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blossom

片羽・サラ 2021年3月14日


3月14日。
ホワイトデーデートを目論見んで、どこまでも付き合いの良い想い人を誘った少女は、やりすぎたかなー、なんて頭を抱える。
それでも会いたい、一緒にいたい。
ピンクのレース使いのカットソーに茶色のケープ、桜のケープ留め、紺色の短いティアードスカート、ブーツとお洒落をする。薄化粧も施して、気合いバッチリ。
「リオくん、好みがないんだもん、どうやって好みの女の子になればいいんだろ…」
なんて悩んだのも朝の話、外に出ればどきどきが勝る。

梅と桜が咲き誇ることで有名な大きな公園。
桜はまだ花開いてないものの、梅は満開だ。
そして、大きな梅の木の下で待つ。




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片羽・サラ 2021年3月20日
……(恥ずかしいので黙々と食べている。減っていく桜のアイスや生クリーム。抹茶も美味しい…)
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尾宮・リオ 2021年3月20日
(黙々と食べる様子を、じっと見詰めてる)
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片羽・サラ 2021年3月20日
(視線を感じる……)(おずおずと顔を上げて、上目遣いで見る)
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尾宮・リオ 2021年3月20日
そんなに照れますか?(不思議そうに問い掛けた)
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片羽・サラ 2021年3月20日
!!!
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片羽・サラ 2021年3月20日
この、おにぶさんが!!!僕はリオくんが好きなんだよ!!(バシバシバシとテーブルを叩く)
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尾宮・リオ 2021年3月20日
あの。サラ先輩。机は叩いたらダメですよ。(他のお客様が吃驚していた。すみません、と申し訳なさそうに謝って)
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片羽・サラ 2021年3月20日
すいません……(あぁぁ、と頭を抱えて鞄で顔を隠す)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
声、抑えましょうね。(内緒のポーズ取って、また食べ始めた)あと僕も変なこと聞いてしまって、すいません。
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片羽・サラ 2021年3月21日
はーい。それについては後から苦情言うもん。(黙々と食べ、完食。手を合わせる)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
文句ですか。それは困ってしまうかもしれませんね。(同じように食べ終えて、御馳走様です、と手を合わせた)
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片羽・サラ 2021年3月21日
……意地悪……。じゃ、出よっか。(席を立った。会計で2人分のお金をトレーに乗せる)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
(意地悪なのかな、と悩みながら彼女の後を追い掛ける)サラ先輩、ここは僕が出しますよ。(トレーを手渡せば、その隙に店員へ代金を渡して会計を済ませてしまった)
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片羽・サラ 2021年3月21日
(ぱくぱくと口をぱくつかせた後、代金を受け取り)ご馳走様でした……(お店を出た)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
はい。お誘い、有難う御座いました。それと、(店の入口から出て少し離れた場所で立ち止まる。がさごそとトートの中から紙袋を取り出して差し出した)これはホワイトデーのお礼です。
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片羽・サラ 2021年3月21日
…………(ぽけーっとした様子で受け取り)
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片羽・サラ 2021年3月21日
…!!?(まじまじと袋を見た)お返し!?なんて律儀な!くれる気はしてたけど!
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片羽・サラ 2021年3月21日
ありがとう…!大事に食べるね。
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尾宮・リオ 2021年3月21日
お返しくらい当然ですよ。(にこりと笑って)他に行くところもないようなら、そろそろ帰りましょうか。送っていきますよ。
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片羽・サラ 2021年3月21日
ありがとう…!本当に嬉しいな。あ、待って……。(きゅっと遠慮がちに彼の腕の裾を握る)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
どうされました?(不思議そうに見詰めた)
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片羽・サラ 2021年3月21日
その、リオくんに、聞きたいことが、あって……。いつも僕に、想いには応えられないって言うけど…。理由を、リオくんの口から聞かせて欲しいの…(聞かなくてもわかってる。今彼の心の中に自分がいないからだ。でも気になったのは…ずっと応えられなさそうなその様子。必ず振り向かないと言えるほどに魅力がないのかな……)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
ええと、お答えは出来るんですけど、(周りを見渡して)とりあえず近くの公園にでも行きましょうか。(あまり立ち止まっていても他の人の迷惑になるだろうから。夕暮れの公園向かって歩き出す)
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片羽・サラ 2021年3月21日
あっ、そうだよね、ごめんね…(どきどきしつつ、怖い気持ちもある。後ろを着いて歩く)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
そんなふうに謝らなくて大丈夫ですよ。(さいわい公園には誰も居なかった。ベンチにハンカチを敷いて)はい、どうぞ、サラ先輩。(その隣に腰掛ける)
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片羽・サラ 2021年3月21日
お邪魔します…。だって僕、我儘ばっかり……(しゅん…)(お言葉に甘えて、ハンカチの上に座る)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
我儘だなんて思ったことありませんよ。前も言いましたが、好意を伝えてくださるのは嬉しいです。(きっぱりと言い切って)……、ただ、どうしても、その気持ちに応えることは今の僕には考えられなくて。
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片羽・サラ 2021年3月21日
ありがとう…優しいね。その…今は無理ってことかな?その…ずっと無理そうな態度が気になって…。ずっと振り向かないって思うほどに、僕は魅力ないかなって…。好きじゃない人と付き合えないのはよく分かるから、思い違いならいいんだけど。
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尾宮・リオ 2021年3月21日
サラ先輩は魅力的な人ですよ。明るくて優しくて、人としてなら、先輩としてなら、とても好感も持ってます。(優しく笑って)ただ、──そうですね、きっと、ずっと僕は誰とも付き合えないのかもしれません。
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片羽・サラ 2021年3月21日
………(褒め言葉に頬を染める。ちょっとでも近づけてることが、こんなにも嬉しいなんて)……その理由聞いたら、いけないかな?
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尾宮・リオ 2021年3月21日
……、大事な人が居るんです。それは恋愛でも友情でもないですけど。(目蓋の裏に浮かぶのは、いつだって、)──だから、今の僕には、その人以外のことを考えてる余裕はなくて。
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尾宮・リオ 2021年3月21日
──すみません。サラ先輩。
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片羽・サラ 2021年3月21日
………(ゆっくりと話を聞いて、何度も頷いて)………家族愛、かな?(だってそれは、自分が家族を思う時と全く一緒だったから)
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片羽・サラ 2021年3月21日
ううん、いいの。聞かせてくれてありがとう。やっとしっくりする答えが貰えた気がする。教えて貰えて、嬉しかったよ。(それは嘘偽りない本音だ。ちょっとでも心を聞かせてもらえれば、それだけで嬉しくて)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
……、そうですね。僕にとっては掛け替えのない人ですよ。(その人の為なら命だって惜しくないくらいには、なんて言わないけれど、穏やかに微笑んで)
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片羽・サラ 2021年3月21日
……そしてごめんね。やっぱりそれでも僕はリオくんが好き。想いに応えられなくても、僕はこの想いを手離したくない。これからもそばに居たい…(どれだけ辛くても、苦しくても。この思いを切り離す方が辛い)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
──有難う御座います。でも、きっと、これから先もサラ先輩の気持ちには応えられないと思うので。僕は、謝ることしか出来ませんよ。
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片羽・サラ 2021年3月21日
謝らなくていいんだよ。君は君でいればいい。でも勝手に想うだけなら自由だもんね。……我儘が抑えられなくなったら、そのときはごめんなさい。(だって既に愛が溢れてる。所有欲に独占欲…醜い心が抑えられなくなったら、自分はどうなるのだろう。やだな、彼の前ではキラキラした物分りの良い女の子でいたいのに)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
そう、ですね。(誰かを想う気持ちは他の誰にも止められないと思うから咎めることはしない。ふむ、と考え込んで)……、それでも謝りますよ。どれだけ想っていただいても君の気持ちには応えられませんし、どうしても申し訳ない気持ちは出てきますから。
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片羽・サラ 2021年3月21日
……ありがとう。どこまでも優しいね。でも、想われたものに全て返すことなんて不可能なんだから。ちゃんと分かってるよ……(でも、諦めきれないこの想い。少しでも触れたくて、彼の頬に手を伸ばす)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
本当に君の為を想うのなら、ちゃんと僕のことは諦めて前を向くべきって諭すべきなんですけどね。(そうすれば、この距離感が崩れる事を知っているから、その一歩は出なかった。頬に触れた手を取って、そっと離す)
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片羽・サラ 2021年3月21日
(行き場のない手は戻ってきて)それやだ。君を想うことが前じゃないとか僕が決めることだし、一緒にいられるならどこまでも迷ってもいいよ。(これもまた心の底から出た言葉。どこまでもこの恋に溺れている……)(やがて立ち上がって、ハンカチを畳んで返す)
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尾宮・リオ 2021年3月21日
(困ったように笑いながらハンカチを受け取った)──、あんまり自分が苦しむ道を選ばないでくださいね。苦しんでるサラ先輩を見たくはないので。
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片羽・サラ 2021年3月22日
…………、約束は出来ないかな。ごめんね。一番苦しいのは、この恋に区切りをつけることだからね…。それ以外なら耐えられるよ…。……今日は付き合ってくれて、いろいろ教えてくれてありがとう。本当に幸せだったよ。帰るね。今日は考えたいから、お見送りいらないよ。(沈みかける夕日)
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尾宮・リオ 2021年3月22日
(じっとその背中を見詰める。申し訳ない気持ちは、いつだって胸に浮かんでくる。けれど、)──こちらこそ、有難う御座いました。女の子なんですから、気を付けて帰ってくださいね。
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片羽・サラ 2021年3月22日
(進んだところで振り返り)大丈夫だよ!僕強いからね!(なんて笑って帰っていく)
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尾宮・リオ 2021年3月22日
(帰っていく背中を見詰め続けて)──強くても、女の子なんですよ。(ぽつりと呟きを溢した)(夕日は徐々に落ちていく)
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尾宮・リオ 2021年3月22日
──本当に、僕なんかよりも、もっと素敵な人はいっぱい居るのに。(かちゃりと眼鏡を外して、それをじっと見た)ねえ、義兄さん。僕は、──、
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尾宮・リオ 2021年3月22日
(──やがて辺りは闇に包まれた)
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尾宮・リオ 2021年3月22日
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(〆)
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