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来客:盟・アスタロト

九十九里・トヲル 2021年3月2日


 
 ――迷子にしては、足取りは確りしていたよ。
 ――いやあ、ありゃあ猟兵サンだろ。この世界のひとには見えねえな。

 窓からちらり、人影が見えた。女性のようだ。
 この辺のひとはそうそう寄り付かないから、きっと猟兵なのだろう。
(おや、お客さんですかね)
 様子を伺ってみれば、彼女は持っていたシャベルを背負うとそのまま。
 動きを止めて、ただただじぃと屋敷を眺めている。
「…………、……迷子ですかね?」


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 来客:盟・アスタロト(灰色の墓守・f31143)

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九十九里・トヲル 2021年3月2日
(ばたばた、慌てて階段を駆け下りる。勢いをそのままに、玄関の扉を開いた)(変わらずそこにいる少女を見て、ぱちくり瞬き)……初めましてお嬢さん。ええと、迷子、では、ないですよね? ずぅっとそこに立っていたようですが、冷えませんか?
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盟・アスタロト 2021年3月3日
( じっと見つめるばかりだった扉が、唐突に開け放たれました。なんだかきらきらしたあなたは、怪訝そうにも見えます。それはそうです。だってメイは長いこと、ここに突っ立っているのですから。メイは深々とお辞儀をします。背負ったシャベルが、がらん、と音を立てました )……はじめまして。たぶん、メイはどちらかというと、迷子です。迷子ですが、目的を持って迷っているところです。( ありのままを告げたつもりです。だから妙にすらすらと言葉が出てきました )立っていました。でもあまり冷えません。あたたかい世界だと、思います。
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九十九里・トヲル 2021年3月4日
おっと。(お辞儀とともにがらんと音を立てたシャベルを思わず支えようとして。大丈夫そうなので手を引っ込めた)……ふむ。目的のある迷子? それはそれは、長い旅になりそうですねえ。ええと、メイさん、ですね。あたしはトヲルです。九十九里トヲル。(随分と寒い世界から来たのだろうか、なんて考えながら)寒くないなら良かったですが……。立ち話もなんですし、中に入ります? 目的の先を急ぐなら、無理には引き止めませんけれど。
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盟・アスタロト 2021年3月4日
はい。長い旅をするつもりです。できたら、ずっと。歩けるうちは、ずっとです。( 目的のある迷子。自分で言っておいて、改めて聞かされればおかしな響きだと思いました )とーる、……トヲル。メイです。盟・アスタロトといいます。( 口にしてみたものの、うまく呼べた気がせずに首を傾げました。二度目はあなたの発音に近かったでしょうか )メイの旅は急ぎません。目的地があるのではなくて、旅をするのが目的なのです。……でも、こんな大きな立派なお家。メイなんかが入ってもいいのですか。
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九十九里・トヲル 2021年3月5日
……そんなに歩いたら疲れてしまいそうですね。(からから笑う。扉を抑えてどうぞ、と促しながら) すこし呼びにくい名前でしょう。とーるでもいいですよ。どうぞお気になさらず。おや、メイが名前だと思っておりましたが……。アスタロトさんとお呼びしたほうがいいでしょうか。
(続く言葉にきょとり。僅かに首を傾げる)ええ、何か問題でも? 急ぎでないなら、ぜひお立ち寄りくださいな。急がない、目的地のない旅とは言え、ずぅっと歩いていたら疲れるでしょう。
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盟・アスタロト 2021年3月5日
( きらきらした人がからから笑います。発光しているわけでもないのに、メイにはとても眩しく見えました )とーる。( その呼び方でも構わないだなんて、お家と同じで度量が広いのです。メイは勝手に納得します )いいえ。メイはメイと呼ばれたほうが、自分だ、と思います。アスタロトはおまけです。( ぜひ、と招かれればメイの足はそっと前に出ていました。聞き齧った知識ですが、たしか、ひとのお家に入るときはこう言うのです )……お邪魔します。とーる。
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九十九里・トヲル 2021年3月5日
はいはい、とーるですよ。(ちいさな子に呼ばれたようで、思わずくすり微笑んで)……かか、おまけですか。それでは、変わらずメイさんと。……ええ、ようこそメイさん。 (あまり多くは語らない彼女に、話題探すように)――そう言えば。行先に目的がないとは言え、来たところはあるでしょう? メイさんはどちらからいらしたんでしょう。
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盟・アスタロト 2021年3月8日
( きらきらした人は、きらきらしたお兄さんに印象を変えました。やっぱり、メイのほうがしっくりきます )メイの来たところは、アポカリプスヘルです。ずっと、あの世界にいました。あの世界で、洞窟に隠れたり、穴を掘ったりして過ごしていたのです。( この世界の地面は硬そうです。きちんと舗装されています )とーるは、このお家の持ち主ですか。この一帯が縄張りでしょうか。( そうだとしたら、お邪魔しますとは言ったものの、メイは今窮地にいることになります。この世界の「あらそい」にはどんなルールがあるのでしょう )
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九十九里・トヲル 2021年3月10日
……ああ、あの。(確か、随分と荒廃した世界だったと記憶している)……それはそれは、大変そうな。此処では穴など掘らずとも過ごしていけると思いますよ。たぶん。(様々な影朧事件があるから、なんとも言えないとは思ったものの、口には出さないでおいた) ……縄張り?(予想外の言葉に、ふはっと吹き出した)……いえ、あたしはこの家に今住んでいるだけで、そんな大層なものじゃないですねえ。(予想外の言葉が可笑しくて、けらけら笑う)
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盟・アスタロト 2021年3月12日
穴を掘らずとも。ですか。( 少なくともメイがずっと居た所よりは安全だと判断しても良さそうでした。メイは安心しましたが、何故か違う感情も顔を出したのです )……少しだけ、残念です。シャベルの出番は無いでしょうか。( とーるが「たぶん」の一言に含ませた意味をメイはまだ知る由もありません )大きな家に住んでいるのも大層なことです。メイは敵地にあっさり入ってしまったのかと今更気にしていたところです。……とーるは、生まれたところもこの世界なのですか。
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九十九里・トヲル 2021年3月13日
おや、掘りたかったですか?(残念、と聞いて不思議そうに)……出番も、時と場合によってはあると思いますけれど…。(ないほうが平和ですよね、と呟いた) かか、家は大層ですけれど、建てたのはあたしじゃありませんからねえ。……おや、あたしは敵に見えます?(なんて、冗談めいた口ぶりで) ええ、あたしは生まれも育ちも此処ですね。外の世界には疎いですよ。
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盟・アスタロト 2021年3月17日
掘りたかったです。メイの唯一と言っていい趣味ですから。……とーる、このお家、お庭はありませんか。( 皆まで言わずとも察せることでしょう。土があるなら掘りたいのです )平和。なるほど。そちらの使い方も、練習しておかなくてはいけませんね。( シャベルは相棒にして得物なのです。確かに平和な使い方だけで済むのが一番ですが )( 住んではいるけれど建ててはいない。そういう立場を何と呼ぶのかメイは知らなかったので、小首を傾げました )とーるがすごい役者さんでないとは限りません。廊下を曲がった途端にぴかーっと光って変身とかするかもしれないです。( 真顔です。本音なのですから )では、他の世界に行ったことはありますか?
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九十九里・トヲル 2021年3月18日
……庭は、ありますよ。ありますけれど……。(掘りますか?と首を傾げる。また何か噂が生まれそうだな、なんて思いながら) はは、そうですねえ。いつかうちに金木犀の苗でも植えてもらいましょうか。平和な使い方です。(なんて、冗談めかして笑う)
あたしがすごい役者ですか、想像できませんねえ。(自分は思ったことが顔に出やすいようだから)役者というのなら、メイさんのほうがよっぽど。(後光を激しく光らせることも出来るけれど、シャベルの餌食になりたくはないのでそれはやめておいた) ……違う世界ですか。いくつかは、お邪魔させて頂きましたね。ああ、最近はUDCアースというところに行きました。
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盟・アスタロト 2021年3月18日
掘れるものなら。( あなたの方に、がばっと顔を向けて。つい食いついてしまいました )金木犀。秋の香りがする木でしたか。メイは嗅いだことがないです。メイの居たところと比べると……この世界は、色々なにおいや色に満ちています。興味深いです。
……メイが役者ですか?( こてん、と首を傾げて、背負ったままのシャベルの先を視界の端に捉えます )いいえ。メイは墓守です。あ、でも。シャベルの出番があるのなら、庭師なら兼業します。( 何故でしょう、とーるは光ろうと思えば光れるような気がしたのです。不思議です )UDCアース。そこもメイの知らない世界です。楽しかった……ですか?
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九十九里・トヲル 2021年3月22日
(あまりに即答だったので、けらけら笑う)分かりました、分かりました。掘ってもいい場所を探しましょ。 ……おや。まあ、確かにあの世界と比べれば、いろいろあるでしょうねえ。どうぞ、堪能していってくださいな。
ええ、あまり表情も変わりませんし……。あたしは思ったことが顔に出るタイプなもので。(ふは、と吹き出して)……庭師でもいいんですか。あたしは構いませんけれど。(屋敷へ入ってすぐですけれど、庭に行きます?と貴女に問う。楽しかったか、という問いには僅かに視線を落として)……ええ、まあ。すこしは。会いたかったひとに、会えましたからね。
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盟・アスタロト 2021年3月28日
( やりました。穴を掘れるかもしれません。ひとまず安心です )それもそうですね。穴も掘りますが、この世界のことをたくさん見て廻りたいと思います。
表情が変わらないのは……少し困っています。とーるのように、笑いたいときは笑えるようにしたいのです。( ぺちぺちと自分の頬を叩きました。顔の筋肉が足りないのでしょうか )見たいです。お庭。メイの知識では、庭がある家はすごいのです。豊かなのです。( すこし、という言い方には疑問を抱きます。望んだかたちの再会ではなかったのでしょうか。――確かに、思ったことが顔に出る、と言ったのはその通りだったようです )
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九十九里・トヲル 2021年3月30日
(はたと、落としていた視線を上げた)長い旅ですものねえ。何か面白いものを見つけたら教えてくださいね。(この世界でも知らないことは多くありそうですし、と続けて)
おや、困っているんですか? かか、あたしはよく笑いますけれど、たまにへらへらしているだとか怒られますよ。(いいんですけど、と自分の口の端を人差し指で持ち上げて、にぃっと笑顔を作ってみる) おや、これはメイさんの期待に応えられる家なのか若干不安になってきました。
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盟・アスタロト 2021年4月2日
メイは見聞に飢えた「せけんしらず」なのです。とーるも知らない穴場も、きっと見つけてみせましょう。( 文字通り「穴」を掘れる「場」を真っ先に思い浮かべましたが、それ以外にも沢山ありそうです。今は目に映る何もかもが不思議なのですから )笑ったら笑ったで不便もあるのですか。( とーるに倣って笑顔の真似です。そのまま次の言葉を喋ったので、ふにゃふにゃと発声されました )そんらことはないのれす。とっくに、メイはおどろいていまふよ。
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九十九里・トヲル 2021年4月4日
はは、それは心強い。(楽しみですね、と呟いて) ひとなんてものは、自分が思いたいようにものを見るでしょう。そう見るひともいるんですよ。仕方のないことです。(ぱっと指を離して、ふは、と小さく吹き出す)……それならよかった。折角ですし、庭にでも行ってみますか。掘れそうか確認にどうでしょう。
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盟・アスタロト 2021年4月6日
自分が思いたいようにものを見る……。なるほど?( ぽっかりあいた穴を見て、邪魔だと思うか、お墓だと思うか、みたいな違いでしょうか。確かに、万人が同じことを感じるわけではありません。メイは頷きました )ぜひ。行きましょう。覚えている限り、メイの生涯の初お庭です。( 背負ったシャベルも心なしか軽く感じられるのでした )
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九十九里・トヲル 2021年4月7日
まあ、そう難しく考えずに。言葉遊びとでも思って下されば。(どこか上機嫌そうにも見える彼女を見て、くつくつ可笑しそうに)……庭はー、玄関から出るのが、……ああ。あちらから庭に出られるんでした。(方向転換。少し廊下を行けば)……此処です。(扉に手を掛ける。ぎ、と若干軋むおとがした)(扉を開ければ、目の前には立派な幻朧桜)
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盟・アスタロト 2021年4月9日
言葉遊び、ですか。とーるの言葉、覚えておきます。旅をしているうちに、心にすとんと落ちてくることがあるかもしれません。( 玄関以外にも外に繋がる扉があるなんて、迷路のようです。洞窟ではないけれど、マッピングが必要でしょうか )……これは。この世界の、いちばん有名な花、だと言われているものでしょうか。大きな木です。
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九十九里・トヲル 2021年4月13日
はは、そんなに真面目に受け取らずとも。(言葉遊びですから、とけらけら。続く言葉に頷いて)そう、幻朧桜、ですね。 穴を掘るのは――……(ちら、と幻朧桜を見て)あれの根っこを切断しなければ好きなように。……あ。掘った後にまた埋めて頂けると助かりますが。落っこちたりしそうです。
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盟・アスタロト 2021年4月17日
幻朧桜。( 確かめるように繰り返します。少しだけ、この世界について調べたとき。真っ先に行き着いた単語はそれでした )他の世界で咲くものとは違うそうですね。ずっと、こうして咲いていて。この世界の名前にもなっている……( メイは、心得ました、と頷きます。木の根本を穴だらけで放っておくのはいけません。それに、「お花見」だってできそうなのですから )
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九十九里・トヲル 2021年4月17日
ええ、他の世界は春にしか咲かないそうですね。あたしも初めて聞いたときは驚きましたが…。……あたしはこの木がとても好きで。メイさんも気に入ってくれれば嬉しいですねえ。 ……それ、で。早速掘ります?(お手伝いすることもなさそうだから、見守るだけになりそうだけれど)
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盟・アスタロト 2021年4月28日
春、そうです。それです。メイは季節というものも、ろくに味わったことがありません。( 勿論、気に入りました。そう頷いて、薄桃の色が風に揺れるのを眺めます。これが春の花。見てみたかった色のひとつです )あ、いえ。好物は最後に食べる派です。……ではなくて。また今度にします。( たぶん、初めて通されたお家でいきなり穴を掘るのはあまりお行儀が良くないことだと思ったのです )
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九十九里・トヲル 2021年4月28日
……嵐が吹き荒れる世界ですものねえ…。季節なんてものは、まあ、感じる余裕はないでしょう。……メイさんがこの世界でも、季節を体験出来るとあたしは嬉しいですよ。(他の世界の方が分かりやすいかもしれないけれど。自分はこの世界の季節も好きだから、と)(例え話にからから笑って)……かか、あたしも最後に取っておくタイプです。そう、それじゃあ。また掘りたくなったら教えてくださいね。(また中を案内してもいいけれど、彼女はまだ此処に居たいだろうかと思案する)
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盟・アスタロト 2021年5月3日
とーるは不思議なひとですね?( メイが季節を知るとあなたは嬉しい。そういうふうに言うものだから、不思議。自分のことではないのに。メイは拙い言葉で「不思議」をあなたに伝えるでしょう )……はい。禁断症状が出る前には手を挙げます。このおうちはまだまだ広いです。……他のところも、見られますか?
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九十九里・トヲル 2021年5月5日
……不思議、ですか? あたしは、あたしが好きなものを気に入って頂けたら、嬉しく思うのですが。(メイさんにはそういうもの、ないですかね?と首を傾げる) ……かか。ええ、ええ。どうぞ。屋敷のなかは掘れませんけれど、見るならご自由に構いませんよ。
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盟・アスタロト 2021年5月10日
……なんと呼ぶのでしたか。利他、的?( もしかすると、そういうわけでもないのかもしれませんが。メイは心の中の言葉に留めておくかを少し迷って、結局口にすることにしました )奪い合う世界で、敢えてひとのことを想うというのは……恥ずかしながら。メイには難しい、ことでした。( 過去形にしたのは、これからのメイへの期待です )ご自由に……歩いたら、迷子になる気がします。ここにはとーる以外にも人の気配があるように思います。お客さん、ですか。
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九十九里・トヲル 2021年5月11日
(かかか、と可笑しそうに笑って)そんなにいいものじゃありませんよ。(続く言葉には、僅かに視線を伏せてから)……ああ。余計なことを聞いてしまったでしょうか。ま、でも。もしかしたら分かる日がくるかもしれませんし。(もし、分かったら教えてくださいね、と微笑んで) ……ええ、ええ。噂を聞いて猟兵の方が来てくださいまして。折角ですから紹介しましょう。皆さんいいひとですから、きっと打ち解けられると思いますよ。
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九十九里・トヲル 2021年5月11日
(行ってみましょうか、と貴女を誘う)(此処での出会いが吉と出るか凶とでるか、それとも――)【〆】
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