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◆【1:1】星灯

ノヴァ・フォルモント 2021年4月11日


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この世界は街から離れ、ひとたび日が落ちれば一面が闇へと包まれる。
手にする灯りも無ければ、頼りになるのは月が照らす淡い光だけだ。
だからこそ、暗闇の中で灯る光には安堵するのだろう。
自身にとっても、他の誰かにとっても。


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来訪時1:1RP(相手:藍・湘瑶)
最長1ヶ月、話が収束すればその時点で結び

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ノヴァ・フォルモント 2021年4月11日
(静寂な森の中、辺りに危険そうな気配はない。夜の闇にも慣れてはいる。それでもこうして火の灯りがあると不思議と落ち着くのは、人としての性なのだろうか。)(そうして焚き火の揺らめきを眺めていると、ふと現れた気配と自身に向けた声に気付く。――耳慣れない挨拶、と思った。振り返り君の姿を目に留めると、その出で立ちから察しが付く。目の前の彼女もまた、自身と同じ手段でこの世界に舞い降りた者なのかもしれないと。)
―嗚呼、こんばんは。もちろん構わないよ。この時間に歩き回るのも危ないからね。俺もこの場所を間借りしている身だ、礼も気にせずに。
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藍・湘瑶 2021年4月11日
謝謝您、日が昇るまでお世話になります。挨拶が遅れましたが、普段薬師をしている湘瑶、といいます。(異界の礼の所作は知らない。火の暖かさを分けてくれた事に、頭を垂れて礼を表現した)薬の事なら、多少の覚えがあります。手持ちは多くはありませんが。(何かあればと言葉を継ぐ。役立てる事はそのくらいか)……あなたは、どこから旅をして来たのですか?
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月13日
…嗚呼、そういえばまだ名乗っていなかったな。俺はノヴァという。普段は吟遊詩人の様な事をしつつ、各地を転々としているよ。…君の名前は湘瑶、というのか。へぇ、薬師さん?(と、頭を下げてくれた君を見て、少し慌てて)…そんなに、気を遣わなくていいよ。本当に。(畏まられるのは慣れない。然し礼儀の出来た人だと思いつつ)うん…?薬か。一応旅をしている身だし、最低限の傷薬や胃薬なら持っているが。他に旅をするなら便利な薬とか、あったりするかな。……ん、何処からか…。(少し考えるように視線を外してから)ここ数日の話なら、街道先の町から。それ以前なら、此処ではない別の世界から、かな。
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藍・湘瑶 2021年4月14日
吟遊詩人ですか。いずれ、ノヴァさんがどんな詩を吟じるのか聞いてみたいですね。(礼は逆に恐縮されてしまったようで、そういう事であればと姿勢を楽なものに変えた)旅をする上で便利な薬は……食当たりに効く薬や風邪薬はどこでも役立つでしょうね。吟遊詩人なら、喉の痛みに効く薬を持っていても良いかもしれません。(職業病のような考察が入る。必要なら、と短い言葉を足した)別の世界から。そうでしたか。別の世界というのは、どんな世界なのですか。
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月17日
…うん、その機会があれば、何時でも。…そうだなあ、初めて行く土地だと食べ慣れない物があったりもするから。食当たりに効く薬はあると安心出来るな。風邪薬も…今日みたいに外で夜を明かす事が多いものだから。偶に調子を崩す事もあるのだよね。…喉は、商売道具のひとつだし。一応気を使ってはいるが。そういった薬の一つもあればより安心かもな。(気付けばすっかり、アドバイスを素直に聞き入れる客の立場になっていた)(と、君が投げ掛けた問には少し思案して)…どんな世界と聞かれると、一言では説明しづらいが。蒸気と魔法の…アルダワと呼ばれる世界を知っているかな。…そういえば、俺の事ばかり話してしまっていたけれど。君は何処から来たの?
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藍・湘瑶 2021年4月19日
では、お譲りしましょう。効き目があれば、またご贔屓くださいな。とても苦いので、気に入って頂けるかは分かりませんが。(楚々と微笑み、薬箱から目当ての薬を探し出した。紙包に丁寧に包んで行く)存じていますよ。行った事こそありませんが、とても進んだ世界だと聞いています。わたしは、封神武侠界と呼ばれている世界から来ました。アルダワと呼ばれる世界よりは、もしかしたらあまり進んでいない世界かもしれませんね。ノヴァさんは知っていますか?
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月21日
(只で貰ってしまうのは悪いと思いつつも、相手の厚意を無下にするのも忍びない。素直に礼を述べて受け取る事に)ありがとう。…ふふ、良薬口に苦しという言葉もあるからな。飲む時は肝に銘じておこう。…薬師さん、という事は自分のお店があったりするのだろうか? …そう、知っていたか。そうだね、技術的には色々進んだ世界かもな。魔法も合わせて便利な物が多い。…ああ、封神武侠界。名前は聞いたことがあるが、まだ行ったことはないよ。君は其処に住んでいるのかな、どんな感じの場所なのだろう。
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藍・湘瑶 2021年4月26日
(そうなさってくださいなと、紙包に包んだ薬を渡し)店は構えていません。気ままに暮らして、時折近くの里に出て必要な薬を売るくらいです。店を構えてなくても、薬を求めに来る方はいらっしゃいますが。……それはそれは。異邦の術という物を一目見てみたいですね。わたしの住む場所は、それは鄙な場所です。山奥にあるので、人はほとんどいませんが、静かに暮らすには良い場所ですよ。外に出ると……昔からそうですが、戦の絶えない世界です。ですが、豊かな世界です。特別進んだものこそありませんが。
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月28日
(再度礼を述べて薬の包を受け取ると、傍らの鞄の奥にそっと収めた)…ふぅん、店で薬を売っているわけでは無いのだね。…それでも君個人へ薬を求めに来る人が居るのなら、余程名の知れた薬師さんなのだろうか。(其方の土地や商売の事には詳しくないが、と添えて)…山奥か。話を聞いていると、自然豊かな土地の様に感じる。身を置くなら、静かに過ごせる場所の方が良いね。……争いは、何処の場所でも形は違えど在るものだな。(零す声色から。自分もそうだが、目の前の彼女も戦を好まぬ人なのだろうと)
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月28日
……湘瑶は、魔法を見たことが無いのかい?(この世界に来たばかりだとしたら、知らないのも無理はないと思いつつ)…例えば、こんなのとか。(言いながら、自分の片手を出して掌を見せる。瞬間、何もない空間から赤々とした炎が生み出された。初歩的な火の魔法だ。君の世界にも似た様な術が在るかはわからない)
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藍・湘瑶 2021年5月4日
噂に、尾鰭がついただけです。わたしが出来ることはそう多くありませんが、重い病を治せば死人を蘇らせたといった具合に尾鰭がついていくので。そうした噂を聞いて、藁にも縋る思いで訪れる方はやはりいます。(曖昧な笑みで誤魔化すように)人と争いは、切っても切れないものですから。争いと無縁な世界があれば、いつか訪れてみたいですね。(この世界はどうか知らないが、きっとこの世界にも争いは少なからずあるのだろう)
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藍・湘瑶 2021年5月4日
(何もないところから現れた火を、どういう原理なのかとまじまじと見て)仙術、と呼ばれる術はありますが、わたしの住むところでは、ノヴァさんの使うような術を使っている人はいませんでした。すでにあるものを火に変えたり、道具を用いてという事はありますが、なにもない所から火を生み出す術ははじめて見ます。わたしは仙術のすべてを修めたわけではないので、中にはそうした術もあるかもしれませんが……不思議ですね。熱くはないのですか?
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ノヴァ・フォルモント 2021年5月11日
…そうなのか。…まあ俺も、薬や医療の知識は全く無い素人だから。そうした事に携わる人を特別視してしまう気持ちは、分からなくも無いけれど。(君の曖昧な笑顔を見て、余り語りたくない話だったろうか。と思いつつも。柔い笑みを返した)…そうだね。争いと無縁な世界はそれこそ夢物語の様な話かもしれない。でもそれ以上に平穏な場所も沢山あるさ。…この辺りの地域は見たところ、平和そうに感じられるし。
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ノヴァ・フォルモント 2021年5月11日
うん、この火は熱くない。けど俺がそう思えば、自分の手だって燃やせる。(勿論そんな事はしないけれど、と。)…魔法と一口に言っても手法は使い手によって様々だろうな。大掛かりなものや複雑なものは、道具や呪文が必要にはなるよ。その部分は湘瑶の知る仙術と似た感じでは無いかなと。…まあ俺の場合は、日常的に便利に使っている程度だが。…と、急に魔法の話をし始めてしまったけど。
退屈じゃないかい?(興味がない人にとっては眠気を誘う話だろうと思いつつ)
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ノヴァ・フォルモント 2021年7月29日
(ゆらりと燃える焚き火の灯りと共に、薬師と旅人の会話は静かに続いた。何時か、互いがよく知る世界に足を運ぶことになるかもしれない。そんな予感も感じさせながら。)

…〆
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