monolith
黒江・イサカ 2021年1月20日
ショッピングモール≪噴水広場≫
疲れた人々の溜まり場。吹き抜けは遠く、人の気配に満ち溢れていた。
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黒江・イサカ 2021年1月22日
(「君さ、この辺あんまり詳しくないでしょ?わかるよー、結構前から見てたからさ。此処って動線がイマイチで、何でもあるけどわかりにくいんだよね。よかったら案内するよ。俺昔此処で働いてたからこの辺無茶苦茶詳しいの。それにほら、一人って不用心だし。俺ならちょうど暇してて夜まで空いてるからずっと付き合えるし、お礼はお茶の一杯でいい大特価よ」)(それは色褪せた茶髪を丁寧にセットした、背の高い男だった。彼は君の傍に立つと、さも親切そうに身振り手振りで善意を伝えようとする。手首にはターコイズのブレスレットをしていた。その鮮明な色がちらちら、ちらちらと気を惹きたがるみたいに君の視界に揺れている)
臥待・夏報 2021年1月26日
(ターコイズには神秘的なイメージがあるけれど、市場に出回る品の九割九分は模造品だ)……えっ、(視界に揺れる青色に目を留めたのが良くなかったか、)前からって、(引っ掛かったのはその一語くらいで、後は立て板に水だった。決められたみたいな長台詞を、瞬きしながらぽかんと聞く。お茶一杯なら夜まで空いてる必要ないだろ、などと突っ込む隙もない)いやその、一人で平気、なんで……(一歩を退がる)
ユア・アラマート 2021年1月26日
(偶然顔を合わせて隣を歩いていると、急に不思議そうな声を出された。一点を見て動かないものだから、自然と目はその先を追いかける。ぱっと見て、ああと一言。どうにも、元々の知り合い同士には見えないし。明らかに女性が引いていた。傍らの男から出された提案に、「そうだな」と答えて歩み寄る。なんてことのない光景だが、一度気にした以上は放っておけない) ――おまたせ、少し遅れてしまったな。 (さも当然のような顔で、彼女に声をかける。急に新手が現れた形だが。後方遠くでシェイクを飲んでいる男と、この世界で気にも留められていない耳と尻尾をぶら下げている時点で特異さは軽薄そうな男を上回っているだろう。待ち合わせ相手を見つけた素振りで近づいて、彼女に声をかけていたその顔へ視線を投げる。不思議そうな顔で) 失礼。彼女の知り合いかな?
黒江・イサカ 2021年1月30日
(「………なんだ、女の子二人だったんだ。こっちも二人だったら丁度良かったんだけどな、生憎今日は一人だもんで。 まあ、知り合いみたいなもんだよね。お話もしたし」)(しどろもどろと断ろうとする様子は何とも隙だらけで、所謂、イケるな、というやつだった。邪魔が入るまではそう。引き続き軽やかなお話を続けようとしたのだが、其処に割って入ったのも女性であると見るや笑みが深まりかけ、しかしそれが言葉になることはなかった。主に、胸部の辺りを見下ろしていたが。味方のない環境での2対1は多勢に無勢、成功率の低いことを男はプロのようにわかっていた)(「困ったことあったら声掛けてよ。次はお茶しようね」)(少々、君たちに合わせて背を屈めるようにして。片手を振ると、時間を置くために近場の店内へと消えていった。もちろんまた、プロは自らの狩場へと戻ってくるだろう) (そして、いつのまにか帽子の男もその場から消えていた)
臥待・夏報 2021年2月2日
(退がりつつも、男から視線は外さない。自分より身体の大きい生き物の出方を全身で警戒する様子は、向こうからすれば『獲物』そのものに見えるだろうけど――)ひゃ、(どちらかといえば、別方向からの声のほうが想定外だった。視線を横に滑らせる。男の目があったのと同じくらいの高さに、人のものではありえない耳の先端)……君か。髪染めたんだ? 一瞬わかんなかったよ。そんなに待ってないから大丈夫――(などと並べ立てながら、彼女の斜め後ろに入り込む。あたかもそれが定位置であるかのような顔をして、彼女の意向を伺うそぶり。……女友達という『設定』なら、このくらいはっきりと主従を見せたほうが『らしく』映るものだろう)
ユア・アラマート 2021年2月3日
ああ、機会があれば。 (浮かべた柔らかい微笑みは崩さずに、首を縦に一度振る。自分もそう背丈がある方ではないが、横の彼女はそれ以上。体躯の大きな相手、しかもこんな声のかけられ方では慣れていない限りうまく躱すのは難しいだろう) ……行ったか。 (男の背中が完全に遠ざかってからぽつり。首を軽く捻って後ろに位置した彼女に、やれやれといった顔で肩をすくめてみせる) じゃあ行こうか。……しばらくはそれっぽくしておいた方がいいだろう? (少なくともここですぐ別れてはバレバレだ。あたかも目的地があるかのように。彼女を伴ってぶらりと足を雑踏へ向けた) 今更確認なんだが。さっきの男は知り合いじゃないんだよな?
臥待・夏報 2021年2月4日
『知り合いみたいなもん』だよ。『お話もしたし』。(カニカマはカニではありえない。そういう話である)……ん、ありがとう。助けてくれたんだよね?(こそばゆいぐらいの距離を保って歩く。ここで下手な遠慮をしては、折角の厚意も無駄になるというものだ。後ろにつくと、隠す気も特になさそうな尻尾が目に留まる)送り狼ってことも無さそうだ。……狐さん、かな? 違ってたら、ごめん。
ユア・アラマート 2021年2月6日
食い下がってくれたほうがまだマシだったかもしれないな。引き際が良すぎる。 (これが大して考えのないナンパならよかったのだけれど、生憎と今回の相手はプロのようだった。その場で拗れるよりある意味面倒だと、軽く息を吐く) ああ、困っているようだったし。さっきまでそこにいた胡散臭いのの進言もあったからな。 (あっちはあっちで煙のように消えている。これはいつも通りか。とりあえず例の男が入った店から離れるルートを選んでいきつつ、隠す気のない尻尾をゆらり。揺らして) はは、私が独り身だったらそれも良かったかもしれないな。見ての通り、それで合っているよ。ああ、ユア、とでも呼んでくれると嬉しい。……しかし、改めて面倒だな。この辺りにはよく来るのか? さっきの様子じゃ、また声をかけられる可能性が高そうだ。
臥待・夏報 2021年2月7日
(想定してみる。たとえば自分が『夜まで予定が空いてる』男で、ホテルだの路地裏だのがゴールであると考えると)――あぁ、わかった。今度のチャンスを残すのが次善策ってとこなのか。どうしよ、困ったな。この辺りには、最近よく来る用事があるから……(先導に従って歩きつつ、ショッピングモールの案内図をちらりと見やる。今はとにかくフードコートから離れるルートだ)ユアくん、ユアくんは、ああいうの慣れてるみたいだったけど、(憧れちゃうな、というニュアンスを乗せて顔を覗き込む)君もこの辺りにはよく来るの? なんか多いよね、あの手の人。
ユア・アラマート 2021年2月8日
そういうことだ。ここで下手に粘るより、穏便に手を引いておいた方が後々得になる。そう判断したんだろうが……うーん。 (一番てっとり早いのは、狩場から離れることだろう。しかし、どうもそういうわけにはいかなさそうな反応に軽く眉を潜めて考え込む。案内図を同じ様に眺めて、服屋が並ぶエリアの方に舵をとろうかと。そちらの方向を指差しながら) 私か? 確かに、扱いには慣れているかな。店をやっているんで、人とはよく話すし。 (ぱちっと眼が合って、柔らかく微笑む。細かく言えば少し事情は違うが、そこまで話すこともないだろう) 私も最近は来ることが多いな。人が集まる場所は特にああいうのが多いが……その分だと今までも声をかけられたことが?
臥待・夏報 2021年2月10日
ああ、接客の出来る人なのか。道理でスマートだと思った。僕なんて――(口上の途中ではたと気付く。そういえば、先に名乗らせてしまったんだった)夏報、だよ。夏に報いると書く。好きに呼んでもらえたら……ううん、折角だからもう少し、お友達っぽくしてようか。(服のエリアへと舵を切る。時計屋だとか靴下屋だとかの小物類を通り過ぎつつ)うん。夏報さんが狙われやすいだけかもだけど、結構あったよ。ほら――(存在しない帽子のつばを摘むような仕草をして)こういう胡散臭い人とか。
ユア・アラマート 2021年2月12日
うちの店は辺鄙な所にあるせいか、客も変わり者が多い。おかげで自然とあしらい方が身についたという感じだ。 (ああいうのもたまに来る。と、先程の男を思い出す。手練の狩人は今頃次の獲物を見つけているだろうか) カホ。うん、キレイな響きの名前をしている。せっかく名前も教えあったんだ。もう少しぶらつくのには賛成だよ。 (ちらちらと脇に並ぶ店を流し見る。傍から見れば、友人同士のショッピングにしか思われないだろう。冬物の厚ぼったいコートがセールになっている辺りに、季節の変わり目を感じる) 確かに、話しかけやすい印象は受けるな。道を訪ねたいとき近くにいたら私も頼りそうだが。……さっきのナンパ男より胡散臭くて厄介なのを引き寄せてしまったのには、同情する。 (指先が前髪辺りに伸びる。そこにない帽子のつばを真似てから、おかしげに笑って)
臥待・夏報 2021年2月15日
当たりか。(摘んだ帽子をスッと脱ぐ動作。同じように、くすくす笑う)この街で、わざわざ輪をかけて胡乱呼ばわりされる人なんて限られてると思った。そうか、君みたいな人にもあれは厄介なんだな……。(客商売をする人だ。自己紹介を抜きにしても、友達のように話しているだけでそうと解る。流れるように相手の名前を褒めるし、目を付けられる理由を「話しかけやすい」と言い替える。そういうところ)――君もその、『厄介なの』に引き寄せられたんでしょう? あしらわなかったの? さっきみたいにさ。
ユア・アラマート 2021年2月15日
あれを厄介、もしくは変なやつだと思わないほうが難しいだろう? とはいえ、お前に助け舟を出すように言ってきたのもアイツだ。当の本人はどこかに行ったが。 (呑気にシェイクでも啜りつつ街に消えたんだろう。そういうヤツだ) ……あまり、声をかけられるのが好きじゃないなら。一応見た目から入る手段もある。が、おすすめはあまりしないな。 (視線の先には黒を基調にした服屋と、飾られたマネキンが纏う露出多目の服が入る。自己主張の強さを全面に押し出したようなデザインをしている) ん……? そう、だな。確かにあれはさっきの男と比べ物にならないくらいには厄介そうなんだが。同時に少し、面白いと思わせる部分がある。だから余計に厄介なんだがな。なんとなく分からないか? (同意を求めて彼女の方を見る。お互い面倒なのに見つかったし、見つけてしまったと)
臥待・夏報 2021年2月19日
あっいや、(視線の先を同じくして、マネキンの衣装にわかりやすくたじろぐ)……職業柄、あんまり人を寄せ付けないのも困るから……。おすすめされないでおこう。(道くらいは聞かれたほうがいい。むしろ『ああいうの』に食いつかれる方が好都合だったりもする。そのあたりはぺらぺら説明するようなことでもなくて――)問題はあしらい方なんだろうなあ。
臥待・夏報 2021年2月19日
面白い。(頷く) わかる。なんとなくどころか――きっとそこが一番大事だよ。その一点において、さっきの男は『はずれ』だったな。
ユア・アラマート 2021年2月22日
ま、そうだな。そこまで無理をする前に、できる手段は他にもある。 (あからさまなリアクションに思わず笑って、肩をすくめる。とても趣味に合うようには見えないから、妥当な判断だと思う) 今すぐできる対処なら、きっぱり断ればなんとかなるさ。しつこければビンタでもしてやれ。……ああ、そうだ。
ユア・アラマート 2021年2月22日
「あいつ」と比べれば魂胆も底も丸わかり。そう思えば、案外気が楽にならないか? (はずれで、つまらなくて。それでも欲望がわかりやすい分、あの男と比べればかわいいものだ) 万が一あいつにナンパでもされてみろ。私でも捌くのは骨が折れそうだ。
臥待・夏報 2021年2月27日
え……じゃあ、君はナンパされたわけじゃないんだ。(そもそもがスラングじみているその単語に、厳密な定義はないだろうけど。面識のない相手に声を掛ける行為全般を指すならば。あれはそういう認識だった)
臥待・夏報 2021年2月27日
さっきの人も、手口は鮮やかだったけどね。(技術点なら満点を付けてもいいくらいだろう。少なくとも、こちらは対応を迷って後手に回ったのだし)君が来たとき、彼はスッと引いたでしょう。たぶん二対一は不利だから。それ自体は合理的な判断だけど――つまり、彼は『一人』だってこと。何の後ろ盾もない個人のライフワーク。探っても、誰とも繋がらない。
ユア・アラマート 2021年3月1日
実はな、声をかけたのは私からなんだ。道を聞きたくて。……あの辺りに詳しそうに見えたから、な。 (見知らぬ相手に道を聞く。よく考えれば典型的なナンパだと、かといってあの男を引っかけようとしたと思われるのは嫌で。しっかりと釈明をしておく) しかし、そうか。既に経験済みだったんだな。 (御愁傷様。そんな顔で)
ユア・アラマート 2021年3月1日
確かに、似たような仲間がいれば呼んでいただろうな。そういうタイプの連中もいる。今回は違ったようで、こっちとしては助かったが。 (少なくとも、先程の男は単独の狩り以外はできないようだ。仲間がいるとなると、そう簡単には終わらなかっただろう。なにせ、タイプによっては遠巻きから見ていて、不利と見るや加勢に入る。なんてのもいる) 言い方を変えれば、自由でもあるんだろうが。
臥待・夏報 2021年3月3日
経験済みって言い方はなにか……重大ななにかの語弊を感じるな……? ――ん、でもわかる気がするよ。あの人はあの人で、道を尋ねやすそうな雰囲気してるもんね。(自分も結局、時間を潰せる場所までの道を聞いたのだし)
臥待・夏報 2021年3月3日
自由っていうなら、帽子ののほうがずっと自由そうだけどね。(苦笑。こんな仕事をしていると、あの手の自由人にはなかなかお目にかかれない)その場で仲間を呼ぶような人もそりゃ居るけど、それだけじゃなくて、なんだろうなあ。……敵であれ、味方であれ、その人と知り合うことによって、他の誰かと繋がるかどうか。そういう話。
ユア・アラマート 2021年3月5日
いや、でも実際アイツを知る前と知った後だとこう。違いがある気がするんだが。 (最早人の話をしているのか通過する必要のない通過儀礼の話をしているのか、分からなくなってくる) そうなんだ。なんとなく話しかけても答えてくれそうに見えて……まあ、答えてくれたからこそあの存在を知る事になったから。見る目があったのか無かったのか、未だに私の中で答えが出てない。
ユア・アラマート 2021年3月5日
自由そうというか、自由なんだろうな……。 (思い出すと少し視線が遠くを見る。面白いからいいのだけれど、と付け足し) ああ……成程、そういう。だったら確かに、さっきの男を切っ掛けにして繋がるものは無かったんだろうな。……あんなに、繋がろうとしてるのにか。 (改めてそう考えると、どうにも不思議に思えた) それとも、長期的な繋がりはハナから求めていないのか。
臥待・夏報 2021年3月9日
(あれ……もしかして語弊がなかったりするのか?)(そこを深掘りするのはやめておこう……)まあ、少なくとも、お互い『面白い』と思ったおかげで、僕らはこうして並んで歩いてるんだよね。――こういう巡り合わせが他にもあったんだ。君にもたぶん、あると思う。(これまでか、これからか、それはわからないけれど)
臥待・夏報 2021年3月9日
(しかしーーああいうのを、この人は『繋がり』と解するのだなあ)ハナから求めていないというか……人と繋がるのが嫌だから、ああいう手段を取るんじゃないかな。連絡とか、記念日とか、そういうものにこだわる関係が嫌いなんでしょう。気持ちは分かる。ちょっとだけ。
ユア・アラマート 2021年3月11日
まあ、な。それこそ、あいつを起点にした出会いなんてこれからもあるんだと思うし。生きていれば今後もこういう、「面白い」ことはあるんだ。 (考えているのは大体同じことか、ただでさえこのやたら人の多い世界で。――個人的には出身世界すら越えて誰かと出会うことの確率を、しみじみ考える)
ユア・アラマート 2021年3月11日
ああー……そうか、そうだな。別にこっちはいらないんだな。 (右手を軽く胸元に当てる。要は、体は必要だが形の無い中身はいらない。そういうことなのかと) 連絡が面倒になる気持ちは少し分かるよ。とはいえ、何もないと寂しくなる。ヒトっていうのは我儘なものだ。いや、でも少し認識が変わった。 (少し品のない話だが、と断って) そういうタイプは引っ掛ける手間も省いて店を使うと思っていたから。その場限りを求めるなら、よほどそっちの方が効率がいいのにな。
臥待・夏報 2021年3月14日
(心臓……?)そっち……?(心臓……が要るって場合も、まあ、あり得るか? 邪神教団なんかは儀式に使ったりもするだろう)ああ……そっち、うん。若い女のやつが良かったりするんだろうね。さっきの人には、必要なかったんだろうけど。(臓器売買をするなら後ろ盾くらいはあるだろう。物理的では無い意味において体目当ての、無辜の個人だと判断した)んー……接客と同じだね。お店から何の案内もないと困るけど、店員が絡み続けてくるところは、それはそれで、近寄りづらくなっちゃうよ――(視界の端を、ショッピングモール仕様の着物屋が通り過ぎて行く。卒業と入学を意識したポップが踊っている)
臥待・夏報 2021年3月14日
(なんで突然心臓の話だったんだろう……)そこはアレじゃない? 同じ魚を食べるのでも、スーパーで買うのと釣って捌くのとじゃレジャーの種類が違うから。手間や効率じゃなくって、好き嫌いなんじゃないかな。(口にこそ出さないものの、かすかな違和感が小骨のように引っ掛かる。彼女はなぜ、今、わざわざ断りを入れたんだろう。出会ってから此処まで『ずっと』、品の無い話ばかりをしているものだと思っていたのだけれど。僕が……何か……間違えてる、のか?)
ユア・アラマート 2021年3月14日
そっち。 (ぽんと軽く胸元を叩いてから手を遠ざける。少し、彼女が不思議そうにしてるようにも見えた) 若い女性のほうが、それはまあ喜ばれるものな。さっきの男はそれ目当てじゃなかったようだし、そうだったらより面倒だったろうな。 (関係性の継続を望むタイプのナンパではなく、あわよくばを狙うような感じでもなかった。同意に頷いて、地味なボタンの掛け違いに気づかない) 目的があったり、一人で見たい時はうざったく。相談したい時は何も言わずとも来てほしい。――身に覚えが多いな。 (客側の気持ちも、店側の気持ちもよく分かる。何気なく、彼女と別方向を見ると勢い強めの店員に新作のアウターをおすすめされている客が見えた)
ユア・アラマート 2021年3月14日
アウトドア派なんだな、さっきのは。 (表現としてどうなのかはさておいて、そんな感想が真っ先に浮かんだ。けれどはたと気づく。種族柄精気の供給が必須な立場からすると、ついつい時間効率なんかを考えているフシがあったのかもしれない。そんな生活はだいぶ昔に終わっているのに、中々癖が抜けない。我が身を一瞬鑑みつつも、視線を戻す) けど、店の話をして引かれないでよかった。こういう話題はいいけれど、こういう話題はダメ。というのはあるし。一応、今日初めて会った女性相手の会話なんだ。これでも気を使っているつもりなんだよ。 (心内を見通したわけでもない。接客業ゆえの、これも癖)
臥待・夏報 2021年3月15日
面倒、だよね。(そんな解りやすい邪神教団のひとつでも引っかかってくれたなら――『この辺りに最近よく来る用事』としては、むしろ一歩前進だったんだけど。さすがにそれは、こんな往来で口に出来る話題ではなかった)結局、正解なんてなくって、相性とかタイミングとかの問題なんだろうなあ。それこそ、釣りと同じでさ。(……服飾業界はどこも不景気だものな、と思って見送る。ああいう焦りを見せてしまう店は、入れ替わるのも早いだろう)
臥待・夏報 2021年3月15日
……最初のころに、狼さんか狐さんかを確かめたでしょう? こっちこそ無礼をしてないといいんだけど……(種族における生態の違い、それに由来する価値観に、うまく合わせられていたろうか。……彼女の中には、僕にはまだ理解できない何かの線引きがあるんだろうな。なんとなく、そう思った)気遣ってくれてありがとう――別に大丈夫、ってのも変だな。すごくお世話になった人が、似たような仕事をしてて。よく彼女の話を聞いてたし、それに助けられたこともあるから……
ユア・アラマート 2021年3月20日
場合によっては荒事になるしな。周りも巻き込みかねない。 (実力行使ですぐ負ける立場ではない。とはいえ、善意の一般人が仲裁に入って更に話が大きくなるというのもよくある話で) この場合、魚は客か。釣り人側は釣果が死活問題だし、網を投げたいんだろうが。 (結果、あれでは本末転倒だろう。そんな事を思っていたら案の定、囲いで閉じられた店舗跡らしきものを通り過ぎる。世界と事情は違えど、生きるための競争はどこにだってある)
ユア・アラマート 2021年3月20日
ん? ああ。大丈夫だよ。見慣れてないと普通に間違えるからな。形も似ているし……そこまで難しい種族でもない。 (手を頭に上げて、風で乱れた髪を直すのと同じ気分で耳の毛並みを整える。外見的な区別もつけにくいだろうし、狐も狼も「少し」特殊な種だ。とはいえ日常会話の中に気軽に地雷が並ぶものじゃないと笑う) へえ、なるほどな。そういう話に抵抗がないなら、あとは不意打ちされても動じない心構えがあればさっきみたいなことにはならなさそうだ。
臥待・夏報 2021年3月27日
網を投げて根こそぎ行くのが正解の時代もあっただろうから。相性と、タイミングなんだ。(改装中の店舗跡には、どうせ『服に興味がない人』用の無個性なチェーンが並ぶのだろう。自分だってそちらの店を喜ぶ人種の一員だ)……話をよく聞いているのと、自分で実行できるかどうかは別なんだよなあ……。無力な魚としてはしばらく網には近付きたくないところだよ。このモールって、あの広場以外にもカフェあったっけ?
ユア・アラマート 2021年3月31日
この世界の商売はなんというか…。大変だな。競合が多すぎるからそうなるという面もあるんだろうが。 (モノが多すぎると思う反面。故郷は故郷でモノが少なすぎる。常に暗い空で覆われた世界を思い) まあ競合が少なければいいというものじゃないか。 (結果、どっちもどっちという結論に落ち着いた) それでも何も知らないよりはよっぽどマシだろう? たまに、網にかかったことにも気づかず連れて行かれてるようなタイプも見かけるしな。んー、ここは広いし、確かこの先にも一つあったな。潰れてさえなければ、だが。
臥待・夏報 2021年4月9日
必要じゃないものをどうやって売るか、って次元で商売してるからなあ。……『外』から来た人には奇妙に見えるでしょう。(物資の貴重な世界の人の感想だよなあ、と思いつつ、過ぎていく雑踏を見やる。ここに多すぎるのは、モノよりもヒトなのかもしれない)――たとえば、ひと休みする席を売るのに、飲み物まで付けてくる店とかね。
臥待・夏報 2021年4月9日
ま、お店も知識も、ないよりあったほうがいいよね。もしカフェが潰れてなかったら――(咳払い)どう? そこの彼女、お茶でも一杯。
ユア・アラマート 2021年4月18日
そうだな。私はダークセイヴァーから来たんだが……あっちはあっちで流通するものが少ないし。かたやこっちは溢れかえっている。その対比は純粋に不思議だったし、浪費の速度と雑さがすごくてたまに呆然としてしまうな。 (今だにその辺のギャップは残っている。怒るとか悲しいではなく、純粋に自分の常識にないものを突きつけられている気分だ) こっちじゃあ、樹の下で一休み。なんてできないものな。確かに、この世界じゃあ店はないよりあったほうがこっちは困らないか。
ユア・アラマート 2021年4月18日
(ぱたり。まばたきをしては、虚を突かれた目が彼女を見る。それから、ふふ、と笑いが漏れて) これはこれは、素敵な人に声をかけてもらったものだ。――私で良ければ喜んで。もし悪い人に絡まれたら、守ってもらえるのかな?
臥待・夏報 2021年4月29日
(肩をすくめて、)――はは、スマートな断り方を実演されたらどうしようかと思ってた。さっきの人よりよっぽど下手だったでしょ。
臥待・夏報 2021年4月29日
じゃあお返事に甘えて一休みと行こう。変な意味じゃないよ。(なんて軽口を叩いている間にも、視界の端をいくつもの店が流れていく。今の僕らに必要とされない服飾店たちが)……その場合は、御教授いただいた技術を実践してみないとね。それでもダメなら……。
ユア・アラマート 2021年5月3日
どうだろうな? 案外そういう不慣れな所が良い、と評される場合もあるよ。まあそう言ってナンパに引っかかる女性は、大抵の場合猛者なんだが。 (形の良い唇が弧を描き、楽しそうに笑う) 私も、引っかかるならそれくらい初々しいほうがいいな。
ユア・アラマート 2021年5月3日
了解。まあ確かに、いい加減あの男の縄張りでもないだろうし……今日の所は用がない場所を練り歩くのも退屈だ。どうせなら顔を見ながら話した方が楽しいしな。 (ふと前方を見ると、記憶にあったカフェは健在のようだった。何を飲もうか、のんびりと考えつつ) それでもダメなら……どうする?
臥待・夏報 2021年5月14日
そういう君は猛者なのかな、って聞いたらセクハラになっちゃうか。(彼女の視線を追うに、あの店だろうか。さほど混みあってもいないし、椅子の座り心地も良さそうだ。女同士でたむろす雰囲気なのも良い)――それでも、二人相手でも遠慮しないような、それでいて初々しくもないような、そんな奴がもしも出てきたら――。
臥待・夏報 2021年5月14日
その時は穏便に解決するのを諦めて、職場に始末書提出するよ。