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【誰歓】過去に刻む時

ロキ・バロックヒート 2021年4月3日


それは幾歳か前のお話――

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これは、君の過去のことだ

世界、舞台、どれぐらい昔か(少なくとも2,3年以上前)、シチュエーションは来た者が指定
ふんわりでもOK

ざっくりいうと、黒い神様が君の過去にお邪魔するお話
それは本当にあったことかもしれないし、ただの夢だったかもしれない

既知問わず
既知だった場合後で思い出すでもお好きに
君が言い出さない限り、こちらからはこの時のことは触れもしないだろう

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⚠注意

・第三者が関係していたらふんわりと
あくまで過去の君との対話の為
(誰かに追われている、等匂わせるものは可)

・きっとその神様は君の救いにはならない。
積極的に人助けをする方じゃない。
ただ見ているだけかもしれない。

・モラルとマナーをもって楽しく。

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誰でも1:1RP(特殊な為諸々は読み込んでください)
一週間の音沙汰なし、またはキリの良いところか6月末にて〆




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ロキ・バロックヒート 2021年4月3日
(幾歳、人の世を渡ってきたか知れない。その時は、眠っていたのか、突っ立っていたのか、どうだったか)(ただ、今も近くに誰かの気配がして。そっと瞼を開いた)
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レジー・スィニ 2021年4月8日
(真っ赤に塗られた薔薇と、真っ白なままの薔薇の狭間に、白い服を着た灰色の少年が立ち竦んでいた。少年は半身をべったりと赤く塗り上げ、空と同じ色の眸を君に向けて笑う)おはよう黒の国の民。珍しいね。黒色が白と赤の国境に来るなんてさ。白の国の奴に見つかったら首をハネられるよ。
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ロキ・バロックヒート 2021年4月10日
(開いた眼は、すぐに眇められた。赤色がちょっと眼に痛かったから。どうやら薔薇の中で眠っていたらしい。ちょっとロマンチック)んん、おはよ……。(眼を擦って上半身を起こしながら、漸う挨拶を返す。首をハネられる、と聞いて慌てるような類ではなくて。ぱちぱちと瞬く蜂蜜色が空色を見上げた)黒の民? ――君は、国境なの?
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レジー・スィニ 2021年4月12日
金色。黒の民じゃないのか。(見上げる瞳は黒ではなく金色だ。黒の民の瞳は黒が多いだの、変異種かなど一人で呟き、君の問いで顔を上げた)国境?アハッ。初めて言われた。俺は白の国の王子だよ。お前は黒の国の民じゃないみたいだね。どこからきたの?なにしに来たの?やっぱり国を奪いに来たの?(国の説明はしないまま、足元に置いた赤いペンキを片手に、薔薇の中で眠る黒に詰め寄る)
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ロキ・バロックヒート 2021年4月29日
本当に黒の民だったら、どうするの?(笑って問うた)だって、国境みたいだもの。半分白くて半分赤くて。 あ、王子様なんだ。王子様自ら、国境警備かぁ。えらいねぇ。 ん~……(焦らすつもりはないのだけれど、さあなんて答えようかな、と考えて)(薔薇に囲まれているのに、芳醇なかの匂いがしない気がする。すっかりペンキに支配されているのかも)
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レジー・スィニ 2021年5月1日
どうもしないよ。黒の民だからなにかする訳ないでしょ。俺は王子だから決定権はないの。(すぐに飽きてしまったのか、黒い君から離れて薔薇を塗り潰す。薔薇の中で寝転がるのは呑気な猫くらいだ)お前がどこの国の民でも俺はお前を見てこんにちはで終わりだよ。今はペンキしか持ってないから何も出来ないや。残念。
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ロキ・バロックヒート 2021年5月4日
えー、なにもしないの?(詰まんない、と悪びれもなく呟く。呑気なそれ)王子様って偉くないんだ。 ……ねぇねぇ、塗るの、赤色なんだね。なんで?(さっきから疑問だったこと。どうして白の民だったら白色じゃないのか。あまりにも、普段見ている人の世と認識が違いすぎる世界。どこの世界か、なんとなく見当はついたけれど)
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レジー・スィニ 2021年5月8日
偉くないよ。この国では女王が一番なの。俺なんて兵隊と同じくらい。お飾りの王子様。(大袈裟に肩を竦めて薔薇を塗る)俺はきっかけを作っているの。赤い薔薇の領地が増えたら、戦争が始まるんだ。赤とか白とか正直な話、どっちでも良いんだけどさ。そろそろ皆、女王の喧嘩に、飽き飽きとしてきたと思ったんだ。
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ロキ・バロックヒート 2021年5月12日
ふーん。女王の子供とかそういう感じなだけ?(王子様が単身“国境”に居るのだ。見た限り、他に従者も居ない感じだろうか。きょろりと周りを見た)(かと思えばすぐに君に戻る。面白い話を聞いたから)へぇ。戦争を起こしたいんだ。それって君が考えたの?(唆した“チェシャ猫”は居るか如何か。口端が上がる)女王同士の喧嘩でもまだ戦争は始まらないんだね。案外平和?なんて。
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レジー・スィニ 2021年5月13日
違うよ。女王は国の中から一番女王に相応しいやつが選ばれる。俺の父親は王様で、母親は女王に相応しくないから女王に使えているよ。変な国でしょ。(白い薔薇を真っ赤に塗り替える作業はまだまだ終わりそうにない)そうだよ。俺が考えた。ここはうんざりするほど平和だよ。誰も異を唱えない。革命を起こそうとしない。従順って言えば聞こえはいいけどさ。飽きちゃった。
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ロキ・バロックヒート 2021年5月22日
女王に相応しいってなに?美しいとかそういうの?(王様の妻?が女王じゃないなんて。ほんとに変な国だねぇって同意する。否、ひとの基準はよくわかんないんだけど)大変そうだね。(手伝うなんて考えもつかない。塗りたくる作業は然程面白そうでもないし)革命かぁ。国を出て行こう、じゃなくて変えたいって思うんだ?
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レジー・スィニ 2021年5月28日
違うよ。美しいだけならその辺にいっぱいいるでしょ。色によって相応しさは違うよ。国民性って言うの?誰よりもその国らしい人が女王になれるの。(ただただ笑って薔薇を塗り続けるだけ。白の国の王子には、それしか出来なかった)お前さ、色んな色を、こんな風に混ぜてみたいと思わない?(真っ赤なペンキを、真っ白が植えられたそこへぶちまける)出ていくだけなら簡単にできるでしょ。あーあー、王子がいなくなりました。残念。で終わりだよ。だから混ぜてやるの。お前はどうするの。面白くない国を見て行く?黒の民だって言われるだろうけど。
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ロキ・バロックヒート 2021年5月30日
あはは、美しいだけ、って。言うねぇ。色の相応しさかぁ……。基準がふんわりしてそう。君はなんだか白っていうか青っぽいし。(色は白だから、白の王子なんだろうけど)(話を振られて、よいしょと立ち上がった。かといって、やっぱり手伝うわけでもないが)色を混ぜる、かぁ。色んな色を混ぜたら、黒色になるんだっけ。わぁ、あっさりだね。君の王子としての物語はそこで終わっちゃいそうだ。……んー、黒の民って、やっぱ嫌われてるの?
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レジー・スィニ 2021年6月16日
黒ってさ。何者にもなれないでしょ。だから嫌われがちかな。俺たち白の民は、特に黒を怖がってる。(全員がそうでは無い事も告げ、次の薔薇を塗る)俺たち白は色んな色と混ざれるから好かれがち。ここも変なポイント。覚えといて。赤と青は仲が悪いよ。赤と青の間を取り持つのが紫ね。黄色と緑は仲良し。
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ロキ・バロックヒート 2021年6月23日
あっははは、確かにそうだね。ひどいなぁ。(そんな感想を持つのは、自分の見た目が黒の民っぽいからか。ついそんな返しをして)なるほどねぇ、だから黒の民が他の国に行くってなったら、侵略か?ってことになるんだ。(喩えば、この上から黒をぶちまけたら、君が折角塗った赤すら台無しになるんだろう。そんな想像をして、ちょっと笑った)ふんふん。……面白いなぁ。色が混ざったら、その国の者になったりはするの?
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レジー・スィニ 2021年6月27日
少なくとも元の国には帰れないよね。塗り替えられたんだから。後ろ指をさされちゃうよ。この薔薇みたいに。新しい色になったら新しい国を建てれるけどさ。(塗りたくった薔薇を顎で示し、そう紡いだ。薔薇を塗るのは止めて君と話すことにした)ただ、白の民だけはそうじゃないんだ。他の国を助けに行っただなんて英雄扱い。うんざりだよ。
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ロキ・バロックヒート 2021年7月1日
色について結構厳しいなぁ。君も新しい色になっちゃったんじゃないの?半分だけど。(洗って落ちるのかなぁとも思う。どこか白半分は凪いでいるようにも、赤半分は怒っているようにも見えて)行ったら、その国に染まっちゃうんだねぇ。――逆に、白く染めてやらないの?それとも、どっかの国に染まってやろうとかは?ふふ。(笑いながら聞く。唆してるつもりはないけど、そうなったら面白いのにとは思っちゃう)
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レジー・スィニ 2021年7月3日
染められるものなら白に染めてやりたいよね。(半分だけ赤色の身を翻し上着を脱ぎ捨てた)染まるのは勘弁してほしいかも。指図されるのは嫌。よーし、こんなもんかな。(最後にペンキをひっくり返して撒き散らした)これでこの世界がぐちゃぐちゃになるよ。ね、お前。この世界がどうなったか、後で見に来てよ。
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ロキ・バロックヒート 2021年7月9日
君って結構、白の民らしくないって言われない?(反骨精神を感じて、なんとなくだ。なにかに染まりやすい色ならば)なーるほど、白の逆襲ってやつかな。かっこいい。(面白そうに笑って口笛を吹く。ぶちまけられたペンキの匂いが蘇って、鼻腔を強く刺激した。胸いっぱいに、その特徴的な香りを吸い込んでから)……そうだねぇ。もう一度来れたら、もしくはしばらくここに居られるなら、見ていてもあげるよ。どんなにぐちゃぐちゃになるか、興味があるから。
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レジー・スィニ 2021年7月12日
そっ。ありがと。じゃあ俺はそろそろ最後の仕込みに入ろうかな。(ぶちまけられたペンキの上を歩き赤い足跡を作る)これは革命だ。(君に手を振った白もとい赤は最後の仕込みと言いながらどこかに消えた。その顔は楽しそうに笑っていたそうな。後に君はこの世界の結末を、どこかで聞くかもしれない)
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ロキ・バロックヒート 2021年7月13日
最後の仕込み?――ああ、そうだった。革命、ね。ふふ。(そういえばそんなことも君は言っていた。ぱちん、と一度鳴らした両手はその背に贈る拍手のよう。これから、ペンキのものではない赤が流れるのだろう。それを察しながらも、止める気もない)
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ロキ・バロックヒート 2021年7月13日
(いつしか交わる刻に、君は覚えているだろうか。どちらでも良い。赤と白の薔薇に囲まれたまま、男は緩く笑った)

――また会おうね。凍った月の、

【〆】
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