来客:月白・雪音
九十九里・トヲル 2021年4月17日
――九十九里さんのところ? この坂をまっすぐ。
――……ええ、いや。気を付けていくんだよ。転ばぬようにね。
九十九里の屋敷について話すとき、誰もが揃って口にする。
――――転ばぬように気を付けて。
ただのひとからすれば、それはただの噂話。
けれど、猟兵からすればそれだけの話には聞こえない。
影朧が絡んでいるのではないか、なんて。勘繰ってしまうのは仕方のないこと。
「……失礼致します。どなたかご在宅でしょうか?」
人の気配がする屋敷の扉を、こつこつ叩くおとが響く。
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来客:月白・雪音(月輪氷華・f29413)
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九十九里・トヲル 2021年4月17日
(扉を叩く音が聞こえたので。慌ただしく階段を駆け下りた)……ご在宅ですよ、っと。(独り言のように呟きながら、扉を開ける。どことなく剣呑な雰囲気を感じて、ぱちり瞬いた)……はじめまして。ええと、此処はあたしの家ですが…。(何かありました?と首を傾げる)
月白・雪音 2021年4月19日
(階段を駆け降りる音の後、扉を開けて現れたのは人当たり良さげな金髪碧眼の男性を、赤い瞳が見上げた)
突然の訪問、申し訳ありません。 この周辺に住まう方々より、この屋敷には何やら噂があるのだ、と聞き及びましたゆえ。 ……その噂の全容は聞かせて頂けませんでしたが…… (眼前の男性からは、やはり悪意の匂い等は感じられず。街でさも不気味げに噂されるような住民には見えなくて)
……そうですね。よもやここに住まう方に、何かお困りの事があるのでは無いか、と。 不躾ながら伺わせて頂きました。(仮にそれが影朧の関わる案件ならば、そういう事もあるだろうと。 自らがここに訪れた理由を、正直に告げることにした)
九十九里・トヲル 2021年4月20日
ああ、いえ。お気になさらず。そう多くはありませんけれど、突然の客人も来ますから。(ああ、と納得したように頷いて)……かか、噂を聞いて。やっぱり気になりますよねえ。(猟兵なら尚更でしょうか、と呟いた)
困りごと。ああ、影朧ですか。あれだけ噂になっているのに可笑しな話ですが、影朧はあまり関係なさそうなんですよ。それに、あたしも少しなら、腕に覚えがありますから。(出てきたら抵抗くらいは出来ますよ、とからから笑う)
月白・雪音 2021年4月20日
……影朧との関わりも無いと。 客人も訪れるとあらば、謂れはあれど踏み入る必要も無いやもしれませんね。 …不躾な質問にお応え頂いた事、感謝致します。(嫌な顔をするでもなく応答してくれた男性に、丁寧な所作で頭を下げる。 同時に、身に添えられた鈴飾りがちりりと鳴った)
腕に覚え在りと……。 話を聞くに、貴方もこの世界の「ユーベルコヲド使い」、或いは猟兵の身なのでしょうか。
この館にはお一人で?
九十九里・トヲル 2021年4月21日
おや、折角来て下さったのにもうお帰りですか?(よろしければ、とちょいちょいと中へ招く。もしかしたら影朧がいるかもわかりませんし、とからかうように)(続く問いには頷いて)ええ、あたしは猟兵ですよ。あまり仕事熱心じゃありませんけどね。(そう言って、からから笑う)……いえ、住んでいるのはもうひとり居ますねえ。滅多に出てきませんが――……あ。影朧じゃあないので、安心してくださいね。
月白・雪音 2021年4月22日
……む、お招き頂いてよろしいのでしょうか? (冗句を交えた思わぬ歓待に、僅かに目を見開いた)
…では、そうですね。少々お邪魔させて頂きます。 えぇ、影朧の姿あらば、私も助力させて頂きすゆえ。 (折角の申し出、企み事も無しとあらば断ることも無礼であろう。 冗句に本気かも冗談かも分からぬ調子で返し、招かれるまま中へと歩む)
……そうでしたか、貴方も猟兵の身で。 力を有するとて猟兵も命ある身、無理をしてまで闘争に身を投じる事も無いでしょう。
成る程、もう1人お住まいの方も居られると。 なればそちらの方にも挨拶は致したい所ですが…、顔見せを好まぬとあらば無理強いは出来ませんね。
九十九里・トヲル 2021年4月25日
ええ、ええ。どうぞ。あたしのことを影朧の手下だとか不審に思わないようでしたら。ぜひ。(からから笑う)……ああ、ええと。あたしは九十九里・トヲルと申しますが。お嬢さんのお名前を伺っても?(折角来ていただいたのに、名前を知らないと話しづらいですからね、と)
……かか。たしかにあたしは争いごとは好きではないですねえ。アヤシイ噂を聞いて此処へ来たくらいですから、貴方はもしかしたら違うんでしょうか。(くつくつ、楽しそうに)……ま、うちに来て下さればもしかしたら出会うかもしれません。挨拶だとか気にするひとじゃないから、大丈夫でしょう。
月白・雪音 2021年4月29日
仮に貴方が影朧の手先だと言うのならば、その朧影は悪しきものでは無いのでしょう。ただ討つのではなく対話を以て接しなければなりませんね。(爽やかに笑う男性に、ごくごく僅かに笑みを浮かべた)
……これは失礼を。申し遅れましたが私は月白雪音、と申します。 この度はお招き頂き感謝致します、十九里様。
そうですね、確かに私は戦の場に臨む事は多くありますが…、それを好むかと問われれば否です。 甘味を摘んで居る方がよほど好みの過ごし方ですね。
九十九里・トヲル 2021年5月2日
おや、随分良い評価を頂いてしまったようで。これは襟元を正さねばいけませんねえ。(くつくつと。そう容易く影朧の配下に落ちるつもりもないのだけれど)
……月白雪音さん。雪音さんとお呼びしてもよろしいですか?(馴れ馴れしいようなら、月白さんとお呼びします、と) ……甘いものお好きです? それなら良かった。丁度マカロンを買ってきたんですよ、お話がてら如何でしょ?
月白・雪音 2021年5月3日
……えぇ、こう見えて勘は働く方ですゆえ。 十九里様からは善き心をお持ちであると感じられました。 呼び方についても十九里様の呼び易い形でお呼び頂いて構いませんよ。
……なんと、そうまで歓待頂けるとは恐縮です。 マカロンとは、この屋敷の家構えに似合った菓子ですね。(菓子の話題が出れば、あまり動かない表情の双眸が僅かに光を帯びた)
九十九里・トヲル 2021年5月5日
……おや。そのように言われるとこそばゆいですね。あたしからすると、雪音さんのほうが善き心をお持ちに見えますが。
かか、男のくせに甘いものが好きなもので。(少し喜んで見えたから、くすくす笑い)雪音さんにも気に入って頂けると嬉しいのですが。