受け流したつもり)(それに、何かしら言っておかないと延々続くような気もして)……コホン。ま、ウン、どうだろな。どうとも出来ないとは思ってないよ、僕は。実際怒られることもあるし。腰は重かろうと思うけど、ただそれだけのことだろうさ。(人間とはどうにも変化を恐れ、立ち止まるものだ)(その重さはそれこそひとによるだろうが、誰しも持っている凪だと思う)(足を止めれば、血だまりも随分静かだ)夕立はこの街で仕事始めて、結構経った?数、こなした?
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矢来・夕立 2021年4月28日
おかげさまで、そこそこ。調査《アンケート》と拷問《インタビュー》のお仕事をよく頂いています。(かわいこぶる様をかわいこぶっていると理解しており、それこそナイフのごとく鋭く刺さりそうな眼差しであったが、概ねいつものことなのでもう追究しなかった)殺しも、ないではないですが……あまり儲かってはいませんね。競合他社が多いんで。(まさしくその競合するひとりを、レンズのふち越しにちらと見遣る)暮らしやすい街ではあります。アジトを作ってもよいと思い始めたところですよ。
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矢来・夕立 2021年4月28日
賭博、掃除、洗濯、薬物、密輸。ヤクザ屋さんもおまわりさんも、どこもかしこも忙しい。人死に程度では大した騒ぎにもならない。こそこそ暮らすにはいいのかもしれません。
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黒江・イサカ 2021年4月30日
あらあら、そうそう。それじゃあ、そろそろ名も知れて――――…(睨まれたし、嫌味を言われたし。僕殺し屋じゃないもん、なんて頬を膨らませたって今度こそ刺されるだけかもしれない)ゆうちゃん、この街の殺し屋さんがいちばん殺すものって何だと思う?自分が人間だってわかんなくなったもの?いわゆる、ゴミ野郎?出る杭?運なし?選択をミスった女?毎日神経質に帳簿をつける男?高級車を買ってひとを見下ろしてるようなやつ? ……誰かが、君の名前を呼んで仕事を任せてくれるようになる頃合いさ。世界がちょっと変わるんだ。
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黒江・イサカ 2021年4月30日
この街の殺し屋さんがいちばん殺すのはね、殺し屋さんだよ。(パチンパチンとナイフの開閉を繰り返しつつ)みんな、馬鹿じゃないからね。自分が狙われてるってわかればそりゃ対策を練るもんで。そうなると半ば代理戦争だ。殺し屋さんと殺し屋さんがぶつかって、負けた殺し屋さんと勝った殺し屋さんが出来上がり。そうやって奴らは高尚になったつもりでいる。格≪ランク≫がつくのさ。
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矢来・夕立 2021年4月30日
だからここで殺しはやりたくないんです。リスクもコストも高すぎる。マトモに関わるだけ損ですよ。(かといって彼らをまったく避けて通れもしない。意図せず組んだり妥協したり落としどころを作ったりそれを隠したり、それこそ忙しいのは自分も同じだ。血だまりの死体を見遣る)では何か。あれも格付けの巻き添えですか。
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黒江・イサカ 2021年5月4日
あれ。(首が傾ぐ)てっきり君、そういうのに興味があるんだと思ってた。じゃあなんでそんな仕事わざわざしてるわけ?(調べたり、甚振ったり、殺したり)(金か名声か、簡単に手に入らないものを欲しがるには向いている職業だが、そのどちらにも興味がないなら一切利のない仕事だと思っていたから。君の返答が意外で、双眸も丸まっていた)いやあ、とりあえず可哀想な彼はそう言ったご趣味をしてらっしゃらないと思うけどね。口ん中、酒の味したし。
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矢来・夕立 2021年5月4日
ナイショ。(この街の深部を知っていれば、彼を様々な危うさから遠ざけられる。そう考えてあちこちに深入りしてきた。なんてわざわざ言うのも恩着せがましいから、伏せておく。今までそうしてきたように)……そう。無差別っぽいですね。殺しやすいから殺した、みたいな。
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黒江・イサカ 2021年5月6日
猟兵の仕事だってさあ、熱心じゃん。なんでそんなに真面目に働いてるわけ?(マ、僕だってお金が手に入る当てが全くない環境にいたのならもう少し働いたりするんだろうけど…)(間違ってもやれば出来る男なんて思われたくないので自分のことは言わないが、内緒話は覗きこんで)……まあ、この件に関しては。偶然じゃないのなら、僕の所為で殺されちゃったのかしらね。彼。僕じゃなくて仏野さんかもしれないけど、……ああ、そう言えば明日来るって言ってたっけ。バレたら怒られるな、これ。(大袈裟に肩を落とした)
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矢来・夕立 2021年5月6日
色々な環境で、ただびとでないものを殺すでしょう。勉強になるんですよ。それにお金があって困ることもありませんから。(思えば衣食住にはいつも困っていた。この“住”は、もう一人の住人が作った安全地帯といったところだろうか。そんなところに雑なコピー品を捨てて、まあそれはそうだろうな)……二人揃って怨みのお買い物上手。怒られたくなきゃ隠しますが。
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黒江・イサカ 2021年5月8日
ふうん。ちょっと意外なご返答。真面目だね、ゆうちゃんは。(自分のだったナイフだけ、回収してポケットにしまった)(しばし、死体を見下ろして)なんて言ってはみたものの、あのひとが何してんのか僕は全然知らないんだけどね。この街で何してるのかは知ってるけど、外のことは全く。だからこそ僕の所為じゃないかも、とも思ってるんだけど。 ……隠す隠す。隠すけど、今回は業者呼ぶよ。死体より地面の方が問題だ。絶対通るじゃん此処。
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矢来・夕立 2021年5月8日
ああ、お掃除屋さん……(外。この街の外へも行くんだろうか。内で完結している箱庭みたいな場所なのに)探偵事務所って書いてありますけど。あの人、ここで何してるんですか?レスラーっぽいわりにフラミンゴでは見ませんよ。
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黒江・イサカ 2021年5月10日
流石ゆうちゃん。もう仏野さんのツラまでばっちり把握済みってわけだ。(レスラーっぽい)(そう表現されれば、一度手を叩いて破顔して)彼はね、此処でちゃんと探偵をしてるよ。後、金貸したり。身体は見ての通りデカいけど強いわけじゃないから、たまに僕もお手伝いしてるってわけ。……それに、あくまでも外のひとだからね。目的があって此処に来て、そして外に帰ってる。
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矢来・夕立 2021年5月11日
そりゃ、ここへ来てそれなりに長いですから。(すんと鼻を鳴らす。代わりに血腥いにおいが鼻腔へと入り込んだ。今更どう思うこともない)外、外か。まあ、オレもそうだから珍しくはないのかな……(数瞬、考える間)「実は人間じゃない」なんて言わないでしょうね。
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黒江・イサカ 2021年5月15日
それでもご立派だよ。可能な限り隠してるみたいだし、何よりも目立とうとしないから。(褒めてあげようと思った手は少々血で汚れていた)(散々前腕に擦りつけていたのが垂れて来たらしい)外っつっても、この街の―――程度だと思うけど。ちゃんと訊いたことないからわかんない。あは、人間かどうかもね。でも、人間ぽくないところは見たことない。
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矢来・夕立 2021年5月15日
そう。何かと、それこそ、お金を稼ぎやすい街だからでしょうか。(近しさで言えば真っ先に調べるべき人物ではあったのだが。彼にとって脅威でなさそうでもあり、何かと気を遣うしで)(そろそろ探りを入れる頃合いかもしれない、とか思いながら)……ほら。あんまり人の血に触っちゃダメですよ。それに連絡するなら早めにしないと。(黙って手を受け入れつつ、ハンカチで腕やら口許やらを拭おうと)
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黒江・イサカ 2021年5月18日
なんでだろうねえ。お金はわりと持ってるみたいだけど、確かにもっと欲しくて何かしてる可能性はあるな。(考えている君を見つめている眼差しは薄く笑っていて)でも、それなら僕なんて抱え込まないと思うんだよね。(不思議だね)(拭いてもらいながら囁くと、綺麗にしてくれてありがと、とお礼を込めてほっぺにちゅう)(綺麗になった手でスマホを取り出した)
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矢来・夕立 2021年5月18日
さあ。なんででしょうね。(トラブルが起きたときのスケープゴートでは)(そう思いながら、軽く押される心地で唇を受けた。血で汚れたハンカチを鞄の二重底に隠す)お掃除屋さんたちって見慣れてますよね、死体。死因とか、ざっくり分かったりするんでしょうか。
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黒江・イサカ 2021年5月20日
オプション付ければいろいろ調べてくれるよ。死因とか身元とか。こっちに教えるのが損なときは教えてくれないけど。(タップ、タップ、慣れた手つきで番号を打つとスマホを耳に当てて)……あ、もしもし?急ぎでお掃除1件お願いします。場所は天原ビルヂング前で、はい、ドキドキコース。支払いは現金で。(話している間、口づけたところを指の甲ですりすりと手持無沙汰に擦りながら)
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矢来・夕立 2021年5月20日
なるほど…(ドキドキコースか〜…)確かにコレもバレたら困ることですもんね。特にレスラーの人には。口が固いのはよいことです。(顔をわずかに、指の方へ傾けた。目を閉じるだけの様子は瞬きの延長のようで、その実しっかり懐いている)
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黒江・イサカ 2021年5月25日
はい、はい、……じゃあ6Fで待ってるよ。終わったら来て。…あ?電話番号見てわかってるでしょ。僕は黒江イサカだけど、僕の後始末じゃない。よかったね。(切る)(ふうっとおしまいに息を吐いて)(君の頬をつまんだ)……みんな僕がやったって思うもの。死体見りゃ思い直してくれるひともいるだろうけど、ま、仕方ないんだろうけどさあ。
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矢来・夕立 2021年5月25日
日頃の行い。(大人しくつままれる)…しかし、考えたんですが。レスラーの人にはきちんと報告しておいた方がいいかもしれませんね、「僕じゃない」って。回り回ってどこかであなたの仕業だってことにされると面倒ですよ。
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黒江・イサカ 2021年5月27日
長くいる弊害だな。(幼い頃のちょっとしたヤンチャだっていまだに言い触らされている気がする)(つまんだまま)……ええ?別に、僕が殺したって思われるのはいいんだよ。ビルの前でこんなにしたのが僕だって思われなければ……まあ、…同じことかあ。じゃあクリーニングまで呼んで片付けなくてもよかったような…。(小さく唸りながら首を捻って)
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矢来・夕立 2021年5月27日
見つけたら掃除をできる子だってアピールになるでしょ。…そうだな。だったらついでに紹介してくださいよ、お掃除屋さん。聞いたことはあるけど頼んだことはなくって。お友達招待で貯まるポイントなんかありませんか?
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黒江・イサカ 2021年5月28日
今更そんないい子ぶってもなあ。(つまむのをやめると、そこへぶにっと指先を突っ込んで)紹介?僕から?まあいいけど。会員登録とかしてればそういうのもあるのかもね。一般清掃もやってるところだから。それがあらゆる“片付け”までやってくれるってんだから、便利な街なのかもしれないな。
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矢来・夕立 2021年5月28日
そうなんですか。違法なお掃除屋さんにしてはキャッチーな名前だと思った。(つままれたのち、つつかれる。おとなしい)悪い子だって思われてますからね、イサカさんは。
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黒江・イサカ 2021年5月30日
その辺の建物入ればたまに制服見掛けるよ。ぎょっとしちゃうよね。(抵抗されないのでそのまま)悪い子だけど、そんなに悪いやつじゃないんだけどな。イサカさんは。悪いやつとも思われてるんだ。いろんなひとに。
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矢来・夕立 2021年5月30日
やっつけてきましょうか。いろんなひとの、三人くらい。
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黒江・イサカ 2021年6月1日
でも、お高いんでしょう?
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矢来・夕立 2021年6月1日
一人につきアイスひとつで手を打ちます。(肩をすくめる)…お掃除の現場、監視しときます?あちらもプロなんで妙な真似はしないと思いますが。
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黒江・イサカ 2021年6月3日
きゃー、やすーい!(黄色い声)ぅん?……ま、そ、あっちもプロだし。見てたいならいいけど、僕んとこ来るのにたぶん普通のお掃除担当のひとだけ来るこたないと思うからちょっと面倒になるかもよ。君ならバレずに見てられるだろうけどね。
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矢来・夕立 2021年6月3日
ならいいや。あんまり企業秘密を覗くのもよくないし。一緒に上へ行きます。(改めてあなたを見遣る。乾いたハンカチで拭いきれなかった分の血なんか、なかなか豪快に汚れている気がするが)クリーニング屋さんが来る前に全部綺麗にしときましょうね。腕とか。靴も。
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黒江・イサカ 2021年6月5日
あは、それは確かに。僕がやったって確信されちゃう。(ひょこ、ひょこ、と、飛び地を渡るように静かに歩み)(指摘され、改めて自身を爪先まで見)靴これもう駄目かなあ。洗えば大丈夫か。
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矢来・夕立 2021年6月5日
買い直せるものであればそうした方が早いのは確かですよ。(地面に触れないよう、気をつけながら少し屈む。靴の材質やら、汚れ方やら、よく見て)……すぐに洗えば問題ないです。すぐに洗わなければゴミ箱行き。
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黒江・イサカ 2021年6月6日
まだ履けるんだから勿体ないでしょ。(血だまりから1歩出ると、足跡がひとつはみ出た)(2歩目は靴を脱いで、3歩目になれば両脚とも汚れた靴底はなく)これもクリーニングしてもらえばよかったかな。ハハ。(両手に靴をぶら提げて、歩く裸足は妙に軽やかで)
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矢来・夕立 2021年6月7日
武器も靴くらい大事に扱ってくださるといいんですけど。裸足、痛くありませんか。
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黒江・イサカ 2021年6月10日
あはは、耳いた~い。(靴を持ったまま、耳を塞ぎたがるようなジェスチャー)大丈夫だよ、これくらいの距離なら。気持ちいいくらいさ、たまに裸足で歩くとね。
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矢来・夕立 2021年6月10日
エレベーターまでにしてくださいね。(手を伸ばす。動作をやめさせるような、靴を預かろうとするような)ほら。顔に近づけない。
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黒江・イサカ 2021年6月13日
ええ?なんで?(歩きながらくるりと半回転)(君へと向き直って)靴まで失くさないよ、もうビルも目の前だしね。
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矢来・夕立 2021年6月13日
なんでって、裸足まで汚れるでしょう…(呆れた風に手をひっこめた)自分で洗うんなら結構です。給湯室まで急いだほうがいいですよ。
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黒江・イサカ 2021年6月14日
なあに、洗ってくれるの?血だからなかなか落ちないよ。(足音がない)(感触を確かめるように、1歩1歩が遅く)でも、洗ってくれるならエレベーターに乗せてあげちゃおうかしら。
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矢来・夕立 2021年6月14日
血の落とし方なら心得ています。(声の遠さで距離が分かったが、歩みは止めない。自然、先にエレベーターへ辿り着き、あなたを待つことになる)
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矢来・夕立 2021年6月14日
…別に洗わなくても乗せてくれるでしょ。
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黒江・イサカ 2021年6月17日
(次第に、ぺたんぺたんとわざとらしい裸足の音が聞こえてくる)意外と意地悪じゃないからね、僕。
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矢来・夕立 2021年6月19日
……。
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