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来客:泡沫・うらら

九十九里・トヲル 2021年4月17日


 
 ――あの坂を転ばないようにする方法を考えたんだ!
 ――どうせ失敗するだろ、やめときなって。

「おや」
 玄関にいるひとを見て、思わずそんな声が漏れた。
 それに気付いたのか、そのひとは僅かに微笑んだように見える。
「うちはこの足やさかい、転けることも蹴躓くこともあらへんのやけども」
 ――しっかりと気付かれていたようだ。ごほんとひとつ咳払いをする。
「それでも転けんように、って言われたんは何でやろ」
 良かったら教えていただけますか?、と。そのひとはゆるぅく首を傾げた。


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 来客:泡沫・うらら(混泡エトランゼ・f11361)

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九十九里・トヲル 2021年4月17日
おや、噂話を聞いたのに来るなんて。……いやァ、面白くもない話ですよ。尾ひれやら何やらがついた、よくある話です。(立ち話もなんですし、入ります?とそのひとを招く)
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泡沫・うらら 2021年4月18日
ふふ、うち相手に“そう”例えるやなんて何や意味深ですねぇ。(なんて口では紡ぎながらも、告げる音はからころ楽し気に揺れ。)――ええ勿論。お邪魔させて貰います。(案内される侭、その脇を游ぎ征く。)
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九十九里・トヲル 2021年4月20日
かか、他意はありませんよ。(くつりと笑ってウィンクひとつ。屋敷へ入ったことを確認すると扉を閉めた)……不躾でなんですが。うららさんはどちらの世界から?(物語に出てくる人魚のようだ、なんて思いながら)
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泡沫・うらら 2021年4月21日
ほな、そういう事にしておきましょ。(緩やかに微笑み、)うちの生まれは西の果て――、その、海の底から。(問いかけには静かに告げ。)その口振りやったらお兄さん、うちが最初から猟兵やってご存知なんかしら。……別に隠してるわけやあらへんけども。不思議がひとつ、増えましたね。
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九十九里・トヲル 2021年4月21日
……西の、(続く言葉にぱちくり)海の底。……ははあ。そりゃまた随分と遠くから。(陸地でしか生きられない自分には、そこがどんな場所なのかとんと見当もつかない)(続く言葉には、けらけら笑った)――ああ、だって。不気味な噂がある屋敷を訪れるひとなんて、猟兵か変わり者、それと肝試しに来る方くらいですよ。
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泡沫・うらら 2021年4月25日
ええ、此処からは随分と遠く離れた場所です。――それこそ、一日二日では辿り着けんくらいの。(彼の地を想い、遠くを眺める。己が持つ一対の花緑の海は、静かに凪いでいた。)ふふ、そう言われてしもては白旗を上げざるを得へんね。……肝試し、やなんて。ユウレイより生きてるヒトの方がずぅっと恐ろしいのに、可笑しな話。
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九十九里・トヲル 2021年4月28日
(その視線を追うように。彼女の瞳のいろは、その海の色に似ているのだろうか、なんて考えて)…………かか、そうですねえ。あらぬ噂まで立てられてしまいますし。ま、でも。見えない何かがいるほうが、都合がいいんでしょ。きっとね。
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泡沫・うらら 2021年5月2日
ふぅん。そんなもんですか。好き勝手噂されて、御主人は気になったりしはらへんの?
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九十九里・トヲル 2021年5月5日
主人……。大爺様ですか。 俗世のほとんどが煩わしいようで。あまり気にする様子はないですねえ。ま、噂話の発端も、大爺様絡みと聞いておりますが。(当人がどうする気もないんですから、仕方ないですよねえ、とくつくつ笑う)
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泡沫・うらら 2021年5月5日
あらまぁそら大層心強い事で。(噂話に靡かぬ様を裡に浮かべ、ふふりと微笑みを零す。)それに関してお兄さんはお困りやあらへんの?
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九十九里・トヲル 2021年5月11日
その精神は見習いたいですよねえ。すこしだけ。(全部だと生活に支障が出そうだから、と) ……あたしはー……、(今までのあれこれを思い返して)……気になることはありますけれど、慣れましたねえ。事実無根な噂は知らん顔していればいいですから。
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泡沫・うらら 2021年5月15日
ふふ、お兄さんも大概、お強くていらっしゃる。(ふふりと喉奥を揺らし鈴音を転がす。)得体の知れんもんに恐怖を抱くのは危機意識が高くてご立派ですけども、相手が自分と同じ様にものを考えられるいう事が抜けとるんは、考えものですねぇ……。(遠くを眺めながら小さく言ちて、この話は此れで終わりだとでも言わんばかりに手を打つ。)ねぇ、お庭の桜はいつから此処に在るん? お外から見てもとてもご立派やったさかい、近くで見たいなぁと思てたんやけども。(ご案内、して頂けますか? と傾げて。)
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九十九里・トヲル 2021年5月20日
かか。慣れですよ、慣れ。(ぱちんと手を打つ音を聞けば、それ以上は続けず。続く言葉には顔を綻ばせて)……ああ、あれはあたしが生まれるずぅっとずっと前からあそこにあるそうですよ。それこそ大爺様が生まれる前からあるんじゃないですかね……。
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九十九里・トヲル 2021年5月20日
(続く言葉にはたと)ええ、勿論です。あちらから庭に抜けられますので、是非。 自分で言うのもあれですけど、なかなかいい桜だと思いますよ。
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泡沫・うらら 2021年5月22日
まぁ、ほんまに? そしたらあの桜はずぅっとこのお屋敷や街のことを見てくれてはるんやね。(つい、と視線を其方に向け、風に揺れる薄紅を眇める。同意を得たなら再び戻し、ゆぅるりと游ぎ始めた。)
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九十九里・トヲル 2021年5月27日
それはもう、長いこと。あたしは生まれてからずぅっと一緒ですねえ。(游ぐ姿を夢物語のようだ、なんて眺めながらその後ろを追いかける)
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泡沫・うらら 2021年5月27日
ふふ、もしうちがお話し出来たらお兄さんのいろんなお話聞けたのに、残念でかなわんわぁ。(口許を覆い、くすくすと喉奥で鈴音転がし。)ちなみに、どんなお子さんやったんかお聞きしても?
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九十九里・トヲル 2021年5月28日
……そ、れは。…………それは、聞けなくて良かったですねえ……。(そろり、視線を逸らす) ……あたしですか? ンン、改めて聞かれると悩みますねえ…。どこにでもいるような、そこそこ活発でそこそこ悪ガキだったと、思いますけれど。
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泡沫・うらら 2021年5月29日
ふふ、“そこそこ”活発なお子さんは、“そこそこ”の悪戯っ子やあらへんのよ?(揚げ足を取りつつ、苦い表情に続けて笑みを転がして。)
でもまぁあんまり触れて欲しくあらへんみたいやし、此処らへんにしておいてあげましょかな。
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九十九里・トヲル 2021年6月3日
かか、バレました?(なんて、困り顔で笑って)……いやァ、いい子だったとは言い難いですし、悪い子かと言われれば、そこまででも、と思いましてね。 ……子供の頃の話を自分の口からするだとか、恥ずかしくありません?(他人に言われるのもそれはそれで恥ずかしいんですけど、と呟いて)
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泡沫・うらら 2021年6月5日
そやろか。うちはええ子やったさかい、語るも語られるも特別恥ずかしくはありませんねぇ。(ふふりと変わらず笑みを携えたまま。)なんなら此処でお話ししても構いませんよ。
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九十九里・トヲル 2021年6月5日
おや、これはやられた。子供の頃の想い出なんて、恥ずかしいことのほうが多いと思っていたのですが。(いい子ってのもいるんですねえ、とからから) …………それじゃ、折角だから伺っても?
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泡沫・うらら 2021年6月9日
ええ、勿論。何からお話ししましょ。(にこやかな笑みを携えたまま、傾げて見上げ。)
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九十九里・トヲル 2021年6月11日
不躾に伺ってもいいものですか? …………うららさんの居た海の話、とかとても気になるのですが。
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泡沫・うらら 2021年6月13日
ふふ、不躾の程度にもよりますけれど。(にこやかに応じて。)ええ、ほなまずは其方から。……うちのおった海はそうね、簡単に言うたらいつでも温かな海流が流れ征く穏やかな場所でした、といった所やろか。
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九十九里・トヲル 2021年6月16日
おっと、気をつけなければいけませんねえ。(くつくつ笑って。微笑むさまを見ていた)……。ほほう。いいですねえ、海が出身という響きは、とても綺麗で憧れます。(温かな、ということはきっと穏やかな海なのだろう、と想像しながら)
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泡沫・うらら 2021年6月19日
あら。其方の「帝都出身」いう響きも華やかで、とっても素敵な事やと思いますよ? どちらにせよ、誇れる出身を持ったんは有難い事で。
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九十九里・トヲル 2021年6月22日
……その発想はなかった。いいですねえ、次からはそう名乗らせて頂きましょ。 ……ああ、そう。それで。庭の桜。おしゃべりに夢中になってしまってきちんと案内出来てませんね。(すみません、と軽く頭を下げて。庭を突っ切って桜の木の前まで行くと、くるり)……なかなか立派でしょう。いつでも見に来て下さいな。
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泡沫・うらら 2021年6月27日
是非に。それが発端で何やかんやあったとしてもうちは責任を負いかねんので悪しからず。(貴方の背を負い薄紅を見上げ、)……ええ、本当に。立派で美しくてそれでいて――何処か、柔らかい雰囲気もあって。とても、素敵ね。(そぅっと幹に伸ばし、触れる。柔らかな指先は幹の乾燥した感触を得て、再び、見事な花を見上げた。)
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九十九里・トヲル 2021年6月30日
(かか、と笑って)……やだなあ、どんなことが起きるのやら。(桜を眺める彼女を見守りつつ)……そう言って頂ければ、この桜もきっとご満悦でしょう。(きっとより綺麗に咲きますよ、なんて言ってくつくつ笑う)
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泡沫・うらら 2021年7月3日
まぁ、お上手。うちが眺めるくらいでより綺麗に咲いてくれはるんやったらこれからもちょくちょくお逢いしに来なあかんねぇ。(軽口には同じ調子で返して。)この世界にとって桜は特別なもんなんやろうけれど他のお花も咲いてるんですか?(桜から貴方へ向き直り、傾げて先達へと問う。)
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九十九里・トヲル 2021年7月8日
それは有難い。ぜひ、会いに来てやってくださいな。あたしもお茶菓子くらいは用意しておきましょう。(同じように僅かに首を傾げて、すこし考えてから)他の花もありますねえ。…………ただあたしは、そんなに庭弄りが得意じゃないんです。雑草くらいは気にしておりますけれど!
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泡沫・うらら 2021年7月12日
あら……、ふふ。(広義の意で問うたそれを取り違えられた事に気付きつつも、息巻く姿に訂正せず口許にゆるやかな笑みを浮かべたまま。)それこそお得意な方を募集しはったら良かったんとちゃいます?
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九十九里・トヲル 2021年8月2日
(彼女の表情が変わらないから。気付かず僅かに首を傾げて)……かか、仕事の募集をしたとしても、うちのようなところに来るひとなんて、そうそう居ませんよ。(あまりよくない噂ばかりですから、と) ……さて。此処でお話を続けてもいいですし、中に入ってもいいですけれど……。どうしましょ。
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泡沫・うらら 2021年8月3日
(彼の続く言葉に、ああ、と零す理解の息ひとつ。そう遠く無い過日。此処へ踏み入った時の事を思い出し、)『転ばぬ様に気を付けて』、やったやろか。……ふふ、今思ても不思議な注意喚起ね。(てんで的外れな忠告に浮かべた笑みを零しながら。)素敵な彼女とのご挨拶も済んだ事やさかい中に戻りましょかな。……貴方も、ご一緒に。
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