0
来客:黎・宵羽

九十九里・トヲル 2021年4月16日


 
 ――随分と変わったひとを見たよ。
 ――ああ、浮くようにふわふわと歩くひとだろう。あたしも見たよ。

「さあさ拍手喝采して出迎えなさいな」
 ふふんと得意気に告げるその声は、まだどことなくあどけなさが残っている。
「今の貴方は正しく僥倖天に昇るが如し。錦上添花、天祐神助、開運到来とはこの事ね」
「ええと、その」
 流れるようにつらつらつらと次から次へと言葉が溢れてくる。
 こちらが口を挟む隙も与えずまだまだ続くものだから。――とりあえず。
「…………とりあえず、中へ如何です?」


=====
=====

 来客:黎・宵羽(鳥籠の白鴉・f32828)

 30レス程度、または1ヶ月以上反応がなければ〆




0





九十九里・トヲル 2021年4月16日
(中へ如何です、と聞いたあと。どこまで言葉が続くのかと様子を伺ってみることにした)
0
黎・宵羽 2021年4月17日
ええ、家主自ら中へ招くとは良い判断ね。褒めてあげるからありがたく承りなさい。まあ確かに?才気煥発するとは言っても宵羽の見た目があくまで小娘であることは認めなくもないけれど。その内なる輝きは隠して隠しきれる物でもないと言うことよね。和光同塵は虚脱に過ぎてかえって技巧のあとを感ずる、とは良く言った物だわ(うんうん頷きながら遠慮なくふわふわin)
0
九十九里・トヲル 2021年4月17日
(黙って話を聞いていた。よく回る口だ、なんて思ってからから笑う)……ええ、お褒め頂き光栄です。 おや。ええと、よはねさん?は、見た目通りの年齢なんでしょか。猟兵をやっていると、見た目で年齢が分からないことのほうが多いですから。(しっかり中に入ったことを確認して、扉を閉めながら。やっぱり浮いてる、なんて視線を足元に落とす)
0
黎・宵羽 2021年4月19日
ええ、竜の雲を得るが如しよね。誇る事を赦しましょう。うん……?ああ、見た目と年齢が一致しているか、と聞かれたのかしら。勿論宵羽は才色兼備だけれど、困ったことに人の営みは等しくとも實を費し心を悩ます者は一握りに過ぎないの。宵羽がどれほど優れた教養を示そうとそれはたまたま恵まれた者の優越で、重ねた年月は見た目通りでしかないのよね(問われて首を傾げながら空中で正座して)
0
黎・宵羽 2021年4月19日
ところで。さっきから気になっていたのだけど侍女は?これだけ広いのに誰ともすれ違わないなんて、おかしな話だと思うわ。晏嬰狐裘なんて奇嬌な理念の持ち主だと言うなら宵羽は止めないけれど(と、辺りを物珍しそうに見回して)
0
九十九里・トヲル 2021年4月20日
……すごい、椅子も座布団も要らないお客様だ……。(どのように持て成せば失礼に当たらないのかとんと見当もつかない)(つらつら流れるような言葉にくつくつ笑う)……宵羽さんは随分と物知りですねえ。それに、才能もあるようだ。羨ましい。(あんえいこきゅう、と呟いて)…………侍女ですか。残念ながらいないんですよ。普段はあたしと、もうひとりくらいしかおりませんので。
0
黎・宵羽 2021年4月20日
ふぅん。石に枕し流れに漱ぐとは言うけれど、宵羽は自由の対価を態々節制に求める必要はないと思うの。瑶林瓊樹、心根の優れたるは如何なる生き方をしていようとも美しいものだわ。募集しましょうよ侍女。1人でも居ると便利よ?(上下逆さになって衣の裾を抑えながらぱちぱち瞬き)
0
黎・宵羽 2021年4月20日
勿論宵羽はトールが言うように才気に瑞気、果ては淑気に覇気まで纏った知性溢れる殿上人だけれど、羨むことは無いのよ。人の由とする所は千差万別。有無相生。意味の無い人など居ないのだもの。でもそれはそれとしてお茶とお菓子とか出してくれても良いのよ。献上品は喜んで受け取るわ(一通り語って満足した様にふわふわ地面に降りたって)
0
九十九里・トヲル 2021年4月21日
……雇えるほど、懐が温かくないんですよねえ。あたしの。(空中でくるくる回る様子を眺めて。楽しそうでいいなあ、なんて思ったりする) ああ、ええ。お茶とお茶菓子くらいは出せますよ。お口に合うか分かりませんが。(貯古齢糖ならあった気がするけれど、と)
0
黎・宵羽 2021年4月22日
あら、無ければ稼げば良いじゃない。トールは見るからに火中に栗を拾う様なことばかりしてそうだものね。まあ、以身殉利なヒーローなんて見るに耐えないから生き様としてはそれで良いのでしょうけれど。少しは宵羽も手伝ってあげるから天壌無窮に感謝なさいな。
0
黎・宵羽 2021年4月22日
それでお茶とお茶菓子はあるのね。良い心掛けだわ、待っていてあげるから取ってきて良いのよ?……って言った先からやっぱり不便じゃない。生知安行の宵羽にしても操鬼の術なんて憶えてないし、お金を稼ぐ方法ね。困ったことも無いから無用の用だったわ。うーん(ちよ?と首傾げ)
0
九十九里・トヲル 2021年4月25日
…………え。宵羽さんも働くんですか?(労働の経験があるようには見えないけれど、と)……ああ。宵羽さんは仙術?が使えるんです、よね。最近繋がった世界の出身、ということでよろしいでしょうか。(そう言えば、きちんと聞いてなかった気がする) ……ちょこれいと。甘いのと苦いのは、どちらがお好みです?
0
黎・宵羽 2021年4月30日
トールの辞書には適材適所の項目が足りないようね。それは勿論、宵羽に不可能は無いでしょうけれど、燕雀鴻鵠。向き不向きと言うのは厳然と存在するものだわ。そして仙術が使えない仙人なんているものですか、失礼しちゃう! ちよ……むう。甘いのと苦いので苦いのを選ぶ人なんて居るのかしら。全く全くの全くだわ。もう。
0
九十九里・トヲル 2021年5月2日
いえ、今の話の流れだと、宵羽さんも働くのかと思ったものですから。(労働が向いてなさそうだと思ったことは、口にしないでおいた) ……おや。あたしはあまりあの世界に詳しくないのですが、仙術が使えない仙人はいないんです?ま、ひとでも鍛えれば使えるようになれるようですからねえ。そういうものでしょうか。
0
九十九里・トヲル 2021年5月2日
……はは、申し訳ない。女性の扱いはとんと上手くないもので。分からないことは聞いたほうがいいと思っていたのですが、そういうものでもないんですねえ。甘いものを持ってきましょ。(紅茶と珈琲と日本茶なら何を出したらいいか聞こうと思ったけれど、聞かずに日本茶を淹れたほうがいいのかと考えた)
0
黎・宵羽 2021年5月3日
お金を稼ぐ方策を一緒に考えてあげる、と言っているのよ。トールだって人に感謝されてお金を支払われるなら異存はないでしょう?それで女中なり侍女なり雇えばトールも幸せ、宵羽も便利で正に福徳円満と言う物だわ。仙術については仙術が使える人を指して仙人、と称する向きも有る訳なのだから、使えなかったら仙とは呼べないでしょうね(と羽扇を広げて)
0
黎・宵羽 2021年5月3日
勿論、地仙の中にはそういった未熟者も居ないではないでしょうけれど、武器を満足に扱えない武人や、書を認められない書生は居ない、でないにせよ多くないものではなくて?そして才色兼備そのものの宵羽に至っては言うに及ばず。神仙も口を噤むでしょう。でも甘いものは好きよ。桃とかね(うんうん頷きながら)
0
九十九里・トヲル 2021年5月5日
……そうですねえ。カフェーでアルバイトなぞしたりもしていますから、分かるんですが……。……たまにいるんですよね、変なお客様が……。(僅かに暗くなる声)と、それはさておき。あたし、仙術ってみたことがないんですよねえ。いつか気が向いたらで構いませんので、宵羽さん、見せて頂けます?
0
九十九里・トヲル 2021年5月5日
(自信ありげな姿にくすくす笑って)それはそれは。いつか見せてもらえる日がくるのが楽しみですねえ。影朧退治でもご一緒しましょ。(なんて、とくつくつ笑う) ……桃、ですか。そろそろ旬ですねえ。あちらの世界ではいつでも成っているんでしょうか。(こちらの桜のように、と呟いた)
0
黎・宵羽 2021年5月5日
かふぇーであるばいと。……ああ、茶屋の店員?なんて言ったかしら。でっちぼーこーとか。そういうの?何だか世知辛い事をしているのね。トールが猟兵ってことを考えると大材小用という気がしてならないのだけれど。 んー……仙術を見せるのは簡単よ?まあ、街角に宵羽の支援団体とか出来ちゃうかもしれないけれどそれでも良ければ……?
0
黎・宵羽 2021年5月5日
ええまあ。仙界に桃が生ってなかったら何を食べれば良いか分からなくなってしまうもの。此方では季節で生るものと聞くけれど、宵羽からすればその方がずっと不思議だわ。桃が生ってない時に食べたくなったら皆どうしているのかしら。 かげろー退治……あ、ここのおぶりびおんね。勿論任せておきなさい。為虎添翼とはどういう事かよーく見せてあげるわ!
0
九十九里・トヲル 2021年5月11日
ええ、ただの人間は生きていくだけでもあれやこれやと色々あるんですよ。かか、猟兵ではありますけれど、争いごとが好きというわけではないもので……。 …………街角に宵羽さんの支援団体。それはちょっと見てみたいですね……。
0
九十九里・トヲル 2021年5月11日
宵羽さん、桃だけ食べて生きてます?(仙界の食事がさっぱり思いつかない)桃が食べたくなったら……。……缶詰とか、ありますけれど。今度食べてみます? (任せてと言われれば、それはよかった、と)ぜひぜひ、支援団体が出来るほどの宵羽さんの仙術、見せてくださいな。楽しみです。
0
黎・宵羽 2021年5月12日
君子危うきに近寄らず。争いを好まないのは良いことね。まあ、義を見てせざるは勇無き也とも言うけれど、そこはトールには心配してないし……あら?流石に桃だけ食べて生きるなんてそんな喫驚な生き方はしてないわ。お粥だって食べるわよ?でもまあ究極的には仙である以上食事って不要なのよね。食べなくても呼吸で気を巡らせれば動けるもの。大芸無食、と言ったところかしら。
0
黎・宵羽 2021年5月12日
……。かんづめ?何かしらそれ。今の話の流れ的に食べ物みたいだけれど、桃なの?変な名前の桃ね。何だかとても硬そうだわ。
0
九十九里・トヲル 2021年5月20日
心配されて内容ならよかった。あたしだって、手の届く範囲くらいは守りたいですし。(どちらにせよお腹に良さそうだな、なんて思いながら)……おや。食べなくていいんですか。羨ましいような、そうでもないような。他所の世界の食べ物を口にするときは選ばないと、胃が驚いちゃいそうですねえ。 中身は桃ですから固くはないと思いますよ。入れ物は固いですけれどね。(とんだ箱入り娘さんだ、とけらけら笑った)
0
黎・宵羽 2021年5月23日
む、確かに異世界の食べ物には疎いけれど、食べ物である以上口に入れて食べられないと言うことは無いでしょう。もしあったらそちらの方が大問題だわ(大丈夫大丈夫、と頷いてみせて)中身が桃で入れ物が固い……はこいり?となると、厳重に硬い箱に密封されている。と、読み解けばそれはきっと貴い身分の方の食べ物ね!どうかしら、当たり?まさに明察秋毫とは宵羽の為に有る言葉よね。
0
九十九里・トヲル 2021年5月27日
ええ、まあ食べ物ですから、毒ではないですけどね。(モノによっては胸やけとか起こさないかなあ、と心配になりつつ) ……かか、だいたい当たりでしょうか。キッチンに行けばありますから、もしよろしければお見せしましょ。(見ます?と首を傾げた)
0
黎・宵羽 7月26日09時
見せて貰いましょう。固い箱まで食べるのかしら。それとも箱を解いて……でもそれだと、ただの桃になってしまうわね。何か箱の中身に細工があるに違いないわ。宵羽は話の突端からでも真意を悟るのよ。鑑往知来とはこのことね。
0
黎・宵羽 7月26日09時
あ、あと宵羽がやんごとない身分だからって遠慮はいらないわよ?
きっちん。話の流れから察するにそういった貴い身分の方向けの贈り物なんかが置いてある部屋なんでしょうけれど、別に誰かに取りに行かせずとも自分で行くわ。廓然大公な心の持ち主である宵羽は勤勉を惜しまないの(てってっと部屋を出て行く)
0