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世界が終わる夜に

マルガリタ・トンプソン 2021年1月31日


駄菓子屋≪かりんか≫

夜は本物のピストルが買えるのだと、悪ガキ共が噂していた。



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マルガリタ・トンプソン 2021年4月11日
(瞳の中の昼と夜は“私たち”の境界のように曖昧で。それでも確かに)(君を見ている)(君が俺を見ていたから)いいよ、それだけで。(君の頭をぽんぽん叩いて。乱れた髪もそのままにして手が離れていく)ありがとね。
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鳴宮・匡 2021年4月11日
(唐突な“告白”に僅かばかり目を瞠ったけれど、続いた言葉を聞いたなら浮かべたのは苦笑一つだった。どうにも覚えのある話だなと思ったからだ)(目に映る全てを殺してきた。だから目の前の命の価値がわからなくなった)(だから、人間を大切にしようと思っていた。人間というのは自分よりずっと上等で、綺麗なものだと思おうとしていた)(そうすれば、“殺してはいけない相手だ”と言い聞かせられると思ったから)……そうだな。次に話せるのは多分、もうずっと先の話になるだろうけど。その時はちゃんと、言いたかったこと全部言うさ。
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鳴宮・匡 2021年4月11日
いやまあそれはそうだけどさ……でも、覚えててもらうより自分が生きるほうがずっと大事だと思ったら、その時は別に容赦しなくても、(いいよ、まで言葉が続かなかったのは、一度途切れた言葉の続きが耳に届いたからだった)(小さく息を吐いたのは。“借りっぱなしは据わりが悪い”なんていつも、自分が他の誰かに散々言っていたのを覚えているから)……了解、一度で十分。もともと初めから、何が何でも生き延びるつもりでいるからさ。(だから、その気持ちを突き返すのも困らせる気がして。そうやって、頷いた)
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鳴宮・匡 2021年4月11日
(手が離れていったなら、乱れた毛先を気にするように男の手が同じ場所へ伸びて。けれど意識はそちらへは向いていない。目線は、少女の方へ向けたままだった)……どういたしまして。って言うのも変かな。まだ起こってもないことなのに。
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マルガリタ・トンプソン 2021年4月17日
(“本音”に対してただ苦笑のみが返ってきたことに、拍子抜けしたような表情が浮かぶ)(人間は愛情を特別なものだと思いたがるのだと――自分に向けられたそれが誰にでも気軽に振り撒かれるものだと知ると、失望したり軽蔑したりするものだと思っていたから)ずっと、ずっと先のことだといいね。言ってやりたいこととか、ゆっくり考える時間があった方がいいし……。(今はもういない人に、自分は言いたいことを言えただろうか。また会って話せる時が来たら、その時はちゃんと言えるだろうか)(そんなことを思って一瞬、押し黙って)だからさ、俺のことも……使えるものは何でも使って生き延びなよ。もしかしたらその一度が君の命運を分けるかもしれないし。(何が何でも、という言葉に、よしよしと言うように頷いた)
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マルガリタ・トンプソン 2021年4月17日
君が俺を覚えててくれるのも、俺が一度だけ君の味方をするのもさ。“俺”が自分で考えてした約束だし、忘れずにいる限りは自分でいられる気がするんだよね。だからいいよ、「どういたしまして」で。(まっすぐな視線がいよいよ眩しくなって。まばたきしながら慌てて目を逸らす)「ありがとう」、キョウ。
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鳴宮・匡 2021年4月21日
…………?(表情の変化には気づいたから。わずかばかり不可思議そうに首を傾いでいた)(何か変なことを言ったろうか、と。しかしそう問いかける前に、相手の言葉が続いたから、開きかけた口を一度噤んだ)(それから、少しだけ、考えて)そうだな、出来るだけ――少なくとも百年くらいは先の話にしたいところだ。(でも、)(という逆接を紡いでから、少しだけ――少しだけ迷うように視線が動いて)でも、他人を“使う”のは苦手でさ。だから、――その時は少しだけ、手を貸してくれればいいよ。それで十分なように、ぎりぎりまでは自分で頑張ってみるから。
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鳴宮・匡 2021年4月21日
(――単なる、言葉遊びの範疇なのだろうけれど)(いつか、何も残さず、消えてしまうかもしれないものだとしたって)(今、目の前にいて、言葉を交わして、――笑顔を浮かべているのは、確かに、“彼女”なのだから)(ここにいるのだから)(生きているのだから)(だから――)
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鳴宮・匡 2021年4月21日
…………そういうものが、リタを助けられるならよかったって思うから。(そうして、“彼女”でいられるというなら、それを嬉しく思うから、)その約束がずっと先まで残ってられるように、……うん、さっき言ったみたいに、頑張ってみようって思うよ。(目許は少しだけ、穏やかに眇められて)(緩く弧を描いた口からは今度こそ、“どういたしまして”と。その言葉を口に出す)
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マルガリタ・トンプソン 2021年4月24日
……なんていうか、変な奴だよね、君って。(感心と呆れが合わさったような。半分褒めて半分貶すような。そんな調子で)(君を怒らせそうな態度を何度も取った気がするのに、ちっとも怒らないし。冷めてそうなくせして寂しげで、優しくて――その上他人を“使う”のが苦手、だなんて)んふふ、どうしよっかなぁ。俺は“使われる”方が得意なんだけど。(甘えればいいのか甘やかせばいいのか分からなくなったから、そんな意地悪を言ってみたりもして)でも、いいよ。君が頑張るなら、俺も君のために少しだけ頑張るね。
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マルガリタ・トンプソン 2021年4月24日
…………うん。(一言だけの肯定。目の奥がじわりと熱くなるのを感じて、膝の上のスクールバッグをぎゅっと抱え込んだ)(「君が死んで悲しい」と違って「君が死んだら悲しい」は、君が死ぬまでずっと続くんだなって)(だから約束とか、肩入れする相手とか、あまり増やしちゃいけなかったのに)これじゃあそろそろほんとに怒られちゃうね。パパにも、“私”にも。(独り言めいた言葉は僅かに笑みを含んでいる)(悪いことを覚えたばかりの“いい子”みたいに)
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マルガリタ・トンプソン 2021年4月24日
ね。時間、まだ大丈夫だったりする?ちょっとだけでもいいんだけど。
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鳴宮・匡 2021年5月2日
……そこはまあ、否定できないかな。(苦笑で応えて、ゆるくかぶりを振る)(――自分でも、少しそう思う。“凪の海”と呼ばれるようになった頃では、考えられない言葉だ、と。あの時は――生きる為に何もかもを踏み台にして、それでいいと、)(…………思い込んでただけ、か)(行き当たった答えに、思わず溜息が漏れた)……じゃあ、どうにもならなくなったらその時は、お前のことも、うまく“使わせて”もらうから。どうにもならなくなるまでは、お互い頑張ってみるってことで、どう。(なんて、笑声の後で紡がれた言葉に、そんな風に返す)
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鳴宮・匡 2021年5月2日
(バッグを抱える彼女の手に、力が籠るのを見ていた)(独り言みたいに零された言葉も――この耳は拾ってしまう)(本当は。多分。聞かせるための言葉ではなかったのだろう)(わかっては、いたけれど、)……いいんじゃない。パパとやらも、“私”とやらも、リタとは違うんだから。リタだけが「いい」と思う気持ちとか、リタだけの約束とか――隠し事とか、あったってさ。(思ったことだって、考えたことだって、感じたことだって。本人だけのもので、それでいいはずなのだから)…………ん、
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鳴宮・匡 2021年5月2日
……言ったろ、適当に散策してたって。つまり暇。(大丈夫だよ、と。小さな頷きと共に)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月3日
一応言っとくけど悪口じゃないからね。……いや、どうかな。2割くらい悪口なんだけど……。(こうしてまた君と話せて。分かることが増えて、分からないことも増えて。分からないことは望ましくないことで。だから変な奴だなと思って)(つまり多少なりとも悪口ではある)(けど別に嫌な奴ってわけでもなくて――つまるところ、変な奴なのだ)ま、武器ってそういうものだからね。使わずに済むならそれでもいいや。……君が君の意思で俺を使うなら、俺は絶対に裏切らない。それだけ分かっててくれたら十分さ。
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月3日
違うからこそ――“私”は我儘で、パパは我儘な子が嫌いだったから、俺がいい子にするのは当たり前だと思ってた。(役割を逸脱すれば疎まれると。見放されると。望まれた通りに振る舞うことでしか在ることを許されないと。そう思っていたけれど)……そっかぁ。俺だけのものがあっても、いいんだ。(多分、ちょっとだけわくわくしてるんだと思う)(バッグを抱え込む腕は、大事なものを抱き締めるみたいに、いっそう力が籠って)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月3日
家出ってやつ、してみたいなと思って。仕事もあるし何日もってわけにはいかないんだけど。(そもそも家に誰もいないんだけど)(まだ薄らと涙の浮かんだ目が、悪戯っぽく笑って)悪いことに付き合ってよって、我儘言ってもいい?
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鳴宮・匡 2021年5月4日
悪口じゃないほうの比率がでかいなら、悪口じゃないってことでいいんじゃない。(自分でわかりきってることだしな。)(肩を竦めてそんな風に言いながら――けれど彼女の紡いだ言葉には少しだけ、ほんの少しだけ、眉根を寄せた。……当人はそれに気づいていないが)そう聞くと尚更、使わずに済むようにしたくなっちまうけど――(だけれど、彼女がそう定義するのなら、)(それは、尊重すべきなのではないだろうかとも思う)……そうだな、その時は。信頼させてもらうから。(だから、返す言葉はそれだけにすべきだと思った)
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鳴宮・匡 2021年5月4日
……当たり前、なんかじゃないよ。それは、リタが「そうしよう」って思ってすることで、「そうしなきゃいけないから」することじゃないんだから。(望まれた通りにしなければ――とか。決められた道しか歩んではいけない――とか。そう思って自分を縛っていたこともあった)(――だけど、そうじゃなくていいのだと知った)(決められた道を歩むのも。それを振り切って自由に空をゆくのも。どちらを選ぶのだって、“自分がそうしたいなら”――でいいのだと)……だから。良いと思うよ。リタだけのもの。そういうものが多分、一番、大事だ。
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鳴宮・匡 2021年5月4日
――家出。(思いがけない単語に、目を瞠った)(けれど、)(驚きのすぐあとに出てきたのは、どこか安心したような、そんな気持ちだった。“我儘”――それはきっと、彼女の言う“俺”だけのものだろうと思ったから)
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鳴宮・匡 2021年5月4日
いいよ、付き合おうか。……さしあたって、何処に行って、何がしたい?
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月5日
えっ何で?使っていいよ?(君の反応が思いのほか芳しくないことに慌てて)(確かに「それでもいい」とは言ったけれど)武器って、持ってるだけでも意味のある物だろ。武器を持った相手とも戦えるし、戦わないにしても抑止力になる。使うかどうかは別として、持っていれば選択肢が増える。……結果的に使わなくても構わない、って意味だったんだけど。(それでも、続く言葉には少しほっとして)でも、要らないとは言われなくてよかった。これでも結構寂しがり屋だからさ。
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月5日
当たり前、だったんだよ。そうしたいか、したくないか、自分で考えて決める機能は必要なかった。――ない方が良かった。(選択肢は迷いを生む。欲や願いは葛藤を生む。無力な子供にとっての最適解は、ただ愛想のいい笑顔で首を縦に振ることだ)(君との約束もどこからどこまで“自分で考えて決めた”ものなのか、本当は自分でも分からない)……本当にこれでいいのか、自分じゃまだ分かんないけど。君が大事だって言うなら、そうだってことにする。ずるいかな?こういうの。(今すぐ空は飛べなくても。誰かと共にそんな未来に思いを馳せるくらいなら。――それくらいなら)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月5日
どこで、何を……。(何しろ“我儘”に慣れていないので、そこまで考えていなかった)何したらいいと思う?
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鳴宮・匡 2021年5月8日
なんでって――リタは武器かもしれないけど、俺にとっては大事なやつだからさ。(衒いも何もなく零れ落ちた言葉の温度は、平時のそれとほとんど変わらない。ヒトの言う友情や親愛といったものと似て、けれど決して同じにはなれないいびつなモノを、男は一括りにこうと称する癖があった)大事なやつに“頼る”のはいいけど、“使う”のはなんか……対等じゃないだろ。(そんな言葉は、我侭、と言ってしまえばそれまでだ。わかっているから、)……でも、それがリタにとって“そうしたい”ことなら、最後にはきっとそうさせてもらうと思う。
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鳴宮・匡 2021年5月8日
知ってるよ。そうやって生きてきたんだから。(選ぶことも掬うことも、思うことも願うことも。何かを持とうとすることは、戦場では生きる妨げになると知っていた。だから何も持たず、何も掬わず、ただ切り捨て続けて生きていた)……でも、“ない方がいい”と“当たり前”は違うだろ?(だけれど、何もかも抱え込むくせ、迷いなど微塵もない。そんな例を幾つも知っているから)(――いつか自分も、そうしようと決めたから)……うん、だから、大事だよ。(そうだ、と言えた)ずるくもない。もともと飛べるようにできちゃいないんだ、水から上がるために準備は必要だろ。
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鳴宮・匡 2021年5月8日
(えっ、て顔をした)(元々根無し草だったから、“家出”なんて当然、したことがない)…………、何したらいいかな。好きなもの食べたり、夜遅くまで遊んだり……? 興味ある遊びとかない?
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月15日
大事にしてもらえるのは嬉しいけど、大事だからって対等じゃなきゃいけないって道理はないよ。でも、(“そうしたい”かどうか考えてみる)(考えるまでもない。人が武器を使うのは“当たり前”で、自分がそうしたくて決めたわけじゃない。それなら、)……君は、俺の味方だから。困った時には使わせてあげなきゃって思う。だけど君が“そうしたい”なら――俺と対等でいたいなら、俺は君のやり方に従う方がいいんだと思う。(誰かの望みに従う。結局はそんないつも通りの結論だとしても、自分で考えてそこに至るのはとても労力の要ることで。紡がれた言葉はどこかたどたどしかった)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月15日
“ない方がいい”と“当たり前”の違いなんて考えてみたこともなかった。自分にとって何が大事なのかってことも。君は考えてみようって、思ったんだね。(考えた上で大事だと言い切ってくれたのが嬉しくて、少し困った顔をした。自分に出来ないことが出来る人はいつだって眩しい)(それとも、出来ないと自分で決めつけただけなのだろうか)……そうだね。知らない場所に行ってみようと思うなら、自分一人よりも他の誰かを――“頼る”のが定石だ。
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月15日
夜中って何して遊ぶんだろうね。大人は朝までお酒飲んでたりするけど……。あ、徹夜でカラオケするのは知ってる。あとはファミレスでずっとお喋りしたり、とか?(ふと、自分の着ている制服を見下ろす)(飲酒どころか、夜中に出歩くだけで警察のお世話になりそうだった)
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鳴宮・匡 2021年5月20日
いいんだよ、俺がそうしたいから。大事にするのも、対等でいたいのも、……リタがしたいことならそれを叶えたいと思うのも。(だから、と、一拍を置くように。吐息交じりの言葉)味方でいる間はさ、お互い、“それでいい”と思ったようにやろうぜ。こう、うまく……ちょうどいい落としどころ、ってやつ? そういうの、見つけながらさ。……それこそ危ない時なんかは合わせてる余地ないかもだから、その時はお互いのベストを尽くすってことで。
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鳴宮・匡 2021年5月20日
……そんなにかっこいいものじゃないけどな。それが“当たり前”で、それでいいって思い込んで――でも、ある時、そうやって生きるのが怖くなったんだ。だから、ちゃんと考えなきゃって思ったってだけ。(自分が、そうなるまで気付けなくて、そうなるまでに取り返しのつかない後悔をしてしまったから。彼女にはそうあってほしくない、なんて)(多分、それは利己的な考え方なのだろうけど)……ま、そんな情けない理由だけど、一応まあ先輩……みたいなもんだろ。まだ俺も、飛ぼうとして足掻いてるだけだけど、でも、そう、……頼りに、してくれていいからさ。
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鳴宮・匡 2021年5月21日
カラオケか、ファミレス。いいんじゃないか、この季節だから夜中は冷え込むし……暖房の利いたところの方が体調崩さないだろ。(なんて言いつつ、相手の視線を追って、こちらの視線も相手の服へ)(……ややあって、その意味合いを悟る)……まあ、まずは夜遊びできるような服を探しに行くところからってことで。(どう? なんて、首を傾げてみせた。まだこの時間なら、空いている店もあるだろう)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月28日
(こくこくと頻りに頷きながら君の言葉に耳を傾ける。子供が大人に好かれるにはそうした方がいいから)(――なんて考えは多分もう、頭の中にはなくて)(君と仲良くなりたかったらきっと、“大人”じゃなくて“君”と話をしなきゃいけない。そう思ったから)臨機応変、ってやつだね。いいと思うよ、それで。猟兵の仕事してると何が起こるか分かんないし。……でも、猟兵になってなかったらさ、君と出会ってもこんな話はしなかったかもね。
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月28日
自分のこれまでを振り返って軌道修正しようって考えるのは、君がまだ生きていようとしてる証拠だよ。(でなければ、後悔してそれでおしまいなのだから。過去を省みて未来を変えようと願うのは、君自身がその未来に居たいと願うからだ)(だから、悪いことじゃない)先輩かぁ。……ふふ、子供の成長は早いって言うしさ。君が情けないとじきに俺が追い越しちゃうかもねぇ。その時は俺を頼ってもいいよ、先輩。(まあ、君は君が思っているよりはかっこいいと思うけど)(だからこそそんなふうに煽ってみせた)
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マルガリタ・トンプソン 2021年5月28日
(言われてみれば、と自分の肩を抱いた。陽が沈んだ後の空気は刻一刻と冷えていく)うん、初めてにしてはいい感じの家出プランだな。……じゃ、早速行こっか。服売ってる店が閉まんないうちに。(紙袋をバッグの中にいそいそとしまい込んで)ちゃんと大人っぽい服にしないとなぁ。あ、君好みの服を選んでくれてもいいよ。
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鳴宮・匡 2021年5月31日
そ、臨機応変。良い言葉だと思うよ、本当に。(やや皮肉めいた響きも交えてはいたろうが、本心ではある。昔の自分にはできなかったことだから――以前の自分は、そもそも“落としどころを見つける”必要などなかった。たったひとつの事柄しか為せなかった――そうであるべきと思い込んでいた)……そうだな。会ったのが猟兵として別の世界で、とかじゃなくて。兵士同士として戦争で、とかだったら多分、こうなってなかったと思う。
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鳴宮・匡 2021年5月31日
――……言われてみれば、それは、そうなのかもしれないな。(振り返る、必要なんてなかった。罪と自覚することすらできない咎に塗れた道程の先が、深い水底に続いているのなら――そこだけを見詰めていればよかったから)(だけれど、目指す先が変わるのならば。この終わりの淵、涯ての海を離れるのなら――陸を振り向いて、歩き出さなければいけないのだろう)……はは、そりゃ頼もしい。その時はぜひ頼らせてもらおうかな――まあ、簡単に追い越させるつもりも、ないけどさ。
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鳴宮・匡 2021年5月31日
よし、……じゃ、とりあえず初期プランはそんな感じで。問題があれば適宜――“臨機応変に”? ってことでいこうか。(などと軽く笑って、先に立ち上がる。続けられた言葉に――すぐに微かな苦笑が交じったが)俺、あんまりセンスに自信ないんだけど。目下そういうのも勉強中だからさ。……それでもいいなら、考慮はするけど。
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月7日
口を開くより先にどっちかが死んでただろうね。(こともなげに言って、僅かに口の端を歪めた)(たとえ味方として出会っても、最終的な結果はそう変わりはしなかっただろう。――きっともう、ありえない可能性の話だ)ふふ、俺もお気に入りの日本語の一つなんだ。考えるのが面倒になった時にも重宝するし。(こちらは皮肉でも何でもなく、ただ純粋な本心で)(考えるのは苦手だし、考えてもどうにもならないことはある。考えなくてもどうにかなることも、ある)
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月7日
だろ?なんかいいこと言った気がするし、そういうことにしときなよ。(自分はといえばーー死ぬまいとはしてきたけれど生きようとはしてこなかった。“生きたい”が分からないから、多分ずっと死の側に惹かれていた)(この街に出入りしてるのだって、そう)(だからまだ、君を追い越せるような未来は描けちゃいないけど)……なんかいいね。こうやって互いに負けないように、だけど一緒に頑張るみたいなやつ。
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月7日
じゃあ尚更、勉強も兼ねてさ。君の服見た感じ、別にやばそうなセンスじゃないし大丈夫でしょ。(初めての悪事に心躍らせながら立ち上がって。服が買えそうな店があったと記憶している方向に視線を向ける)真面目な話、俺が子供に見られると君が不審者扱いになるから……。(頑張ろうね、と神妙に呟いた)
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鳴宮・匡 2021年6月14日
だろうな。(短く同意して、ほんのわずかに苦笑した。もしそうだったら――と考えかけて、やめる。ありもしない“もしも”を思い浮かべることに意味はない――良きにしろ悪しきにしろ、そうだ)考えたってどうにもならないこともあるしな。なんだっけ、案ずるより産むがやすし、だっけ? そういう感じでさ。……まあ、それはそれとして、考える隙があるうちはちゃんと考えておきたいけどな。戦争と同じで、十全に下準備しておくにこしたことはないし。(付け足したそんな言葉は、少しばかり冗談めいていただろう)
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鳴宮・匡 2021年6月14日
………そっか。(悲観的に――といえるほどではないのかもしれないが。とかく物事を後ろ向きに考えがちなたちではあることくらいは自覚している。だから、いつも大抵他人に気付かされるのだ。こうして、自分の持っているものや、……できていないと思っていたことが、できていることも)そんないいこと言えるんなら追いつかれるのも早そうだな。俺も頑張らないとまずそうだ。(いいね、という言葉に直截に返答はしなかったけれど。同意見だ、というのは緩んだ口元が語っていただろう)
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鳴宮・匡 2021年6月14日
(――しかしそんな表情も、続いた言葉を聞けばすぐに塗り替わって)えっ これ店員の勧めたやつ――いや、うん、確かにやらなきゃ上達しないってのは、その通りだけど。(彼女の視線が向いた先を見やりつつ、)……俺も年より下に見えるからセーフってことは……いやそれだとお互い補導対象ってなるだけだな……(察したので言葉はそこで一度切った。覚悟を決めるように、軽く頭を振る)……よし、じゃ、そこも頑張ってみるか……。
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月26日
あー、事前準備の段階で戦局が9割がた決まってるのもまた事実だよね。わかるー。(そんな物騒なたとえ話が出来るのが楽しくて、屈託なく笑った)でも俺たち指針はちゃんと決めたし、大丈夫でしょ。(約束があるから。一緒に頑張ってくれる人がいるから。何かから逃げるためでもなく、盲目に進むのでもなく、目指してみたい未來の方角へ向かうために)全然、余裕で大丈夫だよ。(根拠のない、気休めの“大丈夫”なら、君には不要だったろうけど)(必要だと思ったから、重ねて告げた)
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月26日
えっ。(店員さんチョイスかー)(お洒落な服の選び方なんて知らない自分もどうこう言える立場ではないのだけど)君、自分で言ったじゃないか。案ずるよりなんとやらだよ。服の方は最悪店員さんに選んでもらうとして、補導に関しては……ほんとにやばいことになったら……なんかこう……上手いこと逃げよう……。(歯切れの悪い言葉と共に歩を進める。君から目を逸らすよう、視線は道の先に向けたまま)(“大丈夫”さ。多分ね)
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月26日
👣👣
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マルガリタ・トンプソン 2021年6月26日
(『――誘拐事件の話、知ってる?』『いなくなったんでしょ、中学生の男子が二人』『神隠しって噂だよ』『ヤクザのしわざだって』『臓器売られちゃうやつじゃん』『違うよ、マグロ漁船だよ』「それよりさぁ、本物のピストルが買えるって話」『あれデマらしいよ』「ちぇっ」)
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