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【独白#1】墓参り

ベスティア・クローヴェル 2021年2月23日


人が訪れなくなって幾年月

ここにはかつて村があった。
同じ1日を延々と繰り返し、延々と死に続けた村が…

この場所に広がるのは、人の営みの残骸と、名前も知らぬ村人たちのお墓だけ

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=22502




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ベスティア・クローヴェル 2021年2月23日
墓に鈴の花を供えると、服が汚れるのも気にせず腰を下ろして手を合わせる

ここに眠る彼等の平穏を願って、祈り続ける
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ベスティア・クローヴェル 2021年2月23日
「お前のせいだ」

そんな声が聞こえる。

どれだけ祈っても、どれだけ謝っても、消えない呪詛の声
そう、どんな理由であれ、それが過去の見せた幻影だったとしても、最後に手を下したのは間違いなく私

だから、私はそれを受け止め、背負わなければいけない
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ベスティア・クローヴェル 2021年2月23日
「ごめんなさい……」

謝って済むことではないけど、それでも私は謝り続ける

一度は立ち止まってしまったけれど、これ以上この村のような惨劇を繰り返さないため、私は再び歩き出さなければいけない

また人を手に掛けることもあるだろう
全てを救えず、二者択一を迫られるときもあるだろう

それでも、少しでも多くの人を救う為に

この命が燃え尽きるその瞬間まで
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ベスティア・クローヴェル 2021年2月23日
「それじゃ、行こうか」
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