3の日【低速RP】
メルメッテ・アインクラング 2021年2月2日
ある冬の日の午後のこと。天気は雪。
降雪はこの地の気候では珍しい。尤も、寒空にちらちらと舞う程度。積もることはないだろう。
レシピ集を開くと、チョコレート菓子と「バレンタイン」という単語がセットになったページをたびたび見かけるが、その意味を知らないままに今日まで育ってきた。
過去にはチョコレートを用いた何らかの催事が行われていたに違いない……と、一人頷くメイドであった。
休憩所の室内で準備を一通り終えたメイドは、キーを叩き入力内容を送信。
同時に、黒板代わりに設置された複数のモニターにはこう表示された。
『●本日のおやつ
マカロン(ショコラ)』
解放的な空間に、数えるならば両手の指で足りる席。
静かな水の音が聴こえる中、メイドは今日も偶然の誰かを待っている。
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メルメッテ・アインクラング 2021年2月2日
(一人のメイドが、奥で発見した空っぽの花瓶を磨いて運び、考え事をしている。室内に生花を飾れたら、より一層お客様に和んでいただけるでしょうか。経費に余裕がありましたら検討を……。)本日は、どなたがいらっしゃるでしょう。
雪丸・鳳花 2021年2月2日
うーむ、ここはどこなんだ?
第三極東都市の外にも国があると聞いて飛び出してみたは良いが、迷子になったようだ!
サチコ(サイキックキャバリアの名)を連れてくるとこの国の民をびっくりさせてしまうから己の身だけで来たものの、どうしたものやら。
仕方ない!
現地で情報収集だ!
雪丸・鳳花 2021年2月2日
!!!
人の気配がする!気がする!
(休憩所の扉を開く)
たのもう!
少しお尋ねしたいことがあるのだが!
どなたかいらっしゃらないだろうか!
ボクは!迷子の者だ!
どなたか!たのもう!
メルメッテ・アインクラング 2021年2月2日
!! はい、只今参ります!(釣られて大きな声で返事をし、花瓶をお客さんには見えない位置へと置いてから、ぱたぱたとお出迎え。お客さ……迷子?)
――いらっしゃいませ。メルメッテ・アインクラングと申します。ようこそ、いらしてくださいました。
「尋ねたいこと」でございますか? かしこまりました。ですが……お外は冷えましたでしょう。お話の続きはお席でいかがですか?(と、暖かな空気が満ちた室内を手で示し、迷った末に辿り着いたと推測される目の前の女性を安心させるように微笑む。)
こちらはどなたでもご利用いただける休憩所なのでございます。よろしければ、お好きなお飲み物と、おやつもご用意致しますよ。
雪丸・鳳花 2021年2月3日
人がいた!助かる!
ああ、すまない。他人様のお宅で大声で呼んでしまって不躾だったね。
そう!尋ねたいことが!
ん?ああ、寒空の中、道に迷ってしまってね。
ここは……休憩所なのかい?
そうか、それではお言葉に甘えて少しお邪魔させていただくとしよう。
(とりあえず、言われたとおりに席に着く)
好きな飲み物とおやつ?
なんと、彷徨いびとへ優しい気遣いだ!素晴らしい!
では、メルメッテくんと言ったかな。キミのオススメをいただけるかな?
ああ!それで!
尋ねたいことと言うのは!
ここはこの国のどのあたりになるのだろうか!(端末の地図を広げて)
ああ、いや別に怪しいものでは無くてね!この国は初めてでわからないんだ。
(ここまで言ってから気付く)
ああ、他の国から来たとか言わない方が良かったか。敵意は無い。戦闘行為をするつもりもない!安心してくれたまえ!
(どこからか白旗を取り出して振る)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月3日
お気になさらず。只今、準備を……?
承知致しました。お客様に「敵意がない」ことも理解しております。では、ご説明を致しますね。
ここは、どこでも・誰のものでもなく、人もいない。『棄てられた国の端』でございます。とは申しましても、私も来て日が浅く、詳細までは存じておりません。
位置ですと、この辺りでしょうか(と、地図の一点を指で示したが、離してしまえばすぐ見失うほど。地続きで何の目印もない。)
目指していた場所の座標を教えていただければ、当施設を基準とした道をお伝え致しますが……。或いは、人のいない地故に、観測や迎撃をする者もおりません。協力してくださる方がいらっしゃるのなら適当な位置でお迎えをお願いされるのも一つかと。
(女性のはきはきとした口調に、よく通る声。おまけに小道具。これは、まるで――堪え切れずに、くすっと微笑み)ふふ。失礼致しました。何だか、喜劇の舞台の只中のようで楽しくなって、つい……。
雪丸・鳳花 2021年2月4日
ふむふむ。捨てられた国の端、か。
なるほど!聞き覚えがない!
どうやら全く見当違いの場に来てしまったようだ!
(地図とにらめっこしながら)
ああ!座標か。目指していた場所はこれなのだが!
(端末に何やら数字が表示されている)
しかし!迷子になるのも悪くはなかったようだ!
こうして優しく可憐な案内人に出会えたのだからね!
(にっこりと笑い)
ん?喜劇の舞台のよう?
ハッハッハ!そうか、キミにはそう見えたのか!
それはボクとしても嬉しい言葉だ!
生業ではないが、趣味として舞台に立つこともあるのでね!
(思わず立ち上がって嬉しそうなポーズをとる)
雪丸・鳳花 2021年2月4日
(着席)
……ハッ!そうだ!
ボクとしたことがまだ名乗っていなかったね!
失礼!
ボクは雪丸・鳳花
とある国で学生をしている者だ!
よろしく頼むよ、メルメッテくん!
メルメッテ・アインクラング 2021年2月4日
雪丸様でございますね。こちらこそよろしくお願い致します。(改めてお辞儀をし、にこり。)
(座標を確認。「少々お待ちください」と声を掛け、パソコンのあるスペースへ行き手早く操作。A4サイズの紙を印刷しクリアファイルに入れ戻ってくる。)――このまま、どうぞお持ちください。当施設を基準とした目的地への方角と道順でございます。印刷されたルートを辿れば着けるかと。
舞台に……立つ?(演劇は映像で何度か視聴しただけ。当然、生の舞台など見たことがないメルメッテは、この世界で演者の概念は失われたものとばかり考えていた。しかし、今、目の前にいらっしゃるのは! ポーズを取る雪丸さんにキラキラした視線を送り、矢継ぎ早に。)雪丸様は学生で、俳優なのですか? ステージの上で、観客を前に、演技を披露されて……!?
ああっ、失礼致しました! 只今オススメをお持ち致しますね!(注文を思い出し、急いでキッチンへと向かった。)
雪丸・鳳花 2021年2月5日
(クリアファイルを受け取る)
これはありがたい!助かるなんてものじゃない!
キミはボクにとって救世主だ!
外の世界はこんなに優しさで溢れていたんだね!
(感慨深そう)
!!!
キミは!もしかして舞台に興味があるのかい!?
(よくわからないポーズをとる)
そうさ、ボクは役者なのさ。
とはいえ、生の舞台は未だ観たことがないのだけどね。
いにしえの舞台人の映像を観て感銘を受けたボクは、今は見よう見まねで学校で部活動という形で舞台に立っているだけさ。
だが!いずれ!本当の舞台に立ち!
真の舞台人になるつもりだ!
外の国を彷徨っている理由も、生の演劇を見たいがゆえ!
キミが教えてくれたルートを辿れば、きっと辿り着けるに違いない!
ん、ああ。
そんなに急がなくても大丈夫だよ。
むしろ急に押しかけてこんなによくしてもらえて充分すぎるぐらいだ。
ここは居心地がよくて、キミとの会話も弾みそうだ。
(足を組み替えて楽しそうに話す)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月6日
お力になれたようで光栄でございます。ですが……(少し躊躇い)到着した暁にはそちらの紙を破棄していただけると助かります。
当休憩所の情報は、いらした方にのみお伝えしておりまして。雪丸様が把握されて、再びいらっしゃる分には問題ありませんので……このような施設があった、ということも他の方には内緒にしてくださいますか?
ええ。正確には、映像記録ではなくリアルタイムで創られる「舞台」に興味があります。けれども何分、観劇の経験がないものですから……。
素人目で恐縮ではありますが、雪丸様の発声や声量、動作からは、地道に磨かれた基礎が見受けられます。続けて行けばきっと「真の舞台人」としてスポットライトを浴び、輝く日が訪れるのではないでしょうか。(夢に向かって邁進する姿勢が眩しく映る。柔らかな眼差しを雪丸さんへと向け、気付けば感じたままにそう答えていた。)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月6日
いえ、私から申し上げたことでございますので。ありがとうございます、少々お待ちくださいね。
(お任せされたお飲み物は、おやつに合わせて温かい紅茶にしましょう。ポットにお湯を沸かし茶葉を入れ、蓋。蒸らし中の段階だ。)
雪丸・鳳花 2021年2月6日
ふむふむ
(紙の破棄と休憩所の話を聞く)
なるほど、紙は破棄すると約束しよう。
ここは秘密基地みたいなものということかな。他言無用なのだね。
了解した!
こんなに素晴らしい場所を教えられないのは残念だが、メルメッテくんとボクだけの秘密と思えば、それも悪くないね!秘密の共有!なんともワクワクする言葉だ!
(またよくわからないポーズを取る)
メルメッテくんも観劇未経験仲間か。
では、いずれ!ボクが真の舞台人になった暁には!キミを招待させてくれないか!
光り輝くあの舞台で!
ボクはキミに語りかけよう!
キミがあの時!ボクを褒めてくれたから!ボクはこの舞台に立てたのだと!
(飲み物を待つ間、なんかいろいろポーズをとる。ただし、立ったり座ったりするのはお行儀悪いので、手振りだけ)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月7日
ご協力、感謝を申し上げます。突然のお願いで失礼致しました。
(安心しながら、温めたカップに紅茶を注ぐ。ソーサーに載せティースプーンを添えた。続けて、長方形のお皿にブラウンのマカロンを3つ並べ、お茶とおやつのセットが完成。お盆を使い雪丸さんへと運んだ。)――お待たせ致しました。紅茶と、本日のおやつのショコラ……チョコレートのマカロンでございます。どうぞ召し上がってくださいませ。
まあ! 私が、よろしいのですか?(「わぁ……!」自らの胸に手を当てて思い浮かべたのは、舞台人として煌めく雪丸さん。いつかやって来る本番は、どれほど素晴らしいだろうか。)身に余る光栄に存じます、喜んで!
その際は花束をお持ちして伺いますね。ふふ、お花のリクエストはございますか?
雪丸・鳳花 2021年2月7日
(お茶が来たので謎のポーズを取るのをやめる)
ふむ(紅茶の香りを堪能する顔)
おお!(可愛らしいマカロンに感嘆の声をあげる)
素晴らしい!これはキミのお手製なのかい?
本格的なティーパーティーに招待されたのかのようだ。
彷徨い歩いていた先に夢のような光景が待っていたとは!
食べるのがもったいないと思ってしまうほどの完成度だ!
キミのご厚意に感謝していただくよ!
(ひとつ口に入れる)
ああ!キミにこそ真の舞台人になったボクを目に焼き付けて欲しいんだ!
キミに観劇の素晴らしさを体験してもらうために!
ボクもその日のために精進せねば!
(なんか決意のポーズ)
お花のリクエストかい?
ふーむ、そうだね。キミが選んでくれたのならどんな花でも素晴らしいだろうからね!
ちなみにボクはラナンキュラスが好きだな。
メルメッテくん、キミはどんな花が好きなんだい?
メルメッテ・アインクラング 2021年2月8日
はい、手作りです。少しビターに仕上げたチョコレートガナッシュを挟んでおります、お口に合いますでしょうか。
本格的だなんて……勿体ないお言葉でございます。(褒めちぎられて恐縮しているようだ。)
とは仰いましても、ご無理はなさらないように。私もその未来を心待ちにしております。
「ラナンキュラス」……(名前は記憶にあるが、どんな花だったかが思い出せず。)少々お待ちください。(タブレット端末を持って戻り、指で操作。花についての電子図鑑を開き――)まあ、こちらのお花ですね。(と、写真付きのページ画面を雪丸さんにお見せした。種類も色もとりどりのラナンキュラスが映し出されている。)棘のないバラのような形もあるのですね。光へと真っ直ぐに咲き、それでいて優美なお花でございます。
お色も様々。中でも特にお好みのお色などはありますか?
私の好きな花……でしたら、「クリスマスローズ」でしょうか。雪丸様はご存知ですか?
雪丸・鳳花 2021年2月8日
うむ、とても美味しいよ。
(ひとつずつ味を噛み締めて食べている)
このビターな味わいがちょうどいいね。少し大人な深みと愛らしい見た目が相まって大変素晴らしい。
この味を他の人にも食べてもらえないことだけが少々残念だが、これもキミとボクの秘密の味ということになるから、それはそれで良いかもしれない!
(紅茶を一口飲んでにっこり)
(写真を見て)
ああ、それがラナンキュラスだね。
ボクはなぜかこの花に惹かれてしまってね。好みの色は、迷うけれど赤かな。しかし黄色も捨てがたい!
雪丸・鳳花 2021年2月8日
ふむふむ、キミの好きな花はクリスマスローズか。名前は聞いたことがあるが、どんなものだったかな。
(端末を開いて調べている)
その名のとおり、冬の花だね。
なになに?「冬の貴婦人」とも呼ばれている?
ほう!なんとも貴賓に満ち溢れた花のようだ!
花は素晴らしいね。端末で見ているだけでも心地よい雰囲気に浸れる。
実物は目でも鼻でも楽しめるから、さらに素晴らしい!
そうだ、次にこちらに立ち寄らせてもらう時に花を持ってきたいのだが、構わないかい?
メルメッテ・アインクラング 2021年2月9日
ありがとうございます。(安心した様子で、味わってくださっている雪丸さんをにこにこと見つめている。)ふふ、そう仰っていただけて嬉しいです。
「赤」、それに「黄色」。どちらも華やかで元気をもらえるお色ですね。品が良く軽やかに見えますのも、ラナンキュラスならではの魅力なのでしょう。承知致しました、覚えておきます。
メルメッテ・アインクラング 2021年2月9日
(自分のタブレットで新たにページを開きながら)ええ。キンポウゲ科……あら、ラナンキュラスと同じですね。
俯いて咲きますので花束には向かないかもしれませんが、佇まいとシックな色合いが美しく。私個人と致しましては、白や暗い紫のクリスマスローズを特に好ましく感じております。
(思わぬ申し出に目を丸くする。とても有り難い、けれども。少し迷った後、近くのテーブルに端末を置き。)私は、主様……私の雇い主から、みだりに贈り物を受け取らないよう言い付けられております。何分、このような世界でございますから……。
ですが。ほんの一輪、それだけでしたら、きっと問題ありません。
その一輪を雪丸様から受け取ることに価値を感じます。お花の種類はお任せ致しますので――お願いできますか?(と、雪丸さんへ向けて片手を伸ばす。まるで「この手を取って」と言うような、映画のワンシーンのように。)
雪丸・鳳花 2021年2月11日
(にこにこと見つめられたので微笑み返す)
キミの手作りお菓子自体が美味しいのもあるが、こうしてメルメッテくんが笑顔を向けてくれる優しい空間で食べているというが、さらに美味しさが増している要因かもしれないな!なんて思ってしまったよ!
いい笑顔だね!
ふむふむ、白や紫のクリスマスローズが好きなんだね!
ボクも覚えておくよ!
互いの花の好みを知る関係、なかなか風情があるとは思わないかい?
ふむ……
キミはなかなか難しい立場のようだね。
ああ!キミにふさわしい花を一輪!
ボクの気持ちを乗せて!
まるで両手で持ちきれない花束のような溢れんばかりの情熱をキミに!
(差し出された片手を両手で包み込むような動作をする)
雪丸・鳳花 2021年2月11日
(端末の時計を見る)
おっと、居心地が良すぎて長居してしまいそうだが、教えてもらった目的地にも行かねばならない!
そろそろお暇させていただくとしようか!
お会計は、と……いくらだったかな
メルメッテ・アインクラング 2021年2月11日
まあ。ふふ、雪丸様も、行動やお言葉で周囲を明るく照らされているのですね。雪丸様が賛辞を呈してくださることで救われている方も少なくない、のではないでしょうか。
「互いの花の好みを知る関係」。ええ、私もそう感じます。心の中では既に、お互いの好きな花を交換し合ったような気さえしてくるほどに。
メルメッテ・アインクラング 2021年2月11日
(交錯する視線。数秒間の沈黙の後。)
――は、わぁあー……!(溜めていた息を吐き、上擦った素っ頓狂な歓声を上げてしまう。演劇めいた動作の前振りに応えてくれた雪丸さんに感激し、すっかり感極まっているようだ。)今のっ、本当に本物の舞台の一場面のようでしたね! メル、胸がいっぱいです。
(はにかみながら暫く余韻に浸っていたが、はっとした顔で背筋をぴしっと正し、完璧なお辞儀をした。)雪丸様のおかげでございます。お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
……主様は『値の張る物や食品はいけない』と。何某かのトラブルの可能性を危惧されてのことかもしれません。
お花の一輪は変わらず、楽しみにしておりますね。
いえ。【メニュー】のモニターに表示されております通り、お代はいただいておりませんのでご安心くださいませ。
それでは、お出口までお見送り致します。
雪丸・鳳花 2021年2月11日
ハッハッハ、キミはひとを褒めるのが上手だね。ボクはただ思ったことを口にしているだけだが、そう思ってもらえているのなら光栄だよ!
(感極まっている姿を見てニコニコしている)
うむ、ボクも大満足だよ。礼儀正しく淑やかなキミから感情的な部分を引き出せたことにね!
(スッと立って片手を動かしながら恭しくお辞儀する)
即興劇にお付き合いいただきありがとう。次は、もっとキミの心を揺さぶる本物の舞台をお見せすると約束するよ!
雪丸・鳳花 2021年2月11日
っと、ボクとしたことがモニターの表示をちゃんと見ていなかったようだ。
しかし、これだけのおもてなしを受けてタダで帰るわけには!
(少し考えて)
贈り物がいけないのであれば、キミを連れ出してこちらからおもてなしさせてもらうしかないな!
そういうのは雇い主に許可をもらえるのかい?
そう、例えば
一面の花畑でキミを心ゆくまで楽しませたいと言ったら?
ああ、今すぐの話では無いよ。
冬が過ぎ、春になったらキミを連れ出したい、そういう話さ!
(なんか決めポーズ)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月12日
はい、胸が震えました。このダイレクトに響き伝わる心の熱も、舞台の魅力なのですね。すみません、まだ火照りが抜けないみたいで……(少し紅潮した頬を、苦笑しながら片手でぱたぱたと扇いだ。)雪丸様ならいずれ、私だけではなく、大勢の方々を魅了する「真の舞台人」となり得ます。自信をお持ちください。
「一面のお花畑」に、私を? ええ、日帰りでしたら主様に伺いを立てなくとも問題なく外出できます。ぜひとも雪丸様と同じ時間を過ごさせていただきたく……ですが、そこまでしていただいて良いのでしょうか。(自分が特別に何かをしたという実感がなく、一輪の花といい素敵なお出かけの機会といい、もらいっぱなしになるのではないか、と心配している。)
ご無事の到着をお祈りしております。よろしければ当休憩所にも、またいらしてくださいね。
では――いってらっしゃいませ、雪丸様。どうぞお気を付けて。
雪丸・鳳花 2021年2月13日
(紅潮した頬を見ながら頷いている)
ああ!キミに言われるともっと自信を持てるよ!ありがとう!
だが、大勢を魅了する前に、ひとりをもてなし楽しませられなければ真の舞台人にはほど遠い。
なるほど、日帰りであれば問題ないのだね!
キミには不安な彷徨い人を受け入れ、もてなし、新たな目的地を示してもらった。
ボクはもてなしを受けた分だけ返したいだけだよ。(にっこりして)
では、日帰りできる距離で一面の花が咲き乱れる場所を探しておこう!
さらばだ!また会おうメルメッテくん!
(颯爽と出て行った)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月14日
(雪丸さんの後ろ姿が見えなくなるまでお辞儀をしていた。目的の地へ、どうか何事もなく辿り着けますように。)
(食器を片付け、テーブルを拭いて。ふと、裏に置いていた花瓶へ目が行き、思わずにこり。花瓶は相変わらず空っぽですが、目には見えないお花をいっぱい頂いたような満ちた心地です。)
――さて。(次のお客様に備えましょう。いらっしゃるかは、分かりませんけれども。)
メルメッテ・アインクラング 2021年2月17日
(食器を拭きながら、何となく窓に視線を向ける。ガラス越しに見る空は、雲に覆われ昼にしては暗く、雪の勢いが少し強まってきているようだ。)
メルメッテ・アインクラング 2021年3月1日
(何気なく、パソコンのモニターに表示された時刻を見る。そろそろ閉める時間だろう。)
また、どなたかがいらっしゃいますように。
【PLより】
月が替わりましたので、3の日はここで終了とさせていただきます。ありがとうございました。