◆【1:1】残照
ノヴァ・フォルモント 2021年4月11日
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森の奥から微かに響いていた歌声は、徐々にハッキリと聴こえてくる。
歌声の主は、きっと君の存在にはまだ気付いていない。
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来訪時1:1RP(相手:ネムリア・ティーズ)
最長1ヶ月、話が収束すればその時点で結び
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ノヴァ・フォルモント 2021年4月11日
(演奏に気を向けていたせいか、声を掛けられるまでその気配には気付かなかった。振り返り、君の姿を瞳に映す。ランプを片手に佇む少女の声は、不思議と耳の奥へと響いた。)
――こんばんは。…歌、遠くまで響いてしまっていたかな。…君みたいな子が、こんな夜に散歩を?(閑静な場所とはいえ、辺りは人気も無い森の中。ほんの僅か、心配そうに瞳を揺らす)…ん、ああ。俺はこの辺りに住んでいる者ではないよ。只の旅人さ、今夜は偶々この場所で夜を明かそうとしていただけ。…そうだね、此処で会ったのも何かの縁。俺で良ければ話し相手になるよ。
ネムリア・ティーズ 2021年4月14日
こんばんは。うん、今日は風もなくて静かだからかな。遠くからキミのきれいな歌がきこえてきたんだ。…?そうだよ、夜のおさんぽ。月のひかりを集めているんだけど…座ったままだとつまらないから。(こくんと頷き、淡く眦を和らげる。どうしてか、相手の瞳に心配そうないろが浮かんでいたから。へいきだよと伝えたくて)たびびと?わあ…旅人さんだ。知ってるよ、絵本で見たことがあるの。 ありがとう。えっと、じゃあまずはね、あいさつからだ。ボクはネムリア、よろしくね。キミは…どこからこの森へ来たの?
ノヴァ・フォルモント 2021年4月14日
…そうだったか。うん、今日は確かに穏やかな夜だね。…ふぅん、月のひかりを?(集めるとは、どういった事なのだろうと。興味深げに小首を傾げて)…そう、旅人だよ。君の名は…ネムリアというのか。俺はノヴァ、此方こそ宜しくな。…ん、ここ数日はこの辺りの街を転々としていて。今夜は道中で日も暮れてしまったから、この森に立ち寄らせて貰っている感じかな。
ネムリア・ティーズ 2021年4月26日
うん、お月さまのひかり……月の魔力を集めているの。そうするとね、いろんなことができるんだ。この蝶もボクが喚んだの。(ここが魔法の世界なのもあるけれど。なんとなく、キミには話しても大丈夫な気がして。見やすいようにランプを掲げると、硝子越しに白銀のひかりを灯す翅がちいさく瞬いた)キミは…ノヴァ、おぼえたよ。そっか…夜に遠くまで歩くのは大変そうだものね。 ボク、この辺りの街には行ったことがないんだ。なにかステキなものはみつけられた?
ノヴァ・フォルモント 2021年4月28日
…へぇ、月の魔力か。(君の掲げたランプに灯る蝶を見た。なるほど、と小さく頷いて)それなら俺も、似たような物を持っているよ。でも君と違って、コレに何かを集めているわけでは無いが。(傍らに置いてあったランタンを手元に掲げる。青白い光を放つ光源には、炎でも電球でもない。白い三日月のシルエットがぼんやりと浮かんだ)……そうだね。それに夜遅くに歩き回るのは色々と危ないから。 …街に、行ったことがないのかい?(それなら何処から来たのだろう。とは思ったが)俺が此処に来る前に立ち寄った街は中々に大きかったよ。お城を中心に広がる石造りの街並みが、とても綺麗だったな。
ネムリア・ティーズ 2021年5月18日
わあ…すごい、はじめて見た。中にお月さまが浮かんでる。とってもきれいだね。(瞳の奥を輝かせ、不思議なランタンをじっとみつめる。それから小首を傾げて)色々……(足元が見えなくてつまずいたり、飛び出した動物にびっくりするとか、かな?)…そうだね。夜は暗くて周りがよく見えないから、気をつけないとだ。(真剣に。でもどこか危機感の薄い声でそう答えた)
うん、この近くの街はまだだよ。ずうっと先の森から歩いてきたけど、どこにも寄らなかったから。 お城、いいな…見てみたい。それに街自体もきれいなんだね。ステキな景色が見られそうだ。朝になったら、ボクはその街に行ってみようかな…。ここからどのくらい遠いの?
ノヴァ・フォルモント 2021年6月4日
…そう、綺麗かな。ありがとう。俺もこのランタンはお気に入りなんだ。(青白い光を灯したまま、自分の傍らにそっと置いて)……そうだよ、色々と。(真剣に此方を見て聞いてくれている様子だが。何やらふんわりした雰囲気の子だと思った)そっか、森を歩いて行きたのだね。その街までは、まあそんなに遠くもないよ。歩いたら数時間くらいだろうか。街道で馬車が捕まれば、もっと楽だけど。通るかも分からないからな。
ネムリア・ティーズ 2021年6月19日
うん、とっても。このランタンなら、きっと月のない夜もさびしくないね。…この子とも長く旅をしてきたの?(お気に入り。言葉に込められた意味が気になって、ランタンを手に歩く姿を想像しながら聞いてみる。)
(こくりと頷き)いいな、馬車。その距離なら歩くのも楽しそうだけど…みつけたら乗ってみたいの。……うん、決めた。次はその街を目指してみる。明るいうちに着けるなら、夜に歩くより安全だよね?(夜道の危なさを教わったのは初めてで、実感の伴わない声はふんわりしていたけれど。親切な忠告に応えようと少し危機感を持った様子で)
ノヴァ・フォルモント 2021年6月28日
…ネムリアは月のない夜を寂しいと思う?でも月が光らない方が、周りの小さな星の光はよく見えたりもするんだよ。(今夜は満月でもなく新月でもない、ぼんやりと光る月が空に浮かんでいる)…まあ、そうだね。結構長いこと一緒に旅はしてきたかも。コレで道を照らすのが当たり前になるくらいには。 馬車の乗り心地は普通に道を走ってくれるなら、中々心地好いものだよ。ネムリアも見掛けたら乗ってみるといい。…うん、今から夜通し歩いていくよりは安全だろうな。そうしてくれたら俺も安心だ。
ネムリア・ティーズ 2021年7月29日
…ひとりでくらやみを歩くなら。月のない夜は灯りがないとさびしいかな。ボク、まっくらな場所にひとりでいるのはすこし苦手なんだ。でも、そうだね。見上げた時に小さな星のひかりがよく見えるのは、にぎやかだなって思うよ。(囁くように瞬いていた星が、月のない夜に輪唱するように輝き合う。キミの言葉にいつかみた満天の星空を思い浮かべて)ふふ、そっか。そんなに長く一緒なのにへこみもないし。だいじにしているんだね。この子も、きっとノヴァのことがすきだと思うな。 わあ…乗り心地も気になるの。途中で見つけられなかったら、街から出る馬車に乗せてもらおうかな。それならきっとあるよね。…ふふ、キミも安心ならそうする。だから…明日の出発まで。もうすこし、お話していてもいいかな?
ノヴァ・フォルモント 2021年7月30日
そうか、暗いのは苦手?まあ、殆どの人がそう思うものかな。本当に光のない闇でもなければ、俺は平気な方だけど。(星が囁く様だと云う君の言葉を聴いて、改めて空を見上げる。瞳を瞬きすれば、同じ様に星も輝いてくれた気がした)…そうだな、言われてみれば。コイツは案外頑丈な作りなのかもしれない。…ふふ、どうかな。道具の気持ちは俺には分からないから。(自分自身では丁寧に扱っているとはそれ程思わないのだが、ランタンといい竪琴といい。意外と長持ちはしている方だとは思いつつ)……朝になって日が昇ったら一緒に街へ行こうか?急ぐ旅でも無いから、街までの道案内くらいなら出来る。(そうしようと思ったのは、変わらず君の雰囲気がふわふわとしていたからだ)
ノヴァ・フォルモント 2021年7月30日
(君が普通のひとでは無いと知らない旅人は、話をしている内に先に眠気に誘われただろう。日が昇るまでそのまま話し続けたかどうかは、二人だけが知っている。)
…〆