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【1:1】夜の先へ

宵雛花・十雉 2021年4月3日


探偵事務所に来客の気配


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お相手:

唄夜舞・なつめ(f28619)




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宵雛花・十雉 2021年4月3日
(硝子窓からは柔らかな朝の光が差し込んでいる。そっとそちらへ近寄って地上を見下ろせば、見覚えのある顔があった)……なつめ?
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唄夜舞・なつめ 2021年4月4日
(朝、庭に出てみれば綺麗な華が咲いていたから、なんとなく摘んで、纏めればそれなりの小さな花束になった。摘み合わせたは良いがどうしたものかと悩んでいれば、花が好きと言っていた白雉が思い浮かんで。サプライズついでに脅かしてやろうと内緒で事務所まで来たのだった。) クク、びっくりすっかなァ…。(そう呟いて呼鈴を鳴らした)
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宵雛花・十雉 2021年4月4日
(先回りするように扉の前へ向かって待つ。呼鈴が鳴ると、薄く開けた隙間から出迎えて)
……こんにちは。
(控えめに覗き込めば、軽くなった白髪が揺れた)
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唄夜舞・なつめ 2021年4月4日
よー!ときじ!(そう言えば控えめに空いた扉をガバッと開けて)びっくりしたか?俺が来てやったぜ!それにほら!見ろよ!きれーだろこの花!庭で咲いてたからお前にや………る…えっ……?ときじ……?(脅かしに来たのに脅かされてしまう。髪が、あの重たい白雉の髪が、軽くなっていたのだ。思わず花束を落としそうになるのを阻止するのが精一杯だった。)
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宵雛花・十雉 2021年4月5日
……なんて顔してるのさ。別に、髪を切るなんてよくあることでしょ。(照れ隠しに小突いてやれば、花束に視線を落として)わぁ、綺麗。貰ってもいいの?
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唄夜舞・なつめ 2021年4月5日
…や、そうだけどなんでそんな急に……。(開いた瞼がなかなか閉じようとしない。目が上へ下へを繰り返し白雉の姿を何度も確認しようとしている所で小突かれて我に返る)ン、あぁ…ほら、お前花が好きって言ってたろ。だから…(そう言って落としかけた小さな花束を上へ持ち上げていけば)やるよ。(優しく笑って差し出した)
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宵雛花・十雉 2021年4月5日
この前、なつめに言ったじゃない? 頑張るって。……オレ、ビビリだから。これくらいしないと勇気出せないんだ。(春の香りを受け取れば、仄かにあたたかさを感じて目を細める)有難う、嬉しいよ。……けどいいの? こういうの、女の子にあげた方が喜ばれるんじゃない。
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唄夜舞・なつめ 2021年4月8日
(きっと他人にとっては普通で、なんともない行為でも、気弱だった白雉にとっては人生の中でもかなりの一大決心だったんだろうと感じれば、そっと微笑んで)…そっか。それがお前の『決意』なんだなァ。すげーじゃん。俺はその髪型のお前も好きだぜ。

(花の香りに優しく笑む顔をみて心が暖かくなりつつ、言われた言葉には)まぁ、そーだろなァ。けど、いーんだよ。俺が女よりもお前にやりたいって思ったから、お前に持ってきたんだ。よけーなこと気にせず受け取ンなァ。(そう答えて、また笑った。)
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宵雛花・十雉 2021年4月10日
本当? ……そ、そう。(一度息を吐けば、気の抜けたように表情を緩ませた)似合わないって言われたら、どうしようかと思った。

うん……有難う。じゃあ、とっておきの花瓶に飾るね。オレがそうしたいって思ったから
……そうだ、せっかく来たんだしお茶でも飲んでいってよ。
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唄夜舞・なつめ 2021年4月12日
ホントホント。
会う度成長して変わってくときじを見る度俺ァ、心がぽかぽかすンだ。人の成長を見守るのも、悪かねェなァ。ってな。

お、いいのかァ?じゃ、遠慮なく邪魔すんぜェ。(いそいそ事務所の中へ入っていく)

ン、とっておきの花瓶に活けてくれんのかァ?そりゃありがてーな。どんな花瓶なんだ?
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宵雛花・十雉 2021年4月13日
ふぅん、なんていうかお父さんとかお爺ちゃんみたいだね。……成長、できてるかな?(少しだけ自信なさげに、そう零して)

(座って待っててと、それだけ伝えて奥の部屋へ引っ込めば、色鮮やかなびいどろの花瓶を手に戻ってくるだろう)これだよ。花も喜んでくれそうでしょ?
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唄夜舞・なつめ 2021年4月14日
父さんはまだしも、爺さんは気に食わねーなァ?俺ァまだピチピチだぞ。
…大丈夫。ンな心配しねーでも、しっかり成長してるよ。お前は。(わしゃ、と頭を撫でて)

(言われた通り座って頬杖をついて待っていれば奥から綺麗なびいどろの花瓶を持った白雉を目で捉える)おわ……すっげぇ…!そりゃ大喜びだろーけどよ、庭に適当に咲いてた花だぞ?こんなすげーのにいれてもらってもいーのか…?(ちょっぴり申し訳なさそうに)
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宵雛花・十雉 2021年4月18日
ピチピチって自分で言うの?(楽しげにくすりと笑って、それから大きな手にはくすぐったそうに目を細めた)

どこに咲いてたって、花が綺麗なことに変わりはないよ。(水を注いだ花瓶はきらきらと光を反射している。それはまるで生けた花まで煌めいて見えるようで)どう? 綺麗だろ。
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唄夜舞・なつめ 2021年4月19日
俺ァいつでもイケてて、
その辺の若いやつには負けねーくらいピチピチだからなァ!当分、爺さんなんて言わせねーぜ!(撫でられ目を細める白雉にふふんと自慢げに笑って見せた)

…そっか。それもそーだな。(素直にうんうんと頷き)
ホントだ、庭に生えてたとは思えねーぐらい、綺麗だなァ…。(うっとり、優しく花を見つめた)
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宵雛花・十雉 2021年4月19日
(はいはい、と笑って返す。いつも通りのやり取りだ。けれど今は、ただそれだけのことに酷く安心感を覚えてしまう)

……。(花を愛でる横顔をぼんやりと見る。まるで不可思議な力に視線が惹きつけられるようで)
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唄夜舞・なつめ 2021年4月24日
…?(花を見つめていれば視線を感じた。ふと目をそちらに向ければじぃ、と見つめる白雉の姿。)……ときじ?俺の顔になんかついてっかァ?(こちらもじっと見つめ返して)
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宵雛花・十雉 2021年4月27日
な、なんでもない……!(目が合えば慌てて逸らして)なつめも花、好きなのかと思ってさ。
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唄夜舞・なつめ 2021年4月29日
…?変なヤツ…。

ン、花?あぁ、好きだぜェ。でも図鑑とか見る程、気にかけるようになったのはときじが花好きって聞いてからだなァ…。
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宵雛花・十雉 2021年5月4日
(そのまま、ぱたぱたと逃げるようにお茶の準備へ)へぇ、図鑑も見てるんだ。ねぇ、何か気になる花はあった?
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唄夜舞・なつめ 2021年5月5日
ンー、気になる花、なぁ。
やっぱ俺に咲いてる梔子だったり、お前が好きって言ってた彼岸花だったりかなァ。
あとは藍の花や、扶郎花とかも目に止まったかも。
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宵雛花・十雉 2021年5月9日
ふぅん、藍に扶郎花……はガーベラのことだったかな?意外と可愛い花が好きなんだ。(くすりと笑い声を漏らしながら)
オレさ、花言葉を見るのも結構好きなんだよね。(ポットの湯を注げば、茶葉の香りがふわりと広がって)
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唄夜舞・なつめ 2021年5月14日
お、よくわかったなァ!
流石、花好きと言ったとこかァ
俺みたいなのが可愛い花が好きだと、ギャップ萌えってやつ狙えっかもな!(ケラケラ笑って)

花言葉かァ…!
俺も好き!ときじは好きな花の花言葉とかあんのか?(優しく広がる香りを心地よく感じながら)
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宵雛花・十雉 2021年5月18日
はは、角と尻尾に綺麗な花が咲いてる時点で結構ギャップはあるかもよ。
うーん、オレは思わせぶりだったり意味ありげな言葉に惹かれるかな。例えば勿忘草の花言葉に「私を忘れないで」っていうのがあるんだけど。
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唄夜舞・なつめ 2021年5月23日
確かに、そうかもなぁ。
…ときじは俺の花、好き?
ギャップ萌えってやつになる…?(何となく問いかけて)

へぇ、『私を忘れないで』かぁ…確かに意味ありげだなァ。…じゃあ今度お前に花送る時は勿忘草もやるよ。お前にはそばにいて貰わなきゃ困るし、あんだけ面倒見てやったのに忘れられちゃあたまったもんじゃねェからなァ?(そう告げればニヤリと笑って)
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宵雛花・十雉 2021年5月31日
(不思議そうに首を傾げて、角に咲く花を見る)好きだよ、梔子の花。強面とのギャップもあると思うし。どうして?

実は友達に贈ったこともあるんだけど、たぶん意味には気付いてないだろうな。(言いながら、少しだけ自嘲めいた笑みを浮かべる)
えー、面倒見てるのはオレでしょ?……なんて。こんなほっとけない相棒、忘れろって言われても忘れられないと思うよ。
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唄夜舞・なつめ 2021年6月4日
(好き、という白雉の返事を聞けば悪い気はしなくて、むしろ嬉しかった。無意識に尻尾がほんのり揺れる)んーん!何でもねェ!どう思ってんのかなって、聞いてみただけ。

ふぅん…まぁ、花言葉がわかるやつ、わかんねーやつ色々居るだろうしなァ。そんな気にするこたァねェよ。

ンだよ。俺が落ち着きねーみたいな言い方しやがってェ!
…クク、俺もお前みたいな目を離すとフラフラどっかに行っちまいそうなやつ、ほっとけねェよ。だから絶対忘れてやンねェ!(シシッと立派なギザ歯を見せて笑った)
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宵雛花・十雉 2021年6月7日
ふぅん、変なの。(不思議そうに首を傾げるも、嬉しそうに揺れる尻尾を見れば、まぁいいかと追及はせずに)
本当に? オレのこと、忘れない?(2人分の湯呑みを乗せたお盆を運んでやってくる)
例えばなつめがまた死んじゃったとしてさ……そうなったら、またなつめは別の誰かとして転生するんだよね。そうなってもオレのこと忘れないって、本当にそう言い切れる?
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唄夜舞・なつめ 2021年6月9日
おー。(湯呑みを乗せたお盆を持ってこっちに来た白雉が口を開けば当たり前のことを聞いてくる。しかしひとつだけ、訂正を入れる必要のある発言を聞こえれば真剣な表情で。)ーー死んじゃったら、じゃねェよ。死なねーンだよ。お前を置いて、絶対に死んでやらねェ。もう、転生するのも、大切なヤツを忘れるも俺ァーー御免だ。
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宵雛花・十雉 2021年6月13日
なつめ……(お盆をテーブルに預ければ、相棒の隣に腰掛けた。心細かったのかもしれない。本当は向かいのソファーに座るつもりだったのに)
どんなに強い人でもね、死ぬ時は呆気ないものだよ。(あの頃の自分にとって、父親は世界で一番強い人だったから)
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唄夜舞・なつめ 2021年6月14日
ときじ…?(向かいに座ると思っていた白雉が自分の真横に座った。もの寂しそうな表情にどーしたんだよ。と言いながら尾を白雉の、相棒の身体に優しく巻き付けた。毛量の多い尾毛はブランケット変わり。)

…。(あぁ、なるほど。そう思えば静かに語る)…よォく分かってる。俺も、覚えてる。(何度だって経験した。自ら毒を飲んで死んだことも、首を吊って死んだことも、手首を切って、首を切って、腹を切って、何度も何度も繰り返した。どれも全て、彼が言う『呆気ない死』であった。)ーーだからこそ、今度はそんなダセー死に方、したくねェ。俺も、お前と一緒でお前のとーちゃんみてーに、カッケー奴でいたいんだよ。だから、やっぱり俺は、何があってもお前を置いては、死ねない。終焉れない。ずっと、お前の側で格好良く『生きる』やつでいたい。(そう相棒に告げ、見つめる黄昏色の瞳は燃えるような色をしていた。)
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宵雛花・十雉 2021年6月14日
わっ……!(大蛇のような長い尻尾に巻かれる。ひやりとした鱗と、柔らかな尾毛が心地良い)
……。(自ら命を絶った、かつての彼を思う。想像するだけで胸が痛んだ。ぎゅうと尾を握って)
じゃあさ、約束してよ。オレより先に死なないって。……約束破ったら、何してくれる?
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唄夜舞・なつめ 2021年6月14日
(不安そうに自分の尻尾をぎゅうと握る相棒をみて)

そりゃあちと難しー約束かもしんねェけど…

そーだな。約束破ったら…

ーーお前のこと、絶対に覚えて生き返ってきてやるよ。

(…なんて、忘れん坊のお前に言われてもって思うかな。そう思いつつ、でも、お前が信じてくれるなら何だって出来てしまいそうで。そんな思いを胸に、どう?と問いかけた)
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宵雛花・十雉 2021年6月15日
(迷いのない真っ直ぐな言葉が返ってくれば、尻尾のマフラーで口元を隠し)
……絶対って、ほんとに絶対?
(安心が欲しくて、もう一度確認を重ねた)
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唄夜舞・なつめ 2021年6月19日
(自分の尻尾で口元を隠している相棒にそっと微笑んで。)

…あぁ。お前が
信じてくれるなら、絶対に。
やくそく、しよ。(そっと、あの日のように小指を差し出して)
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宵雛花・十雉 2021年6月20日
……分かったよ。(それだけ言うと、あの日のように指を絡める。そうすれば、ざわつく胸の内は一時の安心感に満たされるようで)
なつめがオレに嘘ついたことなんて、今まで無かったから。
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唄夜舞・なつめ 2021年6月27日
(正直、あれだけの言葉でまた俺に指を絡めてくれるなんて、信じてくれるなんて。思ってもいなかったモンだから、つい嬉しくて歯を見せる程の笑顔になってしまった。)…おう、ありがとな、ときじ。俺をいつも信じてくれて、ありがとう。
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宵雛花・十雉 2021年7月5日
(ギザギザと鋭い歯が覗く。きっと喜んでくれているのだろう)
もう、それはこっちの台詞なのに。
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唄夜舞・なつめ 2021年7月18日
…じゃー、お互い様ってやつだな!(微笑む相棒にこちらもいつもの笑みで、そう答えて)
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宵雛花・十雉 2021年7月24日
うん。……まぁ、こんな風にさ。これからもお互い様でやっていこうよ。

よろしくね。
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宵雛花・十雉 2021年7月24日
(きっと数えきれない程の約束をして、指を結んで。そして約したものに縋って生きていくのだろう。これから先も、きっと)
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宵雛花・十雉 2021年7月24日
―〆―
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